| 【発明の名称】 |
感放射線性樹脂組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐野 公康
【氏名】宮島 史尚
【氏名】下川 努
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| 【要約】 |
【課題】良好な解像度、パターン断面形状が得られるとともに、露光マージンが良好なポジ型レジストとして好適な感放射線性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明の組成物は、(A)アルカリ可溶性ノボラック樹脂と、(B)一般式(1)(但し、X1及びX2は独立に水素原子又はアルキル基であり、p及びqは独立に1又は2である。)で表されるフェノール化合物のナフトキノンジアジド化合物と、(C)ベンゼン環数が2又は3であり且つ各該ベンゼン環に少なくとも1つの水酸基を有する低分子量化合物と、を含有し、この組成物の露光マージン(Eop/Ec)は1.20以上である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (A)アルカリ可溶性ノボラック樹脂と、(B)下記一般式(1)で表されるフェノール化合物のナフトキノンジアジドスルホン酸エステル化合物と、(C)ベンゼン環数が2又は3であり、且つ各該ベンゼン環に少なくとも1つの水酸基を有する低分子量化合物と、を含有する感放射線性樹脂組成物であり、該感放射線性樹脂組成物の露光マージン(Eop/Ec)が1.20以上であることを特徴とする感放射線性樹脂組成物。 【化1】
[式(1)中、X1及びX2は独立に水素原子又はアルキル基であり、p及びqは独立に1又は2である。] 【請求項2】 上記(C)成分が、下記一般式(2)及び(3)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の感放射線性樹脂組成物。 【化2】
[式(2)中、a及びbは独立に1〜3の整数であり、x及びyは独立に0〜3の整数であり、a+x≦5、b+y≦5である。] 【化3】
[式(3)中、a、b及びcは独立に1〜3の整数であり、x、y及びzは独立に0〜3の整数であり、a+x≦5、b+y≦4、及びc+z≦5である。] 【請求項3】 上記(B)成分の上記フェノール化合物が下記式(4)、(5)及び(6)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種のフェノール化合物である請求項1又は2に記載の感放射線性樹脂組成物。 【化4】
【化5】
【化6】
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、感放射線性樹脂組成物に関し、更に詳しくは、g線、i線等の紫外線、KrFエキシマレーザー等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線の如き各種放射線、特に紫外線、遠紫外線に感応する高集積回路作製用レジストとして好適な感放射線性樹脂組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】ポジ型レジストは、集積回路の製造において多く用いられているが、集積回路の高集積化に伴って、スカムフリーで解像度、焦点深度に優れたレジストパターンを形成できるポジ型レジストが望まれている。一般に、ポジ型レジストの解像度を向上させるためのレジスト材料の改良には、レジストに用いられるアルカリ可溶性樹脂の分子量を低下させる方法があるが、この場合にはレジストの耐熱性が低下するといった問題が生じる。他方、プロセス改良による解像度の向上として最近、このような高集積化による微細化に対応することを意図して開発された、ノボラック樹脂、ナフトキノンジアジド化合物、低分子量フェノール化合物等の成分に特徴を有するポジ型レジスト組成物が数多く提案されている(特開平6−167805号公報、特開平9−114093号公報、特開平11−236367号公報等)。例えば、上記特開平6−167805号公報及び特開平9−114093号公報には、解像度、パターン断面形状(プロファイル)及び焦点深度をバランス改良する目的で、アルカリ可溶性樹脂と、特定の分子構造を有するキノンジアジド系感光剤を含有するポジ型レジスト組成物が記載されている。しかし、これらの組成物は、露光マージンの向上を目的とするものではなく、この組成物と露光マージンとの関係については、一切言及されていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、良好な解像度、パターン断面形状が得られるとともに、露光マージンが良好なポジ型レジストとして好適な感放射線性樹脂組成物を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の感放射線性樹脂組成物は、(A)アルカリ可溶性ノボラック樹脂と、(B)下記一般式(1)で表されるフェノール化合物のナフトキノンジアジドスルホン酸エステル化合物と、(C)ベンゼン環数が2又は3であり、且つ各該ベンゼン環に少なくとも1つの水酸基を有する低分子量化合物と、を含有する感放射線性樹脂組成物であり、該感放射線性樹脂組成物の露光マージン(Eop/Ec)が1.20以上であることを特徴とする。 【0005】 【化7】
【0006】[式(1)中、X1及びX2は独立に水素原子又はアルキル基であり、p及びqは独立に1又は2である。] 【0007】(A)アルカリ可溶性ノボラック樹脂本発明において用いられる上記「(A)アルカリ可溶性ノボラック樹脂」(以下、「樹脂(A)」という。)は、フェノール類とアルデヒド類とを酸性触媒存在下で縮合して得られる樹脂であれば特に制限されない。 【0008】フェノール類としては、例えばフェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−ジメチルフェノール、2,4−ジメチルフェノール、2,5−ジメチルフェノール、3,4−ジメチルフェノール、3,5−ジメチルフェノール、2,3,5−トリメチルフェノール、3,4,5−トリメチルフェノール、レゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、4−エチルレゾルシノール、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、カテコール、4−メチル−カテコール、ピロガロール、フロログルシノール、チモール及びイソチモール等を挙げることができる。これらのうち、フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−ジメチルフェノール、2,4−ジメチルフェノール、2,5−ジメチルフェノール、3,4−ジメチルフェノール、3,5−ジメチルフェノール及び2,3,5−トリメチルフェノールが好ましい。これらのフェノール類は、単独で又は2種以上組み合わせて用いることもできる。 【0009】2種以上を組み合わせて用いる場合の好ましい組み合わせとしては、例えば、m−クレゾール/2,3−ジメチルフェノール、m−クレゾール/2,4−ジメチルフェノール、m−クレゾール/2,5−ジメチルフェノール、m−クレゾール/2,3,5−トリメチルフェノール、m−クレゾール/2,3−ジメチルフェノール/2,4−ジメチルフェノール、m−クレゾール/2,3−ジメチルフェノール/3,4−ジメチルフェノール、m−クレゾール/2,4−ジメチルフェノール/2,5−ジメチルフェノール、m−クレゾール/2,5−ジメチルフェノール/3,4−ジメチルフェノール、m−クレゾール/2,3−ジメチルフェノール/2,3,5−トリメチルフェノール、m−クレゾール/p−クレゾール/2,3−ジメチルフェノール、m−クレゾール/p−クレゾール/2,4−ジメチルフェノール、m−クレゾール/p−クレゾール/2,5−ジメチルフェノール、及びm−クレゾール/p−クレゾール/2,3,5−トリメチルフェノール等を挙げることができる。 【0010】また、縮合させるアルデヒド類としては、例えばホルムアルデヒド、トリオキサン、パラホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、α−フェニルプロピルアルデヒド、β−フェニルプロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、o−メチルベンズアルデヒド、m−メチルベンズアルデヒド、p−メチルベンズアルデヒド、フルフラール、グリオキサール、グルタルアルデヒド、テレフタルアルデヒド及びイソフタルアルデヒド等を挙げることができる。これらのうち、ホルムアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒドを好適に用いることができる。これらのアルデヒド類は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。このアルデヒド類の配合量は、フェノール類1モルに対し、0.4〜2.0モルが好ましく、0.6〜1.5モルがより好ましい。 【0011】フェノール類とアルデヒド類との縮合反応に使用される酸性触媒としては、例えば塩酸、硝酸、硫酸、ギ酸、シュウ酸、酢酸、メタンスルホン酸及びp−トルエンスルホン酸等を挙げることができる。これらの酸性触媒の配合量は、通常、フェノール類1モルに対し、1×10-5〜5×10-1モルである。 【0012】縮合反応は、無溶媒又は溶媒中で行われる。溶媒としては、例えば、(1)メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、(2)テトラヒドロフラン、ジオキサン、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類、(3)エチルメチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン等のケトン類が挙げられる。これらの反応媒質の配合量は、通常、反応原料100重量部に対して20〜1,000重量部であり、好ましくは50〜800重量部である。縮合反応の温度は、原料の反応性に応じて適宜調整することができるが、通常、10〜200℃である。反応方法としては、(1)フェノール類、アルデヒド類、酸性触媒等を反応容器に一括して仕込む方法、(2)反応容器に予め酸性触媒を仕込み、その存在下にフェノール類、アルデヒド類等を反応の進行とともに加えていく方法等を適宜採用することができる。 【0013】縮合反応終了後のノボラック樹脂の回収は、反応系内に存在する未反応原料、酸性触媒、反応媒質等を除去するために、反応温度を130〜230℃に上昇させ、減圧下で揮発分を除去し、ノボラック樹脂を回収する方法、生成したノボラック樹脂をエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、ジオキサン、メタノール及び酢酸エチル等の良溶媒に溶解した後、水、n−ヘキサン及びn−ヘプタン等の貧溶媒を混合して析出させ、次いで、析出した樹脂溶液層を分離し、ノボラック樹脂の高分子量フラクションを回収する方法等がある。 【0014】また、本発明において使用するノボラック樹脂の、ゲルパーミエイションクロマトグラフィ(GPC)で測定されるポリスチレン換算重量平均分子量(以下、「Mw」という。)は、本発明の組成物を基材へ塗布する際の作業性、レジストとして使用する際の現像性、感度及び耐熱性の点から2,000〜20,000であることが好ましく、3,000〜15,000であることがより好ましい。 【0015】(B)ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル化合物本発明において用いられるナフトキノンジアジドスルホン酸エステル化合物(以下、「ナフトキノンジアジド化合物(B)」という。)としては、前記一般式(1)で表されるフェノール化合物の1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルが好ましい。このナフトキノンジアジド化合物(B)は、例えば、一般式(1)で表されるフェノール化合物と1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニルクロリド又は1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロリドとを塩基性触媒の存在下で反応させることにより得られる。得られたナフトキノンジアジド化合物(B)における全水酸基のエステル化の割合(平均エステル化率)は、20%以上100%以下であり、40%以上95%以下であることが好ましい。この平均エステル化率が低すぎると、パターン形成が難しく、高すぎると感度の低下、現像性の悪化を招くことがある。 【0016】ここで、本発明において用いられる前記一般式(1)で表されるフェノール化合物としては、特に限定されるものではないが、請求項3に示すように、下記式(4)〜(6)に示すフェノール化合物であることが好ましい。 【0017】 【化8】
【0018】 【化9】
【0019】 【化10】
【0020】また、本発明においては、ナフトキノンジアジド化合物(B)以外の1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル化合物(以下、「その他のナフトキノンジアジド化合物」という。)を任意で用いることもできる。この場合、感度及び解像度を向上させることができるため好ましい。その他のナフトキノンジアジド化合物としては、特に限定されないが、具体的には下記式(7)〜(11)に示すフェノール化合物の1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル等が挙げられる。 【0021】 【化11】
【0022】[式中、a1〜a15は独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基又は水酸基である。但し、a1〜a5、a6〜a10及びa11〜a15の各群において少なくとも1つは水酸基である。] 【0023】 【化12】
【0024】[式中、a16〜a28は、上記a1〜a15に関して定義した通りである。但し、a16〜a20及びa21〜a23の各群において少なくとも1つは水酸基である。また、b1〜b4は独立に水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基である。] 【0025】 【化13】
【0026】[式中、a29〜a42は独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は水酸基である。但し、a29〜a32、a33〜a37及びa38〜a42の各群において少なくとも1つは水酸基である。] 【0027】 【化14】
【0028】[式中、a43〜a58は、上記a1〜a15に関して定義した通りである。但し、a43〜a47、a48〜a50、a51〜a53及びa54〜a58の各群において少なくとも1つは水酸基である。また、b5〜b8は、独立に水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基である。] 【0029】 【化15】
【0030】[式中、a59〜a78は、上記a29〜a42に関して定義した通りである。但し、a59〜a63、a64〜a68、a69〜a73及びa74〜a78の各群において少なくとも1つは水酸基である。] 【0031】本発明の組成物において、ナフトキノンジアジド化合物(B)の配合量は、樹脂(A)100重量部に対して5〜60重量部であることが好ましく、10〜50重量部であることがより好ましい。ナフトキノンジアジド化合物(B)以外のその他のナフトキノンジアジド化合物の配合量は、本発明の効果を損なわない限り特に制限されるものではない。 【0032】(C)低分子量化合物本発明において用いられる、(C)ベンゼン環数が2又は3であり、且つこれら各ベンゼン環に少なくとも1つの水酸基を有する低分子量化合物(以下、「低分子量化合物(C)」という。)としては、特に制限されないが、請求項2に示すように下記一般式(2)〜(3)で表される化合物が好ましい。 【0033】 【化16】
【0034】[式(2)中、a及びbは独立に1〜3の整数であり、x及びyは独立に0〜3の整数であり、a+x≦5、b+y≦5である。] 【0035】 【化17】
【0036】[式(3)中、a、b及びcは独立に1〜3の整数であり、x、y及びzは独立に0〜3の整数であり、a+x≦5、b+y≦4、c+z≦5である。] 【0037】上記式(2)で表される化合物としては、1,1−ビス(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)アセトン、1,1−ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)アセトン、及び1,1−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)アセトンが好ましい。また、上記式(3)で表される化合物としては、4,6−ビス[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]−1,3−ジヒドロキシベンゼン及び4,6−ビス[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]−1,3−ジヒドロキシ−2−メチルベンゼンが好ましい。 【0038】この低分子量化合物(C)の配合量は、樹脂(A)100重量部に対して、5〜50重量部であることが好ましく、10〜45重量部であることがより好ましい。この配合量が少なすぎると感度、解像度及び露光マージンが低下することがあり、多すぎると矩形のパターン断面形状が形成されにくくなることがある。 【0039】本発明の組成物には、必要に応じて、樹脂(A)、ナフトキノンジアジド化合物(B)、及び低分子量化合物(C)以外に、その他のナフトキノンジアジド化合物(上記に示す。)、界面活性剤及び溶剤等を配合してもよい。 【0040】界面活性剤は、組成物の塗布性や現像性を改良するために配合することができる。この界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウリエート、ポリエチレングリコールジステアレート、「メガファックスF171、F172、F173、F471、R−07、R−08」(大日本インキ社製)、「フロラードFC430、FC431」(住友スリーエム社製)、「アサヒガードAG710、サーフロンS−382、SC−101、SC−102、SC−103、SC−104、SC−105、SC−106」(旭硝子社製)、「KP341」(信越化学工業社製)、「ポリフローNo.75、No.95」(共栄社油脂化学工業社製)、「NBX−7、NBX−8、NBX−15」(ネオス社製)等が挙げられる。この界面活性剤の配合量は、樹脂(A)及びナフトキノンジアジド化合物(B)の合計100重量部に対して、2重量部以下であることが好ましい。 【0041】溶剤としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、シクロヘキサノン、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ピルビン酸メチル及びピルビン酸エチル等を挙げることができる。更に、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ベンジルエチルエーテル、ジヘキシルエーテル、アセトニルアセトン、イソホロン、カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノール、1−ノナノール、ベンジルアルコール、酢酸ベンジル、安息香酸エチル、シュウ酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ−ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン及びエチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等の高沸点溶剤を添加することもできる。これらの溶剤は、単独又は2種以上を組み合わせて使用される。 【0042】また、本発明の組成物には、レジストの放射線照射部の潜像を可視化させ、放射線照射時のハレーションの影響を少なくするために、染料や顔料を配合することができる。更に、接着性を改善するために接着助剤を配合することもでき、必要に応じて保存安定剤、消泡剤等も配合することもできる。 【0043】本発明の感放射線性樹脂組成物は、例えば、上述した樹脂(A)、ナフトキノンジアジド化合物(B)、低分子量化合物(C)及び必要に応じて配合されるその他の成分を固形分濃度が15〜40重量%となるように溶剤に溶解し、孔径0.2μm程度のフィルターで濾過することによって調製される。 【0044】また、この感放射線性樹脂組成物を用いて、例えば、以下のようにレジストパターンを形成できる。感放射線性樹脂組成物を基板に塗布して塗膜を形成し、この塗膜をプレベークしてレジスト被膜を形成し、所望のレジストパターンを形成するように、このレジスト被膜に選択的に放射線を照射し、次いで、放射線を照射したレジスト被膜を現像液で現像する。 【0045】この方法においては、溶液として調製された本発明の感放射線性樹脂組成物は、これを回転塗布、流延塗布及びロール塗布等によって、例えばシリコンウエハ又はアルミニウム等が被覆されたウエハ等の基板に塗布される。次いで、これをプレベークすることによりレジスト被膜を形成し、所望のレジストパターンを形成するようにレジスト被膜に放射線を照射し、現像液で現像することによりパターンの形成が行われる。この際用いられる放射線としては、g線、i線等の紫外線が好ましく用いられるが、エキシマレーザー等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線の如き各種放射線を用いることもできる。 【0046】また、本発明の感放射線性樹脂組成物は、レジスト被膜を形成し、放射線照射を行った後、必要に応じて70〜140℃で加熱する操作(以下、「ポストエクスポージャーベーク」という。)を行い、その後に現像することによって、本発明の効果を更に向上させることもできる。 【0047】上記レジスト被膜に対し使用する現像液としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、硅酸ナトリウム、メタ硅酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン、ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザビシクロ−(5,4,0)−7−ウンデセン、及び1,5−ジアザビシクロ−(4,3,0)−5−ノナン等のアルカリ性化合物を用い、濃度が、例えば1〜10重量%となるように、水に溶解してなるアルカリ性水溶液が使用される。また、上記現像液には、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類や界面活性剤などの水溶性有機溶媒を適量添加して使用することもできる。尚、このようなアルカリ性水溶液からなる現像液を使用した場合は、一般的には、現像後、水で洗浄する。 【0048】本発明の感放射線性樹脂組成物は、露光マージン(Epo/Ec)が1.20以上、好ましくは1.23以上、より好ましくは1.26以上、特に好ましくは1.27以上である。この露光マージンとは、0.35μmのラインアンドスペース(L/S)パターンをラインとスペースの幅を1対1に解像するときの露光量[適正露光量(Eop)]を0.35μmのL/Sパターンが解像し始めるときの露光量(Ec)で除して得られる値を示し、その値が大きいことは、良好な露光マージンを有していることを意味する。また、本発明の感放射線性樹脂組成物は、下記に示す測定方法において、解像度が0.32以下であることが好ましく、0.30以下であることがより好ましい。更に、パターン断面が、下記に示す測定方法において、矩形であることが好ましい。 【0049】 【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって、なんら限定されるものではない。尚、実施例中の重量平均分子量(Mw)の測定及びレジストの評価は、以下の方法により行った。 (Mwの測定方法)東ソー社製GPCカラム(G2000HXL:2本、G3000HXL:1本、G4000HXL:1本)を用い、流量:1.0ml/分、溶出溶媒:テトラヒドロフラン、カラム温度:40℃の分析条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフ法(検出器:示差屈折計)により測定した。 (感度の測定方法)0.35μmのラインアンドスペースパターンを1対1に解像する時の露光量(適性露光量)を測定し、この値を感度とした。 (解像度の測定方法)0.35μmのラインアンドスペース(L/S)パターンをラインとスペースの幅を1対1に解像するときの露光量(適正露光量)で、膜減りすることなくラインとスペースとを分離するラインアンドスペースパターンの最小寸法を走査型電子顕微鏡で測定した。 (露光マージンの測定方法)適正露光量(Eop)を0.35μmのL/Sパターンが解像し始めるときの露光量(Ec)で除して得られる値を露光マージン(Eop/Ec)として測定した。 (パターン断面形状の測定方法)0.35μmのL/Sパターンの深さ方向の断面形状を観察した。 【0050】(1)樹脂(A)の合成合成例1冷却管と攪拌装置を装着した2Lのセパラブルフラスコに、m−クレゾール151.2g(1.4モル)、2,4−ジメチルフェノール73.2g(0.6モル)、37重量%ホルムアルデヒド水溶液60.8g(ホルムアルデヒド:0.75モル)、シュウ酸2水和物12.6g(0.1モル)及びプロピレングリコールモノメチルエーテル561gを仕込み、内温を90〜100℃に保持して攪拌しながら8時間縮合を行った。この樹脂溶液をイオン交換水500gで2回水洗した。この樹脂のMwは、4,600であった。得られたノボラック樹脂溶液500gにn−ヘキサン600gを加え、30分間攪拌し、1時間静置した。析出した樹脂層の上澄み液をデカンデーションによって取り除き、下層の樹脂層を加熱減圧下で残留メチルイソブチルケトン及びn−ヘキサンを留去し、ノボラック樹脂[樹脂(A−1)]を得た。このノボラック樹脂(A−1)のMwは、9,100であった。 【0051】合成例2フラスコに仕込む材料において、シュウ酸2水和物をp−トルエンスルホン酸1水和物9.5g(0.05モル)に変えた以外は合成例1と同様にしてノボラック樹脂[樹脂(A−2)]を得た。樹脂(A−2)のMwは9,600であった。 【0052】合成例3フラスコに仕込む材料において、m−クレゾール129.6g(1.2モル)、37重量%ホルムアルデヒド水溶液68.9g(ホルムアルデヒド:0.85モル)とし、更に、2,4ジメチルフェノール、シュウ酸2水和物を2,3−ジメチルフェノール73.2g(0.6モル)、p−トルエンスルホン酸1水和物8.55g(0.045モル)に変え、p−クレゾール21.6g(0.2モル)を加えた以外は合成例1と同様にしてノボラック樹脂[樹脂(A−3)]を得た。樹脂(A−3)のMwは9,600であった。 【0053】合成例4フラスコに仕込む材料において、m−クレゾール86.4g(0.8モル)、37重量%ホルムアルデヒド水溶液69.7g(ホルムアルデヒド:0.86モル)及びプロピレングリコールモノメチルエーテル568gとし、更に、2,4ジメチルフェノール、シュウ酸2水和物を2,3−ジメチルフェノール97.6g(0.8モル)、p−トルエンスルホン酸1水和物8.55g(0.045モル)に変え、p−クレゾール43.2g(0.4モル)を加えた以外は合成例1と同様にしてノボラック樹脂[樹脂(A−4)]を得た。樹脂(A−4)のMwは8,900であった。 【0054】合成例5フラスコに仕込む材料において、m−クレゾール143.7g(1.33モル)、2,4−ジメチルフェノール81.8g(0.67モル)、37重量%ホルムアルデヒド水溶液44.6g(ホルムアルデヒド:0.55モル)及びプロピレングリコールモノメチルエーテル563.8gとし、更に、シュウ酸2水和物をp−トルエンスルホン酸1水和物8.55g(0.045モル)に変え、o−ヒドロキシベンズアルデヒド24.4g(0.2モル)を加えた以外は合成例1と同様にしてノボラック樹脂[樹脂(A−5)]を得た。樹脂(A−5)のMwは7,900であった。 【0055】(2)ナフトキノンジアジド化合物(B)の合成合成例6遮光下で、攪拌機、滴下ロート及び温度計を備えたフラスコに、前記式(4)で表されるフェノール化合物49.7g(0.1モル)、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド56.4g(0.21モル)及びアセトン636.6gを仕込み、攪拌しながら溶解させた。次いで、フラスコを30℃にコントロールされた水浴中に浸し、内温が30℃一定となった時点で、フラスコ内の溶液にトリエチルアミン23.3g(0.23モル)を内温が35℃を越えないように滴下ロートを用いて加え、同温度で2時間反応させた。その後、析出したトリエチルアミン塩酸塩をろ過により取り除き、濾液を大量の希塩酸水溶液中に注ぎ込んで反応生成物を析出させ、次いで析出物を濾過し、回収し、真空乾燥器中40℃で一昼夜乾燥してナフトキノンジアジド化合物(B−1)を得た。 【0056】合成例7仕込み材料において、合成例6で使用される[前記式(4)で表される]フェノール化合物を前記式(5)で表されるフェノール化合物49.7g(0.1モル)に変えた以外は、合成例6と同様の操作によりナフトキノンジアジド化合物(B−2)を得た。 【0057】合成例8仕込み材料において、合成例6で使用される[前記式(4)で表される]フェノール化合物を前記式(6)で表されるフェノール化合物46.9g(0.1モル)に変え、アセトン619.8gとした以外は、合成例6と同様の操作によりナフトキノンジアジド化合物(B−3)を得た。 【0058】(3)その他のナフトキノンジアジド化合物の合成合成例9仕込み材料において、合成例6で使用される[前記式(4)で表される]フェノール化合物を下記式(12)で表されるフェノール化合物42.4g(0.1モル)に変え、アセトン592.8g及びトリエチルアミン22.3g(0.22モル)とした以外は、合成例6と同様の操作により、その他のナフトキノンジアジド化合物(b−1)を得た。 【0059】 【化18】
【0060】合成例10仕込み材料において、合成例6で使用される[前記式(4)で表される]フェノール化合物を下記式(13)で表されるフェノール化合物39.2g(0.1モル)に変え、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド52.4g(0.195モル)、アセトン476g及びトリエチルアミン22.3g(0.22モル)とした以外は、合成例6と同様の操作により、その他のナフトキノンジアジド化合物(b−2)を得た。 【0061】 【化19】
【0062】合成例11仕込み材料において、合成例6で使用される[前記式(4)で表される]フェノール化合物を下記式(14)で表されるフェノール化合物36.4g(0.1モル)に変え、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド80.6g(0.3モル)、アセトン702g及びトリエチルアミン33.4g(0.33モル)とした以外は、合成例6と同様の操作により、その他のナフトキノンジアジド化合物(b−3)を得た。 【0063】 【化20】
【0064】合成例12仕込み材料において、合成例6で使用される[前記式(4)で表される]フェノール化合物を下記式(15)で表されるフェノール化合物64.7g(0.1モル)に変え、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド41.6g(0.155モル)、アセトン637.8g及びトリエチルアミン17.2g(0.17モル)に変えた以外は、合成例6と同様の操作により、その他のナフトキノンジアジド化合物(b−4)を得た。 【0065】 【化21】
【0066】合成例13仕込み材料において、合成例6で使用される[前記式(4)で表される]フェノール化合物を下記式(16)で表されるフェノール化合物56.1g(0.1モル)に変え、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド94.0g(0.35モル)、アセトン900.6g及びトリエチルアミン39.5g(0.39モル)に変えた以外は、合成例6と同様の操作により、その他のナフトキノンジアジド化合物(b−5)を得た。 【0067】 【化22】
【0068】(4)レジストパターンの形成実施例1〜13表1に示す組成(但し、「部」は「重量部」を示す。)で、樹脂(A)、ナフトキノンジアジド化合物(B)、その他のナフトキノンジアジド化合物、低分子量化合物(C)及び溶剤を混合して、均一溶液としたのち、孔径0.2μmのメンブランフィルタで濾過し、組成物の各溶液を調製した。但し、低分子量化合物(C)としては、以下に示すフェノール化合物α、β及びγ[下記式(α)、(β)及び(γ)]を使用した。また、溶剤としては、以下に示すS−1、S−2及びS−3を使用した。 【0069】(低分子量化合物) α:1,1−ビス(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)アセトンβ:4,6−ビス[1−(4−ヒドロキフェニル)−1−メチルエチル]−1,3−ジヒドロキシベンゼンγ:4,6−ビス[1−(4−ヒドロキフェニル)−1−メチルエチル]−1,3−ジヒドロキシ−2−メチルベンゼン(溶剤) S−1:2−ヒドロキシプロピオン酸エチルS−2:3−エトキシプロピオン酸エチルS−3:2−ヘプタノン【0070】 【化23】
【0071】上記で得られた各溶液を、表面にシリコン酸化膜を有するシリコンウエハ上にスピンナーを用いて塗布して塗膜を形成したのち、ホットプレート上で90℃にて2分間プレベークして厚さ0.86μmのレジスト被膜を形成した。次いで、レチクルを介して、ニコン株式会社製「NSR−2205i12D縮小投影露光機」(レンズ開口数は0.57)で波長365nm(i線)を用いて露光し、ホットプレート上で110℃にて1分間ポストエクスポージャーベークしたあと、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液により現像し、超純水でリンスし、乾燥し、各レジストパターンの形成を行った。得られたレジストパターンを調べ、各実施例の組成物のレジストパターンの特性を評価した。その結果を表2に示す。 【0072】比較例1〜4ナフトキノンジアジド化合物(B)、又は低分子量化合物(C)を用いなかったこと以外は、表1に示す組成で、実施例と同様に組成物の溶液を調製し、レジストパターンを形成し、同様の評価をした。その結果を表2に併記する。 【0073】 【表1】
【0074】 【表2】
【0075】 【発明の効果】本発明の感放射線性樹脂組成物は、良好なパターン断面形状が得られ、解像度にも優れるとともに、露光マージンが改善される。従って、本感放射線性樹脂組成物は高集積度の集積回路作製用レジストとして好適に使用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004178 【氏名又は名称】ジェイエスアール株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月20日(2001.2.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094190 【弁理士】 【氏名又は名称】小島 清路
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| 【公開番号】 |
特開2002−244285(P2002−244285A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月30日(2002.8.30) |
| 【出願番号】 |
特願2001−43843(P2001−43843) |
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