| 【発明の名称】 |
複合レンズ、複合レンズの組立方法、固定絞りおよび固定絞りの成形方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】熊野 晃
【氏名】荻山 宏人
【氏名】金井 藤雄
【氏名】牧井 達郎
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| 【要約】 |
【課題】レンズと固定絞り間、レンズ間および固定絞り間の位置精度が向上した複合レンズおよびその組立方法を提供する。
【解決手段】第1および第2のレンズ2,10と、開口孔21aを中心に備え、第1および第2のレンズ2,10を透過する光線束のうち不要な光線束を遮断する固定絞り20と、を有し、第1および第2のレンズ2,10と固定絞り20とが一体的に組み立てられた複合レンズ1であって、第1および第2のレンズ2,10は、光軸方向において互いに当接し光軸方向の相対位置を規定する当接部2e,10eと、互いに嵌合し光軸を合致させるテーパ部2d,10dとをそれぞれ備え、固定絞り20は、第1のレンズ2のテーパ部2dの内周に嵌合し、第1のレンズ2に対する光軸方向の相対位置を規定し、かつ、開口孔20aの中心軸と光軸とを合致させるテーパ部21bを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】第1および第2のレンズと、前記第1および第2のレンズ間に配置され、光線束を通過させる開口孔を中心に備え、前記第1および第2のレンズを透過する光線束のうち不要な光線束を遮断する固定絞りと、を有し、前記第1および第2のレンズと前記固定絞りとが一体的に組み立てられた複合レンズであって、前記第1および第2のレンズは、光軸方向において互いに当接し、光軸方向の相対位置を規定する当接部と、互いに嵌合し当該第1および第2のレンズの光軸を合致させるテーパ部とをそれぞれ備え、前記固定絞りは、前記第1のレンズのテーパ部の内周に嵌合し、当該第1のレンズに対する光軸方向の相対位置を規定し、かつ、前記開口孔の中心軸と光軸とを合致させるテーパ部を備える複合レンズ。 【請求項2】前記第1レンズ、前記第2のレンズおよび前記固定絞りは、接着剤によって互いに接合されている請求項1に記載の複合レンズ。 【請求項3】前記固定絞りのテーパ部の背面部と、前記第2のレンズのテーパ部の一部と、前記背面部に対向する前記第1のレンズの端面の一部とによって、前記接着剤を収容する接着剤収容空間が形成されている請求項2に記載の複合レンズ。 【請求項4】前記第1および第2のレンズおよび前記固定絞りは、樹脂で形成されている請求項1に記載の複合レンズ。 【請求項5】前記第1および第2のレンズのテーパ部は、当該第1および第2のレンズを成形金型によって成形した際に離型を容易化するためのテーパ部である請求項4に記載の複合レンズ。 【請求項6】前記固定絞りは、形状が同一であり、前記開口孔が互いに合致するように重ね合わせて配置された第1および第2の固定絞り部材から構成される請求項1に記載の複合レンズ。 【請求項7】前記第1および第2の固定絞り部材の開口孔は、内周面が一方の開口端から他方の開口端に向かって拡径した傾斜面となっており、拡径した側の端面が接するように重ね合わされており、前記各テーパ部が互いに離反する向きに配置されている請求項6に記載の複合レンズ。 【請求項8】前記第1および第2の固定絞りは、互いに嵌合して当該第1および第2の固定絞り部の相対位置を規定する嵌合部を備えている請求項7に記載の複合レンズ。 【請求項9】前記嵌合部は、前記固定絞りの一端面から突出する突出部と、この突出部が嵌合挿入される貫通孔とで構成される請求項8に記載の複合レンズ。 【請求項10】前記固定絞りの開口孔は、前記第1のレンズ側の開口端および前記第2のレンズ側の開口端においてそれぞれ不要な光線束を遮断可能な形状となっている請求項1に記載の複合レンズ。 【請求項11】前記固定絞りの開口孔は、内周面が両開口端に対して拡径した凹面となっている請求項10に記載の複合レンズ。 【請求項12】前記固定絞りは、光軸方向の両側に互いに離反する前記テーパ部を備える請求項10に記載の複合レンズ。 【請求項13】前記固定絞りの光軸方向の前記第2のレンズ側の端面と前記第2のレンズの前記端面に対向する端面との間には所定のクリアランスが形成され、前記クリアランスは、前記固定絞りの光軸方向の位置ずれ量を所望の光学性能を得ることができる範囲に規定している請求項1に記載の複号レンズ。 【請求項14】第1および第2のレンズと、前記第1および第2のレンズ間に配置され、光線束を通過させる開口孔を中心に備え、前記第1および第2のレンズを透過する光線束のうち不要な光線束を遮断する固定絞りと、を有し、前記第1および第2のレンズと前記固定絞りとが一体的に組み立てられた複合レンズの組立方法であって、前記第1のレンズに光軸に沿って形成されたテーパ部の内周に前記固定絞りに形成された前記開口孔の中心軸に沿って形成されたテーパ部の外周を嵌合させて、前記第1のレンズに対する光軸方向の相対位置を決定し、かつ、前記開口孔の中心軸と光軸とを合致させ、前記第1のレンズのテーパ部の内周に前記第2のレンズに光軸に沿って形成されたテーパ部の外周をさらに嵌合させて、当該第1のレンズと第2のレンズの光軸を合致させ、かつ、前記第1および第2のレンズを光軸方向において当接させて、当該第1のレンズと第2のレンズの光軸方向の相対位置を決定する複合レンズの組立方法。 【請求項15】互いに同一形状の第1および第2の固定絞りを用意し、前記各固定絞りの前記開口孔が互いに合致し、かつ、互いの前記テーパ部が離反する向きに重ね合わせ、前記第1および第2の固定絞りの一方のテーパ部を前記第1のレンズのテーパ部に嵌合させ、前記第1のレンズのテーパ部の内周に前記第2のレンズのテーパ部をさらに嵌合させ、かつ、当該第1および第2のレンズを当接させる請求項14に記載の複合レンズの組立方法。 【請求項16】同一の成形金型で一体成形され、部分的に互いに連結された同一形状の第1および第2の固定絞りを用意し、前記第1および第2の固定絞りの連結部を折り曲げて前記開口孔が互いに合致し、かつ、互いのテーパ部が離反する向きに重ね合わせる請求項15に記載の複合レンズの組立方法。 【請求項17】前記連結部を折り曲げて重ね合わせた際に互いに嵌合して相対位置を規定する嵌合部をさらに備える前記第1および第2の固定絞りを用意し、前記第1および第2の固定絞りの連結部を折り曲げて前記嵌合部を嵌合させることによって当該第1および第2の固定絞りを重ね合わせる請求項16に記載の複合レンズの組立方法。 【請求項18】前記第1のレンズのテーパ部に前記固定絞りのテーパ部を嵌合させた後に、前記第1のレンズのテーパ部の一部と前記固定絞り部材のテーパ部の背面部とによって形成される凹部に接着剤を塗布し、前記第1のレンズに前記第2のレンズを嵌合および当接させ、前記第1のレンズのテーパ部の一部と、前記固定絞りのテーパ部の背面部と、当該背面部に対向する前記第2のレンズの端面の一部とを前記接着剤によって接合する請求項14に記載の複合レンズの組立方法。 【請求項19】前記第1のレンズ側の開口端および前記第2のレンズ側の開口端においてそれぞれ不要な光線束を遮断可能な形状の開口孔を備え、かつ、光軸方向の両側に互いに離反する前記テーパ部をもつ固定絞りを用意し、前記固定絞りのテーパ部の一方を前記第1のレンズのテーパ部に嵌合させる請求項14に記載の複合レンズの組立方法。 【請求項20】第1および第2のレンズ間に配置され、光線束を通過させる開口孔を中心に備え、前記第1および第2のレンズを透過する光線束のうち不要な光線束を遮断する固定絞りであって、固定絞りの開口孔は、内周面が両開口端に対して拡径した凹面となっており、前記各開口端において不要な光線束を遮断可能となっている固定絞り。 【請求項21】前記固定絞りは、樹脂で一体成形されている請求項20に記載の固定絞り。 【請求項22】第1および第2のレンズ間に配置され、光線束を通過させる開口孔を中心に備え、前記第1および第2のレンズを透過する光線束のうち不要な光線束を遮断する固定絞りを樹脂成形する固定絞りの成形方法であって、前記固定絞りの開口孔は、内周面が両開口端に対して拡径した凹面となっており、前記各開口端において不要な光線束を遮断可能となっており、前記固定絞りを金型を用いて成形する際に、金型のキャビティ内に設置される前記開口孔を成形するための開口孔成形用ピンに前記凹面に合致した拡径部を設け、前記キャビティ内に樹脂を充填し、当該樹脂が凝固したのちに、成形された固定絞りから固化した樹脂による抵抗に抗して前記開口孔成形用ピンを引き抜いて前記開口孔を成形する固定絞りの成形方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレンズの間に固定絞りを配置させて一体化した複合レンズと、この複合レンズの組立方法、この複合レンズに用いる固定絞りおよびこの固定絞りの成形方法に関する。 【0002】 【従来の技術】2枚のレンズの間に光線束を通過させる開口を備え不要な光線束を遮断する固定絞りを配置させた複合レンズの光学系では、レンズと固定絞りとの位置決め精度が重要である。レンズの光軸と固定絞りの開口の中心軸とのずれおよび光軸方向の位置ずれが存在すると、複合レンズの結像にされる画像に、シェーディングが発生する可能性があり、光学性能が低下する。また、結像に寄与しない不要な光線束を効果的に遮り、フレアやゴーストの発生を抑制するためには、2枚のレンズの間に2枚の固定絞りを配置することが一般的である。一方、上記のような2枚のレンズの間に固定絞りを配置した複合レンズの光学系を構成するには、たとえば、レンズ鏡筒や移動枠にそれぞれ別部品として用意されたレンズや固定絞りを組付ける。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、別部品として用意されたレンズや固定絞りをレンズ鏡筒や移動枠に組付けることによって複合レンズの光学系を構成すると、組立精度を確保するのが難しく、所望の光学性能を得るために、レンズおよび固定絞り間の調芯工程等が増加し、製造コストが嵩むという不利益が存在する。特に、2枚のレンズの間に2枚の固定絞りを配置する複合レンズの光学系では、2枚の固定絞りの中心軸と2枚のレンズの光軸を調芯する必要があり、組立精度を確保することがさらに難しい。 【0004】本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであって、レンズ間に固定絞りを配置した複合レンズにおいて、レンズと固定絞り間、レンズ間および固定絞り間の位置精度が向上した複合レンズおよび位置精度を向上できかつ複合レンズの組立が容易である組立方法を提供することを目的とする。また、本発明は、上記の複合レンズに用いるのに好ましい固定絞りおよびこの固定絞りの成形方法を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の複合レンズは、第1および第2のレンズと、前記第1および第2のレンズ間に配置され、光線束を通過させる開口孔を中心に備え、前記第1および第2のレンズを透過する光線束のうち不要な光線束を遮断する固定絞りと、を有し、前記第1および第2のレンズと前記固定絞りとが一体的に組み立てられた複合レンズであって、前記第1および第2のレンズは、光軸方向において互いに当接し、光軸方向の相対位置を規定する当接部と、互いに嵌合し当該第1および第2のレンズの光軸を合致させるテーパ部とをそれぞれ備え、前記固定絞りは、前記第1のレンズのテーパ部の内周に嵌合し、当該第1のレンズに対する光軸方向の相対位置を規定し、かつ、前記開口孔の中心軸と光軸とを合致させるテーパ部を備える。 【0006】前記第1レンズ、前記第2のレンズおよび前記固定絞りは、接着剤によって互いに接合されている。 【0007】好適には、前記固定絞りのテーパ部の背面部と、前記第2のレンズのテーパ部の一部と、前記背面部に対向する前記第1のレンズの端面の一部とによって、前記接着剤を収容する接着剤収容空間が形成されている。 【0008】好適には、前記第1および第2のレンズおよび前記固定絞りは、樹脂で形成されている。 【0009】前記第1および第2のレンズのテーパ部は、当該第1および第2のレンズを成形金型によって成形した際に離型を容易化するためのテーパ部である。 【0010】前記固定絞りは、形状が同一であり、前記開口孔が互いに合致するように重ね合わせて配置された第1および第2の固定絞りから構成される。 【0011】前記第1および第2の固定絞りの開口孔は、内周面が一方の開口端から他方の開口端に向かって拡径した傾斜面となっており、拡径した側の端面が接するように重ね合わされており、前記各テーパ部が互いに離反する向きに配置されている。 【0012】好適には、前記第1および第2の固定絞りは、互いに嵌合して当該第1および第2の固定絞り部の相対位置を規定する嵌合部を備えている。 【0013】さらに好適には、前記嵌合部は、前記固定絞りの一端面から突出する突出部と、この突出部が嵌合挿入される貫通孔とで構成される。 【0014】前記固定絞りの開口孔は、前記第1のレンズ側の開口端および前記第2のレンズ側の開口端においてそれぞれ不要な光線束を遮断可能な形状となっている。 【0015】好適には、前記固定絞りの開口孔は、内周面が両開口端に対して拡径した凹面となっている。 【0016】さらに好適には、前記固定絞りは、光軸方向の両側に互いに離反する前記テーパ部を備える。 【0017】本発明の複合レンズの組立方法は、第1および第2のレンズと、前記第1および第2のレンズ間に配置され、光線束を通過させる開口孔を中心に備え、前記第1および第2のレンズを透過する光線束のうち不要な光線束を遮断する固定絞りと、を有し、前記第1および第2のレンズと前記固定絞りとが一体的に組み立てられた複合レンズの組立方法であって、前記第1のレンズに光軸に沿って形成されたテーパ部の内周に前記固定絞りに形成された前記開口孔の中心軸に沿って形成されたテーパ部の外周を嵌合させて、前記第1のレンズに対する光軸方向の相対位置を決定し、かつ、前記開口孔の中心軸と光軸とを合致させ、前記第1のレンズのテーパ部の内周に前記第2のレンズに光軸に沿って形成されたテーパ部の外周をさらに嵌合させて、当該第1のレンズと第2のレンズの光軸を合致させ、かつ、前記第1および第2のレンズを光軸方向において当接させて、当該第1のレンズと第2のレンズの光軸方向の相対位置を決定する。 【0018】本発明の複合レンズの組立方法は、互いに同一形状の第1および第2の固定絞りを用意し、前記各固定絞りの前記開口孔が互いに合致し、かつ、互いの前記テーパ部が離反する向きに重ね合わせ、前記第1および第2の固定絞りの一方のテーパ部を前記第1のレンズのテーパ部に嵌合させ、前記第1のレンズのテーパ部の内周に前記第2のレンズのテーパ部をさらに嵌合させ、かつ、当該第1および第2のレンズを当接させる。 【0019】本発明の複合レンズの組立方法は、同一の成形金型で一体成形され、部分的に互いに連結された同一形状の第1および第2の固定絞りを用意し、前記第1および第2の固定絞りの連結部を折り曲げて前記開口孔が互いに合致し、かつ、互いのテーパ部が離反する向きに重ね合わせる。 【0020】本発明の複合レンズの組立方法は、前記連結部を折り曲げて重ね合わせた際に互いに嵌合して相対位置を規定する嵌合部をさらに備える前記第1および第2の固定絞りを用意し、前記第1および第2の固定絞りの連結部を折り曲げて前記嵌合部を嵌合させることによって当該第1および第2の固定絞りを重ね合わせる。 【0021】本発明の複合レンズの組立方法は、前記第1のレンズのテーパ部に前記固定絞りのテーパ部を嵌合させた後に、前記第1のレンズのテーパ部の一部と前記固定絞り部材のテーパ部の背面部とによって形成される凹部に接着剤を塗布し、前記第1のレンズに前記第2のレンズを嵌合および当接させ、前記第1のレンズのテーパ部の一部と、前記固定絞りのテーパ部の背面部と、当該背面部に対向する前記第2のレンズの端面の一部とを前記接着剤によって接合する。 【0022】本発明の複合レンズの組立方法は、前記第1のレンズ側の開口端および前記第2のレンズ側の開口端においてそれぞれ不要な光線束を遮断可能な形状の開口孔を備え、かつ、光軸方向の両側に互いに離反する前記テーパ部をもつ固定絞りを用意し、前記固定絞りのテーパ部の一方を前記第1のレンズのテーパ部に嵌合させる。 【0023】本発明の固定絞りは、第1および第2のレンズ間に配置され、光線束を通過させる開口孔を中心に備え、前記第1および第2のレンズを透過する光線束のうち不要な光線束を遮断する固定絞りであって、固定絞りの開口孔は、内周面が両開口端に対して拡径した凹面となっており、前記各開口端において不要な光線束を遮断可能となっている。 【0024】好適には、前記固定絞りは、樹脂で一体成形されている。 【0025】本発明の固定絞りの成形方法は、第1および第2のレンズ間に配置され、光線束を通過させる開口孔を中心に備え、前記第1および第2のレンズを透過する光線束のうち不要な光線束を遮断する固定絞りを樹脂成形する固定絞りの成形方法であって、前記固定絞りの開口孔は、内周面が両開口端に対して拡径した凹面となっており、前記各開口端において不要な光線束を遮断可能となっており、前記固定絞りを金型を用いて成形する際に、金型のキャビティ内に設置される前記開口孔を成形するための開口孔成形用ピンに前記凹面に合致した拡径部を設け、前記キャビティ内に樹脂を充填し、当該樹脂が凝固したのちに、成形された固定絞りから固化した樹脂による抵抗に抗して前記開口孔成形用ピンを引き抜いて前記開口孔を成形する。 【0026】本発明では、第1のレンズのテーパ部に固定絞りのテーパ部を嵌合させる。これにより、第1のレンズの光軸と固定絞りの開口孔の中心軸とが合致するとともに、光軸方向の相対位置が決定される。この状態から第1のレンズのテーパ部に第2のレンズのテーパ部を嵌合させるとともに、互いの当接部を当接される。これにより、第1のレンズと第2のレンズの光軸が合致するとともに、光軸方向の相対位置が決定される。このように、本発明では、第1のレンズへの固定絞りの組付けおよび第1のレンズへの第2のレンズの組付けによって、第1のレンズ、第2のレンズの光軸および固定絞りの中心軸の位置合わせと、第1のレンズ、第2のレンズおよび固定絞りの光軸方向の相対位置決めが同時に行われる。 【0027】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。 第1の実施形態図1は本発明の第1の実施形態に係る複合レンズの構造を示す断面図であり、図2は図1に示す複合レンズの破断斜視図である。図1に示す複合レンズ1は、第1レンズ2と、第2レンズ10と、固定絞り20とを備えている。 【0028】第1レンズ2は、たとえば、透明なプラスチック等の樹脂材料を金型を用いて射出成形することによって得られる。第1レンズ2は、光軸方向の一端面側に球面状のレンズ面2aと、第2レンズ10と対向する他端面側に平面状のレンズ面2cとを備えている。この第1レンズ2は、レンズ面2aおよび2cの外周に、第1レンズ2を第2レンズ10および固定絞り20と一体的に組み立てるため、および、第1レンズ2をレンズ鏡筒に組み込むための非レンズ部2bを備えている。 【0029】第1レンズ2の非レンズ部2bとレンズ面2aとの境界には、円周方向に沿って溝部2tが形成されている。溝部2tは、金型から第1レンズ2が離型しやすいように、抜きテーパをもっている。 【0030】非レンズ部2bのレンズ面2c側には、光軸に対して所定の角度、たとえば、45度で傾斜するテーパ面2dが形成されている。このテーパ面2dの外周には、光軸に直交する当接面2eが形成されている。テーパ面2dおよび当接面2eは、第1レンズ2を成形する金型におけるレンズ面2a,2cの型面と同様に高精度に加工された型面により成形される。テーパ面2dは、後述するように、固定絞り20および第2レンズ10が嵌合する。さらに、このテーパ面2dは金型からの第1レンズ2の離型を容易にするために傾斜している。 【0031】第2レンズ10は、たとえば、透明なプラスチック等の樹脂材料を金型を用いて射出成形することによって得られる。第2レンズ10は、光軸方向の一端面側に球面状のレンズ面10aと、第1レンズ2と対向する他端面側に球面状のレンズ面10cとを備えたメニスカスレンズである。この第2レンズ10は、レンズ面10aおよび10cの外周に、第2レンズ10を第1レンズ2および固定絞り20と一体的に組み立てるため、および、第2レンズ10をレンズ鏡筒に組み込むための非レンズ部10bを備えている。 【0032】第2レンズ10の非レンズ部10bとレンズ面10aとの境界には、円周方向に沿って溝部10tが形成されている。溝部10tは、金型から第2レンズ10が離型しやすいように、抜きテーパをもっている。 【0033】第2レンズ10のレンズ面10cの外周には、固定絞り20に対向する端面10fが形成され、端面10fの外周には、第1レンズ2のテーパ面2dと嵌合するテーパ面10dが形成されている。このテーパ面10dは、第1レンズ2のテーパ面2dと同じ角度で光軸に対して傾斜している。第1レンズ2のテーパ面2dと第2レンズ10のテーパ面10dとは、嵌合することにより、第1レンズ2および第2レンズ10の光軸が合致する。 【0034】第2レンズ10のテーパ面10dの外周には、光軸に直交し、第1レンズ2の当接面2eに当接する当接面10eが形成されている。第1レンズ2の当接面2eと第2レンズ10の当接面10eとが当接することにより、第1レンズ2および第2レンズ10の光軸方向の相対位置が決定される。なお、第1レンズ2の当接面2eと第2レンズ10の当接面10eとが当接した状態において、第1レンズ2のテーパ面2dと第2レンズ10のテーパ面10dとの間には、複合レンズ1に要求される光学性能を満足させる範囲でクリアランスをもつように形成されている。また、テーパ面10dおよび当接面10eは、第2レンズ10を成形する金型におけるレンズ面10a,10cの型面と同様に高精度に加工された型面により成形される。 【0035】固定絞り20は、2枚の同じ形状の固定絞り部材21を重ね合わせて構成されている。これら2枚の固定絞り部材21は、たとえば、ポリカーボネートにガラスを添加した黒色の樹脂から成形されている。図3は、固定絞り部材21の構造を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−A線方向の断面図である。図3に示すように、固定絞り部材21は、円板状の部材からなり、中心部に開口孔21aを備えている。この開口孔21aは、図3(b)に示すように、内周面の直径が一方端面21d側の開口端から他方端面21fの開口端に向けて拡径する傾斜面21cとなっている。 【0036】固定絞り部材21の外周には、第1レンズ2のテーパ面2dの内周に嵌合する、テーパ面2dと同じ角度で開口孔21aの中心軸に対して傾斜したテーパ面21bが形成されている。この固定絞り部材21のテーパ面21bが第1レンズ2のテーパ面2dに嵌合することにより、開口孔21aの中心軸と第1レンズ2の光軸が合致する。さらに、固定絞り部材21と第1レンズ2との光軸方向の相対位置が決定される。 【0037】図1に示したように、上記構成の2枚の固定絞り部材21は、開口孔21aの位置が一致するように重ね合わされている。また、開口孔21aが拡径した側の端面21f同士が接するように重ね合わされる。この状態において、各固定絞り部材21のテーパ面21bが互いに離反する向きに配置される。2枚の固定絞り部材21は、開口孔21aに傾斜面21cが形成されていることから、各開口孔21aの小径側の開口端で光線束を遮断可能となっている。2枚の固定絞り部材21を重ね合わせた固定絞り20の開口孔は、内周面が凹状となり、この内周面で反射した不要な光を遮断可能となっている。 【0038】図1に示したように、2枚の固定絞り部材21のうち、一方の固定絞り部材21のテーパ面21bは第1レンズ2のテーパ面2dに嵌合する。一方、他方の固定絞り部材21のテーパ面21bは、第1レンズ2のテーパ面2dに嵌合するテーパ面21bに背面側に位置している。この他方の固定絞り部材21のテーパ面21bと、第2レンズ10の端面10fの一部および第1レンズ2のテーパ面2dとの間には、接着剤Gを収容する空間が形成されている。この空間に充填された接着剤Gにより、第1レンズ2、第2レンズ10および固定絞り20は互いに接合されている。 【0039】また、第2レンズ10の端面10fと他方の固定絞り部材21の端面との間には、所定のクリアランスが形成される。このクリアランスは、第1レンズ2の当接部2eと第2レンズ10の当接部10eとの当接による第1レンズ2および第2レンズ10の光軸方向の位置決めを妨げないために設けられている。また、このクリアランスは、固定絞り部材21の位置ずれ量が複合レンズ1の光学性能に影響を与えない範囲に規定されている。 【0040】次に、上記構成の複合レンズ1の組立方法の一例について図4〜図9を参照して説明する。まず、図4に示すように、第1レンズ2および固定絞り部材21を用意し、固定絞り部材21のテーパ面21bを第1レンズ2のテーパ面2dに向けて嵌合させる。固定絞り部材21のテーパ面21bを第1レンズ2のテーパ面2dに嵌合させることにより、図5に示すように、第1レンズ2のレンズ面2cの外周の端面2fと固定絞り部材21の端面21dとの間には、所定量の隙間が正確に形成される。この隙間は、複合レンズ1の光学性能を左右する。また、固定絞り部材21のテーパ面21bを第1レンズ2のテーパ面2dに嵌合させることにより、固定絞り部材21の開口孔21aの中心軸と第1レンズ2の光軸が合致する。 【0041】次いで、図6に示すように、第1レンズ2に嵌合した状態にある固定絞り部材21に対して、さらに、固定絞り部材21を用意する。新たに用意した固定絞り部材21を第1レンズ2に嵌合した状態にある固定絞り部材21上に重ね合わせ、図7に示す状態にする。このとき、固定絞り部材21の端面21f同士が対向するように重ね合わせる。すなわち、同一形状の2枚の固定絞り部材21を表裏を逆にして重ね合わせる。また、2枚の固定絞り部材21の開口孔21aの中心軸が一致するように、2枚の固定絞り部材21間の調芯作業も必要である。 【0042】次いで、図8に示すように、重ね合わせた2枚の固定絞り部材21のうち、第1レンズ2のテーパ面2dに嵌合していない固定絞り部材21のテーパ面21bと第1レンズ2のテーパ面2dとの間に形成される凹部に、たとえば、ディスペンサーDを用いて接着剤Gを適量塗布する。この接着剤Gの塗布は、固定絞り部材21のテーパ面21bと第1レンズ2のテーパ面2dとの間に形成される凹部の全周に塗布してもよいが、接合に必要不可欠な最小限の箇所に塗布することが好ましい。接着剤Gが複合レンズ1の光学性能に影響を及ぼすのを避けるためである。 【0043】次いで、図9に示すように、接着剤Gが塗布された状態の第1レンズ2に対して、第2レンズ10を組付ける。第1レンズ2に対して第2レンズ10を組付けると、第1レンズ2のテーパ面2dに第2レンズ10のテーパ面10dが嵌合するとともに、第1レンズ2の当接面2eに第2レンズ10の当接面10eが当接する。これにより、第1レンズ2と第2レンズ10の光軸が合致し、かつ、光軸方向の相対位置が決定される。 【0044】また、第2レンズ10の端面10fの一部は、固定絞り部材21のテーパ面21bと第1レンズ2のテーパ面2dとの間に形成される凹部に塗布された接着剤Gに接触する。接着剤Gが固化すると、第2レンズ10の端面10fの一部と、固定絞り部材21のテーパ面21bの一部と、第1レンズ2のテーパ面2dの一部とが接合される。これにより、複合レンズ1の組み立てが完了する。 【0045】以上のように、本実施形態の複合レンズ1では、第1レンズ2および第2レンズ10と2枚の固定絞り部材21からなる固定絞り20とを一体化し、一つの部品とすることにより、複合レンズ1を、たとえば、レンズ鏡筒に組付ける際に、第1レンズ2、第2レンズ10および固定絞り20の間の位置合わせの必要がなくなる。また、本実施形態の複合レンズ1では、金型からの第1のレンズ2の離型性を良くするためのテーパ面2dに固定絞り20を嵌合させ、同じくテーパ面2dにに第2のレンズ10のテーパ面10dを嵌合させることから、テーパ面2dおよびテーパ面10dの金型による形成が容易である。 【0046】また、本実施形態の複合レンズ1の組立方法によれば、第1レンズ2に固定絞り部材21を嵌合させ、さらに第1レンズ2に第2レンズ10を嵌合させるだけで高い精度の位置決めがなされ、位置合わせおよび調芯作業が不要になり、組み立て工程を簡素化できる。また、本実施形態の複合レンズ1の組立方法によれば、2枚の固定絞り部材21を第1レンズ2に組み込んだのち、接着剤Gを塗布するだけで、第1レンズ2、2枚の固定絞り部材21および第2レンズ10の接合を同時に行うことができ、組み立て工程をさらに簡略化することができる。 【0047】なお、上述実施形態では、2枚の固定絞り部材21を重ね合わせる際に、固定絞り部材21の間の中心軸を正確に位置合わせする必要がある。固定絞り部材の間の位置合わせ作業を簡略化できる構造の固定絞りについて説明する。図10は、固定絞りの他の例を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B線方向の断面図である。なお、図10において、上記の固定絞り20と同一構成部分については同一の符号を付している。 【0048】図10に示す固定絞り30は、2枚の固定絞り部材21を備えており、これら固定絞り部材21の外周が部分的に連結部22によって連結されている。各固定絞り部材21は、基本形状が円板状であり、連結部22が形成された外周の一部がそれぞれ平坦化されたフラット部21dとなっている。連結部22は、各固定絞り部材21の厚さに比べて薄肉化されている。各固定絞り部材21の中心部には、開口孔21aが形成されており、開口孔21aの内周面は傾斜面21cとなっている。各固定絞り部材21の外周には、第1レンズ2のテーパ面2dと嵌合するテーパ面21bが形成されている。 【0049】2枚の固定絞り部材21のうち、一方の固定絞り部材21の端面21f上に嵌合用突起21hが形成されており、他方の固定絞り部材21には嵌合用突起21hが嵌合する嵌合孔21iが形成されている。嵌合用突起21hが形成されている端面21fは、開口孔21aの拡径側の開口端が位置する端面である。 【0050】上記の連結された2枚の固定絞り部材21からなる固定絞り30は、金型によって一体成形されている。成形材料としは、たとえば、ポリアセタール等の樹脂材料を用いる。固定絞り30の材料にポリアセタールをもちいれば、比較的柔軟な材料であるので、連結部22を折り曲げた際に、連結部22が折損することがない。 【0051】上記構成の固定絞り30は、第1レンズ2に組み込まれる前に図11に示すように、連結部22を折り曲げて重ね合わされる。このとき、固定絞り部材21の端面21fが対向する向きに折り曲げ、嵌合突起21hに嵌合孔21iを嵌合させる。 【0052】固定絞り部材21を重ね合わせると、図12に示すように、各固定絞り部材21の開口孔21aの中心軸が合致する。また、固定絞り部材21のテーパ面21bが互いに離反する向きに重ね合わさる。さらに、固定絞り部材21にフラット部21gをそれぞれ形成していることから、折り曲げられた連結部22は、固定絞り部材21の外径内に収まっている。 【0053】このようにして固定絞り部材21が重ね合わせられた固定絞り30の、2枚の固定絞り部材21のうち、一方のテーパ面21bが第1レンズ2のテーパ面2dに嵌合する。また、連結部22が存在した状態で、固定絞り30は第1レンズ2のテーパ面2dに組付けられる。 【0054】以上のように、基本形状が同一の2枚の固定絞り部材21が連結部22によって連結された固定絞り30を一体成形し、2枚の固定絞り部材21を折り合わせることにより、2枚の固定絞り部材21間の調芯作業が必要なくなる。また、固定絞り部材21の一端面21fに嵌合突起21hを形成しているため、2枚の固定絞り部材21を重ね合わせる際の向きを間違えることがない。また、固定絞り30は、折り合わせた状態で表側と裏側の形状が同一であるため、第1レンズ2に固定絞り30を組付ける際に、表裏を意識する必要がない。 【0055】第2の実施形態図13は、本発明の第2の実施形態に係る複合レンズの構造を示す断面図である。なお、上述した第1の実施形態に係る複合レンズ1と同一の構成部分については同一の符号を付している。図13に示す複合レンズ100は、第1レンズ2と、第2レンズ10と、固定絞り40とを備えている。第1レンズ2および第2レンズ10は、上述した第1の実施形態に係る複合レンズ1と同一構成である。第1レンズ2および第2レンズ10の間に固定絞り40が配置されている。固定絞り40は、上述した第1の実施形態に係る固定絞り20または30と同じ配置となっている。 【0056】図14は、固定絞り40の構造を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)のC−C線方向の断面図である。図14に示すように、固定絞り40は、円板状の部材から形成され、中心部に光線束が通過する開口孔40aを備えている。固定絞り40の外周には、光軸方向の両側に互いに離反する向きに形成されたテーパ面40bおよび40cが形成されている。テーパ面40bおよび40cは、第1レンズ2のテーパ面2dと同じ角度で開口孔40aの中心軸に対して傾斜している。この固定絞り40のテーパ面40bまたは40cが第1レンズ2のテーパ面2dに嵌合することにより、開口孔40aの中心軸と第1レンズ2の光軸が合致する。さらに、固定絞り40と第1レンズ2との光軸方向の相対位置が決定される。 【0057】固定絞り40の開口孔40aは、両方の開口端40eおよび40fにおいてそれぞれ不要な光線束を遮断可能な形状となっている。すなわち、開口孔40aは2枚の絞りを配置したのと同様の機能を果たす。具体的には、固定絞り40の開口孔40aは、内周面が両開口端40eおよび40fに対して拡径した凹面40dとなっている。このような形状に固定絞り40の開口孔40aを形成することにより、一方の開口端40eを通過して凹面40dで反射した光が他方の開口端40fで遮断され、結像に寄与しない不要な光線束を効果的に遮り、フレアやゴーストの発生を抑制することができる。 【0058】次に、固定絞り40の成形方法について説明する。図15は、固定絞り40を一体成形するための金型の構成を示す図である。固定絞り40を一体成形する金型には、固定絞り40の一方面側を成形する型面300aを備える固定金型300と、固定絞り40の他方面側を成形する型面200aを備える可動金型200とを用いる。また、可動金型200と固定金型300との間に形成されるキャビティC内には、先端部に固定絞り40の開口孔40aの形状に合致した拡径部400aを備える開口孔成形用ピン400を設置する。この開口孔成形用ピン400は、固定金型300に形成された挿入孔300bに挿入され、拡径部400aのみがキャビティC内に置かれる。固定金型300には、成形品を固定金型300から引き離すための押出ピン500が型面300aから突出可能に設けられている。 【0059】図15に示すように、可動金型200と固定金型300と型締した状態において、キャビティCに連通する図示しないゲートから樹脂を充填する。使用する樹脂材料としては、たとえば、ポリアセタール等の樹脂材料を用いる。 【0060】図16に示すように、キャビティC内に樹脂を充填し、樹脂が固化すると、固定絞り40が成形される。固定絞り40が成形されたら、図17に示すように、可動金型200を固定金型300に対して開きながら、押出ピン500によって固定絞り40を押し出すことにより、固定金型300から引き離す。 【0061】このとき、固定絞り40の開口孔40aの内周が凹面40dとなっていることから、開口孔成形用ピン400の拡径部400aから固定絞り40が抜けにくいが、無理やり引き抜く。固定絞り40を成形する樹脂としてポリアセタール等の比較的柔軟な樹脂を使用することにより、開口孔成形用ピン400の拡径部400aから固定絞り40を無理に引き抜いても固定絞り40が破損するのを防止することができる。 【0062】上記の成形方法によって成形された固定絞り40は、上述した組立方法と同様に、テーパ面40b,40cの一方が第1レンズ2のテーパ面2dに嵌合され、テーパ面40b,40cの他方と第1レンズ2のテーパ面2dの一部で形成される凹部に接着剤が塗布される。この状態から、第2レンズ10が第1レンズ2に組付けられ、接着剤によって第1レンズ2、固定絞り40および第2レンズ10が接合され、複合レンズ100が完成する。 【0063】以上のように、本実施形態によれば、2つの絞り機能を有する固定絞り40の開口孔40aを無理抜きにより成形することで、2枚の固定絞り部材をそれぞれ成形する必要がなくなる。また、2枚の固定絞り部材を重ね合わせる工程も不要となる。 【0064】種々の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されない。上述した第1および第2の実施形態においては、絞りのための開口端が2つある場合について説明したが、1枚の固定絞りの場合にも本発明は適用可能である。 【0065】また、上述した実施形態では、固定絞り部材21のテーパ面21bと第2レンズ10の端面10fの一部および第1レンズ2のテーパ面2dとの間に接着剤Gを収容する空間が形成し、この空間に接着剤Gを充填することにより、第1レンズ2、第2レンズ10および固定絞り20を互いに接合する構成としたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図18に示すように、第1レンズ2の当接面2eの外周は、金型からの離型を容易にする抜きテーパ部となっており、この抜きテーパ部と第2レンズ10の当接面10eとの間には凹部が形成される。このため、この凹部に接着剤Gを充填することにより、第1レンズ2と第2レンズ10とを接合することも可能である。 【0066】 【発明の効果】本発明によれば、レンズ間に固定絞りを配置した複合レンズにおいて、レンズと固定絞り間、レンズ間および固定絞り間の位置精度を向上させることができるまた、本発明によれば、2枚のレンズの間および2枚の固定絞り部材の間の調芯工程を無くすことができる。また、本発明による複合レンズを一つの部品として取り扱うことにより、取り回しやすくなり、レンズ鏡筒等への組付けも簡単になる。また、2枚の固定絞りを組み込むことにより、フレア、ゴーストを効果的に抑制することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年12月26日(2000.12.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094053 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 隆久
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| 【公開番号】 |
特開2002−196211(P2002−196211A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月12日(2002.7.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−396042(P2000−396042) |
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