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【発明の名称】 照明カバーの取付構造
【発明者】 【氏名】萩野 知浩

【要約】 【課題】照明カバーの着脱が容易であるとともに上方から外力が加わった時にも照明カバーが簡単に落下してしまうことのない照明カバーの取付構造を提供する。

【解決手段】ミラーキャビネット本体1の前面上部に照明灯11とラッチ6を設けるとともに落下防止用突部7と第二落下防止突部10を夫々前方に突設し、背面の開口した照明カバー4の背面に設けたストライク5をラッチ6に嵌め込み係止させて照明カバー4をミラーキャビネット本体1に着脱自在に取り付ける。ここで、落下防止用突部7は、照明カバー4を取り付けた時に照明カバー4内に突入してその先端部7aが照明カバー4の内面上部に接近した状態になるよう設ける。また、第二落下防止用突部10は、照明カバー4を取り付けた時に照明カバー4の上方に在り、且つ、その下端が照明カバー4の外面上部に接近した状態になるよう設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 照明器具取付部材の前面に照明灯と係止部を設けるとともに落下防止用突部を前方に向けて突設し、照明カバーの背面に設けた被係止部を前方から係止部に嵌め込み係止させることで照明カバーの背面を照明器具取付部材の前面に着脱自在に取り付けて照明灯を照明カバーで覆い、照明カバーを取り付けた状態において落下防止用突部を照明カバー内に突入させて該落下防止用突部の上端を照明カバーの内面上部に接近させて成ることを特徴とする照明カバーの取付構造。
【請求項2】 照明器具取付部材の前面にて照明灯の上方に第二落下防止用突部を前方に向けて突設し、該第二落下防止用突部の下端を照明カバーの外面上部に接近させて成ることを特徴とする請求項1に記載の照明カバーの取付構造。
【請求項3】 照明器具取付部材の前面の両側端部にガイド部を設けるとともに両ガイド部に夫々テーパ面を設け、上記両テーパ面を平面視において照明器具取付部材の前面に近いほど側端部に近くなるような略ハ字状に形成することを特徴とする請求項1または2に記載の照明カバーの取付構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗面化粧台のミラーキャビネットに取り付けた照明カバーの落下を防止する為の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】洗面化粧台に備えるミラーキャビネットとしては、ミラーキャビネット本体1の前面上方にて照明灯11を覆うように照明カバー4を取り付けたものが一般的であり、図8には従来例における照明カバー4の取付構造が示してある。ミラーキャビネット本体1の前面に備えたミラー2の上方にて、中空のボックス状に形成した照明カバー4を備え付けることで照明灯11の全体を照明カバー4の中空部内に収納してある。上記照明カバー4の背面の両側端部には上下一対のストライク5が夫々突設してあるとともに、ミラーキャビネット本体1の正面の両側端部には弾性材料を用いて上下一対のラッチ6が夫々設けてあり、ストライク5を前方からラッチ6に嵌め込み係止させることで照明カバー4をミラーキャビネット本体1の前面上部に着脱自在に備え付けてあるので、照明カバー4内の清掃や照明灯11の交換を行なう際には引張る等して外力を加えるだけで簡単に取り外すことができるとともに、取り付け作業も簡単であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来の照明カバー4では、例えばミラーキャビネット本体1の上方に設けた収納棚(図示せず)から物が落ちる等して図示したような外力Aが照明カバー4の上方から加わった場合に、上下一対に設けたストライク5が夫々ラッチ6から外れて照明カバー4が落下し、使用者に怪我をさせたり照明カバー4を破損してしまう場合があった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、照明カバーの着脱が容易であり、且つ、上方より外力Aが加わったとしても照明カバー4がそのまま落下してしまうことのない照明カバー4の取付構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明に係る照明カバーの取付構造を、照明器具取付部材の前面に照明灯と係止部を設けるとともに落下防止用突部を前方に向けて突設し、照明カバーの背面に設けた被係止部を前方から係止部に嵌め込み係止させることで照明カバーの背面を照明器具取付部材の前面に着脱自在に取り付けて照明灯を照明カバーで覆い、照明カバーを取り付けた状態において落下防止用突部を照明カバー内に突入させて該落下防止用突部の上端を照明カバーの内面上部に接近させて成ることを特徴とする照明カバーの取付構造とする。
【0006】このようにすることで、照明カバーの上方から外力が加わり被係止部が係止部から外れた時には、照明カバーの先端が下方に傾斜した時点で落下防止用突部の上端が照明カバーの内面上部を係止して照明カバーがそのまま落下することを防止する。
【0007】また、照明器具取付部材の前面にて照明灯の上方に第二落下防止用突部を前方に向けて突設し、該第二落下防止用突部の下端を照明カバーの外面上部に接近させても良く、このようにすることで、照明カバーの上方から外力が加わり被係止部が係止部から外れた時には、照明カバーの先端が下方に傾斜した時点で第二落下防止用突部の下端が照明カバーの外面上部を係止して照明カバーがそのまま落下することを防止する。
【0008】また、照明器具取付部材の前面の両側端部にガイド部を設けるとともに両ガイド部に夫々テーパ面を設け、上記両テーパ面を平面視において照明器具取付部材の前面に近いほど側端部に近くなるような略ハ字状に形成してもよく、このようにすることで、照明カバー背面の両側端部のどちらかをガイド部のテーパ面に当接させてスライドさせるだけで、照明カバーの水平方向の位置合わせを行なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施の形態に基づいて説明する。図2(a)〜(c)には本発明の実施の形態における一例の照明カバー4が示してある。該照明カバー4は従来例で示したものと同様に中空のボックス形状であるとともに、その背面には中空部と連通した開口部4aを有している。更に照明カバー4の背面の両側端部には先端近傍を緩やかに膨らまして成形したストライク5が上下一対に夫々突設してある。
【0010】図3(a)、(b)には一例のミラーキャビネット本体1の前面上部であって照明器具を取り付ける為の部分を示している。図示したようにミラーキャビネット本体1の前面上部の両側端部には、略水平方向に厚みを有した板状の落下防止用突部7が夫々前方に向けて突設してあるとともに、それら両落下防止用突部7の外側の側面には板状のガイド部8が夫々落下防止用突部7と直交して一体に立設してあり、また両落下防止用突部7の内側の側面からは補強用リブ9が夫々延設してある。上記両ガイド部8にはテーパ面8aが夫々形成してあり、図3(a)に示すように平面視したときに略ハ字状、つまり、ミラーキャビネット本体1の前面に近くなる程に側端部に寄りに位置するような形状に両テーパ面8aを形成している。更にミラーキャビネット本体1の前面上端からは、複数の第二落下防止用突部10が前方に向けてつば状に立設してある。上記落下防止用突部7とガイド部8及び第二落下防止用突部10は本発明の特徴的構成であるので、以下、これらの構成及び作用について更に詳細に述べる。
【0011】図4や図6等に示すように側面視において、落下防止用突部7の上端前方には先端部7aが鋭角に形成されており、該先端部7aは第二落下防止用突部10の下端から上下方向において適当な距離を隔てて下方に位置させている。この落下防止用突部7と第二落下防止用突部10との間に照明カバー4の上部を背面側から挿し込んで照明カバー4をミラーキャビネット本体1に取り付けると、落下防止用突部7は照明カバー4の中空部内に突入するとともにその先端部7aが照明カバー4の内面上部に接近した状態となる。また、第二落下防止用突部10はその下端が照明カバー4の外面上部に接近した状態となる。ミラーキャビネット本体1の前面であってミラー2を取付ける為の面と照明カバ−4を取付ける面との間には段部12が設けてあり、照明カバー4の取り付け時には段部12と落下防止用突部7の下端の間に照明カバー4の下部が挿し込まれた状態となる。
【0012】照明カバー4のミラーキャビネット本体1への係止は、ミラーキャビネット本体1の前面の両側端部に立設した落下防止用突部7の更に端側に夫々上下一対ずつ設けた凹状のラッチ6に、照明カバー4の背面の両側端部に夫々上下一対ずつ立設した凸状のストライク5を嵌め込み係止することで行なわれる。上記ラッチ6は弾性材料により形成してあるので、前方から嵌め込むだけで照明カバー4を容易に取付けることができ、また、前方に引き抜くだけで容易に取り外すことができる。
【0013】また、照明カバー4の取り付けは使用者にとって比較的高い位置で行なわれるのだが、上記したガイド部8を利用することで取り付け時の位置合わせが容易となる。つまり、照明カバー4の背面における両側端部のどちらかをガイド部8のテーパ面8aに当接させた後にミラーキャビネット本体1の前面に向けて該テーパ面8a上を滑らせれば、ミラーキャビネット本体1と当接した時点で照明カバー4の取り付け位置が水平方向において合わされるので、その後は照明カバー4を垂直方向にスライドさせるだけでストライク5とラッチ6が嵌合するように位置合わせができる。
【0014】照明灯11は図5に示すようにミラーキャビネット本体1の両側端部の落下防止用突部7に挟まれ且つ前方に飛び出た位置に設置されるものであり、上記したように照明カバー4の背面をミラーキャビネット本体1の前面に取り付ければ、開口部4aを介して該照明灯11は照明ケース4の中空部内に全体が収納される。この収納により照明灯11が照明カバー4に覆われた状態を図7に示してあるが、図中にて照明灯11を斜めに設置してあるのは照明灯11を二つ水平方向に配設したものにあって照明カバー4の中央部が他の部分よりも暗く照らされることを防ぐ為である。
【0015】このように落下防止用突部7及び第二落下防止用突部10をキャビネット本体1の前面から前方に向けて突設しているので、図1に示すように照明カバー4の上方から外力Aが加わった場合には、照明カバー4に上下一対に立設したうちの上側のストライク5がラッチ6から抜け出て照明カバー4の先端が下方に傾斜した時点で、照明カバー4の内面上部が落下防止用突部7の先端部7aと当接するか、または照明カバー4の外面上部が第二落下防止用突部10の下端と当接するか、若しくはその両方の当接によって照明カバー4は下側のストライク5がラッチ6と嵌合した状態で係止される。従って、例えばミラーキャビネット本体1の上方から落下した物が照明カバー4に当たった場合でも照明カバー4の落下は防止される。
【0016】但し、照明カバー4の内面上部と当接して落下を防止するのは先端部7aに限らず落下防止用突部7の上端であれば構わない。また、照明カバー4の取り付け時に落下防止用突部7の上端が照明カバー4の内面上部と当接したり、第二落下防止用突部10の下端が照明カバー4の外面上部と当接するように構成したものであっても構わない。
【0017】
【発明の効果】上記のように本発明にあっては、照明カバーの取付構造を、照明器具取付部材の前面に照明灯と係止部を設けるとともに落下防止用突部を前方に向けて突設し、照明カバーの背面に設けた被係止部を前方から係止部に嵌め込み係止させることで照明カバーの背面を照明器具取付部材の前面に着脱自在に取り付けて照明灯を照明カバーで覆い、照明カバーを取り付けた状態において落下防止用突部を照明カバー内に突入させて該落下防止用突部の上端を照明カバーの内面上部に接近するよう構成したことで、照明カバーの上方から外力が加わって被係止部が係止部から外れた時には、照明カバーの先端が下方に傾斜した時点で落下防止用突部の上端によって照明カバーの内面上部が係止され、これにより照明カバーがそのまま落下することがなくなるので、照明カバーの落下により使用者が怪我を負ったり照明カバーが破損したりすることを防止できるという効果がある。
【0018】また、照明器具取付部材の前面にて照明灯の上方に第二落下防止用突部を前方に向けて突設し、該第二落下防止用突部の下端を照明カバーの外面上部に接近するよう構成することで、照明カバー上方から外力が加わって被係止部が係止部から外れた時には、照明カバーの先端が下方に傾斜した時点で第二落下防止用突部の下端によって照明カバーの外面上部が係止され、これにより照明カバーがそのまま落下することがなくなるので、照明カバーの落下により使用者が怪我を負ったり照明カバーが破損したりすることを防止できるという効果がある。
【0019】また、照明器具取付部材の前面の両側端部にガイド部を設けるとともに両ガイド部に夫々テーパ面を設け、上記両テーパ面を平面視において照明器具取付部材の前面に近いほど側端部に近くなるような略ハ字状に形成することで、照明カバー背面の両側端部のどちらかをガイド部のテーパ面に当接させてスライドさせれば照明カバーの水平方向の位置合わせができ、照明器具の取付位置が高い場所にある場合であっても照明カバーの取り付けを容易に行なうことができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成13年2月20日(2001.2.20)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2002−245837(P2002−245837A)
【公開日】 平成14年8月30日(2002.8.30)
【出願番号】 特願2001−43561(P2001−43561)