| 【発明の名称】 |
凍結乾燥機 |
| 【発明者】 |
【氏名】星 良幸
【氏名】村上 昭
【氏名】木原 勝彦
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| 【要約】 |
【課題】1台で他種類の形状の容器に対応可能な凍結乾燥機を提供する。
【解決手段】筒状容器の接続ノズル15を備えた筒状チャンバー10を有するコールドトラップ5と、偏平容器を収納する平底チャンバー6とを1台の装置に設置し、平底チャンバー6とコールドトラップ5とを接続する配管26に三方弁30を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷凍機を内蔵したケーシング上面に立設した支柱に、前記冷凍機にて冷却される冷却部と該冷却部を覆う筒状チャンバーとを有するコールドトラップを設け、該コールドトラップと真空ポンプとを配管で接続した凍結乾燥機において、前記ケーシング上面に平底チャンバーを設置し、該平底チャンバーと前記コールドトラップとを配管で接続し、該配管に切替弁を設けたことを特徴とする凍結乾燥機。 【請求項2】 前記冷却部は、棒状に形成され、前記筒状チャンバーの軸方向中心部に配置されていることを特徴とする請求項1記載の凍結乾燥機。 【請求項3】 前記平底チャンバーからの配管は、前記冷却部の先端近傍に開口していることを特徴とする請求項1又は2記載の凍結乾燥機。 【請求項4】 前記筒状チャンバーが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の凍結乾燥機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、試験管、アンプル、マイクロプレート等の小容量容器に入れられた試料を凍結乾燥するのに好適な凍結乾燥機に関する。 【0002】 【従来の技術】前記凍結乾燥機では、冷凍機を内蔵したケーシング上面に立設した支柱に、前記冷凍機にて冷却される冷却部と該冷却部を覆う筒状チャンバーとを有するコールドトラップを設け、該コールドトラップと真空ポンプとを配管で接続し、筒状チャンバーに形成した複数の試料容器接続ノズルに、試験管、アンプル、バイアル瓶等の筒状試料容器を接続し、前記コールドトラップ内を減圧して真空状態とし、前記筒状試料容器内の凍結された試料中の水分を冷却部に付着させて試料を乾燥するものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の構造では、マイクロプレートやディープウェルのように偏平で比較的大きな容器の試料を乾燥することができないので、別途専用の凍結乾燥機を準備しなければならなかった。 【0004】そこで本発明は、1台で他種類の形状の容器に対応可能な凍結乾燥機を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するため、本発明は、冷凍機を内蔵したケーシング上面に立設した支柱に、前記冷凍機にて冷却される冷却部と該冷却部を覆う筒状チャンバーとを有するコールドトラップを設け、該コールドトラップと真空ポンプとを配管で接続した凍結乾燥機において、前記ケーシング上面に平底チャンバーを設置し、該平底チャンバーと前記コールドトラップとを配管で接続し、該配管に切替弁を設けたことを特徴としている。また、前記冷却部は、棒状に形成され、前記筒状チャンバーの軸方向中心部に配置されていること、前記平底チャンバーからの配管は、前記冷却部の先端近傍に開口していること、前記筒状チャンバーが着脱可能に取り付けられていることが好ましい。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施形態例に基づいて、さらに詳細に説明する。凍結乾燥機1は、冷凍機2を内蔵したケーシング3の上面一側に支柱4を立設し、該支柱4にコールドトラップ5を設けるとともに、該コールドトラップ5下方のケーシング3上面に平底チャンバー6を設置している。支柱4の上部には、凍結乾燥機1の制御部7が設置されている。 【0007】前記コールドトラップ5は、支柱4に設けた支持部8に取り付けられる棒状の冷却部9と、該冷却部9を覆う筒状チャンバー10とを有している。前記冷却部9は、支持部8の中心部に取り付けられて筒状チャンバー10の軸方向中心部に配置されている。この冷却部9には、、前記冷凍機2からの冷媒流路11,12とデフロースト用流路13とが接続されている。前記筒状チャンバー10は、試験管、アンプル、バイアル瓶等の筒状容器14の試料容器接続ノズル15を両側部に複数有し、前面に透明な蓋16をクリップ機構17により着脱可能に取り付けている。この筒状チャンバー10は、支柱4に設けた支持部8に着脱可能に取り付けられている。すなわち、筒状チャンバー10は、後部枠18に4本の係止ピン19を設け、該係止ピン19を支持部8前面の取付枠20に形成したダルマ孔21に挿入して、筒状チャンバー10を回転することによって支持部8に取り付けられる。前記後部枠18にはOリング22が設けられている。 【0008】前記支持部8には、コールドトラップ5内を減圧して真空状態とするために、真空ポンプ23に配管24を介して接続される排気管25が上部に設けられている。さらに、該排気管25と前記冷却部9との間には、前記平底チャンバー6からの配管26が設けられている。該配管26は、前記冷却部9の先端近傍に開口している。下部にはドレン管27が設けられている。 【0009】前記平底チャンバー6は、蓋28と、前記配管26に接続される排気管29とを有している。この平底チャンバー6からコールドトラップ5への前記配管26の途中には、切替弁として三方弁30が設けられている。この三方弁30と前記排気管25との間には、リーク弁31,フィルター32を有する同圧回路33が接続されている。 【0010】前記制御部7は、センサー34を介して冷却部9の温度を検知する温度計35と、同圧回路33の減圧量を測定する真空計36とを有し、これら温度計35及び真空計36の監視機能と入力された処理条件に基づき、凍結乾燥機1を自動の運転する。この制御部7は、真空度が設定値以上に大気側となったときは、試料の溶解によるトラブルを防止するために、凍結乾燥機1の運転を自動停止する機能を有している。また、クロック機能を搭載して、停電時間を測定し、停電が一定時間以内、すなわち試料の溶解時間以内であれば、凍結乾燥機1を再起動して運転を行い、停電が一定時間を越えた場合には、凍結乾燥機1の運転を中止して大気圧に戻すことにより、凍結乾燥機1と試料の損耗を最小限にする機能を有している。これにより、試料が溶解した状態での再起動による突沸等の試料の損耗や、真空ポンプ23への悪影響を防止できる。さらに、真空ポンプ23の運転時間を積算して、真空ポンプ23のオイル交換時期の目安となる信号を発する機能を有しており、良いコンディションでの運転を可能としている。 【0011】このように構成された凍結乾燥機1は、試験管、アンプル、バイアル瓶等の筒状容器14内の試料を処理する場合には、筒状容器14を前記筒状チャンバー10の試料容器接続ノズル16に取り付け、コールドトラップ5と平底チャンバー6の連通を遮断し、真空ポンプ23を作動してコールドトラップ5内を真空状態とし、筒状容器14内の試料の水分を冷却部9に付着させて試料を乾燥する。 【0012】マイクロプレートやディープウェルのように偏平で比較的大きな容器の試料を処理する場合には、これら偏平容器を平底チャンバー6に入れて蓋28を閉じ、前記三方弁30を操作して、平底チャンバー6を同圧回路33に連通させ、真空ポンプ23を作動して平底チャンバー6内をコールドトラップ5内と同圧にしたのち、三方弁30を切り替えてコールドトラップ5と平底チャンバー6とを連通し、平底チャンバー6内を真空状態とし、偏平容器上の試料の水分を冷却部9に付着させて試料を乾燥する。 【0013】したがって、三方弁30の操作で筒状容器14内の試料及び偏平容器上の試料の凍結乾燥処理ができるから、1台で他種類の形状の容器に対応が可能である。また、前記冷却部9を棒状に形成して前記筒状チャンバー10の軸方向中心部に配置したから、試料の水分が冷却部9に均一に付着し、高性能を維持できる。さらに、前記平底チャンバー6からの配管26を前記冷却部9の先端近傍に開口させたから、平底チャンバー6の試料の水分が冷却部9に均一に付着する。また、前記筒状チャンバー10を着脱可能としたから、冷却部9に付着した着氷の除去や筒状チャンバー10内の水分のふき取りが容易にでき、コールドトラップ5内に残った水分が再使用時に蒸発して冷却部9に付着されるまで真空度が上がらないといった問題がなくなり、次の使用準備が速やかに行える。 【0014】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の凍結乾燥機は、筒状容器の接続ノズルを備えた筒状チャンバーを有するコールドトラップと、偏平容器を収納する平底チャンバーとを1台の装置に設置し、平底チャンバーとコールドトラップとを接続する配管に切替弁を設けたので、切替弁の操作で筒状容器内の試料及び偏平容器上の試料の凍結乾燥処理ができるから、他種類の形状の容器に対応が可能である。また、コールドトラップの冷却部を棒状に形成して筒状チャンバーの軸方向中心部に配置することにより、冷却部への試料水分の付着性が高い。さらに、平底チャンバーからの配管を冷却部の先端近傍に開口させることにより、平底チャンバーの試料の水分が冷却部に均一に付着する。しかも、筒状チャンバーを着脱可能とすることにより、着氷の除去や水分のふき取りが容易にでき、次の使用準備が速やかに行える。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594104124 【氏名又は名称】株式会社アイラー千野
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| 【出願日】 |
平成12年11月22日(2000.11.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086210 【弁理士】 【氏名又は名称】木戸 一彦
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| 【公開番号】 |
特開2002−162160(P2002−162160A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−355600(P2000−355600) |
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