| 【発明の名称】 |
太陽熱温水器 |
| 【発明者】 |
【氏名】駒井 浩
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| 【要約】 |
【課題】屋根の美観を守る。
【解決手段】流れ屋根Rの上に取り付けられかつ太陽熱を用いて温水を蓄える太陽熱温水器1である。湯水に太陽熱エネルギーを供給するパネル状の集熱部22と、この集熱部2の屋根Rの桁方向の一端部X側に配されかつ長手方向Eが屋根Rの流れ方向eに沿う縦長状をなししかも前記集熱部2で加温された湯水を貯える貯湯部3とからなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】流れ屋根の上に取り付けられかつ太陽熱を用いて温水を蓄える太陽熱温水器であって、湯水に太陽熱エネルギーを供給するパネル状の集熱部と、この集熱部の屋根の桁方向の一端部側に配されかつ長手方向が屋根の流れ方向に沿う縦長状をなししかも前記集熱部で加温された湯水を貯える貯湯部とからなることを特徴とする太陽熱温水器。 【請求項2】前記集熱部は、前記一端部側で前記貯湯部を覆うとともに、他端部側を屋根面に位置させることにより、前記一端部側から他端部側に向かって下降する集熱面を具えることを特徴とする請求項1記載の太陽熱温水器。 【請求項3】前記貯湯部は、少なくともその一部が、太陽光を前記集熱部に向けて反射させる反射部をなすことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽熱温水器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、屋根の外観の悪化を防止するのに役立つ太陽熱温水器に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図7に示す如く、家屋Hの流れ屋根bの上に取り付けられる自然循環式の太陽熱温水器cとしては、例えば湯水に太陽熱エネルギーを供給するパネル状の集熱部c1と、この集熱部c1の棟側の一端部に取付された貯湯部c2とから構成されたものが知られている。 【0003】しかしながら、このような従来の太陽熱温水器cでは、前記貯湯部c2は、その長手方向Eが屋根の流れ方向eに対して直角となる横長状で形成されているため、屋根bとの一体感が阻害されかつ目立ちやすく屋根の美観を損ねるという傾向があった。 【0004】また図8には、この貯湯部c2の部分断面図を示している。貯湯部c2は、内部にタンク本体fを具える。このタンク本体fには、上位側に高温の湯Waが貯えられ、低位側には低温の湯ないし水Wbが貯えられる。なお符号gはボールタップ、hは該ボールタップgによりタンク本体f内の水位を一定に保つように給水しうる給水口、iは隔壁、jはフロートkの浮力によりタンク本体f内の上位側の湯Waを出湯しうる出湯口である。 【0005】タンク本体fでは、温度差による湯水の成層ができる。このため、出湯時には、常に高所位置から給湯設備へ出湯することが望ましい。しかし、横長状のタンク本体fでは、水位Haを大きく取ることが困難であるため、出湯する際に、低位側の低温の湯水Wbが水面の波打ち等により前記出湯口jへと容易に流れ込み易い。 【0006】本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、貯湯部を、集熱部の屋根の桁方向の一端部側に配しかつ長手方向が屋根の流れ方向に沿う縦長状とすることを基本として、屋根の美観を損ねることを防止するなど前記問題点を解決しうる太陽熱温水器を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記載の発明は、流れ屋根の上に取り付けられかつ太陽熱を用いて温水を蓄える太陽熱温水器であって、湯水に太陽熱エネルギーを供給するパネル状の集熱部と、この集熱部の屋根の桁方向の一端部側に配されかつ長手方向が屋根の流れ方向に沿う縦長状をなししかも前記集熱部で加温された湯水を貯える貯湯部とからなることを特徴としている。 【0008】また請求項2記載の発明は、前記集熱部は、前記一端部側で前記貯湯部を覆うとともに、他端部側を屋根面に位置させることにより、前記一端部側から他端部側に向かって下降する集熱面を具えることを特徴とする請求項1記載の太陽熱温水器である。 【0009】また請求項3記載の発明は、前記貯湯部は、少なくともその一部が、太陽光を前記集熱部に向けて反射させる反射部をなすことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽熱温水器である。 【0010】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1には本実施形態の太陽熱温水器1を例示している。図において、太陽熱温水器1は、家屋Hの流れ屋根Rの上に取り付けされるものであって、湯水に太陽熱エネルギーを供給しうるパネル状の集熱部2と、この集熱部2の屋根の桁方向の一端部X側に配されかつ長手方向Eが屋根Rの流れ方向eに沿う縦長状をなす貯湯部3とから構成されている。このように、貯湯部3の長手方向Eを屋根Rの流れ方向eと一致させることにより、屋根Rとの一体感を高め美観の悪化を防止し得る。 【0011】前記集熱部2は、例えば図2に示す如く、ケース枠2aの内部に集熱流路4を配して形成される。該集熱流路4は、本実施形態では、棟側に配された上のヘッダー流路4aと、軒側に配された下のヘッダー流路4bと、この上、下のヘッダー流路4a、4b間を継ぐ複数本の継ぎ流路4cとからなり、各流路4aないし4cの内部には湯水が満たされている。なお図示していないが、集熱流路4の内方には適宜の断熱材が配され、またケース枠2aの表面は透光性の材料で形成される。このような集熱部2は、太陽熱により、集熱流路4を介して内部の湯水が加温される。 【0012】前記貯湯部3は、図2、図3に示す如く、ケース枠3aと、その内部に断熱材10を介して配された湯水を貯えるタンク本体9とを含む。該タンク本体9は、軸方向を屋根の流れ方向eと略平行な円筒状をなし、例えば樹脂又はステンレス等の金属材料により構成される。 【0013】またタンク本体9には、例えば高所側と低所側にそれぞれドレン管6、7が形成されている。高所側のドレン管6には、前記上のヘッダー流路4aの貯湯部3側の一端4a1が、例えば脱着自在な継手Jを介して接続される。また低所側のドレン管7には、前記下のヘッダー流路4bの貯湯部3側の一端4b1が継手Jを介して接続されている。これにより、集熱流路4と貯湯部3とを連通することができる。 【0014】またタンク本体9は、給水部12が設けられる。給水部12は、本実施形態では、前記タンク本体9の高所側に形成され、一端が上水道に連通しかつ他端が前記タンク本体9の内部でかつ低所で連通する給水路13と、該給水路を開閉するボールタップ11とを含む。給水路13の他端をタンク本体9の低所側で開口させることにより、給水が高温の湯Waと混合されるのを極力防止できる。 【0015】またタンク本体9は、出湯部15が設けられる。出湯部15は、本実施形態では、一端が家屋内の風呂などの給湯設備に連通しかつ他端がタンク本体9の基準水Aの上面近傍に位置する出湯口19を有する出湯路16を含む。本例では出湯路16の前記出湯口19には、フロート17が固着され出湯路の他端を常時タンク9内の基準水位の上面近傍に位置させている。これにより、出湯部15は、給湯設備へ高温の湯を供給できる。 【0016】以上のような太陽熱温水器1は、従来のものと同様に、集熱部2が太陽熱を効率良く吸収し集熱流路4内の水を加温する。加温された湯水は、比重差による対流によって前記貯湯部3と集熱流路4との間を循環し、貯湯部3のタンク本体9内には高温の湯Waが貯留される。またタンク本体9内には、高所側に高温の湯Waが低所側には低温の湯が貯留される。出湯路16が解放されると、タンク本体9に貯えられた高温の湯が出湯路16の出湯口19から給湯設備へと供給される。これによりタンク本体9内の水位が下がると、ボールタップ11により新たな水が供給され、タンク本体9の水位が常に基準水位Aに保たれうる。なおタンク本体9を縦長状とすることにより、高温の湯Waと低温の湯Wbとの境界面Kの面積が横長状の場合に比し小となるなめ、加温効果も向上しうる。 【0017】また貯湯部9を縦長状としているため、例えばタンク9内の水位Hbを従来の横長状のものに比して大きく確保することができる。従って出湯する際でも、タンク本体9の低所に位置する低温の湯Wbが出湯口近傍の高温の湯Waに流れ込み難い。よって低温の湯Wbが出湯口19に混入するといった問題を簡単に防止できる。好ましくは、前記水位Hbは、500〜2000mm程度とする。 【0018】図4、図5には本発明の他の実施形態を示している。これらの実施形態では、前記集熱部2は、前記一端部X側で前記貯湯部3の上面を覆うとともに、他端部Y側を屋根面Raに位置させている。これにより、集熱部2は、前記一端部X側から他端部Y側に向かって下降する集熱面Zを形成し、屋根Rに斬新な印象を与え、美観を向上する他、屋根面の向きに拘わらず前記集熱面Zを太陽熱の受け取りに好適な方角に向けることができ、汎用性を向上しうる。また、貯湯部3の大部分を集熱部2によって覆い隠すことができるため、さらに屋根の美観の向上に役立つ。 【0019】さらに図5のものでは、例えば、午前中は、第1の太陽熱温水器1Aで、午後からは第2の太陽熱温水器1Bを利用するなど、日照条件や時間帯に応じて切り替え、効率良く温水を貯えるのが良い。また、この例では、集熱面Zが、屋根の流れ方向eに対して対称に配されるため、デザイン的にもバランスが良く屋根の美観の悪化が効果的に防止される。 【0020】図6には本発明のさらに他の実施形態を示している。本例では、図4に示した一対の第1、第2の太陽熱温水器1A、1Bを前記集熱面Zが同じ向きとなるように屋根Rの軒方向に並べて配したものを例示している。また本例では、第2の太陽熱温水器1Bの貯湯部3の少なくとも一部、本例では縦壁面20が、太陽光を前記第1の太陽熱温水器1Aの集熱部2に向けて反射させる反射部21をなすものを例示する。これにより、第1の太陽熱温水器1Aの集熱部2は、より効果的に太陽熱を受け取ることができ、加温効率を向上できる。なお反射部21には、例えば鏡面材などを用いうるが太陽光を反射しうるものであれば、特に材質は限定されない。以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、切り妻屋根以外にも片流れ、寄せ棟など種々の形状の流れ屋根に適用しうる。 【0021】 【発明の効果】上述したように、請求項1記載の発明では、貯湯部の長手方向が屋根の流れ方向と一致するため屋根の美観を向上しうる。またこのような縦長状の貯湯部では、貯湯しうる湯水の水位を横長状のものに比して容易に大としうるため、出湯時に、低所側に位置する低温の湯が、例えば高所側に設けた出湯口に流れ込み難くなり、これにより、安定して高温の湯を出湯するのに役立つ。 【0022】また、請求項2記載の発明では、集熱部は、前記一端部側で前記貯湯部を覆うことにより、貯湯部の外部からの視認性を妨げ、さらに屋根の美観を向上するのに役立つ。また、集熱部は、他端部側を屋根面に位置させることにより、前記一端部側から他端部側に向かって下降する集熱面を具える結果、屋根面の傾斜に拘わらずに拘わらず該集熱面を好適な方角へ向けることが可能になる。 【0023】また、請求項3記載の発明では、前記貯湯部は、少なくともその一部が、太陽光を前記集熱部に向けて反射させる反射部をなすことにより、より効率良く太陽熱を吸収できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004673 【氏名又は名称】ナショナル住宅産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月30日(2000.11.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082968 【弁理士】 【氏名又は名称】苗村 正 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−168529(P2002−168529A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月14日(2002.6.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−364753(P2000−364753) |
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