| 【発明の名称】 |
投射型表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 明弘
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| 【要約】 |
【課題】冷却ファンが故障などで停止した場合でも、ランプによる異常過熱を防止することができる投写型表示装置を提供すること。
【解決手段】ランプハウス20の近傍にランプ電源30を配置することで、ランプ10の冷却とランプ電源30の冷却とを共通の冷却ファン40で行うことができ、またランプ電源30の内部にはサーマルスイッチを備えているので、万一、冷却ファン40が停止した場合、ランプ10が過熱することによってランプ電源30も過熱され、ランプ電源30内部のサーマルスイッチが動作し、ランプ電源30を遮断し、ランプ10を消灯することで、ランプ10による装置の異常過熱を防止できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】装置筐体内に、ランプを内蔵するランプハウスと、前記ランプハウスの近傍に配置されるランプ電源であって、前記ランプの過熱に基因してランプ電源が所定の温度以上となった時に該ランプの電源を遮断するためのサーマルスイッチを備えたランプ電源と、前記ランプの冷却と前記ランプ電源の冷却とを共通に行うための冷却ファンと、を具備したことを特徴とする投射型表示装置。 【請求項2】前記ランプ電源を流れる風を前記ランプハウス側の風と分けるようにして前記冷却ファンの方向に導くための風向板を、さらに具備したことを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。 【請求項3】前記サーマルスイッチは、温度ヒューズであることを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は液晶プロジェクタ等の投射型表示装置に係り、特に光源となるランプとランプ電源の冷却を可能とし、かつランプによる異常過熱を防止可能とする投射型表示装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、投射型表示装置として液晶プロジェクタが普及している。この液晶プロジェクタは、光源からの光を透過型液晶パネルに照射し、液晶パネルをテレビジョン信号やパソコン等からの情報信号に基づいて駆動することで液晶パネルから変調された光を出射し、投射レンズを介してスクリーンに拡大された映像を投射するものである。 【0003】上記光源としてはハロゲンランプやキセノンランプ、あるいはメタルハライドランプ等の高電圧放電ランプが使用されるため、これら光源からの放射熱を抑える必要があり、送風ファンを用いてランプの回りの熱せられた空気を吸い出す方法が一般的に知られている。また、ランプだけでなく、ランプ電源も発熱源を有するため、冷却する必要があり、強制冷却にはファン等が用いられている。 【0004】このような強制ファンを用いて液晶プロジェクタを冷却する技術として、特開平8−68978号公報に記載のものがある。当該公報には、液晶表示パネルを含む液晶表示モジュール、光源、ミラー、投影レンズ等からなる光学系モジュールと、光源に電力を供給する電源とを機器ケース内に収容した液晶プロジェクタにおいて、機器ケースに冷却風の吸入口と排出口を形成して、1個のファンで機器ケース内に冷却風を発生させる。そして、機器ケース内には、吸入口から光学系モジュールを経て排出口に至る第1の空気流通路を形成する一方、吸入口から光源用の電源を経て排出口に至る第2の空気流通路を形成し、1個のファンで液晶表示素子、光学系部品、光源、光源用の電源をそれぞれ効率良く冷却できるようにすることが述べられている。しかしながら、冷却ファンが故障などで停止しランプが過熱した場合の対策については考慮されていなかった。 【0005】冷却ファンが故障したりして停止すると、ランプは高熱となるため、装置が異常過熱し、最悪の場合火災を引き起こす虞がある。そのため、ランプを支持するハウジング(以下、ランプハウスという)に温度センサを取り付け、異常過熱した場合センサ信号をランプ電源に送りランプ電源を遮断している。ランプ電源も内部に温度センサを具備していてランプ電源自体が過熱した場合、ランプ電源を遮断するものが多い。 【0006】しかし、ランプとランプ電源は別々に冷却される場合が多いため、ランプの冷却ファンが故障停止して、ランプ電源の冷却ファンが動いていて、かつ、ランプハウス上の温度センサからの検出信号がマイコンを介してランプ電源に送りランプ電源の遮断を制御している場合など、マイコンが暴走したりするとランプが消灯せず、装置が過熱し続け火災に至る虞がある。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記の如く、1個の冷却ファンを用いた構成では、そのファンが故障停止すると冷却できず装置が過熱してしまう。また、ランプとランプ電源を別々に冷却した場合でも、ランプの冷却ファンが故障停止して、ランプ電源の冷却ファンが動いていて、かつ、ランプハウス上の温度センサからの信号がマイコンを介してランプ電源に送られている場合など、マイコンが暴走したりするとランプが消えず、装置が過熱し続け火災に至る虞があるという問題があった。 【0008】そこで、本発明は上記の問題点に鑑み、冷却ファンが故障などで停止した場合でも、ランプによる異常過熱を防止することができる投射型表示装置を提供することを目的とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明による投射型表示装置は、装置筐体内に、ランプを内蔵するランプハウスと、前記ランプハウスの近傍に配置されるランプ電源であって、前記ランプの過熱に基因してランプ電源が所定の温度以上となった時に該ランプの電源を遮断するためのサーマルスイッチを備えたランプ電源と、前記ランプの冷却と前記ランプ電源の冷却とを共通に行うための冷却ファンと、を具備したものである。 【0010】請求項1の発明によれば、ランプハウスの近傍にランプ電源を配置しているのて、ランプの冷却とランプ電源の冷却とを共通のファンで行うことができると共に、ランプ電源の内部にはサーマルスイッチを備えているので、万一、冷却ファンが故障などで停止すると、ランプが過熱することによって、ランプ電源も過熱され、ランプ電源内部のサーマルスイッチが動作し、ランプ電源を遮断し、ランプが消灯する。これにより、ランプによる異常過熱を防止することができる。 【0011】請求項2の発明は、請求項1の投射型表示装置において、前記ランプ電源を流れる風を前記ランプハウス側の風と分けるようにして前記冷却ファンの方向に導くための風向板を、さらに具備したことを特徴とする。 【0012】請求項2の発明によれば、風向板を設けることで、ランプ電源を流れる風を、ランプハウス側の風と分けて、冷却ファンの方向にスムーズに導くことができる。風向板がないと、高温となるランプハウス上面を流れる風に押されてランプ電源からの風が冷却ファンの方向にスムーズに流れない。 【0013】 【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明の一実施の形態の要部を図1を参照して説明する前に、まず図2で投射型表示装置の全体的な構成を説明する。 【0014】図2において、投射型表示装置1は、装置筐体2の内部に、光源であるランプ(図1の符号10)を内蔵するランプハウス20と、このランプハウス20の近傍に配設されてランプに電力を供給するためのランプ電源30と、このランプ電源30に内蔵され、ランプの過熱に基因してランプ電源30が所定温度以上となったに当該ランプ電源30を遮断する図示しないサーマルスイッチと、前記ランプハウス20内のランプの冷却と前記ランプ電源30の冷却を共通に行うための冷却ファン(排気ファン)40と、ランプ電源30を流れてくる風をランプハウス20側の風と分けるようにして冷却ファン40の方向に導くための風向板50と、装置1の背面側に設けた吸気ファン60と、冷却ファンやランプ電源30に電力を供給するためのメイン電源回路70と、装置1の正面側に配設した投射レンズ80と、装置1の側面側に設けた吸気ファン90と、ランプハウス20内のランプから照射される光束を3原色光に分けて各色液晶パネルに照射し、得られた3色映像光を合成して投射レンズ80に導くための光学ボックス100とを有して構成されている。 【0015】なお、前記ランプ電源30内に配設されたサーマルスイッチは、冷却ファン40が故障などで停止しランプを流れる風及びランプ電源30を流れる風が装置筐体2内から排気されないことによってランプが異常に過熱した時にランプ電源30を遮断(ランプへの電力供給をオフ)し、ランプ,ランプ電源30及び装置1内の部材が破損したり特性劣化したりする危険から保護する機能を有するものである。 【0016】図2の構成では、装置背面側の吸気ファン60にて取り込まれた冷却風(A) のうち、冷却風A1 はメイン電源回路70を経て排気ファン40へ送られる。また、吸気ファン60にて取り込まれた冷却風(A) のうち、冷却風A2 は光学ボックス100内に入り更にランプハウス20内を通りランプハウス20のスリット孔20aを通して排気ファン40へ送られ、筐体2の外部へ排気される。さらに、装置側面側の吸気ファン90にて取り込まれた冷却風(B) は、光学ボックス100内に入り更にランプ電源30内を通り、ランプ電源30の外に出て風向板50にガイドされるようにして排気ファン40へ送られ、筐体2の外部へ排気される。装置1の外部へ排出される風を符号(C) にて示してある。 【0017】図1は本発明の一実施の形態の投射型表示装置の要部を示す斜視図である。図2の破線枠Dにて示す部分を拡大して示している。 【0018】図1に示すように、投射型表示装置におけるランプ10は、ランプハウス20に内蔵され、ランプハウス20の近傍にはランプ電源30が配置されている。排気用の冷却ファン40を駆動することによって、ランプハウス20にあけられたスリット孔20aよりランプハウス20内の空気を吸い出すことでランプ10が冷却される一方、ランプ電源30も電源カバー30aにあけられた孔30bより電源カバー30a内の空気を吸い出すことによってランプ電源30が冷却される。万一、冷却ファン40が故障などで停止した場合、ランプ10が過熱し、ランプハウス20からの幅射熱によって、ランプ電源30が熱せられランプ電源30の回路に組み込まれたサーマルスイッチ(図示せず)が動作し、ランプ電源30の回路を遮断し、ランプ10が消灯する。 【0019】上記サーマルスイッチとしては、温度ヒューズ、バイメタル、PTCサーミスタなどが使用可能である。 【0020】図3は図2におけるランプ10、光学ボックス100、投射レンズ80の配置を説明する平面図である。特に、光学ボックス100の内部構成を詳細に示したものである。なお、図3ではR(赤),G(緑),B(青)用の液晶パネルを有する三板式の液晶プロジェクタの例を示している。 【0021】図3において、符号20はランプハウスであり、この中には光源として、発光管11及びリフレクタ12から成るランプ13が配置されており、ランプハウス20の図示下方には冷却風を送風するためのファン(図1又は図2の符号40にて示す)が取付けられている。前記発光管11からの光はリフレクタ12によって反射され、赤外線や紫外線等の不要光をフィルタ101で除去した後、コンデンサレンズ102や反射ミラー103を介してダイクロイックミラー104に供給される。 【0022】ダイクロイックミラー104は、ランプ10からの光をR光とGB光に分光し、分離されたR光はミラー105で反射され、フィールドレンズ106を介してR用の液晶パネル107に照射される。 【0023】また、ダイクロイックミラー104により分離されたGB光はダイクロイックミラー108によりG光とB光に分光され、G光はフィールドレンズ109を介してG用の液晶パネル110に照射され、B光はリレーレンズ111、反射ミラー112、リレーレンズ113、反射ミラー114及びリレーレンズ115を介してB用の液晶パネル116に照射される。 【0024】さらに、各液晶パネル107,110,116を透過したR光,G光,B光はダイクロイックプリズム118によって合成され、この合成された映像光を投射レンズ80によってスクリーン(図示せず)に投射するようにしている。 【0025】こうしてR,G,B用の液晶パネル107,110,116をR,G,Bの原色信号で駆動することにより、カラー画像を投射することができる。なお、前記液晶パネル107,110,116の入射側及び出射側にはそれぞれ図示しない偏光板が配置されている。 【0026】又、ランプ10のリフレクタ12の底面には、図示しない通風孔を形成しており、この通風孔からリフレクタ12の内部に冷却風を送風できるようにしている。またランプ10は発光管11を支持する支持部13に複数の孔14を有し、前記通風孔から導入された冷却風をこれら複数の孔14から導出するようにしている。導出された風はランプハウス20のスリット孔(図1又は図2に示した符号20a)から吸い出される。或いは、リフレクタ12の上面に孔(図示せず)を形成し、この孔を通して冷却風を導出するようにしても良い。 【0027】 【発明の効果】以上述べたように本発明の投射型表示装置によれば、ランプ冷却ファンの故障によってランプが過熱した場合でも、ランプ電源のサーマルスイッチがこれを検知して電源を遮断し、装置が異常に過熱するのを確実に防ぐことができる。過熱検知のためにランプハウス上に温度センサやサーマルスイッチを付ける必要がない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成12年11月15日(2000.11.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開2002−150832(P2002−150832A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月24日(2002.5.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−348608(P2000−348608) |
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