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【発明の名称】 照明器具
【発明者】 【氏名】清水 圭一

【要約】 【課題】カバ−体の着脱が容易であり、長尺の蛍光灯を用いる大型の照明器具であってもカバー体の着脱を一人で安全かつ確実に行なうことの出来る照明器具を提供する。

【解決手段】照明器具本体10の一端に固定係止具20を配設し、他端に可動係止具30を配設し、カバー体40を装着するときにはカバー体40の一端の係止部を固定係止具20に係止させ、この固定係止具20に係止させた係止部42を支点として他端側の係止部42を持ち上げ、可動係止具30に係止させる。可動係止具30は正面器具本体10の長手方向に可動で、弾性体35により外向きに付勢されている。また係止部材31の上部には解除ボタン32が配設されており、取り外し時にはこの解除ボタン32を押して係止部42を降ろす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプを保持する照明器具本体と;前記照明器具本体の外周縁と対応する形状の開口部を有し、前記開口部の両端縁に前記照明器具本体と係止する係止部を備えた、前記照明器具本体を覆うカバー体と;前記照明器具本体の一端に固定され、前記カバー体の一方の係止部を係止させる固定係止具と;前記固定係止具と反対側の端部に配設され、前記カバー体の他方の係止部に接離可能に配設された可動係止具と;前記可動係止具を前記カバー体の前記他方の係止部に向う方向に付勢する弾性体と;前記可動係止具に配設され、前記可動係止具を前記カバー体の前記他の係止部から離間する方向に移動させる解除ボタンと;を具備する照明器具。
【請求項2】 請求項1に記載の照明器具であって、前記可動係止具が、前記カバー体の他方の係止部と当接する部分に、前記カバー体の他方の係止部を係止具と係止する位置まで案内する形状のガイド部を備えていることを特徴とする照明器具。
【請求項3】 請求項1又は2に記載の照明器具であって、前記カバー体が前記照明器具本体の外周縁部より大きい外周縁部を備え、前記解除ボタン頭部が、前記カバー体の外周縁部と前記照明器具本体の外周縁部との間の位置に配設されていることを特徴とする照明器具。
【請求項4】 ランプを保持する照明器具本体と;前記照明器具本体の外周縁と対応する形状の開口部を有し、前記開口部の両端縁に前記照明器具本体と係止する係止部を備えた、前記照明器具本体を覆うカバー体と;前記照明器具本体の両端に配設され、前記カバー体の係止部に接離可能に配設され、前記カバー体内壁と対応する形状の下端部を備えた、少なくとも一組の可動係止具と;前記可動係止具を前記カバー体の係止部に向う方向に付勢する弾性体と;前記可動係止具に配設され、前記可動係止具を前記カバー体の係止部から離間する方向に移動させる解除ボタンと;を具備する照明器具。
【請求項5】 請求項4に記載の照明器具であって、前記可動係止具が、前記カバー体の係止部と当接する部分に、前記カバー体の係止部を係止具と係止する位置まで案内する形状のガイド部を備えていることを特徴とする照明器具。
【請求項6】 請求項5又は6に記載の照明器具であって、前記カバー体が前記照明器具本体の外周縁部より大きい外周縁部を備え、前記解除ボタン頭部が、前記カバー体の外周縁部と前記照明器具本体の外周縁部との間の位置に配設されていることを特徴とする照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は照明器具に係り、更に詳細には、カバ−体を器具本体に着脱自在に装着する照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の照明器具には、器具本体に弾性が付与された係止部およびこの係止部を外方から押圧操作する操作部を備えた係止装置を設け、カバ−体の開口縁に設けた係止片部を係止部の弾性に抗して押圧することにより係止部に係合して、カバ−体を器具本体に装着し、かつ、カバ−体を取り外す際は、両端に設けられた操作部を押圧操作することにより、カバ−体の係止片部が係止部から外れ、係合が解除されるようにした、いわゆるプッシュ式の係止装置を備えたものが知られている。このような照明器具にあっては、カバ−体を押し上げることにより、器具本体に装着でき、かつ、係止装置の操作部を押圧することにより、取り外しができ、その操作が容易である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、直線状の蛍光灯のような照明器具では、カバー体を差さえながら端部の係止装置操作部を押圧しなければならず、操作しにくいという問題がある。特に長さが1mを超える長い蛍光灯を用いる照明器具では、カバー体の長手方向の寸法も相当長くなり、一人でカバー体の着脱を行なうことは困難である。また装着時にはカバー体の中央部を押圧することにより両端の係止装置操作部を同時に押圧して装着することも可能であるが、長いカバー体の中央付近は撓み易く、あまり強い力で押圧すると割れたり破損したりする虞れがある。
【0004】一方、プッシュ式以外の係止装置として、照明器具本体の外周縁部にフランジ状の突出部を設け、このフランジにカバー体開口部の端縁部をスライドして係合させながら係止させる、いわゆるスライド式のものも知られている。
【0005】しかし、スライド式でもカバー体が大型化すれば着脱作業が困難になり、特に長さが1mを超える蛍光灯を使用する照明器具ではそれ以上の大きさのカバー体を一部係止させながらスライドさせる作業は一人では到底困難であり、着脱操作が困難でカバー体を落下させたり、破損させる虞れがあるという問題がある。更に改良型として、片方をスライド式にしておき、もう一方をプッシュ式にしておき、片方をスライドさせて係止させた後、残りを押圧する方式のものも提案されているが、スライド側が可動式になっているため、嵌めたはずの一端が脱落してカバー体を破損する虞れがあるという問題がある。
【0006】本発明は上記従来の照明器具の問題を解決するためになされたものである。即ち、本発明はカバ−体の着脱が容易であり、比較的長尺の蛍光灯を用いる大型の照明器具であっても、カバー体の着脱を一人で安全かつ確実に行なうことの出来る照明器具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の照明器具は、ランプを保持する照明器具本体と、前記照明器具本体の外周縁と対応する形状の開口部を有し、前記開口部の両端縁に前記照明器具本体と係止する係止部を備えた、前記照明器具本体を覆うカバー体と、前記照明器具本体の一端に固定され、前記カバー体の一方の係止部を係止させる固定係止具と、前記固定係止具と反対側の端部に配設され、前記カバー体の他方の係止部に接離可能に配設された可動係止具と、前記可動係止具を前記カバー体の他方の係止部に向う方向に付勢する弾性体と、前記可動係止具に配設され、前記可動係止具を前記カバー体の他方の係止部から離間する方向に移動させる解除ボタンとを具備する。
【0008】また本発明の他の照明器具は、ランプを保持する照明器具本体と、前記照明器具本体の外周縁と対応する形状の開口部を有し、前記開口部の両端縁に前記照明器具本体と係止する係止部を備えた、前記照明器具本体を覆うカバー体と、前記照明器具本体の両端に配設され、前記カバー体の係止部に接離可能に配設され、前記カバー体内壁と対応する形状の下端部を備えた、少なくとも一組の可動係止具と、前記可動係止具を前記カバー体の係止部に向う方向に付勢する弾性体と、前記可動係止具に配設され、前記可動係止具を前記カバー体の係止部から離間する方向に移動させる解除ボタンとを具備する。
【0009】上記照明器具において「弾性体」とは、前記可動係止具を前記カバー体の係止部に向う方向に付勢する部材をいい、例えば、ゴム、スポンジ、コイルスプリング、板バネなどをいう。
【0010】上記照明器具において、前記可動係止具が、前記カバー体の係止部と当接する部分に、前記カバー体の係止部を係止具と係止する位置まで案内する形状のガイド部を備えていてもよい。
【0011】上記照明器具において、前記カバー体が前記照明器具本体の外周縁部より大きい外周縁部を備え、前記解除ボタン頭部が、前記カバー体の外周縁部と前記照明器具本体の外周縁部との間の位置に配設されていてもよい。
【0012】請求項1に係る照明器具では、照明器具本体の一端に固定係止具が配設され、他端に可動係止具が配設されており、カバー体を装着するときにはカバー体の一端の係止部を固定係止具に係止させ、この固定係止具に係止させた係止部を支点として他端の係止部を持ち上げ、可動係止具に押圧することによりカバー体を照明器具本体に係止する。一方、照明器具からカバー体を取り外すときには可動係止具の解除ボタンを押して可動係止具とカバー体の係止部との係止を解除させたのち、固定係止具側の係止部を支点として可動係止具側の係止部を降ろし、最後に固定係止具とこれに係止されていた係止部を外す。
【0013】したがって、カバー体を装着するときも取り外すときもカバー体の一端の係止部を固定係止具に係止させた状態で可動係止具側の係止部を持ち上げたり降ろしたりして照明器具本体に着脱するので、作業者ひとりでも安全かつ確実、容易にカバー体を着脱できる。
【0014】請求項2に係る照明器具では、請求項1の可動係止具が、前記カバー体の係止部と当接する部分に、前記カバー体の係止部を係止具と係止する位置まで案内する形状のガイド部を備えており、カバー体の係止部を押圧すると、係止部と係止具とが自動的に係止する。
【0015】したがって、カバー体の一端の係止部を押圧するだけで簡単にカバー体を照明器具本体に装着でき、作業者一人で簡単に装着できる。
【0016】請求項3に係る照明器具では、請求項1のカバー体が前記照明器具本体の外周縁部より大きい外周縁部を備え、前記解除ボタン頭部が、前記カバー体の外周縁部と前記照明器具本体の外周縁部との間の位置に配設されている。
【0017】したがって、カバー体を装着した照明器具では、解除ボタンがカバー体の陰に隠れ、目立たないので照明器具の美観を損なわない。
【0018】請求項4に係る照明器具では、照明器具本体の両端に可動係止具が配設されており、照明器具本体のどちら側からでもカバー体の着脱操作を開始できる。
【0019】したがって、カバー体の装着時も取り外し時も、照明器具本体の方向を確認することなく作業を開始できるので、容易かつ速やかにカバー体を着脱することができる。また、可動係止具の下端部が前記カバー体内壁と対応する形状の下端部を備えており、カバー体の一方の係止部を係止させる際に可動係止具を不用意に押圧したり外れたりしにくい。
【0020】したがって、カバー体の装着ミスを未然に防止することができる。
【0021】請求項5に係る照明器具では、請求項1の可動係止具が、前記カバー体の係止部と当接する部分に、前記カバー体の係止部を係止具と係止する位置まで案内する形状のガイド部を備えており、カバー体の係止部を押圧すると、係止部と係止具とが自動的に係止する。
【0022】したがって、カバー体の一端の係止部を押圧するだけで簡単にカバー体を照明器具本体に装着でき、作業者一人で簡単に装着できる。
【0023】請求項6に係る照明器具では、請求項1のカバー体が前記照明器具本体の外周縁部より大きい外周縁部を備え、前記解除ボタン頭部が、前記カバー体の外周縁部と前記照明器具本体の外周縁部との間の位置に配設されている。
【0024】したがって、カバー体を装着した照明器具では、解除ボタンがカバー体の陰に隠れ、目立たないので照明器具の美観を損なわない。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る照明器具1の分解斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る照明器具1では、照明器具1の台座として天井などに固定する照明器具本体10と、この照明器具本体(以下、単に「本体」という。)10に保持される蛍光灯などのランプ類11と、本体10の全面及び側面を覆い、本体10に着脱可能に取り付けられる「シェード」と呼ばれるカバー体40から構成されている。説明の便宜上、本実施形態に係る照明器具1の構造を簡略化して模式的に示した垂直断面図が図2であり、図3は図2に垂直断面図として示した照明器具1の両端部分を部分的に拡大した図である。
【0026】図2及び図3に示したように、本実施形態に係る照明器具1では、本体10の長手方向の端部にそれぞれ固定係止具20と可動係止具30とが配設されている。ここで「長手方向」とは、本体10の最大寸法を占める部材の配列方向であり、例えば直線状の蛍光灯ランプ11を用いる本実施形態に係る照明器具1では蛍光灯ランプ11の取り付け方向が長手方向となり、この長手方向即ち図中左右方向の両端に固定係止具20と可動係止具30とが配設されている。本体10の全面及び側面を覆うカバー体40は図2及び図3に示したように、上部に開口部41を備え、低部が閉じた、箱型或いは容器型の形状を有し、例えば乳白色或いは半透明の樹脂から形成されている。上部の開口部41は本体10の外周縁とほぼ同じ形状を備え、本体10の外周縁の寸法より若干大きめに形成されており、カバー体40を本体10に装着すると本体10はすっぽりとカバー体40に覆われて殆ど外部から見えなくなるようになっている。本体10の側面と開口部41との間の隙間は僅かであり、カバー体の内部に昆虫などが入り込めないようになっている。必要に応じてスポンジなどでシーリングする場合もある。開口部41のうち、前記固定係止具20や可動係止具30と対向する部分、すなわち係止部42は開口部41の長手方向の端部に形成され、肉厚に成形したり、場合によっては金属板などで補強して固定係止具20や可動係止具30との摩擦や衝突による衝撃に耐えられるように形成されている。カバー体40の開口部41から底部にかけての側面43の寸法は開口部41の寸法より大きくなった、いわゆる末広がりの断面形状を備えており、この末広がりになった部分に固定係止具20や可動係止具30が係止するようになっている。なお、カバー体40は長手方向に関して対称形に形成されているので、対向する係止部42,42の選択性はなく、どちら側の係止部を先に固定係止具20に係止させてもよい。
【0027】図2及び図3に示すように、固定係止具20は上部21が本体10の左端部に固定され、下端部22が本体10より外側に向けて配設されている。この固定係止具20の下端部22はカバー体40を本体10に着脱する際にカバー体40の一方の係止部42を支える支点として機能する部分であり、係止部42を係止させやすく、またここを支点として回転させる際に係止部42を傷めない形状や構造、或いは材質でできていることが好ましい。このような観点から、本実施形態に係る固定係止具20では下端部22の上表面をカバー体40の側面43の内側の曲率半径と同等の曲率半径の曲面に成形してある。また材質は樹脂や鋼鉄板など、ある程度弾性のあるものがカバー体40の係止部42を傷めないという観点から好ましい。また、この固定係止具20は後述する可動係止具30と対にして配設しても良いが、図1に示すように、2個の可動係止具30に対して幅広の固定係止具20を一つだけ配設してもよい。
【0028】一方、本体10の他の端、図中右端には可動係止具30が配設されている。この可動係止具30は名称から明らかなように、可動であることが特徴の一つであり、支持バー34とこれを移動可能に保持する保持具36により、可動係止具30は本体10に対して接離する方向、即ち図中左右方向に移動可能に配設されている。また、支持バー34を包囲し、保持具36と係止部材31との間には弾性体、例えばコイルスプリング35が配設されており、係止部材31を本体10から離間する方向、図中右方向に付勢している。
【0029】係止部材31の上部には解除ボタン32が配設されており、カバー体40を取り外す際にこの解除ボタンを押圧して係止部材31を本体10側に寄せ、カバー体40の係止部42との係止を解除させるようになっている。この解除ボタン32頭部は、本体10の外周縁部より外側の位置であり、かつ、カバー体40装着時のカバー体40の外周縁部より内側の位置に配設されるのが好ましい。カバー体40装着時に照明器具1の上部に解除ボタン32が見えるのを防止するためである。
【0030】また、係止部材31の、カバー体40の係止部42と当接する部位、即ち、底部から側面にわたる当接部分には、可動係止具30の移動方向に対して斜めにカットされた傾斜したガイド部33が形成されている。この傾斜したガイド部33は、カバー体40を本体に装着するときにカバー体40の係止部42が当接した際に、係止部42を上に押す力を水平方向の力に変換する機能を果たす。即ち、カバー体40装着時に係止部42を上向きに押すだけで可動係止具30を作動させて装着し易くするためのものである。
【0031】次に、本実施形態に係る照明器具1でカバー体40を着脱する際の操作の手順について説明する。図4は本実施形態に係る照明器具1のカバー体40の装着手順を示した断面図である。図4(a)に示すようなカバー体40が装着されていない本体10に対してカバー体40を装着するには、まず、カバー体40の一方の係止部42を持ち上げて、固定係止具20の外側に突き出した下端部22上面に係止部42を係止させる。このとき、カバー体40の取り付け方向には選択性がないので、固定係止具20に係止させる係止部42は開口部41の両端にある係止部42,42のうち、どちら側でも良い。
【0032】一方の係止部42が係止具20に確実に係止されたら、この係止された係止部42を支点にしてカバー体40の右端を図中矢印の方向に持ち上げ、他の係止部42(図中カバー体40の右端の係止部)が可動係止具30に当る位置まで移動させる。次いでこの状態で右端の係止部42真下当りを図中上方に押圧する。すると、この押圧力で上方に押圧された係止部42は可動係止具30の係止部材31の傾斜したガイド部33に当接する。傾斜したガイド部33に上方の押圧力を受けた係止部材31は傾斜したガイド部33の作用により上方の押圧力を水平方向の力に変換し、係止部材31を図中左方向に押圧する。この左方向の押圧力が弾性体35の反発力より大きい力であれば、係止部材31は図中左方向に移動し、カバー体40の係止部42は係止部材31の傾斜したガイド部33に沿って傾斜したガイド部33の上端まで至る。更にカバー体40の右端を上方に押圧すれば、傾斜したガイド部33の上端より上の位置にカバー体40の係止部42が到達し、この瞬間係止部材31が弾性体35の反発力で図中右方向に移動し、係止部材31とカバー体40右端の係止部42が係止してカバー体40の装着が完了する。
【0033】このように、本実施形態に係る照明器具では、本体の一端に固定された固定係止具20にカバー体40の一方の係止部42を係止させ、この係止した係止部42を支点として他の一端を持ち上げるので、長尺のカバー体40であっても、一人の作業者で容易に装着できる。また固定係止具20は下端部22が長くなっており、係止具自体が固定されているので、係止ミスや装着ミスが生じ難い。更にカバー体40は長手方向に対して選択性がなく、どちら側の係止部42からでも装着できるので、装着が容易に行なえる。また、係止部材31には傾斜したガイド部33が形成されているので、カバー体40の係止側と反対側の端を持ち上げて、そのまま上方に押圧するだけでカバー体40が装着されるので、いちいち係止部材31を移動させる手間が省け、短時間で簡単にカバー体40の装着ができる。
【0034】次に、照明器具1からカバー体40を取り外す場合の操作について説明する。図5は本実施形態に係る照明器具1のカバー体40の取り外し手順を示した断面図である。図5(a)に示したようにカバー体40が装着された照明器具1からカバー体40を取り外すには、まず、照明器具1の本体10について、解除ボタン32がある側を探し、解除ボタン32が見つかったら、解除ボタン32がある側のカバー体40の端の下部を手で支えながら、図5(b)に示すように解除ボタン32を押して、カバー体40の係止部42と可動係止具30の係止具31との係止を解除する。後はこのまま底部を支えながらカバー体40の底部を降ろしていき、図5(d)に示すように、反対側の係止部42を移動させられる高さにまで降ろしたら、反対側の係止部42を図中左方向に移動して固定係止具20から外せば、カバー体40は完全に取り外され、図5(e)の状態になる。
【0035】このように、本実施形態に係る照明器具1では、解除ボタン32を押して、この解除ボタン32の側のカバー体40底部をゆっくり降ろし、最後に反対側の係止部42を水平方向に移動させるだけでカバー体40を取り外すことができるので、長尺のカバー体40であっても、作業者一人で確実かつ簡単に取り外すことができる。
【0036】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の実施形態に係る照明器具について説明する。図6は本実施形態に係る照明器具の概略構成を模式的に示した垂直断面図である。図6に示したように、本実施形態に係る照明器具では、第1の実施形態で説明した可動係止具30と類似した可動係止具50,50が本体10の両端に対称的に配設されている。但し、本実施形態に係る可動係止具50では、係止部材51の形状が第1の実施形態の係止部材31とは異なっており、第1の実施形態で説明した固定係止具20の下端部22と同様の形状の係止部材51が配設されている。
【0037】本実施形態に係る照明器具では、本体10の両端に配設されているのがどちらも可動係止具50であるので、左右どちら側からでもカバー体40の装着を開始することができるという利点がある。装着操作自体は第1の実施形態の装着操作と殆ど同じである。但し、本実施形態に係る照明器具では、係止部材51に第1の実施形態の係止部材31のような傾斜したガイド部33が形成されていないので、カバー体40の装着時にも、後から係止させる側については解除ボタン52を押しながらカバー体40の端部を持ち上げ、しかる後に解除ボタン52を離してカバー体40を係止させる操作が必要となる。
【0038】一方、照明器具からカバー体40を取り外す際の操作は第1の実施形態の取り外し操作と同じである。但し、本実施形態に係る照明器具では、本体10の両端に配設されている係止具が両方とも可動係止具50であるので、左右どちら側からでもカバー体40を取り外すことができるという特有の効果が得られる。
【0039】(第3の実施形態)図7は本発明の第3の実施形態に係る照明器具1の本体10端部を部分的に拡大した図である。本実施形態に係る照明器具1の端部に配設した可動係止具30では、ロック機構を備えた可動係止具30を配設した。即ち、本実施形態に係る可動係止具30では、解除ボタン32が支持バー34の図中左端部から延設されており、解除ボタン32を支える部材の中央付近には切欠部(ノッチ)37が形成されており、本体側にはこの切欠部37と嵌合する形状のロック部材38が配設されている。そのため、本実施形態に係る可動係止部30を作動させるには解除ボタン32を図中左方向に押すだけではロック機構の作用により作動しない。作動させるためにはロックを解除する必要がある。ロックを解除するには、図7に示したように、最初に解除ボタン32を図中矢印■の方向に少し持ち上げて、解除ボタン32の切欠部37とロック部材38との嵌合を解除する。次いでそのまま図中矢印■の左方向に押せば、係止部材31が左方向に移動し、カバー体40と可動係止具30との係止が解除される。
【0040】本実施形態に係る可動係止具30を利用するには、第2の実施の形態のように本体10の両端に同じ可動係止具を二基配設するのが好ましい。即ち、本実施形態に係るロック機構付きの可動係止具30では、解除ボタン32を一度持ち上げてロックを解除してからでないと係止部材31が移動できない。そのため、カバー体40を装着する場合、最初にカバー体40の一方の係止部42を係止させる相手が本実施形態に係るロック機構付きの可動係止具30であれば、係止部42を係止させただけでは係止部材31は図中左右に移動せず、固定されたままであるので、最初にカバー体40の一端の係止部42を係止させる際に係止ミス、即ち、正しく係止されたと信じて他の端を持ち上げたら係止部材が左右に移動して係止が外れ、カバー体が落下して破損するというミスが起る虞れがなくなる。
【0041】(第4の実施形態)本実施形態に係る照明器具1では、本体の製造時にカップ型ワッシャーを本体と共取りする構成としたことを特徴とする。ここで、「共取り」とは、樹脂などの射出成形時に同じ金型で種類の異なる部品を成形できるように、同一の金型内に部品成形用の金型部分を形成し、樹脂の流路と共に形成しておくことをいう。
【0042】従来より、照明器具をキッチン等に取り付けるには、木ネジを介してシステムキッチンの棚板板などの木材板にネジ止めしていたが、照明器具を取り付ける相手となる木材板の厚さは一様ではなく、厚い板材もあれば薄い板材の場合もある。
【0043】一方、照明器具を成形、出荷する段階では、製品である照明器具を取り付ける板材の厚さまでは分かっておらず、標準的な長さの木ネジを同封して梱包、配送するのが一般的であった。
【0044】しかし、照明器具を取りつける工務店などでは、出荷時に梱包された画一的な木ネジを使用して照明器具を取りつけると、薄い板材に照明器具を取り付ける場合に木ネジが取り付け相手の板材を貫通してしまい、商品価値を低下させるという苦情が相次いだ。
【0045】これに対処するために、長さの異なる複数種類の木ネジを照明器具メーカー側で用意し、これを製品に梱包して配送するなどの対策を取っていたが、実際には使われない木ネジをも余分に梱包することになり、費用的にも梱包の作業的にも多い方法であり、手間と費用が必要となるという問題があった。
【0046】本実施形態は上記従来の問題点を解決するためになされたものである。即ち、本実施形態は、可及的に少ない費用と手間で厚さの異なる板材に対しても木ネジを貫通させることのない照明器具を提供することを目的とする。
【0047】かかる目的達成のため、本実施形態に係る照明器具は、略長方形の樹脂製照明器具の本体について、取付ネジの埋め込み寸法を可変にできるスペーサ状のカップ型ワッシャーを樹脂本体と共取りしたことを特徴とする。
【0048】本実施形態に係る照明器具では、略長方形の樹脂製照明器具の本体について、取付ネジの埋め込み寸法を可変にできるスペーサ状のカップ型ワッシャーを樹脂本体と共取りしたので、部品点数を増大することなく、また製造や梱包の手間を増大させること無く、1種類のネジで厚さの異なる板材に取り付け可能な照明器具を提供することができる。
【0049】図8(a)は本実施形態に係る照明器具1の本体101の成形品の斜視図であり、図8(b)は本実施形態に係る照明器具1の本体101の成形品の垂直断面図(図8(a)のA−A平面で切断した断面)であり、図9は本実施形態に係るカップ型ワッシャーの斜視図及び垂直断面図である。
【0050】図8(a)に示したように、本実施形態に係る照明器具では、本体の非成形部分に断面がカップ型のワッシャー102を共取りしているので、製造時の部品点数も増大せず、また射出成形時の工数も増大させることなく断面カップ型のワッシャーを製造することができる。図8(b)に示すように、本実施形態に係る照明器具では、本体101の非成形部、より具体的には金属製の遮蔽板110を取りつけるために貫通孔が形成される部分のスペース103を利用して、このスペーす103に断面カップ型のワッシャー102を共取りする構成とした。
【0051】また、このワッシャー102が共取りされるスペース103は、成形後の本体101に遮蔽板110を取りつけるスペースの更に裏側の位置であるため、遮蔽板110を取りつける際の障害にもならない。そのため、ワッシャー102を使う必要の無い場合には、本体101にワッシャー102を付けたまま遮蔽板110を取りつけて、取り付け相手の板材に取りつけてもいいし、ワッシャー102を取り除いてから遮蔽板110を取りつけても良い。
【0052】図9(a)は本実施形態に係るカップ型ワッシャー102の開口部102aを上向きしたときの斜視図であり、図9(b)は、本実施形態に係るカップ型ワッシャー102の開口部102aを下向きしたときの斜視図であり、図9(c)は本実施形態に係るカップ型ワッシャー102の開口部102a側からネジ105を挿入してネジ止めするときの垂直断面であり、図9(d)は本実施形態に係るカップ型ワッシャー102の開口部102aの反対側からネジ105を挿入してネジ止めするときの垂直断面である。
【0053】図9に示したように、本実施形態に係るカップ型ワッシャー102を用いて本体101を取りつける場合、一本のネジで3種類の厚さの板材に本体101を取りつけることかできる。即ち、ネジ105の長さに対して十分長い板材に対してはカップ型ワッシャー102を使わずに取りつけることができ、ネジ105の長さより少しだけ薄い板材に本体101を取りつけるには図9(c)のようにカップ型ワッシャー102を嵌めて取りつければよく、ネジ105よりかなり短い板材に本体101を取りつけるには、図9(d)のようにカップ型ワッシャー102を嵌めて使うことにより、板材からネジを貫通させることなく本体101を取りつけることができる。
【0054】(第5の実施形態)本実施形態に係る照明器具では、照明器具本体101のランプ背面部の傾斜部に階段状の高さのことなるネジ止め部を作り込む構成とした。図10(a)は従来型の典型的な照明器具本体の垂直断面図であり、図10(b)は本実施形態に係る照明器具の本体101の垂直断面図である。図101(b)に示したように、本実施形態に係る照明器具では、本体101のランプ背面部の傾斜部に階段状の高さの異なるネジ止め部106を形成したので、部品点数を増やしたり、成形時の工数を増やすことなく、1種類のネジで厚さの異なる複数種類の板材に対してネジを貫通させることなく、本体101を取りつけることができる。また、図10(c)に示したように、本実施形態に係るネジ止め部106は蛍光灯ランプの背面になる部分であり、取り付け後や照明器具使用時には殆ど使用者の目に触れることの無い部分である。そのため、このような階段状のネジ止め部106を形成しても、製品の美観を損ねることはなく、商品価値が低下するという心配もない。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に係る照明器具では、カバー体を装着するときも取り外すときもカバー体の一端の係止部を固定係止具に係止させた状態で可動係止具側の係止部を持ち上げたり降ろしたりして照明器具本体に着脱するので、作業者ひとりでも安全かつ確実、容易にカバー体を着脱できる。
【0056】請求項2に係る照明器具では、カバー体の一端の係止部を押圧するだけで簡単にカバー体を照明器具本体に装着でき、作業者一人で簡単に装着できる。
【0057】請求項3に係る照明器具では、カバー体を装着した照明器具では、解除ボタンがカバー体の陰に隠れ、目立たないので照明器具の美観を損なわない。
【0058】請求項4に係る照明器具では、カバー体の装着時も取り外し時も、照明器具本体の方向を確認することなく作業を開始できるので、容易かつ速やかにカバー体を着脱することができる。また、カバー体の装着ミスを未然に防止することができる。請求項5に係る照明器具では、カバー体の一端の係止部を押圧するだけで簡単にカバー体を照明器具本体に装着でき、作業者一人で簡単に装着できる。
【0059】請求項6に係る照明器具では、カバー体を装着した照明器具では、解除ボタンがカバー体の陰に隠れ、目立たないので照明器具の美観を損なわない。
【出願人】 【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
【出願日】 平成13年3月29日(2001.3.29)
【代理人】 【識別番号】100077849
【弁理士】
【氏名又は名称】須山 佐一
【公開番号】 特開2002−298633(P2002−298633A)
【公開日】 平成14年10月11日(2002.10.11)
【出願番号】 特願2001−96299(P2001−96299)