| 【発明の名称】 |
導光板及びこれを用いた面発光装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大津 信之
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| 【要約】 |
【課題】光源からの光を導光板のみで発光面の全ての部分で均一に分布することができ、光源から離隔した発光面の輝度を下げないようにでき、かつまた発光面の法線方向に主に出光する事ができる安価な導光板及びこれを用いた面発光装置の提供。
【解決手段】光源2,7からの光を側方の光導入面6から内部に導光し、発光面12から散乱させるために光透過性素材から板状に形成される導光板1であって、光導入面6と略平行の入光面8と臨界角度β以上で入射した光成分L1を反射する傾斜角度を有する少なくとも一つの反射面9と、光導入面6と略平行な出光面10とから形成される反射形状部5を発光面と対向する面に所定間隔で形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源からの光を側方の光導入面から内部に導光し、発光面から出光させるために光透過性素材から形成される導光板であって、前記光導入面と略平行の入光面と、前記光透過性素材から決定される臨界角度以上で入射した入射光を反射する傾斜角度を有する少なくとも一つの反射面と、前記光導入面と略平行の出光面とから形成される反射形状部とを、前記発光面に対向する面に所定間隔で形成したことを特徴とする導光板。 【請求項2】 前記所定間隔は、少なくとも二つの前記反射形状部を利用して前記入射光を反射するように設定されることを特徴とする請求項1に記載の導光板。 【請求項3】 前記光導入面から遠ざかるにつれて、前記対向する面と、前記発光面との距離を減少させた傾斜面とすることを特徴とする請求項1に記載の導光板。 【請求項4】 前記光源は点光源であり、前記反射形状部は、前記入光面と前記出光面とを両内壁面とした溝部を間に形成するとともに、前記点光源を中心とした波紋状に形成され、また、前記光源は前記線光源であり、前記入光面と前記出光面とを両内壁面とした溝部を間にするとともに前記線光源に平行な直線状に形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の導光板。 【請求項5】 前記反射形状部は、前記入光面と前記出光面とを円柱形状の外周面に形成するとともに、前記反射面を頭部において円錐または球面形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の導光板。 【請求項6】 前記反射形状部は、前記入光面と前記出光面とを円筒形状の外周面に形成するとともに、前記入光面と前記出光面とを中心の有底穴部に形成し、さらに前記反射面を前記有底孔部と前記外周面にかけて円錐または球面形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の導光板。 【請求項7】 前記発光面に光散乱処理が施されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の導光板。 【請求項8】 光源からの光を側方の光導入面から内部に導光し、発光面から出光させるために光透過性素材から形成され、前記光導入面と略平行の入光面と、前記光透過性素材から決定される臨界角度以上で入射した入射光を反射する傾斜角度を有する少なくとも一つの反射面と、前記光導入面と略平行の出光面とから形成される反射形状部とを、前記発光面に対向する面に所定間隔で形成した導光板と、前記導光板の前記発光面側の前方に隣接して配設される光散乱シートと、前記光散乱シートのさらに前方に配設される表示部とを具備することを特徴とする導光板を用いた面発光装置。 【請求項9】 光源からの光を側方の光導入面から内部に導光し、発光面から出光させるために光透過性素材から形成され、前記光導入面と略平行の入光面と、前記光透過性素材から決定される臨界角度以上で入射した入射光を反射する傾斜角度を有する少なくとも一つの反射面と、前記光導入面と略平行の出光面とから形成される反射形状部とを、前記発光面に対向する面に所定間隔で形成した導光板とを備え、前記導光板の発光面に光散乱処理を施すとともに、前記導光板のさらに前方に配設される表示部とを具備することを特徴とする導光板を用いた面発光装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は所定面積を有する発光面を有する導光板及びこれを用いた面発光装置に係り、特に液晶表示装置などを背面から照明するために好適な技術に関するものである。 【0002】 【従来の技術】所定面積を有する液晶表示部などを背面から照明する際に、先ず考慮しなければならない点として、光源から発生する光を所定面積の発光面の全ての部分で均一に分布することが挙げられる。そして、光源から離隔した発光面の輝度を極力下げないことが挙げられる。 【0003】このように、発光面の全ての部分で均一に分布し、かつ光源から離隔した発光面の輝度を極力下げないようにするために、多くの提案がなされており、特開平11−316377号、特開2000−89031号公報に開示されるように、導光板の発光面に対向する面において多数の反射用の凹部を形成し、これらの凹部で反射させることで、光源からの光を発光面に指向させるとともに、凹部の形成密度を光源から離隔するにつれて高くすることで、光源から離隔しても輝度が低下しないようにし、さらに光導入面から離れるにつれて導光板の厚さを減少させた傾斜面とすることで、導光された光を遠方まで導光している。 【0004】一方、特開平11−126030号公報によれば、上記の凹部に代えて断面が三角形のプリズムを形成した導光板が提案されている。図を用いて説明すると、図11は特開平11−126030号公報になる導光板101を用いた面発光装置の断面図であって、本図において、蛍光灯などの線光源2または高輝度の白色発光ダイオード7などの点光源を、光透過性が高い素材から形成される導光板101の側方に配置し、これらの光源からの光を導光板101の面方向に導光面106から導光し、導光板101の発光面112から出光し、並設される散乱シート21において散乱するように構成されている。 【0005】また、この導光板101の発光面112の反対側となる対向面において多数のプリズム面状の反射面109が形成されており、これらの反射面109において光源から矢印方向に入光した光を反射して発光面112に出光させる一方で、光源から遠くなるにつれて反射面109をより多く形成するようにして発光面112の明るさが均一になるように構成されている。 【0006】このように構成された面発光装置が、液晶表示部22のバックライト用として一部実用化されている。 【0007】以上の導光板を、図12に示した自作の光量測定装置で測定した。この光量測定装置は、基部200上に回転デーブル210を矢印方向に手動で回転自在に設け、反射板3を設けた蛍光灯2を回転テーブル210の側壁に固定するとともに、回転テーブル201の外周面に基部200上の指標220からの角度表示の目盛を記入しており、上記の導光板101を回転中心を通るとともに蛍光灯2に導光面106が対向するように載置する。 【0008】また、基部200には輝度測定のセンサ202が固定されており、このセンサ202により、導光板101の発光面112から出光される光の輝度を測定し、その測定結果をプリンタ内蔵の測定機210に送り、プリンタから出力するように接続したものである。 【0009】以上の光量測定装置により、図13に図示の角度毎にプロットした輝度測定結果を得た。 【0010】図13に図示の測定結果によれば、発光面112に直交する角度ゼロ度の法線方向への光量が乏しく、角度30度方向にピークが指向し、さらに一部は対向面側に出光していることが測定された。このように、ピーク値が法線方向に指向していないことから、上記の液晶表示部22を照明するバックライトとして使用した場合には、正面からの光量が不足することになる。 【0011】そこで、住友スリーエム社から商品名で「ベフ・ツー(BEF II)」と呼ばれて販売されている2枚の輝度上昇用のプリズムフィルムを、液晶表示部22と散乱シート21の間にプリズムの山部が直交するように設ける面発光装置が実用化されている。この面発光装置によれば、光源からの光を発光面112に直交する法線方向に主に出光するように構成できるので、特にカラー液晶表示装置のバックライトとして用いられている。 【0012】この輝度上昇用のプリズムフィルムは、ポリエステルフィルム層の上にアクリル系樹脂から山形のプリズムを形成するものであり、照射された光は70度までの視野角に集光させる効果が認められている。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の輝度上昇用のプリズムフィルムは導光板と比較してかなり高価である。また、2枚分のプリズムフィルムを液晶表示部22と散乱シート21の間に設ける必要があるので、厚さ方向の寸法が大きくなる。また、製造工程において、プリズムフィルムを敷設するための余分な工程が加わるので、さらなるコストアップを招く問題がある。 【0014】したがって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、光源からの光を導光板のみで発光面の全ての部分で均一に分布することができ、光源から離隔した発光面の輝度を下げないようにでき、かつまた発光面の法線方向に主に出光する事ができる安価な導光板及びこれを用いた面発光装置の提供を目的としている。 【0015】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、光源からの光を側方の光導入面から内部に導光し、発光面から出光させるために光透過性素材から形成される導光板であって、前記光導入面と略平行の入光面と、前記光透過性素材から決定される臨界角度以上で入射した入射光を反射する傾斜角度を有する少なくとも一つの反射面と、前記光導入面と略平行の出光面とから形成される反射形状部とを、前記発光面に対向する面に所定間隔で形成したことを特徴としている。 【0016】また、前記所定間隔は、少なくとも二つの前記反射形状部を利用して前記入射光を反射するように設定されることを特徴としている。 【0017】また、前記光導入面から遠ざかるにつれて、前記対向する面と、前記発光面との距離を減少させた傾斜面とすることを特徴としている。 【0018】また、前記光源は点光源であり、前記反射形状部は、前記入光面と前記出光面とを両内壁面とした溝部を間に形成するとともに、前記点光源を中心とした波紋状に形成され、また、前記光源は前記線光源であり、前記入光面と前記出光面とを両内壁面とした溝部を間にするとともに前記線光源に平行な直線状に形成されることを特徴としている。 【0019】また、前記反射形状部は、前記入光面と前記出光面とを円筒形状の外周面に形成するとともに、前記反射面を頭部において円錐または球面形状に形成したことを特徴としている。 【0020】また、前記反射形状部は、前記入光面と前記出光面とを円柱形状の外周面に形成するとともに、前記入光面と前記出光面とを中心の有底穴部に形成し、さらに前記反射面を前記有底孔部と前記外周面にかけて円錐または球面形状に形成したことを特徴としている。 【0021】また、前記発光面に光散乱処理が施されることを特徴としている。 【0022】また、光源からの光を側方の光導入面から内部に導光し、発光面から出光させるために光透過性素材から形成され、前記光導入面と略平行の入光面と、前記光透過性素材から決定される臨界角度以上で入射した入射光を反射する傾斜角度を有する少なくとも一つの反射面と、前記光導入面と略平行の出光面とから形成される反射形状部とを、前記発光面に対向する面に所定間隔で形成した導光板と、前記導光板の前記発光面側の前方に隣接して配設される光散乱シートと、前記光散乱シートのさらに前方に配設される表示部とを具備することを特徴としている。 【0023】そして、光源からの光を側方の光導入面から内部に導光し、発光面から出光させるために光透過性素材から形成され、前記光導入面と略平行の入光面と、前記光透過性素材から決定される臨界角度以上で入射した入射光を反射する傾斜角度を有する少なくとも一つの反射面と、前記光導入面と略平行の出光面とから形成される反射形状部とを、前記発光面に対向する面に所定間隔で形成した導光板とを備え、前記導光板の発光面に光散乱処理を施すとともに、前記導光板のさらに前方に配設される表示部とを具備することを特徴としている。 【0024】 【発明の実施の形態】以下に本発明の各実施形態について図面を参照して述べる。 【0025】図1(a)は、線光源による第1の実施形態の導光板を用いた面発光装置の平面図、(b)は点光源による第2の実施形態の導光板を用いた面発光装置の平面図である。図1において、各構成部品を図示の位置に保持するケース体は図示を省略している。 【0026】先ず、図1(a)において、導光板1を、例えば自己発光能力のない液晶表示部のバックライト用として使用するために、液晶表示部と同じ発光面を備えた板状に形成される。この導光板1は、光学ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂等の光透過性素材から機械研削加工または樹脂射出成形される。 【0027】また、導光板1の側面には、線光源として反射板3を備えた蛍光灯2が近接して配設されており、側面の光導入面6から導光板1の内部に導光するように構成されている。 【0028】また、図1(b)において、導光板1の側面には、点光源として反射板3を備えた高輝度発光ダイオード7が設けられている。この発光ダイオード7は、図示のように、導光板1の側面の半円弧凹状に形成された光導入面6の中心部に配置されており、導光板1の内部に導光するように構成されている。 【0029】次に、図2(a)は、図1(a)、(b)におけるX−X線矢視断面図である。図1(a)、(b)に図2(a)をさらに参照して、上記の光導入面6は、上記の蛍光灯2または発光ダイオード7から発光された光を全て導入する面積を有するとともに、発光面12に対して略垂直な平面を形成しており、上記の射出成形型から製造する場合において、アンダー部分とならないように配慮しているが、これに限定されず、破線図示の凹状の円弧形状であっても良い。 【0030】また、発光面12上には光散乱シート21が設けられており、さらにその上に液晶表示部22が設けられている。 【0031】また、発光面12に対して略垂直な平面から形成される光導入面6に対して略平行の入光面8と、上記の光透過性素材から決定される臨界角度以上で入射した入射光を全反射する傾斜角度を有する反射面9と、光導入面6と略平行の出光面10とから形成される反射形状部5が、発光面に対向する面に所定間隔で形成されている。また、上記の各反射形状部5の間には、溝部4が形成されている。上記の傾斜角度は、導光板1を形成する素材から決定される。 【0032】図3は、図2(a)の部分拡大図であって、上記の反射形状部5を2個所形成した場合を示している。既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、反射面9は、上記の光透過性素材から決定される臨界角度β以上で入射した入射光を全反射する傾斜角度θに設定される。また、反射形状部5と溝部4は、図1(a)に示した場合には、光導光面6と平行な直線状に形成される。また、図1(b)に示した場合には、発光ダイオード7を中心とした波紋状に形成される。 【0033】図3において、光源である蛍光灯2または発光ダイオード7から光導光面6を介して導入された光成分L1は、最初に出光面10から屈折して出光され、最初の入光面8から反射形状部5内に導入された後に、反射面9で反射されて、発光面12の法線方向に出光される。この光成分L1の内で反射面9の法線11に対する臨界角度β以上で導入された光成分は全反射されるので、光量の減衰なく反射できる。光成分の内で反射面9の臨界角度β以下で導入された一部は、破線図示のように反射面9を通過し、屈折して隣りの反射形状部5の入光面8に届き、反射面9で全反射されて、光成分L2となり発光面12から出光される。 【0034】また、光成分L1より上方の光成分L3は、図示のように最初の反射形状部5の出光面10から屈折して出光され、次の反射形状部5内に入光面8を介して導入された後に、反射面9で反射されて、発光面12の法線方向に出光される。これらの光成分L1、L2及びL3により光源からの光を高効率で発光面12に指向されることが可能となる。ここで、実施例に基づく計算結果を表1を参照して説明する。先ず、導光板の屈折率n1=1.5、空気の屈折率n2=1とすると、臨界角β=41°となり、導光板の屈折率n1=1.33、空気の屈折率n2=1とすると、臨界角β=48.5°であることが知られている。 【0035】使用した導光板の屈折率n1は1.5であるが、種々の光透過性素材を使用することも考慮に入れて、反射面の傾斜角度θを臨界角度β=41°近傍である45°に設定した。したがって、実施例では反射面の傾斜角度θ=45°、反射形状部の幅をA、溝の幅をB、反射形状部の高さをCとして、A:B:C=1:1:1.2の関係とした。表1は、以上の条件に基づき図3の入射角θa=0°、5°、10°、15°、22.5°の値について各々の角度計算をした結果である。 【0036】 【表1】
この表1によれば、傾斜角度45°の一つの反射面で反射して、発光面側に出光する屈折角θfは、夫々屈折角θa=0°、5°、10°、15°、22.5°に対応して、屈折角θf=0°、5°、10°、15°、22.5°となっている。 【0037】ここで、屈性角θf=0°となるときが発光面からの出光が法線方向と一致するので、反射面への入射角(θh=45°)>臨界角(β=41°)であるので全反射して、最大輝度の発光面となる。 【0038】次に、少なくとも二つの反射形状部を利用する所定間隔の意味を説明する。 【0039】図3において水平角θgは、臨界角より小さい角度で入射した光が反射面から出光するときに、発光面と平行な面となす角度であり、臨界角度β=41°より僅かに小さい角度のときに最大となるので、θi=n1/n2×41°=61,5°、θg=(61.5°−45°)=16.5°から最大の水平角θg=16.5°を得る。 【0040】したがって、最初の反射形状部から隣りの反射形状部に光を到達でき、少なくとも二つの反射形状部を利用することが可能な所定間隔Bとしては、B≦A/tanθg=A/tan16.5°=3.732AであるのでB≦3.732Aと設定すれば良い。 【0041】この所定間隔B≦3.732Aによれば、臨界角より小さい角度で反射形状部に入射した光の一部であって、隣りの反射形状部を通過して、隣りの反射面で反射して再度、発光面側に出光する光は、少なくとも二つの反射形状部を利用できるので、光の有効利用がさらに図られ、発光面からより明るい出光が得られることになる。 【0042】さらに表1によれば、最初の反射形状部にθa1=15°で入射した光の一部は、反射面で反射し、屈折角θf1=15°で発光面から出光するが、残りの光の一部は、最初の反射形状部の反射面で屈折し、隣りの反射形状部に入射角θa2=θg=7.5°で入射し、隣りの反射形状部の反射面により屈折角θf2=7.5°で出光することとなり、これが繰返される度に次々と臨界角に近づけることができる。 【0043】このように、所定間隔Bにより少なくとも二つの反射形状部を利用して入射光を反射できるので、次々に臨界角に近づいた入射光が反射形状部の反射面で法線方向に出光できるようになり、最大輝度に近い明るい発光面を得ることができる。尚、反射形状部の高さCの値は、C>Aであれば種々の使用条件により任意の値にできる。 【0044】以上説明の導光板1によれば、光源からの光を導光板のみで発光面12の全ての部分で均一に分布することができ、かつまた光源から離隔した発光面の輝度を下げずに発光面12の法線方向または近い角度で出光する事ができる。この結果、上記のプリズムフィルムが不要となり、さらには導光板1の対向面に対向して設けられる反射シートが不要となる。かつまた、導光板1を光源とともに所定の位置に保持するケース体において、反射面を形成する必要がなくなる。 【0045】換言すれば、図11を用いて説明した構成の導光板101によれば、導光板1の裏面側から多少の光成分が漏れることから、漏れた光成分を発光面112に向けるための反射シートを設けていたが、この反射シートが不要となる。したがって、導光板1、…1を上下方向に重ねるようにも構成できる。 【0046】続いて、図2(b)は、第3の実施形態を示した図1(a)、(b)のX−X線矢視断面図である。 【0047】本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図示のように導光板1の厚さT1は光導入面6から遠ざかるにつれて厚さを減少させた傾斜面として、端部の側壁の厚さをT2としている。 【0048】このように形成することで、光導入面6から導光された光成分であって、特に平行な光成分Lを遠方の反射形状部5まで到達することを可能にして、発光面12からの輝度を均一にしている。 【0049】図4は、図2(b)の導光板1を図12で述べた光量測定装置にセットして、5度の角度毎にプロットした輝度測定結果である。 【0050】図4に図示の測定結果によれば、発光面12に直交する角度ゼロ度の法線方向への光量がピーク値となっていることが確認された。また、角度65〜75度方向にもやや出光し、さらに一部は対向面側に出光していることが測定された。このように、ピーク値が法線方向に指向している。このことから、上記の液晶表示部22を照明するバックライトとして使用したときに、正面からの光量が十分となり最適なバックライトとなる。 【0051】図5は、第4の実施形態を示した図1(a)、(b)のX−X線矢視断面図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、導光板1の光導入面6、6の夫々に点または線光源である蛍光灯2または発光ダイオード7が配設されている。また、反射形状部5は反射面9、9を図示のように二つの傾斜角度を有する断面山形に形成しており、左右の光源からの光を発光面12に向けて出光させるように形成されている。このように形成される導光板1によれば、光量をアップすることが可能となる。 【0052】次に、図6(a)は、第5の実施形態を示した図1(a)、(b)のX−X線矢視断面図である。また、図6(b)は、第6の実施形態を示した図1(a)、(b)のX−X線矢視断面図である。 【0053】図6(a)、(b)において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図1に示した導光板1の反射形状部5を形成するピッチPが、例えば0.1mm以上となる場合には発光面12側から目視することが可能となり、縞模様が表れることから、光散乱シート21を設けていた。しかし、光散乱シート21は余分な部品であることに違いない。 【0054】そこで、反射面においてサンドブラスト処理加工または射出成形金型において粗面処理を施しておき、光散乱層33を形成している。このようにして得られた導光板によれば、例えば液晶表示部22に直に設けることが可能となり、最少コストでバックライトを形成できる。無論、光源から光散乱層33に臨界角度以上で指向する光成分については、反射形状部5に向けることができないので多少の輝度低下がある。 【0055】以上説明の導光板は、溝部4を設けた直線状または波紋状であることから、光の入射方向に制約があった。すなわち、光導入面6に対して反射形状部5の反射面が所定角度で傾斜していなければならなかった。そこで、反射形状部5を円柱状または円筒状に形成することで光の入射方向の制約を解消できる。 【0056】図7(a)は線光源による第7の実施形態の導光板を用いた面発光装置の平面図、図7(b)は点光源による第8の実施形態の導光板を用いた面発光装置の平面図である。図7において、各構成部品を図示の位置に保持するケース体は図示を省略し、かつ既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、反射形状部5は図示の千鳥状またはランダムに導光板1に一体形成されている。 【0057】図8(a)は、反射形状部5の外観斜視図であり、図8(b)は図7における円柱形状を有する反射形状部を使用した導光板のX−X線矢視断面図である。本図において、反射形状部5は、入光面8と出光面10とを円柱形状の外周面に形成するとともに、反射面9を頭部において半径Rの円錐または球面形状に形成している。 【0058】以上の構成により、図7に示す点光源の発光ダイオード7または線光源の蛍光灯2からの光を円柱形状の反射形状部5の反射面9で反射することで導光板1のみで発光面12の全ての部分で均一に分布することができ、かつまた光源から離隔した発光面の輝度を下げずに発光面12の法線方向または近い角度で出光できるようになる。 【0059】図9(a)は、図7における円筒形状を有する反射形状部を使用した導光板のX−X線矢視断面図であり、図9(b)は、ドット状の反射形状部5の外観斜視図である。 【0060】図9において反射形状部5は、入光面8と出光面10とを円筒形状の外周面に形成するとともに、中心において有底穴部30がさらに形成されており、さらに反射面9を有底孔部30と外周面にかけて円錐または球面形状に形成している。このように形成することで、上記の円筒形状の効果に加えて、有底穴部30における光の伝達効果が加わるので、さらなる輝度アップが実現できる。 【0061】図10(a)は、導光板を用いた面発光装置を一部破断して示した外観斜視図であって、線光源である蛍光灯2と一枚の導光板1とから構成される2つのユニットを、ケース体50に接合して配設し、さらに二点鎖線図示の導光板1を増設可能にした様子を示している。 【0062】図10(b)は、点光源である2個の発光ダイオード7,7を光導入面6,6に隣接して設ける場合の同心円弧(波紋形状)について示したものである。 【0063】以上のように構成することで、任意の大きさのバックライトを簡単に構成できる。 【0064】尚、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されず、例えば液晶用の他に、新規の照明器具としても構成でき、さらにはカラー液晶の携帯電話用、各種大型看板用のバックライトとしても良く、光源からの光を導光板のみで発光面の全ての部分で均一に分布することができ、光源から離隔した発光面の輝度を下げないようにでき、かつまた発光面の法線方向に主に出光する必要がある機種には総べて使用できる。また、上記のように重ね合わせができるので、RGB発光ダイオードによる光源とすることでカラー照明も可能となる。 【0065】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、光源からの光を導光板のみで発光面の全ての部分で均一に分布することができ、光源から離隔した発光面の輝度を下げないようにでき、かつまた発光面の法線方向に主に出光する事ができる安価な導光板及びこれを用いた面発光装置の提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001225 【氏名又は名称】日本電産コパル株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年7月4日(2000.7.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076428 【弁理士】 【氏名又は名称】大塚 康徳 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−25323(P2002−25323A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月25日(2002.1.25) |
| 【出願番号】 |
特願2000−202306(P2000−202306) |
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