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【発明の名称】 面光源装置
【発明者】 【氏名】橋本 勲

【氏名】森藤 義博

【要約】 【課題】矩形状の導光板1とその入射端面15に沿って配される管状光源3とを備える面光源装置において、管状光源3と入射端面15との所定の間隔を容易に保持できるとともに、入射端面15の左右両端に近接して設けられる、導光板1のフレーム2との係合部が光って見えるのを防止できる面光源装置を提供する。

【解決手段】入射端面15の左右両端に近接して、導光板1に設けられる係合部14は、フレーム2と係合して、管状光源3から遠ざかる側への導光板の位置ずれを規制する管状光源対向側位置決め当接面11と、管状光源3へと近づく側への導光板の位置ずれを規制する管状光源側位置決め当接面12とからなる。ここで、導光板1の平面図で見た場合に、管状光源側位置決め当接面12は、入射端面15に沿った方向に延びるのに対し、管状光源対向側位置決め当接面11は、入射端面15の垂直方向から緩やかに導光板1内側へと傾斜した面からなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】略矩形平板状の導光板と、この導光板を保持するフレームと、このフレームにより位置決めされて支持され、前記導光板の入射端面に沿って配置される管状光源と、前記入射端面の左右両端に近接した個所で前記略矩形平板状の導光板の左右の辺から外側に突き出して前記フレームの対応する受入部に係合する位置決め用係合部とからなる面光源装置であって、前記位置決め用係合部には、前記管状光源に近づく方向への前記導光板の位置ずれを規制する管状光源側位置決め当接面と、前記管状光源から遠ざかる方向への前記導光板の位置ずれを規制する対向側位置決め当接面とが備えられる面光源装置において、前記導光板の左右にある前記対向側位置決め面は、平面図で見た場合に、前記入射端面の垂線に対して45度以下の角をなすように前記導光板の内側へと傾斜した方向に沿って延びる直線または曲線からなることを特徴とする面光源装置。
【請求項2】前記対向側位置決め面が、前記導光板に、左右対称に設けられることを特徴とする請求項1記載の面光源装置。
【請求項3】前記管状光源側位置決め当接面が前記入射端面に対して略平行に延びることを特徴とする請求項1記載の面光源装置。
【請求項4】前記管状光源側位置決め当接面の根元に作られる谷角部と、これに対応する、前記フレームの側の山角部とが、共に丸く形成され、前記山角部における曲率半径が、前記谷角部における曲率半径よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の面光源装置。
【請求項5】略矩形平板状の導光板と、この導光板を保持するフレームと、このフレームにより位置決めされて支持され、前記導光板の入射端面に沿って配置される管状光源と、前記入射端面の左右両端に近接した個所で前記略矩形平板状の導光板の左右の辺から外側に突き出して前記フレームの対応する受入部に係合する位置決め用係合部とからなる面光源装置であって、前記位置決め用係合部には、前記管状光源に近づく方向への前記導光板の位置ずれを規制する管状光源側位置決め当接面と、前記管状光源から遠ざかる方向への前記導光板の位置ずれを規制する対向側位置決め当接面とが備えられる面光源装置において、前記管状光源側位置決め当接面の根元に作られる谷角部と、これに対応する、前記フレームの側の山角部とが、共に丸く形成され、前記山角部における曲率半径が、前記谷角部における曲率半径よりも大きいことを特徴とする面光源装置。
【請求項6】前記対向側位置決め当接面の根元に作られる第2の谷角部と、これに対応する、前記フレームの側の第2の山角部とが、共に、平面形状において丸く形成され、前記第2の山角部における曲率半径が、前記第2の谷角部における曲率半径よりも大きいことを特徴とする請求項5記載の面光源装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置その他平面表示装置のバックライト等として用いられる面光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】面光源装置は、管状光源と、この管状光源から入射される光を伝達しつつ主表面から出射する導光板とからなる。一般的な面光源装置は、管状光源が導光板の端面に沿って配置されるエッジライト(サイドライト)型である。
【0003】従来例の面光源装置について、図5を用いて説明する。
【0004】面光源装置は、液晶表示装置のバックライトであり、矩形状の導光板1と、この導光板1を収納するフレーム2と、導光板1の一の側端面15に沿って配置される管状光源3と、この管状光源3の両端の電極部に被せられるゴムキャップ4とからなる。ここで、導光板1及び管状光源3は、いずれも、フレーム2により位置決めされて支持されることにより、相互間で所定の位置関係が保たれる。特に、充分な光利用効率及び発光の均一性を達成するためには、導光板1の入射端面15と、管状光源3との距離を所定の範囲内に収める必要がある。
【0005】ところが、導光板1は、必要な透明性及び剛性を付与する必要からアクリル系樹脂等からなるのに対し、フレーム2は、強度及び靭性を付与する必要から充填材を含むポリプレン樹脂等からなるため、熱膨張率が異なる。また、別途に成形するために、寸法の合わせずれを吸収する必要もある。そのため、導光板1とこれを収納するフレーム2との間にはある程度のクリアランスが設けられる。そして、管状光源2との間隔を一定に保つために、矩形状の導光板1の入射端面から見て左右の辺からは、管状光源3の両端の電極部に近い個所にて、矩形タブ状の耳部18が突き出す。この耳部18が、これに対応する矩形状のフレーム2の耳部受け入れ用凹部24に係合する。耳部18における突出方向から見て左右の端面11,12のうち、管状光源3から遠ざかる側及び管状光源3に近づく側への導光板1の位置ずれを規制する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示すような、従来の面光源装置であると、入射端面15から導かれる光源光が耳部18のところで局部的に集中して、耳部18の近傍で光って見えるという問題があった。
【0007】また、図6に示すように、面光源装置が強い機械的衝撃を受けた際、導光板1に、耳部18の谷角13のところから割れ5が入ることがあった。
【0008】導光板1の平面図で見た場合、耳部18の谷角13は曲線状をなすように形成されているものの、フレーム2側にある矩形状の耳部受け入れ用凹部24では、山角部23が略直角の角をなすように形成されている。フレーム2は導光板1に比べて柔軟な樹脂材料から成形されているため、直角状としてもそれほど問題がないと考えられていたためである。しかし、面光源装置及びこれが組み込まれた平面表示装置が携帯用などに用いらたとき、かなり強い衝撃が加わる場合がある。このような場合に、フレーム2の山角部23が導光板1の谷角部13に激しく突き当たって強烈なストレスを導光板1に与えることがあり、甚だしくは、導光板1に割れ5が入ってしまうのである。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、導光板とその入射端面に配される管状光源とを備える面光源装置において、管状光源と入射端面との所定の間隔を容易に保持できるとともに、導光板とフレームとの係合部での光の集中を防止できる面光源装置を提供するものである。また、衝撃を受けた場合にも導光板とフレームとの係合部から導光板に割れが入ることのない面光源装置をも提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の面光源装置は、略矩形平板状の導光板と、この導光板を保持するフレームと、このフレームにより位置決めされて支持され、前記導光板の入射端面に沿って配置される管状光源と、前記入射端面の左右両端に近接した個所で前記略矩形平板状の導光板の左右の辺から外側に突き出して前記フレームの対応する受入部に係合する位置決め用係合部とからなる面光源装置であって、前記位置決め用係合部には、前記管状光源に近づく方向への前記導光板の位置ずれを規制する管状光源側位置決め当接面と、前記管状光源から遠ざかる方向への前記導光板の位置ずれを規制する対向側位置決め当接面とが備えられる面光源装置において、前記導光板の左右にある前記対向側位置決め面は、平面図で見た場合に、前記入射端面の垂線に対して45度以下の角をなすように前記導光板の内側へと傾斜した方向に沿って延びる直線または曲線からなることを特徴とする。
【0011】上記構成により、管状光源と入射端面との所定の間隔を容易に保持できるとともに、導光板とフレームとの係合部での光の集中を防止することができる。
【0012】請求項4の面光源装置は、前記管状光源側位置決め当接面の根元に作られる谷角部と、これに対応する、前記フレームの側の山角部とが、共に丸く形成され、前記山角部における曲率半径が、前記谷角部における曲率半径よりも大きいことを特徴とする。
【0013】このような構成により、面光源装置が衝撃を受けた場合にも、導光板とフレームとの係合部から導光板に割れが入るのを防止することができる。
【0014】請求項6の管状光源は、略矩形平板状の導光板と、この導光板を保持するフレームと、このフレームにより位置決めされて支持され、前記導光板の入射端面に沿って配置される管状光源と、前記入射端面に近接した個所で、前記導光板の左右の辺から外側に突き出して前記フレームの対応する受入部に係合する位置決め用係合部とからなる面光源装置であって、前記位置決め用係合部には、前記管状光源に近づく方向への前記導光板の位置ずれを規制する管状光源側位置決め当接面と、前記管状光源から遠ざかる方向への前記導光板の位置ずれを規制する対向側位置決め当接面とが備えられる面光源装置において、前記管状光源側位置決め当接面の根元に作られる谷角部と、これに対応する、前記フレームの側の山角部とが、共に、平面形状において丸く形成され、前記山角部における曲率半径が、前記谷角部における曲率半径よりも大きいことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】実施例の面光源装置について、図1〜2を用いて説明する。
【0016】実施例の面光源装置10は、液晶表示装置のバックライトであり、矩形状の導光板1と、この導光板1を収納するフレーム2と、導光板1の一の側端面15に沿って配置される管状光源3と、この管状光源3の両端の電極部に被せられるゴムキャップ4とからなる。
【0017】図1(a)は、組み立てられた面光源装置の要部を示す部分平面図であり、図1(b)は、導光板のみの全体形状を示す平面図である。また、図2は、導光板とフレームとの係合についてさらに説明するための模式的な要部断面斜視図である。
【0018】管状光源3は、ゴムキャップ4がフレーム2により固定されることにより、フレーム2に対して、所定の位置関係に保持される。図1(a)中では、ゴムキャップ4が、フレーム2におけるゴムキャップ側の面25に突き当てられることにより、管状光源3がその垂直方向で位置合わせされる。
【0019】これに対し、導光板1とフレーム2との位置関係、特には、入射端面15の垂直方向における位置関係は、次のようにして所定の範囲に保持される。
【0020】矩形状の導光板1にあって、入射端面15から見て左右の辺17には、入射端面15から近い個所に、フレーム2に係合する位置決め係合部14が設けられている。左右の位置決め係合部14は、導光板1の平面図で見た場合に左右対称である。また、各位置決め係合部14は、テーパー状のノコ刃形をなし、管状光源3側で急峻に立ち上がり、管状光源3から遠ざかる側に向かって非常に緩やかなテーパー状をなしている。
【0021】すなわち、各位置決め係合部14にあって、ノコ刃の立ち上がりに相当する側の面は、導光板1の入射端面15とわずかな距離をおいて、導光板1の左右の端面17から左右の外側に向かって入射端面15に略平行に延びており、管状光源へと近づく側への導光板の位置ずれを規制する管状光源側の位置決め当接面12をなしている。
【0022】一方、図示の例において、ノコ刃のテーパー状の背面に相当する側の面は、管状光源側の位置決め当接面12の外側端から始まって、平面図で見た場合に、入射端面15に対する垂線が導光板1内側へと少し傾斜したような直線に沿って延びている。このテーパー状の面が、導光板1の左右の位置決め係合部14で対をなして、対応するフレーム2の面21と係合することにより管状光源から遠ざかる側への導光板の位置ずれを規制する、管状光源対向側の位置決め当接面11をなす(図2)。
【0023】図1(b)に示す例では、管状光源対向側の位置決め当接面11が、導光板1における入射端面15とは逆側の端面(以降、対向側端面と呼ぶ)16と合わさるところまで延びている。
【0024】したがって、導光板1は、入射端面15に沿った部分を除き、全体として略台形の平面形状をなしている。図1(b)に示すように、対向側端面16に沿った寸法L1は、入射端面15に沿った寸法L2と等しく、これらは、導光板1の最大左右方向寸法、すなわち、一方の位置決め係合部14の外側端からもう一方の位置決め係合部14の外側端までの寸法L3よりも小さい。
【0025】しかし、位置決め当接面11は、管状光源3に近いところでの導光板1の位置決めを行えば良いので、例えば図3に示す変形例1のように、入射端面15と対向側端面16との中間よりも入射端面15にやや近いところまで延びるものであっても良い。また、位置決め当接面11は、平面図で見た場合に、緩やかな曲線をなすものであっても良い。
【0026】したがって、入射端面15から入射した管状光源3からの光は、管状光源対向側の位置決め当接面11のところで反射された場合にも、導光板1の内側へと全体に拡散して伝播されるように押し戻されるのであり、位置決め係合部14の特定の部位に集中することがない。
【0027】他方、図1(a)中に示すように、管状光源側の位置決め当接面12と、入射端面15とをつなぐ個所には、これら位置決め当接面12及び入射端面15に略垂直に短い端面19が延びている。そして、この短い端面19と位置決め当接面12とに挟まれる谷角部13は、曲率半径R1を有するように、すなわち平面図で見て半径R1の円弧をなすように円く形成されている。また、この導光板1の谷角部13に対応する、フレーム2の山角部23は、谷角部13の曲率半径R1より大きい曲率半径R2を有するように円く形成されている。
【0028】したがって、面光源装置10が衝撃を受けた場合にも、フレーム2の山角部23が導光板1の谷角部13に突き当たることがなく、この近傍での応力伝達は、導光板1の位置決め当接面12と、これに対応するフレーム2側の位置決め当接面22との面接触、及び、導光板1の短い端面19と、これに対応するフレーム2側の短い端面29との面接触により行われる。そのため、導光板1は、通常は剛直で比較的脆い材料からなるものの、谷角部13に局部的な応力を受けて割れを生ずるとことが防止されている。
【0029】上記に説明した図1〜3において、管状光源対向側の位置決め当接面11が入射端面15となす角は、かなり小さい角度、例えば5〜15度であるように描いているが、入射光の集中が生じないような角度であれば良い。例えば、好ましくは45度以下、より好ましくは30度以下であれば端面で反射した光は、充分に管状光源3の対向側へと伝播されて行く。
【0030】なお、図には示さないが、管状光源3は、外側から、金属板からなる断面が横倒しU字状のランプ・リフレクタ、または、反射シートからなる反射ミラーにより覆われる。また、導光板1の裏面には反射シートが配され、導光板1の表側の面、すなわち光を出射する主表面には、集光シート、及び光利用率向上フィルムが配される。導光板1は、例えば断面が略楔(くさび)形をしたものであり、必要により、裏面に、ドット状のパターンやしぼ(エンボス)が設けられている。
【0031】次に、図4を用いて、変形例2について説明する。
【0032】変形例2においては、従来例と全く同様の構成において、フレーム2の山角部23について曲率半径R2を有するように円く形成し、特には、対応する導光板1の谷角部13の曲率半径R1よりも山角部23の曲率半径R2が大きくなるよう設計されている。
【0033】このような構成により、実施例と同様に、導光板1の割れを防止することができる。また、図4に示すように、管状光源3の両端の個所(ゴムキャップ4に覆われる直前の個所)から導光板1の左右の端までの間に充分なマージンがあって、管状光源3の発光面からの光が耳部18にあまり集中しない場合には、変形例2の構成であっても実施例と同様の効果を得ることができる。また、面光源装置に載置される表示パネルの有効表示流域の縁から耳部18までに充分なマージンがある場合にも、耳部18に多少集中した光が表示面に現れるのを回避できる。
【0034】上記実施例及び変形例においては、管状光源3がゴムキャップ4を介してフレーム2により位置決めされて固定されるものとして説明したが、管状光源3の電極部にその他のスペーサーが備えられてフレーム2に係合するものであっても良い。また、このようなスペーサー、またはシリコンゴム製等のゴムキャップが、管状光源4の電極部に一体的に設けられるものであっても良い。
【0035】上記実施例及び変形例においては、面光源装置が透過形液晶表示装置のバックライトであるとして説明したが、反射形液晶表示装置のフロントライトである場合にも全く同様である。
【0036】
【発明の効果】導光板とその入射端面に配される管状光源とを備える面光源装置において、管状光源と入射端面との所定の間隔を容易に保持できるとともに、導光板とフレームとの係合部での光の集中を防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【識別番号】000221339
【氏名又は名称】東芝電子エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成12年9月14日(2000.9.14)
【代理人】 【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子 (外3名)
【公開番号】 特開2002−93233(P2002−93233A)
【公開日】 平成14年3月29日(2002.3.29)
【出願番号】 特願2000−280271(P2000−280271)