| 【発明の名称】 |
冷蔵庫のカバーパネル |
| 【発明者】 |
【氏名】吉岡 正人
|
| 【要約】 |
【課題】冷蔵庫のカラーリングを変更するためのカバーパネルに、扉の湾曲したヒンジ取り付け側面に対して適応性を持たせる。
【解決手段】扉パネル8におけるヒンジ取り付け側の縁に沿って延設された帯状片12を外側に折り曲げて形成された係合部13と、側面パネルにおける前側縁に縁に沿って延設された帯状片14を内側に折り曲げて形成された係合部15とを巴状に組み合わせて連結する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷蔵庫本体の外周表面を覆う本体用パネルと、前面扉の外表面を覆う扉用パネルとを備え、扉用パネルは、少なくとも前面を覆う前板部と、ヒンジ取り付け側の反対側にあたる側面を覆う側板部、及び上面を覆う上板部を有した扉パネルと、ヒンジ取り付け側の側面を覆う側面パネルとから成り、それら扉パネルと側面パネルとを、扉パネルにおけるヒンジ取り付け側の縁に沿って延設された帯状片を外側に折り曲げて形成された係合部と、扉パネルにおける前側縁に縁に沿って延設された帯状片を内側に折り曲げて形成された係合部とを巴状に組み合わせて連結することを特徴とする冷蔵庫のカバーパネル。 【請求項2】 扉パネルにおける側板部の上縁に延設した舌片を、上板部と重なるよう折り曲げる一方、上板部に前記舌片と干渉しないように切り欠きを設けた請求項1に記載した冷蔵庫のカバーパネル。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫の塗装面を覆うカバーパネルに関する。 【0002】 【従来の技術】冷蔵庫は製品の完成度が高いこともあって、基本構造は今も昔も殆ど変わらず、中には発売以来一度もモデルチェンジしていない定番商品も多い。そのため冷蔵庫を新規購入する場合、選定にはメーカー及び機種が優先される傾向がある。又、キッチンを改装する場合でも、気に入った機種で有れば、冷蔵庫だけは新しく買わないで、使用中のものを続けて使用したい意向も強い。しかし、システムキッチンはカラー化が進んでいて、冷蔵庫と色の統一が難しい。従ってシステムキッチンとカラーを統一させる場合は、いずれかを犠牲にせざるを得なく、冷蔵庫の機種を優先に考えれば、再塗装するのが一般的であるが、際塗装は塗装設備の完備した場所への移動を伴う。そこで考えられるのが、塗装面に貼り付けることにより、場所を選ばず室内でも簡単にカラーを変更できるカバーパネルである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】冷蔵庫の前面扉は、片開き、両開き、或いは引き出し式などあり、開き扉ではヒンジ取り付け側の側部が丸みを帯びたり角張ったり様々であって、特に丸みを帯びた形状では、その形状に合致したカバーパネルの形成が非常に難しく、僅かでも寸法誤差があれば、ずれて下地が露出したり、扉の表面に密着せず浮き上がってしまうなど仕上がりに影響を及ぼす。又、カバーパネルをビス止めした場合、ビス止め部から離れた端縁P,Pは密着度が弱いため、角部の仕上がりが図6に示すように一見剥がれかかっているかの如くなってしまい外観が悪い【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、仕上がり良好なカバーパネルの提供にあって、その構成は、冷蔵庫本体の外周表面を覆う本体用パネルと、前面扉の外表面を覆う扉用パネルとを備え、扉用パネルは、少なくとも前面を覆う前板部と、ヒンジ取り付け側の反対側にあたる側面を覆う側板部、及び上面を覆う上板部を有した扉パネルと、ヒンジ取り付け側の側面を覆う側面パネルとから成り、それら扉パネルと側面パネルとを、前面パネルにおけるヒンジ取り付け側の縁に沿って延設された帯状片を外側に折り曲げて形成された係合部と、側面パネルにおける前側縁に縁に沿って延設された帯状片を内側に折り曲げて形成された係合部とを巴状に組み合わせて連結させることにある。そして扉パネルは、側板部の上縁に延設した舌片を、上板部と重なるよう折り曲げる一方、上板部に前記舌片と干渉しないように切り欠きを設けることが望ましい。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明に係る冷蔵庫のカバーパネルを図面に基づいて説明する。図1は冷蔵庫と、その冷蔵庫用に開発したカバーパネルであって、冷蔵庫は600リットルクラスの大型で、本体1の前面にはサイドバイサイドと称される観音開きタイプの左右一対から成る前面扉(以下右扉或いは左扉という)2,3を備え、左扉2には、いちいち開くことなく氷や冷水を取り出すことができるアイスメーカー4が装備されている。カバーパネルは、鋼板をプレス加工することにより形成され、表面には吹き付け塗装が施されていて、本体1の外周表面である上面と左右の各側面をそれぞれ覆う本体用パネルとしての天板5,左側板6,右側板7bと、左扉2の前面を覆う前板部8aとその左扉2におけるヒンジ取り付け側の反対側にあたる側面を覆う側板部8b及び上面を覆う上板部8cを有した左扉パネル8と、右扉3の前面を覆う前板部9aとその右扉3におけるヒンジ取り付け側の反対側にあたる側面を覆う側板部9b及び上面を覆う上板部9cを有した右扉パネル9と、各扉2,3におけるヒンジ取り付け側の側面を覆う側面パネル10,11とで構成されている。尚、本体の上面を覆う天板5には、前後両縁に沿って帯状片5a,5aが下側に向けて90度折り曲げ形成され、左右前側にはヒンジを避けるように切り欠き5b,5bが設けられ、又、本体の側面を覆う本体用パネル6,7には、上縁及び両サイドに沿って帯状片6a,6b,6b,7a,7b,7bが内方に向けて90度折り曲げ形成されている。 【0006】前記左扉パネル8と右扉パネル9とには、図2に示すようにヒンジ取り付け側の縁に沿って帯状片12,12が延設され、それら帯状片12,12を側縁に沿ってそれぞれ外側に折り曲げることで係合部13,13が形成されている。又側面パネル10,11にも、前側縁に縁に沿って帯状片14,14が延設されていて、それら帯状片13,13をそれぞれ側縁に沿って内側に折り曲げることにより係合部15,15が形成されている。尚右扉と左扉とは互いに対称形状であるので図2では、右扉のみを例示した。。そして、左扉パネル8には、アイスメーカーに相当する部位に開口窓16が切り抜き形成されている。 【0007】更に、左右各扉パネル8,9の側板部8a,9aの上縁には図3の(a)に示すように三角形の舌片17,17が延設され、それら舌片17,17は、図3の(b)に示すように上板部8c,(9c)に重なるよう直角に折り曲げられていて、上板部8c,(9c)には各舌片17,17と干渉しないように三角形の切り欠き18,18が設けられている。尚図3は、左扉のみを例示した。 【0008】このように形成されたカバーパネルは、先ず本体用パネル5,6,7をそれぞれ本体1の外周面に密着させ、ビス止めする。ビス止めに際しては、予め各帯状片5a,5a,6a,6a,6b,7a,7a,7bに等間隔で一直線にビス挿通孔を設ける一方、本体1にもビス挿通孔に対応する位置にタップを設けておく。又、必要に応じ、両面接着テープで貼り付け、ビス止め作業中にずれ止めすることもできる。 【0009】各扉パネルは、把手を一旦各扉から外し、本体用パネルと同様ビス止めした後、扉パネルの上に着け直す。又、ヒンジ取り付け側は、特殊な手法を使用するそれには先ず、各左扉パネル8と右扉パネル9とを左右それぞれの扉2,3にあてがってビス止めした後、その各扉パネル8に折り曲げ形成された係合部13に対し、側面パネル11の係合部15を巴状に組み合わせ、係合状態のまま側面パネルを扉の側面に押し当ててビス止めする。このようにすれば、ヒンジ取り付け側の側部が角張っていようが丸みを帯びていようが、カバーパネルはその形状に適応するよう寸法誤差を吸収し、違和感なく密着される(図4のa)。而も係合部が一種のアクセントとなってデザインを引き締めるのに一役買っている。係合部は、外方に膨らんだ状態のままにしておいても問題はないが、カシメながら押し潰すように仕上げることもできる(図4のb)。 【0010】又左右各扉パネル8,9の角部には延設された三角形の舌片17が上板部側に折り曲げられているので、角部は側板部と舌片17とにより連続して覆われ、舌片17をビス止めすることにより浮き上がることはない(図5)。尚、舌片は三角形状に限定するものでなく、切り欠き部も舌片に一致させる必要はないし、扉パネルだけでなく、本体用パネルの角部にも採用できる。 【0011】カバーパネルを装着することで、使い古しの冷蔵庫であっても、パネルキットを入手するだけで、家庭内で誰にでも簡単に新品同様の外観とすることができ、周囲とのカラーをマッチングさせるには好適といえる。本発明で使用されるカバーパネルの材質は、鋼板以外、ステンレス板の採用の可能であり、塗装も単色ばかりでなく、例えばツートンカラー或いは木目の印刷など、様々なバリエーションが考えられるし、ステンレス板の場合は、鏡面或いはヘアライン等の表面処理を行い、金属色の地肌を有効に生かすことができる。 【0012】尚実施例では大型の冷蔵庫について説明したが、アイスメーカーを装備していない中型や小型、或いは片開き扉の冷蔵庫に適用しても差し支えなく、本発明のカバーパネルは、使用途中で、周囲の台所家具とマッチングさせるべくカラーを変更するために採用するばかりでなく、新規商品に複数のカラーバリエーションを設定する手段としても利用できる。 【0013】 【発明の効果】本発明によれば、扉パネルにおけるヒンジ取り付け側の縁に沿って延設された帯状片を外側に折り曲げて形成された係合部と、側面パネルにおける前側縁に縁に沿って延設された帯状片を内側に折り曲げて形成された係合部とを巴状に組み合わせて連結することで、寸法誤差が調整され、扉パネルと側面パネルとの繋ぎ目が湾曲面になじみ、自然の滑らかさを再現できる。又、巴状に組み合わせた部分が一種のアクセントとなり、単調となりがちなデザインを引き締め、メリハリのある個性を有した格調高い仕上がりとなる。更に、扉パネルにおける側板部の上縁に延設した舌片部を、上板部と重なるよう折り曲げる一方、上板部に前記舌片部と干渉しないように切り欠きを設けることで、端部に浮き上がりが生じても、角部の仕上げはすっきりと体裁良いものとなる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】598154073 【氏名又は名称】吉岡電気工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年11月28日(2000.11.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078721 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 喜樹
|
| 【公開番号】 |
特開2002−162156(P2002−162156A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−361542(P2000−361542) |
|