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【発明の名称】 電気冷蔵庫
【発明者】 【氏名】田中 正誉

【要約】 【課題】給水タンクから自動製氷部に水を供給する給水ホースを容易に抜脱できるようにする。

【解決手段】上部の冷蔵室3に備えられた給水タンク9から、下部の冷凍室5に備えられた自動製氷部10に水を供給する給水ホース12を、中央部の野菜室4の背面内壁に沿って設けるとともに、その上端部を上部仕切壁7に着脱自在に取付けられるホルダ14で支承し、下端部を下部取付部15に設けられた給水ホース差込部に抜き差しする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面が開放された断熱箱体内を上部仕切壁及び下部仕切壁により上下に区画して、給水タンクを備えた上部の貯蔵室と、中央部の貯蔵室と、自動製氷部を備えた下部の冷凍室とを夫々設け、前記給水タンクに連通した接続パイプに接続するとともに、前記自動製氷部に連通する給水ホースを前記中央部の貯蔵室内に設けてなる電気冷蔵庫において、前記上部仕切壁に前記接続パイプが挿通する給水孔を穿設し、前記給水ホースの上端に上面が開放され拡径したフランジを形成し、前記給水ホースの前記フランジを掛止する掛止孔を設けるとともに、上部に係止爪を突設したホルダを設け、前記上部仕切壁下面の前記給水孔の開口部周囲に前記ホルダの係止爪が係脱自在となる係止孔を設け、前記下部仕切壁に前記自動製氷部に連通するとともに、前記給水ホースの下端が差込まれる給水ホース差込部を設けたことを特徴とする電気冷蔵庫。
【請求項2】 前記係止爪が、前記ホルダの両側に一対となって突設され、前記係止孔が、前記係止爪が挿入される挿入部を一対に備えるとともに、前記係止爪を固定する固定部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電気冷蔵庫。
【請求項3】 前記固定部が、上部仕切壁の裏面に設けられ前記係止爪が係合する小突起からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気冷蔵庫。
【請求項4】 前記ホルダの下部に、一対の垂下する平板状に形成された手掛け片を設けてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気冷蔵庫。
【請求項5】 前記給水ホース差込部が、前記下部仕切壁の上面に配置された箱体状のカバー上面に、下方に向かい延出して形成されるなることを特徴とする請求項1に記載の電気冷蔵庫。
【請求項6】 前記給水ホースの下端部を、鋭角状に傾斜させてなることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の電気冷蔵庫。
【請求項7】 前記給水ホース差込部が、下方に向かい縮径するように形成されてなることを特徴とする請求項1、請求項5または請求項6に記載の電気冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気冷蔵庫に係わり、より詳細には、上部に冷蔵室を、中央部に野菜室を、下部に冷凍室を設け、前記冷蔵室に備えられた給水タンクと前記冷凍室に備えられた自動製氷機とを結び前記自動製氷機に給水を行う給水ホースを、前記野菜室から容易に着脱できるようにした構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気冷蔵庫は、例えば図5の正面図で示すような構成となっている。図5で示す電気冷蔵庫30は、断熱箱体2内を仕切壁7及び仕切壁8で上下に区画し、上部に冷蔵室3を、中央部に野菜室4を、下部に冷凍室5を設けている。前記冷蔵室3には着脱自在に給水タンク9が設けられ、前記冷凍室5には製氷皿を備えた自動製氷部10が設けられており、前記給水タンク9に貯留された水は給水ホース31及び給水パイプ32を介して前記自動製氷部10に供給されるようになっている。
【0003】前記給水ホース31は、前記断熱箱体2の側壁2a内を通って、前記仕切壁8に固定された給水パイプ32に連結されており、前記給水タンク9からの水が流入する流入口を形成した上端部を前記仕切壁7の下面に螺着されるホルダ33により保持され、前記給水パイプ32との連結部は前記野菜室4の側壁に螺着されたカバー34に覆われている。
【0004】長期間の使用により、前記給水ホース31内に汚れが蓄積し、その清掃を行う必要がある際、まず前記ホルダ33を前記仕切壁7から取り外し、次に前記カバー34を取り外して前記給水ホース31を前記給水パイプ32から抜脱する。次に、前記給水ホース31を前記断熱箱体2の側壁2aから引き抜いて、その清掃を行なうようになっている。
【0005】しかしながら、一般の使用者が、前記カバー34を工具により取り外し、前記給水ホース31を前記断熱箱体2の前記側壁2aから抜脱あるいは装着することはできなかった。
【0006】一般の使用者が、前記給水ホース31を前記断熱箱体2から抜脱あるいは装着できるようにするため、例えば、公開特許公報の特開平9−105572号に提示されているように、前記給水ホース31を前記野菜室4の背面あるいは側面に沿って設け、清掃を行う際、前記給水ホース31を前記野菜室4から抜脱できるようにした構成がある。しかしながら、前記給水ホース31の上端と下端とは前記断熱箱体2に容易に接続することができず、一般の使用者が前記給水ホース31の着脱を容易に行える電気冷蔵庫が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に鑑み、冷蔵室に備えられた給水タンクと、冷凍室に備えられた自動製氷部とを結ぶ給水ホースの上端と下端との断熱箱体への接続を容易に行える電気冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するため、前面が開放された断熱箱体内を上部仕切壁及び下部仕切壁により上下に区画して、給水タンクを備えた上部の貯蔵室と、中央部の貯蔵室と、自動製氷部を備えた下部の冷凍室とを夫々設け、前記給水タンクに連通した接続パイプに接続するとともに、前記自動製氷部に連通する給水ホースを前記中央部の貯蔵室内に設けてなる電気冷蔵庫において、前記上部仕切壁に前記接続パイプが挿通する給水孔を穿設し、前記給水ホースの上端に上面が開放され拡径したフランジを形成し、前記給水ホースの前記フランジを掛止する掛止孔を設けるとともに、上部に係止爪を突設したホルダを設け、前記上部仕切壁下面の前記給水孔の開口部周囲に前記ホルダの係止爪が係脱自在となる係止孔を設け、前記下部仕切壁に前記自動製氷部に連通するとともに、前記給水ホースの下端が差込まれる給水ホース差込部を設けた構成となっている。
【0009】また、前記係止爪が、前記ホルダの両側に一対となって突設され、前記係止孔が、前記係止爪が挿入される挿入部を一対に備えるとともに、前記係止爪を固定する固定部を備えている構成となっている。
【0010】また、前記固定部が、上部仕切壁の裏面に設けられ前記係止爪が係合する小突起からなる構成となっている。
【0011】また、前記ホルダの下部に、一対の垂下する平板状に形成された手掛け片を設けてなる構成となっている。
【0012】また、前記給水ホース差込部が、前記下部仕切壁の上面に配置された箱体状のカバー上面に、下方に向かい延出して形成されるなる構成となっている。
【0013】また、前記給水ホースの下端部を、鋭角状に傾斜させてなる構成となっている。
【0014】更に、前記給水ホース差込部が、下方に向かい縮径するように形成されてなる構成となっている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。図1は本発明による電気冷蔵庫の正面からの断面図であり、図2は右側面からの断面図である。図3は給水ホースの上端部の取付を示す外観斜視図であり、図4は前記給水ホースと給水パイプとの連結を示す断面図である。本発明による電気冷蔵庫1は、図1の正面からの断面図及び図2の右側面からの断面図で示すように、前面が開放された断熱箱体2内を、上部仕切壁7及び下部仕切壁8により上下に区画して、上部に冷蔵室3を、中央部に野菜室4を、下部に冷凍室5を設けている。前記断熱箱体2の背面下部には圧縮機6aを備えた機械室6が設けられ、その上方には蒸発器と、同蒸発器により生成された冷気を送出する送風ファンとが設けられている。前記冷蔵室3の前面には開閉扉3aが備えられ、その内部には貯蔵物を載置する複数の載置棚3bが配設されており、また前記野菜室4には引出式の扉4aと、同扉4aと一体となった収納箱4bが設けられており、前記冷凍室5には引出式の扉5aと、同扉5aと一体となった収納箱5bとが設けられている。
【0016】前記冷凍室5の上部には、製氷皿10aを備えた自動製氷部10が設けられており、前記冷蔵室3の一側下部には、前記自動製氷部10に給水を行う給水タンク9が着脱自在に設けられている。前記上部仕切壁7には前記冷蔵室3と前記野菜室4とに連通する給水孔7bが穿設され、同給水孔7b内には、前記給水タンク9に一端が接続された接続パイプ11が垂下している。同接続パイプ11の下端は、ポリエチレンあるいはポリスチレン等の伸縮性を有する樹脂材からなる給水ホース12の上端部が接続され、同給水ホース12の下端部は前記自動製氷部10に一端を接続した給水パイプ13とに接続されており、前記給水タンク9に貯留された水は、前記接続パイプ11と、前記給水ホース12と、前記給水パイプ13とを介して前記自動製氷部10に供給されるようになっている。前記給水ホース12は上端部が、前記上部仕切壁7の下面に着脱自在に取付けられるホルダ14により支承される一方、下端が、前記野菜室4の背面下部に設けられた下部取付部15で前記給水パイプ13に接続されている。また、前記給水ホース12は、図2で示すように、前記野菜室4の背面あるいは側面に沿って設けられている。
【0017】前記ホルダ14は、図3で示すように、保持体14aと、同保持体14aの略中央部に穿設され前記給水ホース12が上部から挿通する挿通孔14bと、前記保持体14aの両側上部に突設された一対の係止爪14cと、前記保持体14aの下部から垂下し平板状に形成された一対の手掛片14dとからなり、前記上部仕切壁7の下面に設けられた前記給水孔7bの開口部と、同開口部の周囲に前記係止爪14cに対応して穿設され円弧状に形成された一対の係止孔7cとからなる上部取付部7aに着脱自在に取付けられるようになっている。また前記給水ホース12の上端部には、拡径したフランジ12aが形成されており、同フランジ12aは前記接続パイプ11から滴下する水の受皿となるとともに、前記ホルダ14の前記挿通孔14bに掛止するようになっており、これにより、前記給水ホース12は前記ホルダ14に支承されるようになっている。
【0018】前記上部取付部7aの裏面には、小突起7eが設けられており、前記ホルダ14の前記係止爪14cを前記係止孔7cの挿入部7dに挿入し、前記手掛片14dにより前記ホルダ14を若干回動させ、前記係止爪14cが前記小突起7eに係合するようにして、前記ホルダ14は前記仕切壁7の前記上部取付部7aに固定されるようになっている。
【0019】前記野菜室4の背面下部に設けられた下部取付部15は、図4の断面図で示すように、背面と下面とが開放されたカバー15aと、同カバー15aの上面から下方に向かい延出して形成された円筒状の給水ホース差込部15bとからなり、同給水ホース差込部15bの下部には前記給水パイプ13が接続されるとともに、上部には、前記給水ホース12が抜差し自在に挿入されるようになっている。また前記給水ホース12の下端部は、前記給水ホース差込部15bに容易に差込めるように、鋭角状の傾斜面となっている一方、前記給水ホース差込部15bの上部は、漏水を防止するため下方に向かい縮径するように形成されている。
【0020】前記給水ホース12に汚れが蓄積しその清掃が必要となった際、前記給水ホース12の前記野菜室4からの抜脱手順について説明をする。まず、前記野菜室4の前記扉4aを前方に引き出し、次に、前記上部仕切壁7の下面に取付けられた前記ホルダ14の前記手掛片14dを摘まみ、前記係止爪14cが前記小突起7eから抜脱されるように回動させ、前記ホルダ14を前記給水ホース12を支承した状態で、前記取付部7aから外す。次に、前記給水ホース12を若干折曲させ、その下端部を前記下部取付部15の前記給水ホース差込部15bから引く抜く。これにより、前記給水ホース12を、前記ホルダ14と一体にした状態で前記野菜室4から容易に抜脱することができる。前記給水ホース12の清掃が完了した際は、上記した手順と逆の手順で前記給水ホース12を前記ホルダ14により取付ける。
【0021】上記したように、前記給水タンク9と前記自動製氷部10とを結ぶ前記給水ホース12を上端部を前記上部仕切壁7の上部取付部7aに着脱自在なホルダ14に支承し、下端を前記下部取付部15の前記給水ホース差込部15bに抜き差しする構成により、前記給水ホース12の清掃が必要な際、一般の使用者が前記野菜室4から容易に前記給水ホース12を抜脱して、その清掃作業を行うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、上部の冷蔵室に備えられた給水タンクから、下部の冷凍室に備えられた自動製氷部に水を供給する給水ホースを、中央部の野菜室の背面内壁に沿って設けるとともに、その上端部を仕切壁に着脱自在に装着されたホルダで支承し、下端部を下部取付部に設けられた給水ホース差込部に抜き差しする構成により、前記給水ホースに汚れが蓄積した際、一般の使用者が工具を用いることなく前記野菜室から前記給水ホースを容易に抜脱して、その清掃作業を行うことのできる使い勝手に優れた電気冷蔵庫とすることができる。
【出願人】 【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
【出願日】 平成12年11月20日(2000.11.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−162139(P2002−162139A)
【公開日】 平成14年6月7日(2002.6.7)
【出願番号】 特願2000−352840(P2000−352840)