| 【発明の名称】 |
加湿機能付き空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】本田 公康
【氏名】栢野 聡
【氏名】沼本 浩直
【氏名】岩清水 正勝
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| 【要約】 |
【課題】従来の構成では、ヒータ線を用いる加熱によって吸着部の水分を脱離するものであり、水分を脱離するのに時間を要することや安全性が低いという課題を有していた。
【解決手段】本発明は、マグネトロン2により水分を吸着したA吸着部3を加熱して効果的に水分を脱離し、その水分を含んだ空気をB経路4より室内に送り込んで室内を加湿するものである。上記加湿機能付き空気調和機によって、安全性が高く、短時間での室内の加湿が可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱するマグネトロンを有する加湿部と、前記吸着部に水分を吸着させる機構と、室内に加湿した空気を送り込む機構とを備えたことを特徴とする加湿機能付き空気調和機。 【請求項2】 室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱するマグネトロンを有する加湿部を複数設け、前記吸着部に水分を吸着させる機構と、室内に加湿した空気を送り込む機構とを備えたことを特徴とする加湿機能付き空気調和機。 【請求項3】 吸着部は少なくともゼオライトまたはシリカゲルのいずれかを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の加湿機能付き空気調和機。 【請求項4】 室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱する誘導加熱装置を有する加湿部と、前記吸着部に水分を吸着させる機構と、室内に加湿した空気を送り込む機構とを備えたことを特徴とする加湿機能付き空気調和機。 【請求項5】 室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱する誘導加熱装置を有する加湿部を複数設け、前記吸着部に水分を吸着させる機構と、室内に加湿した空気を送り込む機構を備えたことを特徴とする加湿機能付き空気調和機。 【請求項6】 吸着部は金属体と、少なくともゼオライトまたはシリカゲルのいずれかを備えたことを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載の加湿機能付き空気調和機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、加湿機能を搭載した空気調和機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の空気調和機における加湿は、特開平10−61978号公報で公知のように室内機に設けた加湿部のゼオライトまたはシリカゲルに水分を吸着させ、ニクロム線のヒータで加熱した空気によって水分を脱離させ室内に加湿空気を送り込むことで加湿を行うものであった。また室外機に加湿部を設けた場合は、図4に示すようにH経路101から空気を供給し、C吸着部102に空気を通過させ、ダンパー103を切り替えることにより、K経路104へ空気を流す。次にH経路101から空気を供給し、C吸着部102に空気を通過させながら、ニクロムヒータ線105によりC吸着部102に加熱空気を導入、吸着した水分を脱離させ、ダンパー103を切り替えることにより、J経路106へ空気を流す。以上のような動作により室内の加湿を行うものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の構成では、ヒータ線を用いる加熱であり、水分を吸着部より脱離するのに時間を要することや発火や耐久という面から考えた安全性が低いという課題を有していた。 【0004】本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、安全性に優れたマグネトロンや誘導加熱装置を用いた加湿機能付き空気調和機を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱するマグネトロンまたは誘導加熱装置を有する加湿部と、前記吸着部に水分を吸着させる機構と、室内に加湿した空気を送り込む機構とを備えることとした。 【0006】そして上記加湿機能付き空気調和機によって、安全性が高く、短時間での室内の加湿が可能となった。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明は各請求項に記載した発明を実施の形態とすることができるので、各請求項に記載した発明に作用効果を併記して発明の実施の形態を説明する。 【0008】請求項1に記載の発明は、室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱するマグネトロンを有する加湿部と、前記吸着部に水分を吸着させる機構と、室内に加湿した空気を送り込む機構とを備える形態によって空気調和機を構成するものである。そしてこの構成によれば、安全性が高く、短時間での室内の加湿が可能とすることができる。なお吸着部はコルゲートハニカム形状として、表面にはシリカゲルやゼオライトを添着することが望ましい。 【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱するマグネトロンを有する加湿部を複数設けることにより、加湿部を交互に作動させることが可能となり、間欠なく加湿することができる。 【0010】請求項4に記載の発明は、室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱する誘導加熱装置を有する加湿部と、前記吸着部に水分を吸着させる機構と、室内に加湿した空気を送り込む機構を備えた空気調和機を構成するものである。そしてこの構成によれば、安全性が高く、短時間での室内の加湿が可能とすることができる。なお吸着部はコルゲートハニカム形状とし、材質として金属を用い、シリカゲルやゼオライトを添着させることが望ましい。 【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱する誘導加熱装置を有する加湿部を複数設けることにより加湿部を交互に作動させることが可能となり、間欠なく加湿することができる。 【0012】 【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。 【0013】(実施例1)図1は本実施例を示した加湿装置の全体説明図で、1はA経路、2はマグネトロン、3はA吸着部、4はB経路で室内へ導入されている。5はC経路、6はダンパーである。まずA経路1から空気を供給し、A吸着部3に空気を通過させて水分をA吸着部3に吸着させる。ついでダンパー6を切り替えることにより、C経路5へ空気を流す。次にA経路1から空気を供給し、A吸着部3に空気を通過させながら、マグネトロン2によりマイクロ波を発生させる。マイクロ波がカバー7で反射しターゲットのA吸着部3に当ることで、A吸着部3に吸着していた水分は脱離し、ダンパー6を切り替えることにより、室内へ加湿した空気をB経路4へ流す。以上のような動作により室内の加湿を行うもので、図2に示すように空気調和機の室外機8の上部に図1に示す本実施例1の構成の加湿装置9aを搭載する。 【0014】試験条件は次のとおりである。20m3の実験室10において室内機11と室外機8から構成される空気調和機を設置し、室内機11と室外機8は4mの配管12で連結する。また加湿装置9aは加湿用ホース13で室内機11に連結していて、これが図1に示すB経路4となっている。A経路1からの送風量は0.2m3/minで3分間の吸着時間と3分間の脱離時間を繰り返すようにした。空気調和機の設定温度は25℃、室外は室温5℃、湿度50%とした。 【0015】また比較例1として、A経路1内にヒータ線を設け、A吸着部3への導入温度が120℃となるようにして、吸着した水分を脱離させ、ダンパー6を切り替えることにより、B経路4へ加湿した空気を流した。試験条件は実施例1と同様にした。 【0016】表1に結果を示す。室内の相対湿度の変化を見ると明らかに実施例1の方が、湿度60%に到達する時間が早いことがわかる。すなわち実施例1では湿度60%に到達する時間は150分であり、比較例1では210分かかっている。 【0017】またA経路1,マグネトロン2,A吸着部3,カバー7で構成される加湿部を2つにし、各吸着部を3分ずらして動作させた場合、湿度60%までの到達時間は90分であった。 【0018】 【表1】
(実施例2)図3は本実施例2を示した図で、14はD経路、15は誘導加熱装置、16はB吸着部、17はE経路で室内へ導入されている。18はF経路、19はダンパーである。まずD経路14から空気を供給し、B吸着部16に空気を通過させてB吸着部16に水分を吸着させる。そしてダンパー19を切り替えることにより、F経路18へ空気を流す。次にD経路14から空気を供給し、B吸着部16に空気を通過させながら、誘導加熱装置15によりB吸着部16の金属を加熱し、吸着した水分を脱離させ、ダンパー19を切り替えることにより、室内に通じるE経路17へ加湿した空気を流す。以上のような動作により室内の加湿を行うもので、図2に示すように空気調和機の室外機8上部に図3に示す構成の加湿装置9bを搭載する。 【0019】試験条件は次のとおりである。20m3の実験室10において室内機11と室外機8から構成される空気調和機を設置し、室内機11と室外機8は4mの配管12で連結する。また加湿装置9bと室内機11は加湿用ホース13で連結されていて、これは図3に示すE経路17を構成している。 【0020】試験条件は次のとおりである。D経路14からの送風量は0.2m3/minで5分間の吸着時間と2分間の水分の脱離時間を繰り返すようにした。空気調和機の設定温度は25℃、室外は室温5℃、湿度50%とした。 【0021】また比較例2として、D経路14内にヒータ線を設け、B吸着部16への導入温度が120℃となるようにして、吸着した水分を脱離させ、ダンパー19を切り替えることにより、E経路17へ空気を流した。試験条件は実施例1と同様にした。 【0022】表2に結果を示す。室内の相対湿度の変化を見ると明らかに実施例2の方が、湿度60%に到達する時間が早いことがわかる。すなわち実施例2では150分で湿度は61%に到達していたのに対し、比較例2では210分経過しても湿度は59%であった。 【0023】またD経路14,誘導加熱装置15,B吸着部16で構成される加湿部を2つにし、各吸着部を3分ずらして動作させた場合、湿度60%までの到達時間は90分であった。 【0024】 【表2】
【0025】 【発明の効果】上記説明から明らかなように、請求項1に記載の発明は、室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱するマグネトロンとを有する加湿部と、前記吸着部に水分を吸着させる機構と、室内に加湿した空気を送り込む機構を備えた空気調和機を構成するものである。そしてこの構成によれば、短時間での室内の加湿が可能とすることができ、かつ安全性も高いという効果を奏する。 【0026】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱するマグネトロンを有する加湿部を2つ以上設けるものである。そしてこの構成によれば加湿部を交互に作動させることが可能となり、間欠なく加湿することができ、短時間に室内の加湿ができるという効果を奏する。 【0027】請求項3に記載の発明は、室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱する誘導加熱装置を有する加湿部と、前記吸着部に水分を吸着させる機構と、室内に加湿した空気を送り込む機構を備えた空気調和機を構成するものである。そしてこの構成によれば、短時間での室内の加湿が可能とすることができ、かつ安全性も高いという効果を奏する。 【0028】請求項4記載の発明は、請求項3記載の室外の水分を吸着する吸着部ならびに前記吸着部を加熱する誘導加熱装置を有する加湿部を2つ以上設けるものである。そしてこの構成によれば加湿部を交互に作動させることが可能となり、間欠なく加湿することができ、短時間に室内の加湿ができるという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月27日(2000.11.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−162073(P2002−162073A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−358996(P2000−358996) |
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