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【発明の名称】 翻訳システム、翻訳方法および翻訳プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
【発明者】 【氏名】陳 奉秀

【氏名】柿原 亘

【氏名】平島 稔

【氏名】境 治義

【要約】 【課題】リアルタイムに様々な言語の情報を互いに翻訳して容易に諸外国とのコミュニケーションを行うことを可能とする。

【解決手段】翻訳サーバ2aは、インターネット1を介して接続する日本語クライアント3aからテキスト情報伝達手段12aによってテキスト情報を取得し、分割・連結手段14によって所定の言語単位に分割し、検索手段15aにより日本語データベース11aに照会して該当するコード情報を取得し、翻訳サーバ2bに対してコード情報伝達手段13aにより伝達し、翻訳サーバ2bは、取得したコード情報を検索手段15bにより英語データベース11bに照会し、該当するテキスト情報を取得し、分割・連結手段14bにより連結し、インターネット1を介して接続する英語クライアント3bに対してテキスト情報伝達手段12bにより伝達する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信回線網を介して互いに接続される複数の翻訳サーバによって構成され、前記複数の翻訳サーバはそれぞれ、クライアントと接続しテキスト情報の伝達を行う手段と、クライアントから取得したテキスト情報を所定の言語単位に分割する手段と、前記所定の言語単位にテキスト情報に対して定義したコード情報を蓄積するデータベースと、前記分割したテキスト情報を前記データベースに照会し該当するコード情報を取得する手段と、前記通信回線網を介して接続される他の翻訳サーバに対して前記コード情報の伝達を行う手段と、他の翻訳サーバから取得したコード情報を前記データベースに照会し該当するテキスト情報を取得する手段と、前記データーベースより取得したテキスト情報を連結する手段とを備えたことを特徴とする翻訳システム。
【請求項2】 前記翻訳サーバは、言語別に構成したものである請求項1記載の翻訳システム。
【請求項3】 前記コード情報に対して言語の種類を識別する言語情報を付加する手段を備えた請求項1または2記載の翻訳システム。
【請求項4】 通信回線網を介して互いに接続される複数の翻訳サーバによって伝達するテキスト情報を翻訳する方法であって、第1の翻訳サーバは、所定の言語単位にテキスト情報に対して定義したコード情報を第1のデータベースへ蓄積して、前記第1の翻訳サーバへ接続する第1のクライアントから取得したテキスト情報を所定の言語単位に分割し、分割したテキスト情報を前記第1のデータベースに照会し該当するコード情報を取得し、通信回線網を介して接続される第2の翻訳サーバに対して前記取得したコード情報を伝達し、前記第2の翻訳サーバは、所定の言語単位にテキスト情報に対して定義したコード情報を第2のデータベースへ蓄積して、前記第1の翻訳サーバから取得したコード情報を前記第2のデータベースに照会し該当するテキスト情報を取得して連結し、連結したテキスト情報を前記第2の翻訳サーバへ接続する第2のクライアントへ伝達することを特徴とする翻訳方法。
【請求項5】 通信回線網を介して互いに接続される翻訳サーバとしてコンピュータを機能させる翻訳プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、クライアントと接続しテキスト情報の伝達を行う手段と、クライアントから取得したテキスト情報を所定の言語単位に分割する手段と、前記所定の言語単位にテキスト情報に対して定義したコード情報を蓄積するデータベースに対し前記分割したテキスト情報を照会し該当するコード情報を取得する手段と、前記通信回線網を介して接続される他の翻訳サーバに対して前記コード情報の伝達を行う手段と、前記他の翻訳サーバから取得したコード情報を前記データベースに照会し該当するテキスト情報を取得する手段と、前記データベースより取得したテキスト情報を連結する手段と、してコンピュータを機能させる翻訳プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な言語の文字列からなるテキスト情報を翻訳する翻訳システム、翻訳方法および翻訳プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、多くのISP(インターネット・サービス・プロバイダ)や移動通信事業者等によって様々なインターネット接続サービスが提供されている。インターネット上には、多数のサーバが存在し、クライアントからの要求に応じて様々な情報を返信する。例えば、インターネット上のWWW(World WideWeb)サーバには、HTML(HyperText Markup Language)と呼ばれる言語で記述されたファイルからなるWWWページが多数蓄積されている。
【0003】図8は一般のインターネットにおける情報の流れを示す説明図である。図8において、インターネット51上に存在するサーバ52にユーザの目的のWWWページが存在する場合、ユーザの利用するクライアント53によってサーバ52のURL(Uniform Resource Locator)アドレスを指定すると、インターネット51上の中継サーバ54,55,56を介してサーバ52からWWWページの情報(HTMLファイル)が返信されてくる。クライアント53は、受信したHTMLファイルをWWWブラウザにより解読してブラウザ画面に表示する。
【0004】WWWページ中のテキストの多くは英語で記述されており、英語圏以外(例えば日本、中国や韓国等)のインターネット・ユーザや英語に精通しないユーザ等にとっては解読が不便である。このため、最近では、機械翻訳ソフトや翻訳支援ソフト等の開発が進んでいる。例えば、インターネット51経由で取得した情報を、WWWブラウザのプロキシ(Proxy)機能を利用して機械翻訳ソフトが中継し、翻訳文が再びWWWブラウザに渡されてブラウザ画面に表示されるという具合である。
【0005】ところで、インターネット上では、リアルタイムにユーザ同士が文字情報中心の会話を行えるようにしたチャットと称されるサービスも提供されている。例えば、CGI(Common Gateway Interface)技術を用いたチャットでは、複数のユーザがそれぞれWWWブラウザを用いてチャットサービスを提供するサーバへ接続することにより、各ユーザは互いに会話をすることが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、世界中のクライアントが接続されるインターネットの世界では、このようなチャットにおいても多数の国の人々が簡単に参加することが可能である。ところが、リアルタイムに会話を行うチャットの場合、前述のWWWページの場合以上に、互いに異なる言語を使用するユーザ同士が円滑に会話を行うことは困難である。
【0007】このことは、図8に示すサーバ−クライアント型の構成が、クライアント53からの要求に応じてサーバ52が応答するという単一方向での情報のやり取りであるため、チャット中の会話を逐一翻訳しようとしても、その発言がどの言語によるものかを示す情報を互いにやり取りすることができないことに起因する。
【0008】特に、3種類以上の言語によってリアルタイムに会話を行う場合、それぞれの言語をクライアントに応じてそれぞれ適切に翻訳することは極めて困難であり、国際化が進む現在の情報通信社会で、インターネットを利用して諸外国とのコミュニケーションを図れないことは非常にデメリットが大きい。
【0009】そこで、本発明においては、リアルタイムに様々な言語の情報を互いに翻訳して容易に諸外国とのコミュニケーションを行うことを可能とした翻訳システム、翻訳方法および翻訳プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の翻訳システムは、通信回線網を介して互いに接続される複数の翻訳サーバによって構成され、複数の翻訳サーバはそれぞれ、クライアントと接続しテキスト情報の伝達を行う手段と、クライアントから取得したテキスト情報を所定の言語単位に分割する手段と、所定の言語単位にテキスト情報に対して定義したコード情報を蓄積するデータベースと、分割したテキスト情報をデータベースに照会し該当するコード情報を取得する手段と、通信回線網を介して接続される他の翻訳サーバに対してコード情報の伝達を行う手段と、他の翻訳サーバから取得したコード情報をデータベースに照会し該当するテキスト情報を取得する手段と、データーベースより取得したテキスト情報を連結する手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】また、本発明の翻訳方法は、通信回線網を介して互いに接続される複数の翻訳サーバによって伝達するテキスト情報を翻訳する方法であって、第1の翻訳サーバは、所定の言語単位にテキスト情報に対して定義したコード情報を第1のデータベースへ蓄積して、第1の翻訳サーバへ接続する第1のクライアントから取得したテキスト情報を所定の言語単位に分割し、分割したテキスト情報を第1のデータベースに照会し該当するコード情報を取得し、通信回線網を介して接続される第2の翻訳サーバに対して取得したコード情報を伝達し、第2の翻訳サーバは、所定の言語単位にテキスト情報に対して定義したコード情報を第2のデータベースへ蓄積して、第1の翻訳サーバから取得したコード情報を第2のデータベースに照会し該当するテキスト情報を取得して連結し、連結したテキスト情報を第2の翻訳サーバへ接続する第2のクライアントへ伝達することを特徴とする。
【0012】これらの発明により、第1の翻訳サーバへ接続する第1のクライアントによって各国の言語によりテキスト情報を入力し、入力したテキスト情報を第1の翻訳サーバに伝達すると、このテキスト情報はコード情報へと変換されてから第2の翻訳サーバへと伝達され、第2の翻訳サーバによってコード情報からテキスト情報へと変換されることで他の言語へと翻訳され、第2の翻訳サーバへ接続する第2のクライアントへと伝達される。すなわち、第1のクライアントによって入力したテキスト情報は第1,第2の翻訳サーバを経ることによりリアルタイムに翻訳されて第2のクライアントへと伝達される。
【0013】ここで、翻訳サーバは、言語別に構成したものであることが望ましい。これにより、各言語別に構成した翻訳サーバに対してその言語を使用するクライアントのみをそれぞれ接続する構成とすることができ、それぞれ言語別のテキスト情報に対応するコード情報を蓄積したデータベースの運用および管理を容易に行うことが可能となる。
【0014】また、本発明の翻訳システムは、コード情報に対して言語の種類を識別する言語情報を付加する手段を備えたものとすることが望ましい。これにより、この言語情報を付加したコード情報を翻訳サーバへ伝達し、翻訳サーバにおいてこの言語情報に基づいて各言語に特有の文法や表現等に応じた処理を行い、より適切な翻訳を行うことが可能となる。
【0015】本発明に係る翻訳サーバは、例えばパーソナルコンピュータまたはワークステーションを用いて実現される。本発明に係る方法を実行するためのプログラムは、半導体メモリ、ハードディスク、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、または光磁気ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。例えば、記録媒体には、クライアントと接続しテキスト情報の伝達を行う手段と、クライアントから取得したテキスト情報を所定の言語単位に分割する手段と、所定の言語単位にテキスト情報に対して定義したコード情報を蓄積するデータベースに対し分割したテキスト情報を照会し該当するコード情報を取得する手段と、通信回線網を介して接続される他の翻訳サーバに対してコード情報の伝達を行う手段と、他の翻訳サーバから取得したコード情報をデータベースに照会し該当するテキスト情報を取得する手段と、データベースより取得したテキスト情報を連結する手段としてコンピュータを機能させる翻訳プログラムを記録することが望ましい。
【0016】このような記録媒体に記録されたプログラムは、主メモリ上に適時ローディングされ、コンピュータによって実行される。その際、CD−ROMドライブ、フロッピーディスクドライブ、または光磁気ディスクドライブなどのドライブ装置が必要に応じて用いられる。記録媒体がネットワークなどの通信回線で結ばれたサーバ等に設けられている場合、通信回線を介してサーバからプログラムが読み取られ、またはダウンロードされる。また、プログラムが通信回線を介して処理装置に転送される場合には、通信回線自体も記録媒体に相当する。プログラムは種々のOS、プラットホーム、システム環境、またはネットワーク環境の下で動作するように供給することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態における翻訳システムの概略構成図、図2は図1の翻訳システムの機能構成を示すブロック図である。
【0018】図1において、本発明の実施の形態における翻訳システムは、通信回線網としてのインターネット1上に配置され、互いにインターネット1を介して接続される翻訳サーバ2a,2bと、インターネット1を介して翻訳サーバ2a,2bにそれぞれ接続する日本語クライアント3aおよび英語クライアント3bとにより構成される。
【0019】翻訳サーバ2aは日本語用に構成したものであり、これに接続する日本語クライアント3aは主に日本語によってテキスト情報を入出力するものである。また、翻訳サーバ2bは英語用に構成したものであり、これに接続される英語クライアント3bは主に英語によってテキスト情報を入出力するものである。なお、本実施形態において、日本語および英語を例にとって説明するが、その他の言語についても同様である。
【0020】日本語クライアント3aおよび英語クライアント3bは、CPU(中央処理装置)、記憶装置および通信装置(いずれも図示せず)を少なくとも有するパーソナルコンピュータ等のクライアントであって、通信装置を介してインターネット1と接続されるものとする。また、これらのクライアントは、例えば、記憶装置内にWWWブラウザがインストールされたものであり、インターネット1を介して接続する翻訳サーバ2a,2bから転送されてくるHTMLドキュメントをWWWブラウザによって解読し、その内容に応じた処理を行うことによって、後述する翻訳サーバ2a,2bのテキスト情報伝達手段12a,12bとテキスト情報の伝達を行う。
【0021】図2に示すように、翻訳サーバ2aは、所定の言語単位として句単位に日本語のテキスト情報に対して定義したコード情報を蓄積する日本語データベース11a、日本語クライアント3aと接続しテキスト情報の伝達を行うテキスト情報伝達手段12a、他の翻訳サーバ、例えば翻訳サーバ2bに対してコード情報の伝達を行うコード情報伝達手段13a、テキスト情報を句単位に分割または句単位のテキスト情報を連結する分割・連結手段14a、テキスト情報またはコード情報を日本語データベース11aに照会しそれぞれ該当するコード情報またはテキスト情報を取得する検索手段15a、および、検索手段15aによる日本語データベース11aの照会の結果、テキスト情報に該当するコード情報がない場合に日本語データベース11aへの登録を行う学習手段16aにより構成される。
【0022】翻訳サーバ2bは、翻訳サーバ2aとほぼ同様の構成であるが、それぞれ、英語データベース11bは所定の言語単位として句単位に英語のテキスト情報に対して定義したもの、テキスト情報伝達手段12bは英語クライアント3bと接続するもの、コード情報伝達手段13bは他の翻訳サーバとして例えば翻訳サーバ2aに対するもの、分割・連結手段14bはテキスト情報を句単位に分割または句単位のテキスト情報を連結するもの、検索手段15bは英語データベース11bに照会するもの、学習手段16bは英語データベース11bへ登録を行うものとする。
【0023】なお、翻訳サーバ2a,2bは、CPU(中央処理装置)、記憶装置及び通信装置(いずれも図示せず)を少なくとも有し、通信装置を介してインターネット1と接続されているものとする。翻訳サーバ2aの記憶装置には、テキスト情報伝達手段12a、コード情報伝達手段13a、分割・連結手段14a、検索手段15aおよび学習手段16aをそれぞれ実行させるための処理プログラムと、日本語データベース11aとが記憶されている。そして、処理プログラムをCPUの制御の下で実行させることにより、各手段12a,13a,14a,15a,16aの機能が実現される。翻訳サーバ2bの記憶装置にも同様に各手段12b,13b,14b,15b,16bをそれぞれ実行させるための処理プログラムと、英語データベース11bとが記憶され、同様の処理により各機能が実現される。
【0024】ここで、図3は日本語データベース11aに蓄積する日本語変換テーブルの例を示す図、図4は英語データベース11bに蓄積する英語変換テーブルの例を示す図である。
【0025】図3に示す日本語データベース11aに蓄積する日本語変換テーブルには、例えば、句単位のテキスト情報“こんにちは”に対するコード情報を“00001”と、テキスト情報“私は”に対するコード情報を“00213”とそれぞれ定義してある。このように日本語データベース11aに定義するコード情報は、他の言語用のすべてのデータベースでも共通のものとし、図4に示す英語データベース11bの英語変換テーブルには、コード情報“00001”に対するテキスト情報を“Hello”と、コード情報“00213”に対するテキスト情報を“I am”と定義してある。すなわち、コード情報“00001”は日本語では“こんにちは”を意味し、英語では“Hello”を意味するものとして各言語用のすべてのデータベースで共通のものとする。
【0026】なお、本実施形態において句単位を所定の言語単位としているが、本発明に係る所定の言語単位とは、テキスト(文章)中の言葉の1区切りであり、単語を綴ってひとまとまりの思想を表す最小単位である。例えば、日本語の場合、1個の自立語に助詞または助動詞を伴った一続きの文節を1単位とする。英語等の他の言語の場合も同様に思想の言語的表現の最小のまとまりを1単位とする。
【0027】テキスト情報伝達手段12aは、日本語クライアント3aによって入力したテキスト情報の翻訳サーバ2aへの伝達や、分割・連結手段14aによって結合されたテキスト情報の日本語クライアント3aへの伝達を行う。コード情報伝達手段13aは、検索手段15aによって取得したコード情報の他の翻訳サーバ2bへの伝達や、他の翻訳サーバ2bより取得したコード情報の検索手段15aへの伝達を行う。
【0028】分割・連結手段14aは、例えばテキスト情報として“こんにちは、私は太郎です。”という文章の“こんにちは”、“私は”、“太郎です”といった句単位のテキスト情報への分割や、“こんにちは”、“私は”、“太郎です”といった句単位のテキスト情報の“こんにちは、私は太郎です。”という文章のテキスト情報への連結を行う。
【0029】検索手段15aは、分割・連結手段14aによって句単位に分割されたテキスト情報に基づいて日本語データベース11aに照会し、それぞれ該当するコード情報(例えば、テキスト情報“こんにちは”、“私は”に対して、それぞれコード情報“00001”、“00213”)を取得する。
【0030】このとき、検索手段15aは、コード情報の元のテキスト情報が日本語であることを識別するための言語情報を付加する。このコード情報に付加された言語情報は、分割・連結手段14によってテキスト情報を連結する際、各言語に特有の文法や表現等に応じた処理を行うために用いられる。
【0031】また、検索手段15aは、コード情報伝達手段13aにより取得したコード情報に基づいて日本語データベース11aに照会し、それぞれ該当するテキスト情報(例えば、コード情報“00001”、“00213”に対して、それぞれテキスト情報“こんにちは”、“私は”)を取得する。
【0032】また、検索手段15aは、テキスト情報に基づく日本語データベース11aの検索の際、このテキスト情報に該当するコード情報がない場合は、そのテキスト情報を固有名詞とみなし、テキスト情報をローマ字変換する(例えば、“太郎です”を“Taro”へ変換する)。そして、この変換したテキスト情報を学習手段16aへと伝達する。学習手段16aは、検索手段15aより取得したテキスト情報に未登録のコード情報を割り当て、日本語データベース11aへ登録する(例えば、図3のテキスト情報“Taro”に対してコード情報“00732”)。
【0033】なお、翻訳サーバ2bのテキスト情報伝達手段12b、コード情報伝達手段13b、分割・連結手段14b、検索手段15bおよび学習手段16bについては、上記翻訳サーバ2aと同様の構成につき、その詳細な説明は省略する。
【0034】図5は上記構成の翻訳システムによる翻訳処理を示すフロー図である。上記構成の翻訳システムでは、図5のステップS101においてインターネット1を介して翻訳サーバ2aへ接続する日本語クライアント3aからテキスト情報伝達手段12aによって取得したテキスト情報は、ステップS102において分割・連結手段14によって所定の言語単位(句単位)に分割される。こうして分割されたテキスト情報は、ステップS103において検索手段15aにより日本語データベース11aに照会され、該当するコード情報が取得される。このコード情報は、ステップS104においてインターネット1を介して接続される翻訳サーバ2bに対してコード情報伝達手段13aにより伝達される。
【0035】そして、ステップS105において翻訳サーバ2bのコード情報伝達手段13bによって取得されたコード情報は、ステップS106において検索手段15bにより英語データベース11bに照会され、該当するテキスト情報が取得される。このテキスト情報は所定の言語単位(句単位)のテキスト情報であり、ステップS107において分割・連結手段14bにより連結される。このとき、コード情報に付加された言語情報に基づいて、各言語に特有の文法や表現等に応じた処理が行われる。連結されたテキスト情報は、ステップS108においてインターネット1を介して接続される英語クライアント3bに対してテキスト情報伝達手段12bにより伝達される。
【0036】一方、英語クライアント3bから取得したテキスト情報は、上記ステップS101からステップS108と同様の手順により翻訳されて日本語クライアント3aへと伝達される。
【0037】すなわち、日本語クライアント3aおよび英語クライアント3bによってそれぞれの言語により入力されたテキスト情報は、それぞれ翻訳サーバ2a,2bを経ることによりリアルタイムにそれぞれ互いの言語に翻訳されて英語クライアント3bおよび日本語クライアント3aへと伝達される。また、翻訳時、言語情報に基づいて各言語に特有の文法や表現等に応じた処理が行われるため、得られた翻訳はより適切なものとなっている。
【0038】なお、上記構成の翻訳システムは、クライアントとしてインターネット1に接続可能な携帯電話端末を用いることが可能である。図6に携帯電話端末を用いた翻訳システムの概略構成図を示す。なお、先の例と同じ構成部分については共通の符号で指示し、その詳細な説明は省略する。
【0039】図6において、翻訳サーバ2a,2bにそれぞれ接続する携帯電話端末4a,4bは、各携帯電話事業者の中継サーバ5a,5bを介してインターネット1へと接続される。これらの携帯電話端末4a,4bを利用する場合、携帯電話端末4a,4bは中継サーバ5a,5bを介してそれぞれ翻訳サーバ2a,2bに接続することにより、図2に示す日本語クライアント3aおよび英語クライアント3bとそれぞれ同様の機能を実現する。
【0040】また、図6においては、翻訳サーバ2a,2bに対してそれぞれ携帯電話端末4a,4bのみを接続する構成としているが、これらの翻訳サーバ2a,2bに対し、それぞれ図1と同様の日本語クライアント3aや英語クライアント3b等のクライアント(図示せず)を接続する構成とすることも可能である。このように、携帯電話端末4a,4bとその他のクライアントとが混在した構成とすることによって、携帯電話端末4a,4b同士だけでなく、その他のクライアントとも適切に翻訳されたテキスト情報のやり取りを行うことが可能となる。
【0041】図7は各国や各地域にそれぞれ翻訳サーバを配置した翻訳システムの例を示す概略構成図である。なお、先の例と同じ構成部分については共通の符号で指示し、その詳細な説明は省略する。
【0042】図7に示すように、日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、フィリピンおよび韓国の各国にそれぞれ日本語用、英語用、フランス語用、スペイン語用、フィリピン語用および韓国語用の翻訳サーバ2a,2b,2c,2d,2e,2fを配置する。また、アメリカ大陸およびアジアの各地域にそれぞれ英語用および中国語用の翻訳サーバ2b,2gを配置する。
【0043】翻訳サーバ2c,2d,2e,2f,2gには、それぞれ翻訳サーバ2a,2bと同様にフランス語データベース、スペイン語データベース、フィリピン語データベース、韓国語データベースおよび中国語データベース(いずれも図示せず)を備え、それぞれの言語のクライアントとしての携帯電話端末4c,4d,4e,4f,4gによって接続される。なお、図7の例においては、図6に示した中継サーバ5a,5bに相当するものを示していないが、必要に応じて同様の中継サーバが存在するものとする。
【0044】上記構成において、携帯電話端末4aから日本語によって発信したテキスト情報は、翻訳サーバ2aによって前述のように共通のコード情報へと変換され、各国等の翻訳サーバ2b〜2gへと伝達され、それぞれの言語のテキスト情報へと変換される。つまり、携帯電話端末4aから日本語によって発信したテキスト情報は、それぞれ英語、フランス語、スペイン語、フィリピン語、韓国語および中国語へと翻訳されて携帯電話端末4b〜4gへと伝達される。
【0045】一方、携帯電話端末4fから韓国語によって発信したテキスト情報は、同様に翻訳サーバ2fによって共通のコード情報へと変換され、各国等の翻訳サーバ2a,2b〜2e,2gへと伝達され、それぞれの言語のテキスト情報へと変換される。つまり、携帯電話端末4fから韓国語によって発信したテキスト情報は、それぞれ日本語、英語、フランス語、スペイン語、フィリピン語および中国語へと翻訳されて携帯電話端末4a,4b,4c,4d,4e,4gへと伝達される。
【0046】すなわち、言語の異なる様々な国の人々がチャットを行う場合、それぞれ携帯電話端末4a〜4gを用いてそれぞれの言語によりテキスト情報を入力すると、これらのテキスト情報はリアルタイムにそれぞれの言語へと翻訳されて携帯電話端末4a〜4gへと伝達される。したがって、携帯電話端末4a〜4gの利用者は、それぞれの母国語等の言語を用いることで、容易にコミュニケーションを行うことが可能である。
【0047】また、翻訳サーバ2a〜2gは、言語別に構成したものであるため、各言語別に構成した翻訳サーバ2a〜2gに対してその言語を使用する携帯電話端末4a〜4gのみをそれぞれ接続する構成として、それぞれ言語別のテキスト情報に対応するコード情報を蓄積したデータベースの運用および管理を容易に行うことも可能である。
【0048】また、図7においても、前述の図6と同様、翻訳サーバ2a〜2gに対し、それぞれ図1と同様の日本語クライアント3aや英語クライアント3bのような各言語用のクライアント(図示せず)を接続する構成とすることも可能であり、携帯電話端末4a〜4g同士だけでなく、その他のクライアントとも適切に翻訳されたテキスト情報のやり取りを行うことが可能となる。
【0049】なお、本実施形態において、翻訳サーバ2a〜2gをそれぞれ上述のように動作させるためのプログラムは、ROM、CD−ROM、磁気ディスク、光磁気ディスクまたはフロッピーディスクなどの種々の記録媒体に格納することができる。したがって、パーソナルコンピュータまたはワークステーションなどの種々のコンピュータに上述のプログラムを格納した記録媒体を読み取らせることによって、本発明に係る翻訳サーバ2a〜2gを実現することが可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏することができる。
【0051】(1)複数の翻訳サーバにそれぞれ、クライアントと接続しテキスト情報の伝達を行う手段と、クライアントから取得したテキスト情報を所定の言語単位に分割する手段と、所定の言語単位にテキスト情報に対して定義したコード情報を蓄積するデータベースと、分割したテキスト情報をデータベースに照会し該当するコード情報を取得する手段と、通信回線網を介して接続される他の翻訳サーバに対してコード情報の伝達を行う手段と、他の翻訳サーバから取得したコード情報をデータベースに照会し該当するテキスト情報を取得する手段と、データーベースより取得したテキスト情報を連結する手段とを備える構成とすることにより、それぞれクライアントを用いてそれぞれの言語によりテキスト情報を入力すると、これらのテキスト情報はリアルタイムにそれぞれの言語へと翻訳されて他のクライアントへと伝達されるため、各クライアントの利用者は、それぞれの母国語等の言語を用いることで、容易にコミュニケーションを行うことが可能となる。
【0052】(2)翻訳サーバは、言語別に構成したものとすることにより、各言語別に構成した翻訳サーバに対してその言語を使用するクライアントのみをそれぞれ接続し、それぞれ言語別のテキスト情報に対応するコード情報を蓄積したデータベースの運用および管理を容易に行うことが可能となる。
【0053】(3)コード情報に対して言語の種類を識別する言語情報を付加する手段を備えることにより、この言語情報を付加したコード情報を翻訳サーバへ伝達し、翻訳サーバにおいてこの言語情報に基づいて各言語に特有の文法や表現等に応じた処理を行い、より適切な翻訳を行うことが可能となる。
【出願人】 【識別番号】599104037
【氏名又は名称】スカイネット株式会社
【識別番号】500440566
【氏名又は名称】境 治義
【出願日】 平成12年9月20日(2000.9.20)
【代理人】 【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
【公開番号】 特開2002−91969(P2002−91969A)
【公開日】 平成14年3月29日(2002.3.29)
【出願番号】 特願2000−286060(P2000−286060)