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【発明の名称】 車両用灯具
【発明者】 【氏名】町田 義一

【要約】 【課題】挿入方向が異なる光源バルブを取り付けることができ、ロボットによる自動コード配線が可能となることを目的とする。

【解決手段】2個のブロック23、24を連結部4において捩じることができ、その2個のブロック23、24を捩じった状態でランプハウジング2に取り付けることができる。この結果、灯室6、8、9への挿入方向53、54、55が異なる3個の光源バルブ10、12、14をバックカバー22を介して取り付けることができる。また、2個のブロック23、24が連結部4を介して一体に連結されているので、その2個のブロック23、24のコード配線面30を同一平面とすることができる。この結果、ロボットによる自動コード配線が可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バルブ挿入口が設けられているランプハウジングと、前記ランプハウジングに装着され、前記ランプハウジングと共に灯室を区画するランプレンズと、複数個の光源バルブが装備されているバックカバーと、前記バックカバーのコード配線面上に配線され、かつ、前記光源バルブと電気的に接続するコードとを備え、前記光源バルブの前記灯室への挿入方向が異なり、前記バックカバーを前記ランプハウジングに取り付けることにより、複数個の前記光源バルブが前記バルブ挿入口を経て前記灯室内にそれぞれ異なる挿入方向で配置される車両用灯具において、前記バックカバーは、複数個のブロックが捩じり可能な連結部を介して一体に連結されており、前記各ブロックには、少なくとも1個の前記光源バルブがそれぞれ装備されており、前記各ブロックは、前記連結部を介して捩じられた状態で前記ランプハウジングに取り付けられている、ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】 前記連結部は、複数個の前記ブロックの間の肉取りにより形成されており、前記連結部には、前記コードを保護するコード保護部が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載された車両用灯具。
【請求項3】 前記連結部は、バネ性を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載された車両用灯具。
【請求項4】 前記連結部は、連結する前記ブロックに対してオフセットされている、ことを特徴とする請求項1または2または3に記載された車両用灯具。
【請求項5】 前記連結部の捩じり軸方向と、前記連結部に連結する前記ブロックの長手方向とが交差する、ことを特徴とする請求項1または2または3または4に記載された車両用灯具。
【請求項6】 前記光源バルブは、ウエッジベースタイプのバルブを使用し、前記各ブロックには、バルブホルダ部が設けられており、前記バルブホルダ部には、開口部が同一方向に設けられており、前記開口部には、前記コードと電気的に接続するターミナルが配置されており、前記ターミナルは、前記光源バルブのウエッジベースを着脱可能に装備し、かつ、電気的に接続する、ことを特徴とする請求項1または2または3または4または5に記載された車両用灯具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、リアコンビネーションランプなどのように、1つの灯具に複数個の光源バルブがベース形状のバックカバー(バルブホルダ)を介して取り付けられている車両用灯具に係るものである。特に、この発明は、光源バルブの灯室への挿入方向が異なっていても複数個の光源バルブをバックカバーを介して取り付けることができる車両用灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用灯具としては、たとえば、特開平8−249919号公報、特許第3151739号公報に記載のものがある。この車両用灯具は、灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、複数個の光源バルブが装備されたバックカバーとを備え、バックカバーをランプハウジングに取り付けることにより、複数個の光源バルブが灯室内にそれぞれ配置されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの種の車両用灯具においては、灯室への挿入方向が異なる複数個の光源バルブをバックカバーを介して取り付けることに関しては何ら考慮されていない。このために、従来の車両用灯具では、光源バルブの灯室への挿入方向が異なる場合において、複数個の光源バルブをバックカバーを介して取り付けることができない場合がある。光源バルブの灯室への挿入方向が異なるとは、一の光源バルブの灯室への挿入方向と、他の光源バルブの灯室への挿入方向とが捩じれ方向にあることを言う。
【0004】この発明は、光源バルブの灯室への挿入方向が異なっていても複数個の光源バルブを取り付けることができる車両用灯具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、バックカバーの複数個のブロックが捩じり可能な連結部を介して一体に連結されており、各ブロックに少なくとも1個の光源バルブがそれぞれ装備されており、各ブロックが連結部を介して捩じられた状態でランプハウジングに取り付けられている、ことを特徴とする。
【0006】この結果、請求項1にかかる発明は、複数個のブロックを連結部において捩じることができ、しかも、その複数個のブロックを捩じった状態でランプハウジングに取り付けることができる。これにより、請求項1にかかる発明は、灯室への挿入方向が異なる複数個の光源バルブをバックカバーを介して取り付けることができる。また、請求項1にかかる発明は、複数個のブロックが連結部を介して一体に連結されているので、その複数個のブロックのコード配線面を同一平面とすることができる。このために、請求項1にかかる発明は、ロボットによる自動コード配線が可能となる。
【0007】また、請求項2にかかる発明は、連結部が複数個のブロックの間の肉取りにより形成されており、その連結部にコード保護部が設けられている、ことを特徴とする。
【0008】この結果、請求項2にかかる発明は、連結部が肉取りにより形成されていても、連結部のコード保護部により、連結部におけるコードは保護される。たとえば、連結部の両側にコード保護部を設けると、コードは、連結部およびコード保護部により3方を囲まれる。このために、複数個のブロックを連結部において捩じった際に、連結部におけるコードに遊びが発生しない。これにより、コードに遊びができてコードが断線すると言う虞がない。すなわち、遊びによるコードの断線を未然に防止できる。
【0009】また、請求項3にかかる発明は、連結部がバネ性を有する、ことを特徴とする。
【0010】この結果、請求項3にかかる発明は、複数個のブロックを連結部において捩じった状態でランプハウジングに取り付けた際に、連結部にねじり方向と逆方向の弾性復帰力が作用する。このために、複数個のブロックは、連結部の弾性復帰力により、ランプハウジングに弾性当接させられる。これにより、請求項3にかかる発明は、複数個のブロックをランプハウジングに確固に取り付けることができる。
【0011】また、請求項4にかかる発明は、連結部が連結するブロックに対してオフセットされている、ことを特徴とする。
【0012】この結果、請求項4にかかる発明は、連結部においてブロックを捩じると、連結部とブロックとのオフセット分、ブロックの捩じり移動量が大きくなる。このために、請求項4にかかる発明は、連結部とブロックとのオフセットを調整することにより、ブロックの捩じり移動量をある範囲内において調整することができるので、ブロックのランプハウジングへの取付位置をある範囲内において設定することができ、設計の自由度が大きくなる。
【0013】また、請求項5にかかる発明は、連結部の捩じり軸方向と、連結部に連結するブロックの長手方向とが交差する、ことを特徴とする。
【0014】この結果、請求項5にかかる発明は、ブロックを長手方向においてランプハウジングに取り付けることにより、連結部の捩じりに対するブロックの受けの腕の長さが長くなる。これにより、請求項5にかかる発明は、ブロックの取付状態が連結部の捩じり応力に対して十分に耐えることができる。
【0015】また、請求項6にかかる発明は、光源バルブとして、ウエッジベースタイプのバルブを使用し、各ブロックにバルブホルダ部を設け、そのバルブホルダ部に開口部を同一方向に設け、その開口部にコードと電気的に接続するターミナルを配置し、そのターミナルが光源バルブのウエッジベースを着脱可能に装備し、かつ、電気的に接続する、ことを特徴とする。
【0016】この結果、請求項6にかかる発明は、各ブロックのバルブホルダ部の開口部が同一方向に設けられている。このために、請求項6にかかる発明は、バルブホルダ部およびコードにターミナルを食い切り構造で打ち込んで固定する際に、ターミナルを同一方向から打ち込むことができる。これにより、請求項6にかかる発明は、ターミナルを手作業で打ち込む際には作業効率が向上し、また、ロボットによる自動組立が可能となる。
【0017】また、請求項6にかかる発明は、光源バルブとしてウエッジベースタイプのバルブを使用し、かつ、各ブロックのバルブホルダ部の開口部が同一方向に設けられている。このために、請求項6にかかる発明は、光源バルブのウエッジベースをバルブホルダ部の開口部中に差し込んで、光源バルブをターミナルにより着脱可能に装備すると共に電気的に接続する際に、光源バルブを同一方向から差し込むことができる。これにより、請求項6にかかる発明は、光源バルブを手作業で差し込む際には作業効率が向上し、また、ロボットによる自動組立が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる車両用灯具の実施の形態の3例を添付図面を参照して説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0019】(実施の形態1の構成の説明)図1〜図8は、この発明にかかる車両用灯具の実施の形態1を示す。図において、1は車両用灯具である。前記車両用灯具1は、たとえば、自動車の後部の左右両側にそれぞれ装備されるリアコンビネーションランプである。
【0020】前記車両用灯具1は、相互に装着された合成樹脂製のランプハウジング2とランプレンズ3とにより、第1灯室6と第2灯室8と第3灯室9とがそれぞれ区画されている。
【0021】前記第1灯室6内には、第1光源バルブ10と第1キャップ11とがそれぞれ配置されている。前記第2灯室8内には、第2光源バルブ12と第2キャップ13とがそれぞれ配置されている。前記第3灯室9内には、第3光源バルブ14と第3キャップ15とがそれぞれ配置されている。
【0022】前記第1光源バルブ10は、ダブルフィラメントのウエッジベースタイプのバルブである。前記第1キャップ11は、赤色の光透過性のキャップである。この第1光源バルブ10および第1キャップ11および第1灯室6は、リアコンビネーションランプのテールストップランプを構成する。
【0023】前記第2光源バルブ12は、シングルフィラメントのウエッジベースタイプのバルブである。前記第2キャップ13は、アンバー色の光透過性のキャップである。この第2光源バルブ12および第2キャップ13および第2灯室8は、リアコンビネーションランプのターンシグナルランプを構成する。
【0024】前記第3光源バルブ14は、シングルフィラメントのウエッジベースタイプのバルブである。前記第3キャップ15は、無色の光透過性のキャップである。この第3光源バルブ14および第3キャップ15および第3灯室9は、リアコンビネーションランプのバックアップランプを構成する。
【0025】前記ランプハウジング2の後部のうち、第1灯室6および第2灯室8および第3灯室9にそれぞれ対応する内面には、第1反射面16および第2反射面17および第3反射面18がそれぞれ設けられている。前記反射面16、17、18は、前記光源バルブ10、12、14からの光を所定の方向に反射させるものである。
【0026】前記ランプハウジング2のうち、第1灯室6および第2灯室8および第3灯室9にそれぞれ対応する後部には、第1バルブ挿入口19および第2バルブ挿入口20および第3バルブ挿入口21がそれぞれ設けられている。
【0027】この例の車両用灯具1は、ランプレンズ3の上部が下方から上方にかけて後方に若干回り込んでいる形状をなす。また、この例の車両用灯具1は、ランプハウジング2にバックカバー22を取り付ける箇所(この明細書においては、「取付箇所」とする)が2箇所ある構造をなす。すなわち、第1灯室6に対応する第1取付箇所101と、第2灯室8および第3灯室9に対応する第2取付箇所102である。
【0028】特に、この例の車両用灯具1は、2箇所の取付場所101、102における光源バルブ10、12、14の灯室6、8、9への挿入方向53、54、55が異なる。すなわち、図3および図7に示すように、第1取付箇所101における光源バルブ10の第1灯室6への挿入方向53と、第2取付箇所102における他の光源バルブ12、14の第2灯室8、第3灯室9への挿入方向54、55とは、捩じれ方向にあり、かつ、外側に向かって広がる方向(交差する方向)にある。言い換えれば、挿入方向53、54、55が捩じられかつ曲げられている。なお、第2取付箇所102における光源バルブ12の第2灯室8への挿入方向54と、光源バルブ14の第3灯室9への挿入方向55とは、ほぼ平行である。
【0029】前記バックカバー22は、合成樹脂製からなり、複数個、この例では2個のブロック、第1ブロック23と第2ブロック24とが捩じり可能な連結部4を介して一体に連結されている。すなわち、第1ブロック23と第2ブロック24と連結部4とは、一体に成形されている。
【0030】前記連結部4は、前記第1ブロック23と前記第2ブロック24との間の肉取りにより形成されている。すなわち、前記連結部4は、前記第1ブロック23と前記第2ブロック24との間の両側に凹部をそれぞれ設けることにより形成されている。前記連結部4の両側には、コード保護部40が一体に設けられている。この連結部4およびコード保護部40は、図6(A)に示すように、3本のコード25を3本から囲む断面凹形状をなす。
【0031】前記第1ブロック23および第2ブロック24の一平面(ランプハウジング2に取り付ける側の平面)には、同一平面のコード配線面30が設けられている。すなわち、第1ブロック23および第2ブロック24の一平面には、底が浅い凹部が設けられている。その凹部の底部にコード配線面30が形成されている。このコード配線面30上には、コード25が自動組立工程にいてロボット(図示せず)により配線されている。図面では、コード25がコード配線面30から離れた状態(浮いた状態)で配線されていて、かつ、連結部4上に載っている。なお、コード25は、コード配線面30上に直接コード25を配線しても良い。この場合、連結部4の上面とコード配線面30とをほぼ同一平面とする。
【0032】前記第1ブロック23には、第1バルブホルダ部26が一体成形で設けられている。また、前記第2ブロック24には、第2バルブホルダ部27および第3バルブホルダ部28およびコネクタ部29がそれぞれ一体成形で設けられている。
【0033】この第1バルブホルダ部26、第2バルブホルダ部27、第3バルブホルダ部28には、開口部が、バックカバー22(第1ブロック23、第2ブロック24)のコード配線面30に対してほぼ垂直に、かつ、同一方向にそれぞれ設けられている。この各バルブホルダ部26、27、28の開口部には、ウエッジベースタイプのバルブである各光源バルブ10、12、14のウエッジベースが差し込まれる。
【0034】さらに、前記第1ブロック23および第2ブロック24のコード配線面30上には、小凸部39が一体に突設されている。この小凸部39は、コード25の配線位置を規制するものである。さらにまた、前記第1ブロック23および第2ブロック24には、取付片41が一体に設けられている。一方、前記ランプハウジング2の取付箇所101、102には、取付ボス部42が前記取付片41に対応して一体に設けられている。
【0035】前記バックカバー22およびコード25に金属製のターミナル31〜38を、食い切り構造で打ち込む。すなわち、第1バルブホルダ部26およびコード25には、金属製の2個の第1+ターミナル31、31と第1−ターミナル32が打ち込まれて固定されている。また、第2バルブホルダ部27およびコード25には、金属製の第2+ターミナル33と第2−ターミナル34が打ち込まれて固定されている。さらに、第3バルブホルダ部28およびコード25に、金属製の第3+ターミナル35と第3−ターミナル36が打ち込まれて固定されている。さらにまた、コネクタ部29およびコード25には、金属製の4個の第4+ターミナル37、37、37、37と第4−ターミナル38が打ち込まれて固定されている。
【0036】この構成により、コード25は、バックカバー22の第1ブロック23および第2ブロック24にそれぞれ固定され、かつ、各ターミナル31〜38と電気的に接続される。また、各バルブホルダ部26、27、28の開口部には、各ターミナル31〜36が配置されることとなる。
【0037】この結果、第1光源バルブ10は、第1ブロック23の第1バルブホルダ部26に着脱可能に装備される。さらに、第2光源バルブ12および第3光源バルブ14は、第2ブロック24の第2バルブホルダ部27および第3バルブホルダ部28にそれぞれ着脱可能に装備される。さらにまた、第2ブロック24には、電源側のコネクタ(図示せず)と電気的に接続するコネクタ部29が設けられることとなる。
【0038】(実施の形態1の作用の説明)この実施の形態1における車両用灯具は、上記のごとき構成からなり、以下、バックカバー22のランプハウジング2への取り付け方について説明する。
【0039】まず、バルブホルダ部26、27、28に光源バルブ10、12、14を装備する。すなわち、各バルブホルダ部26、27、28の開口部中に、各光源バルブ10、12、14のウエッジベースを差し込む。すると、各光源バルブ10、12、14のウエッジベースが各バルブホルダ部26、27、28の開口部中に配置されている各ターミナル31〜36により、着脱可能に装備され、かつ、電気的に接続される。
【0040】つぎに、図8に示すように、第1ブロック23を第2ブロック24に対して捩じる。すると、第1ブロック23と第2ブロック24とは、連結部4およびコード保護部40において、捩じられた状態となる。なお、図8においては、光源バルブ10、12、14の図示は省略されている。
【0041】それから、スクリュー43を捩じられた状態の第1ブロック23および第2ブロック24の取付片41を経てランプハウジング2の取付ボス部42にねじ込む。すると、バックカバー22の第1ブロック23と第2ブロック24とは、捩じられた状態で、ランプハウジング2の第1取付箇所101と第2取付箇所102とに取り付けられる。
【0042】この結果、第1光源バルブ10が第1バルブ挿入口19を経て第1灯室6内に配置される。また、第2光源バルブ12、第3光源バルブ14が第2バルブ挿入口20、第3バルブ挿入口21を経て第2灯室8、第3灯室9内にそれぞれ配置される。このように、バックカバー22の第1ブロック23および第2ブロック24がランプハウジング2の第1取付箇所101および第2取付箇所102に取り付けられることにより、3個の光源バルブ10、12、14がバルブ挿入口19、20、21を経て灯室6、8、9内にそれぞれ異なる挿入方向53、54、55で配置される。
【0043】(実施の形態1の効果の説明)この実施の形態1における車両用灯具1は、以上のごとき構成からなるので、下記の効果を達成することができる。
【0044】この実施の形態1における車両用灯具1は、2個のブロック23、24を連結部4において捩じることができ、しかも、その2個のブロック23、24を捩じった状態でランプハウジング2に取り付けることができる。これにより、この実施の形態1における車両用灯具1は、灯室6、8、9への挿入方向53、54、55が異なる3個の光源バルブ10、12、14をバックカバー22を介して取り付けることができる。
【0045】また、この実施の形態1における車両用灯具1は、2個のブロック23、24が連結部4を介して一体に連結されているので、その2個のブロック23、24のコード配線面30を同一平面とすることができる。このために、この実施の形態1における車両用灯具1は、ロボットによる自動コード配線が可能となる。その上、バスバー配線構造は、1種類の配線しか対応できないのに対して、ロボットによるコード25の自動配線は、自由度があり複数種類の配線に対応することができる。
【0046】また、この実施の形態1における車両用灯具1は、連結部4が2個のブロック23、24の間の肉取りにより形成されており、その連結部4にコード保護部40が設けられている。
【0047】この結果、この実施の形態1における車両用灯具1は、連結部4が肉取りにより形成されていても、連結部4のコード保護部40により、連結部4におけるコード25は、連結部4およびコード保護部40により3方を囲まれて保護される。このために、2個のブロック23、24を連結部4において捩じった際に、連結部4におけるコード25に遊びが発生しない。これにより、コード25に遊びができてコード25が断線すると言う虞がない。すなわち、遊びによるコード25の断線を未然に防止できる。
【0048】さらにまた、この実施の形態1における車両用灯具1は、各ブロック23、24のバルブホルダ部26、27、28の開口部が同一方向に設けられている。このために、この実施の形態1における車両用灯具1は、バルブホルダ部26、27、28およびコード25にターミナル31〜36を食い切り構造で打ち込んで固定する際に、ターミナル31〜36を同一方向から打ち込むことができる。これにより、この実施の形態1における車両用灯具1は、ターミナル31〜36を手作業で打ち込む際には作業効率が向上し、また、ロボットによる自動組立が可能となる。
【0049】また、この実施の形態1における車両用灯具1は、光源バルブ10、12、14としてウエッジベースタイプのバルブを使用し、かつ、各ブロック23、24のバルブホルダ部26、27、28の開口部が同一方向に設けられている。このために、この実施の形態1における車両用灯具1は、光源バルブ10、12、14のウエッジベースをバルブホルダ部26、27、28の開口部中に差し込んで、光源バルブ10、12、14をターミナル31〜36により着脱可能に装備すると共に電気的に接続する際に、光源バルブ10、12、14を同一方向から差し込むことができる。これにより、この実施の形態1における車両用灯具1は、光源バルブ10、12、14を手作業で差し込む際には作業効率が向上し、また、ロボットによる自動組立が可能となる。
【0050】(実施の形態1の変形例の説明)図6(B)は、連結部4にコード保護部を設けない例を示す断面図である。この変形例のように、連結部4にコード保護部を設けなければ、連結部4の構造が簡単となり、連結部4の成形が簡単となる。
【0051】図6(C)は、連結部400の断面形状が円形である例を示す断面図である。この変形例のように、連結部400の断面形状を円形にすると、連結部400のバネ力が大きくなる。なお、図6(A)、(B)に示す連結部4であっても、バネ性を有するので、それなりのバネ力を有する。また、連結部の断面形状は、凹形形状、長方形形状、円形形状以外の形状であっても良い。
【0052】この変形例は、2個のブロック23、24を連結部400において捩じった状態でランプハウジング2に取り付けた際に、連結部400にねじり方向と逆方向の弾性復帰力が大きく作用する。このために、2個のブロック23、24は、連結部400の大きな弾性復帰力により、ランプハウジング2に弾性当接させられる。これにより、変形例は、2個のブロック23、24をランプハウジング2に確固に取り付けることができる。
【0053】(実施の形態2の説明)図9は、この発明にかかる車両用灯具の実施の形態2を示す。図中、図1〜図8と同一符号は、同一のものを示す。なお、図9においては、コード25、バルブホルダ部26、27、28、ターミナル31〜39などの図示を省略してある。
【0054】この実施の形態2にかかる車両用灯具は、連結部4が連結するブロック23、24の中心O−Oに対して寸法T分オフセットされているものである。なお、連結部は、図6(A)、(B)、(C)に示すものやその他の断面形状のものであっても良い。
【0055】この実施の形態2にかかる車両用灯具は、以上のごとき構成からなるので、連結部4においてブロック23、24を捩じると、連結部4とブロック23、24とのオフセット分(寸法T)、ブロック23、24の捩じり移動量が大きくなる。このために、この実施の形態2にかかる車両用灯具は、連結部4とブロック23、24とのオフセットの寸法Tを調整することにより、ブロック23、24の捩じり移動量をある範囲内において調整することができるので、ブロック23、24のランプハウジング2への取付位置をある範囲内において設定することができ、設計の自由度が大きくなる。
【0056】(実施の形態3の説明)図10は、この発明にかかる車両用灯具の実施の形態3を示す。図中、図1〜図9と同一符号は、同一のものを示す。
【0057】この実施の形態3にかかる車両用灯具は、連結部4の捩じり軸方向N−Nと、連結部4に連結するブロック24の長手方向L−Lとが交差、もしくは、直交するものである。なお、連結部は、図6(A)、(B)、(C)に示すものやその他の断面形状のものであっても良い。
【0058】この結果、この実施の形態3にかかる車両用灯具は、ブロック24を長手方向L−Lにおいてランプハウジング2に取り付けることにより、連結部4の捩じりに対するブロック24の受けの腕の長さが長くなる。これにより、この実施の形態3にかかる車両用灯具は、ブロック24の取付状態が連結部4の捩じり応力に対して十分に耐えることができる。
【0059】なお、この実施の形態1、2、3の車両用灯具1は、リアコンビネーションランプについて説明したが、この発明は、その他の車両用灯具にも適用できる。
【0060】また、この発明の車両用灯具は、光源バルブの個数、ブロックの個数や形状、取付箇所の個数や状態(段差、傾斜、湾曲がある。間隔が長い)、コネクタ部の個数や設けるブロックなどにおいては特に限定しない。
【0061】さらに、この実施の形態1、2、3の車両用灯具1は、バックカバー22のブロックが取り付けられるランプハウジング2の取付箇所より外側において、防水構造が設けられている。この防水構造は、ランプハウジング2と車体との間に防水パッキンを介在させたものである。
【0062】さらにまた、この実施の形態1、2、3においては、光源バルブ10、12、14とバルブ挿入口19、20、21とは、1対1であるが、この発明は、1個のバルブ挿入口に複数個の光源バルブを挿入する車両用灯具であっても良い。
【0063】特に、この実施の形態1、2、3においては、バックカバー22とランプハウジング2との取付は、スクリュー43によるものであるが、この発明は、弾性係合手段、嵌合手段、スクリュー止めを単独、もしくは、組み合わせて、バックカバー22をランプハウジング2に取り付けても良い。
【0064】また、連結部4、400の長さは、特に限定しない。長い連結部4、400であれば、比較的離れた灯室に光源バルブを配置する場合に適する。また、短い連結部4、400であれば、比較的近い灯室に光源バルブを配置する場合に適し、かつ、ロボットによる自動コード配線距離が短くて済み、タクトタイム(製作時間)を短縮できる。
【0065】さらに、光源バルブ10、12、14の取付箇所101、102が比較的近い場合の車両用灯具においては、複数個のブロック23、24と連結部4、400とが一体成形された比較的簡単な構造のバックカバー22で済む。
【0066】
【発明の効果】以上から明らかなように、この発明にかかる車両用灯具(請求項1)によれば、複数個のブロックを連結部において捩じることができ、しかも、その複数個のブロックを捩じった状態でランプハウジングに取り付けることができる。これにより、この発明にかかる車両用灯具(請求項1)は、灯室への挿入方向が異なる複数個の光源バルブをバックカバーを介して取り付けることができる。
【0067】また、この発明にかかる車両用灯具(請求項1)は、複数個のブロックが連結部を介して一体に連結されているので、その複数個のブロックのコード配線面を同一平面とすることができる。このために、この発明にかかる車両用灯具(請求項1)は、ロボットによる自動コード配線が可能となる。
【0068】また、この発明にかかる車両用灯具(請求項2)によれば、連結部が肉取りにより形成されていても、連結部のコード保護部により、連結部におけるコードは保護される。たとえば、連結部の両側にコード保護部を設けると、コードは、連結部およびコード保護部により3方を囲まれる。このために、複数個のブロックを連結部において捩じった際に、連結部におけるコードに遊びが発生しない。これにより、コードに遊びができてコードが断線すると言う虞がない。すなわち、遊びによるコードの断線を未然に防止できる。
【0069】また、この発明にかかる車両用灯具(請求項3)によれば、複数個のブロックを連結部において捩じった状態でランプハウジングに取り付けた際に、連結部にねじり方向と逆方向の弾性復帰力が作用する。このために、複数個のブロックは、連結部の弾性復帰力により、ランプハウジングに弾性当接させられる。これにより、この発明にかかる車両用灯具(請求項3)は、複数個のブロックをランプハウジングに確固に取り付けることができる。
【0070】また、この発明にかかる車両用灯具(請求項4)よれば、連結部においてブロックを捩じると、連結部とブロックとのオフセット分、ブロックの捩じり移動量が大きくなる。このために、この発明にかかる車両用灯具(請求項4)は、連結部とブロックとのオフセットを調整することにより、ブロックの捩じり移動量をある範囲内において調整することができるので、ブロックのランプハウジングへの取付位置をある範囲内において設定することができ、設計の自由度が大きくなる。
【0071】また、この発明にかかる車両用灯具(請求項5)によれば、ブロックを長手方向においてランプハウジングに取り付けることにより、連結部の捩じりに対するブロックの受けの腕の長さが長くなる。これにより、この発明にかかる車両用灯具(請求項5)は、ブロックの取付状態が連結部の捩じり応力に対して十分に耐えることができる。
【0072】また、この発明にかかる車両用灯具(請求項6)は、各ブロックのバルブホルダ部の開口部が同一方向に設けられている。このために、この発明にかかる車両用灯具(請求項6)は、バルブホルダ部およびコードにターミナルを食い切り構造で打ち込んで固定する際に、ターミナルを同一方向から打ち込むことができる。これにより、この発明にかかる車両用灯具(請求項6)は、ターミナルを手作業で打ち込む際には作業効率が向上し、また、ロボットによる自動組立が可能となる。
【0073】また、この発明にかかる車両用灯具(請求項6)は、光源バルブとしてウエッジベースタイプのバルブを使用し、かつ、各ブロックのバルブホルダ部の開口部が同一方向に設けられている。このために、この発明にかかる車両用灯具(請求項6)は、光源バルブのウエッジベースをバルブホルダ部の開口部中に差し込んで、光源バルブをターミナルにより着脱可能に装備すると共に電気的に接続する際に、光源バルブを同一方向から差し込むことができる。これにより、この発明にかかる車両用灯具(請求項6)は、光源バルブを手作業で差し込む際には作業効率が向上し、また、ロボットによる自動組立が可能となる。
【出願人】 【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
【出願日】 平成13年6月8日(2001.6.8)
【代理人】 【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
【公開番号】 特開2002−367409(P2002−367409A)
【公開日】 平成14年12月20日(2002.12.20)
【出願番号】 特願2001−173965(P2001−173965)