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【発明の名称】 文字データ圧縮表示装置
【発明者】 【氏名】門馬 啓

【要約】 【課題】表示領域に制限がある表やリストに文字データを表示するためには、表示制限文字データ長をこえないように、全角文字を半角文字に置き換える、フォントを変更するなどして、文字データを圧縮して表示する必要があり、見た目が揃っていないという問題点があった。

【解決手段】外部記憶装置101から入力された文字データの長さを算出する文字データ長算出手段103と、この文字データ長算出手段103により算出された文字データ長と表示可能文字データ長とを比較し、文字データ長が表示可能文字データ長を超えているときに、上記文字データ中に存在する部分文字列を、略称辞書データを参照することにより略称文字列に置き換え、画面に表示する表示文字データを作成する手段106とを有するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部記憶装置に格納されている文字データを圧縮して画面に表示する文字データ圧縮表示装置において、外部記憶装置から入力された文字データの長さを算出する文字データ長算出手段と、この文字データ長算出手段により算出された文字データ長と表示可能文字データ長とを比較し、文字データ長が表示可能文字データ長を超えているときに、上記文字データ中に存在する部分文字列を、略称辞書データを参照することにより略称文字列に置き換え、画面に表示する表示文字データを作成する手段とを有することを特徴とする文字データ圧縮表示装置。
【請求項2】 新たに作成された表示文字データを、外部記憶装置に格納する手段を有することを特徴とする請求項1記載の文字データ圧縮表示装置。
【請求項3】 新たに作成された表示文字データから、圧縮前の文字データを検索する手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の文字データ圧縮表示装置。
【請求項4】 略称辞書データに、新たなデータを登録する手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の文字データ圧縮表示装置。
【請求項5】 入力された文字データ中に、略称文字列に置き換え可能な部分文字列が複数存在する場合、その複数の表示文字データの候補を表示する手段と、表示された複数の表示文字データのいずれかを選択できる手段とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の文字データ圧縮表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示領域に制限のある表やリストに文字データを入力表示する文字データ圧縮表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の文字データ圧縮表示装置は、入力された文字データ中の全角文字(記号、アルファベット、数字、カタカナ)を半角文字に置き換える処理、文字間隔を調節する処理、およびフォントを変更する処理を行い、文字データの圧縮表示を行っていた。図10は特開平2−105924号公報に示された従来の文字データ圧縮表示装置を示す機能ブロック図である。図において、1は文字データを入力するキーボード、2は文字データが格納されている外部記憶装置、3は、入力テキスト長算出部4、表示可否判断部5、入力テキスト変換部6から構成される表示制御部、7は変換された文字データを表示するCRTである。
【0003】次に動作を説明する。図10において、入力文字データ長算出部4はキーボード1から入力された文字データ、または、外部記憶装置2から入力された文字データのデータ長を算出する。このとき、データ長は全角文字1文字を2、半角文字1文字を1として算出する。
【0004】次いで、表示可否判断部5が、上記算出されたデータ長と表示制限データ長を比較し、上記算出されたデータ長が表示制限データ長より大きい場合は、入力文字データ変換部6が全角文字(記号、アルファベット、数字、カタカナ)を半角文字に変換し表示文字データを作成する。ここで、全角文字を半角文字に変換する過程において、例えば記号文字から変換するといった具合に、変換する文字に優先順位を付けることにより、文字の大きさの釣り合いを取りながら、文字データ長の圧縮を行う。
【0005】上記表示文字データのデータ長が表示制限文字数より大きい場合は、入力文字データ変換部6が文字間隔またはフォントを変更してCRT7に表示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の文字データ圧縮表示装置は、以上のように構成されているので、表示された文字データ中に全角文字、半角文字、フォントの異なる文字が混在し、見た目が揃わないという問題があった。
【0007】また、全角文字と半角文字との変換では高い圧縮率が得られないという問題があった。
【0008】また、データ表示部とデータ変換部が一つになっており、外部記憶装置にある入力文字データに対して毎回圧縮処理が行われるという問題があった。
【0009】この発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、人間が長い単語に略称を付けるという特徴を利用し、入力文字データ中の部分文字列を略称文字列に置き換えることにより圧縮表示を行う文字データ圧縮表示装置を提供することを目的とする。
【0010】また、データ表示部とデータ圧縮部とを分離することにより、外部記憶装置からの入力データを一括して変換し、上記圧縮データを別の外部記憶装置に格納し、データ表示部が上記格納した圧縮データを直接取得するようにして、表示処理の効率化を実現する文字データ圧縮表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る文字データ圧縮表示装置は、外部記憶装置に格納されている文字データを圧縮して画面に表示するものにおいて、外部記憶装置から入力された文字データの長さを算出する文字データ長算出手段と、この文字データ長算出手段により算出された文字データ長と表示可能文字データ長とを比較し、文字データ長が表示可能文字データ長を超えているときに、上記文字データ中に存在する部分文字列を、略称辞書データを参照することにより略称文字列に置き換え、画面に表示する表示文字データを作成する手段とを有するものである。
【0012】また、新たに作成された表示文字データを、外部記憶装置に格納する手段を有するものである。
【0013】また、新たに作成された表示文字データから、圧縮前の文字データを検索する手段を有するものである。
【0014】また、略称辞書データに、新たなデータを登録する手段を有するものである。
【0015】また、入力された文字データ中に、略称文字列に置き換え可能な部分文字列が複数存在する場合、その複数の表示文字データの候補を表示する手段と、表示された複数の表示文字データのいずれかを選択できる手段とを有するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る文字データ圧縮表示装置を示すブロック図である。図1において、101は外部記憶装置である文字データメモリである。102は、入力された文字データの文字データ長を算出する文字データ長算出部103と、文字データ長と表示制限データ長とを比較する表示可否判断部104と、略称辞書データメモリ109の略称辞書データを参照し、置き換え可能な部分文字列を検索する辞書検索部105と、辞書検索部105により検索された部分文字列を略称文字列に置き換える文字データ置き換え部106とから構成された文字データ圧縮部である。107は文字データ圧縮部106で圧縮した文字データをCRT108に表示する表示部である。109は文字列と略称文字列の対応を記述した略称辞書データメモリである。
【0017】次に動作を説明する。図2は図1の文字データ圧縮部102の動作を説明するフローチャートである。文字データ圧縮部102では、外部記憶装置にある文字データ101を読み込み(ステップ201)、文字データ算出部103にて上記文字データの文字データ長を算出する(ステップ202)。算出方法は図10で説明した従来の入力テキスト長算出部4の動作と同じである。
【0018】次いで、ステップ202で算出した文字データ長と表示制限データ長とを表示可否判断部104で比較する(ステップ203)。文字データ長が表示制限データ長より小さい場合、即ち表示可能の場合は表示部107にデータを渡す(ステップ208)。
【0019】文字データ長が制限データ長より大きい場合、即ち表示不可能な場合は辞書検索部105により略称辞書データメモリ109中の略称辞書データを検索する(ステップ204)。検索は略称辞書データメモリ109中にある単語群から文字データ中の部分文字列を探すことにより行う。上記検索の結果、部分文字列と一致する単語がある場合(ステップ205)、単語に対応する略称文字列と部分文字列とを文字データ置き換え部106で置き換え文字データを圧縮する(ステップ206)。
【0020】ステップ206で圧縮した文字データを再度表示可否判定部104で判定し、表示制限データ長より大きい場合は、表示制限データ長より小さくなまでステップ204からステップ206を繰り返し、表示可能となったときに、表示部107にデータを渡す(ステップ208)。
【0021】ステップ205で文字データ中に略称文字列に置き換え可能な部分文字列がない場合は、これ以上圧縮することが出来ないので、上記文字データの表示制限データ長を超える部分を切り取り(ステップ207)、表示部107にデータを渡す(ステップ208)。
【0022】図3は文字列データが圧縮されて行く様子を示した図である。図3において、301は略称辞書に入力されているデータである。まず、文字データ302が入力されたとする(ステップ201)。全角文字24文字が入力されたので、文字データ長は48である(ステップ202)。表示制限データ長が50の場合(ステップ203)、圧縮せずに表示する(ステップ208)。
【0023】表示制限データ長が40の場合、文字データ302の文字データ長は表示制限データ長を超えるので(ステップ203)、略称辞書データを検索する(ステップ204)。ここで、部分文字列「ステムリークオフ弁」が略称辞書データ「SLオフ弁」と一致するので(ステップ205)、「ステムリークオフ弁」を略称文字列「SLオフ弁」に置き換え、文字データ303を作成する(ステップ206)。文字データ303の文字データ長は40であり表示制限データ長と同じであるため、これを表示部107へ渡しCRT108に表示する(ステップ203、ステップ208)。
【0024】表示制限データ長が30の場合は、表示制限データ長は文字データ303の文字データ長より小さいため(ステップ203)、文字データ303中の部分文字列「グランド蒸気」を略称文字列「GS」に置き換え文字列304を作成する(ステップ204からステップ206)。文字データ304の文字データ長は32となるが、表示制限データ長の30より大きいため更にステップ204からステップ206を行い、部分文字列「トルク動作大」を略称文字列「トルク大」に置き換え文字データ305を作成する。文字データ305は文字データ長が28となり表示制限データ長の30より小さくなるので、これを表示部107へ渡しCRT108に表示する(ステップ203、ステップ208)。
【0025】このようにして、文字データ中の部分文字列を略称文字列に置き換えることにより、文字データを圧縮表示でき、しかも全角文字に統一された、見た目のよい文字データを表示することができる。また、全角文字から半角文字への置き換えより圧縮率を大きくすることが可能である。
【0026】実施の形態2.上記実施の形態1では、文字データ圧縮部102から表示部107へ表示文字データを渡す場合について述べたが、本実施の形態2では、図4に示すように、文字データ圧縮部102に表示データ格納部401を設け、表示文字データを外部記憶装置である表示文字データメモリ402に格納すると共に、表示部107はこの表示文字データを読み出してCRT108に表示を行うようにすることにより、データ圧縮部102と表示部107とを独立して動作させることができる。
【0027】表示文字データを外部記憶装置である表示文字データメモリ402に格納することにより、表示部107がデータを表示するときに毎回データ圧縮処理を実行する必要がなくなり、データ表示処理を短縮することができる。文字データメモリ101の文字データが変更された場合は、再度データ圧縮部102を使用し、表示文字データを作成する。
【0028】実施の形態3.上記実施形態2では、表示データ格納部401により表示文字データを外部記憶装置である表示文字データメモリ402に格納する場合について述べたが、本実施の形態3では、図5に示すように、検索装置501を設けることにより、表示文字データから文字データメモリ101のデータを検索しCRT502に表示するようにしている。
【0029】検索装置501を設けたことにより、文字データと表示文字データを同一のデータとすることができ、文字データ圧縮部102により作成される表示文字データを文字データに置きかえることができる。このことにより外部記憶装置のデータ格納領域を節約でき、またデータ管理を容易にすることができる。
【0030】実施の形態4.上記実施形態1では、略称辞書データメモリ109中の略称辞書データに一致する部分文字列がないときに、表示制限データ長を超える部分の文字データを切りとる場合について述べたが、本実施の形態4では、図6に示すように、入力装置601と、表示制限データ長を超える文字データを表示するCRT602と、略称辞書データにデータを追加する辞書入力部603を設けることにより、表示制限データ長を超える文字データに対してもデータ圧縮を行うことができるようにしている。
【0031】図7は実施の形態4の動作を説明するフローチヤートである。ステップ205の略称辞書データを検索したときに、辞書データ中の単語と一致する部分文字列がない場合、新しい略称データを入力する画面をCRT602に表示し、入力装置601を用いて単語と略語を入力する(ステップ701)。ステップ206で、ステップ701で新たに入力された略称データに部分文字列を置き換えることにより、文字データの圧縮を行う。
【0032】実施の形態5.上記実施の形態1では、文字データ置き換え部で自動的に部分文字列を略称文字列に置きかえる場合について述べたが、本実施の形態5では、図8に示すように、表示候補作成部801を設け、この表示候補作成部801により作成された表示候補データをCRT602に複数表示し、入力装置601で、圧縮するデータを選択することにより、人間の判断を加味したデータ圧縮表示を行うことができる。
【0033】図9に表示候補データの例を示す。入力文字データ902を、略称辞書データ901を用いて圧縮する場合、文字データ903から909の7通りの表示文字データを作成することができる。表示制限データ長が50の場合、表示候補データとして、文字データ903から909の7通りの文字データをCRT602に表示する。表示制限データ長が40の場合、表示候補データとして、文字データ906から909の4通りの文字データをCRT602に表示する。上記CRT602に表示されたデータから、好きなデータを入力装置601で選択することにより、表示文字データを作成する。これにより、表に文字データを表示する場合に、表中の前後のカラムの文字データと合わせた形で文字データを表示することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、表示領域に制限がある表やリストに表示領域の大きさを変更することなく文字データを圧縮表示できる。また、全角文字を半角文字に変換する処理や、文字間隔やフォントを変更する処理を行わないので、表やリストの文字データを均一に表示できる。また、圧縮率を向上させることができる。
【0035】また、プラント設計は多数の人が関わるので、仕様を正確に伝えることや統一された略語を使用する必要があるが、略称辞書データを設けて自動で文字列の置き換えを行うことにしたので、文字データを人間が入力するときは、略語を使わないで済み、仕様を正確に伝えることができる。
【0036】また、表示データ格納部を設け、表示文字データを外部記憶装置に格納するようにしたので、データ圧縮部と表示部が独立に動作し、データ表示処理を短縮することができる。
【0037】また、検索装置を設け、文字データと表示文字データを同一のデータとすることができ、外部記憶装置のデータ格納領域を節約でき、またデータ管理を容易にすることができる。
【0038】また、辞書入力部を設けて略称データを追加できるようにしたので、どのような文字データが入力されてもデータ圧縮を行うことができる。
【0039】また、表示候補作成部を設けて人間の判断を加えることにより、圧縮する部分文字列を自由に選択することができる。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【出願日】 平成12年6月22日(2000.6.22)
【代理人】 【識別番号】100073759
【弁理士】
【氏名又は名称】大岩 増雄
【公開番号】 特開2002−7104(P2002−7104A)
【公開日】 平成14年1月11日(2002.1.11)
【出願番号】 特願2000−187761(P2000−187761)