| 【発明の名称】 |
車両用前照灯のリフレクタ構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】白川 和隆
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| 【要約】 |
【課題】部品点数の増加を伴うことが無く、点灯時に電気容量の増加を伴うこと無く所望の輝度が得られ、非点灯時における前照灯の見映えを向上させること。
【解決手段】ランプハウジング21に固定されたポジションバルブ28の光源部28aを灯室内に突出させる開口部29が、メインバルブの光を反射する反射面25を有するリフレクタ24を貫通して形成されており、リフレクタ24が、メインバルブの光軸調整可能にランプハウジング21に傾動可能に取り付けられており、ポジションバルブ28の光源部28aを覆う光源被覆部3が、正面孔4および側面孔5を有して、開口部29を覆い、かつ前方へ膨出させてリフレクタ24に一体に形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプハウジングに固定されたポジションバルブの光源部を灯室内に突出させる開口部が、メインバルブの光を反射する反射面を有するリフレクタを貫通して形成されており、かつ前記リフレクタが、前記メインバルブの光軸調整可能にランプハウジングに傾動可能に取り付けられている、車両用前照灯のリフレクタ構造であって、前記ポジションバルブの光源部を覆う光源被覆部が、所望の輝度が得られる適度の隙間を有して、前記開口部を覆い、かつ前方へ膨出させて前記リフレクタに一体に形成されていることを特徴とする車両用前照灯のリフレクタ構造。 【請求項2】 請求項1に記載の車両用前照灯のリフレクタ構造であって、前記隙間は、前記光源被覆部の頂部に穿設される正面孔と、前記光源被覆部の側面部に穿設される複数の側面孔とから構成されていることを特徴とする車両用前照灯のリフレクタ構造。 【請求項3】 請求項1または2に記載の車両用前照灯のリフレクタ構造であって、前記光源被覆部よりも前方に突出する立ち壁が、前記光源被覆部を囲繞するように前記リフレクタに一体に形成されていることを特徴とする車両用前照灯のリフレクタ構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ランプハウジングに固定されたポジションバルブの光源部を灯室内に突出させる開口部が、メインバルブの光を反射する反射面を有するリフレクタを貫通して形成されている、車両用前照灯のリフレクタ構造に関する。 【0002】 【従来の技術】図5および図6は、特開平10−144103号公報に開示された従来のリフレクタ構造を備えた車両用前照灯100を示す。 【0003】この車両用前照灯100は、リフレクタ可動型の前照灯であって、レンズ20とランプハウジング21とで形成される灯室26内に、メインバルブ22およびシェード23が取り付けられたリフレクタ24が傾動可能に配置されている。レンズ20は、配光制御機能を有しない素通しレンズで構成されている。リフレクタ24は、表面にアルミ蒸着処理が施されて、メインバルブ22の光を反射する反射面25が形成されており、メインバルブ22の光軸調整可能にランプハウジング21に傾動可能に取り付けられいる。 【0004】さらに、リフレクタ24には、メインバルブ22の取付部位から斜め下方に位置する部位で、リフレクタ24を貫通して、ランプハウジング21に固定されたポジションバルブ28の光源部28aを灯室26内に突出させる開口部29が、形成されている。 【0005】そして、開口部29には、別部材として構成される遮蔽部材101が取り付けられている。この遮蔽部材101は、図7に示すように、開口部29と略同一径を有し、先端部が半球状に形成されたキャップ部101aと、このキャップ部101aの後端部に形成された環状溝部101bとを有して構成されており、図6に示すように、環状溝部101bを開口部29の口縁部に嵌着させて、キャップ部101aを反射面27上に突出させることによって取り付けられている。 【0006】遮蔽部材101は、透明のポリカーボネート樹脂材で成形されており、その表面にはハーフ蒸着処理が施されており、これにより、非点灯時に前照灯100を前方から観察したときには、遮蔽部材101の表面反射により開口部29が環状に黒っぽく見えてしまうのを防止する一方、点灯時には、ポジションバルブ28からの光を透過させてその配光機能を発揮させるようになっている。 【0007】また、遮蔽部材101は、リフレクタ24が傾動してもポジションバルブ28と干渉しない大きさに設定されている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】このように、従来のリフレクタ構造では、リフレクタ24に遮蔽部材101を取り付けることにより、開口部29とポジションバルブ28との間の開口隙間およびポジションバルブ28自体を隠蔽することができ、以て非点灯時における前照灯の見映えを向上させることができる。 【0009】しかしながら、このリフレクタ構造では、別部材としての遮蔽部材101が必要となって、部品点数および組付工数の増加をもたらすばかりでなく、これに伴ってコスト高を招く、と言う課題を有している。 【0010】また、ポジションバルブ28は、その光源部28aの全体が遮蔽部材101で覆われて取り付けられるので、その光は遮蔽部材101を透過する際に反射あるいは吸収されて減光されるので、所望の輝度が得られない一方、所望の輝度を得るには電気容量の大きな光源を使用する必要があり、この場合は高発熱量による遮蔽部材101の劣化の虞がある、と言う課題をも有している。 【0011】そこで、この発明は、部品点数および組付工数の増加に起因するコスト高を伴うことが無く、かつポジションバルブの点灯時に電気容量の増加を伴うこと無く、所望の輝度が得られると共に、非点灯時における前照灯の見映えを向上させることができる車両用前照灯のリフレクタ構造を提供することを目的としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、請求項1の発明は、ランプハウジングに固定されたポジションバルブの光源部を灯室内に突出させる開口部が、メインバルブの光を反射する反射面を有するリフレクタを貫通して形成されており、かつ前記リフレクタが前記メインバルブの光軸調整可能にランプハウジングに傾動可能に取り付けられている、車両用前照灯のリフレクタ構造であって、前記ポジションバルブの光源部を覆う光源被覆部が、所望の輝度が得られる適度の隙間を有して、前記開口部を覆い、かつ前方へ膨出させて前記リフレクタに一体に形成されていることを特徴とする。 【0013】このため、請求項1の発明では、開口部とポジションバルブとの間の隙間およびポジションバルブ自体は、何等別部材を用いることなく、リフレクタに一体に形成された光源被覆部で覆われて外部から見え難くなっている。 【0014】その上、光源被覆部は、適度の隙間により、ポジションバルブの点灯時には、光源の電気容量を増加させること無く、所望の輝度が得られる。 【0015】また、請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用前照灯のリフレクタ構造であって、前記隙間は、前記光源被覆部の頂部に穿設される正面孔と、前記光源被覆部の側面部に穿設される複数の側面孔とから構成されていることを特徴とする。 【0016】このため、請求項2の発明では、正面孔および側面孔から出射する直射光と、側面孔から出射してリフレクタの反射面で反射される二次反射光とが利用でき、これによりポジションバルブの点灯時に所望の輝度が得られる。 【0017】また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の車両用前照灯のリフレクタ構造であって、前記光源被覆部よりも前方に突出する立ち壁が、前記光源被覆部を囲繞するように前記リフレクタに一体に形成されていることを特徴とする。 【0018】このため、請求項3の発明では、立ち壁が、車両の前部に接近して立つ、人間の斜め上方からの視界から光源被覆部の少なくとも側面孔を隠すことができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、図5乃至図7に記載したものと同一機能を有するものは、同一符号を付して説明する。 【0020】図1乃至図4は、この発明の一実施形態としての車両用前照灯のリフレクタ構造1を示す。このリフレクタ構造1は、ランプハウジング21に固定されたポジションバルブ28の光源部28aを灯室(図示せず)内に突出させる開口部29が、メインバルブの光を反射する反射面25を有するリフレクタ24を貫通して形成されており、かつリフレクタ24が、メインバルブの光軸調整可能にランプハウジング21に傾動可能に取り付けられて大略構成されている。 【0021】リフレクタ構造1は、さらに、ポジションバルブ28の光源部28aを覆う光源被覆部3が、所望の輝度が得られる適度の隙間を有して、開口部29を覆い、かつ前方へ膨出させてリフレクタ24に一体に形成されることによって構成されている。図1中、符号22aはメインバルブのバルブセンタ、符号28cはポジションバルブ28のバルブセンタ、符号30はメインバルブの装着孔を示しており、図1および図2中、符号31はリフレクタ24の後方へ延設される脚部の先端に形成されたピボット部、符号31aはエイミング支点を示している。 【0022】本実施形態では、開口部29は、メインバルブの装着孔30の斜め下の隅部に、反射面25よりも前方に突出した部位に形成されるサブ反射面2の略中央部を貫通して形成されている。この開口部29は、リフレクタ24のエイミングの際にポジションバルブ28と干渉しないようにポジションバルブ28よりも十分に大径に形成される。 【0023】また、本実施形態では、光源被覆部3は、開口部29の開口縁部からドーム形状に延設されて構成されている。この光源被覆部3もまた、リフレクタ24のエイミングの際にポジションバルブ28と干渉しないように、ポジションバルブ28との間に十分な空間を有して形成される。このとき、光源被覆部3は、反射面25およびサブ反射面2と同様に、表面にアルミ蒸着処理が施される。 【0024】さらに、光源被覆部3には、ポジションバルブ28が所望の輝度が得られる適度の隙間が形成されるが、本実施形態では、前記隙間は、光源被覆部3の頂部に穿設される正面孔4と、光源被覆部3の側面部に穿設される複数の側面孔5とから構成されている。本実施形態では、正面孔4が1個、側面孔5が6個それぞれ形成されている。 【0025】以上のように構成されたリフレクタ構造1は、開口部29とポジションバルブ28との間の隙間およびポジションバルブ28自体は、何等別部材を用いることなく、リフレクタ24に一体に形成された光源被覆部3で覆われて外部から見え難くなっており、その分非点灯時の見映えが向上している。 【0026】その上、光源被覆部3は、適度の隙間により、ポジションバルブの点灯時には、光源の電気容量を増加させること無く、所望の輝度が得られる。特に本実施形態では、光源被覆部3に、1個の正面孔4と、6個の側面孔5を設けたので、正面孔4および側面孔5から出射する直射光と、側面孔5から出射してリフレクタ24のサブ反射面2で反射される二次反射光とが利用でき、これによりポジションバルブ28の点灯時に所望の輝度が得られる。 【0027】また、好ましくは、リフレクタ構造1は、光源被覆部3よりも前方に突出する立ち壁6が、光源被覆部3を囲繞するようにリフレクタ24に一体に形成されることによって構成される。本実施形態では、立ち壁6は、サブ反射面2の縁部に沿って形成されている。 【0028】この構成では、立ち壁6が、車両の前部に接近して立つ、人間の斜め上方からの視界から、光源被覆部3の少なくとも側面孔5を隠すことができ、これにより非点灯時の見映えの一層の向上を図ることができる。 【0029】 【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、開口部とポジションバルブとの間の隙間およびポジションバルブ自体は、何等別部材を用いることなく、リフレクタに一体に形成された光源被覆部で覆われて外部から見え難くなっており、これにより部品点数および組付工数の増加に起因するコスト高を伴うことが無く、非点灯時における前照灯の見映えを向上させることができる、車両用前照灯のリフレクタ構造を提供することができる。 【0030】その上、光源被覆部には、所望の輝度が得られる適度の隙間が形成されているので、ポジションバルブの点灯時には、電気容量の増加を伴うこと無く、所望の輝度が得られる。 【0031】また、請求項2の発明によれば、正面孔および側面孔から出射する直射光と、側面孔から出射してリフレクタの反射面で反射される二次反射光とが利用でき、これにより非点灯時の見映えの向上を損なうことなく、点灯時には所望の輝度が得られる。 【0032】また、請求項3の発明によれば、立ち壁が、車両の前部に接近して立つ、人間の斜め上方からの視界から光源被覆部の少なくとも側面孔を隠すことができるので、非点灯時の見映えの一層の向上を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000136 【氏名又は名称】市光工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年6月5日(2001.6.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−367412(P2002−367412A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月20日(2002.12.20) |
| 【出願番号】 |
特願2001−169812(P2001−169812) |
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