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【発明の名称】 面状照明装置
【発明者】 【氏名】志村 宇洋

【氏名】中村 芳樹

【氏名】豊田 耕一

【要約】 【課題】画面全体にわたり均一な明るさを可能とする面状照明装置を提供する。

【解決手段】光源部4を、長手状の導光体27と、その両端面8に対向して配置される点状光源9、9'とから構成する。導光体27の透明基板と向かい合う面とは反対側に位置する一側面14に、複数の溝部15と溝部に隣接する平坦部16から構成される光路変換手段11を設ける。そして、この光路変換手段11の設けられている一側面14を覆うように拡散反射膜28を形成する。点状光源9、9'から放射された光は、一側面14側で高効率に透明基板2方向へ反射され、その光の強さは、それぞれの点状光源からの距離に応して略直線的に低下する。この直線的に低下する光強度の特性を利用することにより観察画面上の輝度の明暗差の斑を抑えることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透光性材料からなる透明基板と、該透明基板の側面に沿って近接配置される光源部を備え、該光源部が長手状の導光体と該導光体の端部に配置される点状光源とから構成される面状照明装置において、前記導光体の少なくとも一側面に階段状または溝状の多数のプリズムからなる光路変換手段を設け、該光路変換手段が設けられた一側面上に拡散反射膜を形成したことを特徴とする面状照明装置。
【請求項2】 前記拡散反射膜は、白色膜からなることを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。
【請求項3】 前記拡散反射膜は、拡散性マット膜からなることを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。
【請求項4】 前記拡散性マット膜は、艶消しマットからなることを特徴とする請求項3に記載の面状照明装置。
【請求項5】 前記拡散性マット膜は、シリカからなることを特徴とする請求項3に記載の面状照明装置。
【請求項6】 前記拡散反射膜は、前記光路変換手段が設けられた一側面の全面に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の面状照明装置。
【請求項7】 前記拡散反射膜は、前記光路変換手段が設けられた一側面の所定の部分に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の面状照明装置。
【請求項8】 前記拡散性マット膜は、前記光路変換手段が設けられた一側面の全面に形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の面状照明装置。
【請求項9】 前記拡散性マット膜は、前記光路変換手段が設けられた一側面の所定の部分に形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の面状照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、看板、各種反射型表示装置等の照明手段に用いられる面状照明装置に関するものであり、特に、液晶表示装置の照明手段として用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】薄型で占有容積が小さく、軽量であること等に特徴を有する液晶表示装置は、携帯電話やパーソナルコンピュータ等をはじめとする多くの電気製品に使用され、その需要は増大している。ところで、液晶表示装置の液晶自体は自ら発光しないため、太陽光や部屋の照明の明るさを十分に取り込むことができない暗所で使用する場合には、液晶表示装置とは別個に液晶を照射する照明手段が必要となる。従って、この液晶を照射する照明手段は小型で消費電力の小さいことが望まれると同時に、観察画面における品質の高い画像を映し出すものであることが望まれる。そして、近年、薄板状のサイドライト方式(導光板方式)の面状照明装置をその手段として使用することが多い。
【0003】図12に、サイドライト方式を使用する面状照明装置の従来例の一形態を示す。この面状照明装置は、面状の均一発光を実現するために考案されたもの(特開平10−182076号公報)であり、その内容は以下に示す通りである。面状照明装置1'は、反射型液晶素子Lの上面を覆うように配置されるものであり、透光性材料からなる断面矩形状に形成された平板状の透明基板2と、その一側面3に近接配置される光源部4と、光源部4および透明基板2の一端部を覆う光反射部材(リフレクタ)12とから概略構成されている。
【0004】光源部4は、長手状の導光体7と、この導光体7の両端部8、8に配置される、例えば、発光ダイオードのような点状光源9、9とから構成されている。導光体7の一側面14には、光路変換手段11が形成されている。光路変換手段11は、透明基板2の一側面3に向き合う面13の反対側面14に形成されており、例えば、光拡散反射物質を含んだ媒体を塗布した光散乱部15と塗布しない平坦部16とからなる。光拡散反射物質を含んだ媒体を塗布した光散乱部15で反射した光は、平坦部16で反射した光と比較して、一側面13から出射し透明基板2内へ進行する光の量が多くなるので、光散乱部15の面積は点状光源9から遠ざかるに従って大きくなるように形成する。このように、点状光源9からの距離と光散乱部15の面積とのバランスを考慮して光路変換手段11を形成することにより、点状光源が導光体7の端部8に配置されているにもかかわらず、光は透明基板2一側面3に向き合う面13において均一に放出されるというものである。尚、光路変換手段11の構成は、上述した形態に限定されるものではなくこの他、粗面化加工を施して微小な凹凸を形成した光散乱部と粗面化加工を施していない平坦部とからなる構成、あるいは反射した光を透明基板2内に入射させるような反射角度に設定した溝部を形成する部分と形成していない部分とからなる構成等であってもよい。
【0005】そして、透明基板2の上面6には、光反射パターン17が一側面3に沿って形成されている。光反射パターン17は、断面形状が略三角形の多数の溝部18と溝部18に隣接する平坦部19とから構成され、光源部4からの距離に左右されることなく透明基板2の面状の均一発光を実現するために、溝部18の形成される間隔を場所によって異ならしめている。即ち、平坦部19の幅(占有面積)に対する溝部18の幅(占有面積)の比率が、透明基板2の一側面3から遠ざかるに従って徐々に大きくなるように設定されている。
【0006】また、光反射部材12は、導光体7の透明基板2に対向する面以外の長手方向の周面および透明基板2の導光体7に近接する端部を覆い、点状光源9から導光体7内に放出された光を効率よく透明基板2内へ導くために設けられている。光反射部材12は概略U字状に形成され、導光体7を覆う面側(内面)には、銀等の金属を蒸着したフィルム、白色フィルム等を貼り付けた硬質樹脂品、あるいはアルミ板、ステンレス板等の金属板を曲げ加工したものが貼り付けられている。
【0007】しかしながら、上述した面状照明装置では、画面を観察したときに一側面3に直行する明暗の縞模様が発生するという不具合があった。この明暗の縞模様は、導光体7に設けられている光路変換手段11に起因するものである。即ち、光路変換手段11の光散乱部15で反射する光は、多くが一側面13から出射して透明基板2内へ進行するのに対し、平坦部16で反射する光の多くは、全反射をするため一側面13から出射しないので、光散乱部15と平坦部16からなるパターン設定条件によっては、一側面13から出射される光の輝度が不均一になる。この場合に、透明基板2へ入射する光の輝度が不均一となるので、画面には一側面3に直行する明暗の縞模様が発生する。このため、光路変換手段11の光散乱部15と平坦部16のパターンを、目視によっては上述の明暗の縞模様が認識できない程度に微細化することが考えられるが、所望の加工精度を保証することが困難であるという問題があった。
【0008】そこで、図13に示すように、透明基板2に入射する光の輝度を均一にする手段として、導光体7と透明基板2との間に拡散板20を設けるものが提案されている。拡散板20は、光拡散反射物質を含有した光拡散部を薄板状の支持体上に形成する構成である。この拡散板20の配置により、導光体7の一側面13から出射した光は拡散板20を透過中に拡散され、透明基板2の一側面3から入射する光の輝度を略均一にすることができるというものである(特開2000−231814公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13に示す面状照明装置1"は、観察画面上での光の輝度を均一にするという手段としては有効であったが、以下に示すような不具合を有するものであった。即ち、導光体7の一側面13から出射し、拡散板20を透過中に拡散された光の内、透明基板2の一側面3方向へ入射する光透過率が低く、光源部4からの光の利用率が低下し、画面上で所定の輝度を得るために消費電力が増加する。また、拡散板を使用しない場合には、光路変換手段の所望の加工精度を考慮しつつその間隔を可能な限り狭くした場合にも、画面上の明暗の縞模様を十分に抑えることができないという不具合があった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、消費電力を増加させることなく、画面全体にわたり均一な明るさを実現することができる面状照明装置の提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1の発明は、透光性材料からなる透明基板と、該透明基板の側面に沿って近接配置される光源部を備え、該光源部が長手状の導光体と該導光体の端部に配置される点状光源とから構成される面状照明装置において、前記導光体の少なくとも一側面に階段状または溝状の多数のプリズムからなる光路変換手段を設け、該光路変換手段が設けられた一側面上に拡散反射膜を形成したことを特徴とするものである。
【0012】本発明によると、導光体の一側面に形成されたプリズムにより、点状光源から放射された光は透明基板方向に反射される。また、光路変換手段を設けた一側面上に拡散反射膜を形成することにより、その一側面においての光反射率を向上させる。これにより、点状光源から放射された光は、導光体の長手方向において点状光源に近い位置で透明基板方向に反射する光の割合が大きくなり、点状光源から離れるにしたがって透明基板方向に反射される光強度の低下が急激になるとともに、その低下率は点状光源からの距離に関係なく略一定となり、輝度の明暗差の斑を抑えることができる。
【0013】また、上記課題を解決するために、請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記拡散反射膜は、白色膜からなることを特徴とするものである。白色膜を形成することにより、光反射率を向上させることができるとともに、点状光源から離れるにしたがって低下する透明基板方向に入射される光強度を略直線状にすることができるので画面上の輝度の斑を抑えることができる。また、観察画面での色の均一性を向上させることができる。
【0014】また、上記課題を解決するために、請求項3の発明は、請求項1に記載の発明において、前記拡散反射膜は、拡散性マット膜からなることを特徴とするものである。拡散性マット膜を形成することにより、光反射率を向上させるとともに、点状光源から離れるにしたがって低下する透明基板方向に入射される光強度を略直線状にし画面上の輝度の斑を抑えることができる。
【0015】また、上記課題を解決するために、請求項4の発明は、請求項3に記載の発明において、前記拡散性マット膜は、艶消しマットからなることを特徴とするものである。また、請求項5の発明は、請求項3に記載の発明において、前記拡散性マット膜は、シリカからなることを特徴とするものである。
【0016】また、上記課題を解決するために、請求項6の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、前記拡散反射膜は、前記光路変換手段が設けられた一側面の全面に形成されていることを特徴とするものである。一側面の全面に拡散反射膜を形成することにより、光の反射率向上させる。
【0017】また、上記課題を解決するために、請求項7の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、前記拡散反射膜は、前記光路変換手段が設けられた一側面の所定の部分に形成されていることを特徴とするものである。所定の部分、即ち、従来、画面上において発生していた明暗差の斑の、暗部に対応する一側面の部分に拡散反射膜を形成することにより明暗差の斑を抑える。
【0018】また、上記課題を解決するために、請求項8の発明は、請求項4または5に記載の発明において、前記拡散性マット膜は、前記光路変換手段が設けられた一側面の全面に形成されていることを特徴とするものである。
【0019】また、上記課題を解決するために、請求項9の発明は、請求項4または5に記載の発明において、前記拡散性マット膜は、前記光路変換手段が設けられた一側面の所定の部分に形成されていることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る面状照明装置の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。尚、本面状照明装置は、従来例として説明した面状照明装置の光源部を改良したものであり、全体的な構造は従来の面状照明装置と略同一であるので、同様の部材については同一の符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
【0021】図1に、本発明に係る面状照明装置に用いられる光源部4の一形態を示す。光源部4は、長手状の導光体27と、導光体27の両端部8、8に対向して配置される点状光源9、9'とから構成されている。導光体27には透明基板2(図13参照)の一側面3に向き合う面13に対向する面、即ち、透明基板2とは反対側に位置する一側面14に、光散乱部15(この形態では、断面形状略三角形の溝部)を複数形成し、隣接する二つの溝部15の間を平坦部16でつないだ光路変換手段11を設けている。そして、この光路変換手段11の設けられている一側面14を覆うように拡散反射膜28が形成されている。
【0022】隣接する溝部15の間隔は、それぞれの点状光源9、9'から遠ざかるにしたがって徐々に狭くなり、導光体27の略中央部に形成される溝部間隔が最も狭くなるように設定されている。これは、点状光源9、9'から離隔することによる輝度の低下を、導光体27の単位長さ当たりに形成する溝部15の数を増やすことにより補い、導光体27の全体に渡る輝度の均一化を図るためである。
【0023】拡散反射膜28は、光を高効率で反射させる膜であり、この膜を導光体27の一側面14に光路変換手段11を覆うように形成することで、点状光源9、9'から放出し導光体27の一側面14側で反射する光を、高効率で透明基板2方向へ反射させることができる。即ち、従来、光路反射手段11で反射した後に導光体27の一側面14側の外部に出射していた光を、光路変換手段11上に形成した拡散反射膜28によって透明基板2方向へ反射させる。これにより、導光体27の長手方向の点状光源9、9'から遠ざかる方向へ進行していた光、いわゆる先送り光の量が少なくなる。そして、その結果として、それぞれの点状光源9、9'から放射され導光体27を介して透明基板2方向へ反射される光の強度は、点状光源からの距離に反比例して略直線的に低下することとなり、観察画面上の輝度の明暗差の斑を抑えることができる(実施例として後述する)。
【0024】図2は、透明基板2側から見た導光体27の側面図であり、一側面14上に形成する拡散反射膜28の一形態として白色膜28aを使用した場合について以下に説明する。図に示すようの、白色膜28aは、一側面14上に形成されている全ての溝部15および平坦部16を覆うように、一側面14の全面に形成されている。白色膜28aは、白色(乳白色でも可)の塗料を塗布して形成されている。白色膜28aを形成することにより、導光体27の一側面14側における光の反射効率を高くし、透明基板2方向へ進行する光の量を多くすることができる。一側面14上に塗料を塗布する方法は、スクリーン印刷、その他の一般的な印刷、あるいはスプレー塗装等の一般的な塗装方法が適用可能である。
【0025】図3は、一側面14上に形成する拡散反射膜28の別の一形態として拡散性マット膜28bを使用したものである。図に示すようの、拡散性マット膜28bは、一側面14上に形成されている全ての溝部15および平坦部16を覆うように、一側面14の全面に形成されている。ここで、マットとは、クリアビーズを含んだ液を塗布して形成されるものをいい、最大粒径4.5μmのクリアビーズを拡散した懸濁液を塗布して形成する。また、クリアビーズの材質としてはシリカ材等が用いられる。更に、艶消しマットを使用してもよい。これらの拡散性マット膜を形成することにより、導光体27の一側面14側における光の反射効率を高くし、透明基板2方向へ進行する光の量を多くすることができる。尚、拡散性マット膜28bを形成した場合には、点状光源から放射された光の一部が拡散性マット膜28bを透過して導光体27の外部方向に出射するため、白色膜28aを形成した場合と比較して先送り光の量は多くなる。
【0026】図4は、一側面14上に形成する拡散反射膜のさらに別の一形態を示す。これは一側面14上の所定の部分に拡散反射膜を形成するものであり、図にはその一例として拡散性マット膜28cを形成したものを示している。拡散性マット膜28cは、観察画面上に発生する明暗差の斑の暗部に対応する一側面14上の位置に形成する。拡散性マット膜28cを形成した部分の透明基板2方向への光の反射率、即ち、観察画面上の暗部となっていた部分へ反射する光の量を増加させることにより、明暗差の斑を抑え輝度の均一化を図ることができる。
【0027】尚、導光体に形成する光路変換手段の形態は、図1に示すような形態のものに限定されず、例えば、図5に示すようなものであってもよい。この光路変換手段の構成は、断面形状略三角形となるような二つの傾斜面51、52からなる山部を連続的に形成し平坦部を省略したものである。かかる構成の場合にも、山部の設置間隔を点状光源9、9'からの距離に応じて徐々に変化させることにより、図1で説明した光路変換手段と同様の作用効果を得ることができる。さらに、図1に示すような複数の溝部とそれに隣接する平坦部とから構成される光路変換手段であって、平坦部間の距離に対する溝部の幅を徐々に変化させるものであっても同様の作用効果を得ることができる。
【0028】
【実施例】以下、導光体の27の一側面14に拡散反射膜28を形成した場合と形成しない場合とで光強度の変化、即ち、明暗差の斑を比較する。図6から図9は、透明基板2上の測定箇所■から■における光強度を示すグラフである。また、図10は面状照明装置の概略構成と光強度の測定箇所■から■を示す図である。図6、図7は拡散反射膜28として白色膜28aを形成した場合であり、そのうち、図6は、導光体27の端部に点状光源9(B)を一つ配置させたもの、図7は、導光体27の両端部に点状光源9'(A)、9(B)の二つを配置させたものである。
【0029】図6、図7に示すように、白色膜28aを形成しない場合(白色膜無:×印)には、測定箇所■から■において光強度に凹凸部が生じ、観察画面上に輝度の明暗差の斑が発生することを示している。ここで、この明暗差の斑の発生のメカニズムを図11に基づいて説明する。点状光源9から放出された光は、放射状に進行し一側面13および14で反射する(一側面14で反射し透明基板2方向へ進行する光を矢印によって示している)。点状光源9に比較的近い位置において一側面14で反射した光は、単位面積当たりの光の量が多く(矢印の本数が多く)、これらの光によって第一の明部31が発生する。点状光源9から遠ざかるにしたがって、一側面14で反射する光の量は少なくなっていくが、一側面13で反射した光が再度、一側面14で反射する領域が生じる。一側面14で反射した光にこの再度反射した光が加算され(矢印の数が密となり)第二の明部33が発生する。そして、この二つの明部31と33に挟まれた領域が暗部32となって発生する。
【0030】これに対し、図6において白色膜28aを形成した場合(白色膜有:・印)には、測定箇所■から■へ進むにしたがって(点状光源9から遠ざかるにしたがって)、略直線的に光強度が低下している。即ち、観察画面上に輝度の明暗差の斑が発生しないことを示している。また、点状光源9に近い位置(観測箇所■、■)では白色膜28aを形成していない場合の光強度よりも光が強く、遠い位置(観測箇所■、■、■)では光が弱い。そして、点状光源9から遠ざかる(観測箇所■、■…となる)につれての明るさの低下率は白色膜28aを形成していない場合の低下率よりも大きい。これは前述した理由と同様に、白色膜28aを形成することにより、導光体27の一側面14側で反射して透明基板2方向へ進行する光の量が増加し、いわゆる先送りの光の量が減少するからである。
【0031】そして、図7において(点状光源を導光体の両端部に配置した場合において)白色膜28aを形成した場合(白色膜有:・印)には、図6に示す光強度の直線的な変化の特性が利用され、観察画面上において略明暗差の斑のない均一な輝度が実現される。また、白色膜を形成しない場合と比較して略同等の画面輝度を得ている。
【0032】図8、図9は拡散反射膜28として拡散性マット膜28bを形成した場合であり、そのうち、図8は、導光体27の端部に点状光源9(B)を一つ配置させたもの、図9は、導光体27の両端部に点状光源9'(A)、9(B)の二つを配置させたものである。図8、図9に示すように、拡散性マット膜28bを形成しない場合(白色膜無:×印)の光強度の変化は、上述した図6、図7における白色膜28aを形成しない場合の変化と同様である。
【0033】これに対し、図8において拡散性マット膜28bを形成した場合(白色膜有:・印)には、測定箇所■から■へ進むにしたがって(点状光源9から遠ざかるにしたがって)、略直線的に光強度が低下している。即ち、観察画面上に輝度の明暗差の斑が発生しないことを示している。また、点状光源9から遠ざかる(観測箇所■、■、■、…となる)にしたがって低下する明るさの割合が、上述の白色膜28aを形成した場合の低下の割合に比較して小さい。これは前述した理由と同様に、拡散性マット膜28bを形成した場合には、点状光源から放射された光の一部が拡散性マット膜28bを透過して導光体27の外部方向に出射するため、白色膜28aを形成した場合と比較して先送り光の量が多くなるためである。
【0034】そして、図9において(点状光源を導光体の両端部に配置した場合において)拡散性マット膜28bを形成した場合(白色膜有:・印)にも、図8に示す光強度の直線的な変化の特性(点状光源を端部に一つ配置した場合の特性)が利用され、観察画面上において略明暗差の斑のない均一な輝度が実現されている。また、拡散性マット膜を形成しない場合と比較して略同等の画面輝度を得ている。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る面状照明装置によれば、光路変換手段を設けた導光体の一側面上に拡散反射膜を形成することによって、点状光源から遠ざかるにしたがって変化する、導光体から透明基板方向へ反射される光の量を略直線的に低下させることができる。そして、この直線的に低下する光の量の特性を利用して、導光体から透明基板方向へ出射される光の量を点状光源からの距離にかかわらず略一定とすることができ、観察画面全体の輝度の均一化を実現することができる。また、拡散反射膜として具体的構成を示したことにより確実に輝度の均一化を実施することができる。また、予め拡散反射膜を導光体に塗布するため、面状照明装置の組付け作業効率が向上する。
【出願人】 【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベア株式会社
【出願日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【代理人】 【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
【公開番号】 特開2002−298628(P2002−298628A)
【公開日】 平成14年10月11日(2002.10.11)
【出願番号】 特願2001−100733(P2001−100733)