| 【発明の名称】 |
面状照明装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】江川 元二
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| 【要約】 |
【課題】面状照明装置の線状光源を、より均一に発光させる。
【解決手段】光散乱部15を、導光体7の厚み方向に対して傾斜させ、かつ、隣接する光散乱部15の照射範囲の一部分が、導光体7の軸方向に重複するように形成する。光散乱部15で反射して透明基板2に入光する光の、導光体7の長手方向における一条当りの光の範囲La1、La2、La3、La4、La5を広げる。また、各光散乱部15により反射される光の範囲La1、La2、La3、La4、La5を、オーバーラップさせる。よって、導光体7の軸方向で、導光体7の光路変更手段11からの反射光が出射されない部分はなくなり、微視的に見たときにも、導光体7は連続して線状に発光する光源となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透光性材料からなる透明基板の側面付近に、透明材料からなる直線状の導光体と点状光源よりなる長手状の光源を近接配置したサイドライト方式の面状照明装置において、前記直線状の導光体の少なくとも一面に、前記導光体の厚み方向に対して傾斜する多条の光散乱部を備える光路変更手段を設けたことを特徴とする面状照明装置。 【請求項2】 隣接する光散乱部の照射範囲の一部分が、導光体の軸方向に重複するように前記光散乱部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の面状照明装置。 【請求項3】 前記導光体の厚みt、前記光散乱部のピッチpのとき、前記光散乱部の傾斜角θを、θ≧tan-1(p/t)とすることを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。 【請求項4】 前記光散乱部を階段状または溝状のプリズムとしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の面状照明装置。 【請求項5】 前記光路変更手段は、複数の溝と該溝に隣接する平坦部からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の面状照明装置。 【請求項6】 前記複数の溝は、三角形の断面形状を有することを特徴とする請求項5記載の面状照明装置。 【請求項7】 前記複数の溝は、台形の断面形状を有することを特徴とする請求項5記載の面状照明装置。 【請求項8】 前記直線状の導光体は、前記点状光源から離れるに従い、厚み・幅の少なくとも一方を減少させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の面状照明装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、看板や各種反射型表示装置等の照明手段に用いられる面状照明装置に関するものであり、特に液晶表示装置の照明手段として用いられるものである。 【0002】 【従来の技術】低消費電力で作動する液晶表示装置は、薄型、軽量等の特徴があるので、主にパーソナルコンピュータや携帯電話用等を中心とした表示装置としての需要が増大している。さて、液晶表示装置の構成部材である液晶は、ブラウン管等の発光型素子と異なり自ら発光しないため、暗所での使用を可能とするための照明手段を、別個に使用することが必要となる。特に、近年の電子製品の薄型化および省電力化の要求の中では、液晶表示装置を照射するための照明手段として、サイドライト方式(導光板方式)の面状照明装置を使用することが多い。 【0003】図5には、サイドライト方式の面状照明装置を、概略的に示している。面状照明装置1は、透過性材料からなる透明基板2の一側端面3に、直線状の光源部4を近接配置することによって大略構成されている。透明基板2は、矩形の平板状をなし、その一面(上面)には、光反射パターン17が形成されている。光反射パターン17は、一側端面3に沿って形成される、断面形状ほぼ三角形の多数の溝部18および溝部18に隣接する平坦部19で構成されている。 【0004】光反射パターン17は、光源部4からの距離に左右されることなく、透明基板2の面状の均一発光を実現するために、溝部18の形成される間隔を場所によって異ならしめている。すなわち、平坦部19の範囲(占有面積)に対する溝部18の範囲(占有面積)の比率が、透明基板2の一側端面3から遠ざかるに従って徐々に大きくなるように設定されている。なお、透明基板2に形成される光反射パターン17の溝部18は、非常に微細であるため、画面の観察においては目視で認識できない。 【0005】光源部4は、透明基板2の一側端面3に沿って近接配置される直線状の透明材料からなる導光体7と、導光体7の一端部に対面して配置される点状光源9とから大略構成されている。また、導光体7には、光路変更手段11が設けられている。光路変更手段11は、透明基板2の一側端面3に向き合う面13の対向面14に、例えば、光散乱部15として断面形状が三角形の溝を導光体7の厚み方向へと形成することで、点状光源9から射出された光を、透明基板2の一側端面3に、ほぼ均一に入射させるものである。 【0006】なお、導光体7の長手方向における射出光を均一にするために、三角形の溝部は、点状光源9から離れるにしたがって徐々に深く形成することが望ましい。また、導光体7における光利用効率を改善するために、透明基板2の一側端面に向き合う面13以外の長手方向周囲、および透明基板2の一側端面3近傍を覆うようにして、断面形状略U字形の光反射部材12を設け、導光体7の漏れ光を回収することが望ましい。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところで、導光体7の光路変更手段は、図6に示すように、光散乱部15を平面部16と交互に配置した場合、ほぼ光散乱部15のみが光を反射して透明基板2に入光する。よって、目視のレベルでは連続した線上の発光体として見えても、微視的には、光り輝く部分と暗い部分が多数並んだ状態で発光し、透明基板2を多条の光Lで照らす状態となっている。このような状態を改善するため、本出願人は、図7、図8に示すように、導光体7と透明基板2との間に拡散板20を設けるという着想に至り、特開2000−231814号公報において、その詳細を開示している。 【0008】しかしながら、図7、図8に示す従来の構造では、拡散板20という部品が増加し、また、拡散板20は薄くかつ幅も狭いことから、それ自体の取扱いの困難性と組立性の悪さから、コストアップを避けることが困難であった。また、光が拡散板20を通過することにより、光の透過率低下や光の拡散のため、輝度やコントラストの低下を来すという問題もあった。 【0009】本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、面状照明装置の線状光源をより均一に発光させることで、面状照明装置の面状発光をより均一にし、かつ、更なる高輝度化、ハイコントラスト化を図ることにある。しかも、かかる改良を、部品点数を増加させること無く行なうことを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための、本発明の請求項1に係る面状照明装置は、透光性材料からなる透明基板の側面付近に、透明材料からなる直線状の導光体と点状光源よりなる長手状の光源を近接配置したサイドライト方式の面状照明装置において、前記直線状の導光体の少なくとも一面に、前記導光体の厚み方向に対して傾斜する多条の光散乱部を備える光路変更手段を設けたことを特徴とする。 【0011】本発明によれば、前記光散乱部を前記導光体の厚み方向に対して傾斜させたことにより、前記導光体の長手方向における、前記光散乱部の一条当りの設置範囲を広げる。そして、前記光散乱部において反射して、前記透明基板へと入光する光の一条当りの照射範囲を広げ、微視的に見た場合でも前記導光体の暗い部分の範囲を狭める。 【0012】また、本発明の請求項2に係る面状照明装置では、隣接する光散乱部の照射範囲の一部分が、導光体の軸方向に重複するように前記光散乱部が形成されている。この構成によれば、各光散乱部により反射された光の範囲は、隣接する光散乱部から発する光同士でオーバーラップすることとなり、前記導光体から前記透明基板へと入光する光を、前記導光体の軸方向で連続させることができる。 【0013】また、本発明の請求項3に係る面状照明装置では、前記導光体の厚みt、前記光散乱部のピッチpのとき、前記光散乱部の傾斜角θを、θ≧tan-1(p/t)としている。 【0014】かかる要件を満たすとき、隣接する光散乱部を導光体の軸方向にオーバーラップさせることができる。よって、一条の光散乱部により光を反射する範囲を、隣接する光散乱部同士でオーバーラップさせて、前記導光体から前記透明基板へと入光する光を、前記導光体の軸方向で連続させることが可能となる。 【0015】また、本発明の請求項4に係る面状照明装置では、前記光散乱部を階段状または溝状のプリズムとしている。かかる形態の光散乱部によって、前記導光体から前記透明基板へと入光するように、光を反射させる。 【0016】また、本発明の請求項5に係る面状照明装置では、前記光路変更手段は、複数の溝と該溝に隣接する平坦部からなる。この構成によれば、複数の溝が光を反射する光散乱部として機能し、前記導光体から前記透明基板へと入光するように、光を反射させる。 【0017】また、本発明の請求項6に係る面状照明装置では、前記複数の溝は、三角形の断面形状を有する。また、本発明の請求項7にかかる面状照明装置では、前記複数の溝は、台形の断面形状を有する。かかる形状の複数の溝は、複数の溝が光を反射する光散乱部として機能し、前記導光体から前記透明基板へと入光するように、光を反射させる。 【0018】さらに、本発明の請求項8に係る面状照明装置では、前記直線状の導光体は、前記点状光源から離れるに従い、厚み・幅の少なくとも一方を減少させている。本発明では、前記直線状の導光体は、前記点状光源から離れるにしたがって、厚みまたは幅の一方若しくは両方を減少させる、いわゆる楔型をなすことにより、該導光体は、前記点状光源からの距離の増加と共に断面積を減少させ、前記点状光源とは反対側の端部における断面積を最小とする。そして、前記点状光源とは反対側の端部からの光の漏れを減少させることにより、前記点状光源からの距離に関係無く、前記直線状の導光体の全体を均一に発光させ、光を効率良く前記透明基板内に進行させる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。従来技術と同一部分または相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明は省略する。 【0020】図1には、本発明の実施の形態に係るサイドライト方式の面状照明装置を、概略的に示している。本発明の実施の形態では、光路変更手段11は、断面形状略三角形の複数の溝(プリズム)である光散乱部15と、該溝に隣接する平坦部16とで構成されている。しかも、各光散乱部15は、夫々が平行となるように、導光体7の厚み方向に対して傾斜させて、かつ、隣接する光散乱部15の照射範囲の一部分が、導光体7の軸方向に重複するように形成されている。 【0021】このように、多条の溝である光散乱部15を、導光体7の厚み方向に対して傾斜させたことにより、図2に示すように、光散乱部15で反射して透明基板2に入光する光の、導光体7の長手方向における一条当りの照射範囲La1、La2、La3、La4、La5を、広げることができる。しかも、各光散乱部15により反射される光の範囲La1、La2、La3、La4、La5も、隣接する光散乱部から発する光同士でオーバーラップすることとなる。 【0022】図2の例では、光の範囲La2は隣接する光の範囲La1、La3とオーバーラップし、光の範囲La4は、隣接する光の範囲La3、La5とオーバーラップし、全体として、導光体7から透明基板2へと入光する光を、導光体7の軸方向で連続させることができる。よって、導光体7の軸方向で、導光体7の光路変更手段11からの反射光が出射されない部分はなくなり、微視的に見たときにも、導光体7は連続して線状に発光する光源となる。 【0023】さらに、透明基板2の一側端面3に入射した光は、透明基板2の上面6と下面5との間で反射しながら対向面10(図1参照)へと進行し、その過程で各条の光(La1、La2、La3、La4、La5)は混ざり合い、透明基板2の明暗のムラは、微視的にもほとんど目立たなくなる。 【0024】よって、面状照明装置1の面状発光をより均一にし、かつ、更なる高輝度化、ハイコントラスト化を図ることが可能となる。しかも、従来のごとく、導光体7と透明基板2との間に拡散板20を設ける等、部品点数を増加させることは無い。 【0025】なお、本発明の実施の形態は、点状光源9を、図1に示すように導光体7の一側端面にのみ設ける場合のみならず、図3に示すように、導光体7の両側端面8に設ける場合にも対応することができる。また、図3に示す導光体7の光路変更手段11のように、光散乱部15を、階段状に傾斜するプリズムで構成することもできる。さらに、図7に示す従来例と同様に、透明基板2の一側端面3にのみ、光源部4を設けるものであっても良い。 【0026】図1に示すように、点状光源9を導光体7の一側端面にのみ設ける場合には、導光体7に設ける光散乱部15(三角形の溝)の設置深さを、点状光源9から離れるにしたがって大きくすることにより、導光体7の全体で、より均一な発光をさせることが可能ととなる。また、図3に示すように、点状光源9を導光体7の両側端面8に設ける場合には、階段状の光散乱部15の段差を、導光体7の軸方向中央部で最大とすることにより、導光体7の全体で、より均一な発光をさせることが可能となる。 【0027】また、光散乱部15の傾斜方向は、図1〜図3に示す方向に限定されるものではなく、光散乱部15の形状も、断面形状略三角形の溝や、階段状に限ることは無く、例えば、断面形状略台形の溝とすることも可能である。 【0028】さらに、導光体7の全体の明るさを向上させて、より均一な発光をさせることを目的として、導光体7の厚み・幅の少なくとも一方を、点状光源9から離れるに従い減少させる、いわゆる「楔型」とすることも可能である。この場合、導光体7は、前記点状光源からの距離の増加と共に断面積を減少させ、前記点状光源とは反対側の端部における断面積は最小となる。このように構成すると、点状光源9とは反対側の端部からの光の漏れを減少させることが可能となり、点状光源から9の距離に関係無く、導光体7の全体を均一に発光させ、光を効率良く透明基板2内に進行させることができる。 【0029】なお、導光体7の厚みを減少させるに際して、導光体7の上面を導光体7の軸方向と平行とし下面を導光体7の軸方向に対し傾斜させても良く、その逆であっても良い。さらに、導光体7の上下面の何れも導光体7の軸方向に対し傾斜させても良い。また、導光体7の幅を減少させるに際して、透明基板2の一側端面3に向き合う面13を導光体7の軸方向と平行とし対向面14を導光体7の軸方向に対し傾斜させても良く、その逆であっても良い。さらに、面13,14の何れも、導光体7の軸方向に対し傾斜させても良い。そして、必要に応じて適切な楔形状を選択し、かつ、点状光源9からの距離にかかわり無く導光体7のより均一な発光が可能となるように、面の傾斜角度を設定することが好ましい。 【0030】 【実施例】光散乱部15を導光体7の厚み方向に対して傾斜させ、隣接する光散乱部15の照射範囲の一部分が、導光体7の軸方向に重複するように形成するための具体的手法を、図4を参照しながら説明する。図4に示すように、導光体7の厚みをt、光散乱部15のピッチをp、導光体7の厚み方向に対する光散乱部15の傾斜角をθ、導光体7を微視的に観察したときの、軸方向の暗縞のピッチをaとしたとき、ピッチa=0で、傾斜角θ=tan-1(p/t)の関係が成り立つ。よって、θ≧tan-1(p/t)とすることにより、隣接する光散乱部15の照射範囲の一部分を、導光体7の軸方向に重複するように形成することができる。 【0031】例えば、導光体7の厚みt=1、光散乱部15のピッチp=0.2の場合、傾斜角θ=tan-1(p/t)=tan-1(0.2/1)=11.5°となる。よって、θ≧11.5°とすれば、隣接する光散乱部15の照射範囲の一部分を、導光体7の軸方向に重複させることができる。 【0032】 【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下のような効果を有する。まず、本発明の請求項1に係る面状照明装置によれば、部品点数を増加させること無く、面状照明装置の面状発光をより均一に、かつ、更なる高輝度化、ハイコントラスト化を図ることが可能となる。よって、面状照明装置の視認性を向上させることができる。 【0033】また、本発明の請求項2に係る面状照明装置によれば、面状照明装置の線状光源を、より均一に発光させることが可能となり、面状照明装置の面状発光をより均一に、かつ、更なる高輝度化、ハイコントラスト化を図ることが可能となる。 【0034】また、本発明の請求項3に係る面状照明装置によれば、隣接する光散乱部を導光体の軸方向にオーバーラップさせて、面状照明装置の線状光源を、より均一に発光させることが可能となる。 【0035】また、本発明の請求項4に係る面状照明装置によれば、階段状または溝状のプリズムにより、前記導光体から前記透明基板へと入光するように光を反射させて、面状照明装置を、より均一に発光させることが可能となる。 【0036】さらに、本発明の請求項5に係る面状照明装置によれば、複数の溝が光を反射する光散乱部として機能し、前記導光体から前記透明基板へと入光するように、光を反射させて、面状照明装置を、より均一に発光させることが可能となる。 【0037】また、本発明の請求項6に係る面状照明装置によれば、断面形状略三角形の溝が、本発明の請求項7にかかる面状照明装置によれば、断面形状略台形の溝が、夫々、複数の溝が光を反射する光散乱部として機能し、前記導光体から前記透明基板へと入光するように、光を反射させる。そして、面状照明装置を、より均一に発光させることが可能となる。 【0038】また、本発明の請求項8に係る面状照明装置によれば、前記導光体全体の均一発光を促進して、前記導光体から前記透明基板へと入光する光の均一化、面状照明装置の更なる均一発光の促進を図ることが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000114215 【氏名又は名称】ミネベア株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年9月20日(2001.9.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068618 【弁理士】 【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−184228(P2002−184228A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月28日(2002.6.28) |
| 【出願番号】 |
特願2001−287341(P2001−287341) |
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