| 【発明の名称】 |
光源装置及びこれを用いたプロジェクタ |
| 【発明者】 |
【氏名】中尾 克
【氏名】和田 充弘
【氏名】井ノ上 裕人
【氏名】小倉 敏明
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| 【要約】 |
【課題】超高圧水銀ランプを用いた光源装置の内部の温度を上げることなく、また、破損後の光源装置の取扱いにおいても、上記ランプのガラス破片が外部に流出することを防止し得る光源装置を提供する。
【解決手段】放電によって発光する発光体と、該発光体を取り囲むようにして配置され、該発光体の光を反射して前方開口部から外部へ照射するための凹面形状の湾曲領域を備えた反射鏡と、該反射鏡の前方開口部を覆い、発光体からの直接光及び反射鏡の湾曲領域で反射された光を透過する透明隔壁とを備えた光源装置において、上記反射鏡及び透明隔壁のいずれか一方における所定の部位に、上記発光体を冷却すべく反射鏡内部に冷却風を通過させるように、少なくとも吸気及び排気用の通気口を形成し、上記通気口を必要に応じて開閉する遮蔽手段を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 放電によって発光する発光体と、該発光体を取り囲むようにして配置され、該発光体の光を反射して前方開口部から外部へ照射するための凹面形状の湾曲領域を備えた反射鏡と、該反射鏡の前方開口部を覆い、発光体からの直接光及び反射鏡の湾曲領域で反射された光を透過する透明隔壁とを備えた光源装置において、上記反射鏡及び透明隔壁のいずれか一方における所定の部位に、上記発光体を冷却すべく反射鏡内部に冷却風を通過させるように、少なくとも吸気及び排気用の通気口が形成されており、上記通気口を必要に応じて開閉する遮蔽手段が設けられていることを特徴とする光源装置。 【請求項2】 更に、上記光源装置が、反射鏡を保持するランプホルダを有しており、上記反射鏡が、上記湾曲領域とともに、上記吸気及び排気用の通気口がそれぞれ形成された、互いに対向する一対の平面領域を備える一方、上記ランプホルダは、上記反射鏡の平面領域に対向する部位に、上記吸気及び排気用の通気口にそれぞれ密着して接続する吸気及び排気用の孔部を備えており、上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに形成された孔部に対して取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の光源装置。 【請求項3】 更に、上記光電装置が、反射鏡を取り囲むようにして保持する密閉箱状のランプホルダを有しており、上記ランプホルダは、上記反射鏡に形成された吸気及び排気用の通気口にそれぞれ対応する吸気及び排気用の孔部を備え、上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに形成された孔部に対して取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の光源装置。 【請求項4】 上記ランプホルダに形成される排気用の孔部と、上記反射鏡に形成される排気用の通気口とが、各中心軸から互いに外れて位置するように設けられていることを特徴とする請求項3記載の光源装置。 【請求項5】 上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに設けられたガイド手段と、該ガイド手段に沿って摺動する遮蔽板とを有していることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一に記載の光源装置。 【請求項6】 上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに設けられた回転軸と、該回転軸を支点として上記孔部が形成された面に平行に回動自在である遮蔽板とを有していることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一に記載の光源装置。 【請求項7】 上記遮蔽板には、上記ランプホルダに形成された孔部を遮蔽し得る遮蔽部分と、所定の径以下の孔が複数形成されてなる通気部分とが隣接して一体的に設けられており、上記遮蔽板の遮蔽部分が、上記ランプホルダに形成された孔部に対向する場合に、上記孔部が遮蔽される一方、上記遮蔽板の通気部分が、上記孔部に対向する場合には、上記孔部が開放されることを特徴とする請求項5又は6に記載の光源装置。 【請求項8】 更に、上記遮蔽板をそれが上記ランプホルダに形成された孔部を遮蔽する遮蔽方向に付勢させるために、所定以上の弾性を有する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一に記載の光源装置。 【請求項9】 上記発光体として、超高圧水銀ランプが用いられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一に記載の光源装置。 【請求項10】 上記請求項1〜8のいずれか一に記載の光源装置を用いたプロジェクタであって、上記光源装置を収納する収納部を有し、該収納部には、プロジェクタ本体に対する光源装置の装着及び引出しに伴ない、該光源装置の遮蔽手段に作用してその開閉動作を行なわせる開閉実行手段が設けられており、上記開閉実行手段が、上記光源装置の装着に際して、上記遮蔽手段を開放方向に動作させる一方、上記光源装置の引出しに際して、上記遮蔽手段を遮蔽方向に動作させるように構成されていることを特徴とするプロジェクタ。 【請求項11】 更に、上記発光体における電流の通電を検知するセンサが設けられており、上記開閉実行手段が、上記センサの出力信号に応じて、発光体に電流が通電しない場合に、上記遮蔽手段によりを遮蔽方向に動作させることを特徴とする請求項10記載のプロジェクタ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、映像や文字データをスクリーンに投写するプロジェクタ用の光源装置及びこれを用いたプロジェクタに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、液晶方式をはじめとするプロジェクタの技術の進歩は目覚ましく、高輝度化や小型軽量化等の多くの性能の向上が図られている。なかでも、従来からデータプロジェクタやプロジェクションTV等の投射型映像機器の光源部であるランプの高輝度化への要望は強く、最近では、プロジェクタに搭載されるランプとして、これまで主流であった従来のメタルハライドランプに比べ、アーク領域が小さく点光源に近いことから、光利用効率が高い超高圧水銀ランプを用いることが一般的になりつつある。 【0003】しかし、超高圧水銀ランプは、発光効率を高くするため、点灯時の発光管内部の圧力は150気圧以上とメタルハライドランプと比べ数倍以上の高圧になっており、この内部圧力により発光管が破壊する惧れがある。これを防止すべく、超高圧水銀ランプでは、通常、発光管が内部圧力に耐え得るように、メタルハライドランプと比べて厚肉に形成されている。また、一般的には、寿命末期等の理由でランプが破損した場合、ランプの破片が外部へ飛散するのを防止するために、反射鏡の前方開口部に防爆ガラスを設けた密閉式の防爆構造が採用されている。 【0004】しかしながら、更なる高輝度化を実現すべく、ランプ電力を200W以上の高ワットにした場合、若しくは、プロジェクタの小型化を向上させるべく、反射鏡の大きさを更に小さくした場合には、発光管から放射される熱がランプユニット内部にこもり、ランプユニット内部全体の温度が高くなることから、発光管の黒化,失透現象あるいはモリブデン箔の酸化現象が発生するという問題があった。 【0005】かかる問題を解消し得るランプユニットが、例えば特開平10−254061号公報や特開平10−223023号公報に開示されている。これらのランプユニットは、反射鏡に少なくとも1つ以上の通気孔を設けるとともに、この通気孔に金網や金属板が打ち抜かれてなる多孔板を設け、ランプのガラス破片が外部に飛散するのを阻害可能な構造を有するものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10−254061号公報や特開平10−223023号公報に開示されているようなランプユニットでは、ガラス破片の一部が粉状の微細な粒子になるため、完全にガラス破片を遮断することが難しく、ランプ破損時のガラス破片の外部への飛散を、一時的に防止することは可能であるが、プロジェクタを移動させた場合、若しくは、横向きや逆さまに姿勢を変えた場合等のランプ破損後の取扱いにおいて、反射鏡の外部にガラス破片が流出することにより、プロジェクタの性能劣化を生じるだけでなく、人体に対する安全および衛生上の問題を生じることがある。 【0007】また、大部分のガラス破片を遮断するために、金網の網目を細かくする、若しくは、多孔板の孔径を小さくする構造を有する場合には、通風抵抗が増加し、冷却効率が悪くなることから、ランプ温度が上昇するという問題が生じ、更に、プロジェクタの内部に進入した埃が付着し、反射鏡内部に冷却風が流れなくなるという問題が生じる。 【0008】本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、超高圧水銀ランプを用いた非密閉構造のランプユニット内部の温度を上げることなく、破損後のランプユニットの取り扱いにおいても、発光管のガラス破片が、外部に流出することを防止する、信頼性及び安全性に優れた構成を有するランプユニット(光源装置)及びこれを用いるプロジェクタを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決する手段】本発明の請求項1に係る発明は、放電によって発光する発光体と、該発光体を取り囲むようにして配置され、該発光体の光を反射して前方開口部から外部へ照射するための凹面形状の湾曲領域を備えた反射鏡と、該反射鏡の前方開口部を覆い、発光体からの直接光及び反射鏡の湾曲領域で反射された光を透過する透明隔壁とを備えた光源装置において、上記反射鏡及び透明隔壁のいずれか一方における所定の部位に、上記発光体を冷却すべく反射鏡内部に冷却風を通過させるように、少なくとも吸気及び排気用の通気口が形成されており、上記通気口を必要に応じて開閉する遮蔽手段が設けられていることを特徴としたものである。 【0010】また、本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記光源装置が、反射鏡を保持するランプホルダを有しており、上記反射鏡が、上記湾曲領域とともに、上記吸気及び排気用の通気口がそれぞれ形成された、互いに対向する一対の平面領域を備える一方、上記ランプホルダは、上記反射鏡の平面領域に対向する部位に、上記吸気及び排気用の通気口にそれぞれ密着して接続する吸気及び排気用の孔部を備えており、上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに形成された孔部に対して取り付けられていることを特徴としたものである。 【0011】更に、本発明の請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記光電装置が、反射鏡を取り囲むようにして保持する密閉箱状のランプホルダを有しており、上記ランプホルダは、上記反射鏡に形成された吸気及び排気用の通気口にそれぞれ対応する吸気及び排気用の孔部を備え、上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに形成された孔部に対して取り付けられていることを特徴としたものである。 【0012】また、更に、本発明の請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、上記ランプホルダに形成される排気用の孔部と、上記反射鏡に形成される排気用の通気口とが、各中心軸から互いに外れて位置するように設けられていることを特徴としたものである。 【0013】また、更に、本発明の請求項5に係る発明は、請求項2〜4のいずれか一に係る発明において、上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに設けられたガイド手段と、該ガイド手段に沿って摺動する遮蔽板とを有していることを特徴としたものである。 【0014】また、更に、本発明の請求項6に係る発明は、請求項2〜4のいずれか一に係る発明において、上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに設けられた回転軸と、該回転軸を支点として上記孔部が形成された面に平行に回動自在である遮蔽板とを有していることを特徴としたものである。 【0015】また、更に、本発明の請求項7に係る発明は、請求項5又は6係る発明において、上記遮蔽板には、上記ランプホルダに形成された孔部を遮蔽し得る遮蔽部分と、所定の径以下の孔が複数形成されてなる通気部分とが隣接して一体的に設けられており、上記遮蔽板の遮蔽部分が、上記ランプホルダに形成された孔部に対向する場合に、上記孔部が遮蔽される一方、上記遮蔽板の通気部分が、上記孔部に対向する場合には、上記孔部が開放されることを特徴としたものである。 【0016】また、更に、本発明の請求項8に係る発明は、請求項5〜7のいずれか一に係る発明において、上記遮蔽板をそれが上記ランプホルダに形成された孔部を遮蔽する遮蔽方向に付勢させるために、所定以上の弾性を有する付勢手段が設けられていることを特徴としたものである。 【0017】また、更に、本発明の請求項9に係る発明は、請求項1〜8のいずれか一に係る発明において、上記発光体として、超高圧水銀ランプが用いられていることを特徴としたものである。 【0018】また、本発明の請求項10に係る発明は、上記請求項1〜8のいずれか一に記載の光源装置を用いたプロジェクタであって、上記光源装置を収納する収納部を有し、該収納部には、プロジェクタ本体に対する光源装置の装着及び引出しに伴ない、該光源装置の遮蔽手段に作用してその開閉動作を行なわせる開閉実行手段が設けられており、上記開閉実行手段が、上記光源装置の装着に際して、上記遮蔽手段を開放方向に動作させる一方、上記光源装置の引出しに際して、上記遮蔽手段を遮蔽方向に動作させるように構成されていることを特徴としたものである。 【0019】また、更に、本発明の請求項11に係る発明は、請求項10に係る発明において、上記発光体における電流の通電を検知するセンサが設けられており、上記開閉実行手段が、上記センサの出力信号に応じて、発光体に電流が通電しない場合に、上記遮蔽手段によりを遮蔽方向に動作させることを特徴としたものである。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。 実施の形態1.図1,2及び3は、それぞれ、プロジェクタに用いられる光源装置(以下、ランプユニットという)の外観を示す斜視図,図1中のC−C線に沿った縦断面説明図及び横断面説明図である。ランプユニット10は、その基本的な構成として、超高圧水銀ランプ20と、超高圧水銀ランプ20の光をその前方開口部側に反射する凹面状の回転放物面を備えた反射鏡1と、反射鏡1の前方開口部側を塞ぐように設けられた透明隔壁としての防爆ガラス2と、反射鏡1を保持しつつ、ランプユニット本体がプロジェクタ30(図7参照)に装着固定されるためのランプホルダ3とを有している。 【0021】反射鏡1は、一般的に光学レンズに用いられる材料(例えば結晶化ガラス,パイレックス(登録商標)ガラス等)で作製され、その内側壁面1dには、超高圧水銀ランプ20の光を前方開口部側に効率的に反射するために、例えば五酸化タンタルや二酸化珪素からなる反射膜(図示せず)が蒸着コーティングされている。また、図2からよく分かるように、反射鏡1は、一端側で開口し、他端側で超高圧水銀ランプ20を挿通させる挿通孔1e(図2及び3参照)を有しており、超高圧水銀ランプ20は、挿通孔1eに挿通させられ、反射鏡1の光軸中心位置に調整された状態で、挿通孔1e内に充填されるセメント等の充填接着剤19により固定される。これによって、反射鏡1の回転放物面により形成される空間が、挿通孔1eが形成される側で、十分に密閉される。 【0022】更に、図2及び3から分かるように、反射鏡1の前方開口部側の左右には、互いに対向する一対の平面部16A,16Bが設けられている。そして、これら左右の平面部16A,16Bの縁部には、それぞれ、切欠き部1a,1bが設けられている。なお、これら切欠き部1a,1bは、特許請求の範囲における「通気口」に該当する。 【0023】超高圧水銀ランプ20は、放電によって発光するAC型の放電ランプであり、図2及び3からよく分かるように、透明な石英ガラスで作製され、その両端を封止することで内部に形成された楕円球状の閉空間21dを備えた発光管21と、その閉空間21d内で所定の距離を隔てて対向するタングステンの芯線及びコイルから形成された一対の電極22F,22Rと、発光管21の封止部分に設けられた薄いモリブデン箔23F,23R(例えば厚み約20ミクロン程度のもの)と、モリブデン箔23F,23Rとそれぞれ溶接された電極取出し線24F,24Rと、後方側の電極取出し線24Rと接続され、超高圧水銀ランプの一端部をなす口金25とから構成されている。発光管21の閉空間21d内には、水銀及びハロゲンガス等の発光媒体が所定の量だけ封入される。更に、電極取出し線24Fは、電極引出し線26(図2参照)によって、反射鏡1の外壁面に設けられた電極端子(不図示)と接続されており、電極端子及び口金25は、それぞれ、電源ケーブル27F,27Rを介して、ランプ電源端子28と接続される。 【0024】図3からよく分かるように、ランプホルダ3は、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂で作製され、基本的には、その上方において超高圧水銀ランプ20が保持される矩形状のベース部4と、ベース部4の前方(図3の左側)及び左右(図の上下側)の周縁部に沿って形成された周囲壁部5,6,7と、各周縁部から外方に延びるように形成された補強用のフランジ5f,6f,7fとから構成される。反射鏡1は、その開口部が前方の周囲壁部5と対向するように配置される。前方の周囲壁部5には、反射鏡1と対向する部位に開口部5aが形成されている。反射鏡1は、各周囲壁部5,6,7の内側に配置された上で、ランプ付け金具29A,29Bを介し、ランプホルダ3に対して保持される。 【0025】また、図3からよく分かるように、ランプホルダ3における左右の周囲壁部6,7には、通気孔8A,8Bが、それぞれ、位置決めされた反射鏡1の切欠き部1a,1bに対応する部位に形成されている。通気孔8A,8Bが形成された左右の周囲壁部6,7は、それが切欠き部1a,1bが形成された平面部16A,16Bに対してほとんど隙間がない状態で密着して接続するようにに構成されている。なお、通気孔8A,8Bは、特許請求の範囲における「孔部」に該当する。更に、このランプホルダ3では、フランジ5f,6fに固定ネジ40が取り付けられており、この固定ネジ40により、ランプユニット10がプロジェクタ30の筐体内部に装着された状態で固定される。 【0026】図1からよく分かるように、左右の周囲壁部6,7の外面側には、それぞれ、通気孔8A,8Bの左右両縁に沿って延びるレール対9A,9Bが、ランプホルダ3と一体的に設けられている。更に、各レール対9A,9Bの間には、シャッタ11,12が、ガイド手段としてのレール対9A,9Bに沿って摺動可能であるように保持されている。シャッタ11,12は、それぞれ、通気孔8A,8Bを完全に遮蔽する遮蔽部分11d,12dと、孔が複数打ち抜かれ通気可能とする通気部分11e,12eとが摺動方向に隣接して一体的に設けられた金属板から作られている。ここで、通気部分11e,12eに形成された孔の径は、それぞれ、超高圧水銀ランプ20が破損した場合に、そのガラス破片が飛散することを十分に防止し得るように設定されている。両シャッタ11,12は、同様に動作し、その開閉は同時に行なわれる。 【0027】シャッタ11,12の一端側(この実施の形態では、遮蔽部分11d,12d側)に隣接して、左右の周囲壁部6,7の外面側には、捩りコイルバネ13A,13Bがバネ保持ピン14A,14Bにて保持されている。捩りコイルバネ13A,13Bは、その一端側で、バネ受けピン15A,15Bに当接して支持されつつ、他端側で、シャッタ11,12の遮蔽部分11d,12d側の端部の一角が切り欠かれてなる切欠き部11h,12hに当接して付勢する。これにより、捩りコイルバネ13A,13Bは、シャッタ11,12をレール対9A,9Bに沿って遮蔽部分11d,12dがそれぞれ通気孔8A,8Bに対向する位置に進めることになる。 【0028】また、シャッタ11,12では、各通気部分11e,12e側の端部がL字型を構成するように外方に曲折されて、シャッタ開閉用爪部11g,12gが形成されている。シャッタ開閉用爪部11g,12gに対して、捩りコイルバネ13A,13Bの付勢力とは逆方向の所定以上の作用力が加えられた場合、シャッタ11,12はレール対9A,9Bに沿って通気部分11e,12eが通気孔8A,8Bと対向する位置に進む。そして、シャッタ開閉用爪部11g,12gがレール対9A,9Bの上端部に当接することで、レール対9A,9Bに沿ったシャッタ11,12の動作が規制されることになる。 【0029】このランプユニット10では、シャッタ11,12が捩りコイルバネ13A,13bにより最大限に付勢された状態で、シャッタ11,12の遮蔽部分11d,12dが通気孔8A,8Bに対向し、通気孔8A,8Bは完全に遮蔽される(図1参照)。また、一方、シャッタ11,12の爪部11g,12gに対して捩りコイルバネ13A,13Bの付勢力とは逆方向の力が加えられ、シャッタ開閉用爪部11g,12gがレール対9A,9Bの上端部に当接した状態では、シャッタ11,12の通気部分11e,12eが通気孔8A,8Bに対向し、通気孔8A,8Bを介して反射鏡1の内部に空気が通過可能となる。図4及び5は、それぞれ、通風状態にあるランプユニット10の外観を示す斜視図及び図4中のD−D線に沿った横断面説明図である。図5では、外部のファン(図8参照)を用いてシャッタ12A側から反射鏡1内に送り込まれる冷却風の流れを矢印で示す。 【0030】次に、図6〜9を参照しながら、ランプユニット10及びそれが装着されるプロジェクタについて説明する。図6は、プロジェクタの外観を示す斜視図であり、図7は、プロジェクタ本体の裏面側からランプユニット10が引き出された状態を示す斜視図で、また、図8は、プロジェクタ内部における冷却風の流れを示す斜視図であり、更に、図9は、プロジェクタ内に組み込まれたランプユニットを示す斜視図である。 【0031】プロジェクタ30は、上側ケース31H及び下側ケース31Lからなる筐体31で外形をなし、その一側面側から投影レンズ32aが組み込まれた鏡筒32が突出するように保持されている。また、下側ケース31Lには、プロジェクタ30の裏面をなす面の四隅に、プロジェクタ本体を支持するための接地部41が取り付けられている。この接地部41は、特に図示しないが、プロジェクタ本体との間隔を可変とする構造を有しており、この間隔を変えることにより、設置面に対するプロジェクタ本体の傾きを変え、スクリーン上の投影位置を調整することができる。 【0032】図8からよく分かるように、筐体31の内部には、前述したランプユニット10を収納するランプユニット収納部34と、ランプユニット収納部34と鏡筒32との間に配置され、例えば液晶表示素子等の透過型の画像表示素子が組み込まれた光学ユニット33と、ランプユニット収納部34及び光学ユニット33に沿って配置され、電源回路,バラスト,制御回路や駆動回路等の電子回路を構成する各種の電子部品(不図示)が組み込まれた電源ボックス35とが設けられている。このプロジェクタ30では、ランプユニット収納部34の前方開口部側から出射された光が、光学ユニット33内の照明光学系(不図示)により、例えば液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等のライトバルブ(不図示)に集光されるように照射され、該ライトバルブに予め形成された画像データが、鏡筒32における投影レンズ32aを通してスクリーンに拡大投影される構成となっている。 【0033】また、筐体31の内部には、電源ボックス35内に組み込まれた回路,ランプユニット収納部34内のランプユニット10を冷却すべく、筐体31の内部に空気を送り込むため吸気用ファン36と、送り込まれた空気を外部に排出するための排気用ファン37とが設けられている。これに対応して、ランプユニット収納部34及び電源ボックス35における所定の部位には、それぞれ、吸気孔34a,35a及び排気孔34b,35bが形成されている。吸気用ファン36は、電源ボックス35側の吸気孔35aに対向するように配置されており、また、一方、排気用ファン37は、ランプユニット収納部34の排気孔34bに対向するように配置されている。更に、ランプユニット収納部34及び電源ボックス35は、電源ボックス35側の排気孔35bが、ランプユニット収納部34の吸気孔34aに対向するように配置されている。 【0034】吸気及び排気用ファン36,37が駆動されると、吸気用ファン36に対向して筐体31に形成された吸気孔31aから外気が導入される。導入された外気は、図8中の矢印に示すような経路で筐体31内を通過し、電源ボックス35内の電源回路,電子回路,ランプユニット収納部34内のランプユニット10を冷却した後、排気用ファン37に対向して筐体31に形成された排気孔31bから外部に排出される。 【0035】次に、プロジェクタ30に装着されたランプユニット10のシャッタ開閉動作について説明する。ランプユニット10は、固定ネジ40を下側ケース31Lに対して固定することにより筐体31の内部のランプユニット収納部34に装着される一方、その固定ネジ40を外すことにより、図7に示すように、プロジェクタ30の裏面側から引出し可能となる。装着状態では、ランプ電源端子28がランプ収納部34に設けられた電源ソケット42(図10参照)と接続し、これにより、電源ボックス35内の電源から電流が供給される。 【0036】図7に示すように、ランプユニット10がプロジェクタ30の裏面側から引き出された状態で、シャッタ11,12が捩りコイルバネ13A,13Bの弾性力によって押し上げられ、ランプホルダ3の通気孔8A,8Bがシャッタ11,12の遮蔽部分11d,12dにより遮蔽される。これとは逆に、ランプユニット10がプロジェクタ30に装着されると、図9からよく分かるように、ランプユニット収納部34の側面に設けられた開口用突起部43A,43Bがシャッタ開閉用爪部11g,12gと係合し、ランプユニット10の装着に伴ない、シャッタ11,12をレール対9A,9Bに沿って進め、ランプユニット10がプロジェクタ30に完全に装着されたときには、図4及び5に示すように、ランプホルダ3の通気孔8A,8Bがシャッタ11,12の通気部分11e,12eと対向して開口する。 【0037】このように、プロジェクタ30にランプユニット10を装着した場合には、ランプホルダ3に形成された通気孔8A,8Bが開口し、この状態では、図5に示すように、ランプユニット収納部34の吸気孔34aから導入された冷却風が、シャッタ11の通気部分11e,通気孔8A及び反射鏡1の切欠き部1aを通って反射鏡1の内部に入り、発光管21の管球上部、及び、モリブデン箔23Fと電極取出し線24Fとの溶接部を冷却して、反射鏡1の切欠き部1b,通気孔8B及びシャッタ12の通気部分12eを通って、ランプユニット収納部34の排気孔34bから排出される。これにより、反射鏡1の外側からの冷却では、十分に温度が下がらない超高圧水銀ランプ20の温度を効果的に下げることが可能である。また、超高圧水銀ランプ20の寿命末期又は何らかの原因で発光管21が割れた場合においても、シャッタ11,12の通気部分11e,12eによって、発光管21のガラス破片がランプユニット10の外部へ飛散することを防止することが可能である。 【0038】他方、ランプユニット10がプロジェクタ30から引き出された場合には、シャッタ11,12の遮蔽部分11d,12dが通気孔8A,8Bを遮蔽することにより、未装着時のランプユニット10の内部に異物が混入し、プロジェクタ30に装着後のトラブルが発生するのを防止することができる。 【0039】以上のように、反射鏡1に設けられた切欠き部1a,1bを必要に応じて開閉し得るシャッタ11,12を構成することで、ランプユニット10の内部温度を上げることなく、また、ランプ破損後の取り扱いにおいて、発光管21のガラスの破片が外部に流出することを防止する一方、未装着時のランプユニット10の内部に異物が混入し、プロジェクタ30に装着後のトラブルが発生するのを防止することができる安全性に優れたランプユニット10を実現し得る。 【0040】更に、シャッタ11,12に遮蔽部分11d,12dと通気部分11e,12eとを隣接させて一体的に設け、通気孔12A,12Bを閉める場合には、遮蔽部分11d,12dが通気孔12A,12Bと対向する位置にくるように、他方、通気孔12A,12Bを開ける場合には、通気部分11e,12eが通気孔12A,12Bと対向する位置にくるように構成したことにより、発光管21の破損時及び破損後の両方の場合に対応したガラス破片の飛散防止を、簡素な構成で実現し得る。 【0041】また、ガラスで形成される反射鏡1は、一般に、内面の形状精度を劣化させないよう均一な肉厚で構成されており、外壁が内面と同様に曲面で形成され、直接遮蔽手段を設けることが困難であることから、この実施の形態1では、反射鏡1の左右に切欠き部1a,1bを有する平面部16A,16Bを設けるとともに、この切欠き部1a,1bと接続するランプホルダ3の通気孔8A,8Bに対してシャッタ11,12を設ける構成を採用したことにより、通気孔8A,8Bと切欠き部1a,1bの嵌合面の密着性を高め、更に、この嵌合面を反射鏡1をランプホルダ3に取り付ける際の位置決めに使用可能であるとともに、ランプユニット10の装着に際して、ランプユニット収納部34の開口用突起部44A,44Bにより、シャッタ11,12の開閉動作を容易化することができる。 【0042】更に、ランプユニット収納部34からランプユニット10を引き出す方向と、シャッタ11,12の動作する方向を一致させ、ランプユニット収納部34の開口用突起部44A,44Bにより、ランプユニット収納部34の装着時に、通気孔8A,8Bが開き、ランプユニット10の引出し時に通気孔8A,8Bが閉まる方向にシャッタ11,12を動作するよう構成したことにより、シャッタ11,12の開閉を自動的に行う利便性に優れたランプユニット10及びプロジェクタ30を簡素な構成で実現することができる。また、この場合には、ランプ破損時に、プロジェクタ30の姿勢を変えることなくランプユニット10を引き出すことができ、反射鏡1の外部へのガラスの破片の飛散を一層確実に防止し得る。 【0043】続いて、本発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、上記実施の形態1における場合と同じものについては、同一の符号を付し、それ以上の説明を省略する。 実施の形態2.次に、図10,11及び12を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係るランプユニット10が装着されるプロジェクタ50について説明する。図10及び11は、それぞれ、ランプユニット10におけるシャッタ11,12の開閉状態を示す斜視図である。また、図12は、シャッタ11,12の開閉機構を駆動させるための構成をあらわすブロック図である。 【0044】この実施の形態2では、ランプユニット収納部54に、ランプユニット10の左右に設けられたシャッタ11,12の開閉機構として、開口用ラッチ51A,51Bが取り付けられている。これら開口用ラッチ51A,51Bは、ランプユニット収納部54において、シャッタ11,12の上側と対向する部位に形成された開口部54a,54bに取り付けられたラッチ支持軸53A,53Bによって、シャッタ11,12の開閉方向と直角方向に回転するように保持されている。 【0045】開口用ラッチ51A,51Bは、それぞれ、一端側にて、シャッタ11,12の上端部に形成されたシャッタ開閉用爪部11g,12gに係合する一方、他端側にて、ランプユニット収納部54の外側に設けられた電磁式のソレノイド55A,55Bのシャフト56A,56Bと当接している。通常、開口用ラッチ51A,51Bは、バネ(不図示)の弾性力により、シャフト56A,56B側に付勢されている。 【0046】この実施の形態2では、図12に示すように、ランプユニット収納部54内に設けられた電源ソケット42とバラスト45との間には、ランプ電流の有無を検知する電流センサ44が設けられている。この電流センサ44は、例えば超高圧水銀ランプ20の破損時に、ランプ電流有りの状態から無しの状態に変化した場合に、ソレノイド55A,55Bにシャフト56A,56Bを突き出すように指令する。シャフト56A,56Bが突き出されると、開口用ラッチ51A,51Bが回転して、シャッタ開閉用爪部11g,12gとの係合が外れる。そして、捩りコイルバネ13A,13Bの弾性力により、シャッタ11,12が閉じる方向に付勢され、ランプホルダ3の通気孔8A,8Bが、シャッタ11,12の遮蔽部分11e,12eによって遮蔽される。 【0047】このように、電流センサ44,この電流センサ44の出力信号により動作するソレノイド55A,55B、及び、ソレノイド55A,55Bのシャフト56A,56Bの移動により回動する開口用ラッチ51A,51Bを設けることにより、超高圧水銀ランプ20の破損と同時に通気孔8A,8Bを遮蔽することが可能なことから、ランプ破損後にプロジェクタ30を移動したり、横向きや逆さまに姿勢を変えたりする場合においても、反射鏡1の外部にガラスの破片が飛び出すことを防止し、また、プロジェクタ30の性能劣化,人体に対する安全および衛生上の問題を生じることがない、高品質で、安全性及び利便性に優れたプロジェクタを実現することができる。 【0048】実施の形態3.次に、図13,14及び15を参照しながら、本発明の第3の実施の形態に係るランプユニットについて説明する。図13は、ランプユニットの外観を示す斜視図で、図14は、ランプユニットの内部構成を示す斜視図で、また、図15は、ランプユニット内部における冷却風の流れを示す横断面説明図である。 【0049】このランプユニット60は、基本的には、反射鏡61と、防爆ガラス2と、超高圧水銀ランプ20と、反射鏡61に対して超高圧水銀ランプ20を保持するための碍子63と、反射鏡61を収納するランプホルダ64とから構成されている。超高圧水銀ランプ20は、反射鏡61を光軸中心位置に調整した後、二段式の中空円筒形状を有する碍子63に対し、セメント等の充填接着剤19により固定される。碍子63の内側の中空部分と超高圧水銀ランプ20との間には、全周にわたって空間部65が形成されており、この空間部65に連通する3つの通気孔63aが碍子63の周方向に配列するように設けられている。 【0050】ランプホルダ64は、反射鏡61を取り囲むように密閉箱状にPPS等の耐熱樹脂で作られ、その左右側面に、冷却風導入用の通気孔66A,66Bが形成される構造を有している。ここでは、吸気用の通気孔66Aが前方寄りに配置される一方、排気用の通気孔66Bが後方寄りに配置されている。更に、この実施の形態3では、排気用の通気孔66Bが、碍子63に形成された通気孔63aの位置よりも後方寄りに配置され、更に、ランプホルダ64の内側において、通気孔66Bのランプホルダ前方の縁部に沿って、遮蔽壁69が形成されている。これにより、ランプ破損時に、碍子63の通気孔63aからガラスの破片が外部に飛散し、通気孔66Bを通過して外部に飛び出すことが防止される。また、反射鏡61では、ランプホルダ64の吸気用の通気孔66Aに対向する部位において、切欠き部61aが形成されている。 【0051】また、この実施の形態3では、上記実施の形態1及び2と同様に、ランプホルダ64と一体的に設けられたレール対72A,72Bに沿って摺動し、捩りコイルバネ13A,13Bでそれぞれ通気孔66A,66Bを遮蔽する方向に付勢されるシャッタ71,72が設けられている。シャッタ71,72には、それぞれ、通気孔66A,66Bを完全に遮蔽する遮蔽部分71d,72dと、ランプ破損時にガラス破片が飛散することを防止するための通気可能な微細な孔が複数打ち抜かれてなる通気部分71e,72eとが摺動方向に隣接して設けられている。また、シャッタ71,72の遮蔽部分71d,72d側の端部の一角が切り欠かれて、捩りコイルバネ13A,13Bが当接して付勢するための切欠き部71h,72hが形成されている。また、更に、シャッタ71,72では、各通気部分71e,72e側の端部がL字型を構成するように外方に曲折されて、シャッタ開閉用爪部71g,72gが形成されている。両シャッタ71,72は、同様に動作し、通気孔66A,66Bの開閉は同時に行なわれる。 【0052】図15中の矢印で示すように、シャッタ71,72の通気部分71e,72eが、ランプホルダ64の通気孔66A,66Bと対向する位置にある状態で、外部のファンを用いて送り込まれる冷却風は、吸気用の通気孔66Aからランプホルダ64の内側へ入る。そして、冷却風の一部は、反射鏡61の外側を通過して、排気用の通気孔66Bからランプホルダ64の外側に出る。また他の一部は、反射鏡61の切欠き部61aから反射鏡61の内側を通過し、碍子63に形成された通気孔63aから反射鏡61の外側へ出て、更に、排気用の通気孔66Bからランプホルダ64の外側に出る。 【0053】このランプユニット60では、反射鏡61側の切欠き部61aとランプホルダ64側の通気孔66Aとを互いに密着接続させる必要がなく、ランプホルダ64の通気孔66Aおよび反射鏡61側の切欠き部61aについての配置位置や個数の制約がなくなることから、プロジェクタ30の内部構成に合わせて自由度の高い放熱構造を取るという効果を上げることができる。 【0054】また、冷却風の流れは、超高圧水銀ランプ20のモリブデン箔23Fと電極取出し線24との溶接部及び発光管21の管球上部の双方を同時に冷却することができる。特に温度を下げるのが難しい発光管21の管球上部の冷却効果が大きい。 【0055】更に、排気用の通気孔66Bが、碍子63に形成された通気孔63aの位置よりも後方寄りに配置され、更に、ランプホルダ64の内側において、通気孔66Bのランプホルダ前方の縁部に沿って、遮蔽壁69が形成されることにより、ランプ破損時に、碍子63の通気孔63aを通じて飛散するガラスの破片が、通気孔66Bを通過して外部に飛び出す割合が少なくなることから、ランプ破損時のランプホルダ64の外部へのガラスの飛散防止性能を向上させることが可能である。 【0056】実施の形態4.前述した実施の形態1〜3に係るランプユニットでは、シャッタをランプホルダに設けられたレール対に沿って摺動させる構成としたが、図16に示す本発明の実施の形態4に係るランプユニット80では、ランプホルダ3に形成された通気孔を完全に遮蔽する遮蔽部分81d,82dと、ランプ破損時のガラス破片の飛散を防止するための通気可能な微細な孔が複数打ち抜かれてなる通気部分81e,82eとが回動方向に隣接して一体的に設けられたシャッタ81,82が、ランプホルダ3に設けられた回転軸83A,83Bを支点として回動可能に設けられている。このシャッタ81は、必要に応じて回動させられ、その遮蔽部分81d,82dがランプホルダ3に形成された通気孔(不図示)と対向してその通気孔を開閉する。この実施の形態4でも、前述した実施の形態1〜3と同様に、発光管21の破損時及び破損後の両方の場合に対応したガラス破片の飛散防止を実現することができる。 【0057】なお、本発明は、例示された実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。 【0058】例えば、前述した実施の形態1〜4では、反射鏡に切欠き部を設けているが、これに限定されることなく、防爆ガラスを平板ではなく、その周囲の全て又は一部を曲折して略コップ形状に形成した上で、その周囲の曲折部分に切欠き部を設けても、上記と同様の効果を上げることができる。また、前述した実施の形態1〜4では、シャッタの通気部分は、金属板に複数の微細な孔が形成されてなるものが用いられているが、複数の細い線材を網状に交差させて形成した金網状のもの(不図示)を用いても、上記と同様の効果をあげることができる。 【0059】更に、前述した実施の形態1では、図7に示すように、ランプユニットをプロジェクタ本体の裏面側から引き出す構造が採用されているが、これに限定されることなく、図17に示すように、ランプユニット10をプロジェクタ90の下面側から取り出す構造を採用してもよい。この場合には、ランプ破損時にプロジェクタ90の姿勢を変えることなく、ランプユニット10を取り出すことができ、反射鏡の外部にガラスの破片が生じにくい。 【0060】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明の請求項1に係る発明によれば、放電によって発光する発光体と、該発光体を取り囲むようにして配置され、該発光体の光を反射して前方開口部から外部へ照射するための凹面形状の湾曲領域を備えた反射鏡と、該反射鏡の前方開口部を覆い、発光体からの直接光及び反射鏡の湾曲領域で反射された光を透過する透明隔壁とを備えた光源装置において、上記反射鏡及び透明隔壁のいずれか一方における所定の部位に、上記発光体を冷却すべく反射鏡内部に冷却風を通過させるように、少なくとも吸気及び排気用の通気口が形成されており、上記通気口を必要に応じて開閉する遮蔽手段が設けられているため、反射鏡内部の温度を上げることなく、また、発光体が破損した場合の取扱いにおいても、発光体のガラスの破片が外部に流出することを防止する安全性に優れた光源装置を実現することができる。 【0061】また、本発明の請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明において、上記光源装置が、反射鏡を保持するランプホルダを有しており、上記反射鏡が、上記湾曲領域とともに、上記吸気及び排気用の通気口がそれぞれ形成された、互いに対向する一対の平面領域を備える一方、上記ランプホルダは、上記反射鏡の平面領域に対向する部位に、上記吸気及び排気用の通気口にそれぞれ密着して接続する吸気及び排気用の孔部を備えており、上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに形成された孔部に対して取り付けられているので、遮蔽手段をランプホルダの外側において容易に開閉動作させることができ、また、簡素な構成で、上記通気口と孔部との嵌合面を反射鏡のランプホルダに取り付けるに際して、容易に位置決めすることができる。 【0062】更に、本発明の請求項3に係る発明によれば、請求項1に係る発明において、上記光電装置が、反射鏡を取り囲むようにして保持する密閉箱状のランプホルダを有しており、上記ランプホルダは、上記反射鏡に形成された吸気及び排気用の通気口にそれぞれ対応する吸気及び排気用の孔部を備え、上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに形成された孔部に対して取り付けられており、通気口と孔部とを密着して接続する必要がなく、ランプ開口孔と通気孔の配置位置や個数の制約がなくなることから、プロジェクタの内部構成に合わせて自由度の高い放熱構造を採用することができる。 【0063】また、更に、本発明の請求項4に係る発明によれば、請求項3に係る発明において、上記ランプホルダに形成される排気用の孔部と、上記反射鏡に形成される排気用の通気口とが、各中心軸から互いに外れて位置するように設けられているので、発光体が破損した場合にランプ開口孔から直接飛散するガラスの破片が、孔部を通過して外部に飛び出す割合が少なくなることから、光源装置の外部へのガラスの飛散防止の性能を向上させることができる。 【0064】また、更に、本発明の請求項5に係る発明によれば、請求項2〜4のいずれか一に係る発明において、上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに設けられたガイド手段と、該ガイド手段に沿って摺動する遮蔽板とを有しているので、【0065】また、更に、本発明の請求項6に係る発明によれば、請求項2〜4のいずれか一に係る発明において、上記遮蔽手段が、上記ランプホルダに設けられた回転軸と、該回転軸を支点として上記孔部が形成された面に平行に回動自在である遮蔽板とを有しているので、【0066】また、更に、本発明の請求項7に係る発明によれば、請求項5又は6係る発明において、上記遮蔽板には、上記ランプホルダに形成された孔部を遮蔽し得る遮蔽部分と、所定の径以下の孔が複数形成されてなる通気部分とが隣接して一体的に設けられており、上記遮蔽板の遮蔽部分が、上記ランプホルダに形成された孔部に対向する場合に、上記孔部が遮蔽される一方、上記遮蔽板の通気部分が、上記孔部に対向する場合には、上記孔部が開放されるので、反射鏡内部の温度を上げることなく、また、外部へのガラス破片の飛散防止を、簡素な構成で実現することができる。 【0067】また、更に、本発明の請求項8に係る発明によれば、請求項5〜7のいずれか一に係る発明において、上記遮蔽板をそれが上記ランプホルダに形成された孔部を遮蔽する遮蔽方向に付勢させるために、所定以上の弾性を有する付勢手段が設けられているので、光源装置単体での取扱いにおいて、その内部に異物が混入してプロジェクタ装着後にトラブルが発生するのを防止することができる。 【0068】また、更に、本発明の請求項9に係る発明によれば、請求項1〜8のいずれか一に係る発明において、上記発光体として、超高圧水銀ランプが用いられているので、【0069】また、本発明の請求項10に係る発明によれば、上記請求項1〜8のいずれか一に記載の光源装置を用いたプロジェクタであって、上記光源装置を収納する収納部を有し、該収納部には、プロジェクタ本体に対する光源装置の装着及び引出しに伴ない、該光源装置の遮蔽手段に作用してその開閉動作を行なわせる開閉実行手段が設けられており、上記開閉実行手段が、上記光源装置の装着に際して、上記遮蔽手段を開放方向に動作させる一方、上記光源装置の引出しに際して、上記遮蔽手段を遮蔽方向に動作させるように構成されているので、遮蔽手段の開閉を自動的に行う利便性に優れたプロジェクタを実現することができる。 【0070】また、更に、本発明の請求項11に係る発明によれば、請求項10に係る発明において、上記発光体における電流の通電を検知するセンサが設けられており、上記開閉実行手段が、上記センサの出力信号に応じて、発光体に電流が通電しない場合に、上記遮蔽手段を遮蔽方向に動作させるので、プロジェクタを移動したり、横向きや逆さまに姿勢を変えたりする場合においても、反射鏡の外部にガラスの破片が出ず、プロジェクタの性能劣化を生じることや、人体に対する安全及び衛生上の問題を生じることがない、高品質かつ安全性、利便性に優れたプロジェクタを実現することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月18日(2001.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062144 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−216536(P2002−216536A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月2日(2002.8.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−10039(P2001−10039) |
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