| 【発明の名称】 |
冷凍サイクル |
| 【発明者】 |
【氏名】務川 大
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| 【要約】 |
【課題】高圧ラインの圧力が冷媒の臨界圧力を超える状態となり得る冷凍サイクルにおいて、リリーフ弁を独立して設ける必要がない冷凍サイクルを提供する。
【解決手段】放熱器で冷却された冷媒を減圧膨張する圧力制御装置を、放熱器側に連通する冷媒流入口および蒸発器側に連通する冷媒流出口を有するハウジングと、冷媒流入口側と冷媒流出口側との間の連通状態を変化させる弁体24と、ハウジング内において弁体24と連結し、放熱器側の冷媒状態を感知して作動することで弁体24のリフト量を制御する第1の応動部材25と、第1の応動部材25と作動方向を一致させて設けられ、放熱器側の冷媒圧力を感知して作動し、放熱器側の圧力が所定圧以上となった場合に弁体を強制的にリフトさせる第2の応動部材26とを有して構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷媒を圧縮して運転条件により圧縮された冷媒の圧力を臨界圧力よりも高くする圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を冷却する放熱器と、前記放熱器で冷却された冷媒を減圧膨張する圧力制御装置と、前記圧力制御装置から流出する冷媒を蒸発させる蒸発器とを少なくとも有して構成される冷凍サイクルにおいて、前記圧力制御装置は、放熱器側に連通する冷媒流入口および蒸発器側に連通する冷媒流出口を有するハウジングと、前記冷媒流入口側と前記冷媒流出口側との間の連通状態を変化させる弁体と、前記ハウジング内において前記弁体と連結し、前記放熱器側の冷媒状態を感知して作動することで前記弁体のリフト量を制御する第1の応動部材と、前記第1の応動部材と作動方向を一致させて設けられ、前記放熱器側の冷媒圧力を感知して作動し、前記放熱器側の冷媒圧力が所定圧以上となった場合に前記弁体を強制的にリフトさせる第2の応動部材とを有して構成されていることを特徴とする冷凍サイクル。 【請求項2】 前記第2の応動部材は、冷媒温度の変化に対して作動圧力がほぼ一定となる特性を有する作動媒体を封入したベローズを前記第1の応動部材に直列に連結することによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル。 【請求項3】 前記第2の応動部材は、前記放熱器側の冷媒圧力に連動して変化する冷媒温度が前記所定圧に対応する温度以上となった場合に伸張する機構を前記ハウジングに持たせ、このハウジングの伸縮に伴って前記第1の応動部材を変位させることによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル。 【請求項4】 前記第2の応動部材は、前記弁体の可動方向に前記第1の応動部材と共に変位する可動体を設け、この可動体に前記放熱器側の冷媒圧力を開弁方向に作用させ、前記放熱器側の圧力が所定圧以上となった場合に前記可動体を開弁方向へ変位させることによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル。 【請求項5】 冷媒を圧縮して運転条件により圧縮された冷媒の圧力を臨界圧力よりも高くする圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を冷却する放熱器と、前記放熱器で冷却された冷媒を減圧膨張する圧力制御装置と、前記圧力制御装置から流出する冷媒を蒸発させる蒸発器とを少なくとも有して構成される冷凍サイクルにおいて、前記圧力制御装置は、放熱器側に連通する冷媒流入口および蒸発器側に連通する冷媒流出口を有するハウジングと、前記冷媒流入口側と前記冷媒流出口側との間の連通状態を変化させる弁体と、前記ハウジング内において前記弁体と連結し、第1の作動媒体が封入された第1の密閉空間を備えると共にこの第1の密閉空間の容積を前記放熱器側の冷媒状態に応じて変化させることで前記弁体のリフト量を制御する第1の応動部材と、前記第1の密閉空間内に配され、第2の作動媒体が封入された第2の密閉空間を備えると共にこの第2の密閉空間の容積を前記第1の密閉空間の圧力が所定圧以上となった場合に小さくする第2の応動部材とを有し、前記第2の作動媒体の密度を前記第1の作動媒体の密度よりも小さくすることによって構成されていることを特徴とする冷凍サイクル。 【請求項6】 前記第2の応動部材は、冷媒温度の変化に対して作動圧力がほぼ一定となる特性を有する前記第2の作動媒体を封入したベローズ又はダイヤフラムによって構成されていることを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル。 【請求項7】 前記第1の応動部材は、前記冷媒又はこれと同等の特性を有する作動媒体を封入したベローズ又はダイヤフラムによって構成されていることを特徴とする請求項1又は5記載の冷凍サイクル。 【請求項8】 前記冷媒は、二酸化炭素である請求項1又は5記載の冷凍サイクル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は、冷媒として二酸化炭素(CO2 )等が用いられ、高圧ラインの圧力が冷媒の臨界圧力を超える状態となり得る冷凍サイクルに関する。 【0002】 【従来の技術】二酸化炭素を冷媒とする冷凍サイクルにおいては、サイクルが停止すると、高圧ラインの圧力と低圧ラインの圧力とが徐々に近接し、平衡圧が8〜10MPaにも及ぶことがあり、この状態からサイクルを起動させると、コンプレッサの吐出開始時期と膨張装置の作動時期とのタイムラグにより高圧ラインの圧力が突発的に異常上昇し、15MPa以上にも達する不都合がある。このため、このような圧力の異常上昇時に対応するために、特開平11−248272号公報に示されるようなリリーフ弁を設けることが考えられている。これは、圧縮機、放熱器、圧力制御弁、蒸発器を有する冷凍サイクルにおいて、圧力制御弁を迂回して放熱器出口側(高圧ライン)の冷媒を蒸発器側(低圧ライン)へ導くバイパス通路を設け、このバイパス通路に高圧ラインの冷媒圧力が所定圧以上となった場合に開となるリリーフ弁を設けるようにしたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の構成においては、圧力制御弁に対してリリーフ弁を並設する必要があるので、それぞれの機能を有する弁体や弁体の動きを制御する応動部材を別々に設けなければならず、また、それぞれの弁体が配される経路を別々に設ける必要がある(圧力制御弁を配する主経路のほかにリリーフ弁を配するバイパス経路を確保する必要がある)など、リリーフ弁を圧力制御弁とは別に設けることから、ともすれば部品点数の増加、外形寸法の大型化を招く不都合が懸念される。 【0004】そこで、この発明においては、高圧ラインの圧力が冷媒の臨界圧力を超える状態となり得る二酸化炭素(CO2 )等を冷媒とする冷凍サイクルにおいて、リリーフ弁を独立して設ける必要がない冷凍サイクルを提供することを課題としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するために、この発明に係る冷凍サイクルは、冷媒を圧縮して運転条件により圧縮された冷媒の圧力を臨界圧力よりも高くする圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を冷却する放熱器と、前記放熱器で冷却された冷媒を減圧膨張する圧力制御装置と、前記圧力制御装置から流出する冷媒を蒸発させる蒸発器とを少なくとも有し、前記圧力制御装置を、放熱器側に連通する冷媒流入口および蒸発器側に連通する冷媒流出口を有するハウジングと、前記冷媒流入口側と前記冷媒流出口側との間の連通状態を変化させる弁体と、前記ハウジング内において前記弁体と連結し、前記放熱器側の冷媒状態を感知して作動することで前記弁体のリフト量を制御する第1の応動部材と、前記第1の応動部材と作動方向を一致させて設けられ、前記放熱器側の冷媒圧力を感知して作動し、前記放熱器側の圧力が所定圧以上となった場合に前記弁体を強制的にリフトさせる第2の応動部材とを有して構成するようにしたことを特徴としている(請求項1)。 【0006】したがって、圧力制御装置に弁体の動きを制御する第1の応動部材とは別に、放熱器側の圧力が所定の圧力以上となった場合に弁体を強制的にリフトさせる第2の応動部材を設けるようにしたので、冷媒圧力が所定の圧力よりも小さい場合には、第2の応動部材は作動せず、放熱器側の冷媒状態に応じて第1の応動部材のみが作動して弁体のリフト量が制御され、高圧ラインの冷媒が減圧膨張させることとなる。これに対し、圧力が所定の圧力以上に達した場合には、第2の応動部材が作動して弁体が強制的に開かれ、これにより高圧ラインの冷媒を蒸発器側へリリーフさせることができることとなる。このため、圧力制御装置に冷媒を減圧膨張する機能と高圧冷媒をリリーフさせる機能とを併せ持たせることができるようになり、サイクル起動時における圧力の異常上昇をリリーフ弁を個別に設けなくても回避することができるようになる。 【0007】ここで、第2の応動部材としては、冷媒温度の変化に対して作動圧力がほぼ一定となる特性を有する作動媒体を封入したベローズを第1の応動部材に直列に連結することによって構成するようにしても(請求項2)、放熱器側の冷媒圧力に連動して変化する冷媒温度が前記所定圧に対応する温度以上となった場合に伸張する機構をハウジングに持たせ、このハウジングの伸縮に伴って第1の応動部材を変位させることによって構成するようにしても(請求項3)、弁体の可動方向に第1の応動部材と共に変位する可動体を設け、この可動体に放熱器側の冷媒圧力を開弁方向に作用させ、この放熱器側の圧力が所定圧以上となった場合に可動体を開弁方向へ変位させることによって構成するようにしてもよい(請求項4)。また、第1の応動部材は、冷媒又はこれと同等の特性を有する作動媒体を封入したベローズやダイヤフラム等の感圧素子によって構成するようにしてもよい(請求項7)。 【0008】さらに、冷媒を圧縮して運転条件により圧縮された冷媒の圧力を臨界圧力よりも高くする圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を冷却する放熱器と、前記放熱器で冷却された冷媒を減圧膨張する圧力制御装置と、前記圧力制御装置から流出する冷媒を蒸発させる蒸発器とを少なくとも有して構成される冷凍サイクルにおいて、前記圧力制御装置を、放熱器側に連通する冷媒流入口および蒸発器側に連通する冷媒流出口を有するハウジングと、前記冷媒流入口側と前記冷媒流出口側との間の連通状態を変化させる弁体と、前記ハウジング内において前記弁体と連結し、第1の作動媒体が封入された第1の密閉空間を備えると共にこの第1の密閉空間の容積を前記放熱器側の冷媒状態に応じて変化させることで前記弁体のリフト量を制御する第1の応動部材と、前記第1の密閉空間内に配され、第2の作動媒体が封入された第2の密閉空間を備えると共にこの第2の密閉空間の容積を前記第1の密閉空間の圧力が所定圧以上となった場合に小さくする第2の応動部材とを有して構成し、前記第2の作動媒体の密度を前記第1の作動媒体の密度よりも小さくするようにしてもよい(請求項5)。 【0009】このような構成によれば、第1の応動部材の密閉空間内に、この密閉空間の圧力が所定圧以上となった場合に収縮する第2の応動部材が配され、しかも第2の密閉空間に封入される第2の作動媒体の密度を第1の密閉空間に封入される第1の作動媒体の密度よりも小さくするようにしたので、冷媒圧力が所定圧力よりも小さい場合には、第1の密閉空間に封入された第1の作動媒体を介して伝播される圧力も所定圧力より小さいことから第2の応動部材の容積に変化はなく、放熱器側の冷媒状態に応じて第1の応動部材のみが作動して弁体のリフト量が制御され、高圧ラインの冷媒が減圧膨張させることとなる。これに対し、冷媒圧力が所定の圧力以上に達した場合には、第1の作動媒体を介して伝播される圧力も所定圧以上となるので、第2の応動部材が収縮し、しかも、第2の作動媒体の密度が第1の作動媒体の密度よりも小さく設定されていることから、第1の応動部材の収縮する容積よりも第2の応動部材の収縮する容積の方が大きくなり、この収縮する容積差の分だけ第1の応動部材をさらに収縮させて弁体を強制的にリフトさせ、これにより高圧ラインの冷媒を蒸発器側へリリーフさせることができることとなる。このため、圧力制御装置に冷媒を減圧膨張する機能と高圧冷媒をリリーフさせる機能とを併せ持たせることができるようになり、サイクル起動時における圧力の異常上昇をリリーフ弁を個別に設けなくても回避することができるようになる。 【0010】ここで、第2の応動部材を、冷媒温度の変化に対して作動圧力がほぼ一定となる特性を有する第2の作動媒体を封入したベローズ又はダイヤフラムによって構成し(請求項6)、また、第1の応動部材を、冷媒又はこれと同等の特性を有する作動媒体を封入しベローズ又はダイヤフラムによって構成するようにしてもよい(請求項7)。 【0011】尚、上述した圧力制御装置は、高圧ラインの圧力が冷媒の臨界圧力を超える状態となり得る蒸気圧縮式冷凍サイクル、例えば、冷媒として二酸化炭素を用いた冷凍サイクルに適したものとなる(請求項8)。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の態様を図面に基づいて説明する。図1において、冷凍サイクル1は、臨界点の低い冷媒、例えば、二酸化炭素(CO2 )を冷媒としているもので、冷媒を圧縮する圧縮機2、冷媒を冷却する放熱器3、高圧ラインと低圧ラインとの冷媒を熱交換する内部熱交換器4、冷媒を減圧膨張する圧力制御装置5、冷媒を蒸発気化する蒸発器6、蒸発器6から流出された冷媒を気液分離するアキュムレータ7を有して構成されている。この冷凍サイクルにおいては、圧縮機2の吐出側(D)が放熱器3を介して内部熱交換器4の高圧通路4aに接続され、高圧通路4aの流出側が圧力制御装置5に接続されており、圧縮機2の吐出側から膨張装置5に至るまでの経路によって高圧ライン8が形成されている。また、圧力制御装置5の流出側が蒸発器6及びアキュムレータ7を介して内部熱交換器4の低圧通路4bに接続され、低圧通路4bの流出側が圧縮機2の吸入側(S)に接続されており、膨張装置5の流出側から圧縮機2に至るまでの経路によって低圧ライン9が形成されている。 【0013】図2及び図3において、圧力制御装置5の第1の構成例が示され、この圧力制御装置5は、ハウジング部材10a,10bを組み付けて構成されたハウジング10内に第1及び第2の高圧空間11,12と低圧空間13とを有して構成されている。この例において第1及び第2の高圧空間11,12は、一方のハウジング部材10aと他方のハウジング部材10bとに囲まれた空間を仕切り壁14により区画することによって構成され、第1の高圧空間11と第2の高圧空間12とは、仕切り壁14に形成された連通孔15を介して連通している。また、低圧空間13は、一方のハウジング部材10bに形成され、第1の高圧空間11とはハウジング部材10bに設けられた隔壁16の連通孔17を介して連通されている。 【0014】そして、ハウジング部材10aの第1の高圧空間11と臨む部位には、内部熱交換器4の高圧通路4aに通じる(放熱器側に通じる)配管18が接続された冷媒流入口19が形成され、また、ハウジング部材10bの低圧空間13と臨む部位には、蒸発器6に通じる配管20が接続された冷媒流出口21が形成されている。 【0015】第1の高圧空間11には減圧調節弁22が収納され、この減圧調節弁22は、連通孔17の高圧空間11と臨む開口周縁に形成された弁座23に着座する弁体24と、この弁体24に接合された第1のベローズ25とを有して構成されている。この第1のベローズ25は、下記する連結部材30に保持されて弁体24の可動方向に伸縮可能に設けられているもので、内部には、温度と圧力の関係が図4(a)に示される特性を有する作動媒体、即ち、作動媒体の圧力が温度の上昇に伴って増加する特性を有する例えば冷媒ガス、即ち、炭酸ガス(CO2 )が所定の密度で封入されている。 【0016】したがって、第1のベローズ25は、第1の高圧空間11内の冷媒状態、即ち、放熱器3側の冷媒状態(冷媒圧力、冷媒温度)を感知して伸縮することで弁体24のリフト量を制御するようになっており、これにより、放熱器3から流出された冷媒を減圧膨張した上で蒸発器へ導くことができるようにしている。つまり、この第1のベローズ25によって圧力制御装置5を膨張弁として機能させることができるようになっている。 【0017】第2の高圧空間12には、第1のベローズ25と作動方向(伸縮方向)を一致させて設けられた第2のベローズ26が収納されている。この第2のベローズ26内には、温度と圧力の関係が図4(b)に示される特性を有する作動媒体、即ち、作動媒体の圧力が温度の変化に拘わらずほぼ一定となる特性を有する例えば不活性ガス(窒素など)が所定の密度で封入されている。 【0018】したがって、第2のベローズ26は、第2の高圧空間12の圧力、即ち、放熱器3側の圧力を感知して作動し、放熱器側の圧力が所定圧(Pr)以上(例えば、15MPa以上)となった場合に収縮する機能を有している。そして、この第2のベローズ26は、一端がハウジング部材10aの頂部に固定され、他端が連結部材30に連結されている。 【0019】連結部材30は、仕切り壁14を挿通する連結ロッド30aと、この連結ロッド30aの一端に形成されて前記第2のベローズ26の他端が接合された第1のストッパ部30bと、連結ロッド30aの他端に形成されて前記第1のベローズ25の弁体24が設けられた側と反対側の端部が固定された第2のストッパ部30cと、この第2のストッパ部30cからベローズ25を覆うように延設され、弁体24の基端部に対し弁体24の側から係止可能に設けられた第3のストッパ部30dとを有して構成されている。 【0020】連結ロッド30aは仕切り壁14の厚みよりも長く形成されており、連結部材30を第1のストッパ部30bが仕切り壁14に当接する状態から第2のストッパ部30cが仕切り壁14に当接する状態に至るまで弁体24の作動方向と同方向に変位できるようになっている。換言すれば、連結部材30によって第1のベローズ25と第2のベローズ26との拡大方向への作動制限が行われ、それぞれのベローズの機能を他方のベローズによって阻害することがないようにすると共に、第1のベローズ25及び弁体24を連結部材30と共に変位させることができるようになっている。 【0021】連結ロッド30aの長さは、第1のストッパ部30bが仕切り壁14に当接した状態において弁体24が第3のストッパ部30dに妨げられることなく弁座23に着座できるようにすると共に、第2のストッパ部30cが仕切り壁14に当接した状態において、弁体24が連通孔17を完全に開くことができる長さ形成されており、連結部材30は、放熱器側の圧力が所定圧(Pr)以上となるまでは、第2のベローズ26からの付勢力により第1のストッパ部30bが仕切り壁14に当接した状態となっている。 【0022】上述の構成において、圧縮機2で圧縮された冷媒(CO2 )は、高温高圧の冷媒として放熱器3に入り、ここで放熱して冷却し、さらに、内部熱交換器4において蒸発器6から流出する低温冷媒と熱交換して冷やされ、液化されることなく圧力制御装置5へ送られる。この際、圧力制御装置5に至った冷媒の圧力が所定の圧力(Pr)よりも低い場合であれば、図2に示される第1のストッパ部30bと仕切り壁14との当接状態が維持されることとなるので、第1のベローズ25により放熱器側の冷媒状態(冷媒圧力、冷媒温度)に応じて弁体24のリフト量が調節され、これにより、放熱器3から流出した冷媒が減圧膨張されて蒸発器6へ供給されることとなる。そして、蒸発器6へ供給された冷媒は、この蒸発器6においてここを通過する空気と熱交換してガス状となり、しかる後に内部熱交換器4において高圧ライン8の高温冷媒と熱交換した後に圧縮機2へ戻されることとなる。 【0023】これに対して、圧力制御装置5に至った冷媒圧力が所定の圧力(Pr)以上であれば、図3に示されるように、第2のベローズ26が収縮することで連結部材30が持ち上げられ、これにより第3のストッパ部30cによって弁体24が強制的にリフトされ、弁体24と連通孔17との間に間隙が形成される。このため、放熱器3から流出した冷媒を、第1の高圧空間11から連通孔17を介して低圧空間13へリリーフさせ、蒸発器6側へ導くことができるようになる。即ち、サイクル起動時などにおいて高圧ライン8の圧力が異常に上昇しようとする場合には、その初期の段階で高圧冷媒を低圧ライン9へリリーフさせることができるので、異常な圧力上昇を回避することができるようになる。 【0024】したがって、上述した圧力制御装置5によれば、高圧ライン8の冷媒圧力が所定値(Pr)よりも低ければ、第1のベローズ25の作動によって減圧調節弁22が膨張弁として機能し、また、高圧ライン8の冷媒圧力が所定圧(Pr)以上に達すれば、第2のベローズ26の作動によって減圧調節弁22がリリーフ弁として機能するので、図4(a)の特性と図4(b)の特性を合成した図4(c)の実線で示すような特性を持たせることができるようになり、このため、従来において別部材として必要であったリリーフ弁を個別に設ける必要がなくなる。 【0025】また、上述の構成によれば、高圧ライン8の圧力が低い場合には、第2のベローズ26の伸張が第1のストッパ部30bを仕切り壁14に当接させることによって制限されるので、放熱器側の圧力が低下して膨張弁として機能する場合に第1のベローズ25が必要以上に閉弁方向へ付勢されることがなくなり、第2のベローズ26の過剰な膨張によって第1のベローズ25の作動が妨害されることを防ぐことができるようになる。 【0026】図5に圧力制御装置5の第2の構成例が示され、この構成において圧力制御装置5は、ハウジング部材31a,31bを組み付けて構成されたハウジング31内に高圧空間32と低圧空間33とを有して構成されている。この例において高圧空間32は、一方のハウジング部材31aと他方のハウジング部材31bとに囲まれた空間によって構成され、低圧空間33は、一方のハウジング部材31bに形成され、これら高圧空間32と低圧空間33とは、ハウジング部材31bに設けられた隔壁34の連通孔35を介して連通されている。 【0027】そして、ハウジング部材31aの高圧空間32と臨む部位には、内部熱交換器4の高圧通路4aに通じる(放熱器側に通じる)配管36が接続された冷媒流入口37が形成され、また、ハウジング部材31bの低圧空間33と臨む部位には、蒸発器6に通じる配管38が接続された冷媒流出口39が形成されている。 【0028】高圧空間32には減圧調節弁40が収納され、この減圧調節弁40は、連通孔35の高圧空間32と臨む開口周縁に形成された弁座41に着座する弁体42と、この弁体42に接合されたベローズ43とを有して構成されている。このベローズ43は、ハウジング部材31aの頂部に固定されているもので、内部には、温度と圧力の関係が図4(a)に示される特性を有する作動媒体、即ち、作動媒体の圧力が温度の上昇に伴って増加する特性を有する例えば冷媒ガス、即ち、炭酸ガス(CO2 )が所定の密度で封入されている。 【0029】したがって、ベローズ43は、高圧空間32内の冷媒状態、即ち、放熱器3側の冷媒状態(冷媒圧力、冷媒温度)を感知して伸縮することで弁体42のリフト量を制御するようになっており、このベローズ43によって減圧調節弁40を膨張弁として機能させることができるようになっている。 【0030】また、ハウジング部材31aには、放熱器側の冷媒圧力に連動して変化する冷媒温度が所定の温度以上となった場合に伸張する伸縮機構44が形成されている。この伸縮機構44は、ハウジング部材31aの側壁の一部を弁体42の可動方向に伸縮可能な蛇腹状に形成し、この蛇腹状に形成した部分を、例えば、所定の温度以上となった場合に伸張する形状記憶合金によって構成するようにしたもので、ベローズ43をハウジング部材31aの伸縮に伴って弁体42の可動方向に変位できるようになっている。ここで、伸縮機構44を伸張させる温度は、放熱器側の冷媒圧力とこれに連動して変化する冷媒温度との関係を示す前記図4(a)の特性線において、リリーフが要請される圧力Prに対応した温度Trに設定されている。 【0031】よって、このような構成によれば、圧力制御装置5に至った冷媒圧力がリリーフを要請する圧力Prよりも低い場合であれば、図5(a)に示されるように、ハウジング31に設けられた伸縮機構44は収縮した状態を維持することとなるので、ベローズ43によって放熱器3側の冷媒状態(冷媒圧力、冷媒温度)に応じて弁体42のリフト量が調節され、これにより、放熱器3から流出した冷媒が減圧膨張されて蒸発器6へ供給されることとなる。 【0032】これに対して、圧力制御装置5に至った冷媒圧力がリリーフを要請する圧力Pr以上となった場合には、図5(b)に示されるように、ハウジング31に設けられた伸縮機構44が伸張してベローズ43が弁体42と共にリフトし、弁体42が連通孔35から強制的に離され、弁体42と連通孔35との間に間隙が形成される。このため、放熱器3から流出した高圧冷媒を、高圧空間32から連通孔35を介して低圧空間33へリリーフさせ、蒸発器6側へ導くことができるようになる。即ち、サイクル起動時などにおいて高圧ライン8の圧力が異常に上昇しようとする場合には、その初期の段階で高圧冷媒を低圧ライン9へリリーフさせることができるので、異常な圧力上昇を回避することができるようになる。 【0033】したがって、上述した圧力制御装置5によれば、高圧ライン8の圧力が所定値Prよりも低ければ、ベローズ43の通常の働きによって減圧調節弁40を膨張弁として機能させ、また、高圧ライン8の圧力が所定圧Pr以上であれば、ハウジング31に設けられた伸縮機構44の働きによって減圧調節弁40をリリーフ弁として機能させることができるので、前記構成例と同様、図4(c)に示される特性を持たせることができるようになり、このため、従来において別部材として必要であったリリーフ弁を個別に設ける必要がなくなる。 【0034】尚、図5においては、ハウジング31に設けられた伸縮機構44の作動幅(伸縮幅)が誇張して書かれているが、実施には、弁体42を数ミリ程度だけ強制的にリフトさせればよく、また、伸縮機構44の作動も瞬間的なものであってもよい。さらに、伸縮機構44は、高圧冷媒のリリーフを要請する圧力Prよりも少し低い圧力から作動させるようにしてもよい。 【0035】図6に圧力制御装置5の第3の構成例が示され、この構成において圧力制御装置5は、ハウジング部材45a,45bを組み付けて構成されたハウジング45内に高圧空間46と、この高圧空間46とは隔てられた封入空間47と、低圧空間48とを有して構成されている。高圧空間46と封入空間47とは、一方のハウジング部材45aと他方のハウジング部材45bとによって囲まれた空間を可動体50によって区画することによって構成され、また、低圧空間48は、一方のハウジング部材45bに形成され、高圧空間46と低圧空間48とはハウジング部材45bに設けられた隔壁51の連通孔52を介して連通するようになっている。 【0036】そして、ハウジング部材45aの高圧空間46と臨む部位には、内部熱交換器4の高圧通路4aに通じる(放熱器側に通じる)配管53が接続された冷媒流入口54が形成され、また、ハウジング部材45bの低圧空間48と臨む部位には、蒸発器6に通じる配管55が接続された冷媒流出口56が形成されている。 【0037】前記可動体50は、ハウジング部材45aの内周面を気密に摺接しながら下記する弁体57の可動方向に変位できるようになっており、ハウジング部材45aに形成されたストッパ58によって高圧空間46を小さくする方向への変位が制限されるようになっている。 【0038】高圧空間46には減圧調節弁60が収納され、この減圧調節弁60は、連通孔52の高圧空間46と臨む開口周縁に形成された弁座61に着座する弁体57と、この弁体57に接合されたベローズ63とを有して構成されている。このベローズ63は、可動体50に固定されて可動体50と共に変位するようになっており、内部には、温度と圧力の関係が図4(a)に示される特性を有する作動媒体、即ち、作動媒体の圧力が温度の上昇に伴って増加する特性を有する例えば冷媒ガス、即ち、炭酸ガス(CO2 )が所定の密度で封入されている。また、封入空間47には、温度と圧力との関係が図4(b)に示される特性を有する作動媒体、即ち、作動媒体の圧力が温度の変化に拘わらずほぼ一定となる特性を有する例えば不活性ガス(窒素など)が所定の密度で封入されている。 【0039】したがって、ベローズ63は、高圧空間46内の冷媒状態、即ち、放熱器3側の冷媒状態(冷媒圧力、冷媒温度)を感知して伸縮することで弁体57のリフト量を制御するようになっており、このベローズ63によって減圧調節弁60を膨張弁として機能させることができるようになっている。また、封入空間47に封入された作動媒体に図4(b)で示すような特性を持たせることで、高圧空間46の冷媒圧力がリリーフを要請する所定圧(Pr)以上となった場合に可動体50を封入空間に封入された作動媒体に抗して開弁方向へ変位させることができるようにしている。 【0040】よって、このような構成によれば、圧力制御装置5に至った冷媒圧力が所定圧力Prよりも低い場合であれば、図6(a)に示されるように、可動部材50は動かされることがないので、ベローズ63によって放熱器側の冷媒状態(冷媒圧力、冷媒温度)に応じて弁体57のリフト量が調節され、これにより、放熱器3から流出した冷媒が減圧膨張されて蒸発器6へ供給されることとなる。 【0041】これに対して、圧力制御装置5に至った冷媒圧力が所定圧Pr以上となった場合には、図6(b)に示されるように、高圧空間46と封入空間47の圧力差によって可動体50が持ち上げられ、これに伴ってベローズ63が持ち上げられて弁体57が連通孔から強制的に離され、弁体57と連通孔52との間に間隙が形成される。このため、放熱器3を流出した高圧冷媒を、高圧空間46から連通孔52を介して低圧空間48へリリーフさせ、蒸発器側へ導くことができるようになる。即ち、サイクル起動時などにおいて高圧ライン8の圧力が異常に上昇しようとする場合には、その初期の段階で高圧冷媒を低圧ライン9へリリーフさせることができるので、異常な圧力上昇を回避することができるようになる。 【0042】したがって、上述した圧力制御装置5によれば、高圧ライン8の圧力が所定値Prよりも低ければ、ベローズの作動によって減圧調節弁60を膨張弁として機能させ、また、高圧ラインの圧力が所定値Pr以上であれば、可動部材50の作動によって減圧調節弁60をリリーフ弁として機能させることができるので、前記構成例と同様、図4(c)に示される特性を持たせることができるようになり、このため、従来において別部材として必要であったリリーフ弁を個別に設ける必要がなくなる。 【0043】また、この構成においては、高圧空間46の圧力が低くなると、ストッパ58によって高圧空間46を小さくする方向への可動部材50の変位が制限されることとなるので、可動部材50が必要以上に変位して第1のベローズ63の作動特性を変更してしまう不都合を避けることができるようになる。 【0044】図7及び図8において、圧力制御装置5の第4の構成例が示され、この構成において圧力制御装置5は、ハウジング部材65a,65bを組み付けて構成されたハウジング65内に高圧空間66と低圧空間67とを設けて構成されている。この例において高圧空間66は、一方のハウジング部材65aと他方のハウジング部材65bとに囲まれた空間によって形成され、また、低圧空間67は、一方のハウジング部材65bに形成され、これら高圧空間66と低圧空間67とは、ハウジング部材65bに設けられた隔壁68の連通孔69を介して連通されている。 【0045】そして、ハウジング部材65aの高圧空間66と臨む部位には、内部熱交換器4の高圧通路4aに通じる(放熱器側に通じる)配管70が接続された冷媒流入口71が形成され、また、ハウジング部材65bの低圧空間67と臨む部位には、蒸発器6に通じる配管72が接続された冷媒流出口73が形成されている。 【0046】高圧空間66には減圧調節弁74が収納され、この減圧調節弁74は、連通孔69の高圧空間66と臨む開口周縁に形成された弁座75に着座する弁体76と、この弁体76に接合された第1のベローズ77とを有して構成されている。この第1のベローズ77は、ハウジング部材65aの頂部に固定されているもので、内部の密閉空間には、温度と圧力の関係が図4(a)に示される特性を有する作動媒体、即ち、作動媒体の圧力が温度の上昇に伴って増加する特性を有する例えば冷媒ガス、即ち、炭酸ガス(CO2 )が所定の密度で封入されている。 【0047】したがって、ベローズ77は、高圧空間66内の冷媒状態、即ち、放熱器3側の冷媒状態(冷媒圧力、冷媒温度)を感知して伸縮することで弁体76のリフト量を制御するようになっており、このベローズ77によって減圧調節弁74を膨張弁として機能させることができるようになっている。 【0048】また、第1のベローズ77内には、このベローズ内の圧力が所定の圧力(Pr)以上となった場合に収縮する第2のベローズ78が収納されている。この第2のベローズ78は、ハウジング部材65aの頂部に固定された保持部材79によって保持されているもので、内部の密閉空間には、温度と圧力の関係が図4(a)に示される特性を有する作動媒体、即ち、所定の圧力(Pr)以上になると体積の減少する作動媒体が封入されている。 【0049】そして、第2のベローズ78に封入された封入ガスの密度を第1のベローズ77に封入された封入ガスの密度よりも小さくし、第2のベローズ78の縮み率を第1のベローズ77の縮み率よりも大きくするようにしている。 【0050】したがって、このような構成においては、圧力制御装置5に至った冷媒圧力が所定圧力Prよりも低い場合であれば、第1のベローズ77に封入された作動媒体を介して伝播される圧力もPrより小さいことから第2のベローズ78に変化はなく、図7に示されるように、第2のベローズ78は縮まないので、第1のベローズ77によって放熱器側の冷媒状態(冷媒圧力、冷媒温度)に応じて弁体のリフト量が調節され、これにより、放熱器3から流出した冷媒が減圧膨張されて蒸発器6へ供給されることとなる。 【0051】これに対して、圧力制御装置5に至った冷媒圧力が所定圧Pr以上となった場合には、第1のベローズ77に封入された作動媒体を介して伝播される圧力もPr以上となるので、図8に示されるように、第2のベローズ78が縮み、しかも、第2のベローズ78に封入された封入ガスの密度は第1のベローズ77に封入された封入ガスの密度よりも小さく設定されていることから、第1のベローズ77の収縮する容積よりも第2のベローズ78の収縮する容積の方が大きくなり、この収縮する容積差の分だけ第1のベローズ77がベローズ内外の圧力差を保とうとしてさらに収縮することとなる。 【0052】このため、第1のベローズ77の収縮により弁体76が連通孔69から強制的に離されて、弁体76と連通孔69との間に間隙が形成されることとなり、放熱器3を流出した高圧冷媒を、高圧空間66から連通孔69を介して低圧空間67へリリーフさせ、蒸発器側へ導くことができるようになる。即ち、サイクル起動時などにおいて高圧ライン8の圧力が異常に上昇しようとする場合には、その初期の段階で高圧冷媒を低圧ライン9へリリーフさせることができるので、異常な圧力上昇を回避することができるようになる。 【0053】したがって、上述した圧力制御装置5によれば、高圧ライン8の圧力が所定値Prよりも低ければ、第1のベローズ77の働きによって減圧調節弁74を膨張弁として機能させ、また、高圧ライン8の圧力が所定圧Pr以上であれば、第2のベローズ78の働きによって第1のベローズ77を大きく収縮させ、減圧調節弁74をリリーフ弁として機能させることができるので、前記構成例と同様、図4(c)に示される特性を持たせることができるようになり、このため、従来において別部材として必要であったリリーフ弁を個別に設ける必要がなくなる。 【0054】尚、上述の各構成においては、応動部材としてベローズ25、26、43、63、77、78を利用した例を示したが、ダイヤフラムに置き換えるように同様の作用効果を得ることができる。 【0055】 【発明の効果】以上述べたように、高圧ラインの圧力が冷媒の臨界圧力を超える状態となり得る蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、このサイクルに用いられる圧力制御装置を、放熱器側に連通する冷媒流入口および蒸発器側に連通する冷媒流出口を有するハウジングと、冷媒流入口側と冷媒流出口側との間の連通状態を変化させる弁体と、ハウジング内において弁体と連結し、放熱器側の冷媒状態を感知して作動することで弁体のリフト量を制御する第1の応動部材と、第1の応動部材と作動方向を一致させて設けられ、放熱器側の冷媒圧力を感知して作動し、放熱器側の圧力が所定圧以上となった場合に弁体を強制的にリフトさせる第2の応動部材とを有して構成するようにすれば、高圧ラインの圧力が所定の圧力に達するまでは、第2の応動部材は作動せず、放熱器側の冷媒状態に応じて第1の応動部材のみが作動して弁体のリフト量が制御され、高圧ラインの冷媒が減圧膨張させることとなり、高圧ラインの圧力が所定の圧力以上に達した場合には、第2の応動部材が作動して弁体が強制的に開かれ、高圧ラインの冷媒を蒸発器側へリリーフさせることができるので、圧力制御装置に冷媒を減圧膨張する機能と高圧冷媒を蒸発器側へリリーフさせる機能とを併せ持たせることができ、リリーフ弁を独立に設ける必要のない冷凍サイクルを提供することができるようになる。 【0056】ここで、第2の応動部材を、冷媒温度の変化に対して作動圧力がほぼ一定となる特性を有する作動媒体を封入したベローズを第1の応動部材に直列に連結することによって構成すれば、高圧ラインが所定圧以上に達した場合にベローズが収縮して弁体を強制的にリフトさせることができ、また、第2の応動部材を、放熱器側の冷媒圧力に連動して変化する冷媒温度が前記所定圧に対応する温度以上となった場合に伸張する伸縮機構をハウジングに持たせることによって構成し、第1の応動部材をハウジングの伸縮に伴って変位させるようにすれば、高圧ラインの圧力が所定値以上に達した場合にケースを伸張させて弁体を強制的にリフトさせることができ、高圧ラインの冷媒を強制的にリリーフさせる機能を圧力制御装置に持たせることができるようになる。 【0057】さらに、第2応動部材を、弁体の可動方向に第1の応動部材と共に変位する可動体を設け、この可動体に放熱器側の冷媒圧力を開弁方向に作用させ、この放熱器側の圧力が所定圧以上となった場合に可動体を開弁方向へ変位させることによって構成すれば、高圧ラインの圧力が所定値以上に達した場合に可動体が作動して弁体を強制的にリフトさせることができ、高圧ラインの冷媒を強制的にリリーフさせる機能を圧力制御装置に持たせることができるようになる。 【0058】また、高圧ラインの圧力が冷媒の臨界圧力を超える状態となり得る蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、このサイクルに用いられる圧力制御装置を、放熱器側に連通する冷媒流入口および蒸発器側に連通する冷媒流出口を有するハウジングと、冷媒流入口側と冷媒流出口側との間の連通状態を変化させる弁体と、ハウジング内において弁体と連結し、第1の作動媒体が封入された第1の密閉空間を備えると共にこの第1の密閉空間の容積を放熱器側の冷媒状態に応じて変化させることで前記弁体のリフト量を制御する第1の応動部材と、前記第1の密閉空間内に配され、第2の作動媒体が封入された第2の密閉空間を備えると共にこの第2の密閉空間の容積を前記第1の密閉空間の圧力が所定圧以上となった場合に小さくする第2の応動部材とを有して構成し、第2の作動媒体の密度を第1の作動媒体の密度よりも小さく設定するようにすれば、高圧ラインの圧力が所定の圧力に達するまでは、第2の応動部材は作動せず、放熱器側の冷媒状態に応じて第1の応動部材のみが作動して弁体のリフト量が制御され、高圧ラインの冷媒が減圧膨張させることとなり、高圧ラインの圧力が所定値以上に達した場合には、第2の応動部材が収縮し、しかも、第2の応動部材の収縮容積は第1の応動部材の収縮容積よりも大きくなることから、この収縮容積の差によって第1の応動部材をさらに収縮させて弁体を強制的にリフトさせ、高圧ラインの冷媒をリリーフさせることができるようになる。即ち、圧力制御装置に冷媒を減圧膨張する機能と高圧冷媒を蒸発器側へリリーフさせる機能とを併せ持たせることができ、リリーフ弁を独立に設ける必要のない冷凍サイクルを提供することができるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500309126 【氏名又は名称】株式会社ゼクセルヴァレオクライメートコントロール
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| 【出願日】 |
平成12年11月21日(2000.11.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069073 【弁理士】 【氏名又は名称】大貫 和保 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−162133(P2002−162133A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−353669(P2000−353669) |
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