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【発明の名称】 風呂釜装置
【発明者】 【氏名】福井 秀和

【氏名】野村 秀樹

【氏名】橘 俊喜

【氏名】田内 康夫

【氏名】後藤 一幸

【氏名】▲吉▼田 猛

【要約】 【課題】タイマー時間を何通りも設定することができないものにおいて、タイマー設定した時間で最初に焚き上げ運転を行った後に、適当に冷めた湯を追い焚きする場合においても、タイマーの設定を大きく変更、即ち長時間のタイマー時間から短時間のタイマー時間に大きく変更する手間なく、適当な追い焚きを行うことができる風呂釜装置の提供を課題とする。

【解決手段】風呂の最初の焚き上げやその後の追い焚きを行う燃焼運転について、その燃焼運転時間をタイマー設定できるようにした風呂釜装置であって、タイマー設定による第1回目の燃焼運転が終了した後、装置のメイン運転スイッチがそのままオン状態を維持している時に第2回目以降の燃焼運転が行われる場合には、少なくとも第2回目の燃焼運転においては予め定めた短時間の固定タイマー時間で燃焼運転を行うように制御するコントローラを設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 風呂の最初の焚き上げやその後の追い焚きを行う燃焼運転について、その燃焼運転時間をタイマー設定できるようにした風呂釜装置であって、タイマー設定による第1回目の燃焼運転が終了した後、装置のメイン運転スイッチがそのままオン状態を維持している時に第2回目以降の燃焼運転が行われる場合には、少なくとも第2回目の燃焼運転においては予め定めた短時間の固定タイマー時間で燃焼運転を行うように制御するコントローラを設けたことを特徴とする風呂釜装置。
【請求項2】 風呂の最初の焚き上げやその後の追い焚きを行う燃焼運転について、その燃焼運転時間をタイマー設定できるようにした風呂釜装置であって、タイマー設定による第1回目の燃焼運転が終了した後、タイマー時間の再設定が行われることなく装置のメイン運転スイッチがそのままオン状態を維持している時には、前記第1回目の燃焼運転のタイマー時間から予め定めた短時間の固定タイマー時間に自動的に変更したタイマー時間を表示部に表示するよう制御するコントローラを設けたことを特徴とする風呂釜装置。
【請求項3】 風呂の最初の焚き上げやその後の追い焚きを行う燃焼運転について、その燃焼運転時間をタイマー設定できるようにした風呂釜装置であって、タイマー設定による第1回目の燃焼運転が終了した後、タイマー時間の再設定が行われることなく装置のメイン運転スイッチがそのままオン状態を維持している時には、前記燃焼運転のタイマー時間が前記第1回目の燃焼運転終了後の経過時間に応じたタイマー時間に自動的に変更されて表示部に表示されるよう制御するコントローラを設けたことを特徴とする風呂釜装置。
【請求項4】 今回の運転において装置のメイン運転スイッチが新たにオンされた時には、前回の運転時における第1回目の燃焼運転の際に設定されたタイマー時間が表示部に表示されるよう制御するコントローラを設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の風呂釜装置。
【請求項5】 今回の運転において装置のメイン運転スイッチが新たにオンされた時には、前回の運転時における第1回目の燃焼運転の際に設定されたタイマー時間を先ず表示部に表示すると共に、その後タイマー時間の再設定が行われることなく第1回目の燃焼運転が開始された際に、前回の運転における最後の燃焼運転での燃焼時間が一定時間以上であって且つ前回の運転における最後の燃焼運転の終了時から今回の運転における第1回目の燃焼運転の開始時までの経過時間が一定時間以下である場合には、前記表示された前回の運転における第1回目の燃焼運転のタイマー時間から予め定めた短時間のタイマー時間に自動的に変更して表示部に表示するよう制御するコントローラを設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の風呂釜装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は風呂釜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の屋外設置の自然循環式風呂釜においては、風呂の焚き上げのためのタイマー設定ができるものがあったが、1通りのタイマー時間の設定だけを記憶するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、初期において行われることが多い水からの焚き上げに合わせてタイマー時間の設定をした場合において、焚き上げ完了後の入浴時に若干冷めた湯を追い焚きする場合には、タイマーの設定時間を大きく変更して短時間のタイマー時間としなければならない煩わしさがあった。
【0004】そこで本発明は上記従来の風呂釜装置における不都合を解消し、タイマー時間を何通りも設定することができないものにおいて、タイマー設定した時間で最初に焚き上げ運転を行った後に、適当に冷めた湯を追い焚きする場合においても、タイマーの設定を大きく変更、即ち長時間のタイマー時間から短時間のタイマー時間に大きく変更する手間なく、適当な追い焚きを行うことができる風呂釜装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明の風呂釜装置は、風呂の最初の焚き上げやその後の追い焚きを行う燃焼運転について、その燃焼運転時間をタイマー設定できるようにした風呂釜装置であって、タイマー設定による第1回目の燃焼運転が終了した後、装置のメイン運転スイッチがそのままオン状態を維持している時に第2回目以降の燃焼運転が行われる場合には、少なくとも第2回目の燃焼運転においては予め定めた短時間の固定タイマー時間で燃焼運転を行うように制御するコントローラを設けたことを第1の特徴としている。また本発明の風呂釜装置は、風呂の最初の焚き上げやその後の追い焚きを行う燃焼運転について、その燃焼運転時間をタイマー設定できるようにした風呂釜装置であって、タイマー設定による第1回目の燃焼運転が終了した後、タイマー時間の再設定が行われることなく装置のメイン運転スイッチがそのままオン状態を維持している時には、前記第1回目の燃焼運転のタイマー時間から予め定めた短時間の固定タイマー時間に自動的に変更したタイマー時間を表示部に表示するよう制御するコントローラを設けたことを第2の特徴としている。また本発明の風呂釜装置は、風呂の最初の焚き上げやその後の追い焚きを行う燃焼運転について、その燃焼運転時間をタイマー設定できるようにした風呂釜装置であって、タイマー設定による第1回目の燃焼運転が終了した後、タイマー時間の再設定が行われることなく装置のメイン運転スイッチがそのままオン状態を維持している時には、前記燃焼運転のタイマー時間が前記第1回目の燃焼運転終了後の経過時間に応じたタイマー時間に自動的に変更されて表示部に表示されるよう制御するコントローラを設けたことを第3の特徴としている。また本発明の風呂釜装置は、上記第1〜3の何れかの特徴に加えて、今回の運転において装置のメイン運転スイッチが新たにオンされた時には、前回の運転時における第1回目の燃焼運転の際に設定されたタイマー時間が表示部に表示されるよう制御するコントローラを設けたことを第4の特徴としている。また本発明の風呂釜装置は、上記第1〜3の何れかの特徴に加えて、今回の運転において装置のメイン運転スイッチが新たにオンされた時には、前回の運転時における第1回目の燃焼運転の際に設定されたタイマー時間を先ず表示部に表示すると共に、その後タイマー時間の再設定が行われることなく第1回目の燃焼運転が開始された際に、前回の運転における最後の燃焼運転での燃焼時間が一定時間以上であって且つ前回の運転における最後の燃焼運転の終了時から今回の運転における第1回目の燃焼運転開始時までの経過時間が一定時間以下である場合には、前記表示された前回の運転における第1回目の燃焼運転のタイマー時間から予め定めた短時間のタイマー時間に自動的に変更して表示部に表示するよう制御するコントローラを設けたことを第5の特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態を示す自然循環式風呂釜装置の全体概略図、図2はコントローラによる制御の1形態を示すフローチャート、図3はコントローラによる制御の他の形態を示すフローチャートである。
【0007】先ず図1において、風呂釜装置は自然循環式の風呂釜装置として構成されている。浴槽10の自然循環路11が風呂釜20の外周壁に接すると共に、自然循環路の一部11aが風呂釜20の燃焼室21内を横切るように設けられている。12は空焚き安全装置である。前記風呂釜20に対してはバーナ30が設けられており、燃料ガスがガス通路31を、元ガス電磁弁32、先ガス電磁弁33、ガスガバナー34を介して、バーナ30に送られ、燃焼に供される。35は点火装置で、36は点火プラグ、37は立ち消え安全装置である。
【0008】40は風呂釜装置のコントローラであり、電源からトランス50を経て取り付けられている。コントローラ40は風呂釜装置の各部のセンサ類からの情報を入力し、内蔵のプログラムに沿って所定の演算をし、記憶して、装置各部に所定の動作を指令する。
【0009】前記コントローラ40には、少なくともメイン運転スイッチ41、燃焼・消火スイッチ42、タイマー時間設定スイッチ43、表示部44が設けられている。前記メイン運転スイッチ41がオンされると、何時でも燃焼運転を開始できる状態となる。メイン運転スイッチ41がオンの状態で、燃焼・消火スイッチ42をオンするとバーナ30による燃焼運転が開始され、浴槽水の加熱が行われる。燃焼・消火スイッチ42をオフすると、後述するタイマー時間が経過しなくともバーナ30による燃焼運転が終了される。
【0010】前記タイマー時間設定スイッチ43を用いて、燃焼時間をタイマー設定して運転することができる。このタイマー運転は、例えば前記タイマー時間設定スイッチ43の増加ボタン43aと減少ボタン43bを用いて、タイマー時間を設定する。設定されたタイマー時間は表示部44に表示される。タイマー時間が設定された後、燃焼・消火スイッチ42がオンされると、コントローラ40は燃焼運転を開始し、前記設定した所定のタイマー時間が経過すると燃焼運転を終了させる。
【0011】本発明の第1の実施形態では、コントローラ40による制御の構成は、タイマー時間を設定した最初(第1回目)の燃焼運転が終了した後において、メイン運転スイッチ41がそのまま引き続いてオン状態を維持している場合に、前記燃焼・消火スイッチ42のオンによって第2回目の燃焼運転が行われる場合には、燃焼時間を自動的に予め定めた短時間の固定タイマー時間に変更設定して、その時間だけ燃焼運転を行うようにその制御を構成している。
【0012】前記第1の実施形態を、図2のフローチャートで更に具体的に説明する。今、メイン運転スイッチ41がオフの状態(ステップS1)からオンされると(ステップS2)、コントローラ40は前回の運転における第1回目の燃焼運転のタイマー時間を表示部44に表示する(ステップS3)。この表示に対して使用者等はタイマー時間設定スイッチ43を操作し、タイマー時間を変更することができ(ステップS4でイエス)、その変更されたタイマー時間は表示部44に表示される(ステップS5)。前記タイマー時間が変更され或いは変更されることなく、使用者等による前記燃焼・消火スイッチ42のオンによって第1回目の燃焼運転開始の操作がなされると(ステップS6でイエス)、コントローラ40は第1回目の燃焼運転を開始する(ステップS7)。この第1回目の燃焼運転は通常は水からの焚き上げ運転となるので、タイマー時間も数十分と長くなる場合が多い。
【0013】前記第1回目の燃焼運転は、その運転途中でメイン運転スイッチ41がオフされることなく(ステップS8でノー)、燃焼・消火スイッチ43のオフによる消火操作があった(ステップS9でイエス)場合、或いはタイマー時間が経過した場合(ステップS10でイエス)には、第1回目の燃焼運転が終了して運転待機状態となる(メイン運転スイッチがオンの状態)(ステップS11)。そしてこのステップS11の待機状態で、メイン運転スイッチ41がオンの状態を継続維持している時に(ステップS12でノー)、再度燃焼・消火スイッチ42がオンされることで第2回目の燃焼運転操作がされると(ステップS13でイエス)、コントローラ40は第2回目の燃焼運転を開始する。この第2回目の燃焼運転は、通常は一旦焚き上げられた後の保温運転的な追い焚き運転となる。この第2回目の燃焼運転が開始されると、コントローラ40は燃焼運転時間を前記第1回目の燃焼運転の際に設定したタイマー時間から予め定めた短時間の固定タイマー時間に自動的に変更して第2回目の燃焼運転を行うと共に、その短時間に定めた固定タイマー時間を表示部44に表示する(ステップS14)。なお第3回目以降の燃焼運転も、前記予め定められた固定タイマー時間で燃焼運転を行うようにしてもよい。が、タイマー時間を変更した場合には、その変更後のタイマー時間で燃焼運転を行うようにしてもよい。勿論、第2回目の燃焼運転に際してもタイマー時間を再設定して燃焼を行うことが可能であり、その場合はその変更後のタイマー時間で燃焼運転を行うことになる。メイン運転スイッチ41がオフされて(ステップS8でイエス、又はステップS12でイエス)、一旦運転が終了した後、再びメイン運転スイッチ41がオンされた場合には、コントローラ40は前回の運転において第1回目の燃焼運転の際に設定されたタイマー時間を表示部44に表示することになる(ステップS3)。
【0014】前記予め定めた短時間の固定タイマー時間は、例えば3〜5分程度とすることができるが、10分以下の時間とすることができる。第1回目の燃焼運転は通常は風呂を水から焚き上げる燃焼運転となることから、使用者は通常において数十分の長いタイマー時間を設定することになる。これに対して第2回目以降の燃焼運転においては、一般的に一旦沸き上がった風呂の保温燃焼的な追い焚き燃焼運転となることから、通常は比較的短時間の燃焼運転で十分である。従って、もし第2回目以降の燃焼運転において、第1回目の燃焼運転において設定したタイマー時間がそのまま残っていると、これを短時間のタイマー時間に設定し直さなければならない手間がかかり、特にタイマー時間をかなりの長時間から短時間へと設定し直すために時間を要する煩わしさがある。勿論、前記タイマー時間の設定変更を怠った場合には、入浴者がいない場合等は途中で燃焼運転を止める者がいないので、入浴が不可能な高温まで加熱されることもあり得る。本第1の実施形態では、第2回目以降の燃焼運転の際には、タイマー時間が自動的に短時間の固定タイマー時間に変更されて燃焼運転が行われるので、使用者はタイマーに特別な注意を払うことなく、しかも適当な温度で保温運転的な機能をもって追い焚き運転を行うことができる。勿論、燃焼が知らない間に長時間続いて入浴が不可能な高温になってしまうことも予防できる。なお前記固定タイマー時間は、その固定のタイマー時間を変更することができるようにしてもよい。変更を行うと、変更前とは別の時間をもつ固定タイマー時間となる。
【0015】本発明の第2の実施形態におけるコントローラ40による制御の構成は、タイマー設定による最初(第1回目)の燃焼運転が終了した後、メイン運転スイッチ41がそのまま引き続いてオン状態を維持している場合においては、コントローラ40がタイマー時間を前記第1回目の燃焼運転におけるタイマー時間から予め定めた短時間の固定タイマー時間に自動的に変更して、表示部44に表示するように、その制御を構成している。従って風呂使用者等において、第1回目の燃焼運転が終了した後は、表示部44で短時間に自動変更して表示されたタイマー時間を見ることができ、そのままその自動変更表示されたタイマー時間で第2回目の燃焼運転を燃焼・消火スイッチ42をオンして行うこともできるし、前記変更表示されている短時間のタイマー時間から更に所望のタイマー時間に変更した後、第2回目の燃焼運転を行うこともできる。第3回目以降の燃焼運転に際しては、その前の燃焼運転に際して再設定されたタイマー時間が表示されるようにしてもよい。が、前記固定タイマー時間が表示されるようにしてもよい。
【0016】前記第2の実施形態を、図3のフローチャートで更に具体的に説明する。ステップS21からステップS29までは、上述した図2のフローチャートのステップS1からステップS9までと同じである。ステップS27で行われている第1回目の燃焼運転は、その運転途中でメイン運転スイッチ41のオフがなされることなく(ステップS28でノー)、燃焼・消火スイッチ43のオフによる消火操作があった(ステップS29でイエス)場合には、燃焼運転が終了して運転待機状態となる(メイン運転スイッチがオンの状態)(ステップS31)。これは第1の実施形態と同じであるが、本第2の実施形態では、前記第1回目の燃焼運転の途中でタイマー時間の設定変更を行うことができる(ステップS30−1)。この場合には、コントローラ40はタイマー時間の変更を表示部44に行う(ステップS30−2)。そして第1回目の燃焼運転のタイマー時間が経過した場合(ステップS30−3でイエス)には、第1回目の燃焼運転が終了して運転待機状態となる(ステップS31)。
【0017】また第2の実施形態では、前記ステップS31の待機状態において、使用者等がコントローラ40のタイマー設定スイッチ43を操作すると(ステップS33でイエス)、コントローラ40は予め定めた短時間の固定タイマー時間を表示部44に表示する(ステップS34)。この場合、コントローラ40は前記第1回目の燃焼運転が終了して待機状態になった時点(メイン運転スイッチ41がオンの状態を保持している)で、使用者等がタイマー設定スイッチ43を操作しなくても、表示部44に表示されるタイマー時間を第1回目の燃焼運転の際のタイマー時間から前記短時間の固定タイマー時間に自動的に変更して表示するようにしてもよい。本実施形態では前記使用者等がタイマー設定スイッチ43操作することを条件とした場合も含めて、第1回目の燃焼運転が終了した時点で運転待機になると、短時間の固定タイマー時間を表示部44に表示するようにしている。この固定タイマー時間の表示に対して、使用者等はタイマー時間設定スイッチ43を操作してタイマー時間を変更することができる。勿論、タイマー時間が変更されると、その変更された新しいタイマー時間が表示部44に表示される。
【0018】この実施形態では、第1回目の燃焼運転が終了した時点(待機状態)で、タイマー時間表示が短時間の固定タイマー時間となるので、使用者等はその表示された短時間の固定タイマー時間をみて、その程度の時間でよければ直ちに追い焚きのための第2回目の燃焼運転を開始させることができるし、別の短時間のタイマー時間に設定し直す場合でも、直ぐに設定調整ができて第2回目の燃焼運転を開始させることができる。なお第2の実施形態において、前記固定タイマー時間はその固定のタイマー時間を変更することができるようにしてもよい。変更を行うと変更前とは別の時間をもつ固定タイマー時間となる。この固定タイマー時間は、例えば3〜5分とすることができるが、10分以下の時間とすることができる。
【0019】上記第1の実施形態におけるステップS2〜S7、及び第2の実施形態におけるステップS22〜27においては、新たにメイン運転スイッチがオンされると、先ず前回の運転における第1回目の燃焼運転のタイマー時間が表示部に表示される(ステップS3、S23)。そして手動によるタイマー時間の設定変更がなされることなく(ステップS4、S24でノー)、第1回目の燃焼運転が開始された場合には(ステップS6、S26でイエス)、前記表示された前回の運転における第1回目の燃焼運転のタイマー時間で今回の第1回目の燃焼運転が行われる制御となっている。しかしながら、例え前回の運転がメイン運転スイッチ41のオフで一旦終了した後で新たにメイン運転スイッチ41がオンされて今回の運転が開始された場合であっても、前回の運転のおける最後の燃焼運転がなされた後から今回の運転における第1回目の燃焼運転までに経過した時間が比較的短い場合には、浴槽水の温度は実際には設定温度からそんなに低下しておらず、従って今回の運転においては第1回目の燃焼運転ではあるものの、その性格は水等からの焚き上げ運転ではなく、保温運転的な性格が強い場合がある。そこで、そのような場合にも適応できるようにコントローラ40による制御を多少変更して、次に示すような制御とすることができる。
【0020】即ち、コントローラ40は今回の運転において、装置のメイン運転スイッチ41が新たにオンされた時には、前回の運転時における第1回目の燃焼運転の際に設定されたタイマー時間を先ず表示部に表示すると共に、その後タイマー時間の再設定が行われることなく第1回目の燃焼運転が開始された場合には、前回の運転における最後の燃焼運転での燃焼時間が一定時間T以上であって且つ前回の運転における最後の燃焼運転の終了時から今回の運転における第1回目の燃焼運転の開始時までの経過時間が一定時間T以下であるかを判断するようにし、その判断がイエスである場合には、コントローラ40は前記表示された前回の運転における第1回目の燃焼運転のタイマー時間から予め定めた短時間のタイマー時間に自動的に変更して表示部に表示するよう制御する。このように制御することで、例え今回の運転での第1回目の燃焼運転であっても、前回の運転の最後の燃焼運転からあまり時間が経過しておらず、よって浴槽水の温度低下が少ないと見られる場合には、風呂温度を必要以上に高温に加熱してしまうといった不都合なく、且つ不必要な燃焼による燃料の無駄を防止することができる。
【0021】前記において、前回の運転における最後の燃焼運転での燃焼時間が一定時間T以上とは、例えばその一定時間Tを30分とすることができる。が、この一定時間Tは、要するにそれ以上の燃焼時間ならば焚き上げ運転を行ったと判断できる燃焼時間(例えば通常において夏場なら15分程度、冬場なら30分以上となる)を予め実験等により決めて、コントローラ40に記憶させておくことになる。また前記において、前回の運転における最後の燃焼運転の終了時から今回の運転における第1回目の燃焼運転開始時までの経過時間が一定時間T以下とは、例えばその一定時間Tを2時間とすることができる。が、この一定時間Tは、要するにそれ以下の経過時間ならば、焚き上げ運転を行うまでもなく保温運転的な追い焚き運転を行えばよいという経過時間(例えば通常において夏場なら4時間程度、冬場なら2時間程度)を予め実験等により決めて、コントローラ40に記憶させておくことになる。また自動的に変更する予め定めた短時間のタイマー時間は、例えば10分以下の時間とすることができるが、固定のタイマー時間としてもよいし、可変のタイマー時間としてもよい。
【0022】本発明の第3の実施形態では、コントローラ40による制御の構成は、タイマー設定による最初(第1回目)の燃焼運転が終了した後、メイン運転スイッチ41がそのまま引き続いてオン状態を維持している場合においては、コントローラ40がタイマー時間を、前記第1回目の燃焼運転におけるタイマー時間から第1回目の燃焼運転終了後の風呂(浴槽水)の冷め具合に応じて演算したタイマー時間に自動的に変更して、表示部44に表示するように、その制御を構成している。即ち第3の実施形態では、第2の実施形態とステップS34だけが異なる。
【0023】前記第3の実施形態において、風呂(浴槽水)の冷め具合に応じたタイマー時間の演算は、例えば第1回目の焚き上げ完了からの経過時間tに応じてタイマー時間も長くなるように、予め実験により、表示されるべきタイマー時間と経過時間tとの関係をテーブルに定め或いは実験式にして、コントローラ40に記憶させておくことで、実際の第1回目の燃焼運転後の経過時間tと第1回目の燃焼運転による総熱量Qとから、表示されるべきタイマー時間を演算することができる。また第1回目の燃焼運転における総熱量Qが多いほどタイマー時間が短くなるように、また第1回目の焚き上げ完了からの経過時間tが長いほど表示されるべきタイマー時間が長くなるように、予め実験により、表示されるべきタイマー時間と総熱量Qと経過時間tとの関係をテーブルに定め或いは実験式にして、コントローラ40に記憶させておくようにしてもよい。
【0024】表示されるべきタイマー時間の具体的な演算式は、例えば次のようにして求めることができる。先ず第1回目の燃焼運転の総熱量Qは次の式(1)で求める。
Q=A×t=At ・・・式(1)
A:バーナ30によるインプット熱量×風呂釜20の熱効率t:第1回目の燃焼運転におけるタイマー時間そして表示されるべきタイマー時間は次の数1(式(2))で求める。
【0025】
【数1】

【0026】燃焼運転の終了直後において設定温度に沸かされている浴槽水は、時間の経過と共に最初はかなり急激に低下し、やがてなだらかな降下曲線となり、最後には浴室温度に漸近するような指数関数曲線となるので、式(2)のような式が成立する。なお上記式(2)は、あくまで1例であって、第1回目の燃焼運転が終了してからの経過時間tが長くなるにつれて、第2回目のタイマー時間も長くなるように構成した他の式を用いてもよい。勿論、第2回目のタイマー時間は全体としては比較的短い時間とするのが原則であることには変わりない。
【0027】第3の実施形態のように、第1回目の燃焼運転が終了した後のタイマー時間の表示を燃焼運転終了からの経過時間に応じて演算したタイマー時間とすると、使用者等は表示部に表示されたタイマー時間でそのまま第2回目の燃焼運転を開始することで、自動的にその時の状況に応じた適当な燃焼時間で浴槽水の温度低下を所定の設定温度へと回復させることができる。なお第3回目以降の燃焼運転に際しても、第1回目の燃焼運転の際の総熱量Qを用いて、前回の燃焼運転終了からの経過時間とで同様に表示すべきタイマー時間を演算することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上の構成、作用からなり、請求項1に記載の風呂釜装置によれば、風呂の最初の焚き上げやその後の追い焚きを行う燃焼運転について、その燃焼運転時間をタイマー設定できるようにした風呂釜装置であって、タイマー設定による第1回目の燃焼運転が終了した後、装置のメイン運転スイッチがそのままオン状態を維持している時に第2回目以降の燃焼運転が行われる場合には、少なくとも第2回目の燃焼運転においては予め定めた短時間の固定タイマー時間で燃焼運転を行うように制御するコントローラを設けたので、タイマー時間を何通りも設定することができない風呂釜装置において、タイマー設定した時間で最初に焚き上げ運転を行った後に、使用者が第2回目の燃焼運転により適当に冷めた湯を追い焚きしようとする場合においても、タイマーに特別な注意を払うことなく、しかも適当な短時間でもって所定の設定浴槽温度に近い温度へと復帰させることができる追い焚き運転を行うことができる。勿論、燃焼が知らぬ間に長時間続いてしまって入浴の不可能な高温になってしまうことも予防できる。また請求項2に記載の風呂釜装置によれば、風呂の最初の焚き上げやその後の追い焚きを行う燃焼運転について、その燃焼運転時間をタイマー設定できるようにした風呂釜装置であって、タイマー設定による第1回目の燃焼運転が終了した後、タイマー時間の再設定が行われることなく装置のメイン運転スイッチがそのままオン状態を維持している時には、前記第1回目の燃焼運転のタイマー時間から予め定めた短時間の固定タイマー時間に自動的に変更したタイマー時間を表示部に表示するよう制御するコントローラを設けたので、タイマー時間を何通りも設定することができない風呂釜装置において、タイマー設定した時間で最初に焚き上げ運転を行った後に、使用者が第2回目の燃焼運転により適当に冷めた湯を追い焚きしようとする場合においても、タイマーの設定を大きく変更、即ち長時間のタイマー時間から短時間のタイマー時間に大きく変更する手間なく、適当な追い焚きを行うことができる。勿論、使用者等は自動変更して表示された短時間の固定タイマー時間を見ることができ、そのままその自動変更表示されたタイマー時間で第2回目の燃焼運転を行うこともできるし、前記変更表示されている短時間のタイマー時間から更に所望のタイマー時間に変更した後、第2回目の燃焼運転を行うこともできる。また請求項3に記載の風呂釜装置によれば、風呂の最初の焚き上げやその後の追い焚きを行う燃焼運転について、その燃焼運転時間をタイマー設定できるようにした風呂釜装置であって、タイマー設定による第1回目の燃焼運転が終了した後、タイマー時間の再設定が行われることなく装置のメイン運転スイッチがそのままオン状態を維持している時には、前記燃焼運転のタイマー時間が前記第1回目の燃焼運転終了後の経過時間に応じたタイマー時間に自動的に変更されて表示部に表示されるよう制御するコントローラを設けたので、使用者等は特にタイマー操作をしなくとも、表示部に表示されたタイマー時間でそのまま第2回目の燃焼運転を開始するだけで、自動的にその時の浴槽の冷め具合にある程度対応した適当な燃焼時間で追い焚きができ、浴槽水の温度低下を所定の設定温度へと回復させることができる。また請求項4に記載の風呂釜装置によれば、上記請求項1〜3の何れかに記載の構成による効果に加えて、今回の運転において装置のメイン運転スイッチを新たにオンした時には、前回の運転時における第1回目の燃焼運転の際に設定されたタイマー時間が表示部に表示されるよう制御するコントローラを設けたので、使用者等は今回の運転における第1回目の燃焼運転(大抵は風呂の焚き上げ運転となる)をしようとした時に、タイマー時間を短時間にセットにされた状態から長時間セットの状態に設定し直す手間がなく、しかも前回の運転における第1回目の燃焼運転(今回と同様の焚き上げ運転である場合が多い)のタイマー時間として今回の第1回目の燃焼運転(焚き上げ運転である場合が多い)に十分参考になるタイマー時間を得ることができる。従って、そのまま燃焼を開始させた場合でも前回と同様の焚き上げを行うことができる。また請求項5に記載の風呂釜装置によれば、上記請求項1〜3の何れかに記載の構成による効果に加えて、今回の運転において装置のメイン運転スイッチが新たにオンされた時には、前回の運転時における第1回目の燃焼運転の際に設定されたタイマー時間を先ず表示部に表示すると共に、その後タイマー時間の再設定が行われることなく第1回目の燃焼運転が開始された際に、前回の運転における最後の燃焼運転での燃焼時間が一定時間以上であって且つ前回の運転における最後の燃焼運転の終了時から今回の運転における第1回目の燃焼運転開始時までの経過時間が一定時間以下である場合には、前記表示された前回の運転における第1回目の燃焼運転のタイマー時間から予め定めた短時間のタイマー時間に自動的に変更して表示部に表示するよう制御するコントローラを設けたので、今回の運転における第1回目の燃焼運転であっても、前回の運転における最後の燃焼運転からあまり時間が経過していない場合には、長時間の燃焼運転を行ってしまうことによって風呂温度を必要以上に高温に加熱してしまうといったことなく、短時間のタイマー時間とすることで適当な加熱を確保すると共に、不必要な燃焼による燃料の無駄を防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
【出願日】 平成12年11月29日(2000.11.29)
【代理人】 【識別番号】100091834
【弁理士】
【氏名又は名称】室田 力雄
【公開番号】 特開2002−168519(P2002−168519A)
【公開日】 平成14年6月14日(2002.6.14)
【出願番号】 特願2000−363599(P2000−363599)