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【発明の名称】 検査ピグ電源のオンオフ方法
【発明者】 【氏名】逆井 ▲柳▼二

【氏名】陶山 毅一

【氏名】米村 康

【要約】 【課題】導管内を走行する検査ピグの制御・計測・記録用電源を検査ピグのランチャ挿入し、レシーバ取出に要する3〜4時間、オンしておく無駄を抑制し、電池のロスを大幅に削減する。

【解決手段】検査ピグの走行距離計の車輪の回転開始及び回転終了を用いて電源のオンオフを行うようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 導管内を走行する検査ピグの制御・計測・記録用電源を検査ピグの走行開始及び走行完了時に操作することを特徴とする検査ピグ電源のオンオフ方法。
【請求項2】 前記走行開始及び走行終了は走行距離計の車輪の回転開始及び回転終了としたことを特徴とする請求項1記載の検査ピグ電源のオンオフ方法。
【請求項3】 前記走行開始及び走行終了は予定をタイマの設定により定めることを特徴とする請求項1記載の検査ピグ電源のオンオフ方法。
【請求項4】 前記走行開始及び走行終了は走行距離計からの信号により算出したピグの走行速度または距離により定めることを特徴とする請求項1記載の検査ピグ電源のオンオフ方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検査ピグ電源のオンオフ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】導管内を走行する検査ピグは電池を搭載し、この電池が検査の計測制御や記録機能の電源となっている。従来、検査ピグを検査ラインに装入するとき、この電源をオンにしていた。検査ピグを導管内に装入し、走行後取出す操作は次の通りである。
【0003】(1)ランチャ内への検査ピグの挿入まず、ランチャパージを行う。ランチャパージとは、ランチャ先端のバルブ及び尾端の蓋を閉にし、ランチャ内のガスを空気又は窒素ガスと置換する操作である。置換完了したら、ランチャ尾端の蓋を開けてピグをランチャ内に挿入し蓋を閉じる。検査ピグは予め機能確認を行っておき、このランチャへの挿入のとき電池電源をオンにする。このランチャパージ工程の所要時間はほぼ1時間である。
【0004】(2)再ランチャパージランチャ内の空気又は窒素ガスを再び元の導管内のガスと置換する。この工程の所要時間は約1時間である。
【0005】(3)ピグ走行次いでランチャの前方のバルブを開にし、導管のバルブを閉にしてガスをランチャ内に誘導してピグの尾端に推力を与え、ピグを導管内に進入させ、導管内を走行させる。検査すべき導管ライン長によって走行の所要時間が決まる。走行速度は1m/sec程度であるので導管長が10〜20kmでは約3〜6時間である。
【0006】(4)レシーバパージ、検査ピグ取出し走行終了後検査ピグをレシーバ内に取込み、レシーバ後方のバルブを閉じ、レシーバ内のガスパージを行った後、検査ピグをレシーバから取出し、電源をオフにする。この工程は約2時間を要する。
【0007】(5)この後、検査ピグからデータを取り出すために制御、計測、記録用の電源を使う必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の検査ピグを使用する1サイクルの工程中、ピグが導管内を走行する時間以外の3〜4時間は、検査ピグの測定や制御を行っていないのに電源をオンにしており、電源電池を消耗する。電池はLi電池等を用いるが、高価であると共に、電池の寿命との関連でピグ検査走行時間が制約される問題がある。
【0009】本発明は上記問題点を解決し、電池の無駄な消耗を抑制し、有効利用を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は導管内を走行する検査ピグの制御・計測・記録用電源を検査ピグの走行開始及び走行完了時に操作することを特徴とする検査ピグ電源のオンオフ方法である。具体的には前記走行開始及び走行終了は走行距離計の車輪の回転開始及び回転終了とするとよい。すなわち、検査ピグの走行距離計の回転開始・停止で、制御・計測・記録用電源がオンオフとなるような回路にする。また、前記走行開始及び走行終了は予定をタイマの設定により定めることとしてもよく、前記走行開始及び走行終了は走行距離計からの信号により算出したピグの走行速度又は距離により定めることとしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例の回路図である。検査ピグの制御・計測・記録装置1は電池2によって駆動される。その電気回路3に設けられたスイッチ4は、走行距離計5の車輪の回転開始によってオン操作される。このオン、オフ操作は、アナログスイッチICなどを使用して行う。リレー、リードスイッチなど機械的接点を用いたものも考えられるが、走行中振動衝撃を受ける点から誤差動作を起すおそれがあり、望ましくない。オン操作により、制御・計測・記録装置1は機を失することなく走行開始信号6をスイッチ4に与える。また走行完了したときもスイッチ4にオフ信号を送りスイッチ4をオフする。この走行開始、完了信号は検査ピグが導管内走行を始め、検査・計測を実際に始めるときであるから、必要かつ十分な通電タイミングとなり無駄な出力が完全に防止される。従って、高価なLi電池等を管路の条件に応じて最も効率的に使用することができるようになった。
【0012】また、上記走行距離計5の車輪の回転開始、走行終了信号によるオンオフに代り検査ピグにタイマを備え、タイマにより電源のオンオフを行うようにすることができる。検査ピグの走行は、走行開始から走行終了までの時間を高精度で見積もることができるから、タイマに走行開始時刻と終了時刻を設定し、走行開始設定時刻に検査ピグの走行も開始させることにより、僅かな時間的余裕を持たせたタイミングの設定によるスケジュール走行とすることができる。また、走行距離計は走行距離をパルスで出力するので。このパルスをカウントし、走行開始直後の検査ピグの走行速度又は距離によってオン操作し、予定パルスのカウント終了時の走行速度又は距離によってオフ信号を出力するようにしてもよい。
【0013】次にピグの走行開始及び走行終了をタイマの設定により定める手段について説明する。図2はそのフローシート、図3はフローチャートである。
【0014】(a)設定用コンピュータ13(例えばパーソナルコンピュータ)との通信により、制御コンピュータ11に計測開始時刻T1及び計測終了時刻T2を設定する。
【0015】(b)制御コンピュータ11は内部に有するタイマ12の時間と設定値とを比較する。
【0016】(c)タイマ12の時間が計測開始時刻となったとき、計測その他の主要回路の電源スイッチをオンし、ピグの全ての機能を稼動させる。計測開始時刻となる前までは、タイマ12、制御コンピュータ11は電源から電気を供給する。この電源は主要回路に供給する電源と同じでもよく、べつの電源でもよい。
【0017】(d)上記(b)と同様に内部に有するタイマ11と計測終了時刻と比較する。
【0018】(e)計測終了時刻となったとき、計測その他の主要回路の電源スイッチをオフにする信号14を出力する。
【0019】(f)計測終了時刻になるまで内部タイマとの比較は継続しているが、この間、電源オン状態か否かをモニタし、電源スイッチが何らかの原因でオフになってしまっていたら、再度オンにする。このモニタは、主要回路中に流れる電流を計測する。図2に示す矢印15はこのモニタ動作を示すものである。
【0020】(g)なお、計測開始、計測終了時刻は、複数設定可能である。複数設定の場合は主要回路の電源オフの後、上記(b)の工程に戻る。
【0021】次に前記走行開始及び走行終了を走行距離計からの信号により算出したピグの走行速度または距離により定める場合の電源スイッチのオンオフ手段について図4を参照して具体的に説明する。
【0022】走行距離計5は管内壁に押しつけられている車輪から成るメジャリングローラを備え、このメジャリングローラはエンコーダや近接スイッチなどがセンサとして組み込まれている。本来メジャリングローラは距離に同期して計測を行うために用いるものである。走行距離計5はピグが走行すると、それに伴いメジャリングローラが回り、ある一定距離17だけ進むごとにパルス信号16を出力する。設定用コンピュータ13との通信により、制御コンピュータ11に計測開始から計測終了までの距離を設定する。次いで制御コンピュータ11は走行距離計5のメジャリングローラからのパルス信号16を積算してピグの走行距離を求め、これを設定値と比較して、計測その他の主要回路の電源スイッチ4をオンオフする信号14を出力する。
【0023】次にピグの走行速度からオンオフを制御する手段について説明する。メジャリングローラからの信号16と制御コンピュータ11の内部クロック18からピグの走行速度を求める。内部クロック18は非常に早い周期を有する。求めた走行速度と設定した計測開始速度、計測終了速度と比較して、制御コンピュータ11は主要電源のオンオフを行う。ピグの走行経路が複雑な配管系の場合、ピグは走行、停止を繰返しながら進行する。ピグの走行速度からオンオフを制御するのはピグの停止時の電源をオフにすることを目的とするものである。頻繁に電源のオンオフを行う場合は、電源を入れてから正常な機能を行うまで時間を要する回路は除くこととすれば好適である。
【0024】
【発明の効果】ピグ走行時のみ電池電源をオンし、不要なときオフするようにしたので電池のロスを大幅に削減することができる。このことにより容量の少ない電池で長距離の導管路の検査が可能となり、コストダウンとなる。
【出願人】 【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
【出願日】 平成12年8月25日(2000.8.25)
【代理人】 【識別番号】100079175
【弁理士】
【氏名又は名称】小杉 佳男 (外1名)
【公開番号】 特開2002−71655(P2002−71655A)
【公開日】 平成14年3月12日(2002.3.12)
【出願番号】 特願2000−255817(P2000−255817)