| 【発明の名称】 |
蓄冷型保冷庫の制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】林 喜治
【氏名】佐野 和夫
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| 【要約】 |
【課題】蓄冷型保冷庫の制御装置に関し、停電が発生しても、電源復帰時に蓄冷完了表示を正確に行う。
【解決手段】庫内の壁面に配置された蓄冷剤1を蒸発器11により蓄冷させる冷凍機2と、蓄冷剤1の表面温度を検知して冷凍機2を制御する電子式サーモスタット3と、庫内温度を検知する機械式サーモスタット4と、蓄冷剤1の蓄冷が完了したことを外部に知らせる蓄冷完了表示手段5と、蓄冷完了表示手段5を制御するラッチングリレー6とからなり、電子サーモスタット3にて冷凍機2を停止した時にラッチングリレー6のセットコイル6aに通電し、機械式サーモスタット4にて庫内温度が所定温度以上と検知した時にラッチングリレー6のリセットコイル6bに通電する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 庫内に配置された蓄冷剤を蒸発器により蓄冷させる冷凍機と、前記蓄冷剤の表面温度を検知して前記冷凍機を制御する電子式サーモスタットと、庫内温度を検知する機械式サーモスタットと、前記蓄冷剤の蓄冷が完了したことを外部に知らせる蓄冷完了表示手段と、前記蓄冷完了表示手段を制御するラッチングリレーとからなり、前記電子式サーモスタットにて前記冷凍機を停止した時に前記ラッチングリレーのセットコイルに通電し、前記機械式サーモスタットにて庫内温度が所定温度以上と検知した時に前記ラッチングリレーのリセットコイルに通電することを特徴とする蓄冷型保冷庫の制御装置。 【請求項2】 機械式サーモスタットの温度検知部を保冷庫内の蒸発器の入り口近傍に配置した請求項1記載の蓄冷型保冷庫の制御装置。 【請求項3】 ラッチングリレーのリセットコイルを電子式サーモスタットの接点部の冷凍機を動作する側へ直列に接続し、前記ラッチングリレーのセットコイルを電子式サーモスタットの接点部の前記冷凍機を停止する側へ接続した請求項1または請求項2記載の蓄冷型保冷庫の制御装置。 【請求項4】 冷凍機が動作したことを電源遮断まで記憶する冷凍機動作記憶用リレーを設け、前記冷凍機動作記憶用リレーの接点部の動作時短絡側と、ラッチングリレーのセットコイルを直列に接続した請求項1から請求項3のいずれか一項記載の蓄冷型保冷庫の制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コールドロールボックス等の蓄冷型保冷庫であって、特に、蓄冷完了表示の制御に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の蓄冷型保冷庫としては、特開平1−102269号公報に開示されている蓄冷型保冷庫が知られている。 【0003】この種の保冷庫は、被冷却物を収容する保冷庫を備えるとともに、底面に設けた自在キャスターにより自由に移動させることができる。また、保冷庫本体には、液状またはゲル状の蓄冷剤とこの蓄冷剤を凍結させる冷凍機を有する制御装置を備える。 【0004】これにより、冷凍機によって蓄冷剤を凍結させれば、保冷庫を電源のない場所、即ち、冷凍機を運転できない場所に移動させた場合でも、蓄冷剤の蓄冷能力により保冷庫本体の内部を冷却することができる。 【0005】このことから、この種の保冷庫は運搬用に使用されるが、運搬中に、蓄冷剤の蓄冷能力がなくなって被冷却物に悪影響を及ぼす弊害を防止するため、保冷庫の制御装置には、蓄冷剤の蓄冷が完了したことを示す表示手段が設けられている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の構成では、蓄冷完了済み保冷庫の蓄冷場所を移動する等の理由で、電源を一旦切断すると、電源復帰時に、蓄冷完了表示が消えるという欠点があった。即ち、蓄冷完了した保冷庫をすぐに運搬用に使用できるにもかかわらずに、電源の入切のために蓄冷完了表示が消え、無駄な蓄冷運転を再度行わなければならないという欠点があった。 【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、電源を切断しても、切断前の蓄冷完了表示状態を覚えておき、且つ、停電中に庫内温度が上昇した時には、電源復帰時に、蓄冷完了状態を解除できる蓄冷型保冷庫の制御装置を提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、庫内に配置された蓄冷剤を蒸発器により蓄冷させる冷凍機と、前記蓄冷剤の表面温度を検知して前記冷凍機を制御する電子式サーモスタットと、庫内温度を検知する機械式サーモスタットと、前記蓄冷剤の蓄冷が完了したことを外部に知らせる蓄冷完了表示手段と、前記蓄冷完了表示手段を制御するラッチングリレーとからなり、前記電子式サーモスタットにて前記冷凍機を停止した時に前記ラッチングリレーのセットコイルに通電し、前記機械式サーモスタットにて庫内温度が所定温度以上と検知した時に前記ラッチングリレーのリセットコイルに通電するものである。 【0009】ところで、機械式サーモスタットは、停電があっても、接点の状態はその前の状態を保持しているが、電子式サーモスタットは、停電になると接点が一相NC側に切り換わってしまう。また、機械式サーモスタットは、動作において、ON−OFFのヒステリシスが大きく、電子式サーモスタットのように狭い温度帯での温度調節ができない。 【0010】本発明では、ラッチングリレーの接点部にて蓄冷完了表示手段を動作させるので、電源を切断しても、切断前の蓄冷完了表示状態を覚えておき、且つ、停電中に庫内温度が上昇した時には、電源復帰時に、蓄冷完了状態を解除できるという作用を有する。 【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、機械式サーモスタットの温度検知部を保冷庫内の蒸発器の入り口近傍に配置したものであり、ラッチングリレーのリセットコイルは機械式サーモスタットの接点部に接続し、機械式サーモスタットの接点は蓄冷剤が凍結する温度でOFFし、保冷時の庫内温度より高い温度でONすることでラッチングリレーのリセットコイルを通電し、蓄冷完了表示手段を動作させるという作用を有する。 【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、ラッチングリレーのリセットコイルを電子式サーモスタットの接点部の冷凍機を動作する側へ直列に接続し、前記ラッチングリレーのセットコイルを電子式サーモスタットの接点部の前記冷凍機を停止する側へ接続したものであり、冷凍機動作のリレーの正接と逆接の接点に、ラッチングリレーのリセットコイル、セットコイルの各々が接続されていることにより機械式サーモスタットの状態にかかわらず、ラッチングリレーのセットコイルとリセットコイルが絶対に同時に動作しないという作用を有する。 【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項記載の発明において、冷凍機が動作したことを電源遮断まで記憶する冷凍機動作記憶用リレーを設け、前記冷凍機動作記憶用リレーの接点部の動作時短絡側と、ラッチングリレーのセットコイルを直列に接続したものであり、電源投入後、冷凍機動作記憶リレーが動作し、最低1回冷凍機が動作しない限りラッチングリレーのセットコイルが動作しないという作用を有する。 【0014】 【発明の実施の形態】以下本発明による蓄冷型保冷庫の制御装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 【0015】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1による蓄冷型保冷庫の制御装置9aの回路図である。図2は同実施の形態の蓄冷型保冷庫の縦断面図である。図3は、同実施の形態の蓄冷型保冷庫の制御装置の各入出力部のタイミングチャートである。 【0016】図1、図2において、1は蓄冷型保冷庫の庫内の壁面に配置された蓄冷剤である。2は冷凍機、11は蒸発器である。冷凍機2と蒸発器11は接続され、保冷庫内に配置した蒸発器11にて蓄冷剤1を蓄冷する。 【0017】3は電子式サーモスタットで、温度検出部3aと接点部3bからなり、温度検出部3aは蓄冷剤1の表面に配置され、電源が通電されている時は蓄冷剤1の表面温度に応じて接点部3bを制御する。 【0018】4は機械式サーモスタットで、温度検出部4aと接点部4bからなり、温度検出部4aは庫内の任意の位置に配置し、庫内温度を検知する。そして、電源の有無にかかわらず、庫内温度に応じて接点部4bを制御する。 【0019】5は蓄冷完了ランプである。6はラッチングリレーで、セットコイル6aを電子式サーモスタット3の接点部3bの低温検知時短絡側に直列に接続し、リセットコイル6bを機械式サーモスタット4の接点部4bの高温検知時短絡側に直列に接続し、接点部6cを蓄冷完了ランプ5に直列に接続されている。 【0020】7は冷凍機制御リレーで、冷凍機を制御する。7aは冷凍機制御リレー7のリレーコイルで電子式サーモスタット3の接点部3bの高温検知時短絡側に直列に接続し、7bは冷凍機制御リレー7のリレー接点で冷凍機2に直列に接続されている。 【0021】8は電源コードである。9aは蓄冷型保冷庫の制御装置で、電子式サーモスタット3と機械式サーモスタット4と蓄冷完了ランプ5とラッチングリレー6と冷凍機制御リレー7と電源コード8で回路を構成する。10は自在キャスターで、蓄冷型保冷庫の底面に複数設けられ、蓄冷型保冷庫を容易に移動できるようにしている。 【0022】以上のように構成された蓄冷型保冷庫の制御装置について以下その動作を図2、図3に従い説明する。 【0023】図3において、Paは電子式サーモスタット3の温度検出部3aの温度状態、Pbは機械式サーモスタット4の温度検出部4aの温度状態を示す。また、Taは電子式サーモスタット3の接点部3bのOFF温度、Tbは電子式サーモスタット3の接点部3bのON温度である。Tcは機械式サーモスタット4の接点部4bのOFF温度、Tdは機械式サーモスタット4の接点部4bのON温度である。 【0024】まず、電源をONすると(t0)、温度検出部3a,4aの温度は共に高温で、接点部3b、4bは共にONする。そのため、冷凍機制御リレー7はONし、冷凍機2をONし、蓄冷剤1の蓄冷を開始すると共に、ラッチングリレー6のセットコイル6aはOFFし、リセットコイル6bはONするので、接点部6cはOFFし、蓄冷完了ランプ5はOFFしたままである。 【0025】蓄冷運転を継続し、温度検出部4aの温度がTc以下になった時(t1)、接点部4bはOFFする。接点部4bがOFFすると、ラッチングリレー6のリセットコイル6bはOFFするが、セットコイル6aがOFFのままであり、接点部6cはOFFで、蓄冷完了ランプ5はOFFしたままである。 【0026】さらに、蓄冷運転を継続し、温度検出部3aの温度がTa以下になった時(t2)、接点部3bはOFFする。接点部3bがOFFすると、冷凍機制御リレー7はOFFし、冷凍機2をOFFする。そして、ラッチングリレー6のセットコイル6aはONし、リセットコイル6bはOFFのままなので、接点部6cがONし、蓄冷完了ランプ5は点灯する。 【0027】そして、電源をOFFする(t3)まで、蓄冷剤1の表面温度をTbからTaの範囲で推移するよう電子式サーモスタット3にて冷凍機2を制御する。この間、機械式サーモスタット4の接点部4bはOFFのままであり、ラッチングリレー6のリセットコイル6bもOFFのままで、蓄冷完了ランプ5は点灯したままになる。 【0028】t3で電源をOFFすると、電源が供給されないので、蓄冷完了ランプ5は消灯し、ラッチングリレー6の接点部6cはON状態を継続する。 【0029】次に,t4で、電源を投入した時、電子式サーモスタット3の温度検出部3aの温度はTa以上であり、接点部3cがONし、冷凍機制御リレー7もONし、冷凍機2をONする。そして、ラッチングリレー6のセットコイル6aはOFFするが、リセットコイル6bはOFFのままなので、接点部6cはONのままであり、蓄冷完了ランプ5は点灯する。 【0030】その後、t5で電源をOFFし、蓄冷剤も溶解し、機械式サーモスタット4の温度検知部4aの温度がTd以上になると(t6)、接点部4bはOFFする。しかし、電源がOFF状態であり、ラッチングリレー6の接点部6cはONのままである。 【0031】再度電源を投入した時(t7)、温度検出部3aの温度は高温になっており、接点部3bがONし、冷凍機制御リレー7により、冷凍機2をONする。そして、ラッチングリレー6のセットコイル6aはOFFする。一方、t6の時点で接点部4bはONしており、リセットコイル6bは電源投入によりONするので、接点部6cはOFFし、蓄冷完了ランプ5はOFFする。 【0032】以上のように本実施の形態の蓄冷型保冷庫の制御装置は、庫内の壁面に配置された蓄冷剤1を蒸発器11にて蓄冷する冷凍機2と、蓄冷剤1の表面温度を検知して冷凍機2を制御する電子式サーモスタット3と、庫内温度を検知する機械式サーモスタット4と、蓄冷剤2の蓄冷が完了したことを外部に知らせる蓄冷完了ランプ5と、蓄冷完了ランプ5を制御するラッチングリレー6とからなり、電子サーモスタット3にて冷凍機2を停止する時に、ラッチングリレー6のセットコイル6aを通電し、機械式サーモスタット4にて庫内温度が所定温度以上と検知した時に、ラッチングリレー6のリセットコイル6bを通電するようにしたので、電源を切断しても、ラッチングリレー6により、切断前の蓄冷完了ランプ5の状態を覚えておき、且つ、停電中に庫内温度が上昇した時には、機械式サーモスタット4にて庫内温度上昇を検知しているので、電源復帰時に、蓄冷完了状態を解除できる。即ち、蓄冷完了後、短時間の停電であれば、電源復帰時、蓄冷完了状態とし、停電中に、保冷庫を開ける、被冷却物を入れる等により、庫内温度が上昇し、蓄冷剤が溶解した時は、電源復帰時に、蓄冷完了表示を解除できるので、電源復帰時に、蓄冷剤の蓄冷状態に応じた蓄冷完了表示を行うことができる。 【0033】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形態2による蓄冷型保冷庫の縦断面図である。図5は、同実施の形態の蓄冷型保冷庫の制御装置の各入出力部のタイミングチャートである。尚、回路構成は実施の形態1の図1と同様であるので省略する。 【0034】図4において、実施の形態1と異なる点のみ説明する。4’は機械式サーモスタットで、蒸発器11の入り口近傍に配置され、接点部4’bは蓄冷剤が凍結する近傍の温度でOFFし、保冷時の庫内温度より高い温度でONする。 【0035】図5において、Pcは本実施の形態における機械式サーモスタット4’の温度検出部4’aの温度状態を示す。Teは機械式サーモスタット4’の接点部4’bのOFF温度、Tdは機械式サーモスタット4’の接点部4’bのON温度である。 【0036】本実施の形態における機械式サーモスタット4’の温度検出部4’aは、冷凍機2が動作している時は蒸発器11に冷媒が流れるため、蓄冷剤1の表面温度に近い温度で推移し、冷凍機2が停止している時は冷媒が流れないので、庫内温度に近い温度で推移する。 【0037】まず、電源をONすると(t0)、温度検出部3a,4aの温度は共に高温で、接点部3b,4’bは共にONする。そのため、冷凍機制御リレー7はONし、冷凍機2をONし、蓄冷剤1の蓄冷を開始すると共に、ラッチングリレー6のセットコイル6aはOFFし、リセットコイル6bはONするので、接点部6cはOFFし、蓄冷完了ランプ5はOFFしたままである。 【0038】蓄冷運転を継続すると機械式サーモスタット4の温度検出部4’aの温度は蓄冷剤1の表面温度と同様に温度が低下し、Te以下になった時(t1’)、接点部4’bはOFFする。接点部4’bがOFFすると、ラッチングリレー6のリセットコイル6bはOFFするが、セットコイル6aがOFFのままであり、接点部6cはOFFで、蓄冷完了ランプ5はOFFしたままである。 【0039】その後の動作については、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。 【0040】電源OFF状態(t5〜t7の範囲内)に、商品を庫内に充填するために、保冷庫の扉を開けると、機械式サーモスタット4’の温度検出部4’aは外気温の影響を受け、一旦Td以上になるが、扉を閉めると、蓄例剤1の潜熱によりTc〜Teの温度に戻る。 【0041】実施の形態1では、温度検出部4aの温度がTd以上で、接点部4bがONし、温度検出部4aの温度がTc以下で、接点部4bがOFFするので、扉を閉めた後で、電源をONすると、ラッチングリレー6のリセットコイル6bはOFFのままであり、蓄例完了ランプ5はONする。 【0042】一方、本実施の形態の場合は、温度検出部4’aの温度がTd以上で、接点部4’bがONするが、扉を閉めても、温度検出部4’aの温度はTe以下にならないので、接点部4’bはONしたままである。 【0043】扉を閉めた後に電源をONすると、ラッチングリレー6のリセットコイル6bはONしているので、蓄例完了ランプ5はOFFする。 【0044】以上のように本実施の形態の蓄冷型保冷庫の制御装置は、機械式サーモスタット4’の温度検知部4’aを、蒸発器11の入り口近傍に配置することにより、蓄冷完了後に、電源をOFFし、商品を充填するために扉を開閉後、電源を再投入までに、蓄冷剤の潜熱により庫内温度が低温に戻っても、扉開時の庫内温度上昇により、機械式サーモスタットの接点は短絡しており、電源再投入時、蓄冷完了ランプが消灯するので、蓄冷剤1の蓄冷量が使われた判断でき、より極め細やかな蓄冷完了ランプ制御ができる。 【0045】また、機械式サーモスタットのON/OFFのヒステリシス幅は10deg程度のものが一般的であり、本実施の形態の場合、機械式サーモスタット4’のON/OFF温度のヒステリシス幅を十分に確保でき、実現が容易にできるという別の効果もある。 【0046】(実施の形態3)図6は、本発明の実施の形態3による蓄冷型保冷庫の制御装置の回路図である。 【0047】図6において、実施の形態1と異なる箇所のみ説明する。ラッチングリレー6のリセットコイル6bは電子式サーモスタット3の温度検知部3aが接点部3bの高温検知時に短絡する側と接続されている。 【0048】以上のように構成された蓄冷型保冷庫の制御装置について以下その動作を説明する。尚、基本的なタイミングチャートは実施の形態1と同様であり、本実施の形態の特有部分についてのみ図3、図6に従い、説明する。 【0049】電源投入後(t0)、蓄冷が完了し、冷凍機2にて保冷運転中(t2〜t3の期間中)で、冷凍機2が停止状態の時に、機械式サーモスタット4の温度検知部4aの温度が何らかの要因でTd以上になった時の説明をする。 【0050】冷凍機2が停止しているということは、冷凍機制御用リレー7がOFFしていることであり、電子式サーモスタット3の接点部3bはラッチングリレー6のセットコイル6a側に接続され、ラッチングリレー6のセットコイル6aは通電状態となっている。 【0051】一方、機械式サーモスタット4の温度検知部4aの温度はTd以上であり、接点部4bはONするが、リセットコイル6bと配線されている電子式サーモスタット3の接点部3bがOFF状態であり、リセットコイルには通電されない。 【0052】以上のように、本実施の形態によれば、ラッチングリレー6のリセットコイル6bと、電子式サーモスタット3の温度検知部3aが高温検知時に接点部3bを短絡する側とを接続することにより、蓄冷剤1の蓄冷が完了し、冷凍機2を停止している状態で、何らかの理由により機械式サーモスタットの接点4bが短絡しても(電子式サーモスタットと機械式サーモスタットの温度検知判定が相反しても)、ラッチングリレー6はセットコイル6aしかONしない回路構成になっているので、ラッチングリレーの品質を保護できる。 【0053】また、機械式サーモスタット4の接点部4bの通常短絡側と通常開放側を各々、ラッチングリレー6のセットコイル6a或いはリセットコイル6cに接続しても本実施の形態と同様の効果が得られる。 【0054】(実施の形態4)図7は、本発明の実施の形態4による蓄冷型保冷庫の制御装置の回路図である。 【0055】図7において、12は冷凍機動作検知用リレーで、リレーコイル12aは冷凍機制御用リレー7のリレーコイル7aと並列に接続されている。13は2回路接点を保有する冷凍機動作記憶用リレーで、冷凍機動作検知用リレー12が動作すると、電源がOFFするまでON状態を維持する保持回路を形成する。冷凍機動作記憶リレー13の一方の接点部13b2(保持回路を形成しない側)をラッチングリレー6のセットコイル6aに直列に接続する。 【0056】以上のように構成された蓄冷型保冷庫の制御装置について以下その動作を図7に従い説明する。尚、基本的なタイミングチャートは実施の形態1と同様であり、本実施の形態の特有部分についてのみ図3、図7に従い、説明する。 【0057】電源投入時、蓄冷剤1の表面温度がTa以上の時、電子式サーモスタット3の接点部はONし、冷凍機制御リレー7がONし、冷凍機2は動作する。と同時に、冷凍機動作検知用リレー12がONし、リレー接点12bにより、冷凍機動作記憶用リレー13がONする。 【0058】冷凍機動作記憶用リレー13は一旦ONすると、リレー接点13b1により、ON状態を保持する。冷凍機動作記憶用リレー13がONすると、リレー接点13b2もONし、ラッチングリレー6のセットコイル6aは電子式サーモスタット3の接点部3bがOFFした時にONとなり、蓄冷完了ランプ5を点灯する。 【0059】ここで、電源投入時の過渡期の状態を考えた時、図3において、電子式サーモスタット3の温度検知部3aの温度判定が、ラッチングリレー6のセットコイル6aの電圧判定より遅い場合、ラッチングリレー6のセットコイル6aが動作し、接点部6cにより、蓄冷完了ランプ5が点灯し、誤動作する可能性がある。 【0060】しかし、本実施の形態において、電子式サーモスタット3の温度検知部3aの温度判定が、ラッチングリレー6のセットコイル6aの電圧判定より遅い場合、接点部3bがまだONしていないので、冷凍機動作検知用リレー11はOFFのままであり、冷凍機動作記憶用リレー13もOFFしている。冷凍機動作記憶用リレー13の接点部13b2はOFFであり、ラッチングリレー6のセットコイル6aが動作することはなく、蓄冷完了ランプ5は点灯しない。 【0061】以上のように、本実施の形態によれば、冷凍機動作検知用リレー12と、冷凍機動作検知用リレー12が動作すると、電源がOFFするまでON状態を維持する保持回路を形成する冷凍機動作記憶用リレー13を設け、冷凍機動作検知用リレー12のリレーコイル12aは冷凍機制御用リレー7のリレーコイル7aと並列に接続し、冷凍機動作記憶用リレー13の一方の接点部13b2(保持回路を形成しない側)をラッチングリレー6のセットコイル6aに直列に接続することにより、一旦電源投入後、冷凍機がON/OFFしない限り、ラッチングコイル6のセットコイル6aはONすることなく、部品の性能の影響により、蓄冷完了ランプ5の誤制御することを防止できる。 【0062】 【発明の効果】以上説明したように本発明は、庫内に配置された蓄冷剤を蒸発器により蓄冷させる冷凍機と、前記蓄冷剤の表面温度を検知して前記冷凍機を制御する電子式サーモスタットと、庫内温度を検知する機械式サーモスタットと、前記蓄冷剤の蓄冷が完了したことを外部に知らせる蓄冷完了表示手段と、前記蓄冷完了表示手段を制御するラッチングリレーとからなり、前記電子式サーモスタットにて前記冷凍機を停止した時に前記ラッチングリレーのセットコイルに通電し、前記機械式サーモスタットにて庫内温度が所定温度以上と検知した時に前記ラッチングリレーのリセットコイルに通電するようにしたので、電源を切断しても、ラッチングリレーにより、切断前の蓄冷完了ランプの状態を覚えておき、且つ、停電中に庫内温度が上昇した時には、機械式サーモスタットにて庫内温度上昇を検知しているので、電源復帰時に、蓄冷完了状態を解除できる。即ち、蓄冷完了後、短時間の停電であれば、電源復帰時、蓄冷完了状態とし、停電中に、保冷庫を開ける、被冷却物を入れる等により、庫内温度が上昇し、蓄冷剤が溶解した時は、電源復帰時に、蓄冷完了表示を解除できるので、電源復帰時に、蓄冷剤の蓄冷状態に応じた蓄冷完了表示を行うことができる。 【0063】また、さらに、機械式サーモスタットを保冷庫内の蒸発器入り口近傍に配置し、ラッチングリレーのリセットコイルは機械式サーモスタットの接点部に接続し、機械式サーモスタットの接点は蓄冷剤が凍結する温度でOFFし、保冷時の庫内温度より高い温度でONするように制御することにより、蓄冷完了後に、電源をOFFし、商品を充填するために扉を開閉後、電源を再投入までに、蓄冷剤の潜熱により庫内温度が低温に戻っても、扉開時の庫内温度上昇により、機械式サーモスタットの接点は短絡しており、電源再投入時、蓄冷完了ランプが消灯するので、蓄冷剤の蓄冷量が使われたと判断でき、より極め細やかな蓄冷完了ランプ制御ができる。 【0064】また、機械式サーモスタットのON/OFFのヒステリシス幅は10deg程度のものが一般的であり、本発明の場合、機械式サーモスタットのON/OFF温度のヒステリシス幅を十分に確保でき、実現が容易にできるという別の効果もある。 【0065】また、さらに、ラッチングリレーのリセットコイルを電子式サーモスタットの接点部の冷凍機を動作する側へ直列に接続し、ラッチングリレーのセットコイルを電子式サーモスタットの接点部の冷凍機を停止する側へ接続することにより、機械式サーモスタットの状態にかかわらず、ラッチングリレーのセットコイルとリセットコイルが絶対に同時に動作しないように制御できるので、ラッチングリレーの品質を保護できる。 【0066】また、さらに、冷凍機が動作したことを電源遮断まで記憶する冷凍機動作記憶リレーを設け、冷凍機動作記憶リレーの接点部の動作時短絡側と、ラッチングリレーのセットコイルを直列に接続し、電源投入後、最低1回冷凍機が動作しない限りラッチングリレーのセットコイルが動作しないように制御することにより、、一旦電源投入後、冷凍機がON/OFFしない限り、ラッチングコイルのセットコイルはONすることなく、部品の性能の影響による蓄冷完了ランプの誤制御を防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004488 【氏名又は名称】松下冷機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月27日(2000.11.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−162147(P2002−162147A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−359009(P2000−359009) |
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