| 【発明の名称】 |
ゲージハンドル型真空減圧弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】白根 隆
【氏名】上原 照雄
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| 【要約】 |
【課題】円筒状のハンドル内に圧力計を組み込んで真空圧力の設定作業を簡便に遂行することにある。
【解決手段】ダイヤフラム52を弁体36に向かって押圧する第2ばね部材50と、ハンドル76と一体的に回動する調圧ナット84と、前記第2ばね部材50のばね力を調整する調圧ばね受け部材90と、圧力計16に固定されることにより回動不能に設けられた圧力計ガイド80とを備え、前記圧力計ガイド80には、真空室58に連通して負圧流体を圧力計16に導入する通路78が設けられる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】負圧流体が供給される真空ポートと、前記負圧流体によって作動する真空圧作動機器に接続される調圧ポートと、前記真空ポートと前記調圧ポートとを連通させる連通路とが形成されたボデイ部と、前記ボデイ部の一端部に一体的に連結されるボンネットと、前記ボンネットの一端部に回動自在に設けられ、略円筒状のハンドルの開口部内に圧力計が回動不能に支持されたハンドル部と、前記ボデイ部の孔部内に変位自在に設けられ、真空ポートと調圧ポートとの連通路を開閉する弁体と、前記ボデイ部とボンネットとの間に設けられ、ボンネット側の真空室とボデイ側の大気室とを分離する可撓性部材と、前記真空室に設けられ、前記可撓性部材を弁体に向かって押圧する調圧スプリングと、前記ハンドル部に設けられ、ハンドルと一体的に回動する調圧ナットと、前記調圧ナットとの螺合作用下に変位自在に設けられ、前記調圧スプリングのばね力を調整する調圧スプリング受け部材と、前記調圧ナットの軸線方向に沿って内嵌され、前記圧力計に固定されることにより回動不能に設けられた圧力計ガイドと、を備え、前記圧力計ガイドには、真空室に連通して負圧流体を圧力計に導入する通路が設けられることを特徴とするゲージハンドル型真空減圧弁。 【請求項2】請求項1記載のゲージハンドル型真空減圧弁において、前記弁体の中間部には略円錐形状を有する傘部が形成され、前記傘部には着座部に接触するシール部材が固着されることを特徴とするゲージハンドル型真空減圧弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、真空圧力によって作動する流体圧機器に対し、圧力計が配設された円筒状のハンドルの操作により設定された真空圧を供給することが可能なゲージハンドル型真空減圧弁に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、例えば、真空圧力の作用下に吸着用パッド等の吸着手段を用いてワークを吸着・搬送することが行われている。前記吸着用パッドに対して真空ポンプから真空圧力を供給する場合、真空ポンプからの真空圧力を所定の値に調整して吸着用パッド等に供給する、例えば、真空レギュレータが配設される。 【0003】そこで、本出願人は、圧力ゲージを設置した後に所望の位置に向けることにより、容易に設置することが可能なゲージハンドル形減圧弁を提案し(実公平4−45043号公報参照)、また、フィードバック室と圧力計との間を、弁ボデイ壁・ボンネット壁内の導孔を用いることがなく、フィードバック部材と圧力計ガイドとの間の連通路を用いて連通させることにより、構造が簡素化されたゲージハンドル形減圧弁を提案している(特開2001−5534号公報参照)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記提案に関連してなされたものであり、円筒状のハンドル内に圧力計を組み込んで真空圧力の設定作業を簡便に遂行することが可能なゲージハンドル型真空減圧弁を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するために、本発明は、負圧流体が供給される真空ポートと、前記負圧流体によって作動する真空圧作動機器に接続される調圧ポートと、前記真空ポートと前記調圧ポートとを連通させる連通路とが形成されたボデイ部と、前記ボデイ部の一端部に一体的に連結されるボンネットと、前記ボンネットの一端部に回動自在に設けられ、略円筒状のハンドルの開口部内に圧力計が回動不能に支持されたハンドル部と、前記ボデイ部の孔部内に変位自在に設けられ、真空ポートと調圧ポートとの連通路を開閉する弁体と、前記ボデイ部とボンネットとの間に設けられ、ボンネット側の真空室とボデイ側の大気室とを分離する可撓性部材と、前記真空室に設けられ、前記可撓性部材を弁体に向かって押圧する調圧スプリングと、前記ハンドル部に設けられ、ハンドルと一体的に回動する調圧ナットと、前記調圧ナットとの螺合作用下に変位自在に設けられ、前記調圧スプリングのばね力を調整する調圧スプリング受け部材と、前記調圧ナットの軸線方向に沿って内嵌され、前記圧力計に固定されることにより回動不能に設けられた圧力計ガイドと、を備え、前記圧力計ガイドには、真空室に連通して負圧流体を圧力計に導入する通路が設けられることを特徴とする。 【0006】この場合、前記弁体の中間部に略円錐形状を有する傘部を形成し、前記傘部には着座部に接触するシール部材を固着するとよい。 【0007】本発明によれば、円筒状のハンドルの開口部内に圧力計を回動不能に支持することにより、所望の真空圧力を設定するためにハンドルを所定の方向に回動させても圧力計が回動することがなく、真空圧力の設定作業を簡便に遂行することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明に係るゲージハンドル型真空減圧弁について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。 【0009】図1において、参照数字10は、本発明の実施の形態に係るゲージハンドル型真空減圧弁を示す。 【0010】このゲージハンドル型真空減圧弁10は、基本的には、ボデイ部12と、前記ボデイ部12の上部に一体的に連結されるボンネット14と、前記ボンネット14の上部側に回動自在に設けられ、圧力計16が配設されたハンドル部18とから構成される。なお、前記ボデイ部12を、例えば、アルミニウム等の軽金属製材料によって形成し、ボンネット14およびハンドル部18を樹脂製材料によって形成するとよい。 【0011】前記ボデイ部12は、リング状のシール部材20を介して一体的に積層された第1ボデイ12aおよび第2ボデイ12bを有し、前記第1ボデイ12aの相互に対向する両側面には、真空圧力供給源22に接続される真空ポート24と吸着用パッド等の真空圧作動機器26に接続される調圧ポート28とが所定間隔離間して同軸状に形成されている。前記真空ポート24と調圧ポート28との間には、該真空ポート24と調圧ポート28とを連通させる連通路30が形成されている。 【0012】なお、前記第1ボデイ12aには、底面部に形成された孔部32を閉塞する閉塞部材34がシール部材35を介して螺入され、前記閉塞部材34には後述する弁体36の端部が摺動するガイド孔37が形成されている。 【0013】前記ボデイ部12の略中央部には、軸線方向に沿って延在する孔部が形成され、前記孔部に沿って弁体36が変位自在に設けられる。前記弁体36の中間部には略円錐形状を有する傘部38が形成され、前記傘部38の傾斜面には、例えば、ゴム等の弾性体からなるシール部材40が固着されている。第1ボデイ12aの略中央部には、前記弁体36のシール部材40が着座することにより連通路30を遮断する着座部42が形成される。 【0014】前記弁体36には、該弁体36の外周面を囲繞し環状段部によって係止されたばね受け部材44が装着され、前記ばね受け部材44と閉塞部材34の環状凹部46との間に第1ばね部材48が係着される。該弁体36は、前記第1ばね部材48のばね力によって該弁体36のシール部材40が着座部42に着座して、常時、弁閉状態となるように付勢されている。 【0015】ボデイ部12とボンネット14との間には、前記弁体36を着座部42から離間する方向に向かって付勢する第2ばね部材(調圧スプリング)50を介してダイヤフラム52が介装され、前記ダイヤフラム52の膨出した周縁部54は、第2ボデイ12bに形成された環状凹部とボンネット14との壁面との間で挟持される。 【0016】前記ダイヤフラム52の上部側には、ボンネット14によって閉塞され、第1通路56を介して調圧ポート28に連通する真空室58が設けられ、該ダイヤフラム52の下部側には、第2通路60を介して大気と連通する大気室62が設けられている。従って、第2ボデイ12bおよびボンネット14によって閉塞された内部空間は、ダイヤフラム52を間にして上部側の真空室58と下部側の大気室62とに分離形成されている。前記大気室62には、ダイヤフラム52を上方に向かって押圧する第3ばね部材64が配設されている。 【0017】前記ダイヤフラム52には、上面側と下面側との間で該ダイヤフラム52の中央部を挟持する一組のディスク部材66、67が設けられ、下面側のディスク部材67には真空室58と大気室62とを連通させる貫通孔からなる連通ポート68が形成されている。前記連通ポート68は、断面円弧状に形成された弁体36の一端部が下部側のディスク部材67の着座部67aに着座することにより閉塞され、前記弁体36の一端部が前記着座部67aから離間することにより開成するように設けられている。 【0018】なお、第2ボデイ12bには、弁体36の外周部を囲繞することにより大気室62を気密に保持するシール部材70と、前記シール部材70を保持するリング体72が装着されている。 【0019】ハンドル部18は、ボンネット14の上部に回動自在に設けられ、上方側に向かって開口する略円筒状の開口部74が形成された真空圧力設定用のハンドル76と、前記ハンドル76に形成された開口部74内に回転不能に支持された圧力計16とを含む。 【0020】さらに、ハンドル部18は、前記圧力計16の底面部のねじ孔に螺入されて固定されることにより回動不能に設けられ、軸線方向に沿って貫通する真空圧力導入用の通路78が形成された圧力計ガイド80と、ハンドル76に形成された断面六角形状の孔部82内に嵌合されるように外周面の断面が略六角形状に形成され(図4参照)、該ハンドル76と一体的に回動する調圧ナット84と、前記調圧ナット84の内周面に形成されたねじ部86に螺合するねじ部88が外周面に形成され(図3参照)、ボンネット14の真空室58の内壁面の横断面形状に対応して断面略六角形状に形成されることにより周方向に対する回り止めがなされた調圧ばね受け部材(調圧スプリング受け部材)90(図2参照)とを有する。 【0021】この場合、ハンドル76の回動作用下に前記調圧ナット84が一体的に回動し、該調圧ナット84の内周面に形成されたねじ部86の螺回作用下に調圧ばね受け部材90が調圧ナット84の軸線方向に沿って変位するように設けられている。 【0022】前記調圧ナット84の内周面に形成されたねじ部86と調圧ばね受け部材90の外周面に形成されたねじ部88は、それぞれ左ねじからなり、調圧ナット84を回動させて調圧ばね受け部材90を上下方向に沿って変位させることにより、第2ばね部材50のばね力を調整することができる。 【0023】また、調圧ナット84と圧力計ガイド80との摺動面には、環状溝を介してシール部材92が装着されるとともに、ボンネット14の内壁面と調圧ナット84との間には、シール部材94が装着され、前記シール部材92、94によって真空室58の気密性を保持することができる。 【0024】さらに、ハンドル76に近接するボンネット14の一端部には、該ボンネット14を図示しないパネルの孔部に嵌合させることにより、ゲージハンドル型真空減圧弁10をパネルに固定するためのパネルナット96が嵌合されている。 【0025】なお、調圧ナット84の上部には、圧力計ガイド80に形成された周溝98に沿って周回する一組のねじ部材100a、100bが装着され、前記ねじ部材100a、100bによって前記圧力計ガイド80および圧力計16の軸線方向に対する抜け止め機能が営まれる。 【0026】本実施の形態に係るゲージハンドル型真空減圧弁10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。 【0027】先ず、図1に示されるように、チューブ等を介して真空ポート24に真空圧力供給源22を接続し、一方、調圧ポート28に、例えば、吸着用パッド等の真空圧作動機器26を接続しておく。 【0028】このような準備作業を終了した後、ハンドル76を時計回り方向に回動させることにより、該ハンドル76と一体的に調圧ナット84が回動する。この場合、圧力計16は、ハンドル76の操作に影響されることがなく回転不能に支持されているため、ハンドル76と調圧ナット84とを一体的に回動させても、圧力計16自体は回転せず、圧力計16の目盛の位置が移動しないため、圧力計16が指示する数値を容易に読み取ることができる。 【0029】ハンドル76と一体的に調圧ナット84を回動させると、ねじ部86、88の螺合作用下に調圧ばね受け部材90が下降する。前記調圧ばね受け部材90の変位作用下に第2ばね部材50のばね力によって、ダイヤフラム52が下方側に向かって押圧される。なお、前記調圧ばね受け部材90がボンネット14の真空室58に沿って下降する際、断面六角形状に形成された真空室58の内壁面によって該調圧ばね受け部材90の回り止め機能が営まれる。 【0030】従って、前記ダイヤフラム52および弁体36が一体的に下方側に向かって変位し、前記弁体36が着座部42から離間することにより連通路30が開成され、真空ポート24と調圧ポート28とが連通する(図5参照)。この結果、ダイヤフラム52の調圧作用下に所定の真空圧力に調圧された負圧流体が調圧ポート28に接続された真空圧作動機器26に安定して供給される。 【0031】前記調圧ポート28から真空圧作動機器26に供給される負圧流体は、第1通路56を介して真空室58に導入されるため、前記真空室58の真空圧力は調圧ポート28と略同圧に設定される。この場合、真空室58に導入された負圧流体の作用下に、ダイヤフラム52および一組のディスク部材66、67には一体的に上方に向かって引き戻す力が付与され、このダイヤフラム52および一組のディスク部材66、67を上方に向かって引き戻す力と第2ばね部材50のばね力とが平衡することにより、弁体36が着座部42に着座して弁閉状態となり、ハンドル76によって予め設定された所望の真空圧力が調圧ポート28を介して真空圧作動機器26に供給される。 【0032】真空室58に導入された負圧流体は、調圧ばね受け部材90の孔部および圧力計ガイド80の通路78を介して圧力計16に供給され、図示しない真空圧力検出素子によって真空圧力が検出され、図示しない指針を介して表示される。 【0033】本実施の形態では、円筒状のハンドル76の開口部74内に圧力計16を回動不能に支持することにより、所望の真空圧力を設定するためにハンドル76を所定の方向に回動させても圧力計16が回動することがなく、真空圧力の設定作業を簡便に遂行することができる。 【0034】 【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られる。 【0035】すなわち、円筒状のハンドル内に圧力計を組み込み込むことにより、真空圧力の設定作業を簡便に遂行することができる。この場合、ハンドルと調圧ナットとを一体的に回動させても、圧力計自体は回転せず、圧力計の目盛の位置が移動しないため、圧力計が指示する数値を容易に読み取ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000102511 【氏名又は名称】エスエムシー株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月17日(2001.4.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077665 【弁理士】 【氏名又は名称】千葉 剛宏 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−312037(P2002−312037A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月25日(2002.10.25) |
| 【出願番号】 |
特願2001−117692(P2001−117692) |
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