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【発明の名称】 バックライトユニットの導光板
【発明者】 【氏名】野▲崎▼ 克彦

【氏名】窪谷 茂治

【要約】 【課題】バックライトユニットの導光板によって光源の光を反射し、フラットパネルディスプレイの表示範囲全般に渡って、輝度が均一となるように照明可能とする。

【解決手段】バックライトユニットの導光板16の光反射部を複数の直線的に形成した反射面28で構成し、平行状に複数列に渡って配置した反射面28の第1の反射面グループと、第1の反射面グループにおける反射面28の各列の中間に対応した各位置に、各反射面28を複数列に渡って配置した第2の反射面グループとを形成し、第1と第2のグループとにおける各反射面28が、光源24に近いものから遠くなるのに従って、反射面28を長くなるように形成し、かつ各反射面28の列のピッチが、光源24に近いものから遠いものになるのに従って、徐々に狭まるように配置して構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透明板の板面に光反射部を形成し、前記透明板の肉厚方向の端面側から入射した光源の光を前記光反射部で反射して前記透明板の板面側から照射するバックライトユニットにおいて、前記光反射部を構成する複数の直線的に形成した反射面を、平行状に複数列に渡って配置した第1の反射面グループと、前記第1の反射面グループにおける前記反射面の各列の中間に対応した各位置に、前記光反射部を構成する複数の直線的に形成した各反射面を平行状に複数列に渡って配置した第2の反射面グループとを有し、前記第1の反射面グループと前記第2の反射面グループとにおける前記各反射面が、光源に近いものから遠いものになるのに従って、前記反射面の長さが長くなるように形成し、前記第1の反射面グループと前記第2の反射面グループとにおける前記各反射面の列のピッチが、前記光源に近いものから遠いものになるのに従って、徐々に狭まるように配置したことを特徴とするバックライトユニットの導光板。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フラットパネルディスプレイの表示範囲全般に渡って、輝度の均一性を高めるようにしたバックライトユニットの導光板に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フラットパネルディスプレイであるLCD(液晶ディスプレイ)等が広く使用されている。この液晶ディスプレイは、他の光源の光を利用する非発光型である。
【0003】この液晶ディスプレイには、液晶パネルの裏側にバックライトユニットを配置し、そのバックライトユニットで液晶パネルの裏全面に光を照射し、この光を液晶パネルに透過させて表示する透過型のものがある。
【0004】従来、このような透過型の液晶ディスプレイ等に用いられるバックライトユニットは、その光源からの光を導光板によって面光源に変換し、液晶パネルの裏全面に照射するよう構成されている。
【0005】この液晶ディスプレイに対しては、薄型化のニーズが多く、しかもディスプレイの表示性能を向上する為、輝度の均一性を高くすることが要求されている。従ってバックライトユニットも薄型化と輝度の均一性とが要求される。
【0006】そこで、バックライトユニットをエッジライト型(導光板方式)に構成したものが用いられている。このエッジライト型は、厚板状の透明樹脂製の導光板を液晶パネルの裏側全面に配置し、この導光板の端部に光源を配置し、この光源から導光板に入射させた光を導光板の裏面に加工した反射部によって液晶パネル面方向に光を反射し、この反射部で反射された光を光拡散板によって均一化して液晶パネルを裏から照射するよう構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のバックライトユニットでは、導光板の反射部が、光源から照射される光線に対して略直交する方向に一連に延びる断面V字状の溝を導光板の裏面に等間隔で複数本穿設して構成されている。
【0008】このため、導光板の光源から離れた位置ほど照度が低下し、表示面内の全域で均一の照度を得ることが困難である。
【0009】例えば、バックライトユニットの導光板が長方形状で、その両端部にそれぞれ光源を配置したものでは、長方形状の導光板における長手方向の中央部の照明が暗くなり過ぎ、長方形状の導光板における長手方向の両端部の照明が明るくなり過ぎて、輝度の均一性が低下するという問題がある。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、フラットパネルディスプレイの表示範囲全般に渡って、輝度が均一となるように照明可能なバックライトユニットの導光板を新たに提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載のバックライトユニットの導光板は、透明板の板面に光反射部を形成し、透明板の肉厚方向の端面側から入射した光源の光を光反射部で反射して透明板の板面側から照射するバックライトユニットにおいて、光反射部を構成する複数の直線的に形成した反射面を、平行状に複数列に渡って配置した反射面の先行する行グループと、先行する行グループにおける反射面の各列の中間に対応した各位置に、光反射部を構成する複数の直線的に形成した各反射面を平行状に複数列に渡って配置した反射面の後行する行グループとを有し、先行する行グループと後行する行グループとにおける各反射面が、光源に近いものから遠いものになるのに従って、反射面の長さが長くなるように形成し、先行する行グループと後行する行グループとにおける各反射面の列のピッチが、光源に近いものから遠いものになるのに従って、徐々に狭まるように配置したことを特徴とする。
【0012】上述のように構成することにより、光源から出た光が、導光板の中を導かれて各反射面の列間のピッチが長いところでは、より光源に近い前列の反射面で光が反射され、その溝底直上を通る残りの光線が広がって、これに続く後列の反射面の広い範囲で反射されることになる。よって、前列と後列とのいずれの反射面でも広い範囲で光線を反射することになり、各反射面で反射する光線の量がそれぞれ多くなる。
【0013】また、各反射面の列間のピッチが長いところでは、それぞれ各反射面の列間のピッチが長いため、光源の近くで光線を遮る反射面の数が少なくなるので、光源で発光した光線が比較的遠くの反射面まで行き渡って反射される。
【0014】よって、導光板は、その光源に近い部分で比較的光線を反射する率が低く、光源から離れた部分で比較的光線を反射する率が高くなる。このため光源で発光された光線量が光源から離れるのに従って少なくなる状態を光反射部が光線を反射するときに相殺するように作用して、導光板の光反射部の全面に渡って平均的に、しかも比較的多い光量で光を照射できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のバックライトユニットの導光板に係る実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(液晶ディスプレイの構成)本実施の形態に係わるバックライトユニットの導光板は、例えば図4の分解斜視図に想像線で示すカーステレオ用のコントロールパネル10における表示窓12の奥に配置して、カーステレオの動作状態を表示するフラットパネルディスプレイのひとつである、図4の分解斜視図及び図5の要部縦断面図に例示する液晶ディスプレイ(LCD)に装着して用いられる。
【0016】この液晶ディスプレイは、反射ケース14の上に導光板16を配置し、その上に光拡散シート18を配置し、更にその上に液晶パネル20を配置する。そして、この状態で、反射ケース14の長手方向両端部には、それぞれ係止部材22を係着する。これにより、反射ケース14の長手方向両端部と各係止部材22とは、これらの間に、それぞれ重なった導光板16、光拡散シート18及び液晶パネル20を挟み付けた状態で一体化して液晶ディスプレイを構成する。
(導光板の構成)図1乃至図4に示すように、導光板16は、光の透過率が良好なアクリル樹脂を材料として、射出成形法で略矩形の薄板状に一体形成して製造する。
【0017】この導光板16は、長手方向の両端近くに、それぞれ発光素子24(LED)を挿入する円形透孔26を穿設する。なお、本実施の形態では、発光素子24(LED)を用いるが、この代わりに豆電球を用いても良い。よって本明細書で発光素子というときには、豆電球を含むものとする。
【0018】また導光板16は、長手方向の両端角部を角47度で斜状に切欠して反射端面を形成する。
【0019】導光板16の裏面には、光反射部を射出成形時に一体形成する。この光反射部は、導光板16の長手方向中央を中心として左右対称のパターンに形成する。
【0020】この光反射部は、光源としての発光素子24が配置される一方の透孔26に隣接する部分の位置から長手方向中央にかけて、光の反射面28の分布密度が高くなるよう配置する。
【0021】これと共に、一方の透孔26に隣接する部分の位置から長手方向中央にかけて複数配置される各光の反射面28を適宜分散させて配置することにより、各光の反射面28に対する光源からの光の到達率が低下しないように構成する。この光反射部に設ける各光の反射面28は、導光板16の裏面にV字状の溝として構成し、射出一体成形で設ける。
【0022】導光板16の裏面に設ける各光の反射面28は、角90度に穿設したV字状の浅溝で、深さ2mmに形成する。
【0023】これらの各光の反射面28は、その最小単位の溝の長さを有する反射面28を透孔26の直径と同じ長さの直線状に形成し、最大の溝の長さをもつ反射面28を導光板16の短い幅(横幅)の長さの直線状に形成する。
【0024】この最小単位長さの反射面28は、導光板16における各透孔26に隣接する部分の位置に形成する。また、最大長さの反射面28は、導光板16における長手方向中央の所定範囲に形成する。
【0025】また導光板16の裏面には、各反射面28の行グループを、第1行A、第2行B、第3行C、第4行D、第5行E、第6行F、第7行Gまでの、7つの行に分割して配置する。
【0026】これら7つの行の内、第2行B、第4行D、第6行Fは、先行する行グループ(第1の反射面)とし、これらの第1列を最も透孔26寄り(両端側)に位置させる。さらに、先行する行グループ第2行B、第4行D、第6行Fにおける第2列を、これらの第1列から所定の最も大きな間隔を開けて配置する。
【0027】また、第3列は、第1列と第2列との間隔より所定の微小距離(例えば0.01mm)だけ短い間隔を開けて配置する。このように第4列、第5列と続けるのに従ってピッチを所定の微小距離づつ狭めるようにして各々の反射面28を配置する。
【0028】これと共に、各反射面28が、第1列、第2列、第3列と続くのに従って、その全長を所定の微小距離づつ延長し、先行する行グループ第2行B、第4行D、第6行Fの各反射面28が一連に連続して最大長さの反射面28となるよう構成する。
【0029】次に、7つの行の内、第1行A、第3行C、第5行E、第7行Gは、後行する行グループ(第2の反射面)とし、これらの第1列を、先行する行グループ第2行B、第4行D、第6行Fにおける第1列と第2列との中間位置に配置する。
【0030】また、後行する行グループ第1行A、第3行C、第5行E、第7行Gの各第2列は、それぞれ先行する行グループ第2行B、第4行D、第6行Fにおける第2列と第3列との中間位置に配置する。このように後行する行グループ第1行A、第3行C、第5行E、第7行Gで第4列、第5列では、これらの各反射面28を続けて設けるのに従いピッチを所定の微小距離づつ狭めるようにして各々の反射面28を配置する。
【0031】これと共に、各反射面28が、第1列、第2列、第3列と続くのに従って、その全長を所定の微小距離づつ延長し、後行する行グループ第1行A、第3行C、第5行E、第7行Gの各反射面28が一連に連続して最大長さの反射面28となるよう構成する。
【0032】なお、後行する行グループにおける第1行Aと第7行Gとは、それぞれ先行する行グループ第2行B、第4行D、第6行Fと、後行する行グループ第3行C、第5行Eとの各反射面28が重なる部分における半分の長さに、各反射面28を構成する。
【0033】また、バックライトユニットの照明する範囲が広い場合は、図1に想像線で例示するように、同形の導光板16を複数並べた構成(図示のものは2個並べたものである)とすることができる。
【0034】このように構成される導光板16は、その光反射部の反射面28を射出成形で比較的許容誤差を大きく見積もって形成しても使用上十分な性能が得られる。よって、導光板16を射出成形による大量生産することにより、廉価に提供可能である。
(液晶ディスプレイの構成)上述のように構成した導光板16を装着する液晶ディスプレイは、その反射ケース14を白色のプラスチックで射出成形して構成する。この反射ケース14は、導光板16の裏面とその周囲を囲んで光を反射させると共に、遮光するように覆う。また、反射ケース14の底面には、それぞれ導光板16の各透孔26に連通するよう対応した発光素子24を挿入する挿入口30を穿孔する。
【0035】この反射ケース14に収められた導光板16の上面には、光拡散シート18を重ねて載置する。この光拡散シート18は、すりガラスのように半透明に構成し、導光板16の各反射面28で反射された光を拡散し平均化して液晶パネル20の裏面に照射するよう構成されている。
【0036】さらに、光拡散シート18の上には、液晶パネル20を載置する。この液晶パネル20は、矩形平板状のLCDセルとして構成され、その長手方向一側部に複数の端子32が突設されている。
【0037】前述のように、反射ケース14上に導光板16、光拡散シート18及び液晶パネル20を積み重ねた状態で、反射ケース14の両端部にそれぞれ係止部材22を係着し、バックライトユニットの全体を一体に組み合わせた状態で保持する。
【0038】この係止部材22には、反射ケース14に形成された係止部に係止する爪部34を突設し、さらに、液晶パネル20の両端部を押さえて保持する保持片36を形成する。
【0039】この係止部材22は、その爪部34を反射ケース14の係止部に係着し、その保持片36で液晶パネル20の両端部を押さえることにより、反射ケース14と係止部材22とで、導光板16、光拡散シート18及び液晶パネル20を挟み付けるようにして保持する。
【0040】このように一対の係止部材22を用いてバックライトユニットを組み立てる場合には、一対の係止部材22を反射ケース14に係着する簡単な動作で組み立てを完了できるので、容易にかつ廉価にバックライトユニットを製造できる。
【0041】また、上述のように組み立ててから、図5に示すように、反射ケース14の外方より、各発光素子24をそれぞれ対応する挿入口30とこれに連通する透孔26とに挿入して、バックライトユニットを完成させる。
【0042】このように構成したバックライトユニットは、コントロールパネル10の表示窓12の内側に設置する。このとき図5に想像線で示すように、バックライトユニット両端の各発光素子24の部分と、導光板16に形成した各反射面28の7つの行グループ(第1行A、第2行B、第3行C、第4行D、第5行E、第6行F、第7行G)における各々の第1列に当たる反射面28の部分とが、表示窓12の両端側部に隠されて外部から見えないように構成する。
【0043】これは、発光素子24の光が直接液晶パネル20を照らすと、その照らされた部分だけが明るくなって目立ってしまうのを避ける為である。さらに、7つの行グループ(第1行A、第2行B、第3行C、第4行D、第5行E、第6行F、第7行G)における各々の第1列に当たる反射面28では、他の反射面28より反射する光の量が多くなり、この第1列に当たる反射面28の明るい光で照らされた部分だけが明るくなって目立ってしまうのを避ける為である。
【0044】なお図示しないが、バックライトユニット自体に、各発光素子24の部分と、7つの行グループ(第1行A、第2行B、第3行C、第4行D、第5行E、第6行F、第7行G)における各々の第1列に当たる反射面28の部分とを隠す遮蔽部材を設けても良い。
【0045】次に、上述のように構成された本実施の形態に係るバックライトユニットの導光板を装着した液晶ディスプレイの作用について説明する。
【0046】この液晶ディスプレイでは、発光素子24を点灯すると、発光素子24の発光が透孔26から導光板16の内部に照射される。
【0047】このとき導光板16の光反射部における第1行A、第2行Bと第3行Cとの重なる部分、第3行Cと第4行Dとの重なる部分、第4行Dと第5行Eとの重なる部分、第5行Eと第6行Fとの重なる部分及び第7行Gでは、図6(イ)の如く発光素子24の光線が反射される。
【0048】すなわち発光素子24から照射された光線は、第1列の反射面28で液晶パネル20側に反射される。この第1列の反射面28の溝底より上を通る光線の一部は、第2列の反射面28に反射され、この第2列の反射面28の溝底より上を通る光線の一部は、第3列の反射面28に反射されるというようにして順次液晶パネル20側に反射される。
【0049】ここで、図6(イ)に対応する部分では、各反射面28の列間のピッチが短いため、第1列の反射面28の溝底直上を通る光線は、第2列の反射面28の溝底に近い位置に反射されることになる。よって、第2列の反射面28では、溝底に近い位置から溝底までの狭い範囲で発光素子24の光線を反射することになり、反射する光線の量が少なくなる。
【0050】また、発光素子24から第3列、第4列と離れるのに従って、各反射面28に反射される光線は、その接近した手前側の反射面28によって遮られるため益々少なくなる。
【0051】なお、この図6(イ)に対応する部分における反射状態は、導光板16の裏面全面に短いピッチで横幅一杯の長い一連の反射面28を形成した、従来用いられている導光板16の反射状態と同等である。
【0052】また、導光板16の光反射部における先行する行グループ第2行B、第4行D、第6行Fの各反射面28のうち、隣接する行グループ同士の反射面28が重ならない部分における、発光素子24で発光した光線を反射する状態は、図6(ロ)に例示する如くなる。
【0053】この図6(ロ)に対応する部分では、発光素子24で発光した光線が第1列の反射面28で液晶パネル20側に反射される。この第1列の反射面28の溝底より上を通る光線の一部は、比較的距離を置いた第2列の反射面28の広い範囲で反射され、この第2列の反射面28の溝底より上を通る光線の一部は、第3列の反射面28の広い範囲で反射されるというようにして順次液晶パネル20側に反射される。
【0054】ここで、図6(ロ)に対応する部分では、各反射面28の列間のピッチが長いため、第1列の反射面28の溝底直上を通る光線が広がって、第2列の反射面28の全面に近い広い範囲で反射されることになる。よって、第2列の反射面28では、溝の開放端に近い位置から溝底までの広い範囲で発光素子24の光線を反射することになり、反射する光線の量が多くなる。
【0055】また、導光板16の光反射部における後行する行グループ第1行A、第3行C、第5行E、第7行Gの各反射面28のうち、隣接する行グループ同士の反射面28が重ならない部分における、発光素子24で発光した光線を反射する状態は、図6(ハ)に例示する如くなる。
【0056】この図6(ハ)に対応する部分では、発光素子24で発光した光線が第1列の反射面28で液晶パネル20側に反射される。この第1列の反射面28の溝底より上を通る光線の一部は、比較的距離を置いた第2列の反射面28の広い範囲で反射され、この第2列の反射面28の溝底より上を通る光線の一部は、第3列の反射面28の広い範囲で反射されるというようにして順次液晶パネル20側に反射される。
【0057】ここで、図6(ハ)に対応する部分では、各反射面28の列間のピッチが長いため、第1列の反射面28の溝底直上を通る光線が広がって、第2列の反射面28の全面に近い広い範囲で反射されることになる。よって、第2列の反射面28では、溝の開放端に近い位置から溝底までの広い範囲で発光素子24の光線を反射することになり、反射する光線の量が多くなる。
【0058】また、前述した図6(ロ)及び図6(ハ)に対応する部分では、それぞれ各反射面28の列間のピッチが長いため、発光素子24の近くで発光素子24で発光した光線を遮る反射面28の数が少ないので、発光素子24で発光した光線が比較的遠くの各反射面28まで行き渡って反射され、液晶パネル20に照射される。
【0059】よって、導光板16は、その両端側の発光素子24に近い部分で比較的光線を反射する率が低く、発光素子24から離れた中央部分で比較的光線を反射する率が高くなる。このため発光素子24で発光された光線量が発光素子24からはなれるのに従って少なくなる状態を相殺するように作用して、導光板16の光反射部の全面から平均的に光を液晶パネル20に向けて照射できる。
【0060】次に、この図1に例示した導光板16における一方の発光素子24から他方の発光素子24までの間における光の反射の状態を測定したところ、図7及び図8に示す結果が得られた。なお、図1に例示した導光板16と性能を比較するため、導光板の裏面全面に短いピッチ0.5mmで横幅一杯の長い一連の反射面(V字状溝で深さが0.25mm)を形成したものについても同じ条件で測定した。
【0061】この測定結果からも解かるように、図1に例示した導光板16では、その最も両端に位置する各第1列の反射面28を除き、光反射部の全面に渡って平均的に、しかも比較的多い光量で液晶パネル20を照射できる。
【0062】また、比較のため測定した、裏面全面に短いピッチ0.5mmで横幅一杯の長い一連の反射面(V字状溝で深さが0.25mm)を形成した導光板では、導光板の両端部で反射する光量が多く、導光板の中央部で反射する光量が減少してしまうことが解かる。
【0063】よって、図1に例示した導光板16を用いた液晶ディスプレイでは、液晶パネル20を駆動制御することにより、表示面全面に渡って平均的に明るい輝度で表示できる。
【0064】これに対し、比較のため測定した、裏面全面に短いピッチ0.5mmで横幅一杯の長い一連の反射面(V字状溝で深さが0.25mm)を形成した導光板を用いた液晶ディスプレイでは、表示面における両端部の輝度が明るすぎ、中央部の輝度が暗くなりすぎて不自然で見ずらい表示となってしまう。
【0065】
【発明の効果】 本発明のバックライトユニットの導光板によれば、透明板の板面に光反射部を形成し、透明板の肉厚方向の端面側から入射した光源の光を光反射部で反射して透明板の板面側から照射するバックライトユニットにおいて、光反射部を構成する複数の直線的に形成した反射面を、平行状に複数列に渡って配置した反射面の先行する行グループと、先行する行グループにおける反射面の各列の中間に対応した各位置に、光反射部を構成する複数の直線的に形成した各反射面を平行状に複数列に渡って配置した反射面の後行する行グループとを有し、先行する行グループと後行する行グループとにおける各反射面が、光源に近いものから遠いものになるのに従って、反射面の長さが長くなるように形成し、先行する行グループと後行する行グループとにおける各反射面の列のピッチが、光源に近いものから遠いものになるのに従って、徐々に狭まるように配置して構成したので、フラットパネルディスプレイの表示範囲全般に渡って、輝度が均一となるように照明できるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000000491
【氏名又は名称】アイワ株式会社
【出願日】 平成12年12月26日(2000.12.26)
【代理人】 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳 (外3名)
【公開番号】 特開2002−197914(P2002−197914A)
【公開日】 平成14年7月12日(2002.7.12)
【出願番号】 特願2000−396160(P2000−396160)