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【発明の名称】 ガス器具のリモコン
【発明者】 【氏名】北野 健樹

【要約】 【課題】ガス器具に通信回線を介して接続された従来のリモコンは、表示部に表示できるマークが予め決められているため、各マークが小さく見づらかった。また必要な操作スイッチの全てをリモコンに取り付けなければならないため所望する操作をするためのスイッチがどれかわかりにくいという問題があった。

【解決手段】リモコン1の表示部2にドットマトリクス式の液晶表示部材を用い、その表面を透明なタッチセンサ21で覆った。制御部3は必要に応じ表示部2の表示内容を切り換えるようにした。表示内容を規定するプログラムはフラッシュメモリ4に格納させ書き換え可能とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ガス器具と通信をするためのモデムと、画面が透明なタッチセンサで覆われたドットマトリクス式の表示部と、該表示部の表示内容を制御する制御部とを備え、制御部は表示部に表示される画像をガス器具の作動の種類に応じて適宜切り換え、タッチセンサで検知されるタッチ位置に対応する表示内容の信号をモデムを介してガス器具の制御部に送信しガス器具の作動を制御することを特徴とするガス器具のリモコン。
【請求項2】 上記制御部の作動プログラムのうち、少なくともガス器具の機種に特有の部分を格納するフラッシュメモリを備え、該フラッシュメモリ内のプログラムを書き換え得るようにしたことを特徴とする請求項1記載のガス器具のリモコン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯装置その他のガス器具の制御をガス器具の設置位置から離隔された位置で行うガス器具のリモコンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のリモコンはガス器具の制御を行うのに必要な表示を行う表示部が設けられている。該表示部はいわゆる7セグメントと呼ばれる数字や英文字を表示する部分や、ガス器具が作動していることを示すマーク、給湯温度が優先設定されていることを示すマーク等の固有のマークである。また、従来のリモコンでは、例えば給湯温度を調節する場合、表示部の近傍に設けられた1対の温度調節ボタンを押し操作して表示部に表示されている設定温度を上下させる。リモコンには給湯温度の設定以外に、例えば浴室内に設置されるリモコンであれば浴槽に湯張りする自動運転スイッチや追い焚きスイッチとの各種スイッチが取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のリモコンは、大きさがある程度制限されるため表示部の大きさや各種スイッチの大きさ及び個数を自由に設定することができない。例えば表示部は数センチメートル四方の大きさの中に必要な全ての表示が行えるようにしなければならないため、各表示マークや7セグメントが小さくなる。表示が小さくなると高齢者等にとっては表示を識別しづらくなるという不具合が生じる。
【0004】一方、各種操作スイッチは必要な操作スイッチ全てをリモコンに設けなければならないため、ある操作を行いたい場合にどの操作スイッチを操作すればよいのかにわかには判別できない場合が生じる。
【0005】更に、ガス器具の機種や種類によって操作ボタンの数や表示部に表示させる内容が相違するため、ガス器具の機種や種類毎に専用のリモコンを製造しなければならない。
【0006】そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、操作内容等を大きく表示することができ、操作性に優れ、且つ汎用性のあるガス器具のリモコンを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明によるガス器具のリモコンは、ガス器具と通信をするためのモデムと、画面が透明なタッチセンサで覆われたドットマトリクス式の表示部と、該表示部の表示内容を制御する制御部とを備え、制御部は表示部に表示される画像をガス器具の作動の種類に応じて適宜切り換え、タッチセンサで検知されるタッチ位置に対応する表示内容の信号をモデムを介してガス器具の制御部に送信しガス器具の作動を制御することを特徴とする。
【0008】ドットマトリクス式の表示部であれば表示内容を自由に変更することができる。そのため、ある操作をする際に必要な情報のみを表示部に表示させることができ、他の操作を行う際には表示を切り換えることができる。そのため表示部自体を大きくしなくても表示される情報を大きくすることができる。また、表示部をタッチセンサで覆うことにより各操作毎に専用の操作ボタンを設けなくても操作ボタンに相当するマークを表示部に表示させ、そのマークを押すことにより操作ボタンと同じ機能を持たせることができる。
【0009】また、表示部の表示は作動プログラムによって決定されるが、上記制御部の作動プログラムのうち、少なくともガス器具の機種に特有の部分を格納するフラッシュメモリを備え、該フラッシュメモリ内のプログラムを書き換え得るようにすれば、ガス器具の機種や種類が相違してもフラッシュメモリ内のプログラムを書き換えることにより他の機種や種類のガス器具のリモコンとして機能させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照して、1は本発明にかかるリモコンであり、屋内の壁Wに取り付けられている。該リモコン1は本実施の形態の場合ガス給湯装置に接続されており、該リモコン1を介してガス給湯装置の作動を制御する。リモコン1の表面にはリモコン1の表面の大部分を示す大きさの表示部2が形成されている。該表示部2はパソコンのモニター等として使用されているドットマトリクス式の液晶モニターを用いている。モノクロの液晶モニターでもよいがカラーの液晶モニターが望ましい。そして、表示部2の表面は透明なシート状のタッチセンサ21で覆われている。該タッチセンサ21は表面を触ると触られた位置を座標として検出することができるものである。
【0011】図2を参照して、リモコン1の内部には表示部2の表示内容を制御する制御部3が設けられている。該制御部3にはROM4が接続されており、ROM4内に格納されたプログラムに基づいて表示部2の表示内容を制御する。例えば、表示部2に2つの相違するマークを表示した場合、いずれか一方のマークを触るとタッチセンサ21からの検知信号によりどのマークが触られたを制御部3が判断し、そのマークが触られた場合に表示するものとして予めプログラムされている内容に表示部2の表示内容を切り換える。
【0012】ところで、該ROM4は格納されているプログラムを書き換えすることのできるフラッシュメモリを用いた。従って、リモコン1を多数製造し、ROM4内に格納させるプログラムを変更することにより同一のハード構成のリモコン1に相違する動作を行わせることができる。該ROM4内には全てのプログラムを格納してもよいが、少なくとも操作すべきガス器具の機種に関する部分を書き換え可能なROM4に格納する。このように構成することにより、ROM4に格納するプログラムを機種毎の専用にするだけで各機種毎に専用のリモコンを製造することなく、同一のリモコン1を使用することができる。
【0013】リモコン1には通信用のモデム11が内蔵されており、該モデム11を介してガス給湯装置5の制御ユニット(図示せず)に接続されている。例えば、表示部2にスタートスイッチを示す画像が表示されている状態で、スタートスイッチの画像が触られると制御部3はスタートスイッチが触られたことをタッチセンサ21からの検知信号で検知する。そして、上述のように表示部2の表示内容をプログラムに従って切り換えると共に、スタート信号をモデム11を介してガス給湯装置5の制御ユニットに送信する。制御ユニットはスタート信号を受信するとガス給湯装置5を作動可能状態にする。
【0014】具体的には図3を参照して、表示部2には作動開始を示すスタートスイッチの画像2aが表示されている。該画像2aを手Hで触れると上述のようにリモコン1からガス給湯装置5に対してスタート信号が送信される。そして、制御部3は表示部2の表示を切り換え給湯スイッチに相当する画像2bと風呂スイッチに相当する画像2cとを表示する。
【0015】風呂スイッチに相当する画像2cが押されると、風呂モードが選択されたものとして、表示部2の画像は自動湯張りや追い焚き等の浴槽についての制御を行うスイッチ類が表示される画像に切り換わる。給湯スイッチに相当する画像2bが押されると給湯モードが選択されたものと制御部3は判断して、例えば図3(c)に示すように給湯温度を設定するための画像に切り換える。給湯温度を設定する画像では給湯温度を上下するための温調スイッチに相当する画像2dが表示されると共に設定された給湯温度を示す数字の画像2eが表示される。
【0016】温調スイッチに相当する画像2dを押して温度調節し終えると所定時間経過後に画像は自動的に図3(b)に示す画像に戻る。再び給湯温度を調節したい場合には画像2bを押し表示部2の画像を図3(c)に切り換えればよい。風呂モードにしたい場合には上述のように画像2cを押せばよい。尚、風呂モードに切り換わっても所定時間表示部2のタッチセンサ21に触れないと給湯モードの場合と同じく表示部2の画面は図3(b)に示す画像に戻る。
【0017】図3に示した画像はあくまで一実施の形態であり、画面の例えば下辺部分に常にファンクションキーに相当する画像を表示させ、ファンクションキーに相当する画像を押すことによって給湯モードや風呂モードに切り換わるようにしてもよく、あるいはその他の画像構成にしてもよい。
【0018】また、表示部2はドットマトリクス式であるのでリモコン1内にテレビチューナーを内蔵させ、ガス給湯装置5のリモコンとして機能しなくてよい場合にはテレビ画像を表示部2に表示させてもよい。
【0019】また、リモコン1とガス給湯装置5とは専用の通信回線を介して接続してもよいが、リモコン1にエコーネット(Energy Conservation and Homecare Network)で用いられる電灯線モデムを内蔵させ、リモコン1と給湯装置5とを電灯線を介して接続してもよい。また、電灯線を介して外部と通信を行い表示部2にインターネット通信網を介して得られる各種ホームページの画像を表示するようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明は、ドットマトリクス式の表示を用いたので、表示部の表示内容を自由に切り換えることができる。また、表示部の表示内容のうち少なくともガス器具の機種に関する部分をフラッシュメモリに格納し書き換えできるようにしたので複数の機種毎に専用にリモコンを用意する必要がなく、同一のリモコンを用いることができる。
【出願人】 【識別番号】000100562
【氏名又は名称】アール・ビー・コントロールズ株式会社
【出願日】 平成12年11月22日(2000.11.22)
【代理人】 【識別番号】100106105
【弁理士】
【氏名又は名称】打揚 洋次
【公開番号】 特開2002−162097(P2002−162097A)
【公開日】 平成14年6月7日(2002.6.7)
【出願番号】 特願2000−356330(P2000−356330)