| 【発明の名称】 |
監視カメラ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】笠間 仁吉
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| 【要約】 |
【課題】廉価で構造簡易であり、あらゆる場所に設置されて監視領域内に侵入した侵入者を撮影する。
【解決手段】レンズ付フィルム2を収納しそのレンズ部4を外方に臨ませる撮影孔8とシャッタボタン5に対向して取付孔9が設けられたフィルム収納箱6にシャッタ作動機構10を組み付ける。シャッタ作動機構10は、一端がシャッタボタンに当接し他端が取付孔を貫通してフィルム収納箱の外方に突出されたシャッタ作動部材12と、シャッタ作動部材に対してシャッタボタンの作動習性を付与する弾性部材13と、フィルム収納箱の外側面とシャッタ作動部材との間に挟み込まれることによりシャッタ作動部材を弾性部材の弾性力に抗してシャッタボタンの非作動位置に保持するロック部材15を備える。一端がロック部材15に接続された検知ワイヤ16の他端を監視領域に這わして固定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 レンズ付フィルムと、上記レンズ付フィルムを挿脱自在に収納するとともに、上記レンズ付フィルムのレンズ部を外方に臨ませる撮影孔とシャッタボタンに対向して取付孔とが設けられたカメラ収納箱と、一端が上記シャッタボタンに当接するとともに他端が上記取付孔を貫通して上記カメラ収納箱の外方に突出されたシャッタ作動部材と、このシャッタ作動部材に対して上記シャッタボタンの作動習性を付与する弾性部材と、上記フィルム収納箱の外側面と上記シャッタ作動部材の端部との間に挟み込まれることにより上記シャッタ作動部材を上記弾性部材の弾性力に抗して上記シャッタボタンの非作動位置に保持するロック部材とからなるシャッタ作動機構と、一端が上記ロック部材に接続されるとともに他端が監視領域に這わされて固定される検知ワイヤとから構成され、監視領域内への侵入者によって上記検知ワイヤが引っ張られることにより上記ロック部材が上記カメラ収納箱の外側面と上記シャッタ作動部材の端部との間から離脱することによって、上記シャッタ作動部材が上記弾性部材の弾性力により上記シャッタボタンを作動して上記レンズ付フィルムが侵入者の撮影を行うことを特徴とする監視カメラ装置。 【請求項2】 上記シャッタ作動部材は、その一端部と上記シャッタボタンとの間隔を調整自在にして上記取付孔に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の監視カメラ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電源を不要として監視領域内に侵入した侵入者を撮影する監視カメラ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】監視カメラ装置や防犯カメラ装置は、世情不安な現在を反映して、例えば各種金融機関やコンビニエンスストア等の店舗、公共施設或いは個人住宅等の様々な場所に設置されており、またその設置の要求も大きい。監視カメラ装置等は、例えば屋内に設置することによって窃盗犯やストーカー等の不法侵入者を特定する手段として極めて有効である。 【0003】さらに、監視カメラ装置等は、例えば産業廃棄物等の不法投棄の監視や、田畑或いは果樹園等における農作物の窃盗被害の監視用としての設置要求も大きい。また、監視カメラ装置等は、例えば野山等における狐、狸等の動物或いは雉や山鳩等の鳥類といった野生動物の観察用としての用途もある。 【0004】監視カメラ装置等は、一般に、センサとカメラとを必須の構成として必要に応じて異常報知手段や通信手段等が付設されて構成されている。監視カメラ装置等は、監視領域内の侵入者をセンサが検知すると、センサ出力により有線或いは無線で接続されたカメラが作動されて侵入者を撮影するとともに異常報知手段により異常事態の発生を報知し所定のセンタ等に通報を行う。監視カメラ装置等は、一般にセンサとして赤外線センサや感熱センサ等が用いられ、またカメラとしてビデオカメラが用いられている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の監視カメラ装置等は、上述したようにセンサやカメラ或いは付帯機器が電子機器によって構成されているために、全体として極めて高価であるとともに電源が必要であった。したがって、従来の監視カメラ装置等は、設置個所が限定されるとともに、センサの検知能力の極めて限られた範囲での領域を監視用途ととして限定的に用いられていた。 【0006】一方、従来の監視カメラ装置等は、例えば電源設備を確保することが困難でありかつ監視領域が広大である不法投棄の監視用や農作物の窃盗監視用等に設置することができないといった問題があった。また、従来の監視カメラ装置等は、高価であることから、多数箇所に設置する場合には莫大な費用がかかり、また野生動物の観察等のようにいわゆるパーソナルユース用として用いることが困難であるといった問題があった。 【0007】さらに、従来の監視カメラ装置等は、センサやカメラに常時電源を供給してスタンバイ状態に保持することから、ランニングコストの負担も大きいといった問題があった。また、従来の監視カメラ装置等は、万一侵入者によって発見されてセンサやカメラが破壊された場合に、被害が莫大となるといった問題があった。 【0008】したがって、本発明は、あらゆる場所に設置可能であり、監視領域内に侵入した侵入者を撮影する廉価な監視カメラ装置を提供することを目的に提案されたものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発明にかかる監視カメラ装置は、レンズ付フィルムと、このレンズ付フィルムを挿脱自在に収納するとともにレンズ付フィルムのレンズ部を外方に臨ませる撮影孔とシャッタボタンに対向して取付孔とが設けられたカメラ収納箱と、シャッタ作動機構と、検知ワイヤとから構成される。シャッタ作動機構は、一端がシャッタボタンに当接するとともに他端が取付孔を貫通してカメラ収納箱の外方に突出されたシャッタ作動部材と、このシャッタ作動部材に対してシャッタボタンの作動習性を付与する弾性部材と、カメラ収納箱の外側面とシャッタ作動部材の端部との間に挟み込まれることによりシャッタ作動部材を弾性部材の弾性力に抗してシャッタボタンの非作動位置に保持するロック部材とから構成される。検知ワイヤは、一端がロック部材に接続されるとともに他端が監視領域に這わされて固定される。 【0010】以上のように構成された本発明にかかる監視カメラ装置によれば、レンズ付フィルムのフィルム巻上げ操作を行った状態で、ロック部材がカメラ収納箱の外側面とシャッタ作動部材の端部との間に挟み込まれる。監視カメラ装置によれば、弾性部材の弾性力によりロック部材の挟込み状態が保持され、このロック部材に一端を接続された検知ワイヤが監視領域内に這わされてスタンバイ状態にセットされる。監視カメラ装置によれば、監視領域内に侵入した侵入者が検知ワイヤに引っ掛かると、この検知ワイヤを介してカメラ収納箱の外側面とシャッタ作動部材の端部との間に挟み込まれたロック部材が離脱する。監視カメラ装置によれば、シャッタ作動部材が弾性部材の弾性力によってシャッタボタンを作動することにより、レンズ付フィルムが侵入者の撮影を行う。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として図面に示す監視カメラ装置1について図面を参照して詳細に説明する。監視カメラ装置1は、内蔵カメラとして廉価であり何処でも簡単に入手が可能であるレンズ付フィルム2が用いられる。レンズ付フィルム2は、通常仕様のものばかりでなく、ワイド撮影を可能とするものや防水型のものも使用することが可能であり、また夜間時の撮影を可能とするためにストロボ付きのものを使用することが好ましい。レンズ付フィルム2は、図1に示すように、筐体3の主面にレンズ4が設けられるとともに、側面にシャッタボタン5が設けられている。レンズ付フィルム2は、図示しないフィルム巻上げダイヤルによって筐体3に収納したフィルムの巻き上げを行った状態でシャッタボタン5を押込み操作することによりレンズ4の内部に設けられたシャッタが駆動されて目標物の撮影が行われる。 【0012】監視カメラ装置1は、上述したレンズ付フィルム2がカメラ収納箱6内に略密封状態で収納される。カメラ収納箱6は、レンズ付フィルム2を収納するに足る内部空間を有し上部を開放された箱状の本体6aと、この箱状本体6aの開放上部に着脱される蓋体6bとから構成される。カメラ収納箱6には、内部にカメラホルダ部材7が備えられ、蓋体6bを開けた状態でレンズ付フィルム2が収納され、このレンズ付フィルム2をカメラホルダ部材7によって位置決めした状態で収納した後に蓋体6bが閉じられる。 【0013】カメラ収納箱6には、図1に示すように本体6aの主面6cにレンズ付フィルム2のレンズ4の外径とほぼ等しい孔径を有する撮影孔8が開口されており、この撮影孔8を介してレンズ4を外方へと臨ませる。カメラ収納箱6には、本体6aの側面6dにレンズ付フィルム2のシャッタボタン5に対向して取付孔9が開口されている。なお、カメラ収納箱6については、例えば茶筒や菓子缶等を利用して製作することが可能であり、蓋を開けて内部にカメラホルダ部材7を取り付けるとともに、撮影孔8や取付孔9を開口する。かかるカメラ収納箱6は、後述するように監視領域に設置した場合に、侵入者の目を惑わして発見されにくくなる。 【0014】監視カメラ装置1には、カメラ収納箱6の取付孔9にシャッタ作動機構10が組み付けられる。シャッタ作動機構10は、図1乃至図3に示すように、保持筒部材11と、シャッタ作動部材12と、コイルスプリング13と、ナット部材14と、ロック部材15とから構成される。保持筒部材11は、一端からカメラ収納箱6の厚みとほぼ等しい位置の外周部にフランジ部11aが周回りに一体に形成されており、このフランジ部11aがカメラ収納箱6の内面に当接することにより取付孔9に抜け止めされて組み付けられている。保持筒部材11は、他端部がカメラ収納箱6内に収納されたレンズ付フィルム2のシャッタボタン5に対向している。 【0015】保持筒部材11には、その内部にシャッタ作動部材12がスライド自在に組み込まれる。シャッタ作動部材12は、軸状基部12aと、その先端部に一体に形成され全体略半球状でありかつ大径の作動部12bと、軸状基部12aの他端側の外周部に形成された外周ねじ12cとから構成される。シャッタ作動部材12は、レンズ付フィルム2のシャッタボタン5を押し切った状態で外周ねじ12cを形成した他端部がカメラ収納箱6の側面6dからやや突出するに足る長さを有してなる。シャッタ作動部材12は、外周ねじ12cを形成した一端側を挿入側としてカメラ収納箱6の内側から保持筒部材11内に挿通される。シャッタ作動部材12は、保持筒部材11から突出した外周ねじ12cにナット14がねじ込まれることによって保持筒部材11に抜け止めされて組み付けられる。 【0016】保持筒部材11には、外周部にコイルスプリング13が装着される。コイルスプリング13は、自然状態において保持筒部材11の軸長よりも大きな長さを有してフランジ部11aとシャッタ作動部材12の作動部12bとの間で圧縮された状態で装着される。コイルスプリング13は、後述するようにシャッタ作動部材12を作動してレンズ付フィルム2のシャッタボタン5を押し切らせるようにする。したがって、コイルスプリング13は、シャッタ作動部材12に対してシャッタボタン5を押し切るに足る弾性力を作用させる。 【0017】ナット14は、上述したようにシャッタ作動部材12の外周ねじ12cにねじ込まれることによってこのシャッタ作動部材12の抜け止め作用を奏するが、ねじ込み量を調節することによりシャッタ作動部材12の作動部12bとシャッタボタン5との間隔を調整する。したがって、シャッタ作動機構10は、カメラ収納箱6内におけるレンズ付フィルム2の収納位置やシャッタボタン5の押し切り量仕様等に応じてナット14によるシャッタ作動部材12の長さ調整を行うことで確実に撮影が行われるように構成される。 【0018】シャッタ作動機構10は、図2に示すようにカメラ収納箱6の側面6dとナット14との間に位置してロック部材15が差し込まれる。ロック部材15は、図4に示すように一端側がシャッタ作動部材12の軸径よりも太幅であり他端側を次第に幅狭とした全体矢尻形を呈しており、また図2に示すように所定の厚みtを有して形成されている。ロック部材15には、太幅部位15aの先端部に円弧状の凹部15bが形成されるとともに、幅狭部位15cにワイヤ取付孔15dが形成されている。 【0019】ロック部材15は、太幅部位15aがカメラ収納箱6の側面6dとナット14との間に差し込まれることによって、図2に示すようにその厚みt分宛シャッタ作動部材12をコイルスプリング13の弾性力に抗して全体的に外側へと引き出してその状態に保持させる。シャッタ作動機構10においては、この状態でコイルスプリング13がフランジ部11aとシャッタ作動部材12の作動部12bとの間でさらに圧縮されて大きな弾性力が蓄勢されるようになる。シャッタ作動部材12は、この状態で作動部12bがシャッタボタン5に軽く接して非作動状態とする。 【0020】ロック部材15は、上述したようにコイルスプリング13の弾性力によりカメラ収納箱6の側面6dとナット14との間に挟み込まれた状態に保持される。ロック部材15には、ワイヤ取付孔15dに検知ワイヤ16の一端が接続される。検知ワイヤ16は、例えば釣り用のテグスが好適に用いられ、カメラ収納箱6の側面6dに設けたガイド6eを通して引き出される。検知ワイヤ16は、後述するように侵入者等によって引っ張られることにより、ロック部材15をカメラ収納箱6の側面6dとナット14との間から引き出すようにする。 【0021】シャッタ作動機構10においては、図3に示すようにロック部材15が引き出されることによってコイルスプリング13の弾性力によりシャッタ作動部材12が保持筒部材11から大きく突出する。シャッタ作動機構10においては、同図矢印で示すようにシャッタ作動部材12がその作動部12bによりシャッタボタン5を押圧して押切り動作を行い、レンズ付フィルム2による撮影が行われるようにする。 【0022】なお、シャッタ作動機構10については、上述した構造に限定されるものではなく、シャッタボタン5を作動するに足る弾性力を付与してシャッタ作動部材12がカメラ収納箱6に組み付けられた構造であればよい。シャッタ作動機構10は、例えばコイルスプリング13に代えて一端をカメラ収納箱6に固定され自由端をシャッタ作動部材12に当接させた短冊状或いは円弧状の板バネ片等を用いてもよい。 【0023】また、シャッタ作動機構10は、シャッタボタン5とシャッタ作動部材12との間隔を調整するために、シャッタ作動部材12にナット14をねじ合わせするようにしたが、例えば軸状基部12aと作動部12bとを別部材としてこれらをねじ合わせするようにしてもよい。さらに、シャッタ作動機構10は、シャッタ作動部材12を一体に形成してもよい。また、シャッタ作動機構10は、シャッタ作動部材12をガイドする保持筒部材11について、例えばカメラ収納箱6と一体に形成するようにしてもよいことは勿論である。 【0024】以上のように構成された監視カメラ装置1は、図5に示すように例えば監視領域の道路の傍らに設置される。監視カメラ装置1は、レンズ付フィルム2のフィルム巻上げ操作を行った状態で、ロック部材15がカメラ収納箱6の側面6dとシャッタ作動部材12の端部にねじ込まれたナット14との間に挟み込まれる。監視カメラ装置1は、コイルスプリング13の弾性力によってシャッタ作動部材12を非作動状態とするロック部材15の挟込み状態が保持され、このロック部材15に接続された検知ワイヤ16が中継ガイド17を介して道路を横切って這わされ、反対側の固定点18に固定される。監視カメラ装置1は、これらよってスタンバイ状態にセットされる。 【0025】監視カメラ装置1によれば、不心得者や野生動物等の侵入者が監視領域内に侵入して道路を通過した際に、足等に検知ワイヤ16を引っ掛けると、この検知ワイヤ16を介して図5矢印で示すようにロック部材15に引っ張り力が作用される。監視カメラ装置1は、これによってロック部材15がカメラ収納箱6の側面6dとナット14との間から離脱する。監視カメラ装置1は、ロック部材15によるロック状態を開放されたシャッタ作動部材12がコイルスプリング13の弾性力によりその作動部12dによりシャッタボタン5の押切り動作を行う。監視カメラ装置1は、レンズ付フィル2によって道路を通過する侵入者を撮影する。 【0026】監視カメラ装置1は、上述したように廉価であり何処でも入手が可能なレンズ付フィル2を用いるとともに、電源を不要とすることでどのような場所であっても軽微な費用で多数個を設置することが可能である。監視カメラ装置1は、監視領域に侵入者が有りその撮影が行われた場合にカメラ収納箱6からロック部材15が脱落することで、フィルムの現像処理を行うことなくその事実の確認が行われる。したがって、監視カメラ装置1は、監視領域に長期間に亘って継続して設置することが可能であるとともに、ランニングコストも要しない。 【0027】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にかかる監視カメラ装置によれば、監視領域に侵入した侵入者を検知ワイヤで検知してレンズ付フィルムにより撮影を行うことから、極めて廉価であるとともに電源を不要とすることであらゆる場所に多数個を設置することが可能でありかつスタンバイ状態での費用発生も無く、廉価な費用で広域をカバーする有効な監視システムの構築を可能とするとともに防犯用或いは野生動物の無人観察システム用等の多目的な利用も可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501224707 【氏名又は名称】笠間 仁吉
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| 【出願日】 |
平成13年6月5日(2001.6.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067736 【弁理士】 【氏名又は名称】小池 晃 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−365712(P2002−365712A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月18日(2002.12.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−169179(P2001−169179) |
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