| 【発明の名称】 |
線状照明装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】植田 博
【氏名】黒田 邦夫
【氏名】中山 雄三
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| 【要約】 |
【課題】LEDを直線状に並べた線状光源から発する、光軸を中心とした有効発光角内の光を反射鏡に導き、反射光だけによる照明を可能とする。これにより、反射光を集束又は略平行に制御することによって所望する照射範囲を照明するとともに、照射面の照度を上げる【解決手段】 線状光源1に直交する断面において、シリンドリカル凹面反射鏡2の反射面が、線状光源1を一方の焦点F、照射目的点(照射面3)を他方の焦点F'とする楕円2eの一部であって、線状光源1の有効発光角2θをカバーし、且つ、有効発光角2θ内の光の反射光が線状光源1によって遮られないような部分から成るようにする。或いは、線状光源1を焦点とする放物線の一部であって、線状光源1の有効発光角2θをカバーし、且つ、有効発光角2θ内の光の反射光が線状光源1によって遮られないようにする。
【解決手段】線状光源1に直交する断面において、シリンドリカル凹面反射鏡2の反射面が、線状光源1を一方の焦点F、照射目的点(照射面3)を他方の焦点F'とする楕円2eの一部であって、線状光源1の有効発光角2θをカバーし、且つ、有効発光角2θ内の光の反射光が線状光源1によって遮られないような部分から成るようにする。或いは、線状光源1を焦点とする放物線の一部であって、線状光源1の有効発光角2θをカバーし、且つ、有効発光角2θ内の光の反射光が線状光源1によって遮られないようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 線状光源とシリンドリカル凹面反射鏡とを備えた線状照明装置において、該線状光源に直交する断面において、該凹面反射鏡は該線状光源を一方の焦点、照射目的点を他方の焦点とする楕円の一部であって、該線状光源の有効発光角をカバーし、且つ、有効発光角内の光の反射光が該線状光源によって遮られないような部分から成ることを特徴とする線状照明装置。 【請求項2】 線状光源とシリンドリカル凹面反射鏡とを備えた線状照明装置において、該線状光源に直交する断面において、該凹面反射鏡は該線状光源を焦点とする放物線の一部であって、該線状光源の有効発光角をカバーし、且つ、有効発光角内の光の反射光が該線状光源によって遮られないような部分から成ることを特徴とする線状照明装置。 【請求項3】 複数本の線状光源と各線状光源に対応した凹面反射鏡を備え、各線状光源と凹面反射鏡とが上記照射目的点である他方の焦点を共有して上記関係を持つように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の線状照明装置。 【請求項4】 複数本の線状光源と各線状光源に対応した凹面反射鏡を備え、各線状光源と凹面反射鏡とが、両反射光が照射目的点において交差するように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の線状照明装置。 【請求項5】 複数本の線状光源の間の角度が可変である請求項3又は4に記載の線状照明装置。 【請求項6】 前記線状光源が、複数個のLEDを並べて構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の線状照明装置。 【請求項7】 前記線状光源が、互いに波長の異なるLEDを複数個並べて構成されていることを特徴とする請求項6に記載の線状照明装置。 【請求項8】 前記線状光源が、アパーチュア蛍光灯により構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の線状照明装置。 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の線状光源と上記凹面反射鏡とから成る照明ユニットをケース内に固定した線状照明装置ユニットがレール上に連接して配置できるようになっている連接型線状照明装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、カメラを用いて被検査物の認識や検査を行う画像機器等のための照明装置に関し、特に、線状の光源とそれに適合した反射器を備えた照明装置に関する。 【0002】 【従来の技術】カメラによって目的の画像を得るためには、その目的に見合った最適な照明が必要である。そのような照明の一つとして、LEDを直線状に並べた線状光源と、断面が凹状のシリンドリカル反射面を備えた反射鏡とを組み合わせ、被検査物を帯状に照明するLED照明装置が実用化されている。 【0003】図7は、すでに実用化されているLED照明装置の一例を説明するため、その構造を示した線状方向に垂直な断面図である。図において、1aは樹脂やガラスでパッケージされたLEDであり、1bはLED1aを搭載した長尺の基板である。LED1aは基板1b上に適宜間隔をおいて直線状に並べられ、基板1bと共に線状光源1を構成する。2は線状光源1から発する光の一部を反射させる反射鏡である。線状光源1の光軸と反射鏡2の光軸とは一致している。2aは反射鏡2の反射面であり、断面は凹面になっている。反射面2aはアルミ等の金属の蒸着やメッキ、あるいはテープ等を貼付することにより鏡面性が付与されている。凹状の断面は一般に楕円や放物線といった二次の非球面曲線で形成される。図7は楕円の場合を示しており、線状光源1は、楕円が有する二つの焦点のうち、一方の焦点Fの近傍に置かれる。3は照射面であり、前記楕円のもう一方の焦点F'の近傍に設定される。楕円が有する二焦点の関係、すなわち、一方の焦点から発した全ての光は曲線の内側で反射されもう一方の焦点に集束するという関係を利用したものである。照射面3は線状光源1及び反射鏡2に正対している。なお、二次曲線として放物線を使用し、光源をその焦点に置いた場合には、放物線面で反射された光は平行光となる。 【0004】このようなLED照明装置を用いた照明について説明する。線状光源1から発する光は光軸を中心に立体角状に広がった配光をなすが、配光が広くなればなるほどLED1aの光学的収差が大きくなるため、一般には光軸を中心としたある範囲の立体角に含まれる光だけを有効光として利用する。図7ではこの有効光の範囲(有効発光角)を2θで表す。また、広い範囲を照明するようなLEDとは違って、限定された被検査物を照明する用途に用いられるLEDは、光軸を中心に配光角が大きくなるにつれて光の強度が低下する。従って、照明には光軸を中心とした狭い角度範囲内の高強度の光を主に利用し、その外側の低強度の光は補足的に利用しているのが実状である。その結果、高強度光は照射面3を直接照明することになり、その外側の低強度光は一旦反射鏡2を介して照射面3を照明することになる。図7では前者を直射光4a、後者を反射光4bで示す。 【0005】しかし直射光4aは一般に発散光であるため、直射光4aによる照射面3の照射範囲は広がってしまう。直射光4aのうち、所望する照射範囲を照明する有効な光は光軸を含む限られた角度範囲内の光だけであり、ほとんどの直射光4aは所望の照射範囲の外を照明することになり、これらの光は無駄なものとなってしまう。これらの照射範囲外の光は周囲の壁面で反射し、散乱光(迷光ともいう)として目的とする検査等に悪影響を与える場合もあるため、何らかの方法で除去しなければならない。このため、例えば照射面3の近傍に帯状の開口を持った遮蔽板を置くなどの工夫が必要となる。照射範囲にだけ集束するようにパッケージのレンズを設計したLEDもあるが、線状光源と照射面3との距離及び照射範囲が限定された場合にのみ有効であり、汎用性はない。照射面3の位置を線状光源1からなるべく離したい時や、照射面3の照射範囲を極力狭くしたい時などは、直射光4aのうち更に多くの光が無駄になる。この場合、それに伴って照射面3に達する直射光4aの光量が減少するため、照射面3の照度が低下してしまう。このように直射光4aによる照明では必然的にその一部の光を無駄にせざるを得ないのである。 【0006】一方、反射光4bは集束光であり、反射面2aで反射した反射光4bは全て照射面3に向かって集束されるので、反射光4bは直射光4aの場合とは違って光を無駄にすることはない。 【0007】このように直射光4aと反射光4bとを利用した従来のLED照明装置は、強度は高いが発散光である直射光4aと、強度は低いが集束光である反射光4bという二種類の光に頼っており、効率の悪いものであった。 【0008】これに対し、直射光4aの無駄になる光量を極力減らし反射光4bの光量を増やすということが考えられる。しかしそのためには反射面2aの有効径を大幅に広げなければならず、反射鏡2は照射面の側に出っ張った非常に大きな形状のものになってしまい、とても実用的とは言えない。 【0009】また、従来の技術を改良する方法として、線状光源1を反射鏡2に正対させ、線状光源1から発する光軸を含む光を反射鏡2に導くことが考えられる。図8は線状光源1と反射鏡2の光軸を一致させ、線状光源1を反射鏡2に正対させた場合の照明を説明するため、その構造を示した線状方向に垂直な断面図である。ここでは光軸を含み強度が高く狭い配光の光(有効発光角内の光)を全て反射鏡2に導いている。しかし有効発光角内の光の一部、特に、光軸を含むその中心部の特に強度の高い光は、反射鏡2で反射した後、線状光源1や基板2により遮られてしまって照射面3には到達せず、無駄になってしまう。図8の斜線を施していない、光軸を中心とする部分がこれに当たる。これでは照射面3の照度は却って低くなってしまい、やはり実用的とは言えない。 【0010】ところで、直射光4aを効率よく利用するために、反射鏡の代わりにシリンドリカルレンズを用いた方法が知られている。図9はシリンドリカルレンズを用いた例を説明するため、その構造を示した線状方向に垂直な断面図である。5はシリンドリカルレンズであり、線状光源1からの中心軸を含む角度2θの有効光を取り込み、かつ、効率よく照射面3に集光させるため、断面形状が非球面とされている。しかし、このようなレンズ5を製作するには、ガラスを研磨するにしても樹脂を成形するにしても、大きな費用を要する。従って、実用に当たっては、なるべく安価な形状のもの、例えば断面が半円状になったものやロッド状のもの、あるいは断面の径が小さいシリンドリカルレンズ等に限定される。 【0011】次に、LED以外の線状光源を用いた例について説明する。線状光源としてよく知られたものに陰極線管がある。その代表的なものとして、液晶画面のバックライト照明に用いられる冷陰極線管が知られている。この冷陰極線管には、光をより多く利用するために反射鏡が設けられている。一般に陰極線管は、線状方向に垂直な管の断面が円形であり、また管の表面が拡散面になっているため、光は管の全周囲から全方向に等しい強度で放射する。従って照射面とは反対の方向に発する光の量も無視できず、反射鏡を用いて照射面に導かなければならないため、反射鏡は欠かせないのである。 【0012】このように陰極線管とLEDの場合とでは光の発する状態や照明の用途が異なるため、反射鏡の効果も異なるのである。陰極線管においては反射光が直射光と対等に捉えられるのに対し、LEDの場合は、光軸を含む狭い有効発光角範囲内の高強度の光を直射光として主に利用し、その範囲外の低強度の光は少しでも利用できればよいという観点で捉えられている。その結果、従来の技術によるLED照明装置は光軸付近の光以外の多くを無駄にした非効率なものであったと言える。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、従来の技術では、LEDを直線状に並べた線状光源と、断面が凹状でシリンドリカル反射面を備えた反射鏡とを組み合わせたLED照明装置において、線状光源から発する光を直射光と反射光という二つの光に分けて用いてきた。しかし直射光は発散光であるため、直射光による照明は所望の照射範囲を越えた広い範囲にまで及んでいた。そのため高い強度の直射光の多くを無駄にしなければならず、従って照射面の照度を上げることができなかった。レンズを用いれば照射面の照度を上げることも可能だが、それには大きな費用を要した。 【0014】また所望の照射範囲だけを照明する場合には遮蔽が必要となり、そのためには手間と費用がかかっていた。 【0015】本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、線状光源から発する、光軸を中心とした有効光を全て反射鏡に導き、反射光だけによる照明を可能としたもので、反射光を集束又は略平行に制御することによって所望する照射範囲を照明するとともに、照射面の照度を上げることを目的としたものである。 【0016】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために成された本発明の第1の形態は、線状光源とシリンドリカル凹面反射鏡とを備えた線状照明装置において、該線状光源に直交する断面において該凹面反射鏡は該線状光源を一方の焦点、照射目的点を他方の焦点とする楕円の一部であって、該線状光源の有効発光角をカバーし、且つ、有効発光角内の光の反射光が該線状光源により遮られないような部分から成ることを特徴とするものである。 【0017】また、本発明の第2の形態は、線状光源とシリンドリカル凹面反射鏡とを備えた線状照明装置において、該線状光源に直交する断面において、該凹面反射鏡は該線状光源を焦点とする放物線の一部であって、該線状光源の有効発光角をカバーし、且つ、有効発光角内の光の反射光が該線状光源を遮られないような部分から成ることを特徴とするものである。 【0018】なお、上記の「シリンドリカル凹面」は断面が幾何学的な円である円筒内面を意味するものではなく、楕円又は放物線がその平面に垂直な方向に平行移動して形成される凹面のことを意味するものである。 【0019】また、これらの形態において、上記光源及び照射目的点は必ずしも厳密に各焦点上にある必要はなく、そこから多少ずれていても本発明の目的を達することは十分可能である。従って、上記及び請求項で用いた「焦点」は、幾何学的な焦点のみならず、その近傍をも含むものである。また、線状光源は必ずしも直線状でなくてもよく、例えば照射目的点(線)側の遠距離点(又は近距離点)を中心として緩くカーブするような曲線状であってもよい。 【0020】上記構成を有する本発明の詳しい説明及びその他の形態は、以下に記載する実施形態及び実施例により明らかにする。 【0021】 【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は本発明の第1の実施形態を説明するための概略構成図であり、線状光源の線状方向に垂直な断面における光学的配置を描いた図である。図1において、図7と対応する部分は同一符号を付し、その詳細説明を省く。図7と同様、反射鏡2の反射面2aは断面が凹状の楕円(二次の非球面曲線)2eの一部を構成している。線状光源1は楕円2eの二つの焦点のうち、一方の焦点(第1焦点)Fに置く。また、照射面3を他方の焦点(第2焦点F')に置く。これらの配置は多少ずれても実用上は差し支えないことが多く、むしろ、照射範囲を多少広げるためにわざと焦点を外すという利用方法も可能である。これにより、線状光源1から発した光のうち、光軸を含む有効発光角内の光は、反射鏡2の反射面2aで反射された後は照射面3に集束する。なお、このようなシリンドリカル反射面の第1焦点F及び第2焦点F'は、3次元的には線状(直線状又はカーブ状)に延びていることは言うまでもない。 【0022】線状光源1からは、光軸を中心とした有効発光角範囲(2θで示した範囲)内にほとんどの光が放射される。本実施形態では、この線状光源1の光軸を、図1に示すように楕円2eの2つの焦点F−F'を結んだ線(長軸)から傾斜させる。そして、反射鏡2の反射面2aは、このような幾何学的配置で線状光源1から発射される有効発光角範囲(2θ)をカバーする位置に設ける。従って、本実施形態では、線状光源1は反射鏡2の反射面2aとは正対しない。もちろん、照射面3に対しても正対しない。このような配置とすることにより、線状光源1から発射された有効発光角内の光は全て反射鏡2で反射され、LED1aや基板1b自体により遮られることなく、照射面3に集束される。 【0023】これらの配置の具体的決定方法を次に説明する。図2は、線状光源1と反射鏡2の部分を拡大して示した断面図である。この図において、線状光源1の光軸が楕円2eの短軸(長軸に垂直な軸)から傾斜する角度をαとしている。まず、楕円2eを決定する必要がある。2つの焦点F、F'を有する楕円2eは無数に存在するが、その中でどのような大きさの楕円を選択するかは、反射鏡装置の大きさや照射面位置を考慮して適宜決定する。次に、線状光源1の傾斜角αと反射鏡2の反射面2aの位置を次のようにして決定する。まず、線状光源1から発した有効発光角内の光のうち、光軸から角度−θだけ離れた最外角の光が楕円2eで反射された後、線状光源1(LED1aや基板1b)自体によって遮られないように、傾斜角α及び反射面2aの一方の境界aを決定する。反射面2aの他方の境界bは、有効発光角の他方の最外角の光(光軸+θ)の楕円2e上での反射位置とする。 【0024】図3は、シリンドリカル反射面2aによる反射を3次元的に説明するための図である。説明の便宜上、シリンドリカル反射面2aはその縦断面で示し、一個のLED1aのみによる照明状態を示している。シリンドリカル反射面2aの長手方向に垂直な面内での反射は既に述べた通りであるが、長手方向における反射は一般の平面反射と全く同じであり、反射後も長手方向(線状光源1の線状方向)に関しては集束せず、発散して広がってゆく。従って、1個のLED1aによるシリンドリカル反射面2aによる第2焦点F'の連結線上での照明状態は、図3に示すように長楕円形状となる。 【0025】しかし、複数個のLED1aを線状に並べて線状光源にした場合には、第2焦点F'の連結線上では、個々のLED1aによる長楕円形状の照明が重なり合い、全体としてある幅を持った帯状の照明状態になる。図4は個々のLED1aの照明が重なり合い、帯状になった照明状態を説明する斜視図である。LED1a配列のピッチ(個々のLED1aの配置間隔)を密にすればするほど照明の重なりも密になり、それによって照射面3の照度ムラが無くなり、照度が上がる。 【0026】このように、本発明の実施形態1によると、LED1aの光軸を所定の角度だけ傾けることによって、線状光源1から発する、光軸を含む有効発光角内の光を全て反射鏡2に導き、反射光だけによる照明として利用することができる。そして、凹状の断面を二次の非球面、実施例では楕円とし、LED1aを該楕円の第1の焦点近傍に置き、照射面2aをもう一方(第2)の焦点近傍に設定することで、反射光の全てを照射面3に集束させることができ、照度ムラのない高い照度の照明が得られる。 【0027】なお、ここでは図示しないが、実施形態1における楕円を放物線に代えた場合は以下のようになる。線状光源1を放物線の焦点近傍に置き、楕円の場合と同じように有効発光角内の光を全て反射面に入射させると、シリンドリカル反射面の長手方向に垂直な面内において、反射光は全て平行となる。また、長手方向においては、光は図3の場合と同様に平面反射となり、反射後も発散して広がってゆく。従って照射面においては楕円の場合と同じく帯状の照明状態を示す。楕円の場合と異なるのは、照明される帯幅が照射面の距離に関係なく一定となり、照度が照射面の距離によって変化しないことである。このように放物線の場合には集束はしないが一定幅の帯状の照明状態が得られ、やはり反射光の全てを照明に利用することができるのである。 【0028】次に実施形態1における反射鏡2の製作について説明する。反射鏡2にとって重要なのは反射面2aだけであるから、プレスによって反射面2aを成形するのが簡単である。鏡面性を有する材料、例えば金属箔を片面に張り合わせた薄い金属製の板を用い、これを切断し所望の形状にプレスすればよい。この方法は、液晶画面のバックライト照明の光源として用いられる冷陰極線管の反射鏡を成形する方法としてよく知られている。レンズなどの射出成形と異なり、薄い金属板をプレス成形するだけでよいので、量産時の初期費用も安くて済む。 【0029】[実施の形態2]図5により本発明の第2の実施形態を説明する。図1と同様、図5は線状光源1の線状方向に垂直な断面における光学的配置を描いたものである。本実施形態においては、図1で示した線状照明装置、すなわちLEDを線状に並べた線状光源1と断面が凹状でシリンドリカル反射面2aを備えた反射鏡2とを組み合わせた線状照明装置6、が二組設けられている。これら二組の線状照明装置6、6は、各々の照射目的点である楕円2eの第2焦点F'が照射面3上でほぼ一致するように、両線状光源1、1を背中合わせにして配置してある。このように構成したことにより、二つの線状光源1、1から発する光は、各々の反射鏡2、2で反射した後、同じ照射面3に集束する。これにより、照射面3に集束する光の量は二倍になり、照度も二倍になる。二組の線状照明装置6、6は同一のものを背中合わせに組み合わせるだけでよいので、手間をかけずに簡単に照射面3の照度を上げることができる。また、それぞれの線状照明装置6、6の反射鏡2、2は、それぞれの楕円2e、2eの光軸を境に片側だけを利用しているだけであるので、2つの線状照明装置6、6を合わせても、従来の技術で用いられている反射鏡(図7)とほぼ同じ大きさで済む。更に本実施形態2では、反射鏡2、2は同じ凹状の断面が向かい合う形になるので、反射鏡2、2を一体に成形することも困難なことではない。 【0030】図5の例では両反射鏡2,2の断面を楕円2e、2eの一部としたが、これらを放物線の一部とすることもできる。この場合には、反射鏡2,2で反射された光は共に平行光となるが、両者を照射面3に向けることにより(すなわち、両平行光が照射面3で交差するように設定することにより)、上記同様、照射面3上における照度を2倍とすることができる。 【0031】また、照射面3を中心軸として二組の線状照明装置6、6を回転できるように設定してもよい。これらを回転させることにより、各々の線状照明装置6、6は任意の挟角を持って照射面3上の被検査物を照明することになる。例えば、被検査物の凹凸を影のある画像として取り込みたい時や、立体構造を有する被検査物に側面から照明したい時には、線状照明装置6、6をそれらの目的に適した挟角に設定すればよい。 【0032】このように、本実施形態2によると、同じ線状照明装置6,6を背中合わせに組み合わせるだけでよいので、装置も大きくならず、照射面3上の照度を簡単に上げることができる。また、両線状照明装置6,6の間の挟角を可変とすることにより、異なった角度から被検査物を照明することができる。 【0033】[実施の形態3]図6により本発明の第3の実施形態を説明する。図6は、本実施形態で使用する線状光源1の構造を示した斜視図である。本実施形態においては、線状光源1は、発光波長(発光色)の異なるLED1aを基板1b上に順に並べたものである。線状光源1以外の構成は実施形態1及び2と同じである。図6には例として、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の3原色のLED1aを基板1b上に等間隔に順に並べたものを示している。これらのLED1aを選択的に点灯させることにより、照射面3では帯状に光が重なり合い、各色の光が混合された多種の照明色を得ることができる。赤(R)、緑(G)、青(B)全てのLEDを点灯させれば、白色光が得られる。また、各LED1aの出力を制御することにより、更に多様な照明色を得ることができる。 【0034】なお、反射鏡による反射の場合、一般に入射角及び反射角は波長に依存しないため、照射面での色ズレが起こらない。従来のレンズを用いた場合の屈折とは異なり、このように色ズレのない照明が得られるのも本実施形態の特長である。 【0035】このように、実施形態3によると、順に並べた発光波長の異なるLED1aを選択的に点灯し、出力を制御するだけで、多様な照明色を簡単に得ることができる。 【0036】以上、いずれの実施形態においてもLED配列を用いた例を述べたが、本発明における線状光源にはその他種々の光源を使用することができる。例えば、図10(a)に示すようなアパーチュア蛍光管7もその一例である。これは、蛍光管7のガラス管と蛍光体との間に反射膜を塗布し、一部を剥ぎ取ることにより線状の開口(アパーチュア)8を設けたものであり、その配光強度分布は同図(b)に示すように、光軸を中心に所定の角度(有効発光角)内のみで高い強度を有し、それ以外の方向へは極めて低い強度の光しか放射しないという特性を持つ。もちろん、有効発光角の外に放射された光は管内壁の反射膜により反射されて最終的にはアパーチュア8から放射されるため、ほとんどの光は有効に利用されている。従って、これを本発明に係る線状照明装置の光源として使用することにより、光源の効率と本発明による集光効率とが相まって、非常に効率のよい線状照明を行うことができるようになる。 【0037】 【発明の効果】本発明では、線状光源から発する、光軸を中心とした有効発光角内の光を反射鏡に導き、反射後も遮られることがないよう、線状光源を傾けて反射鏡に対向させるように構成したので、有効発光角内の光が無駄なく反射光として照明に寄与できるという効果を生ずる。 【0038】また、反射面の断面を楕円とした場合には、反射光の全てを第2の線状焦点に概略一致させた照射面に集束させることができ、その結果、照射面の照度が上がる。一方、反射面の断面を放物線とした場合には、どの距離においても一定幅の照明が得られるという効果を生ずる。 【0039】更に、線状光源を2個設け、反射面の断面が楕円の場合は各線状光源の第2の線状焦点が合致又は略合致するように、放物線の場合は各反射平行光が照射目的点(又は面)で交差するように、両線状光源を互いに背中合わせにして組み合わせた場合には、照射面の照度を簡単に上げることができる。また、それら両線状光源の間の挟角を可変とすることにより、被検査物の照明の影の部分を少なくしたり、任意の陰影を与えた照明をすることができるようになる。 【0040】また、線状光源を、波長の異なる(発光色の異なる)LEDの組み合わせで構成し、各色のLEDを選択的に点灯/消灯したり、それらの出力を制御することにより、多様な照明色を簡単に得ることができるという効果を生ずる。 【0041】 【実施例】本発明に係る線状照明装置の具体的構成例として、連接型線状照明装置を図11〜図14により説明する。本実施例の線状照明装置は、一定の長さの線状照明装置ユニットを複数個、レール上に並べて連接することにより、任意の長さの線状照明装置を構成することができるものである。図11はレール11上に固定された線状照明装置ユニット10の断面図である。ユニット10はケース12とその中に固定された照明ユニット13から成る。ケース12にはレール11の断面に対応する凹断面を有するスライド溝14が形成され、これによりユニット10全体がレール11上をスライド可能となっている。なお、ケース12はアルミ又はプラスチックの押し出し成形により作製することができる。 【0042】図12に示すように、照明ユニット13はLED保持板15と反射鏡16から成り、LED保持板15は反射鏡16の裾部にネジや接着剤等により固定されている。LED保持板15はプリント基板で構成され、LED17取り付け用の穴が一定の間隔で穿孔されているとともに、各穴を接続するプリント配線が形成されている。LED17は、そのリード線を各穴に通した後、プリント配線にハンダ付けすることにより固定される。反射鏡16の反射面は楕円又は放物線となっており、その反射面とLED17の発光部が本発明に従う上記位置関係を持つように、LED保持板15は反射鏡16に固定されている。反射鏡16は樹脂成形により作製し、反射面はアルミ等の金属膜を蒸着して形成するのがコスト上有利である。 【0043】ケース12の上部には長手方向に連続する開口18が設けられており、その開口18にはガラス、アクリル等の透明板19が嵌め込まれている。LED17で発光され、反射鏡16で反射された光はこの開口18を通って上部から外部に放射される。反射鏡16の反射面が楕円である場合は、外部に放射された光は本線状照明装置ユニットの上部の所定距離にある線上に集束し、反射面が放物線である場合は開口18から上に向かって平行光として放射される。 【0044】ケース12の一方の側壁の外側には、給電用のボード20を配備するための溝21が設けられ、溝の底(照明ユニット13側の壁面)には各LED17に対応した穴が設けられて各LED17への配線が通されている。溝21の外側には保護板22が嵌め込まれている。 【0045】図13に示すように、レール11上には複数の線状照明装置ユニット10が連続して並べられ、その両端は側板24を介して固定具25により固定される。固定具25はネジ等によりレール11に固定される。隣接する線状照明装置ユニット10同士は、双方の給電用ボード20を連結する正負一対の連結具23a、23bにより電気的に接続されている。これにより、一方の端に電源線を接続するだけで、全ての線状照明装置ユニット10の全てのLED17に電力を供給することができるようになっている。 【0046】本実施例の線状照明装置ユニット10は、上記のように連接して任意の長さにして使用することができるほか、もちろん、レールを使わずにそれ1個のみで単独で使用することもできる。また、このような連接は、使用者において使用時に行ってもよいし、メーカーにおいて出荷前に行ってもよい。 【0047】なお、上記のようにレールを使用せず、図14に示すように、反射鏡16の両端部に位置決め用の突起16a、16bと対応する穴(図示せず)を設けて連接するようにしてもよい。この場合には、ケース12を使用せず、照明ユニット13のみで連接して使用することもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】392026888 【氏名又は名称】京都電機器株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月7日(2001.3.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095670 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 良平 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−93227(P2002−93227A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月29日(2002.3.29) |
| 【出願番号】 |
特願2001−63378(P2001−63378) |
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