| 【発明の名称】 |
光源用反射鏡及びこれを用いた映像表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大内 敏
【氏名】今長谷 太郎
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| 【要約】 |
【課題】金属で形成され、光の利用効率を改善した光源用反射鏡を提供する。
【解決手段】光源用反射面鏡の厚さを薄くする。また、反射面鏡の放物面、楕円面等の非球面を有する反射鏡に配置されるランプ管球の焦点位置を小さくすることができるように、この反射鏡の仮想頂点近傍の反射面を変形させ、焦点距離が短くなるように管球の位置をずらす。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成し、該反射鏡の肉厚を0.2mm以上〜1.8mm以下とすることを特徴とする光源用反射鏡。 【請求項2】ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成し、該光源用反射鏡の開口部近傍を平らにした平面部を設け、該平面部に放熱用の穴を設けることを特徴とする光源用反射鏡。 【請求項3】ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成し、該光源用反射鏡のネックに放熱用フィンを設けることを特徴とする光源用反射鏡。 【請求項4】ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成すると共に、該光源用反射鏡の曲面の仮想頂点近傍に凹部を設け、該管球を該仮想頂点方向に移動させて配置することを特徴とする光源用反射鏡。 【請求項5】請求項4記載の光源用反射鏡において、該凹部は該反射鏡における該ランプの配光分布の外側の径以下の部分に設けられることを特徴とする光源用反射鏡。 【請求項6】ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成し、該光源用反射鏡の開口部近傍を平らにした平面部を設け、該平面部で該光源用反射鏡を保持することを特徴とする光源用反射鏡。 【請求項7】ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成すると共に、該光源用反射鏡を、焦点位置を形成する第1の反射鏡部分と、仮想頂点近傍の第2の反射鏡部分から構成し、該第1の反射鏡部分の曲面を放物面又は楕円面とすることを特徴とる光源用反射面鏡。 【請求項8】ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成し、該光源用反射鏡の開口部近傍を平らにした平面部を設け、開口部を多角形とすることを特徴とする光源用反射鏡。 【請求項9】請求項1乃至8項のいずれかに記載の光源用反射面鏡を備え、光源からの光を該光源用反射面鏡で反射させて光を出射させ、該出射された光を用いて映像表示素子で映像を形成し、投射レンズで投射することを特徴とする映像表示装置。 【請求項10】請求項1乃至8項のいずれかに記載の光源用反射面鏡を備え、光源からの光を該光源用反射面鏡で反射させて光を出射させ、該出射された光を色分離素子で複数の色光に分離した後、映像表示素子に照射して映像を形成し、該映像を投射レンズで投射することを特徴とする映像表示装置。 【請求項11】請求項1乃至8項のいずれかに記載の光源用反射面鏡を備え、光源からの光を該光源用反射面鏡で反射させて光を出射させ、該出射された光を複数の色光に分離して、それぞれ異なる映像表示素子に入射して、複数の色光の映像を形成し、該複数の色光の映像を合成して投射レンズから投射することを特徴とする映像表示装置。 【請求項12】請求項1乃至8項のいずれかに記載の光源用反射面鏡を備え、光源からの光を該光源用反射面鏡で反射させて光を出射させ、該出射された光をカラーホイールによって、複数の色光を順次出射し、該出射された光をマイクロミラーデバイスに入射させて映像を形成し、該映像を投射レンズで投射することを特徴とする映像表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、映像表示装置に使用される光源用反射鏡に係り、特にこの反射鏡を金属で構成した金属反射鏡及びそれを用いた映像表示装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、映像表示装置の光源として使用される光源用反射鏡はガラスで作られていた。ガラスの反射鏡はガラスモールドによって容易に形成することができ、反射膜を蒸着することによって、容易に製造することができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】所が、ガラスで作られた反射鏡は加工時に生じるひけによって、その表面に小さなうねりが生じる。また、その表面になし地状の凹みが生じ、このような面で光を反射させると、反射光が散乱して反射効率が下がり、光の利用効率が下がる。このため、光の利用効率を上げるには表面を研磨する必要があるが、研磨すると、反射鏡が高価になる。 【0004】特に、近年、映像表示装置の小型化が求められており、光源用反射鏡も小型化する必要に迫られているが、ガラスの反射鏡はある程度の厚さが必要であり、また、加工も困難なため、小型化向かない。 【0005】本発明の目的は上記従来の欠点を解決し、金属の反射鏡及びこの金属の反射鏡を用いた映像表示装置を提供することを目的とする。本発明の他の目的は反射鏡の内、ランプの管球が配置される近傍の形状を変化させて、光の反射効率を向上させることができる金属反射鏡及びこれを用いた映像表示装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成するために、第1の発明では、光源用反射鏡は、ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成し、該反射鏡の肉厚は0.2mm以上〜1.8mm以下である。 【0007】第2の発明では、光源用反射鏡は、ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成し、該光源用反射鏡の開口部近傍を平らにした平面部を設け、該平面部に放熱用の穴を設ける。 【0008】第3の発明では、光源用反射鏡は、ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成し、該光源用反射鏡のネックに放熱用フィンを設ける。 【0009】第4の発明では、光源用反射鏡は、ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成すると共に、該光源用反射鏡の曲面の仮想頂点近傍に凹部を設け、該管球を該仮想頂点方向に移動させて配置する。 【0010】第5の発明では、第4の発明において、該凹部は該反射鏡における該ランプの配光分布の外側の径以下の部分に設けられる。 【0011】第6の発明では、光源用反射鏡は、ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成し、該光源用反射鏡の開口部近傍を平らにした平面部を設け、該平面部で該光源用反射鏡を保持する。 【0012】第7の発明では、光源用反射鏡は、ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成すると共に、該光源用反射鏡を、焦点位置を形成する第1の反射鏡部分と、仮想頂点近傍の第2の反射鏡部分から構成し、該第1の反射鏡部分の曲面を放物面又は楕円面とする。 【0013】第8の発明では、光源用反射鏡は、ランプの管球からの光を平行光又は集光光として反射する光源用反射鏡を金属で形成し、該光源用反射鏡の開口部近傍を平らにした平面部を設け、開口部を多角形とすることを特徴とする光源用反射鏡。 【0014】第9の発明では、映像表示装置は、第1乃至第8の発明のいずれかに記載の光源用反射面鏡を備え、光源からの光を該光源用反射面鏡で反射させて光を出射させ、該出射された光を用いて映像表示素子で映像を形成し、投射レンズで投射する第10の発明では、映像表示装置は、第1乃至第8の発明のいずれかに記載の光源用反射面鏡を備え、光源からの光を該光源用反射面鏡で反射させて光を出射させ、該出射された光を色分離素子で複数の色光に分離した後、映像表示素子に照射して映像を形成し、該映像を投射レンズで投射する。 【0015】第11の発明では、映像表示装置は、第1乃至第8の発明のいずれかに記載の光源用反射面鏡を備え、光源からの光を該光源用反射面鏡で反射させて光を出射させ、該出射された光を複数の色光に分離して、それぞれ異なる映像表示素子に入射して、複数の色光の映像を形成し、該複数の色光の映像を合成して投射レンズから投射する。 【0016】第12の発明では、映像表示装置は、第1乃至第8の発明のいずれかに記載の光源用反射面鏡を備え、光源からの光を該光源用反射面鏡で反射させて光を出射させ、該出射された光をカラーホイールによって、複数の色光を順次出射し、該出射された光をマイクロミラーデバイスに入射させて映像を形成し、該映像を投射レンズで投射する。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、幾つかの実施例を用い、図を参照して説明する。図1は本発明による金属反射鏡の第1の実施例を示す一部断面側面図である。図において、31は金属で形成された反射鏡、32はランプの管球、33はランプの第1の電極、34はランプの支持部、35は固定ねじ、36はランプの第2の電極、faは焦点距離である。反射鏡31の断面形状は放物線又は楕円になるように形成される。反射鏡31を金属で形成した場合、ガラスの反射鏡に比べてその厚さを薄くすることができる。図において、θ1はランプから発光される光の配光分布の範囲であり、反射光の内、管球径によりけられる光が最小となるように配光分布θ1と焦点距離faを調整すれば光の利用効率がよくなる。 次に、本発明による金属反射鏡と従来のガラス反射鏡について、図2を用いて比較する。図2は反射鏡の正面図及び断面図であり、図2(a)はガラス反射鏡の正面図、図2(b)はガラス反射鏡の断面図、図2(c)は金属反射鏡の正面図、図2(d)は金属反射鏡の断面図である。金属反射鏡31は、金属を削り出し、内側にアルミ又はダイクロを蒸着することによって製造しても良い。また、型となる電極に電気分解によってニッケル等の金属イオンを電着させて金属反射鏡31を形成し、更にその内側にアルミあるいはダイクロイックミラー等をコートして、紫外線や赤外線など可視光に関係のない光を吸収させると共に反射率を向上させるようにしてもよい。このようにして製造された金属反射鏡31はガラスの反射鏡に比べて反射鏡の壁面を薄くすることができる。 【0018】図2において、ガラスの反射鏡41、金属反射鏡31は図2(a)、(c)の正面図から明らかなように、小型化のために反射鏡の壁面が略4角形になるように加工されている。ガラス反射鏡41の開口部の径H1と金属反射鏡31の開口部の径H2とが同じであっても、金属反射鏡31の場合には壁の厚さをガラス反射鏡41に比べて薄くすることができる。このため、ガラス反射鏡41の内壁の径h1に比べて金属反射鏡31の内壁の径h2を大きくすることができる。ガラス反射鏡41及び金属反射鏡41の断面の曲線を同じ放物線又は楕円とし、管球の焦点位置を同じにした場合、光を有効に反射するに必要な反射鏡の面積は、内径が大きいほど大きくなるため、ガラス反射鏡41と金属反射鏡31の長さを同じ値にした場合、ガラス反射鏡41のストレート部47の長さL1は金属反射鏡31のストレート部37の長さL2より長くなる。また、この場合、ガラス反射鏡41と金属反射鏡31の外径、即ち、X1とX2が同じであり、Y1とY2が同じであっても、金属反射鏡31の内径d2はガラス反射鏡41の内径d1はより大きく構成することができる。従って、金属反射鏡31の方がガラス反射鏡41に比べて、反射鏡で反射される光の量を多くすることができるため、光の利用効率を向上させることができる。図1及び2の金属反射鏡31において、この反射鏡31をヤング率10以上の金属、例えば、ニッケルやチタンで製造した場合には、反射鏡の肉厚(図2のH2−h2)は、量産時におけるばらつきを考慮しても、約0.2mm以上あれば強度上問題ないことが実験により判明した。一方、金属はガラスに比べて比重が大きい。従って、軽量化を考慮すると、ガラスを使用した場合よりも軽量化する必要がある。反射鏡用ガラスとしては、一般にホウケイ酸ガラス、又は結晶化ガラスが用いられる。ホウケイ酸ガラスの比重は2.23であり、結晶化ガラスの比重は2.51である。結晶化ガラスはホウケイ酸ガラスより重いので、ここではより軽いホウケイ酸ガラスを使用した場合の重量を用いて説明する。また、ガラス反射鏡41の場合、その肉厚は約3.5mm以上である。金属として、ニッケル、チタンを用いた場合、ニッケルの比重は8.90、チタンの比重は4.54である。金属反射鏡31とガラス反射鏡41の表面積が同じ場合、ガラス反射鏡41と金属の反射鏡31の重量は、肉厚に比重を掛け算した値に略比例する。ホウケイ酸ガラスの場合、(肉厚mm)×(比重)は約7.80(単位省略)である。この値をニッケルの比重で割算すると、約0.87mm、チタンの場合は約1.72mmとなる。従って、金属の種類にもよるが、金属反射鏡の場合、肉厚を約0.2mm以上〜約17mmに設定すると、金属反射鏡はガラス反射鏡の場合に比べて、重量で遜色なく、しかも肉厚を薄くして光の利用効率を向上させることができる。 【0019】図1に示す、金属反射鏡31は放物面又は楕円面等の非球面で形成されており、焦点距離をfa(放物面又は楕円面の仮想頂点と管球32の中心点間の距離)とすると、焦点距離faの位置に管球32が配置される。今、金属反射鏡31の面を所定の放物面又は楕円面等の曲面とすると、管球32から出射した光が金属反射鏡31によって有効に取り出される金属反射鏡31の位置、即ち平行光又は集光光が取り出される位置をP1とし、管球32の大きさによって出射されない光、即ち影となる部分の金属反射鏡31の位置をP2とした場合、管球32の中心位置P3と位置P1、P3と位置P2の角度をθ1とすると、θ1は焦点距離faに依存する。即ち、管球32の焦点距離faを小さくなるように、管球32を図1に向かって左側、即ち、曲面の仮想頂点側に移動させるとθ1が大きくなり、光の利用効率を上げることができる。所が、焦点距離faを短くするように管球32を移動させると、管球32が金属反射鏡31の内壁に接触するために図1に示す金属反射鏡31では管球32をあまり移動させることができない。また、管球32を金属反射鏡31の壁面に近づけると、温度が高くなるため、反射鏡を冷却するための対策が必要になってくる。 【0020】次に、図1に示す金属反射鏡を改善した反射鏡について図3を用いて説明する。図3は本発明による金属反射鏡の第2の実施例を示す断面側面図である。図において、金属反射鏡51は2つの曲面部分から構成される。第1の反射鏡部分51aは図1の金属反射鏡31と同じ曲面を持っている。第2の反射鏡部分51bは管球32の影の部分、又は管球32の配向部分の外側の径部分に対応する部分であり、この反射鏡部分51bの曲面は管球32を図に向かって左の方向、即ち仮想頂点方向に移動させることができるような曲面で構成されている。したがって、本実施例では、反射鏡51の焦点距離がfbになるように、反射鏡51の曲面を変え、この焦点距離fbに管球32を配置する。このようにすることにより、焦点距離fbを図1の焦点距離faより小さくすることができるため、θ2はθ1より大きくすることができるため、図1の実施例では取り込めなかった光を利用することができ、光の利用効率を改善することができる。 【0021】また、金属反射鏡51の第2の反射鏡部分51bは、焦点距離fbを第1の焦点距離faより小さくし、焦点距離fbの位置に管球32を配置することができるように、いわば管球32の逃げに相当するので、温度上昇も図1の場合と略同じである。なお、金属反射鏡の温度対策については別途説明する。図3の実施例において、反射鏡をガラスで形成した場合には、第1の反射鏡部分、第2の反射鏡部分の曲面を有する反射鏡を製造することは困難であるが、本実施例のように、反射鏡を金属で形成すると、ニッケル等の電気分解装置における電極の形状を変えるだけで容易に曲面の変えた金属反射鏡を得ることができる。又は、図1の金属反射鏡31をプレスで第2の反射鏡部分51bを形成することができる。勿論、ガラスにおいても同様な加工が可能であれば、厚みの分で金属反射鏡より劣るが、光の取り込み効率としては向上させることが可能である。なお、図において、θ3は管球32の中心点と、管球32から出射された光が金属反射鏡51に照射されるが、前方に反射されない部分とを結んだ線と、管球32の中心と第2の反射鏡部分51bの端部を結んだ線がなす角度である。 【0022】図4は本発明による金属反射鏡の第3の実施例を示す断面側面図である。図において、図3と同じ構成要素については同一の番号を付してその説明を省略する。図において、第2の反射鏡部分51cは管球32の配光分布の略外径と等しい部分をランプの支持部34方向に延長させて段差をもたせた構成になっている。したがって、図に向かって、左側に管球32をずらし、その位置が焦点距離fcになるように、反射鏡51a曲面を変える。従って、焦点距離fcを小さくすることができ、角度θ2を大きくすることができるので、光の利用効率を向上させることができる。 【0023】図5は本発明による金属反射鏡の第4の実施例を示す断面側面図である。図において、第2の反射鏡部分51dは球面で構成されており、この球面の中心は管球32の中心と同じである。また、光源は管球32の中心にあるため、管球32から出射された光は第2の反射鏡部分51dである球面で反射されて、管球32の中心に戻り、有効な光として第1の反射鏡51aの壁面で反射され、平行光として出射される。本実施例においては、管球32を図に向かって左側に移動させることができ、その点を焦点距離fdとしている。このため、焦点距離fdは図1の焦点距離faより小さくすることができる。よって、角度θ2は図3、4の実施例と同じ角度にすることができるため、光の利用効率を向上させることができると共に第2の反射鏡部分51dである球面で光を反射し、この戻り光を有効に利用することができるので、更に、光を有効に利用することができる。図3〜図5に示す第2の反射鏡部分をプレスで成型する場合には、第2の反射面鏡部分は抜き勾配を考慮して形状が定められる。 【0024】図6は本発明による金属反射鏡の冷却構成の実施例を示す斜視図である。図において、61は金属反射鏡である。この反射鏡61は小型にするために、正面から見た図、即ち、本図を図面の左側から見た図は略4角形となるように、反射鏡の一部の面は平面部61a、61b(但し、平面部は4面あるが、図では2面しか見えていない。)となるように構成されている。即ち反射鏡61の開口部近傍には平面部61a、61bが設けられる。前述したように、管球32は相当の熱を発生するので、図3〜図5で説明したように、ランプの管球32を金属反射鏡61に近づけるためには、何らかの放熱対策を行なう必要がある。図6(a)では平面部61a、61bに四角い切欠き62a、62bを形成した例を示しており、もちろん、図では見えない他の平面部にも同様に切欠きが設けられる。このようにすると、切欠き62a、62bを通して放熱が行なわれる。特に、金属反射鏡61に図示しないファンで冷風を供給すると金属反射鏡61の放熱は円滑に行なわれる。 【0025】図6(b)は金属反射鏡の他の冷却構成を示す例であり、金属反射鏡61の平面部61a、61bに丸穴63a、63bが設けられ、また、ネック部66にも丸穴65が設けられており、これら穴63a、63b、65により、金属反射鏡61内の熱を外部に放熱している。また、冷却空気をファンより穴63a、63bより供給し、穴65から流出するような流れを作ると円滑にランプの冷却を行える。このときのランプの反射鏡の固定は直接ネック部66で行うのではなく、他の部材を介して反射鏡を固定してもよい。 【0026】図6(c)は金属反射鏡の更に他の冷却構成を示す例であり、金属反射鏡61の平面部61a、61bにはスリット66a、66bが設けられ、ネック部64には放熱フィン67が設けられている。スリット66a、66bによって金属反射鏡61内の熱を外部に放出すると共に、放熱フィン67に伝達された金属反射鏡61内の熱を放出している。 【0027】図6(d)は金属反射鏡の更に他の冷却構成を示す例であり、金属反射鏡61のネック部66には放熱フィン67が設けられている。68はカバーガラス(図示せず)を保持するための保持部である。当然なことであるが、図6(a)、図6(b)、図6(c)、図6(d)はこれに限定することはない。また、切欠き62a、62b、穴63a、63b、65、スリット66a、66b、放熱フィン67はそれぞれ単独でも、組み合わせてもよく、またその形状もこれらとは異なった形状としてもよく、金属として熱伝導率の面から高い冷却効率と成形性の良さから、さらに、上記組み合わせにより、より高い冷却効率を得ることができる。これにより、冷却ファンが小型になり、消費電力も小さく、かつ重量も軽くなるので、小型、低消費電力、低騒音、軽量化を達成したプロジェクタを提供できる。 【0028】以下、本発明による金属反射鏡を備えた映像表示装置の実施例について、説明する。図7は本発明による映像表示装置の第1の実施例を示す構成図であり、反射型の液晶表示素子一枚を用いた例を示す。図において、19はランプであり、ランプ19の第2の電極36は金属反射鏡31の絶縁体(例えば、セラミック、シリコン)30の穴を通して、外部に取り出される。また、金属反射鏡31はねじ21によって映像表示装置に固定されている。勿論ねじ21は映像表示装置側と絶縁されている。71はカバーガラスであり、金属反射鏡31の前面に設けられている。2は第1のレンズアレイ、3は第2のレンズアレイ、4はPBS、4aはλ/2位相差板、7は色分離素子、5はコリメータレンズ、6は第1のコンデンサレンズ、16は反射ミラー、8は第2のコンデンサレンズ、9aは偏光板である。10は直方体型PBSであり、偏光ビームスプリッタ膜10aを持っている。11はλ/4位相差板、12aは映像信号に応じた光学像を形成する反射型の液晶パネル、9bは偏光板、13は投射レンズである。 【0029】この実施例の投射型映像表示装置では、ランプ19から放射される光は楕円面または放物面等の非球面の反射鏡31にて集光され、この反射面鏡反射鏡31の出射開口と略同等サイズの矩形枠に設けられた複数の集光レンズセルにより構成され、反射鏡31から出射した光を集光して、複数の2次光源像を形成するための第1のレンズアレイ2に入射される。さらに複数の集光レンズセルにより構成され、前述の複数の2次光源像が形成される近傍に配置され、かつ液晶パネル12aに第1のレンズアレイ2の個々のレンズ像を結像させる第2のレンズアレイ3を通過する。 【0030】第2のレンズアレイ3を出射した光は、第2のアレイレンズ3の各々のレンズ光軸の横方向のピッチに適合するように配置された各々のレンズ幅の略1/2サイズの菱形プリズムの列により構成された偏光ビームスプリッタ4に入射される。このプリズム面には偏光ビームスプリッタ膜の膜付けが施されており、入射光は、この偏光ビームスプリッタ膜にてP偏光光とS偏光光に分離される。P偏光光は、そのまま偏光ビームスプリッタ膜を直行し、このプリズムの出射面に設けられたλ/2位相差板4aにより、偏光方向が90°回転され、S偏光光に変換され出射される。一方、S偏光光は、偏光ビームスプリッタ膜により反射され、隣接する菱形プリズム内で本来の光軸方向にもう一度反射してからS偏光光として出射される。 【0031】出射光は、コリメータレンズ5、第1のコンデンサレンズ6を透過し、反射ミラー16で反射され、第2のコンデンサレンズ6を通して、偏光板9aに入射される。偏光板9aにより特定の偏光の純度を高めて、R、G、及びB色分離素子群7に入射される。この色分離素子7では、光の波長帯域が周期的に切り替えられるため、色分離素子7の出射光は、例えば、ある時点でR光がS偏光光、G光とB光はP偏光光、次の時点でB光がS偏光光、R光とG光はP偏光光、その次の時点でG光がS偏光光、B光とR光はP偏光光となり、これら3つの状態は周期的に切り替えられる。その後、特定の偏光光、ここではS偏光光のみ反射し、P偏光光は透過する偏光ビームスプリッタ膜10aを膜付けした直方体型偏光ビームスプリッタ10に入射させることにより、ある時点ではS偏光光であるR光のみ反射し、次にB光、次にG光のみ反射することになる。不要光であるP偏光光は偏光ビームスプリッタ膜10aを透過し、液晶パネル12aへ入射することはない。このように、時分割色分離が行われた後、光は変調素子である反射型液晶パネル12aに照射される。ここで、位相補償によるコントラスト向上を可能にするλ/4位相差板11をパネル12a前に配置している。 【0032】この反射型液晶パネル12aには、表示する画素に対応する(例えば横1024画素縦768画素など)数の液晶表示部が設けてある。そして、外部より入力される映像信号に基づき駆動回路で駆動され、上記照射された光を該映像信号に対応して光の偏光状態を変調し、反射光として再び該偏光ビームスプリッタ10内に出射する。光の偏光状態と偏光ビームスプリッタ膜10aの透過及び反射の偏光軸との関係で、投射レンズ13側へ出射する光量と光源部19側へ出射する光量が決まる。このようにして、外部入力映像信号に従った画像を投影する。液晶パネル12aを出射した光のうちのP偏光光は偏光ビームスプリッタ膜10aを透過した後、偏光度を上げてコントラストを改善する偏光板9bを通して投射レンズ13に入射される。この場合、直方体型偏光ビームスプリッタ10は、反射型液晶パネル12aが黒表示を行う場合には、偏光方向は入射光と同等、即ちS偏光光であるため、そのまま入射光路に沿って光源側に戻される。 【0033】その後、映像である光は、例えばズームレンズである投射レンズ13を通過し、スクリーンに到達する。投射レンズ13により、反射型液晶パネル12a形成された画像は、スクリーン上に拡大投影され表示装置として機能するものである。 【0034】本実施例においては、図7に示すように、反射鏡31から投射レンズ13への光軸がU字状、即ち、反射鏡31からの光の向きと投射レンズ13からの光の向きが略並行で、かつ、逆向きになり、2回光軸を折り曲げた構成となるように各光学部品を配置する。これにより、同一の部品構成で、光学エンジンの外形サイズをより小型化でき、それに伴い、製品セットの外形サイズを、より小型化できる。 【0035】図8は本発明による金属反射鏡を用いた映像表示装置の第2の実施例を示す構成図であり、透過形の3枚の液晶表示素子が使用されている。図において、図7と同じ構成要素に対して同一の符号を付し、その説明を省略する。図において、29はランプボックスであり、ランプ19はその光軸が調整された後、ナット(図示せず)によって固定ねじ35を締め付けることによって、ランプボックス29に固定される。勿論ランプボックス29と固定ねじ35の間は絶縁されており、また、ランプボックス29自体が絶縁体であってもよい。λ/2位相差板4aを出射した光は第1のコリメータレンズ5aを透過し、赤外線(IR)透過ミラー17aで反射され、第2のコリメータレンズ5bを透過してダイクロイックミラー16に入射される。なお、図において、28は放熱板である。 【0036】ダイクロイックミラー16を透過したR光は反射ミラー17で反射され、コンデンサレンズ8、入射偏光板9、映像表示素子12、出射偏光板11を透過してダイクロイックプリズム27に入射される。また、ダイクロイックミラー16で反射されたG、B光の内、G光はダイクロイックミラー20で反射され、R光の場合と同様に、コンデンサレンズ8、入射偏光板9、映像表示素子12、出射偏光板11を透過してダイクロイックプリズム27に入射される。ダイクロイックミラー20を透過したB光はリレーレンズ21aを透過し、反射ミラー22で反射され、リレーレンズ21bを透過し、更に、反射ミラー23で反射されて、R光、G光の場合と同様に、コンデンサレンズ8、入射偏光板9、映像表示素子12、出射偏光板11を透過してダイクロイックプリズム27に入射される。ダイクロイックプリズム27に入射されたR、G及びB光はここで合成され、投射レンズを通して出射される。なお、図において、24、25は排出口、26は冷却ファンである。 【0037】図9は本発明による金属反射鏡を用いた映像表示装置の第3の実施例を示す構成図であり、本実施例では、マイクロミラーデバイスが使用される。ランプ19の光は金属反射鏡31で反射され、カラーホイール7aに入射される.カラーホイール7aは回転板にR、G、B光フィルタ、白フィルタ等が設けられている。このカラーホイール7aは発熱するためにその周囲には放熱用フィン18が設けられている。カラーホイール7aを出射した光はライトパイプ20を透過して均一な光となり、コリメータレンズ5aを透過し、反射ミラー16で反射される。反射ミラー16からの出射光は全反射プリズム14の張合せ面72で反射され、コンデンサレンズ6を透過してマイクロミラーデバイス12に入射される。マイクロミラーデバイス12を反射した光は、全反射プリズム14の張り合わせ面72への入射角度が異なるため、今度はこの張り合わせ面72を透過して投射レンズ13に入力される。マイクロミラーデバイス12は発熱するために、放熱のためのフィン35が設けられている。 【0038】以上述べたように、本発明によれば、光源用反射鏡を金属で構成したので、ガラスで製造された光源用反射鏡に比べて、反射鏡の大きさが同じであっても、より多くの光を出射することができるので、光の利用効率を向上させることができる。また、本発明によれば、放物面、楕円面等の非球面を有する反射鏡に配置されるランプ管球の位置を仮想頂点側に移動させることができるように、この反射鏡の仮想頂点近傍の反射面を変形させている。この場合、この管球の位置に応じて反射鏡の焦点距離を小さくしているため、光の利用効率を向上させることができる。また、本発明によれば、反射鏡は金属でできているために、反射鏡に放熱用の穴を設けたり、放熱用フィンを設けたりすることが容易なので、反射面鏡内部の熱を外部に容易に放出することができる。 【0039】また、本発明によれば、本発明による光源用反射鏡を用いた映像表示装置は小型、且つ光の利用効率がよい。 【0040】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、光の利用効率を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成13年6月12日(2001.6.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068504 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 勝男 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−367417(P2002−367417A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月20日(2002.12.20) |
| 【出願番号】 |
特願2001−176741(P2001−176741) |
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