| 【発明の名称】 |
農産物保冷庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 滋宏
【氏名】河原 隆夫
【氏名】山口 敏明
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| 【要約】 |
【課題】農産物の冷却保存にあたり、簡単な構成で安価に、エチレンを除去するとともに庫内湿度を高めることのできる農産物保冷庫を提供すること。
【解決手段】農産物保冷庫1は、冷媒回路7の一部を構成する蒸発器9により、農産物を収容する箱状の庫本体2の庫内3を冷却するようにしたものであって、庫内3に外気を導入する入気路23と、入気路23に隣接配置されて庫内3の空気を庫外に排出する排気路24と、入気路24または排気路24に配備された換気扇29と、入気路23と排気路24とを熱交換可能に区画する隔壁22とからなる換気熱交換ユニット(6)を設けたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷媒回路の一部を構成する蒸発器により、農産物を収容する箱状の庫本体の庫内を冷却するようにした農産物保冷庫において、庫内に外気を導入する入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の空気を庫外に排出する排気路と、入気路または排気路に配備された換気扇と、入気路と排気路とを熱交換可能に区画する隔壁とからなる換気熱交換ユニットを設けたことを特徴とする農産物保冷庫。 【請求項2】 冷媒回路の一部を構成する蒸発器により、農産物を収容する箱状の庫本体の庫内を冷却するようにした農産物保冷庫において、庫内に外気を導入する入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の空気を庫外に排出する排気路と、入気路または排気路に配備された換気扇と、水分を通さない水密性材料で構成されていて入気路と排気路とを熱交換可能に区画する水密隔壁とからなる第1換気熱交換ユニットを設けたことを特徴とする農産物保冷庫。 【請求項3】 冷媒回路の冷媒圧縮機の運転に連動して第1換気熱交換ユニットの換気扇を駆動する第1制御装置を備えている請求項2に記載の農産物保冷庫。 【請求項4】 庫内の湿度を検出する湿度センサと、湿度センサにより検出された庫内の湿度が予め設定されている設定湿度に達したときに第1換気熱交換ユニットの換気扇の運転と停止を切り替える第2制御装置とを備えている請求項2または請求項3に記載の農産物保冷庫。 【請求項5】 庫内に外気を導入する入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の空気を庫外に排出する排気路と、入気路または排気路に配備された換気扇と、水分を通す透水性材料で構成されていて入気路と排気路とを熱交換可能に区画する透水隔壁とからなる第2換気熱交換ユニットを設けるとともに、換気熱交換ユニットの換気扇または第1換気熱交換ユニットの換気扇の停止時に第2換気熱交換ユニットの換気扇を駆動する第3制御装置を備えている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の農産物保冷庫。 【請求項6】 庫内に外気を導入する入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の空気を庫外に排出する排気路と、入気路または排気路に配備された換気扇と、水分を通す透水性材料で構成されていて入気路と排気路とを熱交換可能に区画する透水隔壁とからなる第2換気熱交換ユニットを設けるとともに、庫内のエチレン濃度を検出するエチレン濃度センサと、エチレン濃度センサにより検出された庫内のエチレン濃度が予め設定されている設定濃度に達したときに第2換気熱交換ユニットの換気扇の運転と停止を切り替える第4制御装置とを備えている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の農産物保冷庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば花卉、果物、野菜、穀物などの農産物を低温保存する保冷庫に係り、更に詳しくはエチレン除去機能と加湿機能を備えた農産物保冷庫に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の農産物保冷庫としては、農産物を収容する庫本体内を冷媒回路の蒸発器によって冷却するものが知られている。一方で、保存中に農産物からエチレンガスが発生することが知られている。農産物周囲のエチレンガス濃度が高くなると、農産物の熟度の増加、鮮度の低下、あるいは腐敗の進行を引き起こすこととなる。そこで、これまでは農産物保冷庫の庫内にエチレン除去装置を設置してエチレンガスを吸着除去していた。他方、蒸発器は冷却運転時に庫内空気中の水分をドレンにして排出するので、庫内は湿度が低下し乾燥する。例えば、野菜、果物、花卉などの保冷に好適な条件は、庫内温度が2℃、庫内相対湿度が90〜95%であるが、蒸発器による冷却を続けると、庫内の相対湿度が例えば70%程度まで下がり、花卉などを過度に乾燥させて傷めることとなる。そこで、庫内に加湿装置を設置して加湿していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の農産物保冷庫が必要とするエチレン除去装置や加湿装置はいずれも高価であるため、農産物保冷庫全体の製造コストが高騰するという問題があった。また、消耗部品の交換やメンテナンスにかかる手間と費用も軽視できるものでない。 【0004】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたもので、農産物の冷却保存にあたり、簡単な構成で安価に、エチレンを除去するとともに庫内湿度を高めることのできる農産物保冷庫の提供を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明に係る農産物保冷庫は、冷媒回路の一部を構成する蒸発器により、農産物を収容する箱状の庫本体の庫内を冷却するようにした農産物保冷庫において、庫内に外気を導入する入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の空気を庫外に排出する排気路と、入気路または排気路に配備された換気扇と、入気路と排気路とを熱交換可能に区画する隔壁とからなる換気熱交換ユニットを設けた構成にしてある。 【0006】また、冷媒回路の一部を構成する蒸発器により、農産物を収容する箱状の庫本体の庫内を冷却するようにした農産物保冷庫において、庫内に外気を導入する入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の空気を庫外に排出する排気路と、入気路または排気路に配備された換気扇と、水分を通さない水密性材料で構成されていて入気路と排気路とを熱交換可能に区画する水密隔壁とからなる第1換気熱交換ユニットを設けた構成にしてある。 【0007】そして、前記の構成において、冷媒回路の冷媒圧縮機の運転に連動して第1換気熱交換ユニットの換気扇を駆動する第1制御装置を備えているものである。 【0008】更に、前記した各構成において、庫内の湿度を検出する湿度センサと、湿度センサにより検出された庫内の湿度が予め設定されている設定湿度に達したときに第1換気熱交換ユニットの換気扇の運転と停止を切り替える第2制御装置とを備えているものである。 【0009】また、前記した各構成において、庫内に外気を導入する入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の空気を庫外に排出する排気路と、入気路または排気路に配備された換気扇と、水分を通す透水性材料で構成されていて入気路と排気路とを熱交換可能に区画する透水隔壁とからなる第2換気熱交換ユニットを設けるとともに、換気熱交換ユニットの換気扇または第1換気熱交換ユニットの換気扇の停止時に第2換気熱交換ユニットの換気扇を駆動する第3制御装置を備えているものである。 【0010】そして、前記した各構成において、庫内に外気を導入する入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の空気を庫外に排出する排気路と、入気路または排気路に配備された換気扇と、水分を通す透水性材料で構成されていて入気路と排気路とを熱交換可能に区画する透水隔壁とからなる第2換気熱交換ユニットを設けるとともに、庫内のエチレン濃度を検出するエチレン濃度センサと、エチレン濃度センサにより検出された庫内のエチレン濃度が予め設定されている設定濃度に達したときに第2換気熱交換ユニットの換気扇の運転と停止を切り替える第4制御装置とを備えているものである。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る農産物保冷庫を示す外観図、図2は前記農産物保冷庫の側断面構成図である。各図において、この実施形態に係る農産物保冷庫1は、前面が開口した箱状の庫本体2を備えてなり、庫本体2の前面開口は開閉扉4,4により開閉自由に封止される。庫本体2の庫内3には、花卉、果物、野菜、穀物などの農産物が収容されるようになっている。 【0012】庫本体2上面の一端側には、庫本体2の庫内3を冷却する冷却ユニット5が配備されている。冷却ユニット5の箱状のユニットケース8内には、ガス冷媒の冷熱と熱交換して庫内空気を冷却する蒸発器9と、蒸発器9に庫内空気を送る送風機12が配備されている。ユニットケース8内は蒸発器9を境に空気の入側空間10と出側空間11に区画されている。出側空間11からの冷却空気は、庫本体2内の天面に取付けられた導気フード13の吹出口14から庫内3へ吹き出されるようになっている。前記の蒸発器9は、冷媒圧縮機15、凝縮器16、および減圧弁18とともに、冷媒管19で環状に連結されて汎用の冷媒回路7を構成している。前記の凝縮器16は送風機17から送られた庫外空気と冷媒を熱交換させるようになっている。 【0013】また、庫内3の温度を検出する温度センサ20が庫本体2に取付けられている。温度センサ20からの検出信号が庫内温度制御装置20aに入力されると、庫内温度制御装置20aは温度センサ20からの検出温度に基づき冷媒圧縮機15、送風機12、送風機17、または減圧弁18を駆動して、農産物の保存に適した目標温度に近づけるように庫内温度を制御する。 【0014】一方、庫本体2上面の他端側には、庫内3に外気を導入して庫内空気を排出する第1換気熱交換ユニット6が設けられている。この第1換気熱交換ユニット6は、図3および図4に示すように、前板21と、背板30と、背板30胴部および前板21の両側を被う側板31bと、背板30上部および前板21の両側を被う側板31aとからケーシングが構成されている。そして、このケーシング内に、庫内3に外気を導入する複数の入気路23,23,・,・,・と、各入気路23に隣接配置されて庫内空気を庫外に排出する複数の排気路24,24,・,・,・が交互に形成されている。これらの入気路23と排気路24とは、外気と庫内空気とを熱交換可能な水密隔壁22により区画されている。水密隔壁22は合成樹脂のように水分を通さない水密性材料で構成されていて、入気路23と排気路24間における水の透過を阻止する。 【0015】そして、複数の入気路23,23,・,・,・が集合する外気取入口25近傍の空間内に換気扇29が配備されている。入気路23,23,・,・,・の下端は、それぞれ、外気の吹入口26,26,・,・,・となっている。排気路24,24,・,・,・の上端および下端はそれぞれスポンジ材36,36,・,・,・,36,36,・,・,・で封止されている。これにより、下側のスポンジ材36,36,・,・,・と側板31bの下端との間が内気取出口27となる。また、側板31bの上端と側板31aの下端との間が庫内空気の吹出口28となる。これら入気路23と排気路24の形成には、波板部34の両面に平板部32,33を接着したダンボールプラスチック35が複数重ねて使用される。これら波板部34、平板部32,33はいずれもポリプロピレンなどの合成樹脂で形成されている。因みに、この例における水密隔壁22は、ダンボールプラスチック35の平板部32と、隣り合った別のダンボールプラスチック35の平板部33とを貼り合せて構成される。 【0016】かかる第1換気熱交換ユニット6は、図4に示すように、複数の部品ユニット44,44,・,・,・を用いれば、容易に製作することができる。個々の部品ユニット44は、長尺のダンボールプラスチック35と短尺のダンボールプラスチック35を貼り合せて形成されている。短尺のダンボールプラスチック35は長尺のダンボールプラスチック35の上下を余した位置に接着されている。また、短尺のダンボールプラスチック35の上下位置における、長尺のダンボールプラスチック35の側面上端と側面下端に、スポンジ材36,36がそれぞれ接着されている。この場合、長尺ダンボールプラスチック35の波板部34の空間が入気路23を形成し、短尺ダンボールプラスチック35の波板部34の空間が排気路24を形成している。これらの部品ユニット44,44,・,・,・を重ねて接着し最終端面に背板30を添着することにより、短尺ダンボールプラスチック35の上端と上側のスポンジ材36間の空間が前記の吹出口28となり、下端と下側のスポンジ材36間の空間が前記の内気取出口27となるのである。 【0017】引続き、上記構成による農産物保冷庫1に玄米(農産物の一例)を貯留する例を説明する。冷媒回路7の運転により冷却ユニット5の蒸発器9で庫内空気を冷やしたのち吹出口14から庫内3に戻す。このとき、温度センサ20および庫内温度制御装置20aにより冷媒回路7の各機器を制御して、庫内温度を例えば10〜13℃に保持する。そして、庫内3に玄米を貯留して保存する。保存期間の経過とともに玄米からエチレンガスが発生して庫内3のエチレン濃度が高くなり、同時に蒸発器9での除湿により庫内空気の湿度が低下する。 【0018】そこで、例えば適宜の時間ごとに、第1換気熱交換ユニット6の換気扇29を駆動させる。すると、外気が外気取入口25から入気路23内に送風され更には吹入口26から庫内3に吹き込まれる。このように外気が吹き込まれたぶん、庫内空気は内気取出口27から排気路24に入り、吹出口28から庫外へ排出される。このように、エチレンガスの増加した庫内空気を庫外に排出させることにより、庫内3のエチレンガス濃度を低下させることができ、玄米の鮮度低下を抑制できる。 【0019】同時に、入気路23の外気と、排気路24の低温の庫内空気とが水密隔壁22を介して顕熱を熱交換するため、外気は冷却されて庫内3に取り込まれる。従って、庫内空気の冷熱はほとんど庫外に持ち出されず、無駄なエネルギー消費を生じない。また、冷たい庫内空気との熱交換により、入気路23側の水密隔壁22表面に外気中の水分が凝縮することがあるが、水密隔壁22は水密性材料で構成されているので、入気路23の水が水密隔壁22を透過して排気路24へ移動することはない。従って、入気路23の水分は全て庫内3に持ち込まれて湿度調整に使用される。 【0020】ここで、一般的な湿り空気線図を図5に示す。図中、点Dは空気調和機の冷房運転時の設計条件、点Iは農産物保冷庫の庫内における湿り空気の状態、点S3は神戸気象台で測定した3月の平均の湿り空気の状態、点S5は神戸気象台で測定した5月の平均の湿り空気の状態、点S8は神戸気象台で測定した8月の平均の湿り空気の状態を、それぞれ示している。この線図から明らかなように、空気調和機の冷房運転時の設計条件(点D)および各季節(点S3、点S5、点S8)のいずれと比べても、農産物保冷庫1の庫内3における湿り空気(点I)中の水分量のほうが少ない。すなわち、蒸発器9により冷却・除湿された庫内空気よりも、外気のほうが水分を多く含むので、外気の取り込みにより庫内3の湿度を高める方向に調整することができる。 【0021】尚、庫内3の湿度調整は行わずエチレンガスの除去だけを目的とする場合は、水密性材料に限らない隔壁で、入気路23と排気路24とを区画した換気熱交換ユニットを、第1換気熱交換ユニット6に替えて用いればよい。 【0022】次に、図6に示す別の農産物保冷庫1aを説明する。この農産物保冷庫1aでは、前記した農産物保冷庫1の構成に加えて、冷媒回路7の冷媒圧縮機15からの信号を入力して第1換気熱交換ユニット6の換気扇29に出力する第1制御装置37が配備されている。すなわち、第1制御装置37は、冷媒圧縮機15の運転に係る信号を受信すると、それに連動して換気扇29に駆動指令信号を送信し換気扇29を駆動させる。これにより、冷媒回路7の蒸発器9で庫内空気が除湿されているときでも、水分を多く含む外気が庫内3に導入される。従って、庫内湿度は低下することがなく、うまく湿度バランスをとることができる。 【0023】続いて、図7に示す農産物保冷庫1bでは、農産物保冷庫1の構成に加えて、庫内3の湿度を検出する湿度センサ38が配備され、湿度センサ38からの信号を入力して第1換気熱交換ユニット6の換気扇29に出力する第2制御装置39が配備されている。前記の湿度センサ38は例えば汎用の水分吸着方式のセンサであり、温度補償機能付きで相対湿度を直接検出する。第2制御装置39は湿度センサ38からの検出信号を受信すると、この検出信号により表される庫内3の湿度を、予め設定されている設定湿度(例えば、玄米に好適とされる相対湿度70%程度)と比較する。そして、これまで設定湿度を超えていた検出湿度が設定湿度以下に低下したと判断したとき、第2制御装置39は換気扇29に駆動指令信号を送信して換気扇29を運転させる。すると、庫内湿度が上昇する。そのうち、庫内温度が設定湿度を超えると、第2制御装置39は換気扇29に停止指令信号を送信して換気扇29の運転を停止させる。このように、第2制御装置39が庫内湿度に応じて第1換気熱交換ユニット6の換気扇29を運転・停止させることにより、庫内湿度を制御できるのである。 【0024】次に、図8に示す農産物保冷庫1cでは、前記した農産物保冷庫1bの構成に加えて、第2換気熱交換ユニット40が、庫本体2の上面に庫内外を貫通して設けられている。第2換気熱交換ユニット40は第1換気熱交換ユニット6とほとんど同じ構造であるが、入気路23と排気路24とを熱交換可能に区画する透水隔壁41が、和紙やダンボール紙などのように水分を透過させる透水性材料で構成されている点で異なっている。更に、庫内3のエチレンガスの濃度を検出するエチレン濃度センサ42と、第2換気熱交換ユニット40の換気扇29の運転と停止を切り替える第3制御装置43も備えている。前記のエチレン濃度センサ42としては、市販汎用のガスセンサが使用される。 【0025】この農産物保冷庫1cによれば、第1換気熱交換ユニット6の換気扇29の停止時に、第3制御装置43が第2換気熱交換ユニット40の換気扇29を駆動する。これにより、庫内3が過冷却状態であって第1換気熱交換ユニット6が停止しているときでも、第2換気熱交換ユニット40により外気を導入してエチレンガス濃度を下げることができ、設定濃度をオーバーさせることがない。ところで、第2換気熱交換ユニット40は、顕熱のみならず潜熱も熱交換する、いわゆる全熱交換型のユニットである。すなわち、外気に含まれる水分は入気路23側の透水隔壁41の表面で凝縮したのち、透水隔壁41を透過して排気路24側へ移動し、排気路24内の空気に蒸散して庫外に戻される。従って、第2換気熱交換ユニット40が運転されても、外気の水分が庫内3に持ち込まれないため、庫内湿度に何ら関与することなく、エチレンガスを除去することができる。 【0026】他方で、前記の第3制御装置43は、本発明にいう第4制御装置の機能も備えている。すなわち、第3制御装置43はエチレン濃度センサ42からの検出信号を受信すると、この検出信号により示される庫内3のエチレン濃度を、予め設定されている設定濃度と比較する。そして、これまで設定濃度を下回っていた検出濃度が設定濃度に達したと判断したとき、第3制御装置43は第2換気熱交換ユニット40の換気扇29に駆動指令信号を送信して換気扇29を運転させる。すると、庫内濃度が低下して設定濃度を下回る。そこで、第3制御装置43は第2換気熱交換ユニット40の換気扇29に停止指令信号を送信して運転を停止させる。このように、第3制御装置43が庫内3のエチレン濃度に応じて第2換気熱交換ユニット6の換気扇29を運転・停止させることにより、庫内3のエチレン濃度を制御することができる。その際も、庫内湿度に影響を及ぼさない。 【0027】尚、上記の実施形態に示した農産物保冷庫1,1a,1b,1cの特徴構成は、それぞれ単独で用いてよいし、組み合わせて実施してもよく、いずれも本発明に含まれる。また、第1換気熱交換ユニット6および第2換気熱交換ユニット40において、換気扇29はいずれも入気路23内に配備したが、本発明の換気扇は、排気路に配備して庫内空気を強制的に排出させるようにしても構わない。また、本発明の第1換気熱交換ユニットおよび第2換気熱交換ユニットの熱交換方式は、外気と庫内空気が反対方向に流通する向流式に限らず、例えば同方向に流通する並流式や、直角方向に流通する直交流式であっても構わない。そして、本発明の第1換気熱交換ユニットに用いる水密性材料としては特に限定されないが、上記したプラスチックに限るものでなく、例えば金属やセラミックなどを用いることも可能である。 【0028】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る農産物保冷庫によれば、外気を導入して熱交換しながら庫内空気を入れ替える換気熱交換ユニットを設けたので、簡単で安価な構成により庫内のエチレンを除去することができる。しかも、エチレン除去の際に庫内の冷熱を無駄に放出しない。 【0029】また、外気を導入して熱交換しながら庫内空気を入れ替える第1換気熱交換ユニットを設けたので、簡単で安価な構成により庫内のエチレンを除去することができる。同時に、別個の加湿装置を用いることなく、庫内湿度の低下を防止することができる。従って、農産物の鮮度を保持しつつ長期間にわたり良好に低温保存することができる。そのうえ、エチレン除去の際に庫内の冷熱を無駄に放出しない。 【0030】そして、冷媒圧縮機に連動して第1換気熱交換ユニットの換気扇を駆動させる構成を採用した場合は、冷媒回路の蒸発器で庫内空気が除湿されても、第1換気熱交換ユニットから取り込まれた外気により加湿されるので、庫内湿度を極度に低下させることがなく湿度バランスを適度にとることができる。 【0031】更に、湿度センサと第2制御装置を備える場合は、検出湿度が設定湿度に達したときに換気熱交換ユニットまたは第1換気熱交換ユニットの換気扇の運転と停止が切り替えられるので、第1換気熱交換ユニットの運転・停止といった簡単な動作により、庫内湿度を設定湿度に近づけるよう制御することができる。 【0032】また、顕熱と潜熱の双方を熱交換する第2換気熱交換ユニットと、第3制御装置を備える場合は、顕熱および潜熱の熱交換を行って水分を庫内に持ち込まない第2換気熱交換ユニットの換気扇が、換気熱交換ユニットの換気扇または第1換気熱交換ユニットの換気扇の停止時に駆動されるので、庫内湿度が好適な範囲内にあるために庫内に水分を導入したくないときでも、庫内湿度に影響を与えることなくエチレンガスを除去することができる。 【0033】そして、エチレン濃度センサと第4制御装置を備えた場合は、検出濃度が設定濃度に達したときに、顕熱および潜熱の熱交換を行って水分を庫内に持ち込まない第2換気熱交換ユニットの換気扇を運転・停止するといった簡単な動作により、庫内のエチレン濃度を設定濃度に近づけるよう制御することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597007879 【氏名又は名称】和菱テクニカ株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月29日(2000.11.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100047831 【弁理士】 【氏名又は名称】杉本 巌 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−168557(P2002−168557A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月14日(2002.6.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−362465(P2000−362465) |
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