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【発明の名称】 照明装置
【発明者】 【氏名】西原 博義

【氏名】佐藤 勝則

【氏名】村田 和昭

【要約】 【課題】発光体を線状に配列してなる照明装置において、降圧トランスが不要で、かつ任意所望数の発光体を備えることができるようにするとともに、発光体を任意の位置または間隔で配列することを容易に可能とする。

【解決手段】帯状の絶縁体を介して一体化された、略平行に延在する第1及び第2の給電用導電体を含む電路(1)と、この電路に沿って配設され直列接続された複数の発光体を含み、第1及び第2の給電用導電体間に接続された、少なくとも1つの発光グループとを具備し、前記した電路が、更に、第1及び第2の給電用導電体に対して略平行に延在する第3の導電体を有し、この第3の導電体が、分断されて、発光体を直列接続する接続片を構成し、発光体は第3の導電体の分断位置の上に配置されていることを特徴とする照明装置を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】帯状の絶縁体を介して一体化された、略平行に延在する第1及び第2の給電用導電体を含む電路(1)と、前記電路に沿って配設され直列接続された複数の発光体を含み、前記第1及び第2の給電用導電体間に接続された、少なくとも1つの発光グループとを具備し、前記電路が、更に、前記第1及び第2の給電用導電体に対して略平行に延在する第3の導電体を有し、前記第3の導電体が、分断されて、前記発光体を直列接続する接続片を構成し、前記発光体は前記第3の導電体の分断位置の上に配置されていることを特徴とする照明装置。
【請求項2】前記発光体が、長手方向に沿って略等間隔に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】前記導電体が前記帯状の絶縁体内に埋設されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の照明装置。
【請求項4】前記電路に少なくとも1つの端子台が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の照明装置。
【請求項5】前記発光体が、白熱電球であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の照明装置。
【請求項6】前記各発光体が、前記帯状絶縁体に長手方向に沿って配置された両端封止形白熱球を有することを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】前記発光グループが複数設けられ、それぞれが、前記給電用導電体間に互いに並列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項8】前記給電用導電体が、降圧トランスを用いることなく商用交流電源に接続されるべく適合されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項9】前記電路がフレキシブルであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の照明装置。
【請求項10】 複数の発光体を帯状の電路に沿って配設してなる照明装置の製造方法であって、帯状の絶縁体を介して一体化された、略平行に延在する第1及び第2の給電用導電体と、前記第1及び第2の給電用電路の間においてこれら給電用電路に対して略平行に延在する第3の導電体とを含む電路(1)を用意する過程と、前記電路の前記第3の導電体を前記発光体の所望の配置ピッチに合わせて分断し、前記発光体を直列接続してなる1または複数の発光グループを形成するための接続片を形成する過程と、前記第3の導電体の前記分断位置の上に前記発光体が位置するように、前記発光体を関連する前記接続片に取り付ける過程と、前記発光グループの両端に位置する前記接続片を前記第1及び第2の給電用電路の対応するものに接続して、前記発光グループを前記第1及び第2の給電用電路間に接続する過程とを有することを特徴とする照明装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数個の発光体を線状に配列した照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種照明装置は、一対の導電線を平行に備えた帯状の電線に複数の接続端子を設け、その接続端子に発光体を接続したもので、したがって各発光体は電源に対して並列接続されている。
【0003】この並列接続方式は、任意所望数の発光体を接続使用することができるとともに、発光体が不点になったときは当該不点の発光体の発光素子のみを交換すればよいという利点がある。
【0004】一方、複数の発光体を直列に接続して電源に接続する直列接続方式もあり、この方式は降圧トランスが不要であるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、並列接続方式は、たとえば店舗において、発光体として小形の白熱電球を多数用いた線状の照明を行いたい場合があるが、一般に小形の発光体は低電圧で作動するものが多いので、一対の導電線に印加する電圧も低電圧を印加しなければならない。このため、商用100V交流電源電圧を降圧トランスを用いて降圧する必要がある。降圧トランスを用いることにより高価となるばかりか、降圧トランスの設置場所を確保するのがやっかいであるという欠点がある。
【0006】これに対して、直列接続方式は、電源電圧を発光体の定格電圧で除した数しか用いることができない、すなわち任意所望数の発光体を用いることができないという欠点がある。
【0007】本発明は、降圧トランスが不要で、かつ任意所望数の発光体を用いることができる発光体を線状に配列した照明装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の照明装置は、ほぼ平行に延在して少なくとも一対は電源に接続されるとともに絶縁体を介して一体化された複数の導電体を有する電路と;電路に沿って配設され複数個ごとに直列接続されて複数の発光グループを構成し各発光グループは導電体に対して並列に接続されている多数の発光体と;を具備していることを特徴としている。
【0009】本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0010】電路について説明する。
【0011】電路は、複数の導電体がほぼ平行に延在していて絶縁体によって一体化されていればよく、全体として剛性であってもよいし、フレキシブルであってもよい。絶縁体は、導電体を内部に埋設することによって一体化された電路を構成してもよいが、導電体の長さ方向に沿って部分的に配設されていて、単に導電体を絶縁支持し、この絶縁体を金属または絶縁体からなるケースに収納して一体化されていてもよい。
【0012】導電体は,最も少なくても2本あるものとし,この2本の導電体には電源が接続され,また複数の発光体の両端が2本の導電体の間に並列接続される。また、導電体は、上記以外に発光グループを形成するための接続片として作用させる第3の導電体を、さらに特定の1ないし複数の発光グループをスイッチや他の制御手段によって制御するために、1ないし複数本の第4の導電体を、それぞれ備えることができる。
【0013】さらにまた、絶縁体は、透明質であってもよいし、不透明であってもよい。さらに、電路には予め発光グループを接続するための端子を形成してもよいし、任意所望の箇所に接続する際に絶縁体を除去するか、絶縁体を貫通して導電体に直接接続するようにしてもよい。
【0014】さらにまた、電路に電源を接続するには電路の一端に端子台を配設してもよいし、要すれば電源線を直接接続するようにしてもよい。
【0015】さらにまた、電路の他端から他の電路に電源を送れるように第2の端子台を電路の他端に配設してもよい。
【0016】発光体について説明する。
【0017】発光体は、その発光素子として公称定格電圧が電源電圧より相当に低いものであれば、どのような発光素子であってもよく、白熱電球、発光ダイオード、放電ランプなどを用いることができる。
【0018】また、発光体は、電路に対して着脱自在にしてもよいし、着脱不能に接続してもよい。しかし、長期間の使用中に一部の発光体が不点になることがあるので、そのような際に発光体を交換可能にすることが望ましく、したがって適当なソケットまたはホルダを発光体の一部として含ませることが好ましい。
【0019】発光体グループは、公称定格電源電圧を発光素子の所望印加電圧で除した値を適当な整数に丸めた値に等しい数の発光体を任意の所定間隔で直列接続したものから構成されるが、その各発光体は電路に沿って配設される。直列接続をどのような手段で行うかは問わない。電路に予め直列接続用の接続片を配設しておくことができるし、また電路とは別に予め直列接続して発光グループを形成したものを電路に接続するようにしてもよい。上記において適当な整数に丸めるとは、たとえば電源電圧が公称定格100Vで発光体の公称定格電圧が26Vの場合、発光体を4個用いることをいう。この場合の発光体への印加電圧は、25Vとなり、このように発光体の公称定格電圧よりいくらか低くなることは、発光体の発光量の低下はわずかでありながら、寿命を著しく延ばすことができるので、好ましい。反対に、発光体の公称定格電圧が24Vである場合には、過電圧が印加されることになり、いくらか発光量は増加するものの寿命は短縮されるので、留意する必要がある。なお、公称定格電圧が20〜22Vの場合は5個を直列接続すればよい。
【0020】発光グループは、その複数個が電路に対して並列接続されるが、異なる発光グループ間で隣接する発光体の間隔は発光グループ内の発光体の間隔と同じであることが望ましいが、必要なら異ならしてもよい。
【0021】そうして、本発明においては、各発光グループに対しては電源電圧が直接印加されるが、各発光体には公称定格電圧かまたはその前後の電圧が印加されるので、問題なく点灯して発光する。したがって、降圧トランスは不要となる。しかも、発光グループを任意数用いることにより、所望長さにわたる照明を行うことができる。さらに、要すれば本発明の照明装置を複数直列して使用することができる。
【0022】請求項2の発明は、請求項1記載の照明装置において、発光体は、ほぼ等間隔に配列されていることを特徴としている。
【0023】発光体を等間隔に配列することにより、照度分布の均一な線状照明を行うことができる。
【0024】請求項3の発明は、請求項1または2記載の照明装置において、電路は、その導電体が少なくとも3本あり、内2本が電源に接続され、1本が分断されて複数の接続片を形成しており;発光グループは、接続片を介して直列接続されている;ことを特徴としている。
【0025】接続片は、最初から分断されていてもよいし、電路を形成した後に分断してもよい。また、接続片を形成する導電体と一対の導電体との位置関係は、特に制限されない。しかし、一対の導電体の間に接続片を形成する導電体を配設すると配線しやすい。
【0026】本発明は、電路に形成された接続片を発光体の直列接続に利用するもので、電路に直接発光体を取り付けることができて電路と一体的に発光グループが形成されるので、構造の簡素化になる。また、発光体を電路の分断位置の上に配置することにより、発光体の位置決めが容易となる。したがって、発光体の配置ピッチに合わせて電路を分断すればよい。
【0027】請求項4の発明の照明装置は、請求項1ないし3のいずれか一記載の照明装置において、電路は、その導電体が帯状の絶縁体内に離間して埋設されており;発光グループは、少なくとも両端が電路の一対の導電体に接続している;ことを特徴としている。
【0028】電路は、その導電体および帯状の絶縁体に柔軟な材質のものを用いれば、フレキシブルに構成することができるし、また剛性の大きな材質のものを用いることもできる。前者の場合は、市販のテープ電線を電路として流用することができる。発光グループの両端の電路への接続は、絶縁体の一部を除去することによって導電体を部分的に露出させて、行うことができる。また、他の方法としては、発光グループの両端に尖頭ピンを設け、その尖頭ピンを絶縁体の上から圧入して導電体に接続させてもよい。この場合、機械的支持は、鳩目、クリップなど周知の固着手段を用いることができる。なお、発光グループを接続したら、接続部をシリコーン接着剤を充填して絶縁処理することができる。
【0029】請求項5の発明は、請求項4記載の照明装置において、電路は、少なくとも3本の導電体を含み、内1本は帯状絶縁体と一緒に打ち抜きにより分断されて複数の接続片を形成しているとともに分断箇所が絶縁処理されていることを特徴としている。
【0030】本発明は、導電体から接続片を形成するのに導電体を絶縁体と一緒に打ち抜くので、電路の構造が簡単であり、打ち抜き作業も容易である。打ち抜き後の絶縁処理は、適宜行えばよいが、たとえばシリコーン接着剤を打ち抜き穴に充填することによって簡単かつ容易に行うことができる。
【0031】請求項6の発明は、電路は、両端に一対の端子台を備えていることを特徴とする請求項4または5記載の照明装置。
【0032】本発明においては電路の一端の端子台を電源接続に使用し、他端の端子台を電源送りに用いることができる。照明要求にしたがって所望個数の電路を直列接続して用いることができる。
【0033】請求項7の発明は、請求項4ないし6のいずれか一記載の照明装置において、電路は、互いにほぼ平行に離間して延在するとともに電源に接続される2本の導電体を含み、発光グループの両端を2本の導電体間に並列接続していることを特徴としている。
【0034】本発明においては、電路は、2本の導電体を含むので、発光グループを予め組み立ててから電路に組み付けるのに適した構成である。発光グループを組み立てるのはどのような構成であってもよい。
【0035】請求項8の発明は、請求項7記載の照明装置において、発光グループは、少なくとも一対の導電体が埋設されている第2の電路のその導電体を複数に分断して形成した接続片を用いて直列接続していることを特徴としている。
【0036】本発明は、発光グループを第2の電路を用いて組み立てる構成である。したがって、電路の上に第2の電路を重ねる2階層構造となる。本発明は、予め発光グループを組み立てておく場合に好都合である。第2の電路を電路に接続する手段は問わないが、たとえば第2の電路から導電体を導出しておき、電路の接続箇所の絶縁体を部分的に除去して露出した導電体にスポット溶接、はんだ付けまたはその両者を併せて行うことによって接続することができる。この場合、第2の電路の絶縁体を一部残しておき、これを接続部の上にかぶせると絶縁処理が良好になる。
【0037】請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれか一記載の照明装置において、発光体は、発光素子および発光素子を着脱自在に装着する接触片を内蔵するとともに導電体に接続するための端子を備えたソケットを含んでなることを特徴としている。
【0038】本発明は、発光素子を交換しやすくしたもので、発光素子が不点になった場合や他の仕様の発光素子に変更することが容易である。また、市販ないしは製品化されている発光素子をそのままソケットに対して着脱するようにすることができる。
【0039】請求項10の発明は、請求項6記載の照明装置において、端子台は、電源接続端子、導電体接続端子およびこれらの端子を収納する絶縁ケースを含んでいることを特徴としている。
【0040】本発明は、端子台を電源接続端子が絶縁ケースに収納された構造にしたので、端子台を電源送りにも使える。したがって、同一構造の端子台を電路の両端に配設することができる。
【0041】請求項11の発明は、請求項6または10記載の照明装置において、電源接続端子は、速結端子構造であることを特徴としている。
【0042】本発明においては、電源線または送り線を単に端子台に挿入するだけで所要の接続を行うことができる。
【0043】請求項12の発明は、請求項9記載の照明装置において、発光素子は、白熱電球であることを特徴としている。
【0044】白熱電球は、任意の公称定格電圧および公称定格消費電力のものを得ることができる。たとえば、公称定格電圧6〜28Vで公称定格消費電力1〜20Wのもが製品化されている。その一例を示せば、公称定格電圧26V、公称定格消費電力10W、公称定格光束90lm、バルブ径最大20mm、バルブ形状T形の小形無口金電球を用いることができる。同一サイズで5Wのものは、その公称定格光束が40lmである。
【0045】また、白熱電球には、片封止形と両端封止形とがあるが、本発明はそのいずれでもよい。両端封止形の白熱電球の場合は、一般に細長いバルブを備えているので、電路に対してバルブの長さ方向を揃えることによってスリムな照明装置を得ることができる。
【0046】一方、片封止形の白熱電球を用いる場合は、この電球を電路に対して直角に立てて装着することにより、電路の単位長さ当たりの電球の装着数を多くすることができるので、より高照度の照明に好適である。
【0047】さらに、白熱電球は、封止方式としてピンチシール、ビードシール、フローシールなどがあり、そのいずれであるかによって端部の形状が異なる。また、口金の構成リード線の形状についても種々ある。たとえばリード線を単に延ばしたもの、ピンチシール部に沿って折り曲げたもの、一端導出したリード線を半円ないしはU字状に折り曲げてから再びピンチシール部に埋め込んだものなどの無口金形や、バルブの両端に先端が円錐状の金属製口金を装着したもの、ねじ込み口金を一端に装着したものなどの口金形など多様である。したがって、白熱電球の口金構造に応じて適当なソケットまたはホルダを用いるのがよい。
【0048】請求項13の発明は、請求項12記載の照明装置において、発光体は、不点表示手段を備えていることを特徴としている。
【0049】発光グループは、複数の発光体が直列接続されているために、そのいずれかの発光体が断線などにより不点になった場合、そのグループに属する全ての発光体が不点になる。このため、断線などで交換を要する発光体がどれであるか発光素子が小形であればあるほど判別しにくい。
【0050】そこで、本発明においては故障などにより不点になった発光体を表示する不点表示手段を有しているので、極めて簡単に不点になった発光体を表示することができる。
【0051】不点表示手段としては、既知の不点表示手段のいずれをも用いることができるが、断線などの不良により発光素子が不点になると、当該発光素子に全電源電圧が集中して印加されるので、発光素子への印加電圧の変化に応動する方式が比較的構成が簡単である。
【0052】請求項14の発明は、請求項1ないし13のいずれか一記載の照明装置において、電源は、交流電源であることを特徴としている。
【0053】本発明は、電源として交流電源を用いるので、最も身近に得られる商用交流電源にて作動させることができるうえに、降圧トランスを用いる必要がないので、設置場所を選ばない。もちろん、必要に応じて自家発電の交流電源を用いることができるのはいうまでもない。
【0054】請求項15の発明は、請求項4ないし7のいずれか一記載の照明装置において、電路は、フレキシブルであることを特徴としている。
【0055】電路がフレキシブルであることにより、設置場所が平坦でなくても、設置面に沿って設置することが容易であるから、多様な使い方ができる。
【0056】請求項16の発明は、請求項8記載の照明装置において、第2の電路は、フレキシブルであることを特徴としている。
【0057】第2の電路がフレキシブルであることにより、発光グループは電路がフレキシブルであっても剛性の大きなものであってもよく馴染むので、外観が阻害されることが少ない。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0059】図1は、本発明の照明装置の概念的接続図である。
【0060】図において、1は電路、2は発光体である。
【0061】電路1は、ほぼ平行に延在する3本の導電体1a1、1a2、1a3と、これらの導電体を一体化している絶縁体1bと、両端に配設された一対の端子台3A、3Bとから構成されている。導電体1a1および1a2は、両側に位置しており、導電体1a3は中間に位置するとともに複数に分断されて接続片4を形成している。電路1は、任意の長さに設定されるが、1〜2m程度にすることができる。
【0062】発光体2は、多数あり、複数個の発光体2がグループ化されて複数の発光グループ5を構成している。各発光グループ5は、複数の発光体2が接続片4を介して直列接続されている。そして、各発光グループ5は、一対の導電体1a1および1a2の間にジャンパ線5aにより並列接続されている。
【0063】端子台3A、3Bは、電路1に対しては一対の導電体1a1および1a2のみに接続されている。すなわち、導電体1a3は、端子台3A、3Bには直接接続されてない。
【0064】そうして、一方の端子台3Aに商用交流電源(図示しない。)を直接接続すると、各発光グループ5にはジャンパ線5aを経由して交流電圧が印加され、各発光体2には電源電圧を発光体2の数で除した値の電圧が印加されるので、予めこのような電圧の印加により所定の作動をするように発光体2を設定または選定しておくことにより、全ての発光グループ5の全ての発光体2が点灯して所望の照明を行う。したがって、各発光体2をたとえば等間隔に配列しておけば、発光体2がどのような接続形式で、またどこが発光グループ5の境目なのか看者に全く意識させない。
【0065】また、他方の端子台3Bに送り線を接続することにより、電源を送ることができる。したがって、他方の端子台3Bに他の電路を接続することにより、電流容量の許容範囲内で任意所望の長さの照明を行えることを理解できるであろう。
【0066】図2は、本発明の照明装置の第1の実施形態における要部拡大分解斜視図である。
【0067】図3は、同じく電路部分の要部拡大平面図である。
【0068】図4は、図3のIV-IV'線に沿う断面図である。
【0069】図5は、図3のV-V'線に沿う断面図である。
【0070】図6は、図3のVI-VI'線に沿う断面図である。
【0071】図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、電路1Aおよび発光体2の構成に特徴がある。
【0072】図において、電路1Aは図3および4に示すように塩化ビニルなどの柔軟性のある帯状に成形した絶縁体1b′内に、3本の偏平な編組導体からなる導電体1a1、1a2、1a3を、まず個々に絶縁被覆1cを形成してから、その偏平面を同一平面内において平行に配列して埋設して形成したものである。この電路1Aは、柔軟で取付面の凹凸に応じて屈曲させることができる。
【0073】電路1Aに発光体2を接続するには、図5に示すように接続箇所の導電体の上下の絶縁体1b′を部分的に除去して穴6を形成し、導電体1a3を穴6の中で露呈させる。
【0074】電路1Aに接続片4を形成するには、図6に示すように接続片4の両端部とすべき位置において、絶縁体1b′および導電体1a3に孔7を明けることにより、導電体1a3を分断する。そして、孔7にはたとえばシリコーン接着剤を充填して絶縁処理を行う。
【0075】発光体2は、図2に示すように発光素子2aたとえば公称定格電圧26V、公称定格消費電力5Wで両端封止形の無口金白熱電球、ソケット2bおよび反射体2cから構成されている。
【0076】発光素子2aは、バルブ2a1の両端に封止部2a2を備え、封止部2a2から導出されたリード線2a3を半円形ないしU字形に折曲して、その先端を再び封止部2a2に埋設し、またバルブ2a1の内部にはフィラメント2a4を懸架した構造を有している。
【0077】ソケット2bは、ポリブチレンテレフタレートなどの合成樹脂製の絶縁ケース2b1および絶縁ケース2b1に収納された一対の接触片2b2からなる。絶縁ケース2b1は、基台部2b11、基台部2b11の両端から対向して起立した一対の接続部2b12、接続部2b12の下面から下方に突出する固着足2b13、互いの対向面に発光素子2aの封止部2a2が通過可能なスリット2b14およびリード線2a3が通過可能なスリット2b15を有している。接触片2b2は、電路1Aの導電体1a3を分断して形成した接触片4に接続する接片2b21および発光素子2aのリード線2a3を受け入れて接続するとともに支持する受刃2b22からなり、絶縁ケース2b1の接続部2b12の内部空間に収納されている。
【0078】そうして、電路1Aの接続片4の上に形成した穴7内に露呈した接続片4の上にソケット2bの接触片2b2の接片2b21を重ね、その上下から抵抗溶接機の電極を当ててスポット溶接し、必要に応じてさらにはんだ付けすることにより、両者を接続することができる。このようにして電路1Aに接触片2b2を接続したら、次に絶縁ケース2b1を接触片2b2の上からかぶせて、固着足2b13を電路1Aに前もって形成しておいた通孔8に挿入し、裏面から突出した部分を熱変形させることによって、ソケットを電路1Aに装着することができる。
【0079】反射体2cは、ソケット2bの基台部2b11の上に配置され、接続部2b12の前面に形成された突起2b16によって着脱自在に支持されて、発光素子2aから放射された可視光と熱線とを前方へ反射する。したがって、反射体2は光反射板とソケットに対する遮熱板の作用をする。
【0080】発光素子2aは、そのリード線2a3をスリット2b15に、また封止部2a2をスリット2b14にそれぞれ合わせてソケット2bに押し込めば、リード線2a3が受刃2b22に支持されることにより、ソケット2bに装着され、かつ電気的にも接続される。
【0081】一方、図3に示すように導電体1a1と接触片4とのそれぞれの上の絶縁体に穴7a、7bを形成して、導電体1a1および1a3を露呈させ、それらにジャンパ線(図示しない。)をソケット2bの接続と同様に接続することにより、ソケット2bは電源に接続される。
【0082】電路1Aを取付面に取り付けるには、たとえば電路1Aの上からサドルを跨らせてその両端をねじなどで取付面に固定すればよい。
【0083】図7は、本発明の照明装置の第1の実施形態における端子台および電路の端部を示す要部斜視図である。
【0084】図8は、同じく分解斜視図である。
【0085】図において、1Aは電路、3は端子台である。
【0086】端子台3は、絶縁ケース3a、一対の端子金具3bおよび固着具3cからなる。
【0087】絶縁ケース3aは電路1Aの端部の上に載置されるとともに電路1Aの端面を覆っていて、上面には取付孔3a1が形成され、下面からは位置決め用のピン3a2が突出している。端面には電線挿入孔3a3が形成されている。
【0088】端子金具3bは、全体として一体に形成されているが、機能上、電源接続端子3b1および導電体接続端子3b2の部分に分かれている。電源接続端子3b1は、速結構造である。
【0089】電路1Aには、その端部に絶縁体1bを除去した穴7c、7d、絶縁ケース3aのピン3a2が挿入される位置決め用の孔10および取付用の孔11が形成されている。
【0090】固着具3cは、リベットであって、絶縁ケース3aの取付孔3a1から電路1Aの孔11に挿入され、電路の裏面においてかしめることにより、端子台3を電路1Aに固着する。
【0091】図9は、本発明の照明装置の第2の実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【0092】図において、図2と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0093】本実施形態は、電路にかかわる部分が異なる。すなわち、電路1Bの導電体1a1、1a2、1a3は、絶縁体1b′のみで被覆されている。その代わりに、電路は、絶縁物製の線樋9に収容されて使用されることにより、絶縁上の問題をクリヤしている。発光体2については図2と同じである。線樋9の両側に凹溝9aを形成するとともに端子台3の両側に凸条部3dを形成して、この凸条部3dを線樋9の凹溝9aに係合させることにより、電路1Bを単に線樋9にその一端から挿入するだけで線樋に取り付けることができるが、必要に応じて電路1Bおよび線樋9をねじで取付面に取り付けることができる。
【0094】図10は、本発明の照明装置の第3の実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【0095】図11は、同じく要部拡大断面図である。
【0096】本実施形態は、発光グループ5′を第2の電路12を用いて電路1Cと別に組み立てることができるようにしたものである。すなわち、発光グループ5′は、特に図10において分かりやすいように第2の電路12の上に組み立てられる。第2の電路12は、一対の導電体12a1、12a2が絶縁体12bの中に埋設されている。第2の電路12の一端からは一方の導電体12a1を導出し、他端からは他方の導電体12a2を導出してある。各導電体の導出部において絶縁体からなる舌片12b1を形成してある。
【0097】発光グループ5′は、図2に示すソケット2bに構造が近似しているが、電路12への接続構造が異なるソケット2b′を備えている。すなわち、図11に示すように対向する一対の接触片2b2'は左右同一構造のものを点対称に配置している。その他の構造は図2と同一である。図10に示すように隣接する発光体2の間において、発光体ごとに互い違いの打ち抜き孔7a、7bを形成することにより、第2の電路12の一対の導電体を分断して複数の接続片を形成してあり、各発光体2はこの接続片を介して直列接続している。
【0098】電路1Cは、2本の導電体1Ca1、1Ca2を絶縁体1Cb内に埋設している。電路1Cに対する電源の接続は以下のとおりである。すなわち、電路1Cの端部から導電体1Ca1、1Ca2の端部を露出させておき、この部分に電源コード1Ccの心線を直接スポット溶接およびまたははんだ付けしてから、絶縁カバー1Cdで電路1Cの端部および充電部を覆っている。
【0099】そうして、発光グループ5'を電路1Cに取り付けるには、第2の電路12から導出された導電体12a1、12a2に対向する電路1Cの部分の絶縁体1Cbを除去して導電体1Ca1、1Ca2を露呈させ、導電体12a1、12a2を露呈した導電体1Ca1、1Ca2の上に重ねて両者をスポット溶接し、さらにはんだ付けをする。最後に第2の電路12の絶縁体12bでこれと一体に形成した舌片12b1で接続部を覆うように電路1Cの絶縁体1Cbに接着して発光グループ5′の取り付けが完了する。
【0100】なお、図11において2b13は第2の電路12の裏面から突出した固着足を熱変形した部分である。また、2dは第2の電路12の背面においてソケット2b′に対向した位置に配置した金属板で、遮熱と補強を兼ねたものである。そして、電路1Cと第2の電路12との間に接着剤を充填して両者を強固に固定することができる。
【0101】図12は、本発明の照明装置の第4の実施形態を示す要部斜視図である。
【0102】図9と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0103】本実施形態は、発光体2に不点表示手段13を付設したものである。すなわち、ソケット2bの絶縁ケース2b1に小孔を形成して、不点表示手段13としてのネオングローランプを小孔に挿入し、その発光部をソケット2bの外部に突出させたものである。
【0104】図13は、同じく回路図である。
【0105】図において、図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0106】不点表示手段13は、発光素子2aと並列にグローランプおよび限流抵抗Rの直列回路を接続したものである。いずれかの発光素子が不点になると、全電源電圧が当該発光素子に印加されるので、予め電源電圧が印加されたときに放電開始するように定数を設定しておくことにより、不点表示手段が作動して不点の発光素子を表示する。限流抵抗Rは、図12に示すソケット2bの絶縁ケース2b1内の区間に収納している。
【0107】
【発明の効果】請求項1ないし16の各発明によれば、降圧トランスが不要で、かつ任意所望数の発光体を用いて発光体を線状に配列した照明装置を提供することができる。
【0108】請求項2の発明によれば、加えて発光体がほぼ等間隔に配列された照明装置を提供することができる。
【0109】請求項3の発明によれば、加えて電路の接続片を用いて発光体を直列接続することにより構造を簡単にするとともに外観を簡素にした照明装置を提供することができる。
【0110】請求項4の発明によれば、加えて導電体を絶縁体内に埋設した照明装置を提供することができる。
【0111】請求項5の発明によれば、加えて電路の導電体を絶縁体と一緒に打ち抜いて直列接続用の接続片を形成した照明装置を提供することができる。
【0112】請求項6の発明によれば、加えて両端に端子台を備えて電源の送りもできて、任意の数の電路を接続することにより、所望長さの照明を行う照明装置を提供することができる。
【0113】請求項7の発明によれば、加えて予め発光グループを組み立ててから電路に接続するのに適した照明装置を提供することができる。
【0114】請求項8の発明によれば、加えて第2の電路に発光グループを組み立ててから電路に接続する照明装置を提供することができる。
【0115】請求項9の発明によれば、加えて発光グループの発光体がソケットを備えて発光素子の交換が容易な照明装置を提供することができる。
【0116】請求項10の発明によれば、加えて端子台の電源接続端子が絶縁ケースに収納されていることにより、端子台を電源の送りにも使用できる照明装置を提供することができる。
【0117】請求項11の発明によれば、加えて端子台の電源接続端子が速結端子構造なので、電源線および送り線の接続が容易な照明装置を提供することができる。
【0118】請求項12の発明によれば、加えて白熱電球を発光素子としていることにより、任意の公称定格電圧および公称定格消費電力を有する照明装置を提供することができる。
【0119】請求項13の発明によれば、加えて不点の発光体を表示することができる照明装置を提供することができる。
【0120】請求項14の発明によれば、加えて交流電源を用いながら降圧トランスが不要な照明装置を提供することができる。
【0121】請求項15の発明によれば、加えてフレキシブルな照明装置を提供することができる。
【0122】請求項16の発明によれば、加えて発光グループがどのような電路にもよく馴染む照明装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】591229299
【氏名又は名称】森山産業株式会社
【出願日】 平成8年11月12日(1996.11.12)
【代理人】 【識別番号】100089266
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 陽一
【公開番号】 特開2002−367405(P2002−367405A)
【公開日】 平成14年12月20日(2002.12.20)
【出願番号】 特願2002−129652(P2002−129652)