| 【発明の名称】 |
保冷庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮沢 正
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| 【要約】 |
【課題】蓄電池の寿命を的確に把握することのできる保冷庫を提供する。
【解決手段】第1及び第2の電圧検知器7,8によって蓄電池6の電圧を検知し、第1の電圧検知器7によって所定の第1の基準電圧を検知してから第2の電圧検知器8によって所定の第2の基準電圧を検知するまでの電圧降下時間が所定の基準時間以下のときは、蓄電池6が寿命に達したものとして警報を表示するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 任意の物品を収納可能な保冷庫本体と、保冷庫本体内の所定位置に配置された冷却器と、庫内空気を冷却器を介して循環する庫内用送風機と、外部電源によって充電される蓄電池とを備え、外部電源との接続を解除したときは庫内用送風機を蓄電池によって駆動するようにした保冷庫において、前記蓄電池の電圧を検知する電圧検知手段と、蓄電池の充電を行った後、蓄電池の電圧が所定の第1の基準電圧まで降下したことを検知してから第1の基準電圧よりも低い所定の第2の基準電圧まで降下した時間が所定時間以下であるか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする保冷庫。 【請求項2】 前記判定手段の判定結果に基づいて所定の警報を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の保冷庫。 【請求項3】 前記蓄電池によって駆動される庫内空気加熱用の加熱手段と、蓄電池の電圧が第1の基準電圧まで降下すると加熱手段の駆動を停止し、蓄電池の電圧が第2の基準電圧まで降下すると庫内用送風機の駆動を停止する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の保冷庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、生鮮食品や医薬品等を収納し、車両等によって輸送される保冷庫に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の保冷庫としては、例えば特開平10−73360号公報に記載されているように、前面に開閉扉を有する断熱性の保冷庫本体と、庫内の底面側に配置された蓄冷型の冷却器と、冷却器の蓄冷を行う冷凍装置と、庫内の空気を循環する庫内用送風機とから構成されたものが知られている。 【0003】この保冷庫では、外部電源により冷凍装置を駆動して冷却器の蓄冷を行うとともに、外部電源との接続を解除した後は、予め外部電源によって充電しておいた蓄電池により、庫内用送風機を駆動して庫内空気を循環し、輸送中における保冷運転を行うようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前記保冷庫では、蓄電池が所定の電圧以下まで降下すると、これを警報等によって表示し、外部電源に接続して蓄電池の充電を行うようにしている。 【0005】しかしながら、蓄電池が寿命(容量低下)に達している場合には、前記警報を確認した後に蓄電池を充電した場合でも、蓄電池の電圧が急激に降下し、物品の輸送中に庫内用送風機を駆動できなくなるおそれがあり、生鮮食品等の輸送に不具合を生ずるという問題点があった。 【0006】本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、蓄電池の寿命を的確に把握することのできる保冷庫を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するために、請求項1では、任意の物品を収納可能な保冷庫本体と、保冷庫本体内の所定位置に配置された冷却器と、庫内空気を冷却器を介して循環する庫内用送風機と、外部電源によって充電される蓄電池とを備え、外部電源との接続を解除したときは庫内用送風機を蓄電池によって駆動するようにした保冷庫において、前記蓄電池の電圧を検知する電圧検知手段と、蓄電池の充電を行った後、蓄電池の電圧が所定の第1の基準電圧まで降下したことを検知してから第1の基準電圧よりも低い所定の第2の基準電圧まで降下した時間が所定時間以下であるか否かを判定する判定手段とを備えている。 【0008】これにより、蓄電池の電圧が第1の基準電圧まで降下したことを検知してから第2の基準電圧まで降下した時間に基づいて蓄電池の寿命を判断することが可能となる。 【0009】また、請求項2では、請求項1記載の保冷庫において、前記判定手段の判定結果に基づいて所定の警報を表示する表示手段を備えている。 【0010】これにより、請求項1の作用に加え、蓄電池の寿命を警報によって表示することが可能となる。 【0011】また、請求項3では、請求項1または2記載の保冷庫において、前記蓄電池によって駆動される庫内空気加熱用の加熱手段と、蓄電池の電圧が第1の基準電圧まで降下すると加熱手段の駆動を停止し、蓄電池の電圧が第2の基準電圧まで降下すると庫内用送風機の駆動を停止する制御手段とを備えている。 【0012】これにより、請求項1または2の作用に加え、蓄電池の電圧降下に伴って加熱手段及び庫内用送風機の駆動が順次停止することから、蓄電池の過放電が防止される。 【0013】 【発明の実施の形態】図1乃至図5は本発明の一実施形態を示すもので、図1は保冷庫の全体斜視図、図2はその側面断面図、図3はそのブロック図、図4は制御部の動作を示すフローチャート、図5は電圧の変化を示す図である。 【0014】この保冷庫は、前面を開口した断熱性の保冷庫本体1と、庫内を冷却する蓄冷型の冷却器2と、冷却器2の蓄冷を行う冷凍装置3と、庫内空気を循環する庫内ファン4と、庫内空気を加熱するヒータ5と、蓄電池としての蓄電池6と、蓄電池6の電圧を検知する第1及び第2の電圧検知器7,8と、各電圧検知器7,8の検知結果に基づいて計時を行うタイマ9と、タイマ9の計時時間に基づいて所定の判定を行う判定部10と、所定の警告を表示する表示部11と、庫内ファン4、ヒータ5及び表示部11の動作を制御する制御部12とを備えている。 【0015】保冷庫本体1は前面開口部を開閉する断熱性の扉1aを有し、保冷庫本体1の下部には移動用のキャスタ1bが取付けられている。また、保冷庫本体1の上部には機械室1cが設けられている。保冷庫本体1内の底面側及び背面側には仕切板1dによって庫内側と仕切られた通風路1eが設けられており、通風路1eの一端側は庫内の下部前端側に開口し、その他端側は庫内の背面側上部に開口している。 【0016】冷却器2は保冷庫本体1の底面側の通風路1e内に配置され、その上方を仕切板1dによって覆われている。冷却器2は、冷凍回路に接続された冷媒管2aと、冷媒管2aに熱的に接触する蓄冷剤(図示せず)とを備え、冷媒管2aを流通する低温冷媒によって蓄冷剤を蓄冷し、蓄冷材によって庫内を冷却するようになっている。 【0017】冷凍装置3は、冷却器2(蒸発器)、圧縮機3a及び凝縮器3bによって周知の冷凍回路を構成しており、圧縮機3a及び凝縮器3bは機械室1c内に収容されている。また、冷凍装置3は外部電源によって駆動されるようになっている。 【0018】庫内ファン4は通風路1eの他端側に配置され、通風路1eの一端側から吸入した空気を通風路1eの他端側から庫内に吐出するようになっている。 【0019】ヒータ5は保冷庫本体1の底面側の通風路1e内に配置され、冷却器2側から送風される空気を加熱するようになっている。 【0020】蓄電池6は充電器6aを介して図示しない外部電源(例えば単相200ボルトの商用交流電源)に接続され、外部電源によって蓄えた電力により、庫内ファン4及びヒータ5等を駆動するようになっている。 【0021】第1及び第2の電圧検知器7,8はそれぞれ蓄電池6に接続され、第1の電圧検知器7は、蓄電池6の充電完了時よりもやや低い第1の基準電圧V1 を検知するようになっている。また、第2の電圧検知器8は、第1の基準電圧V1 よりも低く、且つ蓄電池6が過放電となるよりもやや高い第2の基準電圧V2 を検知するようになっている。 【0022】タイマ9は各電圧検知器7,8に接続され、第1の電圧検知器7によって蓄電池6の電圧Vが第1の基準電圧V1 まで降下したことが検知されると計時を開始し、その後、第2の電圧検知器8によって蓄電池6の電圧Vが第2の基準電圧V2 まで降下したことが検知されると計時を終了するようになっている。 【0023】判定部10はタイマ9に接続されており、タイマ9の計時時間Tが所定の基準時間Ts 以下か否かを判定するようになっている。即ち、前記基準時間Ts は蓄電池6の寿命を判断するための基準時間である。 【0024】表示部11は、例えば発光ランプの点灯によって警報を表示するようになっており、保冷庫本体1の前面に配置されている。 【0025】制御部12はマイクロコンピュータによって構成され、庫内ファン4及びヒータ5に接続されている。即ち、この制御部12では、図示しない庫内温度センサや蓄冷温度センサの検出温度に基づいて、庫内温度が任意の設定温度になるように庫内ファン4及びヒータ5を制御するようになっている。また、制御部12は判定部10及び表示部11に接続され、判定部10の判定結果に基づいて表示部11を作動するようになっている。 【0026】以上のように構成された保冷庫においては、外部電源との接続により、冷凍装置3が作動して冷却器2の蓄冷が行われるとともに、外部電源の電力によって蓄電池6が充電される。また、保冷庫が物品の輸送に供される場合など、外部電源との接続が解除されると、冷凍装置3が停止し、庫内ファン4及びヒータ5が蓄電池6によって駆動される。 【0027】ここで、前記制御部12の動作を図4のフローチャートを参照して説明する。まず、蓄電池6の充電が完了した後(S1)、蓄電池6の電圧Vが第1の基準電圧V1 まで降下すると(S2)、タイマ9の計時を開始する(S3)。この後、蓄電池6の電圧Vが第2の基準電圧V2 まで降下すると(S4)、タイマ9の計時を終了し(S5)、その計時時間Tが基準時間Ts 以下のとき(S6)、即ち蓄電池6が寿命に達したものと判断された場合には、表示部11によって警報を表示する(S7)。また、ステップS6において計時時間Tが基準時間Ts 以下でないときは、警報の表示は行わずにプログラムを終了する。 【0028】例えば、図5に示すように、蓄電池6の容量が十分な場合、第1の基準電圧V1 から第2の基準電圧V2 までの降下時間Tmx(図中実線)は長いが、蓄電池6の容量が少ない場合は電圧が急激に降下するため、降下時間Tmn(図中破線)も短くなる。 【0029】このように、本実施形態の保冷庫によれば、蓄電池6の電圧を検知し、第1の基準電圧V1 から第2の基準電圧V2 までの電圧降下時間Tが所定の基準時間Ts 以下のときは、蓄電池6が寿命に達したものとして警報を表示するようにしたので、蓄電池6の交換時期を的確に把握することができ、保冷庫の冷却能力を常に良好に保つことができる。 【0030】尚、電圧降下の基準時間Ts を蓄電池6が完全に寿命に達した場合よりもやや長い時間に設定しておけば、例えば輸送開始直後に基準時間Ts 以下になったときでも、輸送終了まで電力の供給を維持することができる。 【0031】図6及び図7は本発明の他の実施形態を示すもので、図6は保冷庫のブロック図、図7は制御部の動作を示すフローチャートである。尚、本実施形態では、制御部が各電圧検知器7,8に接続されている点を除けば、前記実施形態と同等の構成であるため、各構成部分には前記実施形態と同一の符号を付して示す。 【0032】即ち、同図に示す制御部12は、前記実施形態と同様、庫内ファン4、ヒータ5及び表示部11の動作を制御するとともに、各電圧検知器7,8の検知結果に基づいて庫内ファン4及びヒータ5の駆動を停止するようになっている。 【0033】ここで、本実施形態の制御部12の動作を図7のフローチャートを参照して説明する。まず、蓄電池6の充電が完了した後(S10)、蓄電池6の電圧Vが第1の基準電圧V1 まで降下すると(S11)、タイマ9の計時を開始するとともに(S12)、ヒータ5の駆動を停止する(S13)。この後、蓄電池6の電圧Vが第2の基準電圧V2 まで降下すると(S14)、タイマ9の計時を終了するとともに(S15)、庫内ファン4の駆動を停止する(S16)。その際、タイマ9の計時時間Tが基準時間Ts 以下のときは(S17)、表示部11によって警報を表示する(S18)。また、ステップS18において計時時間Tが基準時間Ts 以下でないときは、警報の表示は行わずにプログラムを終了する。 【0034】このように、本実施形態によれば、蓄電池6の電圧降下に伴ってヒータ5及び庫内ファン4の駆動を順次停止するようにしたので、蓄電池6が過放電状態になることがなく、過放電による蓄電池6の寿命の低下を確実に防止することができる。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の保冷庫によれば、蓄電池の寿命を的確に把握することができるので、保冷庫の冷却能力を常に良好に保つことができ、生鮮食品や医薬品等の輸送に極めて有利である。 【0036】また、請求項2の保冷庫によれば、請求項1の効果に加え、蓄電池の寿命を警報によって表示することができるので、蓄電池の寿命を速やかに確認することができる。 【0037】また、請求項3の保冷庫によれば、請求項1または2の効果に加え、蓄電池が過放電状態になることがないので、過放電による蓄電池の寿命低下を確実に防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001845 【氏名又は名称】サンデン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069981 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 精孝
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| 【公開番号】 |
特開2002−162145(P2002−162145A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−357733(P2000−357733) |
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