| 【発明の名称】 |
放電灯装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山口 宏尚
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| 【要約】 |
【課題】高電圧ワイヤおよび高電圧コネクタを廃止し、簡単な構成で回路手段の温度上昇を防止する放電灯装置を提供する。
【解決手段】反射部材20は樹脂で碗状に成形されており、反射部材20の凹状反射面で放電灯30の光を前方に反射する。回路手段40は放電灯30に高電圧を印加する回路を有している。放電灯30と回路手段40とは高電圧ワイヤを用いずに直接結合し電気的に接続している。電源コード50はバッテリ電圧を回路手段40に印加する。反射部材20と向き合う回路手段40の対向面43は、放電灯30と回路手段40との鉛直方向の結合位置を通る鉛直面に沿って延びている。反射部材20と回路手段40との距離は6mm以上に設定されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 放電灯と、前記放電灯の背後に配置され、前記放電灯の光を反射する反射部材と、前記反射部材の反放電灯側に配置され、前記放電灯と別体に形成されており、前記放電灯と直接結合して前記放電灯と電気的に接続し、前記放電灯に高電圧を印加する回路手段と、前記回路手段の上部を覆うケースとを備え、前記回路手段の前記反射部材の後方と向き合う対向面と前記反射部材とで形成される空隙は、前記回路手段の上面と前記ケースとの間に形成される空間に連続していることを特徴とする放電灯装置。 【請求項2】 前記放電灯と前記回路手段との結合位置から鉛直上側において、前記反射部材と前記回路手段との距離は6mm以上であることを特徴とする請求項1記載の放電灯装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光源として放電灯を用いる放電灯装置において、放電灯と高電圧を発生する回路手段とを直接結合した装置に関する。 【0002】 【従来の技術】車両用ヘッドライトに、放電灯を光源とする放電灯装置が使用されている。放電灯を点灯するためには点灯時に放電灯に高電圧を印加する必要があるので、高電圧を発生する回路手段と放電灯とが高電圧ワイヤで電気的に接続されている。 【0003】しかし、放電灯と回路手段とを高電圧ワイヤで接続する構成では、高電圧ワイヤからノイズが発生することを防止するため、高電圧ワイヤをシールドする必要がある。さらに、高電圧ワイヤと放電灯とを接続するために高電圧コネクタが必要になる。したがって、製造コストが上昇する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこで、特開平10−228804号公報に開示されているように、高電圧ワイヤを用いず、放電灯と回路手段とを直接結合し電気的に接続することが考えられる。放電灯と回路手段とを直接結合すると、高電圧コネクタおよび高電圧ワイヤが不要になる。しかし、放電灯と回路手段とを直接結合し放電灯の近傍に回路手段を配置すると、放電灯からの熱の伝導または輻射と回路手段自体が発生する熱とにより回路手段の内部温度が上昇し、回路手段の回路素子に動作不良が生じる恐れがある。 【0005】さらに、特開平10−228804号公報ではリフレクタの裏面からブラケットが突設され、この端部に回路手段が支持される。ブラケットが回路手段の上下位置にあるため、ブラケットにより放電灯の熱がこもり、回路手段の著しい温度上昇を招く。本発明の目的は、高電圧ワイヤおよび高電圧コネクタを廃止し、簡単な構成で回路手段の温度上昇を防止する放電灯装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の放電灯装置によると、放電灯と放電灯に高電圧を印加する回路手段とが直接結合し電気的に接続している。したがって、放電灯と回路手段とを接続する高電圧コネクタおよび高電圧ワイヤが不要になる。 【0007】反射部材と向き合う回路手段の対向面と反射部材との間には空隙が形成されている。また、反射部材と向き合う回路手段の対向面と反射部材の後側とで形成する空隙は、反射部材とケースとで形成する空間と連続している。したがって、放電灯および回路手段が発生する熱により加熱され鉛直上側に上昇する空気を回路手段が遮らず、加熱された空気が速やかに上昇する。反射部材と回路手段との間に形成される空隙に熱が蓄積されず、加熱されて上昇した空気の後に周囲の空気が流入し空気が対流する。反射部材と向き合う回路手段の形状を限定することにより、簡単な構成で回路手段を冷却し、回路手段の温度上昇を防止できる。 【0008】本発明の請求項2記載の放電灯装置によると、放電灯と回路手段との結合位置から鉛直上側において、反射部材と回路手段との距離は6mm以上である。放電灯および回路手段が発生する熱により暖められた空気が上昇する通路幅を確保しているので、空気の対流が速やかに行われる。したがって、回路手段を効率よく冷却できる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す実施例を図に基づいて説明する。本発明の放電灯装置を車両のヘッドライトに適用した一実施例を図1および図2に示す。放電灯装置としてのヘッドライト10は、ケース11、反射部材20、放電灯30および回路手段40を備えている。ケース11は、ケース本体12、レンズ13およびカバー14を有し、反射部材20、放電灯30および回路手段40を収容している。 【0010】反射部材20は光軸調整可能な機構をもつ支持部材でケース本体12に可動的に支持されている。反射部材20は樹脂で碗状に成形されており、反射部材20の凹状反射面に放電灯30の光を前方に反射する反射材が施されている。反射部材20の背面24側に、回路手段40を取り付けるボス部23(図2参照)が形成されている。 【0011】放電灯30は反射部材20の貫通孔20aに挿入されている。シェード32は前方に向かう放電灯30の直接光を遮断する。スプリング25は貫通孔20aの外周に形成されている支持部21に回動可能に取り付けられている。貫通孔20aを挟んで支持部21の反対側に位置する一対の爪22にスプリング25の両端を係止することにより、スプリング25は放電灯30のコネクタ部31を貫通孔20a周囲の反射部材20に押し付けている。コネクタ部31の放電灯30側の当接面31aが反射部材20に設けられたコネクタ部側端面20bに当接することで、放電灯30および回路手段40の位置決めがなされている。 【0012】回路手段40は放電灯30に高電圧を印加する回路を有している。図2に示す回路手段40のコネクタ部41と放電灯30のコネクタ部31とが直接結合することにより放電灯30と回路手段40とは電気的に接続している。コネクタ部31およびコネクタ部41は放電灯30と回路手段40との結合部である。回路手段40は、反射部材20に取り付けるために反射部材20のボス部23と対応する位置に取付部42を有している。取付部42とボス部23とを位置合わせし、ねじ止め等により反射部材20に回路手段40を取り付けている。 【0013】回路手段40は、図3に示すように制御回路40aおよびスタータ回路40bをともに有してもよいし、図4に示すようにスタータ回路40bだけでもよい。スタータ回路40bは放電灯30を点灯するときに放電灯30に高電圧を印加する回路である。制御回路40aは放電灯30に供給する電力を制御する回路である。 【0014】放電灯30と回路手段40とを図1に示すように組み付けた状態で、放電灯30および回路手段40はケース11と非接触であり、ケース11に対し可動である。したがって、手動または自動により放電灯30の光軸を調整することができる。電源コード50は図示しないバッテリ電圧を回路手段40に印加する。電源コード50は、回路手段40とコネクタ51で結合し、バッテリ側とコネクタ52で結合している。 【0015】次に、反射部材20と回路手段40との距離dと、回路手段40の内部温度との関係について説明する。反射部材20と回路手段40との間に形成されている空隙60の空気は放電灯30および回路手段40が発生する熱により加熱され、鉛直上側に上昇しようとする。図5に示すように、反射部材20と向き合う回路手段40の対向面43は、放電灯30と回路手段40との鉛直方向の結合位置を通る鉛直面に沿って延びている。回路手段40と向き合う反射部材20の背面24は凸状である。したがって、加熱された空隙60の空気は、反射部材20の背面24および回路手段40の対向面43に遮られることなく鉛直上側に上昇する。そして回路手段40の上面44と、ケース11の一部であるカバー14およびケース本体12とで形成されている空間61が空隙60に連続しているので、空隙60を鉛直上側に上昇した空気は空間61にスムーズに流れることができる。鉛直上側に上昇した空気の後に周囲の冷たい空気が空隙60に流入し空隙60を中心として良好に空気の対流が生じる。空隙60に熱が蓄積されず回路手段40が冷却されるので、回路手段40の温度上昇を防止し、回路手段40内の回路素子の作動不良を防止できる。図6に示すように、反射部材20と回路手段40との距離dが6mmより小さくなると、回路手段40の内部温度が急激に上昇する。したがって、距離dは6mm以上が望ましい。 【0016】本実施例では、反射部材20と向き合う回路手段40の対向面43全体が鉛直面に沿って延びることにより空気の対流を速やかに行っている。また、反射部材20の後側に向き合う回路手段40の対向面は平面に限ることはなく、曲面であっても凹凸があってもよい。すなわち、反射部材20と回路手段40との間に空隙があればよい。 【0017】また、空隙60から加熱された空気が上昇しやすいように、反射部材20の背面24に形成したスプリング25を取り付けるための支持部21および爪22を背面24に近づけ、回路手段40側に突出する箇所を減少することが望ましい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー
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| 【出願日】 |
平成12年11月7日(2000.11.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093779 【弁理士】 【氏名又は名称】服部 雅紀
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| 【公開番号】 |
特開2002−150830(P2002−150830A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月24日(2002.5.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−339321(P2000−339321) |
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