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【発明の名称】 現像装置
【発明者】 【氏名】橋本 樹明

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粉体現像剤を収容した現像剤収容手段と、該現像剤収容手段によって回転自在に支持されて表面に現像剤を担持するローラ状の現像剤担持手段と、現像剤層厚規制部材とを有する現像装置において、前記現像剤層厚規制部材表面にヒートパイプを当接させ、該ヒートパイプの一部に冷却手段を設けたことを特徴とする現像装置。
【請求項2】 前記ヒートパイプの少なくとも一端を前記現像剤層厚規制部材の長手方向の端部から突出させ、その突出部に前記冷却手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
【請求項3】 前記冷却手段をペルチェ素子で構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
【請求項4】 前記ヒートパイプを画像形成装置本体側に固定し、当該現像装置を画像形成装置本体に装着する場合は前記ヒートパイプが前記現像剤層厚規制部材に当接し、現像装置を画像形成装置本体から取り出す場合は前記ヒートパイプが前記現像剤層厚規制部材から離間するようにしたことを特徴とする請求項1, 2又は3記載の現像装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式或は静電記録方式によって像担持体上に形成された静電潜像を粉体の現像剤により現像するための現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式等によって画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、静電潜像の現像に際して、図7に示すように、現像剤担持手段3上に現像剤層を形成するために現像剤規制部材6を所定の間隔をもって配設し、現像剤担持手段3の回転によって現像剤Tを現像剤規制部材6との近接部6aに送り込む方法が知られている。この現像剤規制部材6と現像剤担持手段3の摺擦部における摩擦熱による現像剤規制部材6又は現像剤担持手段3への現像剤Tの融着を防ぐために、図7及び図8に示すように、現像剤規制部材6の表面にヒートシンク7を設けて放熱を促し、且つ、ファンFによるエアーの吹き付けによって現像剤規制部材6の温度上昇を防止している。尚、図7及び図8において、1は現像装置、2は感光ドラム、4は現像容器、11,12,13は撹拌手段である。
【0003】又、特開平08−278696号公報には、現像剤規制部材にペルチェ素子を直接当接するよう配設する構成が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の構成では、ファンによるエアー吹き付けを行うことによって画像形成装置本体内部での現像剤の飛散が発生し易く、露光部への汚れ等、作像系へ悪影響による画質低下等を引き起こす可能性がある。
【0005】又、排熱を十分に行わないと本体内部の温度上昇を引き起こし、感光ドラムやクリーナー部での現像剤の融着を引き起こすため、排熱用のファンやダクト等を追加しなければならず、装置の大型化やファンの稼働音による騒音の悪化に繋がるという問題がある。
【0006】更に、ペルチェ素子を現像剤規制部材に直接配設する場合、ペルチェ素子を配設した部分で吸熱を行うため、ペルチェ素子を現像剤規制部材のほぼ全域に配設しなければならず、装置が大型で高価なものとなる。その上、構成的には放熱部が感光ドラム側になるため、結局、その放熱のための放熱手段を設けなければならないという問題があった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、エアーの吹き付けや大型のペルチェ素子を設けることなく現像剤規制部材の冷却を行うことができ、エアーの影響を軽減して現像剤の飛散を防ぐことができる現像装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、粉体現像剤を収容した現像剤収容手段と、該現像剤収容手段によって回転自在に支持されて表面に現像剤を担持するローラ状の現像剤担持手段と、現像剤層厚規制部材とを有する現像装置において、前記現像剤層厚規制部材表面にヒートパイプを当接させ、該ヒートパイプの一部に冷却手段を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ヒートパイプの少なくとも一端を前記現像剤層厚規制部材の長手方向の端部から突出させ、その突出部に前記冷却手段を設けたことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記冷却手段をペルチェ素子で構成したことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明において、前記ヒートパイプを画像形成装置本体側に固定し、当該現像装置を画像形成装置本体に装着する場合は前記ヒートパイプが前記現像剤層厚規制部材に当接し、現像装置を画像形成装置本体から取り出す場合は前記ヒートパイプが前記現像剤層厚規制部材から離間するようにしたことを特徴とする。
【0012】従って、本発明によれば、ヒートパイプを現像剤層厚規制部材表面に当接させることによって現像剤層厚規制部材の熱をヒートパイプにより移動させることができるため、現像装置の画像形成装置本体端部より離れた部分での冷却が可能になり、現像装置へのファンによるエアーの影響が軽減されて現像剤の飛散を防ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0014】<実施の形態1>図1は本発明に係る現像装置を備えた画像形成装置の断面図、図2は本発明に係る現像装置の部分平面図、図3は同現像装置の断面図である。
【0015】図1に示す画像形成装置Aにおいては、像担持体である感光ドラム2の近傍に本発明に係る現像装置1が配設されている。
【0016】本発明に係る現像装置1は、図2及び図3に示すように、現像剤収容手段である現像容器4内の感光ドラム2に対向する開口部に現像剤担持手段として回転可能な現像スリーブ3を備えており、該現像スリーブ3は感光ドラム2との間に所定の間隔を保って配設されている。尚、現像スリーブ3の内部には磁界発生手段としての不図示のマグネットローラが固定設置されており、このマグネットローラの表面には現像剤汲み上げ極や現像極等の磁極が配設されている。又、図3において、11,12,13は撹拌手段である。
【0017】而して、マグネットローラの現像剤汲み上げ極等によって現像スリーブ3の表面に吸着された現像剤(トナー)Tは、現像スリーブ3との間に所定の間隔を保持して配設された現像ブレード6と現像剤層厚規制極の相互作用によって薄層化される。
【0018】ところで、現像ブレード6には長手方向にヒートパイプ8が配設されており、該ヒートパイプ8の端部近傍にはペルチェ素子9とヒートシンク7が配設されている。ここで、ペルチェ素子9の吸熱側はヒートパイプ8側に接しており、放熱側はヒートシンク7と接している。そして、ヒートシンク7に対してはファンFによってエアーが吹き付けられている。
【0019】本構成によれば、現像スリーブ3の回転による該現像スリーブ3と現像ブレード6間の摺擦部において発生する摩擦熱をヒートパイプ8で移動させて現像装置1の本体端部より離れた部分での冷却が可能になるため、現像装置1へのエアーの吹き付けや大型のペルチェ素子を設ける必要がなく、現像装置1へのファンFによるエアーの影響が軽減されて現像剤Tの飛散を防ぐことができる。
【0020】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形態2を図4に基づいて説明する。尚、図4は本実施の形態に係る現像装置の部分平面図であり、本図においては図2及び図3に示したと同一要素には同一符号を付している。
【0021】本実施の形態においては、ヒートパイプ8は画像形成装置本体の筐体を構成している側板41の外側まで延設され、該ヒートパイプ8の端部近傍にはペルチェ素子9とヒートシンク7が配設されている。そして、ペルチェ素子9の吸熱側はヒートパイプ8側に接しており、放熱側はヒートシンク7と接しており、ヒートシンク7に対してはファンFによってエアーが吹き付けられている。尚、ヒートパイプ8は不図示の画像形成装置本体のステーに固定しても良い。
【0022】本構成によれば、ファンFのエアーがステー41によって現像装置1側への吹き付けが殆ど遮断されるため、前記実施の形態1の効果がより確実なものとなる。
【0023】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形態を図5及び図6に基づいて説明する。尚、図5及び図6は本実施の形態に係る現像装置の断面図であり、これらの図においても図2及び図3と同一要素には同一符号を付している。
【0024】本実施の形態においては、ヒートパイプ8は、画像形成装置本体のステー21の固定部21aに固定されている。
【0025】而して、本構成によれば、前記実施の形態1の効果に加え、現像装置1が画像形成装置本体に対して図6の矢印方向に移動可能になるため、感光ドラム2の表面を傷付けることなく現像装置1を取り出すことが可能になり、この場合、現像装置1の小型化が可能となるために該現像装置1の着脱が容易化するという効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明によれば、粉体現像剤を収容した現像剤収容手段と、該現像剤収容手段によって回転自在に支持されて表面に現像剤を担持するローラ状の現像剤担持手段と、現像剤層厚規制部材とを有する現像装置において、前記現像剤層厚規制部材表面にヒートパイプを当接させ、該ヒートパイプの一部に冷却手段を設けたため、現像装置へのエアーの吹き付けや大型のペルチェ素子を設けることなく現像剤規制部材の冷却を行うことができ、現像装置へのエアーの影響を軽減して現像剤の飛散を防ぐことができるという効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成13年5月22日(2001.5.22)
【代理人】 【識別番号】100092853
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 亮一
【公開番号】 特開2002−351213(P2002−351213A)
【公開日】 平成14年12月6日(2002.12.6)
【出願番号】 特願2001−152213(P2001−152213)