| 【発明の名称】 |
気体濃度検出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】白倉 俊也
【氏名】芝 光真
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| 【要約】 |
【課題】結露などによる気体濃度検出センサのゼロ点出力値の大きな変動や気体濃度検出センサの劣化を防止し、装置全体としての劣化を防止する。
【解決手段】特定成分の気体濃度を検出するときに通電状態に切り換え、特定成分の気体濃度を検出しないときに非通電状態に切り換えるべく、気体濃度検出センサSへの通電を繰り返し断続させて通電させる制御手段Hは、気体濃度検出センサSへの通電が通電状態であるときには、特定成分がゼロの状態と予測される状態での気体濃度検出センサSのゼロ点出力値を、基準出力値として記憶するとともに、前回の通電状態における基準出力値と今回の通電状態におけるゼロ点出力値とのゼロ点偏差がゼロ点適正値よりも大きいと、その後の特定成分の気体濃度を検出しないときも気体濃度検出センサSへの通電を通電状態に維持するように構成されている気体濃度検出装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通電状態において、検出対象気体中の特定成分の気体濃度を検出する気体濃度検出センサと、その特定成分の気体濃度を検出するときに通電状態に切り換え、かつ、前記特定成分の気体濃度を検出しないときに非通電状態に切り換えるべく、前記気体濃度検出センサへの通電を繰り返し断続させて通電させる制御手段とが設けられている気体濃度検出装置であって、前記制御手段は、前記気体濃度検出センサへの通電が通電状態であるときには、前記特定成分がゼロの状態と予測される状態での前記気体濃度検出センサのゼロ点出力値を、基準出力値として記憶するとともに、前回の通電状態において記憶された基準出力値と今回の通電状態における前記気体濃度検出センサのゼロ点出力値とに基づいて、その基準出力値とゼロ点出力値とのゼロ点偏差がゼロ点適正値よりも大きいと、その後の前記特定成分の気体濃度を検出しないときも前記気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持するように構成されている気体濃度検出装置。 【請求項2】 前記制御手段は、前記特定成分の気体濃度を検出しないときに前記気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持している状態において、定期的に、前記特定成分がゼロの状態と予測される状態での前記気体濃度検出センサの復帰判別用のゼロ点出力値を検出し、その復帰判別用のゼロ点出力値が、その前の前記特定成分の気体濃度を検出するときにおける前記気体濃度検出センサのゼロ点出力値から、そのときのゼロ点偏差をゼロ点適正値よりも小さくする側に復帰判別値以上変動していると、前記気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持することを解除するように構成されている請求項1に記載の気体濃度検出装置。 【請求項3】 前記制御手段には、前記特定成分がゼロの状態と予測される状態での前記気体濃度検出センサの初期基準値が記憶され、前記制御手段は、前記気体濃度検出センサへの通電が通電状態であるときには、前記特定成分がゼロの状態と予測される状態での前記気体濃度検出センサのゼロ点出力値と前記初期基準値とに基づいて、そのゼロ点出力値と前記初期基準値との偏差がセンサ異常判別値以上であると、前記気体濃度検出センサの異常と判別するように構成されている請求項1または2に記載の特定成分濃度検出装置。 【請求項4】 前記気体濃度検出センサが、通風手段により供給される燃焼用空気と燃料とを燃焼させるバーナにて燃焼された燃焼排ガスを検出対象気体とし、その燃焼排ガス中の特定成分のガス濃度を検出するように構成され、前記制御手段が、前記バーナの燃焼中および前記バーナの燃焼停止後の前記通風手段によるポストパージ中を前記特定成分の気体濃度を検出するときとし、かつ、前記ポストパージ後から次回の前記バーナの燃焼開始までの間を前記特定成分の気体濃度を検出しないときとするように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の気体濃度検出装置。 【請求項5】 前記気体濃度検出センサが、前記燃焼排ガス中の一酸化炭素ガス濃度を検出するように構成されている請求項4に記載の気体濃度検出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、通電状態において、検出対象気体中の特定成分の気体濃度を検出する気体濃度検出センサと、その特定成分の気体濃度を検出するときに通電状態に切り換え、かつ、前記特定成分の気体濃度を検出しないときに非通電状態に切り換えるべく、前記気体濃度検出センサへの通電を繰り返し断続させて通電させる制御手段とが設けられている気体濃度検出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のような気体濃度検出装置は、気体濃度検出センサの寿命が短くなることを防止したり、気体濃度検出センサへの通電によるランニングコストの低減のために、特定成分の気体濃度を検出するときに通電状態に切り換え、かつ、特定成分の気体濃度を検出しないときに非通電状態に切り換えるべく、気体濃度検出センサへの通電を繰り返し断続させて通電させるものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の気体濃度検出装置では、気体濃度検出センサへの通電を繰り返し断続させて通電させるものであるために、気体濃度検出センサへの通電を停止しているときには、その気体濃度検出センサの温度が低くなり、気体濃度検出センサに結露を生じ易い状態となる。そして、気体濃度検出センサに結露が生じると、特定成分がゼロの状態と予測される状態での気体濃度検出センサのゼロ点出力値が大幅に低下側に変動することとなる。したがって、気体濃度検出センサに結露が生じた状態が継続したり、頻繁に繰り返されると、気体濃度検出センサのゼロ点出力値の低下量が累積されることとなって、そのゼロ点出力値が回復不能なほど低下してしまったり、気体濃度検出センサの感度劣化を早めてしまうこととなり、装置全体としての劣化を早めてしまう虞があった。 【0004】ちなみに、特定成分がゼロの状態と予測される状態での気体濃度検出センサのゼロ点出力値は、検出対象気体中の特定成分の気体濃度を検出する際に、基準となる値であり、そのゼロ点出力値が回復不能なほど低下してしまうと、装置そのものが動作不能となる虞がある。 【0005】本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、結露などによる気体濃度検出センサのゼロ点出力値の大きな変動や気体濃度検出センサの劣化を防止し、装置全体としての劣化を防止することが可能となる気体濃度検出装置を提供する点にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、通電状態において、検出対象気体中の特定成分の気体濃度を検出する気体濃度検出センサと、その特定成分の気体濃度を検出するときに通電状態に切り換え、かつ、前記特定成分の気体濃度を検出しないときに非通電状態に切り換えるべく、前記気体濃度検出センサへの通電を繰り返し断続させて通電させる制御手段とが設けられている気体濃度検出装置において、前記制御手段は、前記気体濃度検出センサへの通電が通電状態であるときには、前記特定成分がゼロの状態と予測される状態での前記気体濃度検出センサのゼロ点出力値を、基準出力値として記憶するとともに、前回の通電状態において記憶された基準出力値と今回の通電状態における前記気体濃度検出センサのゼロ点出力値とに基づいて、その基準出力値とゼロ点出力値とのゼロ点偏差がゼロ点適正値よりも大きいと、その後の前記特定成分の気体濃度を検出しないときも前記気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持するように構成されている。 【0007】すなわち、制御手段は、気体濃度検出センサへの通電が通電状態であるときには、前回の通電状態において記憶された基準出力値と今回の通電状態における気体濃度検出センサのゼロ点出力値とのゼロ点偏差がゼロ点適正値よりも大きいと、その後の前記特定成分の気体濃度を検出しないときも気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持させることとなるので、結露などにより気体濃度検出センサのゼロ点出力値が前回の通電状態におけるゼロ点出力値から変動し、ゼロ点偏差がゼロ点適正値よりも大きくなると、通常は、気体濃度検出センサへの通電を非通電状態に切り換える特定成分の気体濃度を検出しないときも、気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持して、気体濃度検出センサの温度を高く維持させることが可能となる。 【0008】したがって、気体濃度検出センサに結露が生じると、特定成分の気体濃度を検出しないときも、気体濃度検出センサの温度を高く維持させることができることとなって、結露などによる気体濃度検出センサのゼロ点出力値の大きな変動や気体濃度検出センサの劣化を防止し、装置全体としての劣化を防止することが可能となる気体濃度検出装置を提供することができるに到った。 【0009】請求項2に記載の発明によれば、前記制御手段は、前記特定成分の気体濃度を検出しないときに前記気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持している状態において、定期的に、前記特定成分がゼロの状態と予測される状態での前記気体濃度検出センサの復帰判別用のゼロ点出力値を検出し、その復帰判別用のゼロ点出力値が、その前の前記特定成分の気体濃度を検出するときにおける前記気体濃度検出センサのゼロ点出力値から、そのときのゼロ点偏差をゼロ点適正値よりも小さくする側に復帰判別値以上変動していると、前記気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持することを解除するように構成されている。 【0010】すなわち、制御手段は、請求項1に記載の如く、ゼロ点偏差がゼロ点適正値よりも大きいとして、その後の特定成分の気体濃度を検出しないときに気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持している状態において、特定成分の気体濃度を検出しないときに気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持することにより、結露などにより大きく変動した気体濃度検出センサのゼロ点出力値が、ゼロ点偏差をゼロ点適正値よりも小さくする側に、すなわちゼロ点出力値が適正な値となる側に、復帰判別値以上復帰しているか否かを定期的に判別し、気体濃度検出センサのゼロ点出力値が復帰判別値以上復帰していると、気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持することを解除して、気体濃度検出センサへの通電を非通電状態に切り換えることとなる。 【0011】したがって、制御手段が、気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持することにより、気体濃度検出センサのゼロ点出力値が復帰していることを判別することができれば、気体濃度検出センサへの通電を停止させるので、制御手段が、ゼロ点偏差がゼロ点適正値よりも大きいとして、単純に、その後の特定成分の気体濃度を検出しないときの間中、気体濃度検出センサへの通電を通電状態に維持するものと比較して、気体濃度検出センサへの通電を短い時間とすることが可能となって、通電による気体濃度検出センサ自体の劣化を防止することが可能となる。 【0012】請求項3に記載の発明によれば、前記制御手段には、前記特定成分がゼロの状態と予測される状態での前記気体濃度検出センサの初期基準値が記憶され、前記制御手段は、前記気体濃度検出センサへの通電が通電状態であるときには、前記特定成分がゼロの状態と予測される状態での前記気体濃度検出センサのゼロ点出力値と前記初期基準値とに基づいて、そのゼロ点出力値と前記初期基準値との偏差がセンサ異常判別値以上であると、前記気体濃度検出センサの異常と判別するように構成されている。 【0013】すなわち、制御手段は、気体濃度検出センサへの通電が通電状態であるときには、気体濃度検出センサのゼロ点出力値と記憶されている初期基準値との偏差がセンサ異常判別値以上であると、気体濃度検出センサの異常と判別することなるので、気体濃度検出センサのゼロ点出力値が初期基準値からあまりに大きく変動しているような気体濃度検出センサの異常を検出することができ、その異常を検出した場合に、使用者に気体濃度検出センサの交換を促したり、その後の装置の動作などを抑制することにより、気体濃度検出センサが異常のままで使用されることによる新たな異常の発生を未然に防止することが可能となる。 【0014】請求項4に記載の発明によれば、前記気体濃度検出センサが、通風手段により供給される燃焼用空気と燃料とを燃焼させるバーナにて燃焼された燃焼排ガスを検出対象気体とし、その燃焼排ガス中の特定成分のガス濃度を検出するように構成され、前記制御手段が、前記バーナの燃焼中および前記バーナの燃焼停止後の前記通風手段によるポストパージ中を前記特定成分の気体濃度を検出するときとし、かつ、前記ポストパージ後から次回の前記バーナの燃焼開始までの間を前記特定成分の気体濃度を検出しないときとするように構成されている。 【0015】すなわち、気体濃度検出センサが、結露などが生じる虞のある燃焼排ガスを検出対象気体とし、その燃焼排ガス中の特定成分のガス濃度を検出することとなるので、請求項1との協働作用により、検出対象気体中に結露が生じても、装置全体としての劣化を防止することが可能となることを有効に活用しつつ、燃焼排ガス中の特定成分のガス濃度を的確に検出することが可能となり、気体濃度検出センサを的確に適応させることが可能となる。また、制御手段が、バーナの燃焼中およびバーナの燃焼停止後の通風手段によるポストパージ中を特定成分の気体濃度を検出するときとし、かつ、ポストパージ後から次回の前記バーナの燃焼開始までの間を特定成分の気体濃度を検出しないときとするので、バーナの燃焼に合わせて気体濃度検出センサに通電させることができ、燃焼排ガス中の特定成分のガス濃度を的確に検出することが可能となる。 【0016】請求項5に記載の発明によれば、前記気体濃度検出センサが、前記燃焼排ガス中の一酸化炭素ガス濃度を検出するように構成されている。すなわち、請求項4との協働作用により、気体濃度検出センサにて、バーナにて燃焼された燃焼排ガス中の一酸化炭素ガス濃度を検出させることとなるので、燃焼排ガス中に結露が生じても、装置全体としての劣化を防止しつつ、燃焼排ガス中の一酸化炭素ガス濃度を検出することができることとなる。したがって、バーナの不完全燃焼による一酸化炭素ガスの発生を的確に検出することができ、バーナの不完全燃焼による異常の発生を未然に防止することが可能となる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる気体濃度検出装置を、気体濃度検出センサがバーナにて燃焼された燃焼排ガス中のガス濃度を検出する構成として給湯装置に適応した例を図面に基づいて説明する。この給湯装置は、給水路8から供給された水を加熱して給湯路7に給湯する給湯部Yと、その給湯部Yの動作を制御する制御手段としての制御部Hと、その制御部Hに制御動作のための指令を指令するリモコン装置とから構成されている。 【0018】前記給湯部Yは、燃焼室1、燃焼室1の内部に備えられているバーナ2、水加熱用の熱交換器3などから構成され、燃焼室1の上部に接続され、バーナ2の燃焼ガスを室外に排出する排気路5と、バーナ2に燃焼用空気を通風し、かつ、バーナ2の燃焼ガスを排気路5を通じて室外に排出する通風手段としてのファン4も設けられている。そして、熱交換器3には、加熱用の水を供給する給水路6と、熱交換器3において加熱された湯を図示しない給湯栓に供給する給湯路7とが接続され、バーナ2に対して燃料ガスを供給する燃料供給路8が備えられている。 【0019】前記給水路6には、熱交換器3への給水量Qiを検出する給水量センサ9が備えられ、給湯路7には、給湯栓に対する給湯温度Txを検出する給湯温センサ10が備えられている。前記燃料供給路8は、一般家庭用のガス供給管に接続され、この燃料供給路8には、バーナ2への燃料供給量Ipを調節する電磁比例弁11と、燃料の供給を断続する開閉弁12とが備えられている。前記バーナ2の近くにはバーナ2に点火するイグナイタ18、着火したことを検出するフレームロッド19が備えられている。 【0020】前記リモコン装置Rは、有線または無線によって制御部Hと接続され、給湯装置の運転および停止を指示する運転スイッチ13や、設定目標給湯温度Tpを設定する温度設定スイッチ14や、種々の情報を表示する表示ランプ15,16,17などが備えられている。なお、表示ランプ15は、給湯装置が運転されているか否かを表示し、表示ランプ16,17は、後述するような異常状態を表示するように構成されている。 【0021】前記排気路5には、気体濃度検出センサとしての接触燃焼式COセンサSが、バーナ2の燃焼ガスに接触する状態で設けられ、このCOセンサSは、バーナにて燃焼された燃焼排ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)ガス濃度Dに応じた出力値を出力するように構成されている。すなわち、COセンサSは、熱交換器3により熱交換された後のバーナ2にて燃焼された燃焼排ガスを検出対象気体とし、その燃焼排ガス中の一酸化炭素ガス濃度Dを検出するように構成されている。 【0022】前記COセンサSについて具体的に説明すると、図2に示すように、COセンサSは、ステンレス製の保護枠21の内側の台座22にセンサ素子23、温度補償用リファレンス素子24、および、COセンサSの雰囲気温度Taを検出する温度センサ25を装備している。このセンサ素子23、温度補償用リファレンス素子24は夫々触媒を担持した白金線で構成されており、また、センサ素子23、温度補償用リファレンス素子24、および、抵抗素子26,27とは、図3に示すように、ブリッジ回路状態に接続されている。 【0023】そして、センサ素子23、温度補償用リファレンス素子24は、電流が流れることで検出用設定温度として約250°Cに加熱され、その表面に接触する未燃成分が触媒作用によって燃焼する。このとき、センサ素子23に担持された触媒には、COに対する選択性があるため、センサ素子23、温度補償用リファレンス素子24夫々の素子温度に差が生じる。また、白金線は、温度により抵抗値が変化するので、燃焼ガス中のCO濃度が大になるほど、センサ素子23と温度補償用リファレンス素子24の抵抗値の差が大となる。 【0024】したがって、燃焼ガス中のCO濃度に応じた出力値Vsが、ブリッジ回路における、センサ素子23と温度補償用リファレンス素子24との接続部、および、抵抗素子26と27との接続部から電圧値(単位;ボルト)として出力されるように構成されている。なお、図2中の28は、制御部Hと接続しているリード線とのコネクタ部である。 【0025】前記COセンサSの出力値Vsは、CO濃度が同じであっても雰囲気温度Taに応じて変化するという温度特性を有しており、その関係が図4に示されている。すなわち、図4は、CO濃度Dがゼロの状態と予測されるときにおけるCOセンサSの出力値Vsの温度特性を示したものであり、図4中の実線L1は、COセンサSが劣化していないとき(例えば、出荷時や最初のバーナの燃焼までの間)のCO濃度Dがゼロの状態と予測されるときにおけるCOセンサSのゼロ点出力値の温度特性を示している。 【0026】また、図4において、CO濃度Dが大になるほど実線L1を出力値が大になる方向に平行移動した状態で、COセンサSの出力値Vsは増加する。なお、図4において、雰囲気温度Taが70〜200°Cの範囲は、概ねバーナ2が燃焼している領域に相当し、70°C以下の範囲は、概ねバーナ2の燃焼が停止している領域に相当する。 【0027】そして、雰囲気温度Taを所定の温度に固定した場合、CO濃度Dと出力値Vsとの間には、Vs=α×D+βにて示される相関関係がある。ちなみに、αはCOセンサSの感度、βは雰囲気温度Taが所定の温度のときのCO濃度Dがゼロの状態と予測されるときにおけるゼロ点出力値である。図5は、CO濃度Dと出力値Vsとの相関関係を示し、図5中の実線M1は、COセンサSが劣化していないとき(例えば、出荷時や最初のバーナの燃焼までの間などの初期)の相関関係を示す。 【0028】前記COセンサSの使用に伴う出力値VsとCO濃度Dとの関係について説明する。なお、図4中において破線L2で示すように、CO濃度Dがゼロの状態と予測されるときにおけるゼロ点出力値が低下した場合、CO濃度Dと出力値Vsとの相関関係は、図5中において破線M2で示すようになり、同様に、図4中において破線L3で示すように、CO濃度Dがゼロの状態と予測されるときにおけるゼロ点出力値が低下した場合、CO濃度Dと出力値Vsとの相関関係は、図5中において破線M3で示すようになる。 【0029】図4において、破線L2,L3にて示すように、COセンサSが使用されるに連れて、CO濃度Dがゼロの状態と予測されるときにおけるゼロ点出力値は、実線L1を出力値が小になる方向に平行移動した状態で低下する傾向を示す。したがって、図5に示す如く、COセンサSの使用中と初期との間における、CO濃度Dがゼロの状態と予測されるときのゼロ点出力値の偏差をΔVとすると、COセンサSが使用されるに連れて偏差ΔVは大になる傾向を示す。また、COセンサSが使用されるに連れてCOセンサSの感度αも変化するが、感度αと偏差ΔVとの間には、α=αC×(1−K1×ΔV) (ちなみに、αCは初期値) にて示される相関関係があることが、実験により求められている。 【0030】つまり、使用されるに連れて、CO濃度Dがゼロの状態と予測されるときにおけるゼロ点出力値が低下するとともに、感度αも低い(傾斜が緩い)ものになる。ちなみに、K1は所定の定数である。したがって、使用中におけるCOセンサSのCO濃度Dと出力値Vsとの相関関係は、Vs=α×D+β=αC×(1−K1×ΔV)×D+βで示される。 【0031】前記制御部Hは、マイクロコンピュータを備えて構成され、図1に示すように、バーナ2の燃焼動作およびファン4の動作を制御する燃焼制御手段101と、COセンサSの出力値に基づいて不完全燃焼状態を判別する不完全燃焼判別手段102と、CO濃度Dを検出するときに通電状態に切り換え、かつ、CO濃度Dを検出しないときに非通電状態に切り換えるべく、COセンサSへの通電を繰り返し断続させて通電させるCOセンサ制御手段103と、各種制御情報を記憶する記憶手段104などから構成されている。 【0032】前記COセンサ制御手段103は、バーナ2の燃焼中およびバーナ2の燃焼停止後のファン4によるポストパージ中をCO濃度Dを検出するときとして、そのCO濃度Dを検出するときにCOセンサSへの通電を通電状態にし、かつ、ポストパージ後から次回のバーナ2の燃焼開始までの間をCO濃度Dを検出しないときとして、そのCO濃度Dを検出しないときにCOセンサSへの通電を非通電状態とすべく、COセンサSへの通電を繰り返し断続させて通電させるように構成されている。 【0033】また、COセンサ制御手段103は、COセンサSへの通電が通電状態であるときには、CO濃度Dがゼロの状態と予測される状態でのCOセンサSのゼロ点出力値を、記憶手段104に基準出力値Vmとして記憶し、前回の通電状態において記憶手段104に記憶された基準出力値Vmと今回の通電状態におけるCOセンサSのゼロ点出力値とに基づいて、その基準出力値とゼロ点出力値とのゼロ点偏差P1とゼロ点適正値Ptとを比較するゼロ点チェック処理を実行し、ゼロ点偏差P1がゼロ点適正値Ptよりも大きいと、その後のCO濃度Dを検出しないときもCOセンサSへの通電を通電状態に維持するように構成されている。 【0034】すなわち、COセンサ制御手段103は、CO濃度Dを検出するときにCOセンサSへ通電するごとに、COセンサSのゼロ点出力値を基準出力値として記憶手段104に記憶し、前回のCOセンサSに通電したときに記憶手段104に記憶された基準出力値と今回のCOセンサSに通電したときのCOセンサSのゼロ点出力値を比較し、そのゼロ点偏差P1がゼロ点適正値(例えば、100ボルト)よりも大きいと、通常、COセンサSへの通電を停止するその後のCO濃度Dを検出しないときも、COセンサSへの通電を継続させるように構成されている。ちなみに、ゼロ点適正値は、COセンサSに結露が生じたときにゼロ点出力値が低下する低下量を鑑みて設定されているものであり、COセンサSに結露が生じると、ゼロ点偏差P1がゼロ点適正値よりも大きくなるように設定されている。 【0035】このようにして、COセンサ制御手段103は、CO濃度Dを検出しないときにもCOセンサSへの通電を通電状態に維持することとなるが、この通電状態を維持している状態において、定期的に、CO濃度Dがゼロの状態と予測される状態でのCOセンサSの復帰判別用のゼロ点出力値を検出し、その復帰判別用のゼロ点出力値とその前のCO濃度Dを検出するときにおけるCOセンサSのゼロ点出力値とを比較し、復帰判別用のゼロ点出力値が、その前のCO濃度Dを検出するときにおけるCOセンサSのゼロ点出力値から、そのときのゼロ点偏差P1をゼロ点適正値Ptよりも小さくする側に復帰判別値以上変動してゼロ点が回復しているか否かを判別するゼロ点回復判別処理を実行し、ゼロ点が回復しているときには、COセンサSへの通電を通電状態に維持することを解除するように構成されている。 【0036】すなわち、CO濃度Dを検出するときにゼロ点偏差P1がゼロ点適正値よりも大きくなり、その後のCO濃度Dを検出しないときも、COセンサSへの通電を継続させている状態において、COセンサSの復帰判別用のゼロ点出力値を検出し、その復帰判別用のゼロ点出力値が、CO濃度Dを検出するときのゼロ点出力値からゼロ点偏差P1をゼロ点適正値Ptよりも小さくする側に復帰判別値(例えば、20ボルト)変動していると、COセンサSへの通電を停止させるように構成されている。 【0037】ちなみに、ゼロ点偏差P1をゼロ点適正値Ptよりも小さくする側とは、CO濃度Dを検出するときのゼロ点出力値が基準出力値よりも大きかったときには、CO濃度Dを検出するときのゼロ点出力値から低下する側を示し、CO濃度Dを検出するときのゼロ点出力値が基準出力値よりも小さかったときには、CO濃度Dを検出するときのゼロ点出力値から上昇する側を示す。なお、結露によりCOセンサSのゼロ点出力値が大きく変動するときには、CO濃度Dを検出するときのゼロ点出力値が基準出力値よりも小さくなるので、結露に起因して、その後のCO濃度Dを検出しないときも、COセンサSへの通電を継続させている状態においては、ゼロ点偏差P1をゼロ点適正値Ptよりも小さくする側とは、CO濃度Dを検出するときのゼロ点出力値から復帰判別値(例えば、20ボルト)上昇していると、COセンサSへの通電を停止させることとなる。 【0038】また、COセンサ制御手段103は、COセンサSへの通電が通電状態であるときには、記憶手段104に記憶されているCO濃度Dがゼロの状態と予測される状態でのCOセンサSの初期基準値VoとCOセンサSのゼロ出力値とに基づいて、そのゼロ出力値と初期基準値Voとの偏差がセンサ異常判別値Pa(例えば、1000ボルト)以上であると、COセンサSの異常と判別するように構成されている。 【0039】なお、制御部Hには、リモコン装置R、ファン4、給水量センサ9、給湯温センサ10、電磁比例弁11、断続弁12、イグナイタ18、フレームロッド19、COセンサS、温度センサ25が接続されている。 【0040】このようにして、結露などによりCOセンサSのゼロ点出力値が前回の通電状態におけるゼロ点出力値から変動し、ゼロ点偏差がゼロ点適正値よりも大きくなると、通常は、COセンサSへの通電を非通電状態に切り換えるCO濃度Dを検出しないときも、COセンサSへの通電を通電状態に維持して、COセンサSの温度を高く維持させるように構成されている。そして、COセンサSに結露が生じると、CO濃度Dを検出しないときも、COセンサSの温度を高く維持させて、結露などによるCOセンサSのゼロ点出力値の大きな変動やCOセンサSの劣化を防止し、装置全体としての劣化を防止することが可能となる。 【0041】また、ゼロ点偏差がゼロ点適正値よりも大きいとして、その後のCO濃度Dを検出しないときにCOセンサSへの通電を通電状態に維持している状態において、COセンサSへの通電を通電状態に維持することにより、結露などにより大きく変動したCOセンサSのゼロ点出力値が、ゼロ点偏差をゼロ点適正値よりも小さくする側に、すなわちゼロ点出力値が適正な値となる側に、復帰判別値以上復帰しているか否かを定期的に判別し、COセンサSのゼロ点出力値が復帰判別値以上復帰していると、COセンサSへの通電を通電状態に維持することを解除して、COセンサSへの通電を極力短い時間とし、通電によるCOセンサS自体の劣化をも防止するように構成されている。 【0042】前記燃焼制御手段101は、給湯栓によって調節され給水量センサ9により検出される給水量Qiが設定水量になると、バーナ2の点火制御を実行し、給湯温度Txが設定目標給湯温度Tpになるようにバーナ2の燃料供給量Ipを調節するとともに、ファン4の回転速度が燃料供給量Ipに対して予め設定されている目標回転速度になるようにファン4の回転速度を制御する燃焼制御処理を実行し、給水量Qiが設定水量未満になると、バーナ2の燃焼を停止させるように構成されている。 【0043】前記記憶手段104は、例えばEEPROM(電気的に書き込み消去可能な不揮発性メモリ)などにより構成され、COセンサSが劣化していないとき(出荷時など)のCO濃度Dがゼロの状態と予測される状態でのCOセンサSの初期基準値Vo、および、COセンサS使用中におけるCO濃度Dがゼロの状態と予測される状態でのCOセンサSのゼロ点出力値を基準出力値Vmとして記憶するように構成されている。上述したようにCOセンサSは、CO濃度Dが同じであっても雰囲気温度Taに応じて変化するという温度特性を有しているから、記憶手段104は、初期基準値Voを雰囲気温度Taに対応付けた状態で、つまり、図4の実線L1に示される如き出力値データをマップデータの形式で記憶するように構成されている。 【0044】また、基準出力値Vmとしては、CO濃度Dがゼロの状態と予測される状態でのCOセンサSのゼロ点出力値を設定温度(例えば25°C)に対応させて補正した値を記憶するように構成されている。 【0045】前記不完全燃焼判別手段102は、基本的には、COセンサSの出力値Vsに基づいて、Vs=α×D+βなる関係式にてCO濃度Dを算出する。つまり、前記設定温度に対応する初期基準値Voと基準出力値Vmとの偏差ΔVに基づいて、αをα=αC×(1−K1×ΔV)なる関係式にて変更し、かつ、βを雰囲気温度Taと上記ΔVの関数F(Ta,ΔV)として設定して、CO濃度Dを算出するように構成されている。なお、αC(初期値)は予め記憶されている。 【0046】さらに、不完全燃焼判別手段102は、算出濃度が設定濃度(例えば、1000ppm)以上となる状態が設定時間(例えば、20秒間)以上継続すると、不完全燃焼状態であると判別して、表示ランプ17を点灯することにより不完全燃焼状態であることを報知する。 【0047】なお、バーナ2の燃焼開始直後は、バーナ2の燃焼に過渡的な不完全燃焼状態が生じ、CO濃度Dが一時的に非常に高くなるので、燃焼開始直後の過渡的な不完全燃焼状態を判別しないように、燃焼開始後設定時間(例えば60秒)が経過する間は、不完全燃焼判別作動を実行しないように構成されている。 【0048】以下、制御部Hにおける制御動作を、図6〜図8に示すフローチャートに基づいて説明する。給湯が開始されて給水量センサ9により検出される給水量Qiが設定水量を越えることにより、燃焼開始が指令されると(ステップ1)、COセンサSの電源をONさせて素子温度を検出用設定温度(約250℃)に設定し(ステップ2)、続いて、バーナ2の点火制御処理を実行する(ステップ3)。つまり、電磁比例弁11および開閉弁12を開弁して燃料ガスをバーナ2に供給するとともに、イグナイタ18による点火を行う。 【0049】ちなみに、通常、燃焼開始が指令されると、バーナ2に点火する前にファン4のみを通風作動させるプレパージを行うが、COセンサSの電源をONさせるタイミングは、プレパージを行うと同時や、プレーパージ後におけるイグナイタ18による点火時でもよい。 【0050】そして、フレームロッド19により着火が確認されると(ステップ4)、燃焼制御処理、後述する不完全燃焼判別制御処理、不完全燃焼か否かの判別を実行する(ステップ5〜7)。上述の点火制御処理において、着火が確認されないとき、または、不完全燃焼判別制御処理において、不完全燃焼と判別されたときは(ステップ7)、電磁弁11および開閉弁12を閉弁してバーナ2の燃焼を停止させる燃焼停止処理を実行して、表示ランプ17を点灯させて、異常を表示するとともに、COセンサSの電源をOFFして、装置電源スイッチのOFF/ONなどのリセット動作があるまで、バーナ2の燃焼作動を禁止する(ステップ8〜11)。 【0051】不完全燃焼か否かの判別において、不完全燃焼が判別されなかったときは、給湯栓が閉じられて給水量センサ9により検出される給水量Qiが設定水量を下回ることに基づく燃焼停止命令が指令されるまで(ステップ12)、燃焼制御処理、不完全燃焼判別制御処理を繰り返す。そして、燃焼停止命令が指令されると、燃焼停止処理を実行して、続いて、バーナ2の燃焼が停止した後もポストパージ用設定時間(5分間)だけファン4による通風(ポストパージ)を実行する(ステップ13,14)。 【0052】そして、燃焼停止後ポストパージ用設定時間(5分間)だけファン4により通風を行うと、バーナ2が燃焼していないので、CO濃度Dがゼロと予測される状態であるから、そのときのCOセンサSの出力値Vsをゼロ点出力値として読み込み、そのゼロ点出力値を前記設定温度に対応させて補正し、その温度補正されたゼロ点出力値を基準出力値Vmとして記憶するとともに、そのゼロ点出力値と前回の通電状態において記憶された基準出力値Vmとを比較してゼロ点チェック処理を実行する(ステップ15)。 【0053】ちなみに、この実施形態においては、ゼロ点チェック処理を燃焼停止後ポストパージ用設定時間(5分間)だけファン4を通風作動させた後に実行し、そのゼロ点チェック処理の時間もポストパージに含め、そのポストパージ中およびバーナ2の燃焼中をCO濃度Dを検出するときとしている。なお、ゼロ点チェック処理を燃焼停止後ポストパージ用設定時間(5分間)だけファン4を通風作動させている途中などに実行することも可能である。 【0054】上述の温度補正後のCOセンサSのゼロ点出力値と前記設定温度に対応する初期基準値Voとの偏差P2がセンサ異常判別値Pa以上であると、COセンサSの異常と判別し、表示ランプ16を点灯させてメンテナンスが必要であることを報知するとともに、COセンサSの電源をOFFし、以後の装置の作動を禁止するインターロックをかける(ステップ16〜19)。 【0055】上述の温度補正後のCOセンサSのゼロ点出力値と前記設定温度に対応する初期基準値Voとの偏差P2がセンサ異常判別値Pa未満であるときに、ゼロ点偏差P1がゼロ点適正値Ptよりも大きいと(ステップ20)、COセンサSへの通電を継続して、バーナ2の燃焼が停止してから回復判別用の設定時間(例えば、30分)経過するごとに、ゼロ点回復判別処理を実行する(ステップ21,22)。 【0056】すなわち、バーナ2の燃焼が停止してから回復判別用の設定時間経過するごとに、COセンサSの復帰判別用のゼロ点出力値を検出し、その復帰判別用のゼロ点出力値が、CO濃度Dを検出するときのゼロ点出力値からゼロ点偏差P1をゼロ点適正値Ptよりも小さくする側に復帰判別値(例えば、20ボルト)変動してゼロ点が回復するまでゼロ点回復判別処理を繰り返す(ステップ23)。ちなみに、上述の如く、定期的にゼロ点回復判別処理を繰り返し実行しているときに、給湯が開始されて給水量センサ9により検出される給水量Qiが設定水量を越えることにより、燃焼開始が指令されると、ステップ2に移行する(ステップ24)。 【0057】また、前記ゼロ点偏差P1がゼロ点適正値Pt以下であると(ステップ20)、バーナ2の積算燃焼時間がヒートクリーニング設定時間を経過するごとやバーナ2の燃焼回数が設定回数以上となるごとにヒートクリーニングタイミングになるが、このヒートクリーニングタイミングになっていなければ、COセンサSの電源をOFFする(ステップ25,27)。そして、バーナ2の積算燃焼時間がヒートクリーニング設定時間を経過するなどしてヒートクリーニングタイミングになっていると、COセンサSの温度が出荷時などに記憶手段104に記憶されているクリーニング用基準温度になるようにCOセンサSへの通電を制御するヒートクリーニング制御処理を実行する(ステップ26)。 【0058】ちなみに、このヒートクリーニング制御を実行した後は、記憶手段104に記憶している基準出力値Vmを出荷当初の初期基準値Voと同じ値に記憶し直すようにしている。なお、このヒートクリーニング制御は、COセンサSの検知素子などの付着物を飛ばすようにして、COセンサSの感度劣化の防止や検知素子の寿命の延長などを図るためのものである。 【0059】次に、図8に示すフローチャートに基づいて、不完全燃焼であるか否かの判別について説明する。なお、図8に示すフローチャートは、図6における点線で囲まれた不完全燃焼判別制御処理およびその不完全燃焼の判別を示すものである。まず、COセンサSの出力値Vsを読み込み(ステップ31)、βをβ=F(Ta,ΔV)として設定するとともに、αをα=αC×(1−K1×ΔV)なる関係式にて変更し、Vs=α×D+β、即ち、〔Vs=αC×(1−K1×ΔV)×D+F(Ta,ΔV)〕なる関係式にてCO濃度Dを算出する(ステップ32,33)。続いて、CO濃度Dが設定濃度(例えば、1000ppm)より大のときは、カウンタをスタートさせて、CO濃度Dが設定濃度より大の状態が設定時間(例えば、20秒)以上継続すると(ステップ34〜36)、不完全燃焼状態であると判別してステップ8に移行する。 【0060】また、CO濃度Dが設定濃度より小のときは、計時用のカウンターをリセットしてステップ12に移行し(ステップ37)、CO濃度Dが設定濃度より大の状態が前記設定時間以上継続していないときは、ステップ12に移行する(ステップ36)。 【0061】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、COセンサ制御手段103が、CO濃度Dを検出しないときにもCOセンサSへの通電を通電状態に維持することとなるが、この通電状態を維持している状態において、定期的に、ゼロ点回復判別処理を実行し、ゼロ点が回復しているときには、COセンサSへの通電を通電状態に維持することを解除するように構成されているが、COセンサ制御手段103が、CO濃度Dを検出しないときの間中、COセンサSへの通電を通電状態に維持するように構成して実施することも可能である。すなわち、COセンサSへの通電を通電状態に維持しているCO濃度Dを検出しないときに、上述のゼロ点回復判別処理を実行せずに、単純に、COセンサSへの通電を通電状態に維持することとなる。 【0062】(2)上記実施形態では、各種の制御情報を記憶する記憶手段104に、COセンサSの初期基準値、および、通電状態におけるCOセンサSのゼロ点出力値を基準出力値Vmとして記憶し、制御部Hを制御手段として作用するように構成しているが、COセンサー制御手段103にメモリーを備え、そのメモリーにCOセンサSの初期基準値、および、通電状態におけるCOセンサSのゼロ点出力値を基準出力値Vmとして記憶させ、COセンサー制御手段103のみを制御手段として作用させて実施することも可能である。 【0063】(3)上記実施形態では、ゼロ点チェック処理において、温度補正後のCOセンサSのゼロ点出力値と前記設定温度に対応する初期基準値Voとを比較するようにしているが、単純に、COセンサSのゼロ点出力値と初期基準値Voとを比較して実施することも可能であり、この場合においても、ゼロ点適正値は、COセンサSに結露が生じたときにゼロ点出力値が低下する低下量を鑑みて設定されるようにしている。 【0064】(4)上記実施形態では、気体濃度検出センサが、バーナ2にて燃焼された燃焼排ガスを検出対象気体とし、その燃焼排ガス中の特定成分のガス濃度としてCO濃度Dを検出するように構成されているが、燃焼排ガス中の特定成分のガス濃度としては、CO濃度に限られるものではなく、酸素ガス濃度や水素ガス濃度などその他各種の特定成分のガス濃度を検出するセンサを適応させることが可能である。 【0065】また、気体濃度検出センサが、バーナ2にて燃焼された燃焼排ガスを検出対象気体としているが、この検出対象気体も燃焼排ガスに限られるものではなく、室内の空気を検出対象気体とするなど各種の気体が適応可能である。 【0066】(5)上記実施形態では、本発明にかかる気体濃度検出装置を給湯装置に適応した例を示したが、ファンヒータなどの燃焼装置などその他各種の装置に適応可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135416 【氏名又は名称】株式会社ハーマン企画
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| 【出願日】 |
平成12年8月28日(2000.8.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−71615(P2002−71615A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月12日(2002.3.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−257404(P2000−257404) |
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