トップ :: G 物理学 :: G03 写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ




【発明の名称】 トナー飛散防止装置および画像形成装置
【発明者】 【氏名】吉木 茂

【要約】 【課題】画質向上のために小粒径のトナーを用いた場合に継続的にトナー飛散防止効果を発揮できるとともに、画像品質を低下するおそれのないトナー飛散防止装置を提供する。

【解決手段】現像装置14内の空気を、チューブ71・73でつくる排気路を通して排出する排気手段72と、その排気手段で排出する空気中からトナーを捕集する、例えば延伸多孔質PTFEでつくったトナー捕集手段と、そのトナー捕集手段の上流に位置してそのトナー捕集手段で捕集したトナーを現像装置14のトナー中に落下することなく貯留するトナー貯留手段74とを備え、上記トナー捕集手段74により捕集される現像剤として、重量平均粒径65μm以下のキャリアを含む二成分系現像剤を用いることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】トナーを像担持体上の潜像に付着させて該潜像を可視像化する現像装置を備えた画像形成装置におけるトナー飛散防止装置であって、上記現像装置内の空気を排気路を通して排出する排気手段と、その排気手段で排出する空気中からトナーを捕集するトナー捕集手段と、そのトナー捕集手段の上流に位置してそのトナー捕集手段で捕集したトナーを前記現像装置のトナー中に落下することなく貯留するトナー貯留手段とを備え、上記トナー捕集手段により捕集される現像剤として、重量平均粒径65μm以下のキャリアを含む二成分系現像剤を用いることを特徴とするトナー飛散防止装置。
【請求項2】請求項1記載のトナー飛散防止装置において、上記現像剤として、重量平均粒径が5〜10μm、5μm以下が60〜80個数%含まれているトナーと重量平均粒径65μm以下のキャリアとを混合した二成分系現像剤を用いることを特徴とするトナー飛散防止装置。
【請求項3】請求項1または2記載のトナー飛散防止装置において、上記現像剤として、重量平均粒径が5〜10μm、5μm以下が60〜80個数%含まれているトナーと重量平均粒径65μm以下のキャリアとを混合した二成分系現像剤を用い、該現像剤が供給される像担持体の線速を400mm/sec以上に設定したことを特徴とするトナー飛散防止装置。
【請求項4】請求項1乃至3のうちの一つに記載のトナー飛散防止装置において、上記排気手段の上流側若しくは下流側に上記トナー貯留手段を備えたことを特徴とするトナー飛散防止装置。
【請求項5】請求項1乃至4のうちの一つに記載のトナー飛散防止装置において、上記トナー貯留手段を着脱可能に設けたことを特徴とするトナー飛散防止装置。
【請求項6】請求項1乃至5のうちの一つに記載のトナー飛散防止装置において、上記トナー捕集手段として延伸多孔質PTFEを使用したことを特徴とするトナー飛散防止装置。
【請求項7】請求項1乃至6のうちの一つに記載のトナー飛散防止装置において、上記現像装置内には、トナーを補給するトナー補給領域の両側に上記排気路の吸込み口を設けたことを特徴とするトナー飛散防止装置。
【請求項8】請求項1乃至7のうちの一つに記載のトナー飛散防止装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】請求項8記載の画像形成装置において、上記トナー貯留手段には、貯留するトナーを前記現像装置に戻して再使用するトナーリサイクル手段が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー飛散防止装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、現像装置から浮遊して浮遊するトナーの飛散を防止するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置において電子写真法を用いた装置においては、潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーを含む現像剤を用いて可視像処理し、可視像とされたトナー像を転写紙などに転写して複写物を得る行程が採用されている。画像形成装置では、例えば現像に関与しなかったトナーが現像装置の現像開口から飛散して画像形成装置本体内を汚染し、潜像担持体、いわゆる、像担持体に付着したりシートに付着したりして画像品質を低下する問題があり、また現像開口周辺を汚してメンテナンス時に作業者に付着する問題があった。
【0003】このような問題を避けるべく、従来の画像形成装置の中には、例えば、図12に示すように、像担持体1のまわりに配置した現像装置2に吸込み口3を形成し、その吸込み口3に、ファン4とフィルタ5とを備えるフィルタケース6を取り付けたトナー飛散防止装置7を設けるものがある。
【0004】トナー飛散防止装置7では、ファン4の駆動により、現像装置2内の空気を吸込み口3から排気路8を通して排出することにより、現像装置2の現像開口2aを通して現像装置2内に入る空気の流れをつくって現像開口2aからのトナー飛散を防止する一方、その排出する空気中からフィルタ5でトナーを捕集する構成が提案されている(例えば、特開平10−3220号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような従来のトナー飛散防止装置7では、捕集したトナーがフィルタ5に付着してフィルタ5上に堆積し、目詰まりを生じて吸込み気流が弱くなり、トナー飛散防止効果を果たさなくなる問題があった。フィルタ5上に堆積したトナーがやがて大きな塊となって吸込み口3から現像装置2内に落下し、それが像担持体1に付着してトナー画像に濃度むらを生じ、画像品質が低下する問題があった。
【0006】特に、近年要望が高まってきているドット再現性の向上や階調性の向上などを含む高画質化に応えるべく、小粒径のトナーを用いる場合には、微粉体であるトナー自体が空気中に飛散して舞いやすくなる。このため、空気の流れを利用して現像装置から飛散トナーを吸引した場合には、小粒径であることが原因して吸引されるトナーの量が多くなり、フィルタの早期目詰まりが発生したり、早期に回収タンクが満杯となってしまうことが起こる。従って、このような小粒径トナーを使用した場合には、フィルターや回収タンクの交換時期の監視等を含めてメンテナンスを頻繁に行う必要が生じしていまい、高画質化が得られる反面、保守負担が増えるという副次的な問題が新たに発生する虞がある。
【0007】本発明の目的は、上記従来の現像装置でのトナー飛散における問題に鑑み、小粒径のトナーを用いた場合に、トナーの浮遊量を低減させてメンテナンス間隔を長くすることが可能な構成を備えたトナー飛散防止装置および画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、トナーを像担持体上の潜像に付着させて該潜像を可視像化する現像装置を備えた画像形成装置におけるトナー飛散防止装置であって、上記現像装置内の空気を排気路を通して排出する排気手段と、その排気手段で排出する空気中からトナーを捕集するトナー捕集手段と、そのトナー捕集手段の上流に位置してそのトナー捕集手段で捕集したトナーを前記現像装置のトナー中に落下することなく貯留するトナー貯留手段とを備え、上記トナー捕集手段により捕集される現像剤として、重量平均粒径65μm以下のキャリアを含む二成分系現像剤を用いることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、上記現像剤として、重量平均粒径が5〜10μm、5μm以下が60〜80個数%含まれているトナーと重量平均粒径65μm以下のキャリアとを混合した二成分系現像剤を用いることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、上記現像剤として、重量平均粒径が5〜10μm、5μm以下が60〜80個数%含まれているトナーと重量平均粒径65μm以下のキャリアとを混合した二成分系現像剤を用い、該現像剤が供給される像担持体の線速を400mm/sec以上に設定したことを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、上記排気手段の上流側若しくは下流側に上記トナー貯留手段を備えたことを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明は、上記トナー貯留手段を着脱可能に設けたことを特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明は、上記トナー捕集手段として延伸多孔質PTFEを使用したことを特徴としている。
【0014】請求項7記載の発明は、上記現像装置内には、トナーを補給するトナー補給領域の両側に上記排気路の吸込み口を設けたことを特徴としている。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のうちの一つに記載のトナー飛散防止装置を画像形成装置に用いることを特徴としている。
【0016】請求項9記載の発明は、上記トナー貯留手段には、貯留するトナーを前記現像装置に戻して再使用するトナーリサイクル手段が設けられていることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施例に基づき本発明の実施の形態を説明する。図1には、この発明に係るトナー飛散防止装置を備えるレーザ複写機であり、その複写機内部機構の全体概略構成を示す。図2には、その要部の部分拡大構成を示す。
【0018】図1中、符号10は、画像形成装置本体である。装置本体10内には、ドラム状の像担持体12を設ける。像担持体12のまわりには、帯電装置13、現像装置14、転写・搬送装置15、クリーニング装置16、除電装置17がそれぞれ配置されている。上記各装置の上部には、レーザ書込み装置18を設ける。レーザ書込み装置18には、レーザダイオード等の光源20、走査用の回転多面鏡21、ポリゴンモータ22、fθレンズ等の走査光学系23などが備えられている。クリーニング装置16の図中左側には、定着装置25が配置されている。定着装置25には、ヒータを内蔵する定着ローラ26と、その定着ローラ26に下方から押し当てる加圧ローラ27が設けられている。
【0019】装置本体10内の上部には、原稿読取装置30が設けられている。原稿読取装置30には、光源31、複数のミラー32、結像レンズ33、CCD等のイメージセンサ34などが備えられている。
【0020】装置本体10内の下部には、両面ユニット35を備える。両面ユニット35からは、像担持体12の下方へと延長された給紙路36に連通する再給紙路37が設けられている。両面ユニット35へは、定着装置25出口から延長された排紙路38途中から分岐して反転路39が形成されている。
【0021】装置本体10の上面には、コンタクトガラス40が設置されている。コンタクトガラス40を被うように、装置本体10上には、自動原稿給紙装置41が開閉自在に取り付られている。
【0022】画像形成装置本体10は、給紙テーブル43上に載置されるようになっている。給紙テーブル43内には、給紙カセット44が多段に装備されている。各給紙カセット44には、それぞれ対応して給紙ローラ45が設けられている。給紙ローラ45は、繰り出したシートを、給紙路36荷接続された搬送路46に導入するようになっている。搬送路46には、複数対の搬送ローラ47が設けられている。
【0023】上記構成を備えたレーザ複写機を用いてコピーを取るときは、自動原稿給紙装置41に原稿をセットし、または自動原稿給紙装置41を開いてコンタクトガラス40上に直接原稿をセットする。そして、不図示のスタートスイッチを押し、自動原稿給紙装置41を駆動してコンタクトガラス40上に搬送した原稿を、またはあらかじめコンタクトガラス40上にセットしてある原稿を、原稿読取装置30で画素単位で読み取る。
【0024】原稿読み取り動作に合わせて適宜の給紙ローラ45が回転され、給紙テーブル43内の複数の給紙カセット中の対応する給紙カセット44内からシートを繰り出し、搬送路46に入れて搬送ローラ47で搬送し、給紙路36に入れてレジストローラ48に突き当てて止める。その後、像担持体12の回転にタイミングを合わせて該レジストローラ48を回転し、像担持体12の下方へとシートが送り込まれる。
【0025】不図示のスタートスイッチを押したとき、同時に像担持体12を図中時計方向に回転する。そして、その像担持体12の回転とともに、まず帯電装置13で表面を一様に帯電し、次いで上述した原稿読取装置30で読み取った読取り内容に応じてレーザ光Lを照射してレーザ書込み装置18で書込みを行い、像担持体12の表面に静電潜像を形成し、そののち現像装置14でトナーを付着してその静電潜像を可視像化する。
【0026】像担持体12の下方へと送り込まれたシートに対して、転写・搬送装置15でその可視像を転写する。画像転写後の像担持体12表面は、残留トナーをクリーニング装置16で除去して清掃し、除電装置17で除電して、その後の再度の画像形成に備える。
【0027】一方、画像転写後のシートは、転写・搬送装置15で搬送して定着装置25に入れ、定着ローラ26と加圧ローラ27とで熱と圧力とを加えて転写画像を定着する。その後、排紙路38を通して、例えば装置本体10に取り付けた不図示のトレイ上に排出する。なお、この複写機を用いてシートの裏面にも記録を行うときには、片面に記録後、反転路39を通して両面ユニット35へと入れ、そこで反転して再び像担持体12の下方へと送り込み、別途像担持体12上に形成した画像を同様に裏面にも転写してから、例えば不図示のトレイ上に排出する。
【0028】現像装置14は、図2に示されているように、現像タンク50と現像ホッパ60とからなる。現像タンク50では、第1現像ローラ51、第2現像ローラ52、パドルホイール53、攪拌ローラ54、搬送スクリュ55、セパレータ56、ドクタブレード57、トナー濃度センサ58などを現像ケース59内に設ける。そして、現像ケース59内には、キャリアとトナーとからなる二成分現像剤を収納する。現像ホッパ60内には、歯車状のトナー補給部材61、補給規制板62、アジテータ63などを設ける。この現像ホッパ60内には、トナーを収納してなる。
【0029】現像装置14では、重量平均粒径が5〜10μm、5μm以下が60〜80個数%含まれているトナーと重量平均粒径65ミクロンm以下のキャリアとを含む二成分系現像剤が用いられる。
【0030】トナーの構成として樹脂成分、着色剤からなり、さらに、ワックス成分や無機微粒子を添加した構成を採用する場合もある。製造方法は特に限定されるものではなく、粉砕方式、重合方式いずれを用いることも可能である。
【0031】樹脂成分としては従来公知の樹脂全てを用いることができ、例えば、以下のものが挙げられる。スチレン、ポリ−α−スチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジェン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、石油樹脂、ポリウレタン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラート樹脂等が挙げられる。また、単独使用も可能であるが、二種類併用しても良い。着色剤としては公知のものとして、カーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、オイルブラック、アゾオイルブラック等、特に限定はされない。
【0032】ワックス成分としては公知のものとして、カルナウバワックス、ライスワックス、合成エステルワックスなど、特に限定されないものが用いられる。無機微粒子としては、公知のものとして、シリカ、酸化チタン微粉末などが用いられる。
【0033】図2において現像装置14では、現像ケース59内の二成分現像剤を、攪拌ローラ54の回転により攪拌して摩擦帯電し、パドルホイール53の回転によって跳ね上げ、第1現像ローラ51および第2現像ローラ52内の磁石によってそれらの第1現像ローラ51および第2現像ローラ52に吸着する。第1現像ローラ51および第2現像ローラ52に吸着した現像剤は、それらの第1現像ローラ51および第2現像ローラ52外周のスリーブにより搬送してドクタブレード57により余剰分を掻き落として後、現像バイアスにより像担持体12に付着してその像担持体12上の静電潜像を現像する。
【0034】現像装置14においては、像担持体12に付着してトナーを消費すると、その割合(トナー濃度)が減少する。そこで、現像剤中のトナー濃度がトナー濃度の目標値に対して所定値以下になると、アジテータ63を回転してトナーを攪拌するとともにトナー補給部材61へと搬送し、そのトナー補給部材61を回転して補給規制板62を揺動し、現像ホッパ60から現像タンク50内へとトナーを補給して現像剤中のトナー濃度を維持する。現像剤中のトナー濃度は、現像ケース59に取り付けるトナー濃度センサ58により測定する。トナー濃度の目標値は、像担持体12上に作成した測定用トナー像(Pパターン)をフォトセンサで測定した値により設定する。
【0035】なお、一般に、シートの両側には、画像がない場合が多い。そこで、両側のトナー量が多くならないように、現像ホッパ60からは、両側を除くトナー補給領域bの範囲でトナー補給を行うようにする。
【0036】ところで、上述したとおり、像担持体12に付着したトナーは、転写・搬送装置15によってシートに静電転写する。ところが、約10%のトナーは、未転写となって像担持体12上に残る。未転写となって像担持体12上に残った残留トナーは、クリーニング装置16に設けるクリーニングブレード65およびブラシローラ66によって像担持体12上から掻き落とす。
【0037】クリーニング装置16によって像担持体12上から掻き落とされたトナーは、クリーニング装置16の回収タンク67内に入る。そして、回収スクリュ68によってクリーニング装置16の片側に搬送し、不図示の排出口から排出してトナーリサイクル装置へと導く。
【0038】レーザ複写機では、図1に示すように、現像装置14に接続してトナー飛散防止装置70を備える。トナー飛散防止装置70には、現像装置14と吸気チューブ71で接続して、装置本体10内に排気手段72を備え、またその排気手段72と排気チューブ73で接続して、給紙テーブル43内にトナー貯留手段74を備える。
【0039】吸気チューブ71の先端には、図3に示すように、吸引ダクト75を取り付ける。吸引ダクト75は、細長矩形状で、上面中央に吸気チューブ71の一端を接続する接続口76を有し、図4に示すように下面に大きな開口77をあける。しかし、その下面には、現像ホッパ60のトナー補給領域bに対応して、マイラ等のシート部材78を貼り付けて開口77の中央部を塞ぎ、両側に吸込み口79を設ける。また、開口77のまわりには、現像ホッパ60側を除いてシール部材80を貼り付ける。
【0040】吸引ダクト75は、図2に示すように、両端を、現像ケース59の両側に対向して設けるガイド溝82内に矢示方向に挿入して現像ケース59の開口83に取り付け、そののち現像タンク50に現像ホッパ60を取り付けることにより抜け止めする。現像ホッパ60には、吸引ダクト75との間をシールするシール部材84を貼り付ける。これにより、現像ケース59の開口83を完全に塞ぐようにする。
【0041】図1に示した排気手段72は、図5に示すように、ポンプ86の吸気口87に吸気チューブ71の他端を取り付け、排気口88に排気チューブ73の一端を取り付ける。また、モータ89の駆動軸90に取り付けた偏心ピン91をゴム部材92の一部93に填め込んである。
【0042】図示しない現像モータと連動してモータ89を駆動し、そのモータ89の駆動によりゴム部材92の中央を図中矢示方向に往復動し、不図示の吸気弁を開いて不図示の排気弁を閉じ、現像装置14内の空気を上述した吸引ダクト75の吸込み口79から吸い込み、吸気チューブ71内の排気路を通して吸気口87からポンプ86内に入れ、または吸気弁を閉じて排気弁を開き、ポンプ86内の空気を排気チューブ73の排気路を通してトナー貯留手段74へと送り込む。
【0043】現像装置14が動作しているときは、常に排気手段72を駆動してトナー飛散防止装置70により現像装置14内の空気を吸い込むことにより、現像装置14内の浮遊トナーを吸引するとともに、図2に示す現像ケース59の現像開口95に吸込み気流を発生し、例えば図6中矢印aで示すように周辺の空気を吸い込むことで、現像装置14からのトナー飛散を防止することができる。
【0044】トナー飛散防止装置70を設けなくても、現像ローラ50・51の回転により現像開口95から周辺の空気を吸い込む気流が発生するが、トナー飛散防止装置70を設けることによりより多くの空気を吸い込んで現像装置14からのトナー飛散を一層防止することができる。
【0045】トナー貯留手段74は、図7に示すように、幅と高さがあり、奥行きの小さなタンク97で、図1に示すように給紙テーブル43内において搬送路46に沿ってその外側に配置する。その上面片側に排気チューブ73の他端を接続する入口98を有し、外面には少し高い位置に開口を有する。そして、タンク97に大きなフィルタ状のトナー捕集手段100を取り付け、そのトナー捕集手段100で開口を塞いでなる。
【0046】トナー捕集手段100は、フッ素樹脂の中でももっとも科学的安定性の高いPTFE(ポリテトラフロロエチレン)を特殊技術で延伸加工し、微細な連続多孔質構造を持たせたものであり、空気は通すが、トナーは捕集してタンク97内に貯める。
【0047】なお、このようにトナー捕集手段100として延伸多孔質PTFEを使用すると、圧を加えながら空気を通しても、静電フィルタ等の他のフィルタと違ってトナー漏れがなく、トナーを確実に捕集することができる。これにより、排気手段72から排気チューブ73を通して送られてきた空気をトナー貯留手段74に入れ、トナー捕集手段100でトナーを捕集して、捕集したトナーはタンク97内に貯め、トナー捕集後の空気は排気グリルを通して装置本体10の外部に排出する。
【0048】トナー貯留手段74には、不図示のトナー満杯検知手段を設け、トナーの満杯を検知する。トナーが満杯になったときは、タンク97内のトナーを廃棄するか、タンク97を新しいものと交換する。もちろん、トナー貯留手段74は、図7に示すような形状のものに限るものではなく、例えば図8に示すような形状のものであってもよい。また、タンク97の開口とその開口を塞ぐトナー捕集手段100は、目詰まりが生じないように、できるだけ大きい方がよい。図8では図7の対応部分に使用した符号をそのまま使用することとし、その重複説明を省略する。なお、上述した例では、吸気チューブ71や排気チューブ73を用いて排気路を形成したが、当然、チューブに限らず、パイプその他を用いて排気路を形成してもよい。
【0049】上述した図示例では、排気手段72の下流位置にトナー貯留手段74およびトナー捕集手段100を備えた。しかし、例えば図9に示すように、排気手段72の上流位置にトナー貯留手段74およびトナー捕集手段100を備えるようにしてもよい。
【0050】そして、この図示例では、トナー捕集手段100で捕集したトナーを、現像装置14のトナー中に落下することなく、トレイ状のトナー貯留手段74で受けるようにしたものである。トナー貯留手段74は、着脱可能として、貯留するトナーを廃棄できるようにし、トナー捕集手段100により捕集したトナーの処理を容易としてなる。このようにすることで、トナー捕集手段100で捕集したトナーを上流のトナー貯留手段74に貯留し、トナーが下流の排気手段72まで達しないようにできるから、排気手段72の種類に限定を不要として、例えば図示するようなファン102を用いた排気手段72でもよくなり、排気手段72は価格や大きさや組立容易性等を考慮して最適なものを使用することになる。
【0051】また、トナーを廃棄することなく、例えば図10に示すように、トナーリサイクル手段110を備えるようにしてもよい。図示トナーリサイクル手段110は、トナー貯留手段74に、貯留するトナーが集まる凹部104を形成し、その凹部104内に、トナーを片側に寄せるスクリュ等のトナー搬送部材105を設け、その片側に寄せたトナーを例えば現像装置14に戻す、スクリュやベルトやコイルなどを用いたトナー回収部材106を備えるようにしたものである。
【0052】トナーリサイクル手段110を備えると、トナー捕集手段100で捕集したトナーのリサイクル使用を可能として、メンテナンスコストを低減することができる。
【0053】一方、上述した構成において、捕集されるトナーの量は、小粒径のキャリアと組み合わせて用いることにより従来の粒径のキャリアを用いた場合と比べて少なくすることができ、これによってトナー捕集手段10の目詰まりを遅らせることができ、しかも、回収タンクに相当するトナー貯留手段64が満杯となる時期を遅らせることができる。つまり、小粒径のキャリアを用いて小粒径のトナーと合わせて二成分系現像剤とすることにより、従来のキャリアに比べてキャリアの重量当たりの表面積が増加し、トナーによるキャリアへの被覆率が低下するため、トナーのキャリアに対する接触確率が向上し、トナーの帯電不良を防止することができる。このため、キャリアへのトナーの付着率が高まることでトナーの浮遊量が減少されることになる。
【0054】本発明者は、トナーおよびキャリアの粒径とこれらに対するトナーの回収量との関係を実験したところ、図11に示す結果を得た。図11の結果から明らかなように、画質向上に要求される小粒径トナーとした場合に、小粒径のキャリアを用いることで画質向上と回収トナー量の減少との両立が見られた。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、現像装置内の空気を排気路を通して排出する排気手段と、その排気手段で排出する空気中からトナーを捕集するトナー捕集手段と、そのトナー捕集手段の上流に位置してそのトナー捕集手段で捕集したトナーを現像装置のトナー中に落下することなく貯留するトナー貯留手段とを備えるから、トナー捕集手段で捕集したトナーをトナー貯留手段に貯留し、目詰まり等を生ずることなく、継続的にトナー飛散防止効果を発揮することができる。
【0056】特に、重量平均粒径が65μm以下のキャリアを用いることにより、従来の粒径のキャリアに比べてキャリアの重量当たりの表面積が増加することでトナーのキャリアに対する被覆率を増加させることができる。これにより、キャリア似たいsうるトナーの接触確率が高まりトナーの帯電不良を減少させて空気中に浮遊しようとするトナーの量を少なくすることができるので、排気手段によりによる吸引されるトナーの量を少なくさせてフィルタの目詰まりに至る期間を長くできると共に回収タンクが満杯になる時期を遅らせることができる。この結果、メンテナンス間隔を長くして保守負担を低減させることが可能となる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、小粒径のトナーを用いる場合においても小粒径のキャリアを組み合わせることにより、浮遊するトナーの量を低減させてフィルターの目詰まりや回収タンクの満杯に至る時期を遅らせることが可能となる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、小粒径トナーを用いて像担持体の線速を400mm/sec以上とした高速状態で画像を形成するために高速運転により浮遊トナーの量が増加する傾向にあっても、浮遊トナーを低減することができ、捕集されるトナーの量を少なくしてフィルタの目詰まりや回収タンクの満杯に至る時期を遅延することが可能となる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、排気手段とトナー捕集手段とトナー貯留手段とを備えるトナー飛散防止装置において、排気手段の上流側若しくは下流にトナー貯留手段を備えるから、排気手段の配置を考えることなく、トナー貯留手段を自由に配置することができ、レイアウト上の自由度を増してトナー貯留手段の着脱を容易とすることができる。特に、排気手段の上流にトナー貯留手段を備える場合には、トナー捕集手段で捕集したトナーを上流のトナー貯留手段に貯留し、下流の排気手段までトナーが達しないようにし、特にその排気手段の種類に限定を不要とし、価格や大きさや組立容易性等を考慮して最適なものを使用することができる。
【0060】請求項5に記載の発明によれば、排気手段とトナー捕集手段とトナー貯留手段とを備えるトナー飛散防止装置において、トナー貯留手段を着脱可能とするから、トナー捕集手段により捕集したトナーの処理を容易とすることができる。
【0061】請求項6に記載の発明によれば、排気手段とトナー捕集手段とトナー貯留手段とを備えるトナー飛散防止装置において、トナー捕集手段として延伸多孔質PTFEを使用するから、圧を加えながらその延伸多孔質PTFEに空気を通しても、静電フィルタ等の他のフィルタと違ってトナー漏れがなく、トナーを確実に捕集することができる。
【0062】請求項7に記載の発明によれば、現像装置内にトナーを補給するトナー補給領域の両側に排気路の吸込み口を設けるから、現像装置内に補給したばかりのトナーを吸込み口から吸い込んで排気路を通して直ちに排出しないようにすることができる。
【0063】請求項8に記載の発明によれば、上述した効果を有するトナー飛散防止装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
【0064】請求項9に記載の発明によれば、画像形成装置において、トナー貯留手段に貯留するトナーを現像装置に戻して再使用するトナーリサイクル手段を備えるから、トナー飛散防止装置で捕集したトナーのリサイクル使用を可能とし、メンテナンスコストを低減することができる。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成13年6月4日(2001.6.4)
【代理人】 【識別番号】100067873
【弁理士】
【氏名又は名称】樺山 亨 (外1名)
【公開番号】 特開2002−365906(P2002−365906A)
【公開日】 平成14年12月20日(2002.12.20)
【出願番号】 特願2001−168354(P2001−168354)