| 【発明の名称】 |
面状照明装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川島 悟之
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| 【要約】 |
【課題】良好な導光特性を確保できる面状照明装置を提供する。
【解決手段】面状照明装置1Aの透明基板2Aには、ゲル状または液体状の物質からなる流動体15を介してカバー16が一体に設けられている。このような構成により、密封されるので、組立工程時に発生するゴミが透明基板2Aとカバー16との間に浸入することを防止する。仮に、組立工程時に組立機等の他の部材がカバー16に衝突してカバー16が撓んでも、その撓みを流動体15が吸収するので、光反射パターン13が損傷を受けることを防止し、導光特性を良好な状態に維持することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透光性材料からなり、少なくとも一面側に光反射パターンを形成した透明基板と、該透明基板の側端面付近に配置される直線状の光源とを有する面状照明装置であって、前記透明基板の一面側に、透光性材料からなる緩衝材を介して透光性材料からなるカバーを一体に設けたことを特徴とする面状照明装置。 【請求項2】 前記緩衝材は、ゲル状または液体状の低屈折率物質からなることを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。 【請求項3】 前記緩衝材は、透明基板とカバー間に封入された気体であることを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。 【請求項4】 前記透明基板には、成膜された低屈折率物質からなる薄膜が形成され、前記透明基板の低屈折率物質が成膜された面と前記カバーとの間にゲル状または液体状または気体物質からなる緩衝材が封入されていることを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。 【請求項5】 前記緩衝材は、複数の透明弾性体からなることを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。 【請求項6】 前記カバーは、硬質材料からなることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の面状照明装置。 【請求項7】 前記硬質材料は、ガラス又は透明高分子材であることを特徴とする請求項6に記載の面状照明装置。 【請求項8】 前記カバーは、面状照明装置の上面に設けられたタッチパネルの下部電極基板であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の面状照明装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、看板や各種反射型表示装置等の照明手段に用いられる面状照明装置に関するものであり、特に、液晶表示装置の照明手段として用いられるものである。 【0002】 【従来の技術】低消費電力で動作する液晶表示装置は、薄型、軽量等の特徴があるので、携帯電話やパーソナルコンピュータ等を中心とした表示装置としての需要が増大している。液晶表示装置の構成部材である液晶は、自ら発光しないため、ブラウン管等の発光型素子と異なり、画像を観察するための照明手段が必要である。特に、近年の薄型化の要求の中では、液晶表示装置を照射するための照明手段として、薄板状のサイドライト方式(導光板方式)の面状照明装置を使用することが多い。 【0003】このようなサイドライト方式の面状照明装置の一例として、本願出願人が特願2000−170761号で提案したものがある。この面状照明装置1は、図6に示すように、透光性材料からなる透明基板(ガイドプレート)2と、透明基板2の一側端面2aに近接させて配置された直線状の光源3とから大略構成されており、光源3から出射した光を透明基板2内に入射させ、透明基板2の下面側に配置した図示しない液晶表示装置を照射し、この液晶表示装置の補助照明として用いられるようになっている。 【0004】光源3は、透明基板2の一側端面2aに沿って近接配置される棒状の透明材料からなる導光体(ガイドロッド)4と、導光体4の一端部4a及び他端部4bにに対面して配置されたLED等の点状光源5,6と、から大略構成されている。 【0005】また、導光体4における透明基板2に臨む面(導光体4第1面)4cの反対側面(導光体4第2面)4dには光路変換手段7が設けられている。光路変換手段7は、断面形状が略三角形の溝部7aを長手方向に多数形成して構成されており、点状光源5,6から出射した光を導光体4第1面4cにおいて均一に放射させるようにしている。 【0006】透明基板2の一面(図6上側。以下、上面という。)2cには、断面形状が三角形の多数条の溝部8aとこの溝部8aに隣接する平坦部8bとからなる光反射パターン8が形成されている。溝部8aは、導光体4と平行に延び、かつ一側端面2a側からこの一側端面2aの反対端面2b側に向けて多数条形成されている。平坦部8bの幅に対する溝部8aの幅の比率は、導光体4から遠ざかるに従って徐々に大きくなるように形成されており、導光体4から入射した光が、導光体4からの距離に左右されることなく透明基板2の全体面で略均一に反射され、透明基板2の下部側に配置された液晶表示装置(図示省略)を照射できるようにされている。 【0007】ところで、上述した面状照明装置1では、透明基板2は、その表面を他の部材によってカバーされることなく露出状態で他の部材と組み合されるため、その組立工程や使用中において透明基板2の表面に傷がついたり、透明基板2の破片あるいはその他のゴミなどが光反射パターン8の溝部8aに溜まったりし、透明基板2の導光特性を劣化させることがある。 【0008】上記問題に対して、本出願人は、特願2000−170761号で透明基板の上面に光反射パターンを覆うようにフィルムを透明基板に近接させて設けた面状照明装置を提案した。この面状照明装置によれば、当該面状照明装置の組立て工程時における、透明基板の光反射パターンへのごみの進入を防止し、また、透明基板の表面に傷が生じることを防止できるようにしている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願2000−170761号に示される面状照明装置では、フィルムが透明基板(光反射パターン)に直接接触しやすく、この直接接触により光反射パターンの溝部と平坦部の稜線が損傷し、特性の劣化を招く虞がある。 【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、良好な導光特性を確保できる面状照明装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、透光性材料からなり、少なくとも一面側に光反射パターンを形成した透明基板と、該透明基板の側端面付近に配置される直線状の光源とを有する面状照明装置であって、前記透明基板の一面側に、透光性材料からなる緩衝材を介して透光性材料からなるカバーを一体に設けたことを特徴とする。 【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記緩衝材は、ゲル状または液体状の低屈折率物質からなることを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の構成において前記緩衝材は、透明基板とカバー間に封入された気体であることを特徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記透明基板には、成膜された低屈折率物質からなる薄膜が形成され、前記透明基板の低屈折率物質が成膜された面と前記カバーとの間にゲル状または液体状または気体物質からなる緩衝材が封入されていることを特徴とする。 【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記緩衝材は、複数の透明弾性体からなることを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の構成において、前記カバーは、硬質材料からなることを特徴とする。請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成において、前記硬質材料は、ガラス又は透明高分子材であることを特徴とする。請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の構成において、前記カバーは、面状照明装置の上面に設けられたタッチパネルの下部電極基板であることを特徴とする。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明の第1実施の形態に係る面状照明装置1Aを図1及び図2に基づいて説明する。なお、図6と同等の部分、部材については図6と同等の符号を付し、その説明は、適宜、省略する。この面状照明装置1Aは、図1及び図2に示すように、透光性材料からなる透明基板2Aと、透明基板2Aの一側端面2aに近接させて配置された直線状の光源3とから大略構成されている。透明基板2Aの下面側には液晶表示装置10が配置されている。この面状照明装置1Aは、液晶表示装置10の表示面部11に表側(図2上側)から光50aを当て、その表示面部11の反射光50bを表側(図2上側)に案内し、すなわちフロントライト機能を発揮し、表示面部11の画像情報を使用者が観察できるようになっている。 【0015】光源3は、透明基板2Aの一側端面2aに沿って近接配置される直線状の透明材料からなる導光体4と、導光体4の一端部4a,4bに対面して配置される点状光源5,6(点状光源)と、から大略構成されている。 【0016】導光体4における透明基板2Aに臨む面(導光体4第1面)4cの反対側面(導光体4第2面)4dには、光路変換手段7が設けられており、点状光源5,6から出射した光を導光体4第1面4cにおいて均一に放射させるようにしている。また、導光体4を覆うようにフレーム12が設けられている。フレーム12は金属板を略U字状に曲げ加工したものであり、その内面側には導光体4から放射される光を効率よく反射させるために、銀などの金属を蒸着したフィルム(図示省略)が貼り付けられている。 【0017】透明基板2Aの一面(図1上側。以下、上面という。)2cには、断面形状が三角形の多数条の溝部13aからなる光反射パターン(プリズム面)13が形成されている。溝部13aは、導光体4と平行に延び、かつ一側端面2a側からこの一側端面2aの反対端面2b側に向けて多数条形成されている。図1及び図2中、13bは溝部13a間に形成される稜線部(凸部)である。 【0018】また、この面状照明装置1Aは、透明基板2Aの光反射パターン13上に配置される流動体15(緩衝材)と、流動体15を介して透明基板2A(光反射パターン13)上に配置される透明ガラス(透光性材料)製のカバー16とを備えている。なお,この流動体15は、透明ガラス製のカバー16に印刷などの手法で形成している。カバー16は、カバー16及び透明基板2Aの周辺部分に介装された両面テープまたは樹脂材からなる接合部材17により透明基板2Aに一体化され、光反射パターン13を覆うようにしている。 【0019】流動体15は、ゲル状または液体状で透明の低屈折率物質で構成され、透明基板2Aとカバー16との間に介装されており、透明基板2Aの稜線部13bがカバー16に当接するのを抑制していると共に、カバー16と共に透明基板2Aに一体化されている。また,流動体15は、上述したように、屈折率n2を透明基板2Aの屈折率n1に対して小さく設定している(n1>n2)。上述したように接合部材17はカバー16及び透明基板2Aの周辺部分に介装されており、これにより、接合部材17は光反射パターン13の周囲を覆うものになっている。カバー16は、面状照明装置1Aを構成する各部材が組立てられる前に、緩衝材と共に透明基板2Aに組み付けられている。 【0020】光反射パターン13を設けることにより、導光体4から入射した光50が、導光体4からの距離に左右されることなく透明基板2Aの全体面で略均一に反射され、透明基板2Aの下部側に配置された液晶表示装置10の表示面部11を照射できるようにされている。そして、液晶表示装置10の表示面部11に達した光50(50a)は、その表示面部11で反射し(反射光50bとなり)、透明基板2A、緩衝材としての流動体15及びカバー16を透過して外方(図2上方向)に向かい、使用者が表示面部11の表示内容を視認できるようにしている。この場合、透明基板2Aの屈折率n1に対して流動体15の屈折率n2を小さく設定しており(n1>n2)、導光体4からの光50を光反射パターン13で液晶表示装置10に向けて反射させてその表示面部11を照射し得るようにしている。 【0021】上述したように構成された本実施の形態では、カバー16が光反射パターン13を覆うので、組立工程や使用時に発生するゴミが透明基板2Aとカバー16との間に侵入することを防止する。この際、接合部材17は光反射パターン13の周囲を覆っており、接合部材17も防塵機能を発揮し、光反射パターン13へのゴミの付着を確実に防止し、導光特性を良好な状態に維持することができる。 【0022】また、透明基板2Aの光反射パターン13を覆うようにカバー16を設けているので、組立工程時に組立機等の他の部材が光反射パターン13に衝突して損傷させることを防止し、導光特性を良好な状態に維持することができる。この場合、透明基板2Aとカバー16との間に、ゲル状または液体状の物質からなる流動体15(緩衝材)が介装されており、仮に、前記他の部材が衝突してカバー16が撓んでも、その撓みを流動体15が吸収するので、光反射パターン13が損傷を受けることを防止し、導光特性を良好な状態に維持することができる。 【0023】上述した図6に示す従来技術では、フィルムが透明基板2(光反射パターン8)に直接接触するものであり、この直接接触により光反射パターン8の平坦部8bが破損し、導光特性の劣化を招く虞があるが、本実施の形態では、従来技術が惹起する問題を回避でき良好な導光特性を維持できる。 【0024】カバー16はガラス製でありフィルムなどに比して大きな剛性を有しているので、仮に前記他の部材がカバー16に衝突してもカバー16をフィルムなどで構成した場合に比して、撓みづらくカバー16の光反射パターン13への衝突が回避され、光反射パターン13が損傷を受けることを防止できる。カバー16はガラス製であることから、カバー16をフィルムなどで構成した場合に比して、耐久性の向上を図ることができる。 【0025】また、本実施の形態では、透明基板2Aの上面2cに透光性材料からなる流動体15(緩衝材)を介して透光性材料製のカバー16を一体に設けたので、高さ方向の寸法等を必要最小限の大きさにして装置のコンパクト化を図ることができる。 【0026】上記実施の形態では、緩衝材がゲル状または液体状で透明の低屈折率物質で構成した流動体15である場合を例にしたが、これに代えて、ゲル状または液体状の透明物質からなる緩衝材21を用いて図3に示すように構成してもよい(第2実施の形態)。すなわち、透明基板2Aには、低屈折率物質からなる薄膜20が形成され、この薄膜20とカバー16との間でかつ接合部材17の内周側領域に前記ゲル状または液体状の透明物質からなる緩衝材21が封入されている。薄膜20の屈折率n3は、透明基板2Aの屈折率n1に対して小さく設定している(n1>n3)。 【0027】この第2実施の形態も前記第1実施の形態と同様に、カバー16及び接合部材17が防塵機能及び光反射パターン13の損傷防止機能を発揮し、良好な導光特性を維持できる。さらに、薄膜20の屈折率n3を透明基板2Aの屈折率n1に対して小さく設定している(n1>n3)ので、導光体4からの光50を光反射パターン13で液晶表示装置10の表示面部11に確実に反射させることが可能となる。 【0028】上記第1実施の形態では、導光体4からの光の液晶表示装置10の表示面部11への確実な反射を行うために、流動体15(緩衝材)が低屈折率物質であるものにされていたが、この第2実施の形態では、薄膜20の屈折率n3を透明基板2Aの屈折率n1に対して小さく設定し(n1>n3)、導光体4からの光の液晶表示装置10の表示面部11への確実な反射を可能なものにしているので、ゲル状または液体状の透明物質からなる緩衝材21について、必ずしも低屈折率物質にする必要がなく、その分、緩衝材21の選択の自由度が向上する。 【0029】また、緩衝材について、上記第1、第2実施の形態のものに代えて、図4に示すように、シリコン系の合成樹脂などからなる複数の球状、円柱状または略ラグビーボール形状の透明弾性体22から構成してもよい(第3実施の形態)。この場合、カバー16と透明基板2Aとの間に形成される空気層23及び透明弾性体22が光を容易に透過するので、フロントライト機能を確保することができる。 【0030】この第3実施の形態は、前記第1実施の形態と同様に、カバー16及び接合部材17が防塵機能及び光反射パターン13の損傷防止機能を発揮し、良好な導光特性を維持できる。また、透明弾性体22が所定の大きさの支持機能を発揮し、カバー16の中央部分が仮に撓んでもこれを確実に支持して光反射パターン13への当接を抑制できる。また、図5に示すように、上記第3実施の形態(図4)で用いた透明弾性体22を廃止するように構成してもよい(第4実施の形態)。第4実施の形態は、前記第1実施の形態と同様に、カバー16及び接合部材17(パッキン等)が密閉機能及び光反射パターン13の損傷防止機能を発揮し、良好な導光特性を維持できる。また、密閉された窒素ガスや乾燥空気等が、カバー16の中央部分が仮に撓んでもこれを確実に支持して光反射パターン13への当接を抑制できる。 【0031】上記各実施の形態では、カバー16がガラスである場合を例にしたが、これに代えてアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネイト、塩化ビニル、オレフィン系の樹脂フィルムあるいはガラスフィルムなどで構成してもよい。上記緩衝材を窒素ガスや乾燥空気とし、周囲をパッキン等で封止しても良い。又、カバー16を面状照明装置の上面に設けたタッチパネルの下部電極としてもよい。 【0032】 【発明の効果】請求項1から請求項8までのいずれかに記載の発明によれば、透明基板の一面側に透光性材料からなる緩衝材を介して透光性材料製のカバーを一体に設けており、カバーが透明基板の一面側を覆うので、組立工程や使用時に発生するゴミが透明基板とカバーとの間に侵入することを防止する。透明基板とカバーとの間に緩衝材が介装されており、仮に、組立工程時に組立機等の他の部材がカバーに衝突してカバーが撓んでも、その撓みを緩衝材が吸収するので、透明基板が損傷を受けることが防止され、導光特性を良好な状態に維持することができる。また、透明基板に緩衝材を介して透光性材料製のカバーを一体に設けたので、高さ方向の寸法等を必要最小限の大きさにして装置のコンパクト化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000114215 【氏名又は名称】ミネベア株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月2日(2001.2.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068618 【弁理士】 【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−231030(P2002−231030A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月16日(2002.8.16) |
| 【出願番号】 |
特願2001−27122(P2001−27122) |
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