| 【発明の名称】 |
紫外線吸収蛍光灯カバー及び照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】宇佐美 隆志
【氏名】長野 照男
【氏名】佐藤 忠久
【氏名】山川 一義
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| 【要約】 |
【課題】380〜410nmをカットしても黄色味が無く透明で蛍光灯より寿命の長い耐光性を有する蛍光灯カバーを提供する。
【解決手段】透明樹脂に蛍光増白剤を含み410nm以下の光を90%以上カットするようにしたことを特徴とする透明蛍光灯カバー。但し蛍光増白剤が下記一般式(I)で表わされる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透明樹脂に蛍光増白剤を含み410nm以下の光を90%以上カットするようにしたことを特徴とする透明蛍光灯カバー。 【請求項2】 蛍光増白剤が下記一般式(I)で表わされることを特徴とする請求項1に記載の蛍光灯カバー。 【化1】
(式中、R1 およびR4 は水素原子、アルキル基またはアルコキシ基を表し、R2 およびR3 はアルキル基を表し、(A)は置換アリールまたは置換エテニル基を表す。) 【請求項3】 一般式(I)で表される化合物が、下記一般式(II)で表される化合物であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蛍光灯カバー。 【化2】
(式中、R5 およびR7 は前記R2 と同義の基であり、R6 およびR8 は前記R3 と同義の基であり、nは1または2の整数を表す。) 【請求項4】 透明樹脂がメタクリル酸メチル:スチレン=1:99質量%〜99:1質量%の共重合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蛍光灯カバー。 【請求項5】 広帯域発光型または三波長域発光型蛍光ランプに請求項1〜4のいずれかに記載の蛍光灯カバーをかぶせて410nm以下の光をカットするようにした照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は有害かつ飛来昆虫を誘引する原因となる蛍光灯等の照明器具から発生する紫外線をカットする紫外線吸収蛍光灯カバー及びこれを具備した照明器具に関する。 【0002】 【従来の技術】人体に有害な太陽光からの紫外線、飛来昆虫を誘引する原因となる蛍光灯から発生する紫外線を遮蔽する目的で紫外線吸収剤を含む塗料、熱収縮フイルムを施した蛍光灯が提案され上市もされている。また特開平8−111208号、特開平10−21714号、特開平11−106666号各公報などにより提案されている。しかし黄色味を抑えるためにその吸収端が380nmより短波であったり、長波長な410nmまで吸収することはできるが黄色味が強かったり黄色味を抑えるために色調調整用の染顔料を添加することで対応している。吸収端が短波であるということは紫外線遮蔽能が低く、特にこれから普及が拡大すると予想される三波長型蛍光灯では380nm以下に吸収が無いか、有ってもわずかなため飛来昆虫を阻止する能力が三波長型蛍光灯それ自体で期待できる為、必要性が無い。ただし、三波長型蛍光灯といえども405nm付近の発光が残るため特開平7−3189号公報などに開示されている昆虫のすう光曲線(一般に昆虫は紫外線域に近い波長に強く反応するが、この波長依存性をグラフにしたものをいう)から明らかなように効果的に飛来昆虫を阻止する為には405nm付近の輝線を遮蔽する必要があり、そのためには410nmまでの光をカットすることが望まれている。410nmまでの光をカットすると黄色味を帯びるためこれを改善するために色調調整用の染顔料を添加することで解決されるが可視域の光線透過率を犠牲にするという短所が有る。 【0003】更に紫外線吸収剤とともに蛍光増白剤を配合して紫外線照射による黄変度を抑えた耐光性、白色性、接着性に優れた白色積層ポリエステルフィルム(特開平11−291432号公報、特開平11−26821号公報)が提案されているが、同様の短所は解消していない。また、蛍光灯紫外線カットカバーとして蛍光増白剤を含有する透明樹脂よりなる組成物が提案されている(特公平6−3682号公報)が、蛍光増白剤が劣化して黄変する問題がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技術の問題点を解消するために開発されたもので、その目的とするところは、黄色の補色である青色蛍光を発する蛍光増白染料を含有することで380nmより長波長である410nmまでをカットしても黄色味が無く透明感の高い、かつ蛍光灯の寿命よりも長い耐光性を有する交換可能な蛍光灯カバーを提供することに有る。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、蛍光増白剤を含有する熱可塑性樹脂よりなる紫外線カット用蛍光灯カバー及び該カバーを用いた照明器具であり、その特徴とするところは、下記の各発明にある。 (1)透明樹脂に蛍光増白剤を含み410nm以下の光を90%以上カットするようにしたことを特徴とする透明蛍光灯カバー。 (2)蛍光増白剤が下記一般式(I)で表わされることを特徴とする上記(1)に記載の蛍光灯カバー。 【化3】
(式中、R1 およびR4 は水素原子、アルキル基またはアルコキシ基を表し、R2 およびR3 はアルキル基を表し、(A)は置換アリールまたは置換エテニル基を表す。) 【0006】(3)一般式(I)で表される化合物が、下記一般式(II)で表される化合物であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の蛍光灯カバー。 【化4】
(式中、R5 およびR7 は前記R2 と同義の基であり、R6 およびR8 は前記R3 と同義の基である。nは1または2の整数を表す。) (4)透明樹脂がメタクリル酸メチル:スチレン=1:99質量%〜99:1質量%の共重合体であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の蛍光灯カバー。 (5)広帯域発光型または三波長域発光型蛍光ランプに上記(1)〜(4)のいずれかに記載のカバーをかぶせ410nm以下の光をカットするようにした照明器具。 【0007】 【発明の実施の形態】一般に、蛍光増白剤は約320〜約410nmの波長の光を吸収して、約410〜約500nmの波長の光を放射する性質を有する化合物より成る。これらの蛍光増白剤で染められた織物は本来の黄色い反射光のほかに、新たに蛍光増白剤により発光される約410〜約500nmの波長の青色光が付加されるため反射光は白色になり、かつ、蛍光効果による分だけ可視光のエネルギーが増加するため結果として増白されたことになる。熱可塑性樹脂に紫外線吸収剤を添加した成形品で410nm以下の紫外線をカットするように紫外線吸収剤の添加量を調整すると反射光は黄色味が強く感じられるが紫外線吸収剤に代えて、又は加えて蛍光増白剤を適量添加すると反射光が白色化することが特公平6−3682号公報にて知られており、透明樹脂をメタクリル酸メチル:スチレン共重合体とするか、蛍光増白剤を一般式(I)の化合物にすることで耐光性が極めて向上することを見出し本発明に到達した。 【0008】透明樹脂に用いる重縮合系樹脂成分としてはポリウレタン,ポリエステル,ポリアミド,ポリウレア,ポリカーボネート類が挙げられる。具体例については原料モノマーの形で以下に例示する。但し、P−23およびP−34以降はポリマーの形で例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。各ポリマーにおける酸性基はすべて非解離形で表してある。またポリエステル、ポリアミド等縮合反応により生成するものについては、構成成分は原料の如何に関わらずすべてジカルボン酸、ジオール、ジアミン、ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸等で表記する。括弧内の比は、各成分のモル百分率比を意味する。 【0009】P−1:トルエンジイソシアネート/エチレングリコール/1,4−ブタンジオール(50/15/35) P−2:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート/1,3−プロパンジオール/ポリプロピレングリコール(Mw=1000)(50/45/5) P−3:トルエンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/エチレングリコール/ポリエチレングリコール(Mw=600)/1,4−ブタンジオール(40/10/20/10/20) P−4:1,5−ナフチレンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/ジエチレングリコール/1,6−ヘキサンジオール(25/25/35/15) 【0010】P−5:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/テトラエチレングリコール/エチレングリコール/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(40/10/20/20/10) P−6:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/ブタンジオール/エチレングリコール/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(40/10/20/20/10) P−7:1,5−ナフチレンジイソシアネート/ブタンジオール/4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−2,2’―プロパン/ポリプロピレングリコール(Mw=400)/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(50/20/5/10/15) P−8:1,5−ナフチレンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸/ポリブチレンオキシド(Mw=500)(35/15/25/25) 【0011】P−9:イソホロンジイソシアネート/ジエチレングリコール/ネオペンチルグリコール/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(50/20/20/10) P−10:トルエンジイソシアネート/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸/ポリエチレングリコール(Mw=1000)/シクロヘキサンジメタノール(50/10/10/30) P−11:ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/テトラエチレングリコール/ブタンジオール/2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エチルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸(40/10/10/33/7) 【0012】P−12:ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/ブタンジオール/エチレングリコール/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸/2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エチルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸(40/10/20/15/10/5) P−13:テレフタル酸/イソフタル酸/シクロヘキサンジメタノール/1,4−ブタンジオール/エチレングリコール(25/25/25/15/10) P−14:テレフタル酸/イソフタル酸/4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−2,2−プロパン/テトラエチレングリコール/エチレングリコール(30/20/20/15/15) P−15:テレフタル酸/イソフタル酸/シクロヘキサンジメタノール/ネオペンチルグリコール/ジエチレングリコール(20/30/25/15/10) P−16:テレフタル酸/イソフタル酸/4,4’−ベンゼンジメタノール/ジエチレングリコール/ネオペンチルグリコール(25/25/25/15/10) 【0013】P−17:テレフタル酸/イソフタル酸/5−スルホイソフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール(24/24/2/25/25) P−18:テレフタル酸/イソフタル酸/5−スルホイソフタル酸/シクロヘキサンジメタノール/1,4−ブタンジオール/エチレングリコール(22/22/6/25/15/10) P−19:イソフタル酸/5−スルホイソフタル酸/シクロヘキサンジメタノール/エチレングリコール(40/10/40/10) P−20:シクロヘキサンジカルボン酸/イソフタル酸/2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エチルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸/シクロヘキサンジメタノール/エチレングリコール(30/20/5/25/20) 【0014】P−21:11−アミノウンデカン酸(100) P−22:12−アミノドデカン酸(100) P−23:ポリ(12−アミノドデカン酸)と無水マレイン酸との反応物(50/50) P−24:11−アミノウンデカン酸/7−アミノヘプタン酸(50/50) P−25:ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸(50/50) P−26:テトラメチレンジアミン/アジピン酸(50/50) P−27:ヘキサメチレンジアミン/セバシン酸(50/50) P−28:N,N−ジメチルエチレンジアミン/アジピン酸/シクロヘキサンジカルボン酸(50/20/30) 【0015】P−29:トルエンジイソシアネート/4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジアミン(30/20/50) P−30:ノナメチレンジアミン/尿素(50/50) P−31:ヘキサメチレンジアミン/ノナメチレンジアミン/尿素(25/25/50) P−32:トルエンジイソシアネート/ヘキサメチレンジアミン/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(50/40/10) P−33:11−アミノウンデカン酸/ヘキサメチレンジアミン/尿素(33/33/33) 【0016】本発明のビニル重合体を形成するモノマーとしてはアクリル酸エステル類、具体的にはメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、tert−オクチルアクリレート、2−クロロエチルアクリレート、2−ブロモエチルアクリレート、4−クロロブチルアクリレート、シアノエチルアクリレート、2−アセトキシエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジルアクリレート、2−クロロシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェニルアクリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、2−エトキシブチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−iso−プロポキシアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアクリレート、ω―メトキシポリエチレングリコールアクリレート(付加モル数n=9)、1−ブロモー2−メトキシエチルアクリレート、1,1−ジクロロ−2−エトキシエチルアクリレート、などが挙げられる。その他、下記のモノマーなどが使用できる。 【0017】メタクリル酸エステル類:その具体例としてはメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、クロロベンジルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、スルフォプロピルメタクリレート、N−エチル−N−フェニルアミノエチルメタクリレート、2−(3−フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリレート、ジメチルアミノフェノキシエチルメタクリレート、フルフリルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、クレジルメタクリレート、ナフチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、トリエチレングリコールモノメタクリレート、ジプロピレングリコールモノメタクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、3−メトキシブチルメタクリレート、2−アセトキシエチルメタクリレート、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート、2−iso−プロポキシエチルメタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリレート、ω−メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(付加モル数n=6)、アクリルメタクリレート、メタクリル酸ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩などを挙げることができる。 【0018】ビニルエステル類:その他具体例としては、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルイソブチレート、ビニルカプロエート、ビニルクロロアセテート、ビニルメトキシアセテート、ビニルフェニルアセテート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニルなどが挙げられる。 【0019】アクリルアミド類:例えば、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、エチルアクリルアミド、プロピルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、n−ブチルアクリルアミド、sec−ブチルアクリルアミド、tert−ブチルアクリルアミド、シクロヘキシルアクリルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒドロキシメチルアクリルアミド、メトキシエチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、フェニルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、β−シアノエチルアクリルアミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドなどが挙げられる。 【0020】メタクリルアミド類:例えば、メタクリルアミド、メチルメタクリルアミド、エチルメタクリルアミド、プロピルメタクリルアミド、イソプロピルメタクリルアミド、n−ブチルメタクリルアミド、sec−ブチルメタクリルアミド、tert−ブチルメタクリルアミド、シクロヘキシルメタクリルアミド、ベンジルメタクリルアミド、ヒドロキシメタクリルアミド、クロロベンジルメタクリルアミド、オクチルメタクリルアミド、ステアリルメタクリルアミド、スルフォプロピルメタクリルアミド、N−エチル−N−フェニルアミノエチルメタクリルアミド、2−(3−フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリルアミド、ジメチルアミノフェノキシエチルメタクリルアミド、フルフリルメタクリルアミド、テトラヒドロフルフリルメタクリルアミド、フェニルメタクリルアミド、クレジルメタクリルアミド、ナフチルメタクリルアミド、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、4−ヒドロキシブチルメタクリルアミド、トリエチレングリコールモノメタクリルアミド、ジプロピレングリコールモノメタクリルアミド、2−メトキシエチルメタクリルアミド、3−メトキシブチルメタクリルアミド、2−アセトキシエチルメタクリルアミド、2−アセトアセトキシエチルメタクリルアミド、2−エトキシエチルメタクリルアミド、2−iso−プロポキシエチルメタクリルアミド、2−ブトキシエチルメタクリルアミド、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリルアミド、2−(2−エトキシエトキシ)エチルメタクリルアミド、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリルアミド、ω−メトキシポリエチレングリコールメタクリルアミド(付加モル数n=6)、アクリルメタクリルアミド、ジメチルアミノメタクリルアミド、ジエチルアミノメタクリルアミド、β−シアノエチルメタクリルアミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)メタクリルアミドなどが挙げられる。 【0021】オレフィン類:例えば、ジシクロペンタジエン、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、イソプレン、クロロプレン、ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、などが挙げられる。 【0022】スチレン類:たとえば、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、クロルメチルスチレン、メトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メチルエステルなどが挙げられる。 【0023】ビニルエーテル類:例えば、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテル、ジメチルアミノエチルビニルエーテルなどが挙げられる。 【0024】その他の例として、クロトン酸ブチル、クロトン酸ヘキシル、イタコン酸ジブチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジブチル、メチルビニルケトン、フェニルビニルケトン、メトキシエチルビニルケトン、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、N−ビニルオキサゾリドン、N−ビニルピロリドン、アクリロニトリル、メタアクリルニトリル、メチレンモロンニトリル、ビニリデンなどを挙げることができる。 【0025】本発明の重縮合体、重合体に用いられるモノマーは、種々の目的(例えば、硬さ、柔らかさ、引張り強さ、耐光性等の改良)に応じて2種以上のモノマーを互いにコモノマーとして使用しても良い。重合体中の本発明のモノマーは、好ましくは、メタクリレート系、アクリルアミド系、及びメタクリルアミド系、スチレン系である。より好ましくはメタクリル酸メチル:スチレン=1:99質量%〜99:1質量%の共連合体である。 【0026】本発明において使用される蛍光増白剤は、通常市販されているものあるいは下記新規物質の中から耐光性などに基づいて選択することができる。 【0027】 【化5】
(式中、R1 およびR4 は水素原子、アルキル基またはアルコキシ基を表し、R2 およびR3 はアルキル基を表す。(A)は置換アリールまたは置換エテニル基を表す。) 【0028】本発明の一般式(I)におけるR1 、R2 、R3 、R4 および(A)について以下に詳しく説明する。R1 およびR4 は水素原子、アルキル基またはアルコキシ基を表すが、詳しくは水素原子、炭素数1ないし8のアルキル基、または炭素数1ないし8のアルコキシ基を表す。 【0029】更に詳しくは、R1 およびR4 は、水素原子、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−オクチル、イソプロピル、イソブチル、2−エチルヘキシル、t−ブチル、t−アミル、t−オクチル、シクロペンチルもしくはシクロヘキシル等のアルキル基、またはメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−オクチルオキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、2−エチルヘキシルオキシ、t−ブトキシもしくはシクロヘキシルオキシ等のアルコキシ基である。R1 およびR4 は好ましくは水素原子またはアルキル基であり、特に好ましくは水素原子である。 【0030】R2 およびR3 はアルキル基を表すが、詳しくは炭素数1ないし16のアルキル基であり、更に詳しくは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−オクチル、n−ヘキサデカニル(セチル)、イソプロピル、イソブチル、2−エチルヘキシル、t−ブチル、t−アミル、t−オクチル、シクロペンチルもしくはシクロヘキシル等のアルキル基を表す。好ましくは、R2 はメチル、イソプロピル、t−ブチルまたはシクロヘキシル基であり、R3 はメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルまたは2−エチルヘキシル基である。特に好ましくは、R2 はt−ブチルまたはシクロヘキシル基であリ、R3 はメチル、n−ブチル、n−オクチルまたは2−エチルヘキシル基である。 【0031】(A)は置換アリール基または置換エテニル基を表すが、詳しくは炭素数6〜40の置換アリール基または炭素数8〜40の置換エテニル基を表す。好ましくは以下に示す置換アリールまたは置換エテニル基である。 【0032】 【化6】
【0033】 【化7】
【0034】 【化8】
【0035】 【化9】
【0036】 【化10】
【0037】式中、R1 ’およびR4 ’は前記のR1 およびR4 と同義の基である。R2 ’は前記R2 と、R3 ’は前記R3 と同義の基である。mは1ないし5の整数を表す。XおよびYは、アルキル、アリール、アルコキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アミノまたは水酸基を表す。Zは置換基を表す。アミノおよび水酸基以外のXおよびYを詳しく述べれば、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチルまたはシクロヘキシル等のアルキル基、フェニル、トリルまたはナフチル等のアリール基、メトキシ、エトキシまたはイソプロポキシ等のアルコキシ基、アミノ、アミノメチル、エチルアミノ、オクチルアミノ、ジメチルアミノまたはN−メチルーN−エチルアミノ等のアルキルアミノ基、アニリノ、4−トリルアミノまたはN−メチルアニリノ等のアリールアミノ基である。XおよびYは好ましくはアリール、アルコキシまたはアニリノ基である。Zの置換基の例としてはアルキル、アリール、アルコキシカルボニル、シアノ基等があげあれる。 【0038】一般式(I)で表される化合物は、好ましくは下記一般式(II)で表される化合物である。 【化11】
【0039】式中、R5 およびR7 は前記R2 と同義の基であり、R6 およびR8 は前記R3 と同義の基である。nは1または2の整数を表す。これらの化合物は特開平11−29556号公報記載の方法で合成することができる。 【0040】以下本発明で用いられる蛍光増白剤(一般式(I)又は(II)で表される化合物を含む)の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。 【化12】
【0041】 【化13】
【0042】 【化14】
【0043】 【化15】
【0044】 【化16】
【0045】 【化17】
【0046】 【化18】
【0047】 【化19】
【0048】 【化20】
【0049】 【化21】
【0050】 【化22】
【0051】 【化23】
【0052】 【化24】
【0053】 【化25】
【0054】 【化26】
【0055】 【化27】
【0056】 【化28】
【0057】以上は有機物の例であるが、これらに限らず無機物でもよい。これらの蛍光増白剤は必要に応じて1種または2種以上を併用することができる。それらの添加量は成形物の厚さ、蛍光増白剤の性質、紫外線吸収剤の有無、性質、添加量によって変化するので一義的に定めることはできないが、当業者はいくらかの試験をすることによって容易に決定することが可能である。一般的には厚さ1mmの成形物であれば0.1〜10質量%で十分である。その配合量と、添加される材料の厚さはほぼ半比例すると考えて良い。例えば、厚さ1mmの成形物に式(1)の化合物は0.5質量%、式(2)の化合物では0.3質量%、式(14)の化合物では0.21質量%添加することで410nm以下の光を実質的にカットすることができる。このように本発明に係る410nmにおける光吸収特性は媒体の厚みと蛍光増白剤及び添加量に依存するものである。 【0058】添付の図は本発明の蛍光灯カバーと市販の紫外線吸収粘着フイルムをガラス版に貼り常法により吸収スペクトルを測定した結果を示すグラフで、本発明のものは市販品のものと比べて長波長の410nmまでの光を吸収するにもかかわらず黄色味が少なく透明度が高いことを示している。 【0059】以上のように、本発明では蛍光増白剤を透明樹脂に配合することで目的を達成することができるが蛍光増白剤の耐光性に不安がある場合、蛍光増白剤のみでは短波長域が十分にカットしきれない場合には紫外線吸収剤を併用することが望ましい。一般に紫外線吸収剤は紫外線を吸収して熱に変換する性質を有する化合物である。それらは、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸系、シアノアクリレート系に大別される。ベンゾトリアゾール系の有効吸収波長は約270〜380nmで、代表例としては2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール等を挙げることができる。 【0060】ベンゾフェノン系の有効吸収波長は約270〜380nmで、代表例としては2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン等を挙げることができる。 【0061】サリチル酸系の有効吸収波長は約290〜330nmで、代表例としてはフェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレートなどを挙げることができる。 【0062】シアノアクリレート系の有効吸収波長は約270〜350nmで、代表例としては2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等を挙げることができる。これらの紫外線吸収剤は例えば熱可塑性樹脂を溶融成形する場合にはブリードアウトの問題が生じることがあるのでアデカスタブLA−31のごとく上記紫外線吸収剤がメチレンを介して二量化した分子量の大きいものが望ましい。またこれらの紫外線吸収剤は1種または2種以上を併用することができる。好適な添加量は成形物の厚さ、蛍光増白剤の性質等によって変化するので一義的に定めることはできないが、当業者はいくらかの試験をすることによって容易に決定することが可能である。一般的には厚さ1mmの成形物であれば0.1〜30質量%で十分である。 【0063】上記のごとく、蛍光増白剤単独あるいは紫外線吸収剤との併用で実用的には十分であるが更に厳密を要求する場合には隠蔽力の強い白色顔料、例えば酸化チタンの少量(0.05〜0.15質量%)を添加することが好ましい。また、外観、色調が問題となる時、あるいは好みによって微量(0.05%以下)の着色剤を配合することができる。その配合量と、添加される材料の厚さはほぼ半比例すると考えて良い。 【0064】上記成分を透明樹脂に添加混合する方法は任意である。例えば透明熱可塑性樹脂に対してはその粉末、フレーク、ペレットと上記成分を十分に混合した後に押し出し機によって溶融混合する方法が好ましく、透明熱可塑性樹脂においては、未硬化の液状原料に上記成分を添加し、十分に混合分散せしめる方法が好ましい。この際、通常使用される添加剤、例えば熱安定剤、酸化防止剤、離型剤、静電気防止剤、難燃剤などを添加しても良い。成形は通常行われる方法で行うことができる。すなわち熱可塑性樹脂の場合には被覆パイプは溶融押し出し法で、収縮チューブは溶融押し出しによって得たパイプの延伸、急冷で、カバーは射出成形、押し出し成形、必要であれば真空成形法によって製造することができる。熱硬化性樹脂の場合には注型成形が好都合である。 【0065】なお本発明の蛍光灯カバーは一般に透明樹脂、蛍光増白剤、紫外線吸収剤から構成されるが、これらの厚さは熱可塑性樹脂成形物の場合、好ましくは0.3〜10mmであるが、更に好ましくは0.5〜3mmの間である。熱収縮性樹脂の場合、好ましくは25〜200μであるが、更に好ましくは50〜100μの間である。注型成形の場合好ましくは0.1〜50mmであるが、更に好ましくは0.5〜10mmである。 【0066】 【実施例】次に、本発明を実施例により、更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)メタクリル酸メチル:スチレン=60:40質量%共重合体に対し、 式(1)の化合物 0.50質量% アデカスタブ LA−31(旭電化製、商品名) 0.11質量%を加えて充分混合し混練押出し機にてペレットを作成した。得られたペレットを真空成形法にて押出成形し厚さ1mm、外径38mmの蛍光灯スリーブを得た。 【0067】(実施例2)メタクリル酸メチル重合体に対し、 式(14)の化合物 0.21質量% アデカスタブ LA−31(旭電化製、商品名) 0.11質量%を加えて充分混合し混練押出し機にてペレットを作成した。得られたペレットを真空成形法にて押出成形し厚さ1mm、外径38mmの蛍光灯スリーブを得た。 【0068】(実施例3)熱収縮用ポリエチレンテレフタレートに 化合物(14) 2.1質量% アデカスタブ LA−31(旭電化製、商品名) 1.1質量%を加え実施例1と同様にペレットを作成した。得られたペレットを溶融押出し法により熱収縮チューブを作成した。チューブの厚みは熱収縮後100μmになるよう調整した。この熱収縮チューブを市販の広帯域発光型および三波長発光型昼白色蛍光灯にかぶせ120℃1分加熱して被覆させた。 (実施例4)実施例1の式(1)の化合物0.50質量%を式(14)の化合物0.21質量%に置きかえた以外は同様にして蛍光灯スリーブを得た。 【0069】(比較例)メタクリル酸メチル重合体に対し、 式(1)の化合物 0.50質量% アデカスタブ LA−31(旭電化製、商品名) 0.11質量%を加えて充分混合し混練押出し機にてペレットを作成した。得られたペレットを真空成形法にて押出成形し厚さ1mm、外径38mmの蛍光灯スリーブを得た。 【0070】上記成形品および実施例3のチューブ(蛍光灯被覆前)をサンシャインウエザーメーターで降雨なし条件にて500時間露光し変色の度合いを目視にて評価したところ下記表1に示される結果が得られた。 【表1】
【0071】実施例1,2で得られた成形品の吸収スぺクトルを測定した。その結果、比較例とした市販製品、3M製ISCLARL (商品名)、リンテック製オプトロンクリア(商品名)よりも長波長である410nmまでの光を吸収するにもかかわらず黄色味が無く透明度の高い紫外線吸収フイルムを得ることができた(図1参照)。また、実施例3で得られたチューブ、実施例4で得られた成形品も上記と同様の結果を示した。 【0072】 【発明の効果】本発明で得られた紫外線吸収蛍光灯カバーは黄色味が無く、透明度が高く、透過光に着色が無いため一般住宅、工場等の照明に加え、商品を陳列するショーウインドウやショウケースの蛍光灯、自動販売機の蛍光灯および前面アクリル板、写真、蛍光灯をバックライトにした写真(例えば富士写真フイルム(株)製品Gカラー)、液晶表示ディスプレー等の退色が懸念される製品に用いても物品固有の自然色を損なうことが無い。また蛍光灯等の照明器具から発生する紫外線を外に漏らさないため飛来昆虫の誘因を阻止することができる。本発明の目的は蛍光灯から発生する紫外線を遮断することに有るが、同様に紫外線を発生する蛍光灯以外の光源、例えば、白熱灯、ハロゲン電球、水銀灯等の照明器具にも適用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年7月31日(2001.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072844 【弁理士】 【氏名又は名称】萩原 亮一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−150827(P2002−150827A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月24日(2002.5.24) |
| 【出願番号】 |
特願2001−230959(P2001−230959) |
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