| 【発明の名称】 |
バックライト、液晶表示装置及び電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】馬場 正武
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| 【要約】 |
【課題】光源ユニットがオフ状態であっても、周囲光を利用して液晶パネルの表示を可能とすると共に、高輝度を達成する。
【解決手段】プリズム面の主として反射面で反射して光照射面15から出射される光は、無用に拡散されることなく比較的強い指向性を有しており、導光板と液晶パネルとの間に集光のための複数枚のプリズムシートを配置する必要がない。このため、液晶パネルから到来した例えば周囲光は、比較的弱い光でも、さほど減衰することなく導光板3に到達する。さらに、例えば周囲光が、液晶パネル側からバックライト1に到来すると、導光板3のプリズム面14の主として透過面に到達し、さらに反射シート4に達してこの反射シート4で反射して、透過面を透過するか、透過面で反射するか、いずれの場合も光照射面15側へ戻されて、液晶パネルに照射され、照明光として利用される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 側面部から略帯状の光を出射する光源ユニットと、前記光源ユニットから出射された光を側端面から受光し、所定の断面形状を有する微細な凹部、凸部又は凹凸部が形成され、前記側端面に略垂直なプリズム面で、前記側端面から受光した光を反射させ屈折させて、前記プリズム面に対向する光照射面から面状の光を出射する板状導光体と、前記板状導光体の少なくとも前記プリズム面が形成された側に配設され、少なくとも前記プリズム面から出射された光を前記板状導光体へ向けて反射させる反射体とを備え、前記プリズム面は、主として側端面を介して入射した光を反射させて、前記光照射面側から出射させるために寄与する反射部と、主として前記光照射面側から到来した光を透過させて前記反射体に入射させると共に、前記反射体側から入射した光を前記光照射面側へ透過させるために寄与する透過部とを有することを特徴とするバックライト。 【請求項2】 前記反射体は、前記板状導光体の前記プリズム面が形成された側に加え、前記板状導光体の前記光源ユニットに対面する側を除く側端面の側にも配設されていることを特徴とする請求項1記載のバックライト。 【請求項3】 前記光源ユニットは、点状光源と、前記点状光源から放射された光を端部側から受光し、受光した光をその長尺方向へ導きながら反射及び屈折させて前記側端面から出射する柱状導光体と有していることを特徴とする請求項1又は2記載のバックライト。 【請求項4】 前記反射部は、前記光照射面に対して略40°〜略50°の角度で傾斜した急斜面からなり、前記透過部は、前記光照射面に対して略10°以下の角度で傾斜した緩斜面からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載のバックライト。 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1に記載のバックライトと、前記バックライトの前記光照射面側に配置され、多数の画素を有する液晶パネルとを備えたことを特徴とする液晶表示装置。 【請求項6】 請求項5記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えば携帯用情報機器の表示装置において面照明装置として用いられるバックライト、該バックライトを備えた液晶表示装置及び該液晶表示装置を備えた電子機器に関する。 【0002】 【従来の技術】液晶表示装置は、近年ますます軽量化及び薄型化が求められている携帯電話機や、情報携帯端末(PDA)、ノート型パーソナルコンピュータ等の携帯用情報機器の表示装置として、広く用いられているが、液晶表示素子は、非発光素子であるために照明光を必要とする。この照明の方式により、液晶パネルに対して前面側(観察者に対面する側)から照明光を与えて液晶パネルで反射させ、その反射光を視認させる反射型の液晶表示装置と、裏面側から液晶パネルに対して照明光を与え、その透過光を視認させる透過型の液晶表示装置とに分類できる。このうち、透過型の液晶表示装置101は、図15に示すように、例えばTFT(Thin Film Transistor)方式の液晶パネル102と、液晶パネル102の裏面側に配置される面照明装置としてのバックライト103とを有している。バックライト103は、液晶パネル102へ裏面側から照明光を照射して、液晶パネル102を透過した光を、前面側の観察者に視認させる。 【0003】このバックライト103は、図15及び図16に示すように、光源ユニット104と、導光板105と、プリズムシート106、106と、拡散シート107、107と、反射シート108と、帯状反射体109と、保持枠110とを備えている。光源ユニット104は、図16に示すように、白色LED(発光ダイオード)等からなる点状光源111と、点状光源111から放射された光を長尺方向に沿って導いて、一側面である光出射面112(図15参照)から帯状の光として出射する光透過性材料からなる角柱状の導光体113と、導光体113の光出射面112を除く三側面を覆う断面略コ字状のリフレクタ114とを有している。導光板105は、光透過性材料からなる平板状の部材からなり、光源ユニット104の光出射面112に一側端面である光入射側端面115が対面するように配置されている。導光板105は、光源ユニット104から出射した帯状の光を光入射側端面115で受光して、光入射側端面115に略直交する光拡散反射面116で反射させて、この光拡散反射面116に対向する光照射面117から面状の照明光を、バックライト103の前方側に配置された液晶パネル102へ向けて照射する。 【0004】プリズムシート106、106は、導光板105の前面側に配置され光照射面117から出射した照明光を集光し所定の輝度を確保する。拡散シート107、107は、前方側のプリズムシート106と液晶パネル102との間と、後方側のプリズムシート106と導光板105との間とに、それぞれ配置され、輝度のばらつきを補正し輝度均一性を向上させる。反射シート108は、導光板105の裏面側に配置され、導光板105から出射された光を受光し、導光板105へ向けて反射させる。帯状反射体109は、導光板105の光源ユニット104に対置する光入射側端面115を除く3つの側端面に対面するように配設される。保持枠110は、トレイ状の部材であり、底面には、反射シート108が載置され、内側壁面には帯状反射体109が貼り付けられ、反射シート108の上に、光源ユニット104と、積層された導光板105、プリズムシート106、106及び拡散シート107、107とが、載置されて保持される。 【0005】ここで、導光板105の光拡散反射面116は、例えば梨地面やシボ面等の不規則な凹凸面とされたり、例えば円形のドット状の反射率の高い材料がスクリーン印刷されてなっている。このように、導光板105の裏面を例えば表面粗さの大きい面として、光源ユニット104からの入射光を反射拡散させる技術は、例えば、特開2000−155309号公報等に開示されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光源ユニット104から導光板105の光反射散乱面116に入射した光は、この面で乱反射されるので、特に強い指向性を有していない。このため、上述したように、複数のプリズムシート106、106を用いて補正しなければ、所定の輝度を確保することができない。ところで、屋外で使用する場合に、充分な周囲光(外光)があるときは、省電力の観点から点状光源111を不点灯として、バックライト103を搭載した電子機器(携帯電話機等)の本体の電源のみオンとしたい場合がある。また、故障によって点状光源111が不点灯となる場合もある。このように、周囲光のみで表示させたい場合に、液晶パネル102側から入射した周囲光は、複数枚のプリズムシート106、106を通過した後は、減衰してしまって、たとえ、光反射散乱面116で効率的に反射されたとしても、液晶パネル102の照明光としては強度が弱すぎて、表示の視認性は殆どなかった。したがって、点状光源111が不点灯状態では表示装置の使用は断念しなければならないという問題があった。 【0007】この点、上記不都合を解決する一つの手段として、例えば、特開平11−295714号公報には、導光板の裏面をプリズム面として、反射光の指向性を高める技術が記載されている。しかしながら、この導光板の裏面に設けたプリズム面は、帯状光源から入射した光を前方(液晶パネル側)へ向けて反射させる際に、所定の方向に沿った照明光の指向性を高めることのみを目的として設けられている。すなわち、このプリズム面は、帯状光源の長尺方向に沿って拡散しようとする照明光を集光するためのものである。このため、このプリズム面は一対の斜面による突起が帯状光源の長尺方向に沿って繰り返し形成されてなっている。言い換えれば、このプリズム面は、稜線方向が帯状光源の長尺方向に直交するように形成されている。したがって、このプリズム面を裏面に有する導光板から出射した照明光の最も高輝度となる方向は、帯状光源の長尺方向に直交する面内で、導光板の出射面に垂直な方向から帯状光源から離れる向きに所定の角度傾いた方向のままである。よって、この照明光を集光して、最も高輝度となる方向を出射面に垂直な方向に近づけるために、導光板と液晶パネルとの間にプリズムシートを必要としている。このプリズムシートのプリズム面は、その稜線方向が、帯状光源の長尺方向に平行となるように形成されている。 【0008】ところが、このプリズムシートは、上述したように周囲光を導く際には、周囲光を減衰させる働きをする。このように、この公報記載の技術においては、周囲光を利用しようという発想はなく、導光板の裏面に設けたプリズム面も周囲光を利用するためには設計されていない。このため、たとえ周囲光がさほど減衰せずに、導光板のプリズム面に達したとしても、この光は前方へ向けて効率良く反射されず、照明光としての利用は難しかった。 【0009】従来は、導光板において、光源から放射された光を前方へ向けて出射させ、同時に前方から到来した周囲光を前方へ向けて効率良く反射させることができるような導光板は、提案されておらず、その発想自体なかった。光源からの放射光と周囲光との両者を照明光として利用することは困難であった。このため、点状光源111が不点灯状態では表示装置を使用することができず、また、高輝度化の達成を妨げるという問題があった。また、上述したように、導光板と液晶パネルとの間には、必ず複数のプリズムシートを配設しなければならないので、部品点数が多くなり、薄型化、小型化及び低コスト化の妨げとなるという問題があった。 【0010】この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、点状光源111が不点灯状態であっても、周囲光を利用して液晶パネルの表示を可能とすると共に、高輝度化を達成することができるバックライト、該バックライトを備えた液晶表示装置及び該液晶表示装置を備えた電子機器を提供することを目的としている。また、高輝度を維持しながら、部材点数を削減して薄型化し及び小型化すると共にコストを低減することができるバックライト、該バックライトを備えた液晶表示装置及び該液晶表示装置を備えた電子機器を提供することを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1記載の発明に係るバックライトは、側面部から略帯状の光を出射する光源ユニットと、上記光源ユニットから出射された光を側端面から受光し、所定の断面形状を有する微細な凹部、凸部又は凹凸部が形成され、上記側端面に略垂直なプリズム面で、上記側端面から受光した光を反射させ屈折させて、上記プリズム面に対向する光照射面から面状の光を出射する板状導光体と、上記板状導光体の少なくとも上記プリズム面が形成された側に配設され、少なくとも上記プリズム面から出射された光を上記板状導光体へ向けて反射させる反射体とを備え、上記プリズム面は、主として側端面を介して入射した光を反射させて、上記光照射面側から出射させるために寄与する反射部と、主として上記光照射面側から到来した光を透過させて上記反射体に入射させると共に、上記反射体側から入射した光を上記光照射面側へ透過させるために寄与する透過部とを有することを特徴としている。 【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のバックライトに係り、上記反射体は、上記板状導光体の上記プリズム面が形成された側に加え、上記板状導光体の上記光源ユニットに対面する側を除く側端面の側にも配設されていることを特徴としている。 【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のバックライトに係り、記光源ユニットは、点状光源と、上記点状光源から放射された光を端部側から受光し、受光した光をその長尺方向へ導きながら反射及び屈折させて上記側端面から出射する柱状導光体と有していることを特徴としている。 【0014】また、請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載のバックライトに係り、上記反射部は、上記光照射面に対して略40°〜略50°の角度で傾斜した急斜面からなり、上記透過部は、上記光照射面に対して略10°以下の角度で傾斜した緩斜面からなることを特徴としている。 【0015】また、請求項5記載の発明に係る液晶表示装置は、請求項1乃至4のいずれか1に記載のバックライトと、上記バックライトの上記光照射面側に配置され、多数の画素を有する液晶パネルとを備えたことを特徴としている。 【0016】また、請求項6記載の発明に係る電子機器は、請求項5記載の液晶表示装置を備えたことを特徴としている。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形態について説明する。 ◇実施の形態まず、この発明の一実施の形態であるバックライトについて述べる。この形態のバックライトは、側面部から略帯状の光を出射する光源ユニットと、光源ユニットから出射された光を側端面から受光し、所定の断面形状を有する微細な凹部、凸部又は凹凸部が形成され、側端面に略垂直なプリズム面で、側端面から受光した光を反射させ屈折させて、プリズム面に対向する光照射面から面状の光を出射する板状導光体と、板状導光体の少なくともプリズム面が形成された側に配設され、少なくともプリズム面から出射された光を板状導光体へ向けて反射させる反射体とを備え、プリズム面は、主として側端面を介して入射した光を反射させて、光照射面側から出射させるために寄与する反射部と、主として光照射面側から到来した光を透過させて反射体に入射させると共に、反射体側から入射した光を光照射面側へ透過させるために寄与する透過部とを有している。 【0018】これにより、板状導光体に到来した例えば周囲光は、プリズム面の主として透過部に到達し、透過部に入射した光のうち、大部分は、透過部で屈折して、反射体に達し、この反射体で反射して、透過部を透過して、光照射面側へ戻され、一部は、この透過部で反射して、光照射面側へ戻されて、液晶パネルに照射され、照明光として利用される。このため、液晶パネルから入射した周囲光も液晶パネルの照明のために最大限に利用することができる。したがって、高輝度化を図ることができる。また、従来バックライトの導光板の前面側に設けていたプリズムシートを廃したので、液晶パネル側から到来した例えば周囲光は、比較的弱い光でも、さほど減衰することなく板状導光体に到達する。したがって、この周囲光を照明光として確実に利用することができる。また、例えば充分な強さの周囲光がある場合は、たとえ光源ユニットをオフ状態としても、液晶パネルの表示を観察者に視認させることができる。このため、省電力化に寄与することができる。また、故障によって光源ユニットがオフ状態となった場合でも、液晶パネルの表示を観察者に視認させることができる。また、導光板と液晶パネルとの間に集光のための複数枚のプリズムシートを配置する必要がないので、部材を削減することができ、当該バックライトの低コスト化を図ることができる。 【0019】◇実施例次に、図面を参照して、この発明の一実施例であるバックライト、液晶表示装置について述べる。図1は、この発明の一実施例であるバックライトの構成を示す分解斜視図、図2は、同バックライトを用いた液晶表示装置の構成を示す断面図、図3は、同バックライトを構成する光源ユニット及び導光板の構成を一部破断して示す平面図、図4は、図3のA部を拡大して示す平面図、図5は、図4のB−B線に沿った断面図、図6は、同光源ユニット及び同導光板の構成を示す側面図、また、図7乃至図11は、同バックライトの動作を説明するための説明図である。この例のバックライト1は、図1及び図2に示すように、光源ユニット2と、導光板(板状導光体)3と、反射シート(反射体)4と、帯状反射体(反射体)5と、拡散シート6と、保持枠7とを備えている。 【0020】光源ユニット2は、図1乃至図5に示すように、白色LED等からなる点状光源8と、点状光源8から放射された光を、一側端面である光出射面9aから帯状の光として導光板3へ向けて出射する角柱状の導光体(柱状導光体)9と、断面略コ字状のリフレクタ11とを有している。導光体9は、図4及び図5に示すように、例えばアクリル系樹脂等の光透過性材料からなり、導光板4に対面することとなる光出射面9a側に対向する対向面9b側にはプリズム状に楔形の凹部9cが規則的に形成されている。また、リフレクタ11は、アルミニウム等の金属や光を反射させる表面に白色膜が塗布された樹脂からなり、導光体9の光出射面9a側を除く三方を覆うように導光体9に接合している。また、導光体9とリフレクタ11との接合箇所のうち凹部9cが形成された箇所には、空気が閉じ込められた略三角柱状の間隙部12が形成されている。 【0021】導光板3は、図3及び図6に示すように、例えばアクリル系樹脂製で光透過性の平板状部材からなり、光源ユニット2の導光体9の光出射面9aに、一側端面である光入射側端面(側端面)13が対面するように配置され、光入射側端面13から帯状の光を受光し、プリズム状に表面加工されて平行な稜線群が形成されたプリズム面14で、光入射側端面13から受光した光を、屈折させ反射させて前方側(観察者に対面することとなる側)へ伝播させると共に、反射シート4から入射した反射光を透過させて前方側へ伝播させ、プリズム面14に対向する平面状の光照射面15から、プリズム面14側から入射した光を透過させて前方側に配置される液晶パネル16(図2参照)へ向けて照射する。 【0022】プリズム面14は、図6に示すように、所定の断面形状を有する微細な凹凸形状をなし、例えば光照射面15に対して急傾斜の反射面(反射部)17と、光照射面15に対し緩傾斜の透過面(透過部)18とを有している。反射面17は、主として光入射側端面13から入射した光を反射及び屈折させて、光照射面15から出射させて液晶パネル16側に照射するために寄与し、例えば光照射面15に対して略40[°]〜50[°]の角度で傾斜している。透過面18は、主として光照射面15側から入射した例えば周囲光を一旦透過させ、反射シート4で反射されて入射した光を光照射面15側へ透過させて液晶パネル16側に照射するために寄与し、例えば光照射面15に対して数[°]の角度で傾斜している。ここで、反射面17と透過面18とは、図3に示すように、所定のピッチp(例えば、p=100[μm])で周期的に繰り返し形成されて、凹凸形状をなしている。また、プリズム面14は、図3に示すように、その筋の延長方向(稜線の方向)が、導光体9の長尺方向xに平行となるように(すなわち、水平方向となるように)、成形されている。また、例えば反射面17で光照射面15側へ反射されずに、反射シート4側へ漏れた光も、反射シート4で反射されて透過面18に入射し、光照射面15側へ透過される。 【0023】反射シート4は、導光板3の裏面側に配置され、導光板3から出射された光を受光し、導光板3へ向けて反射させる。帯状反射体5は、導光板3の光源ユニット2に対置する光入射面13を除く3つの側端面に対面するように配設され、導光板4の3端面から漏れ出た光を反射させる。拡散シート6は、導光板3と液晶パネル16との間に配置され、輝度のばらつきを補正し輝度均一性を向上させる。保持枠7は、トレイ状の部材であり、底面には、反射シート4が載置され、内側壁面には帯状反射体5が貼り付けられ、反射シート4の上に、光源ユニット2と、積層された導光板4及び拡散シート6とが、載置されて保持される。 【0024】この例のバックライト1は、透過型の液晶パネル16の後方側に配置されることにより、液晶表示装置21を構成する。このバックライト1は、液晶パネル16へ照明光を出射すると共に、液晶パネル16側から到来する透過光も反射させて液晶パネル16に与えて、観察者に視認させる。バックライト1においては、点状光源8が不点灯時であっても、例えば、周囲光が液晶パネル3を透過してバックライト1に入射した場合、この入射光を反射させて、液晶パネル16を照射するための照明光として用いられる。ここで、液晶パネル16は、例えばTFT方式パネルであり、TFTと透明画素電極とが多数形成されているTFT基板と、TFT基板と数[μm]の間隙を介して対向して固定され、着色層(カラーフィルタ)が形成された対向基板と、上記間隙に封入された液晶層と、TFT基板、対向基板の外側に配設された一対の偏向板とを有している。 【0025】次に、この例のバックライト1の動作について説明する。点状光源8から放射された光は、図7に示すように、導光体9の内部を伝搬して、リフレクタ11との境界部21に達し、一部は導光体9とリフレクタ11との境界面22で反射し、一部は導光体9と間隙部12との境界面23で反射し、一部は導光体9と間隙部12との境界面23で屈折し、全体として長尺方向(水平方向)xに沿って進行しながら、光出射面9a側から出射し、光入射側端面13には、略一様な帯状の光として入射する。 【0026】光入射側端面13から入射方向Sから入射した光は、図8及び図9に示すように、一部は直接、一部は透過面18で反射し又は屈折して、反射面17に到達し、この反射面17で大部分は、例えば反射方向Rに沿って光照射面15側に反射して、光照射面15から光が出射する。また、反射面17に到達した光のうち僅かに一部は、この反射面17から透過方向Tへ漏洩光として透過するが、反射シート5に到達した光はこの反射シート4で反射されて光入射側端面15側へ戻され、照明光として利用される。 【0027】この導光体9の光照射面15から出射する光について、上記反射方向Rは略揃っており、光照射面15から出射した光の輝度が最も高い方向は、光照射面15の法線方向に略一致している。なお、光照射面15から出射する光は、導光体9の長尺方向に沿った方向に進む光についてはやや拡散するが、プリズムシートを用いて補正を要するほどではない。例えば、従来技術のように、プリズム面14の稜線方向に直交する稜線が形成されたプリズムシートをあらためて配置する必要はない。光照射面15から出射した光は、拡散シート6を通過して、輝度のばらつきが補正された後、液晶パネル16に照明光として照射される。また、光照射面15から出射した光がこの拡散シート6を通過することによって、プリズム面14の稜線と液晶パネル16の画素配列との間で生じる干渉縞であるモアレ縞は、観察者側から見た場合、殆ど消失している。 【0028】次に、特に点状光源8が不点灯の時の光の出射の様子について説明する。例えば周囲光が、液晶パネル16側からバックライト1に到来すると、図10及び図11に示すように、まず、拡散シート6を透過する。このとき、この周囲光の強度の透過後の減衰量は僅かである。この透過光は、導光板3に光照射面15から入射し、さらにプリズム面14の主として透過面18に到達する。ここで、透過面18に入射した光のうち、大部分は、透過面18で屈折して、反射シート4に達し、この反射シート4で反射して、透過面18を透過して、光照射面15側へ戻され、一部は、この透過面18で反射して、光照射面15側へ戻されて、液晶パネル16に照射され、照明光として利用される。ここで、導光板3の透過率は比較的高く、周囲光が導光板3を往復する際の強度の減衰は、比較的小さい。この周囲光を反射させて液晶パネル16に与えることは、点状光源8の点灯時にも勿論行われる。 【0029】このように、この例の構成によれば、導光板3に到来した例えば周囲光は、導光板3のプリズム面14の主として透過面18に到達し、透過面18に入射した光のうち、大部分は、透過面18で屈折して、反射シート4に達し、この反射シート4で反射して、透過面18を透過して、光照射面15側へ戻され、一部は、この透過面18で反射して、光照射面15側へ戻されて、液晶パネル16に照射され、照明光として利用することができる。このため、液晶パネル6側から入射した周囲光も液晶パネル16の照明のために最大限に利用することができる。したがって、高輝度化を図ることができる。また、従来バックライトの導光板の前面側に設けていたプリズムシートを廃したので、液晶パネル16側から到来した周囲光は、比較的弱い光でも、さほど減衰することなく導光板3に到達する。したがって、この周囲光を照明光として確実に利用することができる。 【0030】また、例えば充分な強さの周囲光がある場合は、たとえ点状光源8が不点灯としても、液晶パネル16の表示を観察者に視認させることができる。このため、省電力化に寄与することができる。また、故障によって点状光源8が不点灯となる場合でも、液晶パネル16の表示を観察者に視認させることができる。しかも、導光板3のプリズム面14は、導光板3の光入射側端面13から入射した光を、プリズム面14で反射させて、このプリズム面14に対向する光照射面15から出射させると共に、プリズム面14に上記対向する光照射面15側から入射した光は透過させるために、フロントライトに用いるために既に最適に設計されて用いられている導光板のプリズム面を変更せずに、このまま流用することができる。 【0031】また、上述したように、導光板3と液晶パネル16との間に集光のための複数枚のプリズムシートを配置する必要がないので、部材を削減することができ、バックライトの低コスト化を図ることができる。また、光源として、点状光源の白色LEDを用いているので、蛍光灯を用いる場合のように、インバータが不要であり、バックライト1及びバックライト1を備えた液晶表示装置21を小型化及び軽量化することができる。 【0032】以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述した実施例では、プリズム面を、急傾斜の反射面17と緩傾斜の透過面18とを繰り返す形状とする場合について述べたが、図12に示すように、反射部として対称な楔状の溝部17A、透過部として平坦部18Aを形成するようにして、特に、導光板の対向する2側端面側に導光体及び点状光源を配置する場合に適用することによって、光照射面から照射される面状照明光の輝度均一性を向上させることができる。 【0033】また、図13に示すように、実施例で述べたバックライト1を備えた液晶表示装置21を用いて、電子機器としての携帯型情報端末(PDA)31を得ることができ、この携帯型情報端末21においては、従来よりも高輝度化が可能となり、また、バックライトが不点灯でも使用が可能となる。 【0034】また、バックライト1を備えた液晶表示装置21を用いた電子機器として、携帯型情報端末以外に、携帯型パーソナルコンピュータや、ノート型パーソナルコンピュータに適用しても良い。また、図14に示すように、バックライト1を備えた液晶表示装置21を用いて例えば携帯電話機(電子機器)41を得ることができ、この携帯電話機41においては、従来よりも高輝度化が可能となり、また、バックライトが不点灯でも使用が可能となる。 【0035】また、光源ユニット2において、点状光源8として、白色LEDを用いる場合について述べたが、白色とは限らず、他の色(例えば赤色)の光を発光するLEDを用いても良いし、また、LED以外にも白熱電球等を用いても良い。また、点状光源8から放射された光を帯状の光に変換して出射する場合について述べたが、蛍光灯等の線状光源を用いるようにしても良い。また、この発明は、液晶に電圧を印加する方式が、対向基板とTFT基板との間で電圧を印加する縦方向電界型の液晶パネルにも、TFT基板側に両電極を設ける横方向電界型の液晶パネルにも、適用することができる。また、この発明は、カラーフィルタを対向基板に形成した液晶パネルに限らず、TFT基板側に形成した液晶パネルにも適用することができる。また、TFTとしては、多結晶シリコンを用いたものでも良い。また、液晶表示素子としては、TN(Twisted Nematic)型液晶表示素子であってもSTN(Super Twisted Nematic)型液晶表示素子であっても良い。 【0036】また、上述した実施例では、その筋の延長方向(稜線の方向)が、導光体9の長尺方向xに対して平行となるように、プリズム面14を成形した場合について述べたが、プリズム面14を、その筋の延長方向(稜線の方向)が、導光体9の長尺方向xに対して反時計周りに所定の傾斜角度θ回転した方向に沿って(すなわち右上がりに)形成されるように、成形するようにしても良い。この場合、この傾斜角度θは、例えば、(θ=23[°])に設定する。これによって、プリズム面14の稜線と液晶パネル16の画素配列との間で生じるモアレ縞の発生を一段と確実に低減させることができる。また、このように、導光体9のプリズム面14を、その筋の延長方向(稜線の方向)が、導光体9の長尺方向xに対して反時計周りに所定の傾斜角度θ回転した方向に沿って形成されるように、成形した場合は、拡散シート6を省略することも可能である。これによって、例えば周囲光を減衰させることなく、導光板3に導いて、照明光として一層確実に利用することができる。 【0037】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、板状導光体に到来した例えば周囲光は、液晶パネル側から当該バックライトに到来すると、板状導光体のプリズム面の主として透過部に到達し、透過部に入射した光のうち、一部は、この透過部で反射して、光照射面側へ戻され、一部は、透過部で屈折して、反射体に達し、この反射体で反射して、透過部を透過して、光照射面側へ戻されて、液晶パネルに照射され、照明光として利用される。このため、液晶パネルから入射した周囲光も液晶パネルの照明のために最大限に利用することができる。したがって、高輝度化を図ることができる。また、従来バックライトの導光板の前面側に設けていたプリズムシートを廃したので、液晶パネル側から到来した例えば周囲光は、比較的弱い光でも、さほど減衰することなく板状導光体に到達する。したがって、この周囲光を照明光として確実に利用することができる。 【0038】また、例えば充分な強さの周囲光がある場合は、たとえ不点灯としても、液晶パネルの表示を観察者に視認させることができる。このため、省電力化に寄与することができる。また、故障によって不点灯となる場合でも、液晶パネルの表示を観察者に視認させることができる。しかも、板状導光体のプリズム面は、フロントライトにおいて既に最適に設計されて用いられているプリズム面を、このまま流用することができるのみならず、このまま流用することが最適である。 【0039】また、上述したように、導光板と液晶パネルとの間に集光のための複数枚のプリズムシートを配置する必要がないので、部材を削減することができ、低コスト化を図ることができる。また、光源として、点状光源の白色LEDを用いることによって、蛍光灯を用いる場合のように、インバータが不要であるので、バックライト、該バックライトを備えた液晶表示装置、及び該液晶表示装置を備えた電子機器を小型化及び軽量化することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月15日(2001.2.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099830 【弁理士】 【氏名又は名称】西村 征生
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| 【公開番号】 |
特開2002−245825(P2002−245825A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月30日(2002.8.30) |
| 【出願番号】 |
特願2001−39253(P2001−39253) |
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