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【発明の名称】 車両用前照灯
【発明者】 【氏名】米今 健二

【要約】 【課題】カバー2cを介して点灯制御回路8が発生する熱を外気に放熱して点灯制御回路8の内部温度上昇を抑え、回路素子への熱負荷を低減する。

【解決手段】カバー2cを、高熱伝導率を有する材質、例えば、アルミニウムダイカストによって形成すると共に、カバー2cの内面2c1および外面2c2に放熱フィン2c3を一体的に形成さした。さらに、カバー2c全体に亘って黒色塗装を施した。これにより、点灯制御回路8から熱輻射によりカバー2cに伝えられた熱を熱伝導により効率よくカバー2cの外面2c2に伝え、さらにカバー2cの外面2c2から外気へ放熱することができるので、点灯制御回路8の内部温度上昇を抑え、回路素子への熱負荷を低減することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 放電灯バルブと、前記放電灯バルブからの照射光を前方に向けて反射するリフレクタと、前記放電灯バルブを点灯駆動する点灯回路部と、前記放電灯バルブ、前記リフレクタ、および前記点灯回路部を内部に収容するランプハウジングとを備え、前記点灯回路が、前記リフレクタの裏面に固定されると共に、前記放電灯バルブと直接接続される車両用前照灯において、前記点灯回路部の端部と対向する側の前記ランプハウジングに開口された開口部と、前記点灯回路部の前記端部と対向離間した位置で、前記開口部に着脱自在に取付けられた蓋とを設け、前記蓋もしくはその一部を高熱伝導性の材料により形成したことを特徴とする車両用前照灯。
【請求項2】 前記蓋もしくはその一部を金属により形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
【請求項3】 前記蓋もしくはその一部の内面および外面の少なくとも一方に黒色化処理を施したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用前照灯。
【請求項4】 前記蓋もしくはその一部の内面および外面の少なくとも一方に放熱フィンを設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用前照灯。
【請求項5】 前記レンズを除く前記ランプハウジングの内面および外面の少なくとも一方に黒色化処理を施したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用前照灯。
【請求項6】 前記黒色化処理は黒色塗料による塗装であることを特徴とする請求項3または請求項5のいずれかに記載の車両用前照灯。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯を用いた車両用前照灯に関するものであり、自動車用に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用前照灯として放電灯が用いられている。放電灯は放電灯バルブ(発光管)内にキセノンガス等を封入し、一対の電極間に放電現象を起こして発光させるアーク放電型ランプであり、発光色が太陽光に近い白色で、かつ従来のハロゲンランプに比べ約70%の省電力で2倍以上の光量を得ることが可能である。したがって車両用前照灯に使用することで、視認性の向上が期待できる。
【0003】放電灯は、一般に、点灯始動時に数kVから数十kVの高電圧を発生させ、この電圧を放電灯に印加することにより、瞬時に放電を開始させて点灯させ、始動後は、35W程度の電力を印加して点灯を維持する。従って、放電灯を点灯させるためには、専用の点灯制御回路が必要となる。点灯制御回路は、大きくは、バッテリからの直流電圧を昇圧するコンバータ部と、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、数十kVの高電圧を発生するイグナイタ部とから構成されている。
【0004】車両において、点灯制御回路は、一般に前照灯のランプハウジングの外部に搭載されている。この場合、高電圧を放電灯に供給するため高電圧供給ワイヤおよび接続用コネクタが必要であり、装置の小型化が図れない。また、車両上の搭載スペースが必要になると共に、その取付け・配線作業工数を要する。さらに、高電圧供給ワイヤには、ワイヤから発生する電気ノイズの影響を抑えるためのシールド手段が必要となり、コストが上昇してしまう。
【0005】そこで、点灯制御回路をランプハウジング内部に搭載すると共に、点灯制御回路もしくはその一部を放電灯バルブに直接接続することが考えられる。例えば、点灯制御回路をリフレクタの裏面に固定すると共に、点灯制御回路に電気コネクタを内蔵して、このコネクタに放電灯バルブを直接接続することが考案されている。この方式により、車両用前照灯の体格を小型化できると共に、放電灯バルブと点灯制御回路との間の高圧電線が不要となり、高圧電線に起因する雑音電波放射や電力損失をなくすことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放電灯バルブ点灯時において、放電灯バルブは高温になるため、ランプハウジング内の温度が上昇する。さらに、点灯制御回路の温度も内蔵する電子部品の発熱により上昇する。一般に、ランプハウジングには、ランプハウジング内外の圧力差を無くすための通気孔が設けられている。しかし、この通気孔の大きさは、水分や異物の侵入防止のため必要最小限に設定され、ランプハウジング内を通過する空気流はほとんど発生しない。そのため、放電灯バルブ点灯時には、ランプハウジング内温度が高くなる。このため、点灯制御回路に内蔵される回路素子に過大な熱負荷が作用することが懸念される。この対策として、耐熱性に優れた回路素子や基板の採用があるが、コスト上昇や大型化を伴うという問題があった。
【0007】本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、点灯回路部が発生する熱をランプハウジングに着脱自在に取付けられている蓋を介してランプハウジングの外部に放熱させて、点灯回路部の内部温度上昇を抑えることのできる車両用前照灯を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
【0009】本発明の請求項1に記載の車両用前照灯は、リフレクタの裏面に取付けられている点灯回路部の端部と対向する側のランプハウジングに開口された開口部と、点灯回路部の端部と対向離間した位置で、開口部に着脱自在に取付けられた蓋とを設け、蓋もしくはその一部を高熱伝導性の材料により形成した。これにより、熱輻射により点灯回路部から蓋に伝わった熱を熱伝導により効率よく蓋の外表面に伝え、さらに蓋の外表面から外気中に輻射させて点灯回路部の発生する熱を放熱することができるので、点灯回路部の内部温度上昇を抑え、回路素子への熱負荷を低減することができる。この場合、請求項2のように、蓋もしくはその一部を金属により形成すれば、点灯回路部の発生する熱を蓋を介して効果的に放熱することができる。
【0010】本発明の請求項3に記載の車両用前照灯では、蓋もしくはその一部の内面および外面の少なくとも一方に黒色化処理を施した。これにより、点灯回路部から蓋への輻射による伝達熱量あるいは蓋の外部表面からの輻射放熱量を増大することができる。
【0011】本発明の請求項4に記載の車両用前照灯では、蓋もしくはその一部の内面および外面の少なくとも一方に放熱フィンを設けた。これにより、点灯回路部から蓋への輻射による伝達熱量あるいは蓋の外部表面からの輻射放熱量を増大することができる。
【0012】本発明の請求項5に記載の車両用前照灯では、レンズを除くランプハウジングの内面および外面の少なくとも一方に黒色化処理を施した。これにより、蓋に加えてランプハウジングを介して点灯回路部の発生する熱を外気に効果的に放熱することができる。
【0013】本発明の請求項6に記載の車両用前照灯では、蓋もしくはその一部の内面および外面の少なくとも一方、あるいは、レンズを除くランプハウジングの内面および外面の少なくとも一方に施す黒色化処理を黒色塗料による塗装とした。これにより、所定の部位を容易に黒色化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、各図において、同一構成部分には同一符号を付してある。
【0015】図1に、本発明の一実施形態による車両用前照灯1の断面図を示す。この車両用前照灯1を車両に搭載した場合、図の紙面左右方向が車両前後方向となり、紙面上下方向が車両上下方向となる。図2に、車両用前照灯1の主な構成部品の分解斜視図を示す。
【0016】図1に示すように、車両用前照灯1は、透光性のレンズ2aを一体的に有するランプハウジング2内に、その表面(放電灯バルブ4側)が反射鏡を形成しているリフレクタ3、放電灯バルブ4、放電灯バルブ4の照射光が直接前方に照射されないように照射光を部分的に遮蔽するシェード5、点灯制御回路8、および前記リフレクタ3の裏面に取付けられる共に前記点灯制御回路8を保持固定する固定部材であるホルダ6を収容することによって構成される。本実施形態では、リフレクタ3の裏面に点灯制御回路8が固定されている。
【0017】ランプハウジング2は、樹脂成形体からなり、図1に示すように、車両前方側に透光性のレンズ2aを一体的に有している。また、ランプハウジング2内には、リフレクタ3、放電灯バルブ4および点灯制御回路8が収容されている。また、ランプハウジング2の点灯制御回路8に対応した位置には、開口部2bが設けられている。この開口部2bは、放電灯バルブ4や点灯制御回路8をリフレクタ3に取付けるためのホルダ6が通過可能に略円形状に形成され、車両用前照灯1の組立て工程においては、これらの部品が開口部2bを介して、ランプハウジング2内のリフレクタ3へ取付けられ、また光軸調整作業が行なわれる。さらに、車両上においても、この開口部2bを介して、放電灯バルブ4の交換作業や点灯制御回路8の点検作業を行なうことができる。さらに、開口部2bには、開口部2bに着脱自在に取付けられる蓋であるカバー2cが、開口部2bを覆うように取付けられている。開口部2bの周縁部とカバー2cとの間にはO−リング9が装着されてランプハウジング2内の気密が維持されている。
【0018】このカバー2cは、高熱伝導性を有する材質、例えば、アルミニウムダイカストによって形成されている。またカバー2cの内面2c1および外面2c2には放熱フィン2c3が一体的に形成されている。さらに、カバー2cは全体に亘って黒色化処理として黒色塗装が施されている。
【0019】後述の点灯制御回路8に対向した位置にあるカバー2cには、点灯制御回路8が発生する熱が熱輻射により伝えられる。従来の車両用前照灯においては、カバー2cは樹脂製であり、すなわち熱伝導率の低い材質により形成されているので、点灯制御回路8からカバー2cに伝わった熱量のうち、カバー2cの外面2c2から外気へ放熱される熱量はわずかであった。本発明の一実施形態による車両用前照灯1においては、カバー2cを高熱伝導性を有する材質としてアルミニウムダイカストにより形成している。これにより、点灯制御回路8から熱輻射によりカバー2cに伝えられた熱を熱伝導により効率よくカバー2cの外面2c2に伝え、さらにカバー2cの外面2c2から外気へ放熱することができる。すなわち、カバー2cを介して点灯制御回路8の発生する熱を外気に放熱することができるので、点灯制御回路8の内部温度上昇を抑えて回路素子への熱負荷を低減することができる。
【0020】また、カバー2cの内面2c1および外面2c2に放熱フィン2c3を一体的に形成することにより、点灯制御回路8からの輻射熱に対する受熱面積および、外気への放熱面積を増加して、カバー2cによる外部への放熱量を増大させることができる。
【0021】さらに、カバー2cの全面を黒色塗装することにより、カバー2cの吸収率および輻射率を向上させて、点灯制御回路8からの輻射熱の吸収熱量および外気への輻射熱量を増大させることができる。
【0022】放電灯バルブ4は、発光部4aの一端側に、リフレクタ3に保持されるフランジ部4bおよび点灯制御回路8と電気的に接続するための雄型のコネクタ4cとを有している。
【0023】放電灯バルブ4の照射光を部分的に遮断するシェード5は、金属材料から形成され、略半球状の傘部5aと、一端側において傘部5aを支持し且つ他端側がリフレクタ3に固定される支持部5bとを有している。傘部5aは、放電灯バルブ4の前部側を覆うように配置されて、放電灯バルブ4の放射光のうち直接前方へ放射される成分を遮断する。これにより、車両前方への放射光はリフレクタ3による反射光のみとなり、リフレクタ3により定められた車両用配光パタンを得ることができる。また、傘部5aは、放電灯バルブ4から直接前方へ放射される電磁波ノイズを遮蔽する作用を発揮する。
【0024】リフレクタ3は、前面側に凹面状の反射鏡3aが形成され、その中央部には、放電灯バルブ4を保持するための保持部3dが形成されている。リフレクタ3は、全体が金属材料で構成されているか、または、樹脂材料等の非金属材料と金属材料の二種以上の材料を組合わせて構成されている。非金属材料と金属材料との組み合わせからなるリフレクタ3としては、例えば、樹脂材料の表面にアルミニウム金属膜を蒸着させたものがある。車両用前照灯1が所定の機能を発揮するために、放電灯バルブ4(詳しくは発光部4a)は反射鏡3aに対して所定の位置に配設される必要がある。保持部3dに放電灯バルブ4のフランジ部4bを嵌合させ、位置決め用のストッパ部3eにフランジ部4bの発光部4a側端面を当接させることにより、放電灯バルブ4は反射鏡4aに対して所定の位置関係に正確に保持される。そして、リフレクタ3は放電灯バルブ4の放射光を反射鏡3aで前方へ反射させ、予め定めた車両用配光パタン得ることができるように構成されている。一方、リフレクタ3の裏面にはホルダ6を固定するための取付け面3cが設けられている。このホルダ6には後述する点灯制御回路8が取付けられている。すなわち、リフレクタ3の裏面に点灯制御回路8がホルダ6を介して固定されている。
【0025】放電灯バルブ4を点灯駆動する点灯回路部である点灯制御回路8は、略直方体のケース81に電気回路を内蔵しており、この電気回路は、バッテリ(図示せず)からの直流電圧を昇圧するコンバータ部、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部、点灯始動時に必要な高電圧を発生するイグナイター部等から構成され、放電灯バルブ4を点灯させるための電力制御を行なうものである。点灯制御回路8は、ホルダ6に取付けられ、このホルダ6がリフレクタ3の裏側に固定されている。また、点灯制御回路8は雌型のコネクタ8cを内蔵し、このコネクタ8cを介して放電灯バルブ4にリード線を介することなく直接接続される。点灯制御回路8からは、先端にコネクタ8bを有するリード線8aが延出され、このリード線8aによりバッテリ(図示せず)から点灯制御回路8へ電力が供給される。さらに、点灯制御回路8をホルダ6に固定するための取付け孔8dを有している。
【0026】なお、点灯回路部とは、上述のコンバータ部、インバータ部、およびイグナイター部を含む点灯制御回路8全体、もしくはイグナイター部を意味し、少なくともイグナイター部を含む回路構成を意味する。
【0027】点灯制御回路8をリフレクタ3に取付けるための固定部材であるホルダ6は、樹脂、あるいは金属から形成されており、リフレクタ3の取付け面3cに対応して孔6aを有し、この孔6aを介してリフレクタ3の取付け面3cにねじ締めにより固定されている。また、ホルダ6には、放電灯バルブ4をリフレクタ3に向かって押圧固定するためのスプリング7が回動自在に保持されると共に、このスプリング7の先端部7aを係止するための係止部6bが設けられている。さらに、ホルダ6は点灯制御回路8を固定するための雌ねじ孔6cを有している。
【0028】次に、本発明の一実施形態による車両用前照灯1の組付け方法について説明する。
【0029】この時までに、ランプハウジング2内には既にリフレクタ3が組込まれ、さらにシェード5がリフレクタ3に取付けられてる。また、ランプハウジング2のカバー2cは外されている。
【0030】次に、ホルダ6をリフレクタ3の取付け面3cにねじ締めにより固定する。なお、ホルダ6には既にスプリング7が回動自在に取付けられている。
【0031】次に、放電灯バルブ4をリフレクタ3に取付ける。放電灯バルブ4のフランジ部4bをリフレクタ3の保持部3dに挿入し、フランジ部4bの発光部4a側端面を位置決め用のストッパ部3eに当接させる。そして、スプリング7をフランジ部4bに当接させながらスプリング7の先端部7aをホルダ6の係止部に係止すると、放電灯バルブ4はリフレクタ3に押圧固定される。
【0032】次に、点灯制御回路8をリフレクタ3に取付ける。この時、点灯制御回路8の雌型のコネクタ8cを放電灯バルブ4の雄型のコネクタ4cに差し込んだ後、取付け孔8eを介してホルダ6の雌ねじ孔6cにねじ締めにより固定する。
【0033】次に、点灯制御回路8に電力を供給して放電灯バルブ4を点灯させた状態でリフレクタ3を動かして光軸を調整する。
【0034】光軸調整作業終了後、カバー2cの外周にO−リング9を装着し、その後、開口部2bに取付けて車両用前照灯1の組付けが完了する。
【0035】以上説明した、本発明の一実施形態による車両用前照灯1においては、点灯制御回路8に対応してランプハウジング2に設けられた開口部2bに取付けられてランプハウジング2内の気密を維持するカバー2cを、高熱伝導性を有する材質、例えば、アルミニウムダイカストによって形成した。これにより、点灯制御回路8から熱輻射によりカバー2cに伝えられた熱を熱伝導により効率よくカバー2cの外面2c2に伝え、さらにカバー2cの外面2c2から外気へ放熱して点灯制御回路8の内部温度上昇を抑え、回路素子への熱負荷を低減することができる。
【0036】また、カバー2cの内面2c1および外面2c2に放熱フィン2c3を一体的に形成した。これにより、点灯制御回路8からの輻射熱を受熱するカバー2cの受熱面積および、この熱を外気へ放熱する放熱面積を増加させて、カバー2cによる外部への放熱量を増大させることができる。
【0037】さらに、カバー2c全体に亘って黒色塗装を施した。これにより、カバー2cの内面2c1における点灯制御回路8からの輻射熱の吸収熱量と、外面2c2から外気への輻射熱量を増大させることができる。したがって、カバー2cを介して点灯制御回路8が発生する熱を確実に外気に放熱して、点灯制御回路8の内部温度上昇を抑えて回路素子への熱負荷を低減することができる。
【0038】なお、以上説明した本発明の一実施形態では、カバー2cの内面2c1および外面2c2の両面に放熱フィン2c3を設けているが、これをどちらか片面だけに設けてもよい。
【0039】また、以上説明した本発明の一実施形態では、カバー2cの全面に黒色塗装を施しているが、これを、内面2c1および外面2c2のどちらか一方のみに施してもよい。
【0040】また、黒色化処理として黒色塗料による塗装を施しているが、塗装以外の手段、例えば、メッキ等の化学処理によってもよい。
【0041】また、カバー2cを、アルミニウムダイカストにより形成しているが、熱伝導性に優れる材質であれば他の材質、例えば、高熱伝導率を有する樹脂、あるいはセラミックスによって形成してもよい。
【0042】さらに、黒色化処理を、カバー2cだけではなく、レンズ2cを除くランプハウジング2の内面および外面の少なくとも一方に施してもよい。この場合は、カバー2cのみならずランプハウジング2を介しても点灯制御回路8の発生する熱を外気に放熱することができる。
【0043】図3には、本発明の一実施形態による車両用前照灯1の変形例の部分断面図を示す。この変形例では、カバー2cを樹脂および金属とから形成している。
【0044】すなわち、カバー2cの点灯制御回路8に対向する部分、すなわち放熱部2c4を金属、例えば、鋼板あるいはアルミニウム板により形成し、この放熱部2c4をカバー2cの樹脂成形時にインサート成形したものである。
【0045】放熱部2c4には、放熱フィン2c5がプレス成形により形成されている。
【0046】この変形例においても、点灯制御回路8の放熱に関して上述の一実施形態による車両用前照灯1の場合と同様の効果が得られる。
【0047】以上説明した、本発明の一実施形態による車両用前照灯1およびその変形例において、点灯制御回路8は一個の部品として形成されているが、これを複数に分割しても構わない。例えば、イグナイタ部とコンバータ部+インバータ部とに分割し、イグナイタ部をリフレクタ3に固定し、コンバータ部+インバータ部をランプハウジング2内の適所に固定し、イグナイタ部とコンバータ部+インバータ部とを電線で接続する構成であっても良い。
【出願人】 【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
【出願日】 平成13年5月14日(2001.5.14)
【代理人】 【識別番号】100096998
【弁理士】
【氏名又は名称】碓氷 裕彦 (外2名)
【公開番号】 特開2002−343128(P2002−343128A)
【公開日】 平成14年11月29日(2002.11.29)
【出願番号】 特願2001−143484(P2001−143484)