| 【発明の名称】 |
電子写真装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】篠崎 淳
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| 【要約】 |
【課題】トナー濃度を検出するセンサを有し、2成分現像剤を用いる電子写真装置において、トナー濃度を高感度で検出する電子写真装置を提供する。
【解決手段】像担持体1は、帯電装置2で均一に帯電され、次に、露光装置3からの光により像担持体1上に黒べた相当の静電潜像が形成される。像担持体1上に形成された静電潜像は、回転速度が標準作像時のr倍(r<1)の現像ローラ5によって現像されてテストトナー像となり、転写ベルト12が図示しない機構で像担持体1から離間しているので、テストトナー像は、反射濃度センサ16でその反射濃度を検出される。反射濃度センサ16の出力により現像装置4に対するトナーの供給が制御される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2成分現像剤を用い、像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する装置と、現像ローラを有し前記静電潜像を現像する現像装置と、前記現像ローラを可変駆動するモータと、前記像担持体上に形成されたテストトナー像の反射濃度を測定するセンサと、該センサの出力を演算して作像条件とトナー補給条件とを決定する演算装置と、前記現像剤中に適宜トナーを補給するトナー補給装置とを有する電子写真装置において、前記テストトナー像を現像する時に、前記現像ローラの回転速度を予め決められた標準速度よりも小さくするモードを有することを特徴とする電子写真装置。 【請求項2】 前記演算装置が演算した結果に基づいて、画像現像時の前記現像ローラの回転速度を制御することを特徴とする請求項1に記載の電子写真装置。 【請求項3】 2成分現像剤を用い、像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する装置と、現像ローラを有し前記静電潜像を現像する現像装置と、前記現像ローラの近傍に設置された電極ローラと、該電極ローラを可変駆動するモータと、前記電極ローラに付着したトナー像の反射濃度を測定するセンサと、該センサの出力を演算してトナー補給条件を決定する演算装置と、前記現像剤中に適宜トナーを補給するトナー補給装置とを有する電子写真装置において、前記電極ローラの表面速度を前記像担持体の表面速度よりも大きくするモードを有することを特徴とする電子写真装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、2成分現像剤を用いる電子写真装置に関し、より詳細には、トナー濃度を最適な状態に制御することができる2成分現像剤を用いる電子写真装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、2成分現像剤を用いる電子写真装置では、トナー濃度を制御するにあたりテストトナー像を作成し、その反射濃度を測定して、現像されたトナー量を計算し、目標値よりも少ない時にはトナーを補給し、そうでない時は補給しない、という方法が主流であった。転写紙上で黒べたは、反射濃度が1.4位であるが、その時、像担持体上のトナー像の反射率は小さく、反射濃度センサによる検出精度が低い。そこで、テストトナー像を作成するに当たって、現像電界強度を小さくし、トナーの現像量を少なくして、検出感度が向上するようにしている。 【0003】図3は、従来のトナー濃度制御の概要を説明するための図で、図中、横軸は潜像電位−現像ローラ電位(以下、現像ポテンシャルという)、縦軸は反射濃度センサの出力値(相対値)である。曲線(A),(B),(C),(D)は、4つの現像条件における、現像ポテンシャルとセンサ出力値の関係を示している。現像ポテンシャルが大きくなると、トナーの付着量が増えるので、反射濃度センサの出力値は小さくなる。さらに、現像ポテンシャルが大きくなると、どの曲線も飽和状態を示す。これは、現像時に使用できるトナーの総量が決まっているので、その量に達すれば、センサ出力値も飽和状態に達する訳である。 【0004】曲線(A)は、標準の現像条件であり、この曲線からずれた場合は、主にトナー補給のON/OFFで対応する。例えば、曲線(C)はトナー濃度が低くなったために、キャリアとの摩擦が促進し、トナーの帯電量が増加した結果、現像ポテンシャルに対するセンサ出力値の勾配が緩やかになっている例である。黒べたに相当する現像ポテンシャルがP2であるが、そのP2時にセンサ出力値は、曲線(A)のセンサ出力値に近い値となる。そこで、現像ポテンシャルをP1とすると、曲線(C)と曲線(A)のセンサ出力値は、それぞれq3とq1になり、その差は増幅する。このような違いが検出されると、トナーが供給されることになり、曲線(C)は曲線(A)に近づく。曲線(B)は、同様にトナー濃度が高くなった場合の例である。この場合は、トナーを補給しないで、消費を待つことになる。 【0005】以上、像担持体上にテストトナー像を形成する場合を説明したが、テストトナー像を作る対象は像担持体に限られる訳ではない。像担持体の代わりに、専用の電極ローラにトナー像を形成する特開2000−356902号公報の画像形成装置も提案されている。原理は上述した例と同様である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の電子写真装置でトナー濃度を制御する場合、以下のような問題がある。トナー濃度が高くないにも係わらず、トナーの帯電量は、例えば、以下のような場合に大きく低下することがある。 (1)現像剤が結露した場合(2)高温高湿の環境に放置された場合(3)アンモニア,塩化水素等、水に溶けて酸やアルカリになるガスに晒された場合従来の電子写真装置は、現像ポテンシャルP1におけるセンサ出力値を検出していたので、前記(1)〜(3)のような場合、センサは曲線(B)のように高いトナー濃度を検出してしまうので、トナーを補給しないで消費をしていく。そのうちに、トナー濃度が低下し、トナー帯電量も増加し、現像ポテンシャルP1におけるセンサ出力値は曲線(A)と同等になる。しかし、その時トナー濃度は目標値よりも低い値になっているので、現像ポテンシャルがP2の時の飽和出力は、曲線(D)のように高いものになってしまう。センサは、適正な出力を検出しているにもかかわらず、画像は薄くなってしまうのである。 【0007】本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、トナー濃度を検出するセンサを有し、2成分現像剤を用いる電子写真装置において、上記のように、センサの検出感度を向上するために、現像ポテンシャルを小さくすることにより不適切な制御をしてしまうというようなことがなく、トナー濃度を高感度で検出することができる電子写真装置を提供することを目的としてなされたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、2成分現像剤を用い、像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する装置と、現像ローラを有し前記静電潜像を現像する現像装置と、前記現像ローラを可変駆動するモータと、前記像担持体上に形成されたテストトナー像の反射濃度を測定するセンサと、該センサの出力を演算して作像条件とトナー補給条件とを決定する演算装置と、前記現像剤中に適宜トナーを補給するトナー補給装置とを有する電子写真装置において、前記テストトナー像を現像する時に、前記現像ローラの回転速度を予め決められた標準速度よりも小さくするモードを有することを特徴としたものである。 【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記演算装置が演算した結果に基づいて、画像現像時の前記現像ローラの回転速度を制御することを特徴としたものである。 【0010】請求項3の発明は、2成分現像剤を用い、像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する装置と、現像ローラを有し前記静電潜像を現像する現像装置と、前記現像ローラの近傍に設置された電極ローラと、該電極ローラを可変駆動するモータと、前記電極ローラに付着したトナー像の反射濃度を測定するセンサと、該センサの出力を演算してトナー補給条件を決定する演算装置と、前記現像剤中に適宜トナーを補給するトナー補給装置とを有する電子写真装置において、前記電極ローラの表面速度を前記像担持体の表面速度よりも大きくするモードを有することを特徴としたものである。 【0011】 【発明の実施の形態】(実施例1)図1は、本発明による電子写真装置の一実施例を説明するための要部断面図で、請求項1,2に対応する構成を示した図である。実施例1の電子写真装置は、像担持体1、像担持体1を帯電する帯電装置2、像担持体1上に静電潜像を形成する露光装置3、前記静電潜像を現像する現像装置4、現像装置4内にあって現像に用いられる現像ローラ5、トナーを補給するトナー補給装置6、トナー補給装置6から現像装置4へトナーを補給するトナー補給ローラ7、現像ローラ5を駆動する現像ローラ駆動モータ8、トナー補給ローラ7を駆動するトナー補給ローラ駆動モータ9、トナー濃度を検知するトナー濃度センサ10、転写紙を転写領域へ供給する給紙装置11、給紙装置11によって給紙された転写紙を転写領域へ搬送するために像担持体1と共に転写紙を挟着する転写ベルト12、転写ベルト12を駆動する転写ベルト駆動ローラ13、転写ベルト駆動ローラ13に従動する転写ベルト従動ローラ14、転写紙の裏側から電圧を印可して転写紙にトナーを転写するバイアスローラ15、像担持体1上のテストトナー像の反射濃度を検出する反射濃度センサ16、像担持体1上のトナーを清掃するクリーニング装置17、反射濃度センサの出力値を演算し、現像ローラ駆動モータ8,トナー補給ローラ駆動モータ9を制御する演算・制御装置18から構成されている。 【0012】以下、図1に示した電子写真装置の画像形成時の動作を説明する。像担持体1は、帯電装置2で均一に帯電され、次に、像担持体1は、露光装置3からの光により走査され、像担持体1上に静電潜像が形成される。像担持体1上に形成された静電潜像は、現像装置4の現像ローラ5によってトナーが付着されてトナー像となる。転写紙は、給紙装置11によって転写領域に送り込まれ、像担持体1と転写ベルト12に挟着され、バイアスローラ15によってバイアス電圧が印可され、転送ベルト駆動ローラ13と転送ベルト従動ローラ14による搬送力を受けてトナー像が転写される。トナー像が転写された転写紙は、転写ローラ12及び像担持体1から離れ、定着装置(図示しない)に至る。一方、像担持体1は、クリーニング装置17で清掃され、すなわち、残留トナーを除去され、再び帯電装置2で均一に帯電される。なお、演算・制御装置18により制御されるトナー補給ローラ駆動モータ9によって、トナー補給ローラ7が駆動され、トナー補給装置6からトナーが補給される。補給されたトナーとキャリアからなる現像剤は、現像ローラ5により吸着され、吸着されたトナーが静電気力により像担持体1に転移し、像担持体1上の静電潜像を形成する。 【0013】次に、図1に示した電子写真装置によるテストトナー像のトナー濃度検出時の動作を説明する。像担持体1は、帯電装置2で均一に帯電され、次に、露光装置3からの光により走査され、像担持体1上に黒べた相当の静電潜像が形成される。像担持体1上に形成された静電潜像は、現像装置4の現像ローラ5によって現像されてテストトナー像となる。この時、転写ベルト12は、図示しない機構で像担持体1から離間しているので、テストトナー像は、反射濃度センサ16で、その反射濃度が検出される。また、この時、演算・制御装置18が現像ローラ駆動モータ8を制御することにより、現像ローラ5の回転速度を、標準作像時のr倍(r<1)とする。その後、像担持体1上のテストトナー像は、クリーニング装置17に回収され、像担持体1は、再び帯電装置2で均一に帯電される。 【0014】演算・制御装置18が反射濃度センサ16のセンサ出力値を演算し、トナー濃度が”薄い”と判断した場合、演算・制御装置18は、薄いテストトナー像を形成したトナー濃度の低い現像剤にトナーを補給するために、トナー補給ローラ駆動モータ9へトナー補給信号を出力し、トナー補給ローラ7によってトナー補給装置6からトナーが補給される。 【0015】このように、センサ感度を上げるために、トナー付着量を小さくする方法として、現像ローラの回転速度を下げるという方法を取ることにより、従来の方法では予測できなかった、飽和濃度が予測できる。また、従来の方法と併用して、トナー濃度とトナー帯電量を独立に検出できるので、適切なフィードバックを行うことが可能になる。 【0016】前例のように、(1)現像剤が結露した場合,(2)高温高湿の環境に放置された場合,(3)アンモニア,塩化水素等、水に溶けて酸やアルカリになるガスに晒された場合には、トナー濃度が高くないにも係わらず、トナー帯電量のみ低下する。このような場合は、例えば、以下のようなフィードバックをかけることが好ましい。すなわち、トナー濃度は変更しないで、現像ローラ5の回転速度を小さくして、トナー付着量を抑える。または、トナー濃度を低くし(例えば、トナー補給をしないで自然に下がるのを待つか、または、ダミー画像を取って強制的に低くし)、次に飽和濃度が低下するので、現像ローラ5の回転速度を上げてそれを補う。 【0017】(実施例2)図2は、本発明による電子写真装置の実施例2を説明するための要部断面図で、請求項3に対応する構成を示した図である。なお、装置内の現像剤は省略してある。図中、図1と同じ機能の構成要素は、図1に付した番号と同じ番号を付してあり、その他、19は現像剤を搬送するために現像ローラ5内部に設けられた磁極、20は像担持体1の代えてテストトナー像が現像される電極ローラ、21は電極ローラ9上のトナー像の反射濃度を検出する反射濃度センサ、22は現像剤を均一に均す現像剤規制部材である。なお、電極ローラ20は、金属ローラや、金属の表面を中抵抗の樹脂,金属酸化物で覆ったものが用いられる。軸方向の長さは短くて良く、1cm程度でも可能であり、軸方向の場所も自由度が高い。また、画像領域の外側に設置できれば、画像に影響が出なくて好ましい。 【0018】以下、図2に示した電子写真装置によるテストトナー像のトナー濃度検出時の動作を説明する。なお、像担持体1に静電潜像を形成するまでの動作は、実施例1と同様であるので、省略する。現像剤は、現像ローラ5の内側に配置された磁極19の磁力で現像ローラ5の回転に伴って運ばれ、現像剤規制部材22に規制されて、均一に均され、像担持体1に接触して静電潜像を現像する。次に、現像剤は電極ローラ20を現像する。この際、黒べた画像の現像電界に相当する電界が発生するようなバイアス電圧を電極ローラ20に印加し、電極ローラ20の表面速度は像担持体1の表面速度よりも速くしておく(実施例1で現像ローラ5の回転速度を標準速度より遅くしたのと同じことである)。次に、電極ローラ20上のトナー像の反射濃度を反射濃度センサ21で測定する。 【0019】このようにして得られたセンサ出力値は、図1に示した実施例1の場合と同じように適切なフィードバックを可能とする。この電子写真装置を使い、現像ローラの回転速度が可変でない場合であって、前例のように、(1)現像剤が結露した場合,(2)高温高湿の環境に放置された場合,(3)アンモニア,塩化水素等、水に溶けて酸やアルカリなるガスに晒された場合には、トナー濃度が高くないにも係わらず、トナー帯電量のみ低下するような場合は、例えば、以下のようなフィードバックが好ましい。すなわち、トナー濃度を下げないで(すなわち、現在のトナー濃度以下にならないように制御しながら)、現像装置4を空回しし、現像剤を攪拌することによりトナー帯電量の上昇を待つ。または、トナー濃度を下げないで、現像ポテンシャルを小さくして、過剰なトナー付着を抑制する。 【0020】 【発明の効果】請求項1の発明の効果テストトナー像を現像する時に、現像ローラの回転速度を予め決められた標準速度よりも小さくすることにより、トナー付着量が少なくなり、センサ感度を上げることができる。更には、従来予測できなかった、飽和濃度が予測できるので、現像に使用するトナーの総量を検出することができる。また、従来の方法と併用して、トナー濃度とトナー帯電量を独立に検出できるので、トナー濃度を目的値とするために適切なフィードバックを行うことができる。 【0021】請求項2の発明の効果演算結果に基づいて、画像現像時の現像ローラ速度を制御することにより、現像に使用するトナー総量の変化を補いトナー総量を一定にすることができる。 【0022】請求項3の発明の効果電極ローラの表面速度を像担持体の表面速度よりも大きくすることにより、センサ感度を上げることができ、現像に使用するトナーの総量を検出することができ、トナー濃度を目的値とするために適切なフィードバックを行うことができる。また、テストトナー像を現像してそのテストトナー像のトナー濃度を検出する時に、像担持体にテストトナー像を形成せずに反射濃度を検出できるので、像担持体を使用していても反射濃度の検出を行うことができ、検出タイミングの自由度を増すことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成13年5月11日(2001.5.11) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−341604(P2002−341604A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月29日(2002.11.29) |
| 【出願番号】 |
特願2001−142060(P2001−142060) |
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