| 【発明の名称】 |
ヒートポンプ風呂給湯機 |
| 【発明者】 |
【氏名】西山 吉継
【氏名】渡辺 竹司
【氏名】尾浜 昌宏
【氏名】松本 聡
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| 【要約】 |
【課題】浴槽水を、給湯水の加熱に利用するヒートポンプ風呂給湯機において、運転を行っているときの浴槽水の上下温度差を解消して、給湯水を加熱する装置の効率を向上させる。
【解決手段】風呂アダプター5の吐出開口部7aより浴槽水面に向けて吹き出した浴槽水と、吐出開口部7bより浴槽底面に向けて吹き出した浴槽水の流れによって、浴槽1内の浴槽水を効率よく撹拌する構成としてあり、浴槽1の浴槽水の温熱を利用して給湯水の加熱運転を行うときに、浴槽1の底部の温度が低く浴槽水表層が高いような温度分布が形成されない。従って、浴槽1内の浴槽水の温熱を最大限に利用して給湯水の加熱運転を行う効率の高いヒートポンプ風呂給湯機とすることが出来る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧縮機を有するヒートポンプ回路と、浴槽と、前記ヒートポンプ回路の冷媒と前記浴槽の浴槽水が熱交換する風呂熱交換器を有する浴槽水回路と、ヒートポンプ回路の冷媒と給湯水が熱交換する給湯熱交換器を有する給湯水回路と、浴槽内に設けて、浴槽水を浴槽水回路から浴槽へ戻す吐出開口部と浴槽水を浴槽から浴槽水回路へ戻す吸入開口部を有する風呂アダプターを備え、吐出開口部は、浴槽水を浴槽水面へ向けて吹き出す吐出開口部と、浴槽底面へ向けて吹き出す吐出開口部を備えたことを特徴とするヒートポンプ風呂給湯機。 【請求項2】 吸入開口部を少なくとも二つ有し、浴槽水回路の浴槽水を吸入開口部より浴槽へ戻し、浴槽水の浴槽水を吐出開口部より風呂熱交換器へ戻すように浴槽水回路と風呂アダプターの接続を行った場合に、吸入開口部の一方は浴槽水を浴槽水面へ向けて吹き出し、他方は浴槽底面へ向けて吹き出す構成としたことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ風呂給湯機。 【請求項3】 浴槽水を浴槽側壁面へ向けて吹き出す吐出開口部を備えたことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載のヒートポンプ風呂給湯機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートポンプサイクルを利用して外部(大気熱や太陽熱、浴槽水の温熱、または、温熱を有する貯水槽など)から熱を汲み上げ、冷媒で給湯水、および、浴槽水を加熱するヒートポンプ風呂給湯機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、浴槽水回路と浴槽を接続する風呂アダプターには、例えば、実開平2−30845号公報に記載されているようなものがあった。また、この種のヒートポンプ風呂給湯機としては、例えば、特開平7−71839号公報に記載されているようなものがあった。図10は、前記公報に記載された風呂アダプターを示すものであり、図11は、前記公報に記載された従来のヒートポンプ風呂給湯機を示すものである。 【0003】図10において、風呂アダプター3は、浴槽水回路2からの浴槽水を浴槽1へ吹き出すための開口部4を有し、浴槽水を浴槽1の底面部へ向けて吹き出すように設置されている。 【0004】図11に示すヒートポンプ風呂給湯機において、10は圧縮機、11、12は膨張弁、13は貯水槽15の給湯水と圧縮機10から吐出された冷媒が熱交換する給湯熱交換器、14は給湯水回路、16は給湯水を搬送する給湯水ポンプ、21は圧縮機1から吐出された冷媒が循環するヒートポンプ回路、17は浴槽1の浴槽水とヒートポンプ回路21を循環する冷媒が熱交換する風呂熱交換器、18は浴槽水を風呂熱交換器17と浴槽1の間を循環させる風呂ポンプ、19は大気とヒートポンプ回路21の冷媒が熱交換する大気熱交換器、20a、20b、20c、20d、20eはヒートポンプ回路21に設置して、ヒートポンプ回路を開閉する回路開閉弁である。 【0005】上記構成において、浴槽水の温熱、あるいは大気熱を熱源として、給湯水の加熱運転を行うときは以下のように行う。回路開閉弁20a、20b、20c、20d、20eの開閉操作を行い、風呂熱交換器17、あるいは、大気熱交換器19で、浴槽水の温熱、あるいは大気熱をヒートポンプ回路21の冷媒によって吸熱させ、圧縮機10で高温高圧となった冷媒を給湯熱交換器13で給湯水と熱交換させて、給湯水の加熱を行う。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の風呂アダプター3は、浴槽水が風呂アダプター3から浴槽1内へ吹き出す向きは、浴槽水を加熱する時に浴槽が効率よく攪拌するように構成されており、ヒートポンプサイクルを利用して浴槽の浴槽水の温熱を熱源とし、冷媒で給湯水の加熱を行うヒートポンプ風呂給湯機に用いたときは、浴槽水の温熱を有効に給湯水の加熱に利用出来ない状態で運転を終了していた。 【0007】ヒートポンプ風呂給湯機で、ヒートポンプサイクルを利用して、浴槽の温熱を熱源とし、冷媒で給湯水の加熱を行ったとき、浴槽1の浴槽水は風呂熱交換器17で冷媒から吸熱されて低温になった後、浴槽1に戻る。しかし、浴槽1に戻った浴槽水の温度は、浴槽1内に残る浴槽水の温度より低いので、両浴槽水の間には密度差が生じ、密度の大きい低温の浴槽水は浴槽1の底部に向けて流れる。従って、風呂熱交換器17で冷媒から吸熱されて低温となった浴槽水は、浴槽1内の浴槽水と十分に撹拌されることなく、浴槽1の底部に低温の層を形成する。従って、浴槽1の浴槽水は図12に示すように、底部の温度が低く上部の温度が高い温度分布となる。このまま運転を続けていくと、浴槽1の底部の低温の層は厚みを増していき、浴槽1の風呂アダプター3まで達したときは、吸入される浴槽水の温度は著しく低下する。浴槽1から吸入される浴槽水温度が低下すると、ヒートポンプサイクルの効率が低下するばかりでなく、循環している浴槽水が吸熱された後で凍結する可能性があるため、浴槽上層部の浴槽水の温熱を有効に給湯に利用しないまま給湯水の加熱運転を終了しなければならない。 【0008】また、浴槽1内の浴槽水を加熱する場合でも、浴槽1内には浴槽水面の温度が高く、浴槽底部の温度が低いような温度分布が形成されるため、入浴者が浴槽1へ入ったときに不快に感じることもあり、事前に人為的に浴槽1の浴槽水を桶等で撹拌する必要があった。 【0009】本発明は、前記従来の課題を解決するもので、浴槽内に形成された浴槽水の温度分布を均一にして、浴槽内の浴槽水の温熱を最大限に利用して給湯水の加熱運転を行い、さらに、快適な浴槽環境を提供できるヒートポンプ風呂給湯機を提供することを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために、圧縮機を有するヒートポンプ回路と、浴槽と、前記ヒートポンプ回路の冷媒と前記浴槽の浴槽水が熱交換する風呂熱交換器を有する浴槽水回路と、ヒートポンプ回路の冷媒と給湯水が熱交換する給湯熱交換器を有する給湯水回路と、浴槽内に設けて、浴槽水を浴槽水回路から浴槽へ戻す吐出開口部と浴槽水を浴槽から浴槽水回路へ戻す吸入開口部を有する風呂アダプターを備え、吐出開口部は、浴槽水を浴槽水面へ向けて吹き出す吐出開口部と、浴槽底面へ向けて吹き出す吐出開口部を備えたことを特徴とするヒートポンプ風呂給湯機としたものである。 【0011】これによって、風呂アダプターの吐出開口部より浴槽水面に向けて吹き出した浴槽水と、吐出開口部より浴槽底面に向けて吹き出した浴槽水によって、浴槽内の浴槽水を効率よく撹拌することが出来るので、浴槽の浴槽水の温熱を利用して給湯水の加熱運転を行うときに、浴槽の浴槽底部の温度が低く水面近傍部分が高いような温度分布が形成されない。 【0012】 【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、圧縮機を有するヒートポンプ回路と、浴槽と、前記ヒートポンプ回路の冷媒と前記浴槽の浴槽水が熱交換する風呂熱交換器を有する浴槽水回路と、ヒートポンプ回路の冷媒と給湯水が熱交換する給湯熱交換器を有する給湯水回路と、浴槽内に設けて、浴槽水を浴槽水回路から浴槽へ戻す吐出開口部と浴槽水を浴槽から浴槽水回路へ戻す吸入開口部を有する風呂アダプターを備え、吐出開口部は、浴槽水を浴槽水面へ向けて吹き出す吐出開口部と、浴槽底面へ向けて吹き出す吐出開口部を備えたことを特徴とするヒートポンプ風呂給湯機とすることにより、風呂アダプターの吐出開口部より浴槽水面に向けて吹き出した浴槽水と、他の吐出開口部より浴槽底面に向けて吹き出した浴槽水によって、浴槽内の浴槽水を効率よく撹拌することが出来るので、浴槽内の浴槽水の温熱を利用して給湯水の加熱運転を行うときに、浴槽の浴槽底部の温度が低く浴槽水面近傍部分が高いような温度分布が形成されない。従って、浴槽の浴槽水の温熱を最大限に利用して給湯水の加熱を行う効率の高いヒートポンプ風呂給湯機とすることが出来る。 【0013】請求項2に記載の発明は、吸入開口部を少なくとも二つ有し、浴槽水回路の浴槽水を吸入開口部より浴槽へ戻し、浴槽水の浴槽水を吐出開口部より風呂熱交換器へ戻すように浴槽水回路と風呂アダプターの接続を行った場合に、吸入開口部の一方は浴槽水を浴槽水面へ向けて吹き出し、他方は浴槽底面へ向けて吹き出す構成としたことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ風呂給湯機とすることにより、誤って浴槽水回路流出口と風呂アダプター流出口、浴槽水回路流入口と風呂アダプター流入口を接続するような逆接続を行っても、風呂アダプターの吸入開口部より浴槽水面に向けて吹き出した浴槽水と、他の吸入開口部より浴槽底面に向けて吹き出した浴槽水によって、浴槽が効率よく撹拌するとことが出来るので、浴槽の浴槽水の温熱を最大限に利用して給湯水の加熱運転を行う効率の高いヒートポンプ風呂給湯機とすることが出来るとともに、装置の設置時の施工性が大幅に向上する。 【0014】請求項3に記載の発明は、浴槽水を浴槽側壁面へ向けて吹き出す吐出開口部を備えたことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載のヒートポンプ風呂給湯機とすることにより、風呂アダプターの吐出開口部より浴槽水面に向けて吹き出した浴槽水と、他の吐出開口部より浴槽側壁面へ向けて吹き出した浴槽水と、さらに他の吐出開口部より浴槽底面に向けて吹き出した浴槽水によって、浴槽の形状によらず浴槽を効率よく撹拌することが出来るので、浴槽の浴槽水の温熱を最大限に利用して給湯水の加熱運転を行う効率の高いヒートポンプ風呂給湯機とすることが出来る。また、風呂アダプターの浴槽への設置と取り付け時の回転角度の自由度が増すので、設置の施工性が向上する。 【0015】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。 【0016】(実施例1)図1は、本発明の実施例1における風呂アダプターの垂直断面の模式図を示すものである。図1において、5は浴槽水回路9と浴槽1の間で浴槽水を連通させるための風呂アダプター、7aは浴槽水回路9の浴槽水を浴槽1の水面へ向けて吹き出すように設けた吐出開口部、7bは浴槽水回路9の浴槽水を浴槽1の底面へ向けて吹き出すように設けた吐出開口部、8は浴槽1の浴槽水を浴槽水回路9へ送るための吸入開口部である。9aは浴槽水回路9の浴槽水が流出する浴槽水回路流出口、9bは浴槽1の浴槽水が浴槽水回路9へ戻る浴槽水回路流入口、6aは浴槽水回路9の浴槽水を吐出開口部7a、7bへ導く風呂アダプター流入口、6bは浴槽1の浴槽水を浴槽水回路流入口9bへ導く風呂アダプター流出口である。 【0017】図2は、ヒートポンプ給湯機に風呂アダプター5を設置したときの構成図、図3はヒートポンプサイクルの形態が異なるヒートポンプ給湯機に風呂アダプター5を設置したときの構成図を示すものである。なお、図2、図3において同一部品には同一番号を附記して以下の動作説明で説明していくが、図3に示す22a、22bは回路開閉弁、23a、23b、23cは逆止弁、24は回路切替弁である。 【0018】図2の構成において、ヒートポンプサイクルを利用して、浴槽1の浴槽水の温熱を熱源として、冷媒で給湯水の加熱を行うときは、従来と同様の運転を行う。また、図3の構成において、ヒートポンプサイクルを利用して、浴槽1の浴槽水の温熱を熱源として、冷媒で給湯水の加熱を行う。 【0019】以下その動作を説明する。冷媒が、圧縮機10、回路切替弁24、給湯熱交換器13、回路開閉弁22b、膨張弁12、風呂熱交換器17、回路切替弁24、逆止弁23b、圧縮機10の順に流れるように、回路切替弁24、回路開閉弁22a、22bを操作する。圧縮機10を運転して冷媒を高温高圧に加圧し、給湯熱交換器13に送る。給湯熱交換器13に給湯器15からの給湯水を搬送すると、給湯水は冷媒と熱交換して高温の給湯水となる。風呂ポンプ18を動作させて浴槽1の浴槽水を浴槽水回路9、風呂熱交換器17の順に搬送し、膨張弁12を通過して低温低圧となった冷媒と浴槽水を熱交換させて、冷媒に浴槽水の熱を吸熱させる。その後、温度の低くなった浴槽水は、風呂アダプター5を通じて浴槽1に戻る。 【0020】また、ヒートポンプサイクルを利用して、大気熱を熱源として、冷媒で浴槽1の浴槽水の加熱運転をするときは、以下のような運転を行う。冷媒が、圧縮機10、回路切替弁24、風呂熱交換器17、逆止弁23c、回路開閉弁22a、膨張弁11、集熱器19、逆止弁23a、圧縮機10の順に流れるように、回路切替弁24、回路開閉弁22a、22bを操作する。浴槽1の浴槽水を風呂ポンプ18により浴槽水回路9、風呂熱交換器17の順に送り、そして、圧縮機10を運転して冷媒を高温高圧に加圧し、風呂熱交換器17に送る。浴槽水は風呂熱交換器17で冷媒と熱交換して恒温の浴槽水となる。冷媒は集熱器19で大気の熱を吸熱し、その後、圧縮機1で高温高圧に加圧され風呂熱交換器17に再び送られる。温度の高くなった浴槽水は、風呂アダプター5を通じて浴槽1に戻る。 【0021】従来の風呂アダプター3を用いて、浴槽水の温熱を利用して、給湯水の加熱運転を行うと、浴槽1に図12のような浴槽水の温度分布が形成される。本実施例の構成においては、風呂ポンプ18によって搬送された浴槽水は、浴槽水回路流出口9a、風呂アダプター流入口6aを経由して風呂アダプター5の吐出開口部7aより浴槽水面に向けて吹き出し、さらに、吐出開口部7bより浴槽底面に向けて吹き出す。この浴槽水面と底面へ向けて吹き出した両方の浴槽水の流れによって、浴槽1内の浴槽水を効率よく撹拌することが出来る。従って、図12に示すような浴槽の底部の温度が低く表層が高いような温度分布が形成されないので、浴槽1の浴槽水の温熱を最大限に活用して給湯水の加熱運転を行う効率の高いヒートポンプ風呂給湯機とすることが出来る。浴槽1の浴槽水は、吸入開口部8より風呂アダプター5に吸入されたあとに、風呂アダプター流出口6b、浴槽水回路流入口9bを経由して浴槽水回路9へ戻る。 【0022】さらに、浴槽1の浴槽水の加熱を行うときも同様に、風呂アダプター5の吐出開口部7aより浴槽水面に向けて吹き出した浴槽水と、吐出開口部7bより浴槽底面に向けて吹き出した両方の浴槽水の流れによって、図10に示す従来の構成よりも効率よく撹拌すること出来る。従って、浴槽水を加熱するときに生じる、浴槽1に浴槽の底部の温度が低く表層が高いような温度分布が形成されず、快適な入浴環境を提供することが出来る。 【0023】また、浴槽1の浴槽水の温熱を利用して給湯水の加熱を行うとき、浴槽1の浴槽水は急速、かつ均一に冷却することが出来るので、浴槽水に存在する雑菌の増殖を抑制することが出来るばかりでなく、雑菌に起因するヌメリ等による汚れの発生を防止することが出来る。 【0024】また、浴槽が効率よく撹拌することができるので、浴槽へ付着する浮遊物や雑菌の剥離効果が作用し、装置の信頼性と耐久性が向上する。 【0025】以上のように、本実施例においては浴槽水回路9から浴槽1内に浴槽水を浴槽水面と浴槽底面に向けて吹き出すような吐出開口部7a、7bを設けた風呂アダプター5を設けたことにより、浴槽1の浴槽水を効率よく撹拌することが出来るので、浴槽1に浴槽の底部の温度が低く表層が高いような温度分布が形成されない。従って、浴槽1の浴槽水の温熱を最大限に利用して給湯水の加熱運転を行うことが出来る。また、浴槽1の浴槽水の加熱運転を行うときにおいても、効果的に浴槽1の浴槽水を撹拌することが出来るので、装置の効率が向上するとともに、快適な入浴環境を提供することが出来る。 【0026】図1において、浴槽水を吸入する吸入開口部8は、1カ所としているが、複数の吸入開口部を設けることも可能である。 【0027】また、風呂アダプター5の取り付け角度を180°回転させて、風呂アダプター5の吐出開口部7aより浴槽底面に向けて浴槽水を吹き出し、吐出開口部7bより浴槽水面に向けて浴槽水を吹き出す様に設置しても、浴槽1内の浴槽水を効率よく撹拌することが出来る。 【0028】また、図4は、図3とは異なる形態のヒートポンプ風呂給湯機であり、図3の回路切替弁24、回路開閉弁22a、22b、逆止弁23a、23b、23cの代わりに、回路開閉弁22c、22d、22e、ヒートポンプ回路21を設置している。ヒートポンプ風呂給湯機を図4の構成としても、浴槽に形成される温度差を解消して浴槽の温熱を有効に利用して給湯の加熱運転を行うヒートポンプ風呂給湯機とすることができる。 【0029】また、本実施例のヒートポンプサイクルに用いる冷媒を、自然冷媒、あるいは可燃性冷媒としても、浴槽に形成される温度差を解消して浴槽の温熱を有効に利用して給湯の加熱運転を行うヒートポンプ風呂給湯機とすることができる。 【0030】また、本実施例では、浴槽水の温熱を給湯の加熱に利用した例を示したが、浴槽水の温熱を熱源として、暖房、乾燥を行う装置に利用しても、浴槽に形成される温度差を解消し、浴槽水の温熱を最大限に活用して、効率の高い暖房、または乾燥を行う装置とすることが出来る。 【0031】(実施例2)図5(a)、(b)は、本発明の実施例2のヒートポンプ風呂給湯機の風呂アダプターの垂直断面の模式図である。図5(a)において、25は風呂アダプター、8a、8bは浴槽1内の浴槽水を吸入する吸入開口部であり、吸入開口部8a、8bより風呂アダプター25へ流入した浴槽水は、風呂アダプター流出口6b、浴槽水回路流入口9bを経由して浴槽水回路9へ戻る。ここで、図5(b)で示すように、浴槽水回路流出口9aと風呂アダプター流出口6b、浴槽水回路流入口9bと風呂アダプター流入口6aを接続するような逆接続を行った場合、吸入開口部8aは浴槽水を浴槽水面へ向けて吹き出し、吸入開口部8bは浴槽水を浴槽底面へ向けて吹き出すように設置されている。このとき、浴槽1内の浴槽水は、吐出開口部7a、7bより吸入されて浴槽水回路9へ流れる。 【0032】以上のように構成されたヒートポンプ風呂給湯機について、以下その動作、作用を説明する。 【0033】浴槽1の浴槽水の温熱を利用して給湯水の加熱を行うとき、ヒートポンプ回路は第1の実施例と同様の動作を行う。本実施例でも同様に、図5(a)に示すように、浴槽水回路流出口9aと風呂アダプター流入口6aを接続して、風呂ポンプ18より搬送される浴槽水は吐出開口部7aより浴槽水面に向けて吹き出し、吐出開口部7bより浴槽底面に向けて吹き出す。このとき、浴槽水面と底面に向けて吹き出した浴槽水の流れによって、浴槽1内の浴槽水を効率よく撹拌することが出来るから、図12に示すような温度差は形成されない。 【0034】また、図5(b)に示すように、浴槽水回路流出口9aと風呂アダプター流出口6b、浴槽水回路流入口9bと風呂アダプター流入口6aを接続するような逆接続を行っても、吸入開口部8aより浴槽水面に向けて吹き出した浴槽水と、8bより浴槽底面に向けて吹き出した浴槽水の流れによって、浴槽1内の浴槽水を効率よく撹拌することが出来る。 【0035】以上のように、本実施例においては浴槽水回路9から浴槽1内に浴槽水を浴槽水面と浴槽底面に向けて吹き出すような吸入開口部8a、8bを有する風呂アダプター25を設けたことにより、本装置の施工時において、誤って浴槽水回路流出口9aと風呂アダプター流出口6bを接続するような逆接続を行っても、浴槽1内の浴槽水を効率よく撹拌することが出来るから、図12に示すような温度差は形成されない。従って、本発明のヒートポンプ風呂給湯機の効果を損なうことなく、装置の施工性を大幅に向上させることが出来る。また、浴槽1内の浴槽水を吸い込む風呂アダプターの開口部を、吸入開口部8a、8bとしたとき、一方の開口部8aが浴槽水中の浮遊物等で閉塞されても、他方の開口部8bより浴槽水を吸い込むことが出来るので、装置の運転を停止することなく給湯水の加熱運転が出来るばかりでなく、装置の信頼性と耐久性が向上する。 【0036】また、図5(a)、(b)において、吸入開口部8aは吐出開口部7aと、吸入開口部8bは吐出開口部7bと同一の高さとなる構成となっているが、図6(a)、(b)に示すように、吸入開口部27a、27bを吐出開口部7a、7bと異なる高さの風呂アダプター26としても浴槽1の浴槽水を効率よく撹拌することが出来る。ここで、図6(a)はB方向からの風呂アダプター5の側面の模式図、図6(b)はA方向からの風呂アダプター5の正面を模式的に示した図である。また、図6(c)、(d)に示すように、図6(a)、(b)に対して浴槽水回路9と風呂アダプター26の逆接続を行っても、吸入開口部27a、27bより浴槽水面と浴槽底面に向けて吹き出される浴槽水の流れによって浴槽1内の浴槽水を効果的に撹拌することが出来る。ここで、図6(c)はD方向からの風呂アダプター26の側面図、図6(d)はC方向からの風呂アダプター26の正面を模式的に示したものである。 【0037】また、図6(a)、(b)において、吸入開口部は27a、27bの2カ所としているが、図7(a)、(b)に示すように、吸入開口部27c、27dを増設することも可能であり、浴槽1内の浴槽水の撹拌効果をさらに向上させることが出来る。ここで、図7(a)はB方向からの風呂アダプター28の側面を模式的に示した図、図7(b)はA方向からの風呂アダプター28の正面を模式的に示した図である。また、図7(c)、(d)に示すように、図7(a)、(b)に対して浴槽水回路9と風呂アダプター28の逆接続を行っても、吸入開口部27a、27b、27c、27dより浴槽水面と浴槽底面に向けて吹き出される浴槽水の流れによって浴槽1内の浴槽水を効果的に撹拌することが出来る。ここで、図7(c)はD方向からの風呂アダプター28の側面の模式図、図5(d)はC方向からの風呂アダプター28の正面を模式的に示した図である。 【0038】(実施例3)図8(a)、(b)は、本発明の実施例3のヒートポンプ風呂給湯機の風呂アダプターの垂直断面の模式図である。図8(a)、(b)は図7(a)、(b)の吐出開口部7a、7bに加えて吐出開口部7c、7dを増設した風呂アダプター29である。吐出開口部7c、7dより吹き出す浴槽水は浴槽側壁面に向けて流れる。 【0039】以上のように構成されたヒートポンプ風呂給湯機について、以下その動作、作用を説明する。 【0040】浴槽の上下に向かう浴槽水の流れに加えて、吐出開口部7c、7dより吹き出す浴槽水は浴槽側壁面に向けて流れるので、浴槽1内の浴槽水の撹拌効果は、実施例1、および実施例2よりさらに向上させることが出来る。また、図9(a)、(b)に示すように、風呂アダプター29を浴槽の長手方向に取り付けた場合でも、浴槽を効率よく攪拌することができる。さらに、取り付け角度を90°、180°、270°回転させても、浴槽水の吹き出す向きは変わらないから、風呂アダプターの設置自由度が増し、風呂アダプターを浴槽1へ装着する際の施工が容易となる。ここで、図8(a)はB方向からの風呂アダプター29の側面の模式図、図8(b)はA方向からの風呂アダプター29の正面を模式的に示した図である。図9(a)は風呂アダプター29を設置した浴槽1を側面から見たときの模式図、図9(b)は風呂アダプター29を設置した浴槽1を上方(A方向)から見たときの模式図である。また、図8(c)、(d)に示すように、図8(a)、(b)に対して浴槽水回路9と風呂アダプター29の逆接続を行っても、吸入開口部27a、27bより浴槽水面と浴槽底面に向けて吹き出される浴槽水の流れによって浴槽1内の浴槽水を効果的に撹拌することが出来る。ここで、図8(c)はD方向からの風呂アダプター29の側面図、図8(d)はC方向からの風呂アダプター29の正面図を模式的に示したものである。また、図1、図5(a)、(b)、図6(a)、(b)、(c)、(d)において、吐出開口部を増設して浴槽側壁面へ向けた浴槽水の流れを形成させても、浴槽水の撹拌する効果は向上させることが出来る。 【0041】また、風呂アダプターは図1、図5(a)、(b)、図6(a)、(b)、(c)、(d)、図7(a)、(b)、(c)、(d)、図8(a)、(b)、(c)、(d)において円筒状としているが、直方体、あるいは、これら融合体となる形状の風呂アダプターに吐出開口部、ならびに、吸入開口部を設置した構造であっても構わない。 【0042】 【発明の効果】以上のように、請求項1〜3項記載の発明によれば、浴槽の浴槽水の温熱を利用して給湯水の加熱運転を行うとき、風呂アダプターからの上下に向けて吹き出す浴槽水の流れで、浴槽を十分に撹拌させることが出来るので、浴槽の上下の温度差を解消して、浴槽の浴槽水の温熱を最大限に利用して給湯水の加熱を行うことができるヒートポンプ風呂給湯機とすることが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年9月13日(2001.9.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−162110(P2002−162110A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【出願番号】 |
特願2001−277965(P2001−277965) |
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