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【発明の名称】 サイドライト型バックライト装置
【発明者】 【氏名】羽生 篤史

【要約】 【課題】線状光源に接続される電線としてシート状配線を用いなくとも小型化を図ることができる新たな構造を得る。

【解決手段】側端面が入光面とされた導光板と、前記入光面である側端面に沿って横方向に設けられた線状光源と、当該線状光源の長手方向一端側に接続された電線とを有し、前記電線が前記線状光源の長手方向他端側に延設されるサイドライト側バックライト装置において、前記導光板は、前記入光面から離れるに従って板厚が薄くなるように傾斜した裏面を有するとともに、板厚が薄くなるに従って導光板裏面の下方空間が大きくなるように配置され、前記電線は、入光面から間隔を置いた状態で前記導光板の裏面側を通って前記線状光源の長手方向他端側へ延設されると共に、導光板が薄くなるに従って大きくなる導光板下方空間内に位置して少なくとも当該電線の一部が入光面である導光板側端面の下縁より上方に位置している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 側端面が入光面(2c)とされた導光板(2)と、前記入光面(2c)である側端面に沿って横方向に設けられた線状光源(5)と、当該線状光源(5)の長手方向一端側に接続された電線(11)とを有し、前記電線(11)が前記線状光源(5)の長手方向他端側に延設されるサイドライト側バックライト装置において、前記導光板(2)は、前記入光面(2c)から離れるに従って板厚が薄くなるように傾斜した裏面(2b)を有するとともに、板厚が薄くなるに従って導光板裏面(2c)の下方空間(S)が大きくなるように配置され、前記電線(11)は、入光面(2c)から間隔(T)を置いた状態で前記導光板(2)の裏面(2b)側を通って前記線状光源(5)の長手方向他端側へ延設されると共に、導光板(2)が薄くなるに従って大きくなる導光板下方空間(S)内に位置して少なくとも当該電線(11)の一部が入光面(2c)である導光板側端面の下縁(C)より上方に位置していることを特徴とするサイドライト型バックライト装置。
【請求項2】 前記電線(11)は、入光面(2c)と入光面の対向端面(2d)との間の対向寸法(L)に0.15を乗じた距離以上の間隔(T)を持って入光面(2c)から離れて導光板裏面(2b)側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のサイドライト型バックライト装置。
【請求項3】 側端面が入光面(2c)とされた導光板(2)と、前記入光面(2c)である側端面に沿って横方向に設けられた線状光源(5)と、当該線状光源(5)への交流電力供給電線である第1電線(11)及び第2電線(12)とを有し、前記第1電線(11)は、前記線状光源(5)の長手方向一端側に接続されると共にグランド線とされ、前記第2電線(12)は、前記線状光源(5)の長手方向他端側に接続され、前記導光板(2)は、前記入光面(2c)から離れるに従って板厚が薄くなるように傾斜した裏面(2b)を有すると共に、板厚が薄くなるに従って導光板裏面(2b)の下方空間(S)が大きくなるように配置され、前記第1電線(11)は、入光面(2c)から間隔(T)を置いた状態で前記導光板(2)の裏面(2b)側を通って前記線状光源(5)の長手方向他端側へ延設され、かつ導光板(2)が薄くなるに従って大きくなる導光板下方空間(S)内に位置して、少なくとも当該第1電線(11)の一部が入光面(2c)である導光板側端面の下縁(C)より上方に位置していることを特徴とするサイドライト型バックライト装置。
【請求項4】 側端面が入光面(2c)であり表面が発光面(2a)とされると共に裏面に反射部(4)を設けて反射面(2b)とされた導光板(2)と、前記入光面(2c)である側端面に沿って横方向に設けられていると共に導電性材料からなる部材(9)を含む線状光源(5)と、当該線状光源(5)への高周波交流電力供給電線である第1電線(11)及び第2電線(12)とを有し、当該第1電線(11)は線状光源(5)の長手方向一端側に接続され、前記第2電線(12)は線状光源の長手方向他端側に接続されたサイドライト型バックライト装置において、前記第1電線(11)は、導電性材料からなる部材(9)を有する線状光源(5)が設けられている入光面(2c)から間隔(T)を置いた状態で前記反射部(4)の下を通って前記第2電線(12)側へ延設されていることを特徴とするサイドライト型バックライト装置。
【請求項5】 前記線状光源(5)は、ランプ(8)と当該ランプ(8)の周囲に設けられたリフレクタ(9)とを有し、当該リフレクタ(9)が導電性材料からなる部材であることを特徴とする請求項4記載のサイドライト型バックライト装置。
【請求項6】 前記反射部(4)及び導光板(2)は非導電性材料からなることを特徴とする請求項4又は5記載のサイドライト型バックライト装置。
【請求項7】 側端面が入光面(2c)とされた矩形状の導光板(2)と、当該導光板(2)の周縁に配置されるフレーム(15)と、前記入光面(2c)に設けられた線状光源(5)と、当該線状光源(5)の長手方向一端側に接続された電線(11)とを有するサイドライト型バックライトにおいて、前記電線(11)は、線状光源(5)の長手方向一端側から導光板周縁において入光面(2c)の対向端面(2d)側へ向かって延設されると共に、入光面(2c)から所定距離離(T)れた位置で屈曲されて前記線状光源(5)の長手方向他端側へ延設され、前記フレーム(15)には、導光板周縁で延設される電線(11a)を内部に収納して通すための電線収納部(16)が設けられていることを特徴とするサイドライト型バックライト装置。
【請求項8】 前記導光板(2)の裏面(2c)は、前記入光面(2c)から離れるに従って導光板裏面(2b)の下方空間(S)が大きくなるように傾斜していることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載のサイドライト型バックライト装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等に用いられるバックライト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置等に用いられるバックライトとしては、導光板の側端面に線状光源が設けられて、当該側端面が入光面とされたいわゆるサイドライト型が知られている。図8は、サイドライト型バックライトの基本構造を示しており、導光板101の一側端面には、ランプ102及びランプホルダー103からなる線状光源104設けられ、導光板101の裏面(反射面)には反射板105が、導光板101の表面(発光面)には光学シート106が設けられている。
【0003】近年のバックライトは、薄型軽量化を実現することが求められており、小型化のためには、例えば、線状光源104付近の改善が必要となる。図9に示すように、従来のバックライトでは、ランプ102は、細いランプ管として形成され、その両端には交流電力を供給するための電線107,108がそれぞれ接続されている。配線の都合上、各電線のうちの一方107は、他方の電線108側に延設させる必要がある。従来、他方の電線108側へ延設される電線107は、ランプホルダー103付近を通っていた。
【0004】従来構造においては、他方の電線108側へ延設される電線107がランプホルダー103付近を通っているため電線の太さ分ほどランプホルダー103周りが大きくなってしまうという問題がある。電線107は直径0.5〜2mm程度であるが、現在求められている小型化のレベルでは無視出来ない大きさであり、電線107による問題を解消できれば、バックライトの小型化に大きく貢献することができる。このような電線による問題に対処するものとしては、特開平9−230341号公報に記載されているように電線として薄いシート状配線を利用しバックライトの小型薄型化を図るものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シート状配線は、一般的な断面略円形状のリード線に比べて高価であり、シート状配線を使用するとなるとコスト高となることを避けられない。かかる問題に鑑み、本発明の第1の目的は、シート状配線を用いなくとも小型化を図ることができる新たな構造を提案することにある。また、他方の電線108側へ延設される電線107は、ランプホルダー103付近を通っているが、このような電線配置のため電流にロスが生じていることを本発明者は見出した。すなわち、バックライトに使用するランプは通常数kHz以上の高周波を必要とするが、上記のように配置される電線107に高周波電流が流れると電線107の近傍に位置するリフレクター109が金属製であるため、エネルギーロスが発生し、電流値が下がっていることが判明した。
【0006】以上の問題に鑑み、本発明の第2の目的は、エネルギーロスを防止して省電力化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は次の技術的手段を採用した。すなわち、本発明に係るサイドライト型バックライト装置の特徴は、側端面が入光面とされた導光板と、前記入光面である側端面に沿って横方向に設けられた線状光源と、当該線状光源の長手方向一端側に接続された電線とを有し、前記電線が前記線状光源の長手方向他端側に延設されるサイドライト側バックライト装置において、前記導光板は、前記入光面から離れるに従って板厚が薄くなるように傾斜した裏面を有するとともに、板厚が薄くなるに従って導光板裏面の下方空間が大きくなるように配置され、前記電線は、入光面から間隔を置いた状態で前記導光板の裏面側を通って前記線状光源の長手方向他端側へ延設されると共に、導光板が薄くなるに従って大きくなる導光板下方空間内に位置して少なくとも当該電線の一部が入光面である導光板側端面の下縁より上方に位置している点にある。
【0008】上記バックライト装置は、板厚が薄くなるに従って大きくなる導光板裏面の下方空間を電線の配線に利用したものであり、このバックライト装置によると、線状光源の長手方向他端側に延設される電線は、入光面から間隔を置いた状態で導光板の裏面側を通っており、電線が導光板下方空間内に位置して電線の少なくとも一部が入光面の下縁より上方に位置しているので、電線を単に線状光源周りに配置するのに比べて、電線が導光板下方空間内に位置している分、省スペース化が図られ、バックライトを小型化することができる。
【0009】また、フラットなシート状ケーブルではなく、例えば断面略円形状の電線を配線に用いても、電線が導光板下方空間内に収納されるため、フラットなシート状ケーブルを用いたのと同等又はそれ以上の小型化効果が達成できる。また、電線が細い程、電線と入光面の間隔を小さくすることができるので配線距離を短くできる。したがって、本発明において電線としてフラットなシート状ケーブルを使用すれば、配線距離を短くすることができる。また、導光板表面に電線を配置するとバックライトとしての点灯に障害となるが、裏面であれば電線を配置しても点灯の障害にならない。
【0010】なお、電線は、電線断面視において全体が導光板下方空間内に位置しているのが好ましいが、電線断面視において一部が導光板下方空間内に位置していれば足りる。そして、電線を配置する導光板下方空間が十分に確保されるように、前記電線は、入光面と入光面の対向端面との間の対向寸法に0.15を乗じた距離以上の間隔を持って入光面から離れて導光板裏面側に設けられているのが好適である。さらに、本発明は、側端面が入光面とされた導光板と、前記入光面である側端面に沿って横方向に設けられた線状光源と、当該線状光源への交流電力供給電線である第1電線及び第2電線とを有し、前記第1電線は、前記線状光源の長手方向一端側に接続されると共にグランド線とされ、前記第2電線は、前記線状光源の長手方向他端側に接続され、前記導光板は、前記入光面から離れるに従って板厚が薄くなるように傾斜した裏面を有すると共に、板厚が薄くなるに従って導光板裏面の下方空間が大きくなるように配置され、前記第1電線は、入光面から間隔を置いた状態で前記導光板の裏面側を通って前記線状光源の長手方向他端側へ延設され、かつ導光板が薄くなるに従って大きくなる導光板下方空間内に位置して、少なくとも当該第1電線の一部が入光面である導光板側端面の下縁より上方に位置していることを特徴とする。
【0011】この上記バックライト装置も、板厚が薄くなるに従って大きくなる導光板裏面の下方空間を電線の配線に利用したものであり、電線を単に線状光源周りに配置するのに比べて、電線が導光板下方空間内に位置している分、省スペース化が図られ、バックライトを小型化することができる。しかも、線状光源の長手方向他端側へ延設される第1電線は、その配置上、第2電線よりも長い配線となってしまうが、この長い第1電線がグランド線であるので非グランド線(HOT電線)を第1電線とする場合に比べて、点灯に悪影響が少ない。
【0012】さらに、本発明は、側端面が入光面であり表面が発光面とされると共に裏面に反射部を設けて反射面とされた導光板と、前記入光面である側端面に沿って横方向に設けられていると共に導電性材料からなる部材を含む線状光源と、当該線状光源への高周波交流電力供給電線である第1電線及び第2電線とを有し、当該第1電線は線状光源の長手方向一端側に接続され、前記第2電線は線状光源の長手方向他端側に接続されたサイドライト型バックライト装置において、前記第1電線は、導電性材料からなる部材を有する線状光源が設けられている入光面から間隔を置いた状態で前記反射部の下を通って前記第2電線側へ延設されていることを特徴とする。
【0013】上記バックライト装置によれば、線状光源の長手方向一端側に接続された第1電線は、導電性材料からなる部材を有する線状光源が設けられている入光面から離れた状態で第2電線側へ延設されるので、線状光源が高周波交流電力のエネルギーロスの原因となることを防止でき、省電力化を図ることができる。なお、前記線状光源は、ランプと当該ランプの周囲に設けられたリフレクタとを有し、当該リフレクタが導電性材料からなる部材とすることができる。さらに、前記反射部及び導光板が非導電性材料からなるものとすれば、第1電線は、非導電性材料からなる反射部の下に設けられ、しかも反射部が設けられている導光板も非導電性材料であり、反射部と導光板はエネルギーロスの原因とならない。
【0014】さらに、本発明は、側端面が入光面とされた矩形状の導光板と、当該導光板の周縁に配置されるフレームと、前記入光面に設けられた線状光源と、当該線状光源の長手方向一端側に接続された電線とを有するサイドライト型バックライトにおいて、前記電線は、線状光源の長手方向一端側から導光板周縁において入光面の対向端面側へ向かって延設されると共に、入光面から所定距離離れた位置で屈曲されて前記線状光源の長手方向他端側へ延設され、前記フレームには、導光板周縁で延設される電線を内部に収納して通すための電線収納部が設けられていることを特徴とする。
【0015】電線を入光面から所定距離離れた位置で線状光源の長手方向他端側へ延設する場合には、電線を線状光源の長手方向一端側から導光板周縁において入光面の対向面側へ向かって延設し、入光面から所定距離離れた位置で屈曲させる必要が生じる。このとき、導光板周縁で延設される電線を単に導光板周縁付近に配置すると、導光板周縁において電線の太さ分ほどバックライト装置が大きくなってしまうが、導光板周縁で延設される電線を内部に収納した状態で通すことができるようにフレームに形成された電線収納部を設けることで、フレームに電線が収納され、バックライト装置の大型化を防止できる。
【0016】また、上記バックライト装置において、前記導光板の裏面は、前記光源から離れるに従って導光板裏面の下方空間が大きくなるように傾斜しているのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るバックライト装置1の基本構造を示している。このバックライト装置1は、導光板2と、導光板2の表面(発光面)2aに配置された光学シート3と、導光板2の裏面(反射面)2bに配置された反射部4とを備え、更に導光板2の一側端面2cには、線状光源5が設けられ、当該側端面2cが入光面とされ、サイドライト型とされている。
【0018】前記導光板2は、非導電性材料であるアクリル樹脂製であり、平面視において矩形状(長方形状)に形成されている。図1の側面図に示すように、導光板2は、発光面である表面2aと反射面(非発光面)である裏面2bとが非平行に形成された側面視略楔状に形成されている。すなわち、裏面2bは、入光面2cから離れるに従って導光板板厚が薄くなるように傾斜している。前記光学シート3としては、拡散板やレンズシートが用いられ、拡散板やレンズシートが導光板2の上に所定枚数重ねて配置されている。なお、拡散板もレンズシートも非導電性材料からなる。
【0019】前記反射部4は、入光面2cから導光板2内に入った光を反射して発光面2aから出光させるためのものであり、光を反射する反射板が導光板2の反射面2bに貼り付けて構成されている。この反射板は、非導電性材料であり、白色等の光の反射効率の良い色のシート体として構成されている。前記線状光源5は、導電性材料である金属製のランプカバー7内にランプ8とリフレクタ9とを有して構成されている。この線状光源5は、入光面2c(導光板2の肉厚側の端面)に沿って対向するように横向きに設けられている。ランプ8は、細長いランプ管として構成されており高周波交流電源(図示省略)によって点灯するものである。ランプ8の周囲には、ランプ8から発した光を入光面2cに集中させるためのリフレクタ9が設けられている。このリフレクタ9は金属鏡面によって光を反射するため導電性を有する金属製である。
【0020】図2及び図3に示すように、前記ランプ8の長手方向両端には、ランプ8に高周波交流電源を供給するための第1電線11及び第2電線12が接続されている。第1電線11及び第2電線12は、ともに断面略円形状乃至楕円形状の電線(一般的なリード線)であり、直径は1.0〜1.2mm程度である。なお、一般的なリード線は、フラットなシート状ケーブルに比べて、低コストであり、市場における入手も容易である(フラットなシート状ケーブルは通常オーダーメードであり納期に長期間を要する)。
【0021】第1電線11は、ランプ8の長手方向一端側の端子にハンダ付けして接続されており、第2電線12は、ランプ8の長手方向他端側の端子に同様にハンダ付けして接続されている。なお、フラットなシート状ケーブルをランプ8にハンダ付けした場合、そのハンダ部分は引っ張り強度が弱いが、リード線とランプ8のハンダ付けの場合、そのハンダ部分は引っ張り強度が強くなっており好適である。また、第1電線11は、装置1のグランドに接続されたグランド線(返し側)とされ、第2電線12は交流のHOT側電線(送り側)とされている。グランド線である第1電線11は、第2電線12側に延設されるため、第2電線12より長く形成されている。しかも、第1電線11は、第2電線12より細いものが使用されている。送り側であるHOT側電線はランプ8の安定点灯のため太く短いことが好ましいため、長く引き回し配線される第1電線をグランド線とすることでランプ8の安定した点灯を図ることができる。また、長く引き回される電線が太いとバックライト装置1の小型化を妨げることになるが、グランド線であれば細くできるので、小型化にも適している。
【0022】前記第1電線11は、導光板周縁(矩形導光板2の短辺)においてランプ8(線状光源5)の長手方向一端側から入光面2cの対向面2d側へ向かって延設されている(以下、第1電線11のこの部分を「第1部分11a」という)。すなわち、第1電線11は、第1部分11aにおいて線状光源5の長手方向と直交する方向に延設されている。さらに第1電線11は、入光面2cから所定距離dほど離れた位置でほぼ直角に屈曲され、線状光源5とほぼ平行状態でかつ入光面2cから間隔Tを置いた状態で線状光源5の長手方向他端側(第2電線側)に延設されている(以下、第1電線11のこの部分を「第2部分11b」という)。そして、第1電線11は、線状光源長手方向他端側の導光板2端縁において、入光面2c側へ向かうようにほぼ直角に屈曲されて延設され(以下、第1電線11のこの部分を「第3部分11c」という)、さらに入光面2cへ向かう中途で外側方に屈曲され延設されている(以下、第1電線11のこの部分を「第4部分11d」という)。
【0023】前記第2電線12も、ランプ8(線状光源5)の長手方向他端側から入光面2cの対向面側へ向かって延設されている(以下、第2電線12のこの部分を「第1部分12a」という)。この第2電線12は、第1電線11の第3部分11cと第4部分11dの屈曲部の位置において、外側方に屈曲して延設されている(以下、第2電線12のこの部分を「第2部分12b」という)。外側方に延びる第1電線11の第4部分11dと第2電線の第2部分12bとの先端には、コネクタ13が設けられている。このコネクタ13は、インバーター回路等を有する交流電源(図示省略)に接続される。
【0024】バックライト装置1は、前記導光板2の平面視において導光板2周縁に位置するフレーム(シャーシ)15を備えている。このフレーム15は、少なくとも導光板2の周りを取り囲む枠状に形成され、導光板2を保持している。図3に示すように、前記第1電線11の第1部分11a、第3部分11c、及び第2電線12の第1部分12aは、このフレーム15の内部を通るように設けられている。すなわち、フレーム15には、前記第1電線11の第1部分11a、第3部分11c、及び第2電線12の第1部分12aが通る通路として電線収納部16,17が形成されている。電線収納部16,17は、電線11,12の延設方向に沿って形成された溝状に構成されている。
【0025】電線収納部のうち、第1電線11の第1部分11aが通る第1収納部16には、第1部分11aと第2部分11bとの屈曲部分の位置で第1電線11が導光板2の裏面側に出るための出口部16aが開口形成されている。出口部16aを出た第1電線11(第2部分11b)は、導光板2の裏面側(反射部4の下)を通って第2電線収納部17に向かう。電線収納部のうち、第2収納部17は、第1電線11の第3部分11c及び第2電線12の第1部分12aが通るためのものであり、この第2収納部17には、導光板2の裏面側を通った第1電線11(第2部分11b)が第2収納部17内に入り込むための入口部17aが開口形成されている。また、第2収納部17には、第1電線の第4部分11d及び第2電線の第2部分11bが外側方に出るための出口部17bも開口形成されている。
【0026】以上のように、矩形状導光板2の短辺において導光板周縁に延設される電線(第1電線1の第1部分11a、第3部分11c、及び第2電線12の第1部分12aは、フレーム15に形成された電線収納部16,17内を通っているので、バックライトの小型化を図ることができる。また、コネクタ15を持ったときなど、コネクタ15が図3において右方向に引っ張られて、電線11,12に引っ張り負荷がかかることがある。このように電線11,12を引っ張った際に最も破壊され易いのはランプ8と電線11,12とのハンダ部である。この問題に関し、本実施形態では、電線11,12は屈曲部B1,B2,B3,B4を有しているので、コネクタ15を引っ張るなどして電線11,12が引っ張られても、屈曲部B1,B2,B3,B4においてフレーム15(例えば、出口部17b)に負荷がかかるだけであるから、電線を引っ張っても、直接ハンダ部に負荷がかからずハンダ部の破壊を防止できる。特に、2ヶ所以上の屈曲部を電線に設けておくことで、一層の破壊防止効果がある。
【0027】図4にも示すように、第1電線11の第2部分11bは、前述のように楔形の導光板2の裏面側を通っている。導光板2は、板厚が薄くなるに従って導光板裏面2bの下方空間Sが大きくなるように裏面2bが傾斜して配置されており、第1電線11の第2部分11bは、傾斜した裏面2b側に位置することによって、前記下方空間S内に入り込んでいる。第1電線11は、下方空間Sを利用して配置されるため省スペース化が図られバックライト装置の小型化に貢献する。一般的に、導光板2の入光面2cは、入射効率を上げるためにランプ8の径と同等以上に設定されている。すなわち、導光板2の入光面2cとなる導光板端部の厚さは、ランプ径以上とされている(図4参照)。また、入光面2cの対向面2dにおける厚さは、入光面2cにおける厚さより小さくなっており、10〜14インチ表示装置用のもので0.5〜0.8mm程度である。
【0028】本実施形態における前記下方空間Sは、入光面2c側と対向面2d側における厚さの違いにより生じた空間であり、裏面傾斜によって入光面2cから離れるに従って大きくなる下方空間Sを利用して電線11を配置することで、電線11の一部が入光面である導光板側端面の下縁Cより上方に位置することになり、バックライト装置1の小型化が図られる。また、第1電線11の第2部分11bと入光面2cとの間には、所定の間隔が設けられているのが好ましい。導光板2の入光面2cとなる導光板端部の厚さは、ランプ径以上とされており比較的厚いため、導光板2の裏面2b側であっても、入光面2cのすぐ近傍ではなく、所定の間隔をおいて導光板2が薄くなり空間Sが大きくなった位置に第1電線1の第2部分11bを配置することによって、電線11が空間S内に多く入り込み、確実に小型化を図ることができる。
【0029】好ましくは、第1電線1の第2部分11bと入光面2cとの距離Tは、入光面2cと入光面2cの対向面2dとの間の寸法(矩形導光板2の短辺寸法)L×0.15以上あることが望ましい。この程度の距離Tが確保されると、電線11は導光板側端面下縁Cより十分に上方に位置し、言い換えると、電線11が空間S内により多く入り込み、電線11の空間Sからの下方突出量が少なくなる。ここで、図2及び図3の実施形態では、T≒0.4Lに設定されている。さらに好ましくは、第1電線の第2部分11bは、その全部が入光面2cである導光板側端面下縁Cより上方に位置しているのがよい。
【0030】また、第1電線11と入光面2cとの間に所定の間隔が設けられているため、第1電線1は絶縁対策環境に置かれている。つまり、線状光源5のすぐ近くに電線11を設けると、ランプカバー7に密着したり、直近に金属部材がある場合が多い。これに対し、本実施形態では線状光源5から離れて電線11が配置されているので、絶縁対策が容易である。さらに、電線11,12を流れる電流は数kHz以上の高周波であるため、電線の近くに金属などの導電性材料があるとその材料に電流が漏れてしまい、電流値が低下し、エネルギーロスとなる。
【0031】図5は、電線11の配置位置を色々変えて電流値を測定したものである。図5において配置1は、図8に示す従来技術と同様の配置であり、ランプカバー7の背面に電線11を配置したものである。配置2はランプカバー7の直下に電線11を配置したものであり、配置3は導光板入光面2cの下縁に配置されたものである(電線とランプカバー7は接触)。配置4〜7は、電線11を入光面2cから図5に示す距離ほど遠ざけていったものである。図6は、図5の結果をグラフにしたものであり、このグラフにおいて横軸は入光面2c(ランプカバー)からの電線11の距離Tであり、縦軸は電線11の電流値を示す。図6に示すように電線11が入光面2cから遠ざかるほど、電流値が大きくなっており、漏れ電流が少なくなっていることがわかる。特に、電線1と入光面2cとの距離が8mm以上(配置6,7)になると電流値が安定化し、8mm以上離すと漏れ電流がほとんど無くなっているものと思われる。
【0032】なお、漏れ電流の大きさは、次の特徴を有することも判明した。すなわち、■漏れ電流に対して電線を流れる電流が十分大きい場合、電線を流れる電流の大小は漏れ電流の値にほとんど影響を与えない。■漏れ電流の大きさは漏れ電流の原因となっている導電性材料(リフレクタ)の面積及び体積に依存し、面積及び体積が大きいと大きな漏れ電流が発生する。■導電性の良い導電性材料ほど漏れ電流は大きくなる。以上のように導電性材料の近くに電線が配置されると漏れ電流が発生するが、線状光源は、ランプから出る光の漏れ防止、機械的強度の弱いランプの保護等の目的のため金属材料を使用されており、しかも従来は線上光源の付近に電線が配置されていたため漏れ電流が発生していたが、本実施形態のように金属製のランプカバー7やリフレクタ9から離して電線11を配置することで線状光源5の導電性材料を原因とする漏れ電流を低減できる。また、シールドリアやその他部材により非発光面である反射面(反射部)が導電性材料で覆われる場合は、導電性材料の面積、体積、導電率を考慮して最も電流が漏れにくい部分に電線を配置するのが好ましい。
【0033】図7は、本発明の第2実施形態を示している。入光面から離れるに従って板厚が薄くなるように傾斜した裏面を有する導光板としては、楔形のものに限らず、図7のように、導光板22の対向する側端面がそれぞれ入光面22cとされ、各入光面22c側が最も厚く、各入光面から離れて行くに従って薄くなり、各入光面の中間位置22eが最も薄くなるような異形の導光板であってもよい。この場合も、各入光面に設けられた線状光源25,25に接続された電線11,11は裏面22bの下方空間に配置される。
【0034】なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲で様々な変形が可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る本発明では線状光源の長手方向他端側に延設される電線が、入光面から間隔を置いた状態で導光板の裏面側を通って前記線状光源の長手方向他端側へ延設されると共に、導光板が薄くなるに従って大きくなる導光板下方空間内に位置して少なくとも当該電線の一部が入光面である導光板側端面の下縁より上方に位置しているので、電線を単に線状光源周りに配置するのに比べて、電線が導光板下方空間内に位置している分、省スペース化が図られる。したがって、ある程度太い電線を使用してもバックライトを小型化することができる。
【出願人】 【識別番号】000103518
【氏名又は名称】オーツタイヤ株式会社
【出願日】 平成12年11月15日(2000.11.15)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
【公開番号】 特開2002−150823(P2002−150823A)
【公開日】 平成14年5月24日(2002.5.24)
【出願番号】 特願2000−348489(P2000−348489)