| 【発明の名称】 |
照明装置及び当該照明装置の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 聡
|
| 【要約】 |
【課題】複数の光学シートを重ね合わせたチューブ体を簡単に製造すると共に製造コストを引き下げ、信頼性ある当該チューブ体を利用した照明装置を安価に提供することにある。
【解決手段】チューブ体1を形成するプリズムシート11及び保護シート14の長さ方向端部に、その長手方向において係合用穴17を複数設ける。板状の受け部材20の幅方向中央に、ボルト41を備えると共に、当該ボルト41の外側に位置させて係合用ピン43を設ける。当該係合用ピン43に、プリズムシート11及び保護シート14の長手方向端部の係合用穴17を係止して筒状に保持し、押え部材30を被せてボルト42で締め付ける。こうして、プリズムシート11及び保護シート14の長さ方向端部を保持部材によって挟持して、チューブ体1を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の光学シートが積層された状態で筒状に形成されたチューブ体を備えた照明装置において、前記チューブ体は、当該チューブ体を形成する光学シートの両長さ方向端部を当該光学シートの両面から挟み込む保持手段によって、筒状に保持されてなることを特徴とする照明装置。 【請求項2】 前記保持手段は、板状の受け部材と板状の押え部材と当該受け部材と当該押え部材との間に前記光学シートを挟持するビス機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の照明装置。 【請求項3】 前記積層された光学シートの両長さ方向端部が重ならずに前記保持手段に保持されたことを特徴とする請求項2記載の照明装置。 【請求項4】 前記受け部材と前記押え部材との間の距離が前記積層された光学シートの厚さよりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の照明装置。 【請求項5】 前記光学シートの長さ方向端部に、前記ビス機構を構成するビスを挿通する保持穴を設け、当該保持穴に前記ビスが挿通されたことを特徴とする請求項2、3又は4のいずれかに記載の照明装置。 【請求項6】 前記ビスの周囲に保護部材を備えたことを特徴とする請求項5に記載の照明装置。 【請求項7】 前記受け部材の幅方向端部に、前記光学シートの長手方向端部を係合させる係合手段を備えたことを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の照明装置。 【請求項8】 前記係合手段は、前記光学シートの長手方向端部に備えられた係合用穴と、前記受け部材の幅方向端部に備えられた係合用ピンとで構成されたことを特徴とする請求項7記載の照明装置。 【請求項9】 前記係合用ピンの周囲に保護部材を備えたことを特徴とする請求項8に記載の照明装置。 【請求項10】 前記保持手段は、前記光学シートの長さ方向端部を挿入可能な溝部を両側面に備えた保持材と、当該保持材の外面側若しくは内面側の少なくとも一方から当該保持材に備えられた保持用部材とからなることを特徴とする請求項1記載の照明装置。 【請求項11】 前記保持手段は、前記光学シートの長さ方向端部を挿入して固定する固定部材と、当該固定部材をその長手方向からのみ挿入可能にした溝部を備えた保持材とからなることを特徴とする請求項1記載の照明装置。 【請求項12】 前記保持手段に、前記チューブ体設置用の設置部材を備えるための設置用ビスを設けたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の照明装置。 【請求項13】 前記光学シートを挟持するビス機構を構成するビスが、前記チューブ体設置用の設置部材を備えるための設置用ビスと兼用されたことを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載の照明装置。 【請求項14】 前記チューブ体は、反射シート、プリズムシート、拡散反射シート及び保護シートの各光学シートが積層され、前記プリズムシート及び前記保護シートが筒状に保持されたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の照明装置。 【請求項15】 請求項7又は8のいずれかに記載の照明装置の製造方法であって、前記受け部材を冶具に支持させて、前記光学シートのいずれか一方の長手方向端部の係合用穴に何れか一方の前記係合用ピンを挿通した後、残る一方の長手方向端部の係合用穴を残る一方の前記係合用ピンに挿通し、前記押え部材によって前記光学シートを筒状に保持することを特徴とする照明装置の製造方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、照明装置及び当該照明装置の製造方法に関する。具体的には、複数枚の光学シートを重ね合わせて略筒状に形成されたチューブ体を備えた照明器具及び当該照明装置の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】図15は従来の照明装置を示す概略構成図である。当該照明装置は、光を導光して光を放射するチューブ体100と、当該チューブ体100のいずれか一方の端部に備えられた光源部110とからなる。チューブ体100は、複数枚の光学シート、例えば、プリズム面を有し、光を外部に出射するプリズムシート101とチューブ体内で光を反射させ、出射光量を高めるための反射シート102並びに光拡散防止用の拡散反射シート103、さらにこれらの各シートを保護し、チューブ状に維持するための保護シート104から構成されている。 【0003】チューブ体100は、反射シート102の外周にプリズムシート101が配置され、当該プリズムシート101の外周に保護シート104が配置されており、各シートの間は各シートの長さ方向端部において、例えば特開平9−161524号公報に開示されたような方法により、それぞれ両面粘着テープによって貼り合わせられ積層されている。また、保護シート104は、更にその合わせ目部分にその外側から片面粘着テープによってチューブ状に維持されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、当該方法によって作製されたチューブ体100では時間の経過と共に粘着力が低下して、粘着部分が剥がれ、チューブ形状が維持できなくなる場合があった。 【0005】また、各シートの長さ方向端部をズレなく貼り合わせる必要があり、さらに積層された各シートを円筒状に丸め、その端部を粘着テープで止める作業が必要であった。このため、チューブ体100の作製に困難さを極め、作業性、生産性が非常に悪く、チューブ体100ひいては照明装置の作製に困難さを極めていた。 【0006】しかも、チューブ体100の内部は高温になるため、使用する各粘着テープの材質についても耐熱性、耐候性に優れたものを用いなければならず、材料コストが高くなり、照明器具の製造コストを引き上げる原因ともなっていた。 【0007】本発明の上記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、複数の光学シートを重ね合わせたチューブ体を簡単に製造すると共に製造コストを引き下げ、信頼性ある当該チューブ体を利用した照明装置を安価に提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明に係る照明装置は、複数の光学シートが積層された状態で筒状に形成されたチューブ体を備えた照明装置において、前記チューブ体は、当該チューブ体を形成する光学シートの両長さ方向端部を当該光学シートの両面から挟み込む保持手段によって、筒状に保持されてなることを特徴としている。 【0009】本発明においては、前記保持手段として、板状の受け部材と板状の押え部材と当該受け部材と当該押え部材との間に前記光学シートを挟持するビス機構とから構成されたものを用いることができる。 【0010】この場合には、前記積層された光学シートの両長さ方向端部が重ならないように前記保持手段に保持するのが好ましく、さらに望ましくは、前記受け部材と前記押え部材との間の距離が前記積層された光学シートの厚さよりも大きくなるようにするのがよい。 【0011】また、前記光学シートの長さ方向端部に、前記ビス機構を構成するビスを挿通する保持穴を設け、当該保持穴に前記ビスを挿通することもできる。 【0012】これらの照明装置においては、前記ビスの周囲に保護部材を備えるのがよい。 【0013】あるいは、前記受け部材の幅方向端部に、前記光学シートの長手方向端部を係合させる係合手段を備えることもできる。 【0014】当該係合手段として、例えば、前記光学シートの長手方向端部に備えられた係合用穴と、前記受け部材の幅方向端部に備えられた係合用ピンとで構成されたものを用いることができる。 【0015】また、前記係合用ピンの周囲に保護部材を備えるのが好ましい。 【0016】さらに、前記保持手段として、前記光学シートの長さ方向端部を挿入可能な溝部を両側面に備えた保持材と、当該保持材の外面側若しくは内面側の少なくとも一方から当該保持材に備えられた保持用部材とからなるものを用いることもできる。 【0017】また、前記保持手段として、前記光学シートの長さ方向端部を挿入して固定する固定部材と、当該固定部材をその長手方向からのみ挿入可能にした溝部を備えた保持材とから構成することもできる。 【0018】これらの照明装置においては、前記保持手段に、前記チューブ体設置用の設置部材を備えるための設置用ビスを設けるのがよく、前記光学シートを挟持するビス機構を構成するビスが、当該設置用ビスと兼ね備えさせるのがよい。 【0019】また、本発明においては、前記チューブ体として、反射シート、プリズムシート、拡散反射シート及び保護シートの各光学シートが積層され、前記プリズムシート及び前記保護シートが筒状に保持されたことを特徴としている。 【0020】本発明に係る照明装置の製造方法は、保持手段として、前記光学シートの長さ方向端部を挿入可能な溝部を両側面に備えた保持材と、当該保持材の外面側若しくは内面側の少なくとも一方から当該保持材に備えられた保持用部材とからなるものを用いた照明装置の製造方法であって、前記受け部材を冶具に支持させて、前記光学シートのいずれか一方の長手方向端部の係合用穴に何れか一方の前記係合用ピンを挿通した後、残る一方の長手方向端部の係合用穴を残る一方の前記係合用ピンに挿通し、前記押え部材によって前記光学シートを筒状に保持することを特徴としている。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、本発明について各図に従って詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る照明装置を示す概略的斜視図、図2は当該照明装置を構成するチューブ体1の一部破断した断面図、図3は当該チューブ体1の分解斜視図である。当該照明装置は、複数枚の光学シートからなるチューブ体1と当該チューブ体1の一方の端部に備えられた光源部2とからなる。図示するチューブ体1は、4枚の光学シート、すなわちプリズム面を有し光を外部に出射するプリズムシート11と、チューブ体1内で光を反射させ出射光量を高めるための反射シート12並びに光拡散防止用の拡散反射シート13、さらにこれらの各シートを保護し、チューブ状に維持するための保護シート14から構成されている。これらの各シートは、チューブ体1の内側から拡散反射シート13、プリズムシート11、反射シート12及び保護シート14と積層されているが、これらのうち、プリズムシート11及び保護シート14のみが円筒状に丸められ、チューブ体1が形成されている。また、拡散反射シート13及び反射シート12は、任意に設けられるものであって、本発明においては必須の構成をなすものではなく、これらの2つのシートはチューブ体1の一部領域、具体的には、プリズムシート11及び保護シート14の合わせ目部分を中心とするチューブ体1の上部側に設けられる。また、反射シート12は拡散反射シート13よりも狭い領域に設けられる。 【0022】本発明においては、当該チューブ体1は丸められた上記プリズムシート11及び保護シート14の2つの長手方向端部が保持手段によって挟持された状態で、円筒状に維持されている。この実施形態にあっては、保持手段は、チューブ体1の内面側からプリズムシート11を支える受け部材20と、その外面側から保護シート14を押える押え部材30とから構成されている。受け部材20及び押え部材30はそれぞれほぼ板状に形成されており、チューブ体1の長手方向全体にわたって備えられている。これらの受け部材20及び押え部材30は、ボルト41及びナット42から構成されるビス機構によって、4枚のシートを挟持できる。 【0023】受け部材20は、押え部材30との間で各シートを保持する平面状をした保持部21とその両側に曲折形成された曲折部22を備える。この結果、丸められた光学シートは当該保持部21の側端面において切断されることなく良好に円筒状に維持される。 【0024】また、受け部材20には、その長手方向、複数箇所(図示例では3ヶ所)に、ボルト41挿通用のネジ穴23が設けられ、受け部材20の下面から前記ボルト41が挿通される。これら受け部材20及び押え部材30は、例えば金属材料や耐熱性のあるプラスチック材料から作製されており、好ましくはアルミニウムやプラスチック材料などの軽量材質のものから作製される。 【0025】さらに受け部材20の両端部には、当該ボルト41挿通用のネジ穴23の外側に位置して、係合用ピン43挿通用の穴24がそれぞれ設けられている。当該ネジ穴24には、受け部材20の下面から係合用ピン43が挿通され、例えばネジ機構によって受け部材20に固定される。この係合用ピン43は、積層された上記4枚の光学シートを係合させるためのものである。なお、ボルト41及び係合用ピン43は、受け部材20と一体に設けることもできる。 【0026】一方、押え部材30は、光学シートを受け部材20との間で挟持する平面状をした保持部31とその両側に凸字形状に膨らんだキャップ部32とを備えている。キャップ部32は、前記係合用ピン43をカバーするものであって、その内径は係合用ピン43の外径とほぼ同じ大きさあるいはそれよりも大きく形成されている。 【0027】このチューブ体1は下記に示すようにして作製されるが、当該チューブ体1に用いられる光学シートには図3に示すものが用いられる。すなわち、チューブ体1の最も内側に備えられる反射シート12には、その幅方向中央部にボルト41挿通用の穴15が開設され、当該反射シート12の両端部に、当該穴15の外側に位置して、前記係合用ピン43を挿通させる保持用穴16が開設されている。プリズムシート11には、前記係合用ピン43が挿通されプリズムシート11の長さ方向端部が係合される係合用穴17が、両長さ方向端部に開設されている。拡散反射シート13には、その幅方向中央部にボルト41挿通用の穴15が開設され、当該拡散反射シート13の両端部に、当該穴15の外側に位置して、前記係合用ピン43を挿通させる保持用穴17が開設されている。なお、拡散反射シート13の幅は、反射シート12の幅よりも長く作製されている。また、保護シート14には、プリズムシート11と同様に、前記係合用ピン43を挿通させ、保護シート14の長さ方向端部を係合させる係合用穴17が、両長さ方向端部に開設されている。これらボルト41挿通用の穴15や係合用穴17、保持用穴16の径は、それぞれ各シートの伸縮量を考慮して設定される。 【0028】チューブ体1の作製にあたっては、固定治具が用いられる。図4に示す如く、固定治具は例えば角棒状の固定部材50からなり、その上端面が受け部材20の下面に嵌合可能な形状に作製されたものである。チューブ体1の作製に当たっては、当該固定部材50の端面が図示しない製造装置などに固定され、固定された固定部材50の上面に受け部材20が固定される。 【0029】まず、固定部材50に固定された受け部材20に反射シート12を装着する。次に、プリズムシート11の何れか一方の係合用穴17を係合用ピン43に填め、プリズムシート11の一方の長さ方向端部を受け部材20に係合させる。そして、残る一方の長さ方向端部の係合用穴17を係合用ピン43に填め、プリズムシート11を筒状に保持する。その後、拡散反射シート13を受け部材20に保持させる。この後、保護シート14の何れか一方の係合用穴17を係合用ピン43に挿通し、拡散反射シート13をプリズムシート11に密着させるようにして筒状に丸め、残る一方の係合用穴17を係合用ピン43を填め、係合用ピン43に係止する。そして、最後に図5に示す如く、押え部材30を保護シート14上から被せてナット42で固定し、チューブ体1を作製する。 【0030】このように、受け部材20と押え部材30とによって、光学シートの長さ方向端部を挟持させることにより、光学シートを予め粘着テープで積層することなく、非常に簡単な方法チューブ体1を作製できる。また、耐候性などに優れた粘着テープが不要になり、安価に作製される受け部材20及び押え部材30を用いることができる。この結果、作業性が向上されると共に製造コストを引き下げられる。 【0031】図6は、本発明の別な実施形態に係る照明装置を構成するチューブ体1の一部破断した断面図である。当該照明装置にあっては、光学シートを挟持するボルト41先端に、天井や道路側壁などに設置するための設置部材が備えられている。図示例では、当該設置部材としていわゆるレースウェイ60が備えられている。当該レースウェイ60は、金属板が曲折されて断面略コ字形状に作製されており、ボルト41とレースウェイ60を固定する固定片61と当該固定片61の両端に備えられたセット用片62とから構成されている。固定片61にはボルト41を挿通させるが設けられている。また、セット用片62の下端部がそれぞれ内側に折り曲げられ、押え部材30のキャップ部32に当接される。このレースウェイ60は、固定片61の穴に挿通させたボルト41にナット45を締め付けることによって取り付けられる。すなわち、当該照明装置においては、光学シートを挟持するボルト41が設置部材を備えるための設置用ボルト46を兼ね備えている。この結果、チューブ体1(照明装置)をレースウェイ60(設置部材)に簡単に取り付けることができる。 【0032】図7は、本発明のさらに別な実施形態に係る照明装置を構成するチューブ体1の一部破断した断面図である。当該チューブ体1にあっては、図1に示す実施形態とほぼ同様な構成であるが、当該照明装置においては、前記係合用ピン43の周囲にチューブ状の保護部材44が備えられている。当該保護部材44は、例えばフッ素樹脂などのプラスチック材料などから表面が平滑に作製され、係合用ピン43のネジ機構とプリズムシート11の係合用穴17の周面や保護シート14の係合用穴17の周面とが直接接触しないように構成されている。この結果、プリズムシート11や保護シート14の熱膨張や自重等により、係合用穴17が破断しチューブ体1が破損するのを防止できる。 【0033】また、図8に示すチューブ体1においては、押え部材30をナット42によって締め付けた際、押え部材30と受け部材20との間隔が、積層された4枚の光学シートの厚みよりも大きくなるように係合用ピン43の長さが調整され、積層された光学シートと保持手段との間に遊びが設けられている。この結果、周囲の温度変化、使用による温度変化によって光学シートに生じる伸縮による光学シートの破損や変形を防ぎ、また、伸縮に伴う光学シートの移動により生じる異音の発生を防止できる。 【0034】これまで説明した上記の各実施形態における照明装置は、チューブ体1を形成する光学シート(プリズムシート11及び保護シート14)の長手方向端部に係合用穴17を設け、当該係合用穴17を押え部材30に備えた係合用ピン43に係合することによって円筒形状に保持するものであったが、係合用ピン43は必ずしも必須のものでない。図9に示すチューブ体1は、前記係合用穴17や係合用ピン43を用いずに、押え部材30と受け部材20によって、光学シートの長手方向端部が挟持されている。このような単純な構造にして、チューブ体1を構成することもできる。 【0035】また、上記いずれの照明装置においては、プリズムシート11及び保護シート14の両長手方向端部が重ね合うことのないようにチューブ体1が形成されている。この結果、チューブ体1をひずみの少ない円筒状に保持できる。もちろん、図10に示すチューブ体1の如く、プリズムシート11の両長手方向端部を重ね合わせて一本のボルト41に係合して挟持させることにしても全く差し支えないものである。 【0036】図11は、本発明のさらに別な実施形態に係る照明装置を構成するチューブ体1の一部破断した断面図である。当該チューブ体1においても、プリズムシート11及び保護シート14の長手方向端部を挟持する保持手段によって、略円筒状にチューブ体1が保持されている。当該保持手段は、断面略エの字形状に作製され、その側面に積層された光学シートの長手方向端部を挿入可能になった溝部71が備えられた保持材70からなる。当該保持材70は、例えば金属材料や耐熱性のあるプラスチック材料などから作製され、好ましくは軽量化を図るため、アルミニウムやプラスチック材料などの軽量材料より作製される。また、当該保持材70には、チューブ体1の外面側から取り付けられた保持用部材72が備えられている。当該保持用部材72は、溝部71に挿入された光学シートを挟持できるものであればよく、例えば、ビスやリベットあるいは接着剤などが用いられ、図示例ではビスが保持材70に螺合されている。さらに、保持材70にはその長手方向、複数箇所において、設置部材を備えるための設置用ボルト46が設けられている。当該設置用ボルト46には、図8に示すようなレースウェイ60が備えられる。 【0037】チューブ体1は、すなわち、反射シート12とプリズムシート11、拡散反射シート13及び保護シート14の4枚の光学シートから構成されているが、当該チューブ体1においては、プリズムシート11及び保護シート14の両長手方向端部側にそれぞれ、反射シート12及び拡散反射シート13が積層される。 【0038】当該照明装置にあっては、これら積層された4枚の光学シートの長手方向端部が前記溝部71に挿入され、保持材70に螺合されたビスによって挟持され、チューブ体1が形成されている。このような保持手段によってチューブ体1を形成することもできる。 【0039】図12はさらに別な実施の形態に係る照明装置を構成するチューブ体1の一部破断した断面図、図13は当該チューブ体1を構成する光学シートが積層された状態を示す斜視図、図14はその側面図である。当該照明装置においては、反射シート12及び拡散反射シート13の長手方向端部を積層した状態で保持する固定部材80と、当該固定部材80が挿通される断面略矩形状をした保持材90とから保持手段が構成されている。固定部材80は、棒状の押え部81を備えており、当該押え部81には積層された光学シートの長手方向端部を挿入する溝部82が備えられている。また、押え部81には保持された光学シート面に沿ってわずかに延設された舌状部83が備えられている。この固定部材80は、光学シートの長手方向の全体にわたって備えられているが、部分的に備えても差し支えない。 【0040】当該チューブ体1においても、図11に示すチューブ体1と同様に、プリズムシート11及び保護シート14の両長手方向端部側にそれぞれ、反射シート12及び拡散反射シート13が積層されている。積層された光学シートは、その長手方向端部が前記溝部82に挿入され、例えば接着やかしめ、リベットあるいはネジ止めなどの方法によって固定部材80に固定されている。図示例では、光学シートは接着によって固定されており、接着による場合には、溝部82及び舌状部83と接触する領域においてのみ接着剤84が塗布され、保護シート14及び拡散シートが固定されている。 【0041】保持材90は、例えば角棒状に形成されており、その側面には前記固定部材80が挿通され、固定部材80とほぼ同様の形状をした溝部91が設けられている。当該溝部91は、前記固定部材80の押え部81を保持材90の端面からのみ挿入できるようになっており、その側面からは抜け落ちない構造となっている。また、保持材90には、その長手方向複数箇所に、設置部材を備えるための設置用ボルト46が設けられている。 【0042】このチューブ体1では、光学シートが予め固定部材80によって積層された状態に維持されているため、光学シートの長手方向端部が安定しており、保持材90への装着作業を非常に容易に行なえる。また、光学シートの各長手方向端部を厳密に一致させる必要もなく、作業性が向上される。 【0043】このように本発明においては、チューブ体1を形成する保護シート14及びプリズムシート11を幅方向端部を挟持する保持手段によって、筒状に保持する構造であるため、予め粘着テープによって光学シートを貼り合わせる必要がなく、作業性を容易にできる。 【0044】 【発明の効果】本発明の照明装置によれば、チューブ体を形成する光学シートの両長さ方向端部を当該光学シートの両面から挟み込む保持手段によって筒状に保持してチューブ体が形成されているので、従来のように両面粘着テープで予め貼着することなく、チューブ体を組立てることができる。このため、作業性が各段に向上されると共に、材料コストの低廉化を図り、照明装置を安価に提供できる。 【0045】また、機械的な方法により光学シートの長さ方向端部を保持しているので、長期使用による合わせ部の劣化ということがなく、長期にわたって安定にしようできる。 【0046】当該保持手段としては、板状の受け部材と板状の押え部材と当該受け部材と当該押え部材との間に前記光学シートを挟持するビス機構を備えることができる。この保持手段では、非常に簡単な構造によって光学シートを挟持できる。 【0047】このとき、前記受け部材と前記押え部材との間の距離が前記積層された光学シートの厚さよりも大きく設定することにより、受け部材と押え部材との間に遊びができ、周囲の温度変化、使用による温度変化によって光学シートに生じる伸縮による光学シートの破損や変形を防ぎ、また、伸縮に伴う光学シートの移動により生じる異音の発生を防止できる。 【0048】さらに、前記光学シートの長さ方向端部に、前記ビス機構を構成するビスを挿通する保持穴を設け、当該保持穴に前記ビスを挿通させたり、あるいは、前記受け部材の幅方向端部に、前記光学シートの長手方向端部を係合させる係合手段、例えば、前記光学シートの長手方向端部に備えられた係合用穴と、前記受け部材の幅方向端部に備えられた係合用ピンとを設けることにより、至極簡単にチューブ体を形成できる。 【0049】この場合、前記ビスや係合用ピンの周囲に保護部材を備えることにより、当該ビスや係合用ピンが挿通された光学シートの穴端面の破損を防ぐことができ、信頼性のある照明装置を提供できる。 【0050】あるいは、前記光学シートの長さ方向端部を挿入可能な溝部を両側面に備えた保持材と、当該保持材の外面側若しくは内面側の少なくとも一方から当該保持材に備えられた保持用部材とから、光学シートを筒状に保持することもできる。 【0051】さらに、前記光学シートの長さ方向端部を挿入して固定する固定部材と、当該固定部材をその長手方向からのみ挿入可能にした溝部を備えた保持材とから、光学シートを筒状に保持することもできる。 【0052】特に後者の場合、予め光学シートを積層した状態に作製しておけるため、より簡単にチューブ体を作製できる。 【0053】このように、本発明によれば、粘着テープを使用して光学テープを積層したり、筒状に保持することが不要になり、作業性を向上すると共に製造コストの低廉、長期使用にわたる信頼性を向上できる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年4月9日(2001.4.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111556 【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二
|
| 【公開番号】 |
特開2002−313124(P2002−313124A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月25日(2002.10.25) |
| 【出願番号】 |
特願2001−110556(P2001−110556) |
|