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【発明の名称】 空気調和機
【発明者】 【氏名】松本 明人

【氏名】今中 俊行

【氏名】川島 均

【氏名】岡 誠司

【要約】 【課題】ビルトインタイプの室内機を備える空気調和機において、各種設置形態の室内機における部品の共通化を図り、形状・寸法を各設置条件に対応させる。

【解決手段】室内ファン12と室内ファンモータ13を収納するとともに、室内空気を吸い込んで室内熱交換器11を介して室内に調整空気を送風する空気流路を構成する本体シャーシ90と、各部の制御を行う制御回路を搭載するプリント基板72を含む回路部品を収納し、本体シャーシ90の外面側であって室内機2の設置形態に応じて用意される複数の取付位置に取付可能な電装品箱71とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数の設置形態を選択可能な室内機(2)を備える空気調和機であって、前記室内機(2)は、室外機内に設置される圧縮機(21)、室外熱交換器(24)などと接続されて冷媒回路を構成する室内熱交換器(11)と、前記室内熱交換器(11)内部を通過する冷媒との間で熱交換する空気流を生成する室内ファン(12)と、前記室内ファン(12)を駆動するための室内ファンモータ(13)と、少なくとも前記室内ファン(12)と室内ファンモータ(13)を収納するとともに、室内空気を吸い込んで前記室内熱交換器(11)を介して室内に調整空気を送風する空気流路を構成する本体シャーシ(90)と、各部の制御を行う制御回路を搭載するプリント基板(72)を含む回路部品を収納し、前記本体シャーシ(90)の外面側であって前記室内機(2)の設置形態に応じて用意される複数の取付位置(92,101,115)に取付可能な電装品箱(71)と、を備えることを特徴とする空気調和機。
【請求項2】前記本体シャーシ(90)は、底面に設けられる第1吸込用開口(91)と、前面に設けられる吹出用開口(57)と、側面に設けられる第1電装品箱取付部(92)とを備えている、請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】前記本体シャーシ(90)の前面下部から前記第1吸込用開口(91)に向けて空気流路を構成する下部吸込チャンバー(62)が前記本体シャーシ(90)の底面に取付可能であり、前記下部吸込チャンバー(62)とともに前記電装品箱(71)を前記本体シャーシ(90)の底面に取り付けることが可能な第2電装品箱取付部(101)を備える、請求項2に記載の空気調和機。
【請求項4】前記本体シャーシ(90)の上面に第2吸込用開口(113)が設けられ、前記本体シャーシ(90)の前面上部から前記第2吸込用開口(113)に向けて空気流路を構成する上部吸込チャンバー(111)が、前記本体シャーシ(90)の上面に取付可能であり、前記上部吸込チャンバー(111)とともに前記電装品箱(71)を前記本体シャーシ(90)の上面に取り付けることが可能な第3電装品箱取付部(115)を備える、請求項2または3に記載の空気調和機。
【請求項5】前記本体シャーシ(90)の背面に第3吸込用開口(114)がさらに設けられ、前記上部吸込チャンバー(111)は、前記本体シャーシ(90)の前面上部から前記第2吸込用開口(113)および第3吸込用開口(114)に向けて空気流路を構成するように、前記本体シャーシ(90)の上面から背面にかけて取付可能となっている、請求項4に記載の空気調和機。
【請求項6】前記第3吸込用開口(114)は、前記本体シャーシ(90)の背面の一部を切り取ることにより構成される、請求項5に記載の空気調和機。
【請求項7】前記上部吸込チャンバー(111)を使用しない場合に前記第2吸込用開口(113)を閉塞するための天カバー(40)と、前記上部吸込チャンバー(111)を使用する場合に前記第1吸込用開口(91)を閉塞するための底カバー(40,118)が用意されている、請求項4〜6のいずれかに記載の空気調和機。
【請求項8】前記天カバー(40)と底カバー(40)は同一部材を共用することを特徴とする、請求項7に記載の空気調和機。
【請求項9】前記電装品箱(71)内に収納される回路部品と前記本体シャーシ(90)内の各部とを電気的に接続するためのコネクタ(95,104,117)が、前記電装品箱(71)の各取付位置(92,101,115)に対応して前記本体シャーシ(90)の複数個所に設けられている、請求項1〜8のいずれかに記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の設置形態を選択可能な室内機を備える空気調和機であって、特に、天井裏設置、天袋設置、地袋設置などの各種ビルトイン形態を取り得る室内機を備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるビルトインタイプの空気調和機において、その室内機が天井裏に設置されるタイプ、天袋内に設置されるタイプ、地袋内に設置されるタイプなどの形態がある。
【0003】空気調和機の室内機内には、室外機に配置されている圧縮機、室外熱交換器などと接続されて冷媒回路を構成する室内熱交換器と、室内空気を吸入して室内熱交換器内部を通過する冷媒との間で熱交換した後の空気を室内に供給するための室内ファンが設けられている。
【0004】天井裏設置型の室内機では、たとえば、室内空気を吸い込むための吸込用開口を底面に設け、室内熱交換器との間で熱交換を行った後の調整空気を前面下方に吹き出すように構成できる。
【0005】また、天袋設置型および地袋設置型の室内機では、吸込用開口と吹出用開口のいずれも前面に設ける必要がある。このうち地袋設置型の場合には、室内熱交換器との間で熱交換後の調整空気を吹き出すための吹出用開口が、底面よりも上にある方が好ましく、前面下部から室内ファン側に室内空気を導入するための吸込チャンバーが本体下部に設けられる場合が多い。また、天袋設置型の場合には、室内空気を吸い込むための吸込用開口が、吹出用開口よりも上部に位置していることが好ましく、前面上部から室内ファン側に室内空気を導入するための吸込チャンバーが本体上部に設けられる場合が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したようなビルトインタイプの空気調和機では、設置形態により室内機の形状や大きさに制約があり、特に、天袋設置型や地袋設置型の場合、横幅、高さ、奥行きのいずれに対しても住宅設備の規格に基づいて制限を受けることとなる。
【0007】このような天井裏設置型、天袋設置型、地袋設置型の各室内機について部品の共通化を図るためには、室内ファン、室内ファンモータ、室内熱交換器、各部を制御するための制御回路を搭載したプリント基板などの回路部品およびその他の部品を室内機本体内に収納し、室内機本体内に室内空気を導入するための吸込チャンバーを着脱自在にすることが考えられる。
【0008】制御回路を搭載するプリント基板などの回路部品を電装品箱と呼ばれるケーシング内に収納し、この電装品箱を室内機本体の外部に取り付けることで、室内機本体をさらに小型化することが可能となる。しかしながら、電装品箱を室内機本体の外面に取り付ける必要があり、必ずしも全ての設置形態に沿った形状・寸法になるとは限らない。
【0009】本発明では、ビルトインタイプの室内機を備える空気調和機において、各種設置形態の室内機における部品の共通化を図り、形状・寸法を各設置条件に対応させることを可能とすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る空気調和機は、複数の設置形態を選択可能な室内機を備える空気調和機であって、室内機が、室外機内に設置される圧縮機、室外熱交換器などと接続されて冷媒回路を構成する室内熱交換器と、室内熱交換器内部を通過する冷媒との間で熱交換する空気流を生成する室内ファンと、前記室内ファンを駆動するための室内ファンモータと、少なくとも前記室内ファンと室内ファンモータを収納するとともに、室内空気を吸い込んで前記室内熱交換器を介して室内に調整空気を送風する空気流路を構成する本体シャーシと、各部の制御を行う制御回路を搭載するプリント基板を含む回路部品を収納し、前記本体シャーシの外面側であって前記室内機の設置形態に応じて用意される複数の取付位置に取付可能な電装品箱とを備えることを特徴としている。
【0011】この場合、室内機の設置形態に応じて電装品箱の取付位置を変更することで、室内機の形状・寸法をその設置形態に対応したものとすることができる。したがって、設置形態が異なる複数の室内機において部品の共通化を図ることが可能となり、製造工程を簡略するとともに製造コストを引き下げることを可能とする。
【0012】本発明の請求項2に係る空気調和機は、請求項1に記載の空気調和機であって、本体シャーシが、底面に設けられる第1吸込用開口と、前面に設けられる吹出用開口と、側面に設けられる第1電装品箱取付部とを備えている。
【0013】この場合、第1吸込口から室内空気を吸い込んで、室内熱交換器の内部を通過する冷媒との間で熱交換した後の調整空気を吹出用開口から前面下方に吹き出す構成とすることにより、天井裏設置型の室内機を有する空気調和機に対応させることが可能となる。
【0014】本発明の請求項3に係る空気調和機は、請求項2に記載の空気調和機であって、 本体シャーシの前面下部から第1吸込用開口に向けて空気流路を構成する下部吸込チャンバーが本体シャーシの底面に取付可能であり、下部吸込チャンバーとともに電装品箱を本体シャーシの底面に取り付けることが可能な第2電装品箱取付部を備えている。
【0015】この場合、前面下部から吸い込んだ室内空気を下部吸込チャンバーにより、本体シャーシ内に導入し、さらに室内熱交換器の内部を通過する冷媒との間で熱交換した後の調整空気を吹出用開口から前面に吹き出すように構成することにより、地袋設置型の室内機を有する空気調和機に対応させることが可能となる。
【0016】本発明の請求項4に係る空気調和機は、請求項2または3に記載の空気調和機であって、本体シャーシの上面に第2吸込用開口が設けられ、本体シャーシの前面上部から第2吸込用開口に向けて空気流路を構成する上部吸込チャンバーが、本体シャーシの上面に取付可能であり、上部吸込チャンバーとともに電装品箱を本体シャーシの上面に取り付けることが可能な第3電装品箱取付部を備えている。
【0017】この場合、前面上部から吸い込んだ室内空気を上部吸込チャンバーにより、第2吸込口を介して本体シャーシ内に導入し、さらに室内熱交換器の内部を通過する冷媒との間で熱交換した後の調整空気を吹出用開口から前面に吹き出すように構成することにより、天袋設置型の室内機を有する空気調和機に対応させることが可能となる。
【0018】本発明の請求項5に係る空気調和機は、請求項4に記載の空気調和機であって、本体シャーシの背面に第3吸込用開口がさらに設けられ、上部吸込チャンバーが、本体シャーシの前面上部から第2吸込用開口および第3吸込用開口に向けて空気流路を構成するように、本体シャーシの上面から背面にかけて取付可能となっている。
【0019】この場合、前面上部から吸い込んだ室内空気を上部吸込チャンバーにより、第2吸込口および第3吸込口を介して本体シャーシ内に導入し、さらに室内熱交換器の内部を通過する冷媒との間で熱交換した後の調整空気を吹出用開口から前面に吹き出すように構成することにより、天袋設置型の室内機を有する空気調和機に対応させることが可能となる。
【0020】本発明の請求項6に係る空気調和機は、請求項5に記載の空気調和機であって、本体シャーシの背面の一部を切り取ることにより第3吸込用開口を構成することができる。
【0021】この場合、上部吸込チャンバーを使用しない場合には、本体シャーシの背面をそのままの状態で使用し、上部吸込チャンバーを使用する場合にのみ第3吸込用開口を設けるように構成できる。したがって、本体シャーシおよび本体シャーシ内に収納される各部を共通化することが可能となる。
【0022】本発明の請求項7に記載の空気調和機は、請求項4〜6のいずれかに記載の空気調和機であって、上部吸込チャンバーを使用しない場合に第2吸込用開口を閉塞するための天カバーと、上部吸込チャンバーを使用する場合に第1吸込用開口を閉塞するための底カバーが用意されている構成とすることができる。
【0023】この場合、上部吸込チャンバーを使用しない場合には、天カバーにより第2吸込口を閉塞し、上部吸込チャンバーを使用する場合には底カバーにより第1吸込用開口を閉塞することで、室内機の各種設置形態に対応させることが可能となり、本体シャーシおよび本体シャーシ内に収納される各部を共通化することが可能となる。
【0024】本発明の請求項8に係る空気調和機は、請求項7に記載の空気調和機であって、天カバーと底カバーとを同一部材で共用することを特徴としている。この場合、上部吸込チャンバーを使用しない場合には、この同一部材により第2吸込口を閉塞し、上部吸込チャンバーを使用する場合には第1吸込用開口を閉塞することで、室内機の各種設置形態に対応させることが可能となり、本体シャーシおよび本体シャーシ内に収納される各部を共通化することが可能となるとともに、天カバーおよび底カバーも共通部品とすることができる。
【0025】本発明の請求項9に係る空気調和機は、請求項1〜8のいずれかに記載の空気調和機であって、電装品箱内に収納される回路部品と本体シャーシ内の各部とを電気的に接続するためのコネクタが、電装品箱の各取付位置に対応して本体シャーシの複数個所に設けられていることを特徴としている。
【0026】この場合、室内機の設置形態に基づいて電装品箱の取付位置を選択した場合に、対応する位置に設けられたコネクタに接続することで、電装品箱内に収納されている回路部品と各部の電気的接続を容易に行うことが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】〔空気調和機の概略構成〕本発明の1実施形態が採用される空気調和機の冷媒回路を図1に示す。
【0028】この空気調和機1は、天井裏設置、天袋設置、地袋設置などの各種形態に使用されるビルトインタイプの室内機2と、室外に設置される室外機5とを備えている。
【0029】室内機2内には、室内熱交換器11が設けられている。この室内熱交換器11は、長さ方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。
【0030】また、室内機2内には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器11との間で熱交換を行った後の空気を室内に排出するための室内ファン12が設けられている。室内ファン12は、円筒形状に構成され、周面には回転軸方向に羽根が設けられた多翼遠心ファンであり、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。この室内ファン12は、室内機2内に設けられるファンモータ13によって回転駆動される。
【0031】室外機5には、圧縮機21と、圧縮機21の吐出側に接続される四路切換弁22と、圧縮機21の吸入側に接続されるアキュムレータ23と、四路切換弁22に接続された室外熱交換器24と、室外熱交換器24に接続された電動膨張弁でなる減圧器25とが設けられている。減圧器25は、フィルタ26および液閉鎖弁27を介して現地配管31に接続されており、この現地配管31を介して室内熱交換器11の一端と接続される。また、四路切換弁22は、ガス閉鎖弁28を介して現地配管32に接続されており、この現地配管32を介して室内熱交換器11の他端と接続されている。
【0032】室外機5内には、室外熱交換器24での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン29が設けられている。このプロペラファン29は、ファンモータ30によって回転駆動される。
【0033】室外機5と室内機2との間には、電源供給を行うための電源ライン、各種センサによる検出信号、運転制御信号などを送受信するための伝送線路が設けられており、ユーザからの指示入力やセンサ検出信号に基づく運転制御が行われる。
【0034】〔室内機の構成〕室内機2の分解斜視図を図2に示す。室内空調ユニット2には、室内熱交換器11、室内ファン12、室内ファンモータ13などが内部に収納される。
【0035】天カバー40、天板部41、側板部42,43、後面板51、ファン取付板52およびドレンパン63によって包囲されるファン収納空間81には、室内ファン12によって吸い込んだ空気を前面に送風するための空気流路を形成するファンハウジング53が収納されている。室内ファン12はこのファンハウジング53内に回転自在に支持されて収納される。
【0036】室内ファン12は、周面に多数の翼が配置され回転軸と直交する方向への空気流を生成する多翼遠心ファンであり、シャフト部材55および連結部材56を介して室内ファンモータ13の駆動軸に連結されて回転駆動される。室内ファンモータ13は、ファン収納空間81に固定されるモータ取付部材54に取り付けられている。
【0037】室内熱交換器11は、ファン取付板52の前面に配置される。ファン取付板52には、室内ファン12によって生成される空気流を排出するための排気口57が設けられており、この排気口57を介して排出される空気が室内熱交換器11と接触するように構成されている。ファン取付板52の前面であって室内熱交換器11との間には、排気口57から排出される空気の整流するための整流板58と、室内熱交換器11内の冷媒温度(蒸発温度・凝縮温度)を検出するためのサーミスタ59とが取り付けられている。
【0038】室内熱交換器11の前面には、エアフィルタ60と、吹き出しダクトを構成する前面パネル61が取り付けられる。室内機2の下方には、下部前面から吸い込んだ室内空気を室内ファン12側に導入による空気流を生成するための下部吸込チャンバー62が取付可能となっている。
【0039】また、室内熱交換器11の下方からファン収納空間81の下方前側部分にかけて凝縮水を収集するためのドレンパン63が設けられている。ファン収納空間81の下方後側部分は、吸い込んだ室内空気をファン収納空間81内に導入するための第1吸込用開口が形成されている。
【0040】側板部43の外面側には、電装品箱取付板78,79が取り付けられ、この電装品箱取付板78,79を介して電装品箱71が取り付けられる。電装品箱71は、制御回路が実装されるプリント基板72、電源トランス76、端子盤75などを収納する電装品箱本体73と蓋部材74とで構成されている。
【0041】さらに、室内機2の前面には、リモコンとの間で信号の送受信を行うための受光部77が設けられている。この受光部77は、リモコンからの赤外線による指示信号を受信する赤外線受光素子と、現在の運転状況などを示す各種信号を送信するための赤外線発光素子とを備えるものであり、電装品箱71内のプリント基板72に実装された制御回路と接続されている。
【0042】〔電装品箱の取付位置〕
(1)天井裏設置室内機2を下方より見た簡略化斜視図を図3に示す。
【0043】室内機2は、図2に示す天カバー40、天板部41、側板部42,43、後面板51、ファン取付板52およびドレンパン63などで構成される本体シャーシ90を有しており、本体シャーシ90の前面に室内熱交換器11および吹出口61が取り付けられている。
【0044】本体シャーシ90の底面後方部に位置して、下方に開放する第1吸込用開口91が形成されている。この第1吸込用開口91は、ファン収納用空間81(図2参照)と連通しており、吸い込んだ室内空気をファン収納空間81に導入するように構成されている。
【0045】側板部43の外面側は、電装品箱71を取付可能な第1電装品箱取付部92を構成している。この室内機2を天井裏設置型として使用する場合には、図3に示すように、電装品箱71を第1電装品箱取付部92に取り付け、側板部42,43に吊り金具93,93をさらに取り付けて天井裏に設置する。この場合、本体シャーシ90の底面に形成されている第1吸込用開口91から室内空気を吸い込んで、室内熱交換器11を通過する冷媒との間で熱交換した後の調整空気を前面から吹き出す構成となる。
【0046】天井裏設置型の場合には、室内機2の両側方に位置する空間に余裕がある場合が多いと考えられるため、電装品箱71を側板部43の側方に位置する第1電装品箱取付部92に取り付けても設置場所の制約を受けることが少ない。したがって、側板部43の側方に電装品箱71を取り付けることによって、施工が簡単であり、配線作業も容易となる。
【0047】図6に示すように、側板部43に中継用ハーネス94を引き出した状態としておき、第1電装品箱取付部92に取り付けられた電装品箱71と室内機2内部の各部との電気的接続をこの中継用ハーネス94を介して行うように構成できる。
【0048】また、図9に示すように、電装品箱71にコネクタを設けておき、側板部43の第1電装品箱取付部92に電装品箱71のコネクタを受け容れるコネクタ95を設けておくことが可能である。この場合、電装品箱71を第1電装品箱取付部92に取り付けることにより、同時に電気的接続を行うことができ、施工時の作業が簡単になる。
【0049】(2)地袋設置地袋設置型の場合には、図4に示すように、前面下部から吸い込んだ室内空気を第1吸込用開口91に導入する下部吸込チャンバー62が本体シャーシ90の底面に位置して取り付けられる。下部吸込チャンバー62は、前面に位置して室内空気を吸い込む前面開口部102が形成されており、この前面開口部102から第1吸込用開口91に連設する中空形状となっている。
【0050】下部吸込チャンバー62の一端には、電装品箱71を取り付けることが可能な第2電装品箱取付部101が形成されている。この第2電装品箱取付部101は、下部吸込チャンバー62の中空部に形成されており、この中空部に電装品箱71を収納するように取り付けることが可能となっている。
【0051】また、下部吸込チャンバー62は、図2に示すように、上方に開放したトレイ形状のもので構成することも可能であり、この場合、本体シャーシ90の底面の一部を第2電装品箱取付部101とすることができる。
【0052】地袋設置の場合には、室内機2の側方に設置空間の余裕がないことが考えられ、側板部43の側方に電装品箱71を取り付けることが困難な場合がある。このような場合、下部吸込チャンバー62を取り付ける際に同時に電装品箱71を設置することが可能となり、施工時の作業が簡単であるとともに、設置場所の制約をクリアすることが可能となる。
【0053】図7に示すように、側板部43に中継用ハーネス94を引き出した状態としておき、第2電装品箱取付部101に取り付けられた電装品箱71とこの中継ハーネス94とを接続配線103を介して接続するように構成することができる。このことにより、室内機2内部の各部と電装品箱71とを簡単に電気的に接続できる。
【0054】また、図10に示すように、電装品箱71にコネクタを設けておき、本体シャーシ90の底面に構成される第2電装品箱取付部101に電装品箱71のコネクタを受け容れるコネクタ104を設けておくことが可能である。この場合、電装品箱71を第2電装品箱取付部101に取り付けることにより、同時に電気的接続を行うことができ、施工時の作業が簡単になる。
【0055】(3)天袋設置天袋設置型の場合には、図5に示すように、前面上部から吸い込んだ室内空気をファン収納用空間81に導入するための上部吸込チャンバー111が本体シャーシ90に取り付けられる。
【0056】上部吸込チャンバー111は、前面に位置して室内空気を吸い込む前面開口部112が形成されており、この前面開口部112から本体シャーシ90の上面後部および背面に向けて吸い込んだ空気を案内する中空形状を構成している。
【0057】このような上部吸込チャンバー111を取り付ける場合には、本体シャーシ90の上面後部に取り付けられている天カバー40を取り外す。このことにより、本体シャーシ90の上面後部には、第2吸込用開口113が形成されることとなり、上部吸込チャンバー111の前面開口部112から吸い込まれた室内空気がこの第2吸込用開口113を介してファン収納用空間81に導入されることとなる。
【0058】また、本体シャーシ90の背面の一部を切り取って第3吸込用開口114を形成する。このことにより、上部吸込チャンバー111の前面開口部112から吸い込まれた室内空気が、第2吸込用開口113および第3吸込用開口114を介してファン収納用空間81に導入されることとなる。
【0059】本体シャーシ90の上面後部から取り外した天カバー40は、第1吸込用開口91を閉塞する底カバーとして、本体シャーシ90の底面に取り付ける。この天カバー40により第1吸込用開口91を完全に閉塞することができない場合には、第2底カバー118を取り付けることで、第1吸込用開口91を閉塞することとする。
【0060】上部吸込チャンバー111の一端には、電装品箱71を取り付けることが可能な第3電装品箱取付部115が形成されている。この第3電装品箱取付部115は、上部吸込チャンバー111の中空部に形成されており、この中空部に電装品箱71を収納するように取り付けることが可能となっている。
【0061】また、上部吸込チャンバー111は、下方に開放した形状とすることが可能であり、この場合には、本体シャーシ90の上面の一部を第3電装品箱取付部115とすることができる。
【0062】天袋設置の場合も地袋設置の場合と同様に、室内機2の側方に設置空間の余裕がないことが考えられ、側板部43の側方に電装品箱71を取り付けることが困難な場合がある。このような場合、上部吸込チャンバー111を取り付ける際に同時に電装品箱71を設置することが可能となり、施工時の作業が簡単であるとともに、設置場所の制約をクリアすることが可能となる。
【0063】また、他の設置形態の室内機2と同一の部品を使用することが可能であり、特に、本体シャーシ90や、本体シャーシ90内に収納される各部、電装品箱71および天カバー40などの共通化を図ることができる。
【0064】図8に示すように、側板部43に中継用ハーネス94を引き出した状態としておき、第3電装品箱取付部115に取り付けられた電装品箱71とこの中継ハーネス94とを接続配線116を介して接続するように構成することができる。このことにより、室内機2内部の各部と電装品箱71とを簡単に電気的に接続できる。
【0065】また、図11に示すように、電装品箱71にコネクタを設けておき、本体シャーシ90の上面に構成される第3電装品箱取付部115に電装品箱71のコネクタを受け容れるコネクタ117を設けておくことが可能である。この場合、電装品箱71を第3電装品箱取付部115に取り付けることにより、同時に電気的接続を行うことができ、施工時の作業が簡単になる。
【0066】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る空気調和機では、室内機の設置形態に応じて電装品箱の取付位置を変更することで、室内機の形状・寸法をその設置形態に対応したものとすることができる。したがって、設置形態が異なる複数の室内機において部品の共通化を図ることが可能となり、製造工程を簡略するとともに製造コストを引き下げることを可能とする。
【0067】本発明の請求項2に係る空気調和機では、第1吸込口から室内空気を吸い込んで、室内熱交換器の内部を通過する冷媒との間で熱交換した後の調整空気を吹出用開口から前面下方に吹き出す構成とすることにより、天井裏設置型の室内機を有する空気調和機に対応させることが可能となる。
【0068】本発明の請求項3に係る空気調和機では、前面下部から吸い込んだ室内空気を下部吸込チャンバーにより、本体シャーシ内に導入し、さらに室内熱交換器の内部を通過する冷媒との間で熱交換した後の調整空気を吹出用開口から前面に吹き出すように構成することにより、地袋設置型の室内機を有する空気調和機に対応させることが可能となる。
【0069】本発明の請求項4に係る空気調和機では、前面上部から吸い込んだ室内空気を上部吸込チャンバーにより、第2吸込口を介して本体シャーシ内に導入し、さらに室内熱交換器の内部を通過する冷媒との間で熱交換した後の調整空気を吹出用開口から前面に吹き出すように構成することにより、天袋設置型の室内機を有する空気調和機に対応させることが可能となる。
【0070】本発明の請求項5に係る空気調和機では、前面上部から吸い込んだ室内空気を上部吸込チャンバーにより、第2吸込口および第3吸込口を介して本体シャーシ内に導入し、さらに室内熱交換器の内部を通過する冷媒との間で熱交換した後の調整空気を吹出用開口から前面に吹き出すように構成することにより、天袋設置型の室内機を有する空気調和機に対応させることが可能となる。
【0071】本発明の請求項6に係る空気調和機では、上部吸込チャンバーを使用しない場合には、本体シャーシの背面をそのままの状態で使用し、上部吸込チャンバーを使用する場合にのみ第3吸込用開口を設けるように構成できる。したがって、本体シャーシおよび本体シャーシ内に収納される各部を共通化することが可能となる。
【0072】本発明の請求項7に係る空気調和機では、上部吸込チャンバーを使用しない場合には、天カバーにより第2吸込口を閉塞し、上部吸込チャンバーを使用する場合には底カバーにより第1吸込用開口を閉塞することで、室内機の各種設置形態に対応させることが可能となり、本体シャーシおよび本体シャーシ内に収納される各部を共通化することが可能となる。
【0073】本発明の請求項8に係る空気調和機では、上部吸込チャンバーを使用しない場合には、この同一部材により第2吸込口を閉塞し、上部吸込チャンバーを使用する場合には第1吸込用開口を閉塞することで、室内機の各種設置形態に対応させることが可能となり、本体シャーシおよび本体シャーシ内に収納される各部を共通化することが可能となるとともに、天カバーおよび底カバーも共通部品とすることができる。
【0074】本発明の請求項9に係る空気調和機では、室内機の設置形態に基づいて電装品箱の取付位置を選択した場合に、対応する位置に設けられたコネクタに接続することで、電装品箱内に収納されている回路部品と各部の電気的接続を容易に行うことが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
【出願日】 平成12年11月20日(2000.11.20)
【代理人】 【識別番号】100094145
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
【公開番号】 特開2002−162064(P2002−162064A)
【公開日】 平成14年6月7日(2002.6.7)
【出願番号】 特願2000−353295(P2000−353295)