| 【発明の名称】 |
高温浄湯システム |
| 【発明者】 |
【氏名】谷口 康子
【氏名】奥村 和晃
【氏名】川口 哲
【氏名】大林 利彦
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| 【要約】 |
【課題】カランに対し湯温を検出するセンサを設置することなく、カランから高温浄湯が吐出されるタイミングをユーザに対し的確に案内報知し得る高温浄湯システムを提供する。
【解決手段】コントローラ6a内に、配管容量記憶部と流量積算部を有する報知制御部を設ける。配管容量記憶部に、給湯器2内の湯温検出センサ24の設置位置から高温出湯カラン4までの配管容量値を直接的もしくは間接的に予め記憶設定しておく。湯温検出センサが設定高温度を検出した時点からコントローラ内の流量積算部により入水流量センサ22からの検出流量を積算させ、積算により得られる通過湯量値が配管容量値から余裕分を差し引いた容量値に到達した時点で報知手段63による報知を実行する。報知は浄水器5により浄化された高温浄湯が高温出湯カランから吐出される旨を液晶表示部63aによる表示と、スピーカ63bによる音声報知とで行う。湯温検出センサが設定高温度を検出した時点から設定遅れ時間が経過した時点で報知手段による報知を実行させるようにしてもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 高温水を開閉可能に出湯させる高温出湯カランと、この高温出湯カランに対し接続された出湯配管と、入水を受けて加熱後の高温水を上記出湯配管に出湯する給湯器と、上記出湯配管の途中に介装された浄水器とを備え、上記高温出湯カランに対し上記浄水器を通過した後の高温浄湯を出湯させるようにした高温浄湯システムにおいて、上記給湯器内において出湯配管に出湯される湯水の温度を検出する湯温検出手段と、ユーザに案内報知するための報知手段と、この報知手段により高温出湯カランから高温浄湯が出湯されることを報知させる報知制御手段とを備え、上記報知制御手段は、上記湯温検出手段により設定高温度が検出されたとき、その検出時点から設定遅れ時間の経過後に上記報知手段による報知を実行するように構成されていることを特徴とする高温浄湯システム。 【請求項2】 請求項1記載の高温浄湯システムであって、設定遅れ時間として、設定高温度の高温水が湯温検出手段の設置位置から高温出湯カランまでの出湯配管及び浄水器を通過するに要する通過時間値が設定されている、高温浄湯システム。 【請求項3】 請求項2記載の高温浄湯システムであって、出湯配管内の出湯流量を検出する流量検出手段を備える一方、報知制御手段は設定遅れ時間を変更設定する時間設定部を備え、上記時間設定部は、上記流量検出手段により検出される出湯流量値と、湯温検出手段の設置位置から高温出湯カランまでの出湯配管の配管容量値とに基づいて通過時間値を割り出し、割り出した通過時間値に基づいて上記設定遅れ時間を変更設定するように構成されている、高温浄湯システム。 【請求項4】 高温水を開閉可能に出湯させる高温出湯カランと、この高温出湯カランに対し接続された出湯配管と、入水を受けて加熱後の高温水を上記出湯配管に出湯する給湯器と、上記出湯配管の途中に介装された浄水器とを備え、上記高温出湯カランに対し上記浄水器を通過した後の高温浄湯を出湯させるようにした高温浄湯システムにおいて、上記給湯器内において出湯配管に出湯される湯水の温度を検出する湯温検出手段と、上記出湯配管内の出湯流量を検出する流量検出手段と、ユーザに案内報知するための報知手段と、上記湯温検出手段により設定高温度が検出された時点よりも後の所定時点に上記報知手段により高温出湯カランから高温浄湯が出湯されることを報知させる報知制御手段とを備え、上記報知制御手段は、上記湯温検出手段の設置位置から高温出湯カランまでの出湯配管の配管容量値が予め記憶設定される配管容量記憶部と、上記流量検出手段により検出される出湯流量を積算する流量積算部とを備え、上記湯温検出手段により設定高温度が検出された時点から上記流量積算部により積算して得られる通過湯量値が、上記配管容量記憶部の配管容量値に対応することになる時点において上記報知手段による報知を実行するように構成されていることを特徴とする高温浄湯システム。 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載の高温浄湯システムであって、配管容量値を入力設定する配管容量入力手段を備えている、高温浄湯システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、出湯配管の途中に浄水器を介装して浄化後の高温浄湯をカランから出湯させ得るようにした高温浄湯システムに係り、特にカランから高温(例えば80℃以上)の湯水が出湯されることをユーザに案内報知し得る高温浄湯システムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、給湯器とカランとを結ぶ出湯配管の途中に浄水器を介装し、給湯器から出湯される高温水(例えば80℃以上の高温水)を上記浄水器の浄水フィルタ材に通過させ、この浄水フィルタ材に通過させることにより浄化された後の高温浄湯を上記カランから出湯させるようにしたものは知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のものではユーザが上記カランを開いて例えば最低作動流量以上の流量検出が行われることにより初めて上記給湯器による燃焼作動が開始されることになるため、カランを開いた後に所定の高温浄湯がそのカランから出湯されるまで一定の時間経過が必要となる上に、給湯器からカランまでの配管内に滞留水が存在するため、カランの開操作から所定温度の高温浄湯が実際に出湯されるまで出湯遅れが生じることになる。この出湯遅れに伴いカランの開操作から所定温度の高温浄湯が出湯されるまでの間に一定量の捨て水が生じることになる。加えて、浄水器は内部に浄水フィルタ材が充填されたものであり比較的大きな熱容量を有するため、たとえ給湯器の燃焼作動により湯温が上昇したとしても、浄水器が冷えた状態にあればその浄水器自体の昇温のために熱が奪われてしまうことになる。このため、上記の出湯遅れのさらなる増大を招くことになる。 【0004】上記出湯遅れに対しては、通常温度(例えば60℃よりも低温)の出湯の場合であると、ユーザがカランを開いた後にカランから吐出される湯水に例えば手で触れることで所望温度の出湯確認が可能になるものの、カランから高温度(例えば80℃以上)の高温浄湯が出湯される場合であると、ユーザが手で触れて確認するには熱すぎることになる。 【0005】ここで、上記のカランの直前位置に湯温を検出するセンサを設け、このセンサにより検出した湯温に基づいてカランから吐出される湯水が捨て水かどうかを区別して報知音を鳴らすようにしたものが知られている(例えば特開平6−101906号公報参照)。このため、これを活用して上記高温浄湯がカラン出湯されることを報知するようにすることも考えられるが、これを実現するには給湯器とは離れた位置に設置されるカランに対し湯温を検出するセンサを設置する必要が生じることになる。 【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カランに対し湯温を検出するセンサを設置することなく、カランから高温浄湯が吐出されることをユーザに対し的確に案内報知し得る高温浄湯システムを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための第1の発明は、高温水を開閉可能に出湯させる高温出湯カランと、この高温出湯カランに対し接続された出湯配管と、入水を受けて加熱後の高温水を上記出湯配管に出湯する給湯器と、上記出湯配管の途中に介装された浄水器とを備え、上記高温出湯カランに対し上記浄水器を通過した後の高温浄湯を出湯させるようにした高温浄湯システムを対象として以下の特定事項を備えるものである。すなわち、上記給湯器内において出湯配管に出湯される湯水の温度を検出する湯温検出手段と、ユーザに案内報知するための報知手段と、この報知手段により高温出湯カランから高温浄湯が出湯されることを報知させる報知制御手段とを備え、上記報知制御手段を、上記湯温検出手段により設定高温度が検出されたとき、その検出時点から設定遅れ時間の経過後に上記報知手段による報知を実行するように構成することを基本特定事項とするものである(請求項1)。なお、上記「報知手段」としては、音声による報知、表示による報知、あるいは、報知灯の点灯・点滅による報知等のいずれかもしくは組み合わせにより行う構成とすればよい。 【0008】上記第1の発明によれば、湯温検出手段により設定高温度が検出された時点から設定遅れ時間の経過後に報知手段による報知が報知制御手段により実行されて、ユーザに対し高温出湯カランから高温浄湯が出湯されることが案内報知されることになる。つまり、設定遅れ時間の時間設定により、高温出湯カラン側に湯温検出手段を設置しなくても、給湯器内に設置した湯温検出手段による湯水温度の検出によって高温出湯カランから高温浄湯が吐出するタイミングをユーザに対し案内報知することが可能になる。 【0009】上記第1の発明における「設定遅れ時間」は予め固定時間値として設定しておいてもよいし、出湯流量等の他の要因に基づき変化する時間値として変更設定するようにしてもよい。基本原則としては、上記設定遅れ時間として、設定高温度の高温水が湯温検出手段の設置位置から高温出湯カランまでの出湯配管及び浄水器を通過するに要する通過時間値を設定するようにすればよい(請求項2)。これにより、ユーザに対し高温出湯カランから高温浄湯が吐出するタイミングを的確に案内報知することが可能になる。なお、上記通過時間値としては、上記出湯配管及び浄水器の配管容量が大きければ長く、つまり配管容量に比例させて設定し、上記出湯配管に対する出湯流量が大きければ短く、つまり出湯流量に反比例させて設定すればよい。出湯流量の代わりに出湯流速をパラメータとして用い、その出湯流速に反比例させて設定してもよい。 【0010】上記基本原則の下に設定遅れ時間を変更設定するようにする場合には、次のようにすればよい。すなわち、出湯配管内の出湯流量を検出する流量検出手段を備える一方、報知制御手段は設定遅れ時間を変更設定する時間設定部を備えるようにし、上記時間設定部として、上記流量検出手段により検出される出湯流量値と、湯温検出手段の設置位置から高温出湯カランまでの出湯配管の配管容量値とに基づいて通過時間値を割り出し、割り出した通過時間値に基づいて設定遅れ時間を変更設定する構成とすればよい(請求項3)。この場合には、流量検出手段により検出されたその時の実際の出湯流量値に基づいて設定高温度の高温浄湯が高温出湯カランから吐出されることになるタイミング(通過時間値)を的確に把握することが可能になり、たとえ出湯流量が変化したとしてもユーザに対し高温出湯カランから高温浄湯が吐出するタイミングを的確に案内報知することが可能になる。 【0011】第2の発明は、高温水を開閉可能に出湯させる高温出湯カランと、この高温出湯カランに対し接続された出湯配管と、入水を受けて加熱後の高温水を上記出湯配管に出湯する給湯器と、上記出湯配管の途中に介装された浄水器とを備え、上記高温出湯カランに対し上記浄水器を通過した後の高温浄湯を出湯させるようにした高温浄湯システムを対象として以下の特定事項を備えるものである。すなわち、上記給湯器内において出湯配管に出湯される湯水の温度を検出する湯温検出手段と、上記出湯配管内の出湯流量を検出する流量検出手段と、ユーザに案内報知するための報知手段と、上記湯温検出手段により設定高温度が検出された時点よりも後の所定時点に上記報知手段により高温出湯カランから高温浄湯が出湯されることを報知させる報知制御手段とを備えるものとする。加えて、上記報知制御手段として、上記湯温検出手段の設置位置から高温出湯カランまでの出湯配管の配管容量値が予め記憶設定される配管容量記憶部と、上記流量検出手段により検出される出湯流量を積算する流量積算部とを備え、上記湯温検出手段により設定高温度が検出された時点から上記流量積算部により積算して得られる通過湯量値が、上記配管容量記憶部の配管容量値に対応することになる時点において上記報知手段による報知を実行する構成とすることを特定事項とするものである(請求項4)。 【0012】上記第2の発明によれば、湯温検出手段により設定高温度が検出された時点から流量積算部による流量積算が開始され、上記湯温検出手段の設置位置を通過した設定高温度の高温水が出湯配管を通して高温出湯カラン側に順次近づくに従い流量積算値である通過湯量値が増大することになる。そして、この通過湯量値が配管容量記憶部に記憶設定された配管容量値に到達すれば、上記湯温検出手段の設置位置を通過した設定高温度の高温水が高温出湯カランにほぼ到達したことになる。このため、上記通過湯量値が配管容量値に対応することになる時点に報知手段による報知を実行することにより、ユーザに対し高温出湯カランから高温浄湯が吐出するタイミングを的確に案内報知することが可能になる。しかも、流量積算部により流量積算を順次継続されるため、たとえ出湯流量がいかように変化したとしても、通過湯量値を正確に把握することが可能になり、上記の案内報知を的確に実行することが可能になる。以上の如き第2の発明は、給湯器内に例えば出湯流量を変更させる流量調整手段が設置されて出湯流量が他の制御により変更されるようになっていたとしても、その出湯流量の変更に追随してユーザに対する的確な案内報知をし得る点で好適に適用されることになる。 【0013】以上の請求項3もしくは請求項4においては、配管容量値を入力設定する配管容量入力手段を備えるようにしてもよい(請求項5)。この配管容量入力手段を用いて例えば高温浄湯システムの施工時に既知となった配管容量を予め入力設定しておくことが可能になる。これにより、現実の出湯配管等に基づき報知手段による上述の案内報知を的確に行うことが可能になる。なお、上記の配管容量入力手段による入力設定は上記配管容量について直接的に行う他、他のパラメータを入力設定することにより間接的に配管容量の入力を行うようにしてもよい。 【0014】 【発明の効果】以上、説明したように、請求項1〜請求項5のいずれかに係る高温浄湯システムによれば、高温出湯カランに対し湯温を検出するセンサを設置することなく、ユーザに対し高温出湯カランから高温浄湯が実際に吐出されることになるタイミングを的確に案内報知することができ、上記高温出湯カランに対するセンサの設置を不要にすることができる。つまり、高温出湯カラン側に何らのセンサ等を設置することなく給湯器内に既設のセンサ等を活用して上記の案内報知を実現させることができる。 【0015】特に、請求項2によれば、請求項1における設定遅れ時間を的確に設定することができ、上記のユーザに対する的確な案内報知を具体的に実現させることができる。 【0016】請求項3によれば、流量検出手段により検出されたその時の実際の出湯流量値に基づいて設定高温度の高温浄湯が高温出湯カランから吐出されることになるタイミングを的確に把握することができ、たとえ出湯流量が変化したとしてもユーザに対し高温出湯カランから高温浄湯が吐出するタイミングを的確に案内報知することができる。 【0017】請求項4によれば、たとえ出湯流量がどのように変化したとしても、通過湯量値を正確に把握することができ、この通過湯量値と配管容量値との比較により上記のユーザに対する案内報知を的確に実行することができる。これにより、給湯器内に例えば出湯流量を変更させる流量調整手段が設置されて出湯流量が他の制御により変更されるように構成された高温浄湯システムに対しても、その出湯流量の変更に追随してユーザに対する的確な案内報知を行うことができることになる。 【0018】請求項5によれば、この配管容量入力手段を用いて例えば高温浄湯システムの施工時に既知となった配管容量値を予め入力設定しておくことができ、これにより、現実の出湯配管等に基づき請求項3もしくは請求項4による上述の案内報知を的確に行うことができるようになる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 【0020】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実施形態に係る高温浄湯システムを示す。この高温浄湯システムは、給湯器2からの出湯経路を低温域及び高温域の2系統とし、例えば洗面所等の1又は2箇所以上に設置された一般出湯カラン3(図例では1つのみ示す)に対し低温水(例えば32〜60℃)を出湯させる一方、例えば台所等に設置された高温出湯カラン4に対し高温水(例えば80℃以上)を出湯させるようにしたものである。そして、上記高温出湯カラン4に対しては途中に浄水器5を介装させて浄化後の高温水(高温浄湯)を出湯させるようにしている。 【0021】上記給湯器2は、燃焼缶体10と、この燃焼缶体10内において燃焼バーナ11の燃焼熱により加熱される熱交換器12とを備え、この熱交換器12において入水管13を通して入水される例えば水道水を所定の高温域まで加熱して出湯管14に出湯させるようになっている。この出湯管14は分岐部15で低温出湯管16と高温出湯管17とに分岐されており、低温出湯管16の下流接続端に対し一般出湯カラン3まで延ばされた低温接続管31が接続され、上記高温出湯管17の下流接続端に対し上記高温出湯カラン4まで延ばされた高温接続管41が接続されている。上記の出湯管14と、高温出湯管17と、高温接続管41とによって本発明の出湯配管が構成されている。 【0022】上記入水管13と出湯管14との間には上記燃焼缶体10をバイパスする第1バイパス管18が掛け渡され、さらにこの第1バイパス管18には途中に介装された三方切換弁19から上記分岐部15をバイパスして低温出湯管16の下流側に延びる第2バイパス管20が接続されている。 【0023】上記入水管13には入水温度を検出する入水温度センサ21が介装され、また、上記第1バイパス管18の分岐位置よりも熱交換器12側位置に熱交換器12により加熱される入水の流量を検出する流量検出手段としての入水流量センサ22が介装されている。上記出湯管14には上記第1バイパス管18の合流位置と分岐部15との間に流量調整手段としての流量調整弁23と、上記熱交換器12から出湯される湯水温度を検出する湯温検出手段としての湯温検出センサ24とが介装されている。上記低温出湯管16には第2バイパス管20からの逆流を阻止する逆止弁25が介装され、上記高温出湯管17には高温出湯カラン4側から給湯器2内への逆流を阻止する逆止弁27とが介装されている。また、上記第2バイパス管20には水流スイッチ28が介装されている。 【0024】また、浄水器5は上記出湯接続管41の高温出湯カラン4側位置に介装されたものであり、上記出湯接続管41により供給される高温水を内部の浄水フィルタ材に通過させて浄化させ、浄化後の高温浄湯を上記高温出湯カラン4に流すようになっている。 【0025】以上の高温浄湯システムは給湯器2に内蔵されたコントローラ6aにより運転制御が行われるようになっている。このコントローラ6aには例えば高温出湯カラン4の近傍位置に設置されたリモコン(リモートコントローラ)60が接続され、このリモコン60に対しユーザが設定入力した各種情報等に基づいて給湯器2の燃焼バーナ11の燃焼制御、一般出湯カラン3に対する一般給湯制御、高温出湯カラン4に対する高温給湯制御及びその高温給湯制御の際の報知制御等の各種制御を運転制御として行うようになっている。 【0026】上記リモコン60は配管容量入力手段や報知手段を構成するものであり、運転スイッチ、ユーザが出湯を希望する出湯温度を入力設定するための各種スイッチ61及び高温出湯カラン4からの高温浄湯の出湯を希望するときにON操作される高温設定スイッチ62の他に、報知手段63としての液晶表示部63aやスピーカ63bを備えている。そして、上記のスイッチ61の操作により液晶表示部63aに入力すべき配管容量値等を表示させてその配管容量値等を後述のコントローラ6aに入力設定させたり、そのコントローラ6aにより上記液晶表示部63aに対する案内表示や上記スピーカ63bに対する音声報知を行わせたりすることができるようになっている。 【0027】上記コントローラ6aは、図2に示すように上記燃焼制御を実行するための燃焼制御部64と、上記一般給湯制御を行うための一般給湯制御部65と、上記高温給湯制御を行うための高温給湯制御部66と、上記報知手段63による案内報知のための制御を行う報知制御手段としての報知制御部67を備えている。 【0028】上記燃焼制御部64は、入水流量センサ22が所定の最低作動流量(例えば2リットル/分)を超える入水流量を検出すると燃焼バーナ11の燃焼作動を開始させ、入水流量が上記最低作動流量よりも少なくなると上記燃焼作動を停止させることを基本制御内容とするものである。そして、上記燃焼作動中においては、上記高温設定スイッチ62がOFF状態のときには一般給湯制御部65に従い、上記高温設定スイッチ62がON操作されたときには高温給湯制御部66に従いそれぞれ燃焼量が定められるようになっている。 【0029】上記一般給湯制御部65は、上記高温設定スイッチ62がOFF状態のときに一般出湯カラン3が開かれると、燃焼バーナ11により加熱されて熱交換器12から出湯される所定の高温水に対し三方切換弁19の切換えにより第1バイパス管18を通して水を供給して混合し、これにより、リモコン60にユーザにより設定された目標出湯温度になるように温調する。一方、上記高温設定スイッチ62がON操作されているときに一般出湯カラン3が開かれると、上記三方切換弁19の切換えにより第1バイパス管18及び第2バイパス管20を通して水を低温出湯管16に対し供給し、この低温出湯管16において熱交換器12から出湯される高温水と混合し、これにより、上記目標出湯温度になるように温調する。そして、いずれの場合も、温調後の所定の低温水が低温出湯管16及び低温接続管31を通して一般出湯カラン3から出湯される。 【0030】上記高温給湯制御部66は、高温設定スイッチ62がON操作されていることを前提として、湯温検出センサ24の検出湯温が所定の高温域であるときに実行される高温時出湯制御モードと、上記検出湯温が所定の低温域であるときに実行される低温時出湯制御モードとを備えている。高温時出湯制御モードにおいては、流量調整弁23を所定の設定小開度に変更設定しておき、高温出湯カラン4が開かれた場合にはその高温出湯カラン4がたとえ全開にされたとしても水跳ね等が生じない程度の流量で出湯させるようになっている。また、低温時出湯制御モードにおいては、上記流量調整弁23を所定の設定大開度に変更設定して高温出湯カラン4が開かれた際には低温状態の捨て水を大流量で早期に排出させ、上記検出湯温が徐々に上昇して高温域に近づくと上記流量調整弁23を上記の設定小開度に変更するようになっている。 【0031】上記報知制御部67は、上記高温給湯制御部66による高温給湯制御において、設定高温度(例えば80℃〜90℃)の高温浄湯が高温出湯カラン4から出湯されることになる直前のタイミングに、上記報知手段63により高温浄湯が高温出湯カラン4から吐出される旨をユーザに対し報知させるよう報知制御を行うものである。これを実現するために、上記報知制御部67は、湯温検出センサ24から下流側の高温出湯管17や高温接続管41及び浄水器5の配管容量値が予め記憶設定される配管容量記憶部671と、入水流量センサ22による検出流量を積算して上記湯温検出センサ24位置における通過湯量値を求める流量積算部672とを備えている。 【0032】まず、上記配管容量記憶部671に対する配管容量値の入力設定について説明する。この入力設定は高温浄湯システムの設計段階で湯水検出センサ24の設置位置から下流側の高温出湯管17や高温接続管41の配管容量及び浄水器5内の容量等の配管容量値が予め既知であれば、上記配管容量記憶部671に予め記憶設定しておいてもよいが、上記高温浄湯システムの設置現場において特に高温接続管41の配管長や配管径が定まる場合には上記リモコン60を用いて配管容量値の入力設定が行われる。すなわち、高温浄湯システムの施工後に施工者がリモコン60のスイッチ61操作により配管長や配管径及び浄水器5の容量を特定し得る機種名等を入力設定する。そして、配管容量記憶部671では、入力設定された配管長や配管径に基づいて配管の容量値の自動計算を行い、この容量値に予め記憶設定されている浄水器の機種名に対応する容量を加えて配管容量値として記憶設定する。 【0033】次に、高温給湯制御が行われた際には、湯温検出センサ24により上記設定高温度を検出した時点から上記流量積算部672による出湯流量の積算を開始させる。そして、その積算により得られる通過湯量値が上記配管容量記憶部671に記憶設定された配管容量値から余裕分を差し引いた判定容量値に到達すれば、その到達した時点で上記報知手段63による報知を実行する。この報知は、液晶表示部63aに対し例えば「高温浄湯が高温出湯カランから出ます」というような文字表示を行う一方、スピーカ63bに対し音声回路を介して例えば「きれいな高温水が高温出湯カランから出ます」というような音声報知を行うようにすればよい。 【0034】以上により、所定の設定高温度の高温浄湯が高温出湯カラン4から吐出されることになるタイミングをユーザに対し的確に案内報知させることができる。 【0035】<第1実施形態に属する他の実施形態>上記配管容量記憶部671に対する配管容量値の入力設定を上記の如く施工者により直接的に行わせるのではなくて、施工者の補助操作を介して間接的な入力設定により配管容量値を流量積算部672により自動検出させるようにしてもよい。 【0036】すなわち、高温浄湯システムの施工後の試運転時において、まず高温出湯カラン4を開状態にして入水管13からの入水をそのまま吐出させた状態にする。次に、燃焼バーナ11を出湯温度が低温となる所定の燃焼量で燃焼させ、その燃焼開始直後にリモコン60のスイッチ62を施工者がON操作することにより流量積算部672での流量積算を開始させる。そして、施工者が高温出湯カラン4からの吐出水に手を触れて上記燃焼開始に伴う温度の上昇変化を感知した時点で上記スイッチ62を施工者が再度ON操作することにより上記流量積算部672での流量積算を停止させ、この時点までの流量積算により得られた通過湯量値を配管容量値として配管容量記憶部671に記憶設定させる。 【0037】これにより、施工者が高温接続管41等の配管長や配管径等の仕様を知らなくても報知制御部67による報知制御で必要な配管容量値を取得することができるようになる。 【0038】<第2実施形態>図3は、第2実施形態におけるコントローラ6bの内容を示す。この第2実施形態は図1の高温浄湯システムにおけるコントローラ6bの内容が第1実施形態のコントローラ6aと異なる他は第1実施形態と同じ構成要素を備えている。このため、第1実施形態と同じ構成要素には第1実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。 【0039】上記コントローラ6bは、第1実施形態と同様な燃焼制御部64、一般給湯制御部65及び高温給湯制御部66と、第1実施形態とは異なる構成の報知制御部68とを備えたものである。 【0040】上記報知制御部68は、上記高温給湯制御部66による高温給湯制御において、設定高温度(例えば80℃〜90℃)の高温浄湯が高温出湯カラン4から出湯されることになる直前のタイミングに、上記報知手段63により高温浄湯が高温出湯カラン4から吐出される旨をユーザに対し報知させるよう報知制御を行うものである点は第1実施形態の報知制御部67と同様である。これを第1実施形態とは異なる構成により実現するために、上記報知制御部68は、給湯器2内の湯温検出センサ24により設定高温度が検出された時点から報知手段63による報知を実行する時点までの設定遅れ時間を設定する時間設定部681と、その設定遅れ時間をカウントする内蔵タイマ682とを備えている。 【0041】上記時間設定部681での設定遅れ時間の設定について説明する。高温浄湯システムの設計段階で湯水検出センサ24の設置位置から下流側の高温出湯管17(図1参照)や高温接続管41の配管容量及び浄水器5内の容量等の配管容量値が予め既知であり、かつ、高温給湯制御が一定の出湯流量で行われるように設定されている場合には、次の(1)式に基づいて上記配管容量値を上記出湯流量値で除して得られる通過時間値に基づいて上記設定遅れ時間を予め設定しておけばよい。 【0042】 通過時間値=配管容量値/出湯流量値 …(1) この通過時間値により、湯温検出センサ24の設置位置を通過した設定高温度の高温水が高温出湯管17、高温接続管41及び浄水器5を経て高温出湯カラン4まで到達するまでの所要時間が得られることになる。 【0043】しかしながら、本実施形態の如く高温給湯制御部66が湯水温度の状況に応じて出湯流量を変化させる場合には、次のようにして設定遅れ時間の変更設定を行うようになっている。 【0044】すなわち、湯温検出センサ24が設定高温度を検出した時点での入水流量センサ22により検出される出湯流量値と、予め記憶設定された配管容量値とに基づいて上記(1)式により通過時間値を演算し、この演算された通過時間値から所定の余裕分を差し引いた時間値を上記設定遅れ時間として設定する。これにより、高温給湯制御部66による流量調整弁23の設定開度(設定流量)が変更されたとしても、上記湯温検出センサ24が設定高温度を検出した時点の実際の出湯流量値を検出することにより、通過時間値を的確に得ることができるようになる。 【0045】そして、報知制御部68では、上記湯温検出センサ24により設定高温度が検出された時点で内蔵タイマ682のカウントを開始し、時間設定部681により設定された設定遅れ時間が上記内蔵タイマ682によりカウントアップされた時点で報知手段63による報知を実行させる。なお、報知の内容は第1実施形態で説明したものと同じである。 【0046】以上の第2実施形態によっても、第1実施形態と同様に、所定の設定高温度の高温浄湯が高温出湯カラン4から吐出されることになるタイミングをユーザに対し的確に案内報知させることができることになる。 【0047】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1及び第2実施形態では、報知手段63としてリモコン60の液晶表示部63a及びスピーカ63bを用いているが、いずれか一方による報知のみを実行させるようにしてもよい。さらに、報知手段としてスピーカもしくは表示部を高温出湯カラン4に付設し、これらを上記リモコン60の代わりに用いるようにしてもよい。 【0048】また、上記第1及び第2実施形態では高温出湯カランとして手動により操作される高温出湯カラン4を用いた場合を説明したが、これに限らず、高温出湯カランとしていわゆる電子カランを用いてもよい。この電子カランは、開閉切換えにより出湯もしくは出湯停止を行う電磁弁と、開閉操作スイッチとしての吐水スイッチとを備えたものであり、このような電子カランを用いた場合においても本発明による作用・効果を得ることができる。すなわち、上記電子カランとして湯温検出用のセンサを必要としないものを使用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004709 【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
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| 【出願日】 |
平成12年11月28日(2000.11.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107445 【弁理士】 【氏名又は名称】小根田 一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−162115(P2002−162115A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−361625(P2000−361625) |
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