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【発明の名称】 放電灯点灯装置
【発明者】 【氏名】野尻 博彦

【氏名】大山 丈二

【氏名】平伴 喜光

【要約】 【課題】回路基板の実装面積を縮小することなく端子部からの電線の取り外し作業を容易にする。

【解決手段】ケース本体11とケース蓋12を結合して構成されるケース10の内部に放電灯を点灯する点灯回路を実装した回路基板1を収納している。ケース蓋12の側板12cに複数の折曲部位12e,12fを設けて外側に拡開させ、側板12cを可動自在(撓み自在)とする。側板12cを指で押圧してケース10内に押し込むように動かせば、側板12cと電源側端子部2との距離d2を広げて電源側端子部2の露出量を増やすことができる。その結果、側板12cが冶具挿入孔への冶具の挿入や解除操作部の操作の邪魔になることがなく、放電灯点灯装置の交換作業時における作業者の負担を大幅に軽減することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部電源からの電源供給を受けて放電灯を点灯する点灯回路を実装した回路基板と、回路基板の端部に実装されて外部電源並びに放電灯に接続した電線が接離自在に接続される端子部と、回路基板を収納するケースとを備え、ケースは回路基板を内側に保持するケース本体と該ケース本体を開閉自在に閉塞するケース蓋とからなり、端子部を外部に臨ませる開口部を回路基板端部と向かい合うケース蓋の側板に形成するとともに該側板を可動自在に形成したことを特徴とする放電灯点灯装置。
【請求項2】 ケース蓋の側板に複数の折曲部位を設けたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
【請求項3】 ケース蓋がTM材からなることを特徴とする請求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
【請求項4】 回路基板のケース蓋側板とケース本体との間に位置する部位に点灯回路を構成する回路部品を実装したことを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
【請求項5】 断面形状略コ字形の筒状に形成されたケース本体と、ケース本体の開口面側から結合されるケース蓋とでケースを構成し、ケース本体の両側壁内側にケース蓋の端縁を挿入してなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の放電灯点灯装置。
【請求項6】 断面形状略コ字形の筒状に形成されたケース本体と、ケース本体の開口面側から結合されるケース蓋とでケースを構成し、ケース本体とケース蓋を一体に形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の放電灯点灯装置。
【請求項7】 ケース本体の一方の側壁の端縁にケース蓋を一体且つ折曲自在に形成したことを特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装置。
【請求項8】 ケース本体の両側壁の端縁に一体且つ折曲自在に形成した一対の蓋片によりケース蓋を構成したことを特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装置。
【請求項9】 回路基板を底面から浮かせて支持する支持突部をケース本体に設け、ケース本体の底面及び両側壁と回路基板との間に絶縁シートを介装してなり、絶縁シートの両側壁に対向する部位に支持突部との干渉を避ける切り欠きを設けたことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の放電灯点灯装置。
【請求項10】 絶縁シートの切り欠きを回路基板からケース本体底面に至るまでの部位に設けたことを特徴とする請求項9記載の放電灯点灯装置。
【請求項11】 絶縁シートのケース本体底面と回路基板の間に介装する部位を回路基板よりも小さくない寸法に形成したことを特徴とする請求項9又は10記載の放電灯点灯装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例として蛍光灯を点灯させる放電灯点灯装置(蛍光灯電子安定器)の外観斜視図を図11に示す。この従来装置は、外部電源(商用電源)からの電源供給を受けて放電灯を点灯する点灯回路を実装した回路基板1と、回路基板1を収納するケース10とを備えている。このケース10は、断面形状略コ字形の筒状に形成されたケース本体11と、ケース本体11の開口面側に結合されるケース蓋12とで構成され、ケース本体11の内側に回路基板1を保持してケース蓋12によりケース本体11を閉塞するものである。
【0003】回路基板1はプリント基板によって長尺の矩形板状に形成され、表面側(図11における上面側)の長手方向両端部には各々速結端子構造を有する電源側端子部2及び負荷側端子部3が実装されている。電源側端子部2及び負荷側端子部3は接続可能な電線の本数が異なる以外は共通の構造を有しており、しかもこのような速結端子構造は従来周知であるから、ここでは電源側端子部2についてのみ簡単に説明する。
【0004】電源側端子部2のハウジング2a前面には略円形の電線挿入孔2bが複数列設されており、ハウジング2a内部には互いに絶縁壁等で仕切られて各電線挿入孔2bと連通する収納部(図示せず)が設けてある。これらの収納部には電線挿入孔2bから挿入された電線の芯線を鎖錠して弾性狭持する端子板が収納されており、被覆を剥いだ電線の芯線を電線挿入孔2bに挿入するだけで端子板との接続を保持することができる。また、ハウジング2aの上面には冶具挿入孔(図示せず)が開口してあり、この冶具挿入孔に挿入した冶具で押操作されたときに鎖錠状態から解放して電線の接続を外せるようにしてある。但し、冶具を使わずに作業可能とするために、押操作されたときに鎖錠状態から解放して電線の接続を外す解除操作部をハウジング2aに設ける場合もある。なお、ハウジング2aの底面からは各端子板と導通するリード(図示せず)が突設されており、回路基板1の裏面側において上記リードを半田付けすることで回路基板1に実装された他の回路部品と電線とが電気的に接続される。而して、外部電源に接続された電源側の電線、並びに器具本体に配設されて放電灯が着脱自在に装着されるランプソケット(図示せず)に接続された負荷側の電線をそれぞれ電源側端子部2並びに負荷側端子部3に簡単且つ確実に接続することができ、配線作業が容易に行えるものである。
【0005】ケース本体11は、矩形板状の底板11aと、底板11aの長手方向に沿った両側縁からそれぞれ立ち上がる側壁11b,11bとが一体且つ断面形状が略コ字形となるようにアルミのような金属製の板材を折曲して形成されている。また、図12に示すようにケース本体11の両側壁11b,11bにおける長手方向両端部近傍には、回路基板1を底板11aから浮かせて支持する支持突部11cと、回路基板1の端部四隅に各々当接してケース本体11の長手方向に対する回路基板1の移動を規制する規制突起11dとが各々4個ずつ突設されている。
【0006】ケース蓋12は、ケース本体11の底板11aよりも長手方向の寸法が短い矩形板状の主片12aと、主片12aの長手方向に沿った両側縁からそれぞれ垂下された断面形状略へ字形の側片12b,12bと、主片12aの長手方向に対向する両端縁から側片12bと同じ側に垂下された側板12c,12cとが一体に形成されている。ここで、両側板12c,12cによってケース10の長手方向両端部からケース10内部への指や異物等の侵入を防いでいるが、電源側端子部2及び負荷側端子部3を外部に臨ませるために、ケース蓋12の一方の側板12cの一部が電源側端子部2のハウジング2aに沿って切り欠かれ、他方の側板12cの先端が負荷側端子部3のハウジング3aに触れない程度の寸法に形成されている。
【0007】ところで、回路基板1とケース本体11との間には合成樹脂成型品から成る絶縁シート4が介装される。絶縁シート4は矩形板状の主片4aと、主片4aの長手方向に沿った両側縁からそれぞれ立ち起こされた一対の側片4b,4bとが一体に形成されてなり、主片4aの長手方向寸法が回路基板1の長手方向寸法と略同じ寸法としてある。そして、回路基板1とケース本体11との間に介装される絶縁シート4により、回路基板1の配線パターン及び実装部品とケース本体11との絶縁を図っている。ここで、ケース本体11の両側壁11b,11bに突設された支持突部11cと絶縁シート4が干渉しないようにするため、図13に示すように絶縁シート4の主片14a及び両側片4b,4bに略矩形の逃がし孔4cが設けてある。すなわち、回路基板1とケース本体11との間に絶縁シート4を介装する際、ケース本体11の両側壁11b,11bに突設された支持突部11cを絶縁シート4の主片14a及び両側片4b,4bに形成した逃がし孔4cに挿通することで支持突部11cと絶縁シート4との干渉を防いでいる。
【0008】一方、図14に示す他の従来構造では、ケース本体11の底板11aにおける長手方向両端部近傍に回路基板1を支持する略L字形の支持片11eが各々2個ずつ切り起こし形成され、これら4つの支持片11eに回路基板1の両端部をそれぞれ載置することで回路基板1を支持している。この場合、絶縁シート4と支持片11eとの干渉を防ぐために、絶縁シート4の長手方向の寸法を回路基板1よりも短くして支持片11eに当たらないようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例においてはケース蓋12の側板12c,12cと電源側端子部2及び負荷側端子部3とが接近しているため、一旦接続した電線を外す際に冶具挿入孔への冶具の挿入や解除操作部の操作がしづらくなっており、このことが放電灯点灯装置(蛍光灯電子安定器)の交換作業時における作業者の負担となっている。なお、電源側端子部2及び負荷側端子部3のケース蓋12からの露出量を増やすようにケース蓋12の長手方向の寸法を小さくすると、回路基板1のケース蓋12から露出する端部の寸法が大きくなってしまい、ケース蓋12から露出する部分には電源側端子部2や負荷側端子部3以外の回路部品を実装することができないことから、回路基板1の実装面積が縮小されてしまうことになる。
【0010】また、従来の絶縁シート4の構造では、逃がし孔4cの主片4a長手方向に沿った寸法を支持突部11cのケース本体11長手方向に沿った寸法と略等しくした場合、図13に示すようにケース本体11の開口側(図13における上方)から絶縁シート4をケース本体11内に真っ直ぐに降ろすようにして介装しなければならないうえに、絶縁シート4をケース本体11から取り外す際にも真っ直ぐに持ち上げるようにしなければ支持突部11cが逃がし孔4cの周縁に引っ掛かって取り外せない虞がある。しかも、これを回避するために逃がし孔4cの主片4a長手方向に沿った寸法を支持突部11cのケース本体11長手方向に沿った寸法よりも大きくしてしまうと、絶縁シート4の絶縁性が低下してしまうことになる。一方、図14に示したように絶縁シート4の長手方向の寸法を回路基板1よりも短くして支持片11eとの干渉を防ぐ構造では、絶縁シート4によってケース本体11との絶縁がされていない回路基板1の両端部に回路部品を実装したり配線パターンを形成することができなくなる。
【0011】本発明は上記問題に鑑みて為されたものであり、請求項1の発明の目的とするところは、回路基板の実装面積を縮小することなく端子部からの電線の取り外し作業を容易にした放電灯点灯装置を提供することにある。
【0012】また、請求項9の発明は上記目的に加えて、ケース本体に対する絶縁シートの着脱を容易にした放電灯点灯装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記目的を達成するために、外部電源からの電源供給を受けて放電灯を点灯する点灯回路を実装した回路基板と、回路基板の端部に実装されて外部電源並びに放電灯に接続した電線が接離自在に接続される端子部と、回路基板を収納するケースとを備え、ケースは回路基板を内側に保持するケース本体と該ケース本体を開閉自在に閉塞するケース蓋とからなり、端子部を外部に臨ませる開口部を回路基板端部と向かい合うケース蓋の側板に形成するとともに該側板を可動自在に形成したことを特徴とし、ケース蓋の側板を動かして端子部の露出量を増やすことができるため、端子部からの電線の取り外し作業を容易にすることができる。しかも、ケース蓋の寸法を小さくする必要がないので回路基板の実装面積を縮小することもない。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明において、ケース蓋の側板に複数の折曲部位を設けたことを特徴とし、請求項1の発明の望ましい実施態様である。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、ケース蓋がTM材からなることを特徴とし、請求項1又は2の発明の望ましい実施態様である。
【0016】請求項4の発明は、請求項2の発明において、回路基板のケース蓋側板とケース本体との間に位置する部位に点灯回路を構成する回路部品を実装したことを特徴とし、回路基板の実装スペースを有効に利用することができる。
【0017】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、断面形状略コ字形の筒状に形成されたケース本体と、ケース本体の開口面側から結合されるケース蓋とでケースを構成し、ケース本体の両側壁内側にケース蓋の端縁を挿入してなることを特徴とし、一般にケースはケース本体が照明器具等に取り付けられてケース本体がケース蓋の上方に配置されるため、ケース本体の側壁とケース蓋との隙間が鉛直下方に向けて開口することになり、この隙間より異物が侵入して点灯回路が故障するといった不具合の発生を低減することができる。
【0018】請求項6の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、断面形状略コ字形の筒状に形成されたケース本体と、ケース本体の開口面側から結合されるケース蓋とでケースを構成し、ケース本体とケース蓋を一体に形成したことを特徴とし、ケース本体とケース蓋との結合が容易に行える。
【0019】請求項7の発明は、請求項6の発明において、ケース本体の一方の側壁の端縁にケース蓋を一体且つ折曲自在に形成したことを特徴とし、請求項6の発明の望ましい実施態様である。
【0020】請求項8の発明は、請求項6の発明において、ケース本体の両側壁の端縁に一体且つ折曲自在に形成した一対の蓋片によりケース蓋を構成したことを特徴とし、請求項6の発明の望ましい実施態様である。
【0021】請求項9の発明は、請求項1〜8の何れかの発明において、回路基板を底面から浮かせて支持する支持突部をケース本体に設け、ケース本体の底面及び両側壁と回路基板との間に絶縁シートを介装してなり、絶縁シートの両側壁に対向する部位に支持突部との干渉を避ける切り欠きを設けたことを特徴とし、ケース本体に対する絶縁シートの着脱が容易になる。
【0022】請求項10の発明は、請求項9の発明において、絶縁シートの切り欠きを回路基板からケース本体底面に至るまでの部位に設けたことを特徴とし、請求項9の発明の望ましい実施態様である。
【0023】請求項11の発明は、請求項9又は10の発明において、絶縁シートのケース本体底面と回路基板の間に介装する部位を回路基板よりも小さくない寸法に形成したことを特徴とし、回路基板全体にわたってケース本体との間が絶縁シートによって絶縁されるため、回路基板の端部まで回路部品を実装することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を実施形態により詳細に説明する。但し、本実施形態の基本構成は従来例と共通であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0025】本実施形態は、従来例と同様に外部電源からの電源供給を受けて放電灯を点灯する点灯回路を実装した回路基板1と、ケース本体11とケース蓋12を結合して構成され内部に回路基板1を収納するケース10とを備えている。ケース本体11は、図2に示すように従来例とほぼ同一の構造を有し、矩形板状の底板11aと、底板11aの長手方向に沿った両側縁からそれぞれ立ち上がる側壁11b,11bとが一体且つ断面形状が略コ字形となるようにアルミのような金属製の板材を折曲して形成されている。また、両側壁11b,11bの長手方向両端部における先端縁近傍には、後述するケース蓋12の係止突部12dが挿入係止される係止孔11gが設けてある。さらに、ケース本体11の両側壁11b,11bにおける長手方向両端部近傍には、回路基板1を底板11aから浮かせて支持する支持突部11cと、回路基板1の端部四隅に各々当接してケース本体11の長手方向に対する回路基板1の移動を規制する規制突起11dとが各々4個ずつ突設されている。なお、底板11aの長手方向両端部にはケース10を照明器具に取り付けるための取付孔11fが設けてある。
【0026】ケース蓋12は鉄のようなTM材からなり、図3に示すようにケース本体11の底板11aよりも長手方向の寸法が短い矩形板状の主片12aと、主片12aの長手方向に沿った両側縁からそれぞれ延設された断面形状略へ字形の側片12b,12bと、主片12aの長手方向に対向する両端縁から側片12bと同じ側に延設された側板12c,12cとが一体に形成されている。側片12b,12bの長手方向両端部における先端縁近傍には、ケース本体11の側壁11bに設けられた係止孔11gに挿入係止する係止突部12dが内向きに突設されている。また、側板12c,12cは先端がケース本体11の底板11a近傍まで延長されるとともに、複数(本実施形態では2つ)の折曲部位12e,12fが設けられてケース本体11の底板11aに近づくにつれて外側へ拡開されている。さらに、各側板12c,12cには電源側端子部2及び負荷側端子部3を外部に臨ませる矩形の開口部12g,12gが形成されている。なお、主片12a、側片12b並びに側板12cにはケース10内の熱を放熱するために多数の貫通孔12hが列設されている。
【0027】而して、本実施形態ではケース蓋12の側板12c,12cに複数の折曲部位12e,12fを設けて外側に拡開させているため、図1に示すように側板12c,12cが可動自在(撓み自在)となる。よって、図4に示すように静止状態におけるケース蓋12の側板12cと電源側端子部2(又は負荷側端子部3)のハウジング2a端部との距離d1に対して、側板12cを指で押圧してケース10内に押し込むように動かせば、側板12cと電源側端子部2(又は負荷側端子部3)との距離d2を広げて電源側端子部2(又は負荷側端子部3)の露出量を増やすことができる。その結果、一旦電源側端子部2(又は負荷側端子部3)に接続した電線を外す際に側板12cを移動させることで冶具挿入孔への冶具の挿入や解除操作部の操作の邪魔になることがなく、放電灯点灯装置(蛍光灯電子安定器)の交換作業時における作業者の負担を大幅に軽減することができる。しかも、このようにケース蓋12の側板12c,12cを可動自在とすることで側板12c,12cの先端をケース本体11の先端近傍まで延ばしてケース蓋12の長手方向寸法を大きくすることができる。このため、図5に示すように側板12cとケース本体11との間に位置する回路基板1の端部にも点灯回路を構成する回路部品Bを実装することができ、回路基板1の実装スペースを有効に利用して無駄を無くすことができる上に装置の小型化も図れる。
【0028】ところで、本実施形態は天井に配設される照明器具に用いられるものであって、図6(a)に示すように通常ケース本体11を照明器具に取り付けてケース本体11がケース蓋12の上方に配置されることになる。この場合、ケース本体11の側壁11bとケース蓋12の側片12bとの隙間が鉛直上方に向けて開口することになり、この隙間より異物が侵入して点灯回路が故障するといった不具合が発生する虞がある。そこで、図6(b)に示すようにケース本体11の両側壁11b,11bの内側にケース蓋12の側片12b,12bの端縁を挿入してケース本体11とケース蓋12を結合する構造とすれば、ケース本体11の側壁11b,11bとケース蓋12の側片12b,12bとの隙間が鉛直下方に向けて開口することになり、この隙間より異物が侵入して点灯回路が故障するといった不具合の発生を低減することができる。なお、このような構造を採用する場合には、ケース本体11の側壁11bに設けられた係止孔11gに挿入係止する係止突部12dを外向きに突設する必要がある。
【0029】ところで本実施形態では、従来例における絶縁シート4の側片4bの逃がし孔4c周縁部位のうちで回路基板1からケース本体11の底板11aに至るまでの部位X(図8参照)を切除することによって、図7に示すように逃がし孔4cを主片4aの長手方向外側に開放してなる切り欠き4dを形成している。すなわち、従来の逃がし孔4cを切り欠き4dとしたことにより、図8に示すように絶縁シート4の側片4b,4bの先端部Mが図中矢印の方向に可動自在となる。その結果、支持突部11cが切り欠き4dの周縁に引っ掛からなくなるので、ケース本体11に対する絶縁シート4の着脱方向が従来例のように1方向に限定されることがなく、絶縁シート4の絶縁性低下を防ぎながら絶縁シート4の着脱作業が容易になるものである。しかも、このような構造を採用したことにより、絶縁シート4の長手方向の寸法を回路基板1よりも小さくない寸法とすることができる。このため、回路基板1全体にわたってケース本体11との間が絶縁シート4によって絶縁され、回路基板1の端部まで回路部品を実装することができる。
【0030】ところで、ケース10を構成するケース本体11とケース蓋12を別体に形成した場合、両者を結合するための構造(取付孔11f及び係止突起12d)にコスト(加工費用)がかかることになる。そこで、図9に示すようにケース本体11の一方の側壁11bの端縁にケース蓋12を一体且つ折曲自在に形成し、回路基板1を収納した状態でケース蓋12を折曲してケース本体11に結合する構造とすれば、取付孔11f及び係止突起12dをそれぞれケース本体11の片方の側壁11b並びにケース蓋12の片方の側片12bのみに設ければよくなるので、加工費用を低減することができるとともにケース本体11とケース蓋12との結合作業が容易になるという利点がある。あるいは図10に示すようにケース蓋12を主片12aの略中心線に沿って2つのケース蓋片12A,12Bに分割するとともに、ケース本体11の両側壁11b,11bの端縁に各ケース蓋片12A,12Bをそれぞれ一体且つ折曲自在に形成し、回路基板1を収納した状態でケース蓋片12A,12Bを折曲して両者を結合する構造としてもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、外部電源からの電源供給を受けて放電灯を点灯する点灯回路を実装した回路基板と、回路基板の端部に実装されて外部電源並びに放電灯に接続した電線が接離自在に接続される端子部と、回路基板を収納するケースとを備え、ケースは回路基板を内側に保持するケース本体と該ケース本体を開閉自在に閉塞するケース蓋とからなり、端子部を外部に臨ませる開口部を回路基板端部と向かい合うケース蓋の側板に形成するとともに該側板を可動自在に形成したので、ケース蓋の側板を動かして端子部の露出量を増やすことができるため、端子部からの電線の取り外し作業を容易にすることができ、しかも、ケース蓋の寸法を小さくする必要がないので回路基板の実装面積を縮小することもない。
【0032】請求項4の発明は、請求項2の発明において、回路基板のケース蓋側板とケース本体との間に位置する部位に点灯回路を構成する回路部品を実装したので、回路基板の実装スペースを有効に利用することができる。
【0033】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、断面形状略コ字形の筒状に形成されたケース本体と、ケース本体の開口面側から結合されるケース蓋とでケースを構成し、ケース本体の両側壁内側にケース蓋の端縁を挿入してなるので、一般にケースはケース本体が照明器具等に取り付けられてケース本体がケース蓋の上方に配置されるため、ケース本体の側壁とケース蓋との隙間が鉛直下方に向けて開口することになり、この隙間より異物が侵入して点灯回路が故障するといった不具合の発生を低減することができる。
【0034】請求項6の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、断面形状略コ字形の筒状に形成されたケース本体と、ケース本体の開口面側から結合されるケース蓋とでケースを構成し、ケース本体とケース蓋を一体に形成したので、ケース本体とケース蓋との結合が容易に行える。
【0035】請求項9の発明は、請求項1〜8の何れかの発明において、回路基板を底面から浮かせて支持する支持突部をケース本体に設け、ケース本体の底面及び両側壁と回路基板との間に絶縁シートを介装してなり、絶縁シートの両側壁に対向する部位に支持突部との干渉を避ける切り欠きを設けたので、ケース本体に対する絶縁シートの着脱が容易になる。
【0036】請求項11の発明は、請求項9又は10の発明において、絶縁シートのケース本体底面と回路基板の間に介装する部位を回路基板よりも小さくない寸法に形成したので、回路基板全体にわたってケース本体との間が絶縁シートによって絶縁されるため、回路基板の端部まで回路部品を実装することができる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成13年4月13日(2001.4.13)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2002−313128(P2002−313128A)
【公開日】 平成14年10月25日(2002.10.25)
【出願番号】 特願2001−115951(P2001−115951)