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【発明の名称】 カラー画像現像装置
【発明者】 【氏名】堀 謙治郎

【要約】 【課題】中間現像剤担持体を用いたカラー画像現像装置において、4色分の現像剤を中間現像剤担持体に塗布させるのに、2個の高圧回路でその担持体の略前面に効率的に塗布することができ、その担持体の小型化に役立つ。

【解決手段】中間現像剤担持体と対峙する4色分の現像剤供給ユニットにて、第一色目の現像スリーブと第二色目の現像スリーブに第一の高圧回路を接続し、第二色目の現像スリーブと第四色目の現像スリーブに第二の高圧回路を接続し、第一と第二の高圧回路の高圧出力タイミングを瞬間的にずらす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 四色の現像剤をそれぞれ供給する4個の現像剤供給ユニットと、前記4個の現像剤供給ユニットの周囲に配置された一つの回転する中間現像剤担持体と、前記現像剤供給ユニットに接続され前記中間現像剤担持体上に静電気力によって各々の現像剤を塗布させる現像剤供給高圧と、前記中間現像剤担持体上に対向して前記現像剤供給ユニット以外の位置で配置された感光体ドラムと、回転する前記中間現像剤担持体上に塗布された現像剤を静電潜像が形成された回転する前記感光体ドラムに向け飛翔させ前記感光体ドラム上に現像剤画像を形成させる現像高圧とを備えたカラー画像現像装置において、前記中間現像剤担持体に対向して配置された前記4個の現像剤供給ユニットを配置された順番に現像剤供給ユニット1、現像剤供給ユニット2、現像剤供給ユニット3、現像剤供給ユニット4とするとき、現像剤供給ユニット1と現像剤供給ユニット3が共通の現像剤供給高圧1から高電圧を受け、現像剤供給ユニット2と現像剤供給ユニット4が共通の現像剤供給高圧2から高電圧を受けることを特徴とするカラー画像現像装置。
【請求項2】 前記現像剤供給高圧1と前記現像剤供給高圧2の高圧出力タイミングをずらすことを特徴とする請求項1記載のカラー画像現像装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真技術を用いた多色画像形成装置に使用されるカラー画像現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真技術を利用したカラープリンタはビジネスの分野で着実に利用されるようになってきた。このカラープリンタは大別してYMCKの4色分の感光現像ユニットを有するインライン方式と、現像器は4色分有するが感光体は1つだけの単一感光体方式がある。
【0003】インライン方式は高速に印字できるメリットがあるが、感光体や露光部を4色分もつので高価である。また露光部が各色存在することにより、各色の色位置合わせが難しいデメリットもある。
【0004】一方単一感光体方式は色位置合わせがインライン方式より易しいけれども、他のデメリットもあった。例えば、感光体の周囲に現像器を4色分配置すると、当然ながら感光体の径(あるいは周囲の長さ)を大きくしなければならなく、その感光体の製造コストがかさむ。小さな感光体で4色を現像する方法として、回転体の中に4色分の現像器を搭載し、各色の感光体への現像毎に当接する現像器を入れ替える方法がある。この方法は感光体を小さくできるメリットがあるが、現像剤を内蔵した現像器をYMCKの4色分有することが必要で、その回転体の総重量は重くなり、すばやく回転体をまわし、現像器を入れ替えるのが困難であった。それゆえ高速印字を難しくしていた。
【0005】その回転する現像ユニットの欠点を補うべく、考案されたカラー画像現像装置がある。このカラー画像現像装置の特徴は4色の回転する現像ユニットを使用するのではなく、4色の現像ユニットは機械的に固定され、その固定された4色分の現像ユニット(厳密には現像剤供給ユニット)と当接する中間現像剤保持ベルトを使用する方法である。
【0006】図2は、4色からなる現像装置の現像剤担持体からなる現像剤を、一旦中間現像剤担持体上に担持させ、その中間現像剤担持体上の現像剤を像担持体上に現像させることを特徴とする現像方法および装置ならびに多色画像形成装置の概略断面図を示している。同図において、Dは静電潜像を形成させる為の所謂画像入力信号である。
【0007】ここで、現像装置は各々の色に対して、7Y,7M,7C,7Kと四色の現像装置がタンデムにならんでおり、その各々の現像装置の現像剤担持体は本発明の最大の特徴である(以後、TDSと略記することもある)15に対峙している。
【0008】中間現像剤担持体近傍の図を図3に示した。
【0009】本従来例では、各色の現像剤供給装置(以下現像装置と略)は1成分接触現像装置を用いており、各々の現像装置(7Y,7M,7C,7K)内の現像スリーブは中間現像剤担持体16に微小な間隙をもって対峙している。現像スリーブに適切なタイミングを合わせてバイアスを印可することにより、現像スリーブにコーティングされた各色の現像剤は中間現像剤担持体15に運ばれる。この中間現像剤担持体15は中間現像剤担持体駆動ローラー16と中間現像郁ローラー17により懸架駆動される。ここで、該中間現像剤担持体駆動ローラー16は中間現像剤担持体制御装置61により、中間現像剤駆動装置62で所定の回転数で駆動することが出来る。
【0010】また、中間現像郁ローラー17には不図示の電源を用いて、感光体現像バイアスを印加することが出来る構造になっている。
【0011】中間転写ベルト11は、1次転写郁ローラー9、中間転写ベルト駆動ローラー17、2次転写郁ローラー12により懸架駆動される構造になっている。ここで、該中間転写ベルト駆動ローラー10は中間転写ベルト駆動制御装置51により、中間転写ベルト駆動装置52で所定の回転数で駆動することが出来る。
【0012】ここで、各色現像器(7Y、7M、7C、7K)の現像剤担持体は各々制御装置(31Y,31M,31C,31K)にて駆動装置(32Y,32M,32C,32K)にて所定の回転駆動をさせることが出来る。
【0013】以下、図2の動作を説明する。
【0014】従来例の1態様として、中間転写ベルト11の周速Ps(ITB)に対して、中間現像剤担持体15の周速Ps(TDS)を3:1に設定した場合について説明する。すなわち、Ps(ITB)=188mm/sec、Ps(TDS)=47mm/secとした。
【0015】まず、帯電ローラーあるいはコロナ帯電器などの帯電手段21で像担持体である感光体ドラム1を均一帯電する。該感光体ドラム1は矢印方向に周回駆動される。23は露光装置Dの入力情報で22は入力情報を各色に分解する制御演算装置であり、各々の色の画像信号により変調されたレーザービームを走査する光学系でもよいし、あるいはLEDなどの自己走査系であっても良い。これらの光信号は像担持体である感光体ドラム1に結像され、各々の色の潜像が形成される。
【0016】一方、各々の現像装置(7Y,7M,7C,7K)では、中間現像剤担持体15上の長手方向に関しては全面であり、該中間現像剤担持体16の周回方向に関しては、ほぼ100mmの領域に第一色目のYの現像剤による粉体像を形成させる。ここで、100mmの領域に粉体像を形成させたが、この長さは、中間転写ベルト11の周速と中間現像剤担持体15の周速とに依存している。比率の差が大きくなるに従って、このYの全面粉体像の領域は小さくなるし、その比率が小さくなるとYの全面粉体像は大きくなる。
【0017】この比率は、中間現像剤担持体へ現像させる現像器の能力と両者間に印加させるバイアス値に依存している。
【0018】中間現像剤担持体と現像剤担持体の間の所謂現像バイアス値を制御することで、第一現像部位D1にて該全面粉体像の領域における現像剤にて、ほぼA4全面に対して略飽和された濃度を実現出来る状態を作り出すことが出来る。言い換えると、該中間現像剤担持体には通常の3倍の現像剤が現像器より中間現像剤担持体に現像されたことになる。
【0019】引き続き、上記プロセスをM,C,Kと行い、中間現像剤担持体15上にはY,M,C,Kの帯が各々100mmの幅で形成されている。これらのプロセスにおいて各色の全面粉体像間には若干の間隙を有している。
【0020】引き続き、Y、M,C,K色に色分解された画像情報の内、まず、Y情報が露光装置23により感光ドラム1上に潜像形成され、第二現像部位D2にて、Y情報に対応した現像が行われ、感光ドラム1上にY色の現像剤像として可視化される。この時、感光ドラム1の周速は188mm/secであり、その周速で回転しつつ中間転写ベルト11上に1次転写装置9にて1次転写される。
【0021】中間転写ベルト11の周長は、本実施態様においては、A4サイズの長手長さ+αである。αは該中間現像剤担持体15上における各色間の間隔に依存している。(但し、中間転写ベルト11乃至は中間現像剤担持体15の駆動方法によっては、この限りではない。)この時、2次転写装置3は中間転写ベルト11から離間している。また、1次転写残の現像剤はクリーナー装置8にて回収される。
【0022】引き続き、M,C,Kも同様に画像情報に依存した現像剤像が感光ドラム1上に形成され、中間転写ベルト11上に形成される。この時、シーケンス計算あるいは不図示のセンサーなどにより、Y,M,C,K色が色ずれしないように制御を行う必要があることはいうまでも無い。こうして、中間現像剤担持体15の一回の周回で中間転写ベルト11の4回転が可能になり、高速の多色画像形成が可能になる。
【0023】また、中間現像剤担持体15上に残った残現像剤は次の現像に用いられる。このため、中間現像剤担持体15の回転制御を行う。中間転写ベルト11上に形成されたY,M,C,Kの四色の現像剤像はカセットCTより同期輸送された転写材Pに、2次転写装置3にて2次転写される。その後、搬送ガイドHにより定着装置6に導かれ、該定着装置6により加熱溶融され、転写材Pにフルカラー画像として形成される。
【0024】このような、中間現像剤担持体を用いれば、単一の小型の感光体ドラムを用いることができ、また回転する現像ユニットを用いることもないので、高速印字に適するようになる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、中間現像剤担持体を用いた従来例では、中間現像剤担持体にバンド状に各色の現像剤を塗布させるために、適切なタイミングで各色の現像スリーブに高圧を印可しなければならない。しかるに中間現像剤担持体上に効率的に4色分の現像剤を塗布するためには、独立してオンオフできる4個の高圧回路が必要となる。
【0026】また1個の高圧で中間現像剤担持体上に4色分の現像剤を塗布しようとすると、中間現像剤担持体の半分程度しか塗布面を利用できなくなり、非効率的になる。
【0027】
【課題を解決するための手段】四色の現像剤をそれぞれ供給する4個の現像剤供給ユニットと、前記4個の現像剤供給ユニットの周囲に配置された一つの回転する中間現像剤担持体と、前記現像剤供給ユニットに接続され前記中間現像剤担持体上に静電気力によって各々の現像剤を塗布させる現像剤供給高圧と、前記中間現像剤担持体上に対向して前記現像剤供給ユニット以外の位置で配置された感光体ドラムと、回転する前記中間現像剤担持体上に塗布された現像剤を静電潜像が形成された回転する前記感光体ドラムに向け飛翔させ前記感光体ドラム上に現像剤画像を形成させる現像高圧とを備えたカラー画像現像装置において、前記中間現像剤担持体に対向して配置された前記4個の現像剤供給ユニットを配置された順番に現像剤供給ユニット1、現像剤供給ユニット2、現像剤供給ユニット3、現像剤供給ユニット4とするとき、現像剤供給ユニット1と現像剤供給ユニット3が共通の現像剤供給高圧1から高電圧を受け、現像剤供給ユニット2と現像剤供給ユニット4が共通の現像剤供給高圧2から高電圧を受け、前記現像剤供給高圧1と前記現像剤供給高圧2の高圧出力タイミングをずらすことにより、少ない現像剤供給高圧回路でカラー現像装置が達成できる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施例のカラー画像現像装置を図1に示す。図1では、機械的な構成は既に示した従来例と同じである。
【0029】本発明の特徴は、4色分の現像剤供給装置(現像器と以下略)に印可する高圧回路の接続方法と、その高圧印可タイミングにある。しかるにそのカラー現像器の周辺部の構成要素のみ図1に記載する。つまり、電子写真画像形成装置として必要な他の構成要素、例えば露光部、転写部、定着部は従来例と同じであるのでここでは割愛する。
【0030】また本実施例図1にて、従来例と機能的に同じ構成要素には、従来例と同じ番号が割り当ててある。図1にて、1は感光体ドラム、15は中間現像剤担持体、16は中間現像剤担持体ローラ、17は中間現像部ローラであり、従来例と同じ機能を有する。また7Y,7M,7C,7Kはそれぞれイエロー現像器、マゼンタ現像器、シアン現像器、ブラック現像器であり、これらも従来例と同じ機能を有する。101は現像剤供給高圧1であり、この出力はイエロー現像器とシアン現像器の現像スリーブに電気的に接続される。102は現像剤供給高圧2であり、この出力はマゼンタ現像器とブラック現像器の現像スリーブに電気的に接続される。7Yの中には、7Y−1現像スリーブ、7Y−2現像撹拌ローラ、7Y−3現像ブレードがある。7Yの容器のなかにはイエローの現像剤が充填されており、7Y−2が回転することにより攪拌され、静電気摩擦力で現像剤自体が帯電する。帯電した現像剤は同じく回転する7Y−1の表面に塗布される。7Y−1の表面に塗布された現像剤は7Y−3によって一部掻き落とされ、均等に現像剤が7Y−1の表面に塗布される。そして均等に塗布された7Y−1の表面の現像剤は15の中間現像剤担持体との間隙部に運ばれる。
【0031】101から高圧が出力されると、その間隙部において7Y−1現像スリーブから15の中間現像剤担持体に現像剤が飛び移る。同様に、101から高圧が出力されると、7Cのシアン現像器の現像スリーブから15の中間現像剤担持体に向けその間隙部で現像剤が飛び移る。また同様にして、102から高圧が出力されるとき、7Mマゼンタ現像器と7Kブラック現像器からそれぞれの現像剤が15の中間現像剤担持体の各々の間隙部にて飛び移る。
【0032】なお図1にて、7Mマゼンタ現像器、7Cシアン現像器、7Kブラック現像器では、その内部に当然ながら現像スリーブ、現像撹拌ローラ、現像ブレードが存在する。その構成においてはイエロー現像器と同じであるので、図1では番号は割り当てていない。
【0033】4つの現像器うち、隣り合う現像スリーブ間の距離は図1に示すようにすべてL(mm)である。また15中間現像剤担持体の搬送速度はV(mm/sec)である。このとき、101と102の高圧印可タイミングを図4を参照して説明する。
【0034】図4にて、4−Aのタイミングで103マイクロコントローラは101に駆動指令をだし、101から高圧が出力される。このとき、7Yと7Cの現像スリーブから現像剤が15中間現像剤担持体に塗布される。7Yと7Cのスリーブ間の距離は2Lである。7Cで現像された箇所が7Yに到達して混合するのは避けなければならない。しかるに7Cで現像された箇所が7Yに到達するまでの時間差2L/V経過する前に、101の高圧をオフさせる(4−B)。そのオフさせる瞬間と2L/V経過する瞬間との間の時間差をD/Vとする。このとき、イエローとシアンの現像剤塗布部の間の距離はD(mm)となる。
【0035】そして4−Aから3L/V経過した時点で(4−C)、102をオンさせる。このとき、7Mと7Kの現像スリーブから現像剤が15中間現像剤担持体に塗布される。マゼンタとシアンの現像スリーブ間の距離はLである。4−Bと4−Cとの間の時間はL/V以上(厳密にはL/V+D/V)あるので、シアンとマゼンタの現像剤が混ざり合うことはない。このとき、シアンとマゼンタの現像剤塗布部の間の距離はD(mm)となる。同じように7Mで現像された箇所が7Kに到達して混合するのは避けなければならない。しかるに7Mで現像された箇所が7Kに到達するまでの時間差2L/V経過する前に、101の高圧をオフさせる(4−D)。そのオフさせる瞬間と2L/V経過する瞬間(4−Aを基点にすれば5L/V経過した瞬間)との間の時間差をD/Vとする。このとき、マゼンタとブラックの現像剤塗布部の間の距離はD(mm)となる。
【0036】このようなタイミングで101、102の高圧を印可すれば、15の表面上には2L−Dの幅で各現像剤が塗布される。各々の塗布された現像剤間の距離はDとなる。なお15の周囲には4種の現像剤が塗布されなければならないので、その周囲の長さは2L×4=8L以上の距離でなければならない。
【0037】103は不図示である15中間現像剤担持体の位置検出器によって、15の位置を検出する。そして各色が混じり合わないように、繰り返し同じ位置で同じ現像剤を15に塗布させる。15の位置検出精度がよければ、塗布された現像剤間の距離Dは短くすることができる。したがって15の周囲のほぼ前面に4色分の現像剤を塗布することができる。
【0038】この15の表面で塗布された現像剤は従来例と同じく、17中間現像部ローラにて感光体ドラム1に現像され、画像がそのドラム上に形成される。1に現像された部分では、15には現像剤が剥離されることになる。しかしながら15は繰り返し回転し、再度7の現像器から現像剤が再供給される。
【0039】以上の説明では、現像剤供給高圧1を印可した後に現像剤供給高圧2を印可していた。その代わりに、現像剤供給高圧1と2を入れ替えても構わなく、現像剤が距離D(mm)だけ離れて同じく15に塗布することができる。ただし15の位置検出と印可開始タイミングは変更しなければならない。
【0040】
【発明の効果】本実施例に従えば、4色分の現像剤を中間現像剤担持体に塗布するのに、2つ高圧回路で中間現像剤担持体のほぼ前面に効率的に塗布でき、高圧回路の簡素化を果たすことができる。
【0041】またこの中間現像剤担持体の効率利用により、中間現像剤担持体の小型化に役立つことができる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成13年6月12日(2001.6.12)
【代理人】 【識別番号】100086818
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 幸雄
【公開番号】 特開2002−365903(P2002−365903A)
【公開日】 平成14年12月20日(2002.12.20)
【出願番号】 特願2001−177658(P2001−177658)