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【発明の名称】 除湿機
【発明者】 【氏名】足立 圭助

【氏名】進藤 泰宏

【要約】 【課題】圧縮機から発生する振動や騒音が外部に漏洩することを極力防止できる除湿機を提供する。

【解決手段】圧縮機室に備えられた圧縮機8を覆うようにして、外周面に制振部材16を被着するとともに、内周面に吸音部材17を貼着した遮音ケース15を設けることにより、前記圧縮機8から発生する騒音や振動が外部に漏洩することを極力防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体内に、蒸発器と、凝縮器と、送風ファンとを設けるとともに、圧縮機を備えた圧縮機室を設け、前記蒸発器及び前記凝縮器を接続配管により前記圧縮機に接続してなる除湿機において、前記圧縮機室に、上面が開放された有底状の円筒部材からなり、前記圧縮機を覆うことにより、同圧縮機から発生する騒音や振動が外部に漏洩しないように遮音する遮音ケースを設けたことを特徴とする除湿機。
【請求項2】 前記遮音ケースが、亜鉛メッキ鋼板等の鋼材からなり、側板と底板とがプレス加工により一体に成型されてなることを特徴とする請求項1に記載の除湿機。
【請求項3】 前記送風機室の底板に複数のスタッドボルトを立設するとともに、前記遮音ケースの底板に前記スタッドボルトが挿通するネジ挿通孔を穿設し、前記スタッドボルトを前記ネジ挿通孔に挿通させ前記遮音ケースを前記底板上に載置させるとともに、前記圧縮機の下部に突設された取付金具のネジ挿通孔に前記スタッドボルトを挿通させ、ナットにより前記取付金具を螺着することにより、前記圧縮機が前記遮音ケースとともに、前記圧縮機室に固定されてなることを特徴とする請求項1に記載の除湿機。
【請求項4】 前記遮音ケースの外周面に、ブチルゴム材等からなる円筒状の制振部材を被着してなることを特徴とする請求項1に記載の除湿機。
【請求項5】 前記遮音ケースの内周面に、発泡ポリエチレン等からなる円筒状の吸音部材を貼着してなることを特徴とする請求項1に記載の除湿機。
【請求項6】 前記吸音部材の側面に、同側面の下端から上方に向けて前記圧縮機に接続する接続配管が挿通する切欠きを設けて、前記吸音部材が前記圧縮機に続いて前記遮音ケースに取付けられるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項5に記載の除湿機。
【請求項7】 前記吸音部材を前記遮音ケースの上方に延出させてなることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の除湿機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除湿機に係わり、より詳細には、本体内に備えられた圧縮機の周囲に遮音ケースを設けて、前記圧縮機から発生する騒音あるいは振動が外部に漏洩しないようにした構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の除湿機は、例えば図3で示すように構成されている。図3で示す除湿機30は、本体31の前面に吸込口3を、上面に吐出口4を設け、前記本体31内に前記吸込口3を臨ませた蒸発器11と凝縮器12とを順次配設するとともに、前記吐出口4を臨ませた駆動用モータ13aにより駆動される送風ファン13を設けている。前記本体31の前面下部には排水タンク9が着脱自在に設けられ、前記本体31の後部底面には前記蒸発器11及び前記凝縮器12と接続配管により接続された圧縮機8が設けられている。前記吸込口3から吸込まれた室内の空気は前記蒸発器11により冷却され同蒸発器11の表面に含有する水分を凝縮させる一方、前記凝縮器12により再加熱され、前記送風ファン13により前記吐出口4から室内に吐出される。
【0003】前記圧縮機8は、前記本体31の底板31a上に立設された複数のスタッドボルト20により防振部材33を介して前記底板31a上に載置されており、前記防振部材33により前記圧縮機8から発生する振動や騒音が、前記本体31に伝わり外部に漏洩しないように防止している。
【0004】しかしながら、前記本体31は板厚が2〜4■程度の樹脂材から形成されていることから前記本体31は振動が伝搬しやすく、また騒音を遮蔽する防音力も小さいため、前記防振部材33により前記圧縮機8から発生する振動の伝搬を防止しようとしても、外部に漏洩する騒音や振動を完全に防ぐことはできず、その改善が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に鑑み、本体内に備えられた圧縮機に、制振機能と吸音機能を有する遮音ケースを設けて、前記圧縮機から発生する振動や騒音が外部に漏洩しないようにした除湿機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するため、本体内に、蒸発器と、凝縮器と、送風ファンとを設けるとともに、圧縮機を備えた圧縮機室を設け、前記蒸発器及び前記凝縮器を接続配管により前記圧縮機に接続してなる除湿機において、前記圧縮機室に、上面が開放された有底状の円筒部材からなり、前記圧縮機を覆うことにより、同圧縮機から発生する騒音や振動が外部に漏洩しないように遮音する遮音ケースを設けた構成となっている。
【0007】また、前記遮音ケースが、亜鉛メッキ鋼板等の鋼材からなり、側板と底板とがプレス加工により一体に成型されてなる構成となっている。
【0008】また、前記送風機室の底板に複数のスタッドボルトを立設するとともに、前記遮音ケースの底板に前記スタッドボルトが挿通するネジ挿通孔を穿設し、前記スタッドボルトを前記ネジ挿通孔に挿通させ前記遮音ケースを前記底板上に載置させるとともに、前記圧縮機の下部に突設された取付金具のネジ挿通孔に前記スタッドボルトを挿通させ、ナットにより前記取付金具を螺着することにより、前記圧縮機が前記遮音ケースとともに、前記圧縮機室に固定されてなる構成となっている。
【0009】また、前記遮音ケースの外周面に、ブチルゴム材等からなる円筒状の制振部材を被着してなる構成となっている。
【0010】また、前記遮音ケースの内周面に、発泡ポリエチレン等からなる円筒状の吸音部材を貼着してなる構成となっている。
【0011】また、前記吸音部材の側面に、同側面の下端から上方に向けて前記圧縮機に接続する接続配管が挿通する切欠きを設けて、前記吸音部材が前記圧縮機に続いて前記遮音ケースに取付けられるようにした構成となっている。
【0012】更に、前記吸音部材を前記遮音ケースの上方に延出させてなる構成となっている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。図1は本発明による除湿機を示す断面図であり、図2は、圧縮機と、同圧縮機を覆う遮音ケースを示した分解斜視図である。本発明による除湿機1は、図1で示すように、本体2の前面上部に吸込口3を、上面に吐出口4を設け、前記本体2の前面下部に着脱自在に排水タンク9を設けている。前記本体2内の上部は、送風孔10aを穿設した仕切板10により前後に区画され、区画された前面に熱交換室6が、区画された後面に送風機室7が設けられるとともに、前記本体2内を上下に区画する上下仕切板2bにより上下に区画され、区画された上部に前記送風機室7が、区画された下部に、圧縮機室5が設けられている。
【0014】前記熱交換器室6には、前記吸込口3を臨ませた蒸発器11と凝縮器12とが順次配設され、前記送風機室7には、前記吐出口4を臨ませた駆動用モータ13aにより駆動され除湿された空気を室内に送出する送風ファン13が設けられている。前記圧縮機室5には、前記蒸発器11と接続配管8bにより接続されるとともに、前記蒸発器12と接続配管8aにより接続される圧縮機8が設けられており、同圧縮機8で圧縮された冷媒は、前記接続配管8aと前記接続配管8bとにより、前記蒸発器11と前記凝縮器12とに循環し、これらで熱交換するようになっている。また、前記送風機室7の背面には、電装品箱14が設けられている。
【0015】前記吸込口3から吸込まれた室内の空気は、前記蒸発器11により冷却され、同蒸発器11の表面に含有する水分を凝縮させる一方、前記凝縮器12により再加熱され常温の空気となって前記仕切板10の前記送風孔10aから前記送風機室7に流入し、前記送風ファン13により前記吐出口4から室内に送出されるようになっている。また前記蒸発器11の表面に凝縮した凝縮水は前記排水タンク9に排水されるようになっている。
【0016】前記圧縮機室5には、前記圧縮機8を覆うように遮音ケース15が設けられている。同遮音ケース15は、図2の分解斜視図で示すように、亜鉛メッキ鋼板(SECC材)等からなる上面が開放された有底状の円筒部材であり、底部に複数のネジ挿通孔15aを穿設しており、同遮音ケース15はプレス加工により側板と底板とが一体に成型されている。また、前記遮音ケース15の外周面には円筒形状に形成され、ブチルゴムからなる制振部材16が被着している。前記圧縮機8の底部にはネジ挿通孔8dを穿設した複数の取付金具8cが突設されており、また、前記本体2の底板2aには、前記ネジ挿通孔8dに対応した複数のスタッドボルト19が立設されている。また、上面17aと下面17bとが開放されるとともに、上部が縮径した円筒形状に形成され、側面に前記圧縮機8に接続する前記接続配管8aと前記接続配管8bとが挿通する切欠き17cを設け、発泡ポリエチレン材からなる吸音部材17が、前記遮音ケース15の内周面に貼着されるようになっている。
【0017】次に、前記圧縮機8及び前記遮音ケース15の前記圧縮機室5への組付けについて説明をする。まず、前記遮音ケース15を、前記ネジ挿通孔15aに前記スタッドボルト19が挿通するようにして前記底板2a上に載置させる。次に、ゴム材からなる防振部材18を介して、前記圧縮機8の前記取付金具8cに穿設された前記ネジ挿通孔8dを前記スタッドボルト19に挿通させ、ナット20により螺着して、前記圧縮機8を前記遮音ケース15の底板上に固定する。次に、前記吸音部材17を、前記切欠き17cに前記接続配管8aと前記接続配管8bが挿通するようにして、上方から前記遮音ケース15内に挿入するとともに、その内周面に貼着する。
【0018】次に、上記遮音ケース15の効果について説明をする。同遮音ケース15は亜鉛メッキ鋼板(SECC材)等の鋼材からなり、前記圧縮機8を覆うように設けられるとともに、外周面に被着された前記制振部材16が前記遮音ケース15の振動と、同振動に伴う音響の放射を抑制することにより、前記圧縮機5から発生する騒音のかなりの部分を外部に漏洩しないように遮断することができる。また、前記吸音部材17が前記遮音ケース15の上方に延出し、前記本体2の前記上下仕切板2bの下面に当接するようにして、前記遮音ケース15の開放された上面を覆うことにより、騒音の漏洩をより低減できる。また、前記圧縮機8の通風を妨げないように前記遮音ケース15の上面が開放されていることから、前記圧縮機8が加熱して運転に支障が生じるような不具合を防止することができるようになっている。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、圧縮機室に備えられた圧縮機を覆うようにして、外周面に制振部材を被着するとともに、内周面に吸音部材を貼着した遮音ケースを設けることにより、前記圧縮機から発生する騒音や振動が外部に漏洩することを極力防止できるとともに、前記圧縮機室の組み付けが容易に行える除湿機とすることができる。
【出願人】 【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
【出願日】 平成12年11月20日(2000.11.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−162066(P2002−162066A)
【公開日】 平成14年6月7日(2002.6.7)
【出願番号】 特願2000−352854(P2000−352854)