| 【発明の名称】 |
制光体および照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡邉 裕之
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| 【要約】 |
【課題】バッフル32に塗装鋼板を用いるとともに、バッフル32の切断面の塗装の必要をなくすことにより、バッフル32を容易かつ安価に製造でき、バッフル32の外観を向上できる制光体を提供する。
【解決手段】バッフル32は、少なくとも一方の面に塗装が施された塗装鋼鈑にて形成するとともに、外縁部から他方の面側に折り返して二重に形成する。バッフル32の外縁部には折り返した部分が臨み、切断部は臨まない。バッフル32に塗装鋼板を用いても、バッフル32の切断面を塗装する必要がなく、バッフル32を容易かつ安価に製造可能になるとともに、バッフル32の外観が向上する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも一方の面に塗装が施された塗装鋼鈑にて形成されるとともに外縁部から他方の面側に折り返されて二重に形成されたバッフルを備えていることを特徴とする制光体。 【請求項2】 両面に塗装が施された塗装鋼鈑にて平板状に形成されるとともに外縁部は両面からの切断加工によって両面の塗装が切断面に絞り込まれたバッフルを備えていることを特徴とする制光体。 【請求項3】 バッフルの塗装鋼鈑は、塗装溶融亜鉛メッキ鋼鈑であることを特徴とする請求項1または2記載の制光体。 【請求項4】 照射開口を有する器具本体と;この器具本体の照射開口に配置される請求項1ないし3いずれか一記載の制光体と;を具備していることを特徴とする照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光を制光する制光体およびこの制光体を用いた照明器具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、照明器具では、例えばグレアの防止などを目的として照明器具からの光の出射方向を制御する場合に、照明器具の照射開口に配置される制光体が用いられている。この制光体は、平板状のバッフルを備え、例えば直管形蛍光ランプを使用する照明器具の場合には複数のバッフルが長手方向に一定間隔で配置される。 【0003】各バッフルは、鋼板をバッフル形状に打ち抜き切断した後、1枚ずつ例えば白色に塗装が施されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の制光体では、バッフルを製造するために、鋼板をバッフル形状に打ち抜き切断した後、1枚ずつ塗装を施す必要があり、塗装作業に手間を要し、生産効率が低く、コストアップなどの問題がある。 【0005】また、反射板などでは予め塗装が施された塗装鋼板を用いる場合があるが、この塗装鋼板をバッフルに用いた場合、バッフルの周縁部の切断面に塗装されていない鋼板の素材が露出するため、鋼板をバッフル形状に打ち抜き切断した後にバッフルの周縁部を再塗装する必要が生じる問題がある。 【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、バッフルに塗装鋼板を用いるとともに、このバッフルの切断面の塗装の必要をなくすことにより、バッフルを容易かつ安価に製造でき、バッフルの外観を向上できる制光体および照明器具を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の制光体は、少なくとも一方の面に塗装が施された塗装鋼鈑にて形成されるとともに外縁部から他方の面側に折り返されて二重に形成されたバッフルを備えているものである。 【0008】そして、少なくとも一方の面に塗装が施された塗装鋼鈑にて形成されるとともに外縁部から他方の面側に折り返されて二重に形成されたバッフルを備えることにより、バッフルに塗装鋼板を用いても、バッフルの外縁部には折り返し部分が臨んで切断面は臨まないので、バッフルの切断面を塗装する必要がなく、バッフルを容易かつ安価に製造可能になるとともに、バッフルの外観が向上する。 【0009】請求項2記載の制光体は、両面に塗装が施された塗装鋼鈑にて平板状に形成されるとともに外縁部は両面からの切断加工によって両面の塗装が切断面に絞り込まれたバッフルを備えているものである。 【0010】そして、両面に塗装が施された塗装鋼鈑にて平板状に形成されるとともに外縁部は両面からの切断加工によって両面の塗装が切断面に絞り込まれたバッフルを備えることにより、バッフルに塗装鋼板を用いても、バッフルの切断面を塗装する必要がなく、バッフルを容易かつ安価に製造可能になるとともに、バッフルの外観が向上する。 【0011】請求項3記載の制光体は、請求項1または2記載の制光体において、バッフルの塗装鋼鈑は、塗装溶融亜鉛メッキ鋼鈑であるものである。 【0012】そして、バッフルに塗装溶融亜鉛メッキ鋼鈑を用いることにより、バッフルの防錆性能が向上する。 【0013】請求項4記載の照明器具は、照射開口を有する器具本体と;この器具本体の照射開口に配置される請求項1ないし3いずれか一記載の制光体と;を具備しているものである。 【0014】そして、請求項1ないし3いずれか一記載の制光体を用いることにより、それら制光体の作用効果が得られる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。 【0016】図1ないし図3に第1の実施の形態を示し、図1(a)はバッフルの一部の正面図、(b)はバッフルの拡大側面図であり、図2は制光体を用いた照明器具の断面図であり、図3は制光体を用いた照明器具の斜視図である。 【0017】照明器具11は、2本の直管形蛍光ランプLを使用する2灯式の天井埋込形照明器具で、器具本体12および制光体13などを備えている。 【0018】器具本体12は、直管形蛍光ランプLの長手方向に対応して長尺に形成され、天板である基板部21、この基板部21の両側から下方へ拡開状に形成される両側の側面部22、基板部21の両端から下方に形成される両端の端面部23、およびこれら側面部22および端面部23の外周に形成される枠部24を有し、下面内側に照射開口25が形成されている。 【0019】また、制光体13は、器具本体12の長手方向に沿って長尺で断面略V字形の反射板31、およびこの反射板31の長手方向に沿って所定間隔毎でその長手方向に交差して配列される複数のバッフル32を有している。 【0020】反射板31は、例えば、少なくとも表面に白色などの塗装が施された塗装鋼鈑などで、頂部33を中心として両側に反射面部34を有する断面略V字形に形成され、器具本体12の基板部21の下面中央に取り付けられる。反射板31には、各バッフル32の取付位置に対応して、頂部33から両側の反射面部34の下部域にかけて、バッフル32が差し込まれて取り付けられるスリット状の取付溝35が形成されている。 【0021】バッフル32は、例えば、少なくとも一方の面である表面に白色などの塗装が施されたカラー鋼鈑と呼ばれる塗装鋼鈑で、器具本体12の照射開口25の短手方向の横幅に対応して横長の略台形状に形成されるとともに、器具本体12の照射開口25から外方に臨む外縁部36の折返部37で他方の面である裏面側に折り返されて第1のバッフル板部38と第2のバッフル板部39とが二重に重合された平板状に形成されている。折返部37は潰し加工されて第1のバッフル板部38と第2のバッフル板部39とが隙間なく密着されている。 【0022】バッフル32の中央部には反射板31の取付溝35に差し込まれる取付部40が形成され、この取付部40の上縁には取付部40が取付溝35に差し込まれた後に反射板31の裏面側に折曲されて係止される係止爪41が突出形成されている。 【0023】バッフル32の両端には面取部42が形成されている。 【0024】そして、バッフル32を製造するには、表面に塗装が施された塗装鋼鈑を展開状態のバッフル形状に打ち抜き切断した後、折返部37で裏面側に折り返して第1のバッフル板部38と第2のバッフル板部39とを二重に重合することで形成する。 【0025】このように製造されるバッフル32は、塗装鋼板を用いても、バッフル32の外縁部36には折返部37が臨んで切断面は臨まないので、バッフル32の切断面を塗装する必要がなく、バッフル32を容易かつ安価に製造できるとともに、バッフル32の外観を向上できる。 【0026】さらに、バッフル32の両端に面取部42を形成することにより、鋭利に突出することがなく、バッフル32の取扱性を向上できる。 【0027】次に、図4に第2の実施の形態を示す。図4はバッフル32の一部の正面図である。 【0028】バッフル32の両端に形成される面取部42に代えて曲面部44を形成することにより、バッフル32の取扱性をより向上できる。 【0029】次に、図5に第3の実施の形態を示す。図5はバッフル32の拡大側面図である。 【0030】バッフル32の折返部37を内側に空間部46ができるように潰し加工した場合に比べて大きな円弧状に形成することにより、折返部37の表面での塗装にクラックが発生するのを防止できる。この場合、バッフル32の折返部37を除く縁部については第1のバッフル板部38と第2のバッフル板部39とが密着させることにより、空間部46への埃などの進入を防止できる。 【0031】また、図6に第4の実施の形態を示す。図6はバッフル32の拡大側面図である。 【0032】バッフル32の第1のバッフル板部38に対して第2のバッフル板部39の短く形成することにより、塗装鋼鈑の使用量を削減し、安価にできる。この場合、第1のバッフル板部38の裏面が露出するため、両面に塗装が施された塗装鋼鈑が用いられる。 【0033】次に、図7に第5の実施の形態を示す。図7(a)はバッフル32の外縁部36が両面からの切断加工によって両面の塗装が切断面に絞り込まれた状態の拡大断面図、図7(b)は比較例であってバッフル32の外縁部36が片面からの切断加工によって片面の塗装が切断面に絞り込まれた状態の拡大断面図である。 【0034】図7(b)に示すように、一般的に、鋼鈑をプレス機による打ち抜き加工によって切断する場合、打ち抜くプレス刃が鋼板の一方の面側から他方の面側に移動してせん断し、他方の面側にばり状のかえり51が生じる。鋼鈑52の両面に塗装53,54が施された塗装鋼鈑にてバッフル32の外縁部36を片面から切断加工した場合、鋼板52が片面側からだれることで片面の塗装53の塗膜が切断面に絞り込まれる(引き込まれる)が、切断面の全体までは回り込まず、鋼板52が露出してしまう。 【0035】図7(a)に示すように、鋼鈑52の両面に塗装53,54が施された塗装鋼鈑にてバッフル32の外縁部36を両面から切断加工することにより、両面の塗装53,54の塗膜がそれぞれ切断面に絞り込まれるため、切断面に回り込む塗装53,54の塗膜で切断面の略全体を覆い、鋼板52が略隠蔽される。 【0036】このように、両面に塗装53,54が施された塗装鋼鈑にて平板状に形成されるとともに外縁部36は両面からの切断加工によって両面の塗装53,54の塗膜が切断面に絞り込まれたバッフル32を備えるので、バッフル32に塗装鋼板を用いても、バッフル32の切断面を塗装する必要がなく、バッフル32を容易かつ安価に製造できるとともに、バッフル32の外観を向上できる。しかも、バッフル32の切断面を塗装53,54の塗膜で覆うことで、切断面での錆の発生を抑制できる。 【0037】また、上述した各実施の形態において、バッフル32に、塗装溶融亜鉛メッキ鋼鈑を用いることにより、バッフル32の防錆性能を向上できる。この塗装溶融亜鉛メッキ鋼鈑は、冷延鋼鈑に溶融亜鉛メッキを施した後、化成被膜および塗装を施したもので、溶融亜鉛メッキが施したことで防錆効果が十分に発揮される。 【0038】 【発明の効果】請求項1記載の制光体によれば、少なくとも一方の面に塗装が施された塗装鋼鈑にて形成されるとともに外縁部から他方の面側に折り返されて二重に形成されたバッフルを備えることにより、バッフルに塗装鋼板を用いても、バッフルの外縁部には折り返し部分が臨んで切断面は臨まないので、バッフルの切断面を塗装する必要がなく、バッフルを容易かつ安価に製造できるとともに、バッフルの外観を向上できる。 【0039】請求項2記載の制光体によれば、両面に塗装が施された塗装鋼鈑にて平板状に形成されるとともに外縁部は両面からの切断加工によって両面の塗装が切断面に絞り込まれたバッフルを備えるので、バッフルに塗装鋼板を用いても、バッフルの切断面を塗装する必要がなく、バッフルを容易かつ安価に製造できるとともに、バッフルの外観を向上できる。 【0040】請求項3記載の制光体によれば、請求項1または2記載の制光体の効果に加えて、バッフルに塗装溶融亜鉛メッキ鋼鈑を用いることにより、バッフルの防錆性能を向上できる。 【0041】請求項4記載の照明器具によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の制光体を用いるので、それら制光体の効果を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003757 【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月28日(2001.3.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−298631(P2002−298631A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月11日(2002.10.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−94047(P2001−94047) |
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